JP2023070227A - 電磁波減衰体及び電子装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電磁波を安定して減衰させることが可能な電磁波減衰体及び電子装置を提供する。【解決手段】実施形態によれば、電磁波減衰体は、積層部材を含む。前記積層部材は、凹凸を含む第1面を含む基体と、Cuを含む第1導電部材と、第1層と、を含む。前記第1層は、前記第1面と前記第1導電部材との間に設けられる。前記第1層は、Cr及びTiを含む。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、電磁波減衰体及び電子装置に関する。
例えば、電磁シールドシートなどの電磁波減衰体が提案されている。電磁波減衰体及び半導体素子を含む電子装置がある。電磁減衰体において、電磁波を安定して減衰させることが望まれる。
本発明の実施形態は、電磁波を安定して減衰させることが可能な電磁波減衰体及び電子装置を提供する。
本発明の実施形態によれば、電磁波減衰体は、積層部材を含む。前記積層部材は、凹凸を含む第1面を含む基体と、Cuを含む第1導電部材と、第1層と、を含む。前記第1層は、前記第1面と前記第1導電部材との間に設けられる。前記第1層は、Cr及びTiを含む。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1(a)及び図1(b)は、第1実施形態に係る電磁波減衰体を例示する模式的断面図である。
図1(a)は、図1(b)の一部の拡大図である。図1(a)及び図1(b)に示すように、実施形態に係る電磁波減衰体10は、積層部材10MAを含む。後述するように、積層部材10MAは、第1面状部分10p及び側面部分を含んで良い。図1(a)及び図1(b)は、第1面状部分10pを例示している。
図1(a)及び図1(b)は、第1実施形態に係る電磁波減衰体を例示する模式的断面図である。
図1(a)は、図1(b)の一部の拡大図である。図1(a)及び図1(b)に示すように、実施形態に係る電磁波減衰体10は、積層部材10MAを含む。後述するように、積層部材10MAは、第1面状部分10p及び側面部分を含んで良い。図1(a)及び図1(b)は、第1面状部分10pを例示している。
積層部材10MAは、基体10s、第1導電部材10C、及び、第1層15を含む。基体10sは、第1面10fを含む。第1面10fは、凹凸10dpを含む。
第1導電部材10Cは、Cuを含む。第1層15は、基体10s(第1面10f)と第1導電部材10Cとの間に設けられる。第1層15は、Cr及びTiを含む。第1層15は、例えば、Cr及びTiを含む合金を含む。
図1に示すように、例えば、第1導電部材10Cは、接地されて使用されて良い。例えば、第1導電部材10Cに電磁波が入射する。第1導電部材10Cに入射した電磁波は、第1導電部材10Cにより減衰する。電磁波減衰体10は、例えば、電磁波シールド体として使用することができる。
実施形態に係る電磁波減衰体10において、電磁波を安定して減衰させることが可能である。
例えば、凹凸10dpを含む第1面10fと接して第1層15が設けられる。第1層15と接して第1導電部材10Cが設けられる。電磁波減衰体10(例えば第1導電部材10C)は、例えば、電磁シールド層として機能する。Cuを含む第1導電部材10Cは、入射する電磁波を減衰させる。
参考例において、第1導電部材10Cが基体10sと接して設けられる。参考例においては、第1導電部材10Cが基体10sから剥がれ易い。参考例においては、電磁波を安定して減衰させることが困難な場合がある。
実施形態においては、基体10sの第1面10fに凹凸10dpが設けられる。凹凸10dpに接するように、第1層15が設けられる。第1層15に接するように、第1導電部材10Cが設けられる。図1(a)において、第1面10fの凹凸10dpは省略されている。
第1面10fに凹凸10dpが設けられることで、基体10s及び第1層15が互いに接する面積が、凹凸が設けられない場合に比べて大きくなる。高いに密着性が得易い。
第1層15は、Cr及びTiを含む。Cr及びTiを含む第1層15が基体10sと第1導電部材10Cとの間に設けられる。Cr及びTiを含む第1層15は、基体10sとの高い密着性を有する。Cr及びTiを含む第1層15は、第1導電部材10Cとの高い密着性を有する。第1層15は、例えば、密着性を向上させる下地層として機能する。
実施形態において、Cr及びTiを含む第1層15が設けられることにより、剥がれが抑制できる。実施形態によれば、電磁波を安定して減衰させることが可能な電磁波減衰体を提供できる。
図1(a)及び図1(b)に示すように、基体10sから第1導電部材10Cへの第1方向D1をZ軸方向とする。Z軸方向に対して垂直な1つの方向をX軸方向とする。Z軸方向及びX軸方向に対して垂直な方向をY軸方向とする。
図1(b)に示すように、凹凸10dpは、凹部10fd及び凸部10fpを含む。凹凸10dpの高さ(または深さ)を、高さ10Hとする。高さ10Hは、凹部10fdと凸部10fpとの間の第1方向D1における距離に対応する。
図1(a)に示すように、第1層15の厚さを厚さt15とする。厚さt15は、第1層15の第1方向D1に沿う長さに対応する。
実施形態において、凹凸10dpの高さ10Hは、第1層15の厚さt15よりも大きい。第1層15は、凹凸10dpを含む第1面10fに沿っている。凹凸10dpに沿う薄い第1層15により、高い密着性が得易い。
1つの例において、凹凸10dpの高さ10Hは、1μm以上100μm以下である。1つの例において、第1層15の厚さt15は、1nm以上30nm以下である。このような凹凸10dp及び第1層15により、高い密着性が得易い。
図1(b)に示すように、基体10sは、例えば、複数の粒子17と、樹脂18と、を含む。樹脂18は、複数の粒子17のまわりに設けられる。複数の粒子17は、例えば、シリコン及びアルミニウムよりなる群から選択された少なくとも1つを含む第1元素と、酸素と、を含む。1つの例において、複数の粒子17は、酸化シリコン(例えば、SiO2)を含む。樹脂18は、例えば、エポキシ及びポリイミドよりなる群から選択された少なくとも1つを含んで良い。
複数の粒子17が設けられることで、基体10sにおいて、高い機械的安定性が得られる。高い絶縁性と、高い安定性と、が得られる。
基体10sが複数の粒子17を含む場合に、Cr及びTiを含む第1層15(下地層)が設けられることで、特に高い密着性が得易い。
基体10sが複数の粒子17を含む場合、第1層15に含まれる元素が第1基体10s中に拡散すると考えられる。例えば、第1層15に含まれるCrは、基体10sの中に拡散し易い。例えば、Crが、基体10sに含まれる複数の粒子(例えば酸化シリコン粒子)と結合し易い。これにより、高い密着性が得られると考えられる。
例えば、第1層15に含まれるCrは、複数の粒子17の内部に拡散し、複数の粒子17と結合し易い。例えば、第1層15から複数の粒子17にわたってCrが広がって存在する。これにより、高い密着性が得られる。複数の粒子17の内部におけるCrの濃度は、樹脂18中におけるCrの濃度よりも高くても良い。
実施形態において、複数の粒子17の少なくとも1つの径Dm1(図1(b)参照)は、例えば、1nm以上100μm以下である。複数の粒子17の平均の径Dm1は、例えば、10nm以上100μm以下である。
図1(a)及び図1(b)に示すように、積層部材10MAは、第2層16を含んでも良い。第2層16は、Cr及びTiを含む。第2層16は、例えば、Cr及びTiを含む合金を含む。第1層15と第2層16との間に、第1導電部材10Cが設けられる。
第2層16は、例えば、保護層として機能する。第2層16は、第1導電部材10Cとの高い密着性を有する。第2層16は、第1導電部材10Cの変質を抑制する。第2層16が設けられることで、安定した第1導電部材10Cが得られる。
第2層16は厚さt16を有する(図1(a)参照)。厚さt16は、例えば、1nm以上30nm以下で良い。第1導電部材10Cは、厚さt10Cを有する(図1(a)参照)。厚さt10Cは、例えば、0.5μm以上100μm以下である。
図2は、第1実施形態に係る電磁波減衰体を例示する模式的断面図である。
図2に示すように、実施形態に係る電磁波減衰体10Aにおいて、第1導電部材10Cは、第1積層体10Mを含む。電磁波減衰体10Aにおけるこれ以外の構成は、電磁波減衰体10の構成と同様で良い。図2において、第1面10fの凹凸10dpは省略されている。
図2に示すように、実施形態に係る電磁波減衰体10Aにおいて、第1導電部材10Cは、第1積層体10Mを含む。電磁波減衰体10Aにおけるこれ以外の構成は、電磁波減衰体10の構成と同様で良い。図2において、第1面10fの凹凸10dpは省略されている。
第1積層体10Mは、複数の第1磁性層11と、複数の第1非磁性層11Nと、を含む。複数の第1非磁性層11Nは、Cuを含む。複数の第1磁性層11の1つは、複数の第1非磁性層11Nの1つと、複数の第1非磁性層11Nの別の1つと、の間にある。複数の第1非磁性層11Nの1つは、複数の第1磁性層11の1つと、複数の第1磁性層11の別の1つと、の間にある。例えば、第1磁性層11及び第1非磁性層11Nが交互に設けられる。複数の第1非磁性層11Nの1つから、複数の第1非磁性層11Nの別の1つへの方向は、第1方向D1に沿う。
このような第1積層体10Mにより、電磁波をより効果的に減衰させることができる。特に、100MHz以下の周波数領域の電磁波を効果的に減衰させる。
複数の第1非磁性層11Nの1つは、複数の第1磁性層11の1つ、及び、複数の第1磁性層11の別の1つと、接する。
複数の第1磁性層11は、例えば、Fe、Ni及びCoよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。複数の第1磁性層11は、Cu、Mo及びCrよりなる群から選択された少なくとも1つをさらに含んでも良い。複数の第1磁性層11は、例えば、軟磁性層である。1つの例において、複数の第1磁性層11は、例えば、NiFeCuMo層である。良好な軟磁性特性が得られる。
第1積層体10Mにおいて、複数の第1磁性層11の数は、複数の第1非磁性層11Nの数と同じでも良く、1大きくても良く、1小さくても良い。例えば、複数の第1磁性層11の数は、例えば、2以上200以下である。複数の第1非磁性層11Nの数は、例えば、2以上200以下である。
複数の第1磁性層11の1つの厚さt11は、例えば、20nm以上1000nm以下である。複数の第1非磁性層11Nの1つの厚さt11Nは、例えば、20nm以上1000nm以下である。第1積層体10Mの厚さt10Mは、例えば、200nm以上100μm以下である。
図3は、第1実施形態に係る電磁波減衰体を例示する模式的断面図である。
図3に示すように、実施形態に係る電磁波減衰体10Bにおいて、第1導電部材10Cは、第2積層体20Mを含む。電磁波減衰体10Bにおけるこれ以外の構成は、電磁波減衰体10Aの構成と同様で良い。図3において、第1面10fの凹凸10dpは省略されている。
図3に示すように、実施形態に係る電磁波減衰体10Bにおいて、第1導電部材10Cは、第2積層体20Mを含む。電磁波減衰体10Bにおけるこれ以外の構成は、電磁波減衰体10Aの構成と同様で良い。図3において、第1面10fの凹凸10dpは省略されている。
第2積層体20Mは、複数の第2磁性層12と、複数の第2非磁性層12Nと、を含む。複数の第2非磁性層12Nの少なくとも1つは、Ta、Ti、W、Mo、Nb及びHfよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。複数の第2非磁性層12Nの少なくとも1つは、Cu、Al、Ni、Cr、Mn、Mo、Zr及びSiよりなる群から選択された少なくとも1つをさらに含んでも良い。例えば、複数の第2非磁性層12Nの少なくとも1つは、Cr及びTiを含む。例えば、複数の第2非磁性層12Nの少なくとも1つは、Taを含む。
複数の第2磁性層12の1つは、複数の第2非磁性層12Nの1つと、複数の第2非磁性層12Nの別の1つと、の間にある。複数の第2非磁性層12Nの1つは、複数の第2磁性層11の1つと、複数の第2磁性層12の別の1つと、の間にある。例えば、第2磁性層12及び第2非磁性層12Nが交互に設けられる。複数の第2非磁性層12Nの1つから、複数の第2非磁性層12Nの別の1つへの方向は、第1方向D1に沿う。
このような第2積層体20Mにより、電磁波をより効果的に減衰させることができる。例えば、60MHz以下の周波数領域の電磁波を効果的に減衰させる。
複数の第2非磁性層12Nの1つは、複数の第2磁性層12の1つ、及び、複数の第2磁性層12の別の1つと、接する。
複数の第2磁性層12は、例えば、Fe、Ni及びCoよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。複数の第2磁性層12は、Cu、Mo及びCrよりなる群から選択された少なくとも1つをさらに含んでも良い。複数の第2磁性層12は、例えば、軟磁性層である。1つの例において、複数の第2磁性層12は、例えば、NiFeCuMo層である。良好な軟磁性特性が得られる。
第2積層体20Mにおいて、複数の第2磁性層12の数は、複数の第2非磁性層12Nの数と同じでも良く、1大きくても良く、1小さくても良い。例えば、複数の第2磁性層12の数は、例えば、2以上200以下である。複数の第2非磁性層12Nの数は、例えば、2以上200以下である。
複数の第2磁性層12の1つの厚さt12は、例えば、10nm以上500nm以下である。複数の第2非磁性層12Nの1つの厚さt12Nは、例えば、1nm以上100nm以下である。第2積層体20Mの厚さt20Mは、例えば、200nm以上100μm以下である。
図3の例では、第1積層体10Mは、第1層15と第2積層体20Mとの間に設けられている。実施形態において、第2積層体20Mが第1層15と第1積層体10Mとの間に設けられても良い。
実施形態において、以下に説明するように、複数の磁性層のそれぞれが凹凸形状を有しても良い。以下では、複数の第1磁性層11のそれぞれが凹凸形状を有する場合について説明する。以下の説明は、複数の第2磁性層12に適用されても良い。複数の第2磁性層12のそれぞれが凹凸形状をしても良い。
図4は、実施形態に係る電磁波減衰体を例示する模式的断面図である。
図4に示すように、複数の第1磁性層11のそれぞれが凹凸形状を有する。複数の第1非磁性層11Nは、複数の第1磁性層11の凹凸形状に沿う。
図4に示すように、複数の第1磁性層11のそれぞれが凹凸形状を有する。複数の第1非磁性層11Nは、複数の第1磁性層11の凹凸形状に沿う。
複数の第1磁性層11の1つは、第1磁性層面11faを含む。第1磁性層面11faは、複数の第1非磁性層11Nの1つと対向する。第1磁性層面11faは、第1頂部11pp、第2頂部11pq、及び、第1底部11dpを含む。第1方向D1と交差する1つの方向を交差方向De2とする。交差方向De2は、例えば、X軸方向である。
交差方向De2における第1底部11dpの位置は、交差方向De2における第1頂部11ppの位置と、交差方向De2における第2頂部11pqの位置と、の間にある。複数の第1非磁性層11Nの1つの少なくとも一部は、交差方向De2において、第1頂部11ppと第2頂部11pqとの間にある。第1頂部11ppと第1底部11dpとの間の第1方向D1に沿う距離は、例えば、10nm以上である。距離は、凹凸の高さ(深さ)に対応する。
このような凹凸形状が設けられされることで、例えば、複数の第1磁性層11の1つと、複数の第1磁性層11の別の1つと、の間で、磁化の静磁気相互作用がより大きくできると考えられる。
(第2実施形態)
第2実施形態は、電子装置に係る。実施形態に係る電子装置は、第1実施形態に係る電磁波減衰体と、任意の電子素子と、を含む。第1実施形態に係る電磁波減衰体は、例えば、電磁波減衰体10または電磁波減衰体10Aまたは電磁波減衰体10Bなどである。
第2実施形態は、電子装置に係る。実施形態に係る電子装置は、第1実施形態に係る電磁波減衰体と、任意の電子素子と、を含む。第1実施形態に係る電磁波減衰体は、例えば、電磁波減衰体10または電磁波減衰体10Aまたは電磁波減衰体10Bなどである。
図5(a)~図5(d)は、第2実施形態に係る電子装置を例示する模式図である。
図5(a)は、斜視図である。図5(b)は、図5(a)のA1-A2線断面図である。図5(c)は、図5(a)のB1-B2線断面図である。図5(d)は、図5(a)の矢印AAから見た平面図である。図1~図3は、図5(b)のC1-C2線断面に対応する。
図5(a)は、斜視図である。図5(b)は、図5(a)のA1-A2線断面図である。図5(c)は、図5(a)のB1-B2線断面図である。図5(d)は、図5(a)の矢印AAから見た平面図である。図1~図3は、図5(b)のC1-C2線断面に対応する。
図5(a)に示すように、実施形態に係る電子装置110は、電子素子50及び電磁波減衰体(この例では、電磁波減衰体10)を含む。この例では、基板60がさらに設けられる。電磁波減衰体10は、電子素子50の少なくとも一部を覆う。電子素子50は、例えば半導体素子である。
図5(b)に示すように、この例では、電子素子50は、半導体チップ50c、絶縁部50i及び配線50wを含む。この例では、基板60において、電極50e、基板接続部50f及び接続部58が設けられる。配線50wは、半導体チップ50cの一部と電極50eとを電気的に接続する。基板接続部50fにより電極50eと接続部58とが電気的に接続される。基板接続部50fは、基板60を貫通する。接続部58は、半導体チップ50cの入出力部として機能する。接続部58は、例えば、端子でも良い。半導体チップ50cの周りに絶縁部50iが設けられる。絶縁部50iは、例えば、樹脂及びセラミックなどの少なくともいずれかを含む。絶縁部50iにより半導体チップ50cが保護される。
電子素子50は、例えば、演算回路、制御回路、記憶回路、スイッチング回路、信号処理回路、及び、高周波回路の少なくともいずれかを含む。
電磁波減衰体10の基体10s(図1参照)は、例えば、電子素子50の少なくとも一部でも良い。電磁波減衰体10の基体10sは、例えば、絶縁部50iの少なくとも一部でも良い。
図5(b)に例示するように、この例では、電磁波減衰体10は、基板60に設けられた端子50tと電気的に接続される。電磁波減衰体10は、端子50tを介して、1つの電位(例えば接地電位)に設定される。電磁波減衰体10は、例えば、電子素子50から放射される電磁波を減衰させる。電磁波減衰体10は、例えば、シールドとして機能する。
図5(a)~図5(c)に示すように、電磁波減衰体10の積層部材10MAは、第1面状部分10p及び第1側面部分10aを含む。この例では、積層部材10MAは、第1~第4側面部分10a~10dを含む。電子素子50から第1面状部分10pへの方向は、第1方向D1(例えばZ軸方向)に沿う。
図5(b)及び図5(c)に示すように、第1方向D1において、第1面状部分10pと基板60との間に、電子素子50が位置する。
図5(c)及び図5(d)に示すように、X軸方向において、第1側面部分10aと第3側面部分10cとの間に、電子素子50が位置する。
図5(b)及び図5(d)に示すように、Y軸方向において、第2側面部分10bと第4側面部分10dとの間に、電子素子50が位置する。
電磁波減衰体10Aまたは電磁波減衰体10Bを用いることで、例えば、100MHz以下の低周波数領域の電磁波を効果的に減衰できる。電磁波の減衰特性を向上可能な電子装置を提供できる。
例えば、電子素子50で生じた電磁波が外部に出射することが抑制できる。例えば、外部からの電磁波が電子素子50に届くことが抑制できる。電子素子50において、安定した動作が得やすくなる。
第1面状部分10pは、例えば、実質的に四角形(平行四辺形、長方形または正方形を含む)でも良い。
図6(a)~図6(d)は、第2実施形態に係る電子装置の一部を例示する模式的断面図である。
図6(a)に示すように、電磁波減衰体10の第1側面部分10aは、複数の第1磁性層11及び複数の第1非磁性層11Nを含む。第1側面部分10aにおける、複数の第1磁性層11及び複数の第1非磁性層11Nの積層方向は、第2方向D2である。
図6(a)に示すように、電磁波減衰体10の第1側面部分10aは、複数の第1磁性層11及び複数の第1非磁性層11Nを含む。第1側面部分10aにおける、複数の第1磁性層11及び複数の第1非磁性層11Nの積層方向は、第2方向D2である。
図6(b)に示すように、電磁波減衰体10の第2側面部分10bは、複数の第1磁性層11及び複数の第1非磁性層11Nを含む。第2側面部分10bにおける、複数の第1磁性層11及び複数の第1非磁性層11Nの積層方向は、第3方向D3である。
図6(c)に示すように、電磁波減衰体10の第3側面部分10cは、複数の第1磁性層11及び複数の第1非磁性層11Nを含む。第3側面部分10cにおける、複数の第1磁性層11及び複数の第1非磁性層11Nの積層方向は、第2方向D2である。
図6(d)に示すように、電磁波減衰体10の第4側面部分10dは、複数の第1磁性層11及び複数の第1非磁性層11Nを含む。第4側面部分10dにおける、複数の第1磁性層11及び複数の第1非磁性層11Nの積層方向は、第3方向D3である。
第1~第4側面部分10a~10dのそれぞれに含まれる第1磁性層11は、第1面状部分10pに含まれる第1磁性層11と連続しても良い。第1~第4側面部分10a~10dのそれぞれに含まれる第1非磁性層11Nは、第1面状部分10pに含まれる第1非磁性層11Nと連続しても良い。
このように、実施形態に係る電子装置110は、第1実施形態に係る電磁波減衰体10と、電子素子50と、を含む。例えば、電子素子50から電磁波減衰体10への方向は、第1方向D1である。
図7~図12は、第2実施形態に係る電子装置を例示する模式的断面図である。
図7に示すように、実施形態に係る電子装置111は、電磁波減衰体10と、複数の電子素子(電子素子51、51B、52、53、53B及び53Cなど)と、を含む。
図7に示すように、実施形態に係る電子装置111は、電磁波減衰体10と、複数の電子素子(電子素子51、51B、52、53、53B及び53Cなど)と、を含む。
電磁波減衰体10の複数の領域の間に、電子素子が設けられる。電子素子と、電磁波減衰体10の複数の領域の1つと、の間に絶縁領域(絶縁部41及び42など)が設けられても良い。電子素子と、絶縁領域(絶縁部41及び42など)と、の間に樹脂部(樹脂部51I、52I及び53Iなど)が設けられても良い。複数の電子素子のそれぞれに、接続部材(接続部材51N、52N及び53Nなど)が設けられても良い。例えば、接続部材により、電子素子と、接続部58と、が電気的に接続されても良い。
図8に示す電子装置112のように、接続部材51Nが、基板55に埋め込まれても良い。電子装置112においては、複数の電子素子の間に電磁波減衰体10が設けられる。例えば、複数の電子素子の1つから生じる電磁波が複数の電子素子の別の1つに入射することが抑制される。
図9に示す電子装置113のように、実装部材220が設けられても良い。実装部材220は、基板55と電磁波減衰体10を含む。実装部材220と、別の電磁波減衰体10との間に、電子素子(電子素子51及び51B)が設けられる。
図10に示す電子装置114のように、電子素子51の側面に電磁波減衰体10が設けられても良い。側面は、X-Y平面と交差する。
図11に示す電子装置115のように、複数の電子素子(電子素子51及び52)を連続して囲むように電磁波減衰体10が設けられても良い。
図12に示す電子装置116のように、複数の電子素子の1つ(電子素子51)は、電磁波減衰体10の複数の領域の間に設けられる。複数の電子素子の別の1つ(電子素子52)は、電磁波減衰体10の複数の領域の間に設けられなくても良い。
電子装置111~116によっても、電磁波の減衰特性を向上可能な電子装置が提供できる。
実施形態は、例えば、EMC(ElectroMagnetic Compatibility)のための電磁波減衰体及び電子装置に応用されても良い。
実施形態は、以下の構成(例えば技術案)を含んでも良い。
(構成1)
凹凸を含む第1面を含む基体と、
Cuを含む第1導電部材と、
前記第1面と前記第1導電部材との間に設けられ、Cr及びTiを含む第1層と、
を含む積層部材を備えた電磁波減衰体。
凹凸を含む第1面を含む基体と、
Cuを含む第1導電部材と、
前記第1面と前記第1導電部材との間に設けられ、Cr及びTiを含む第1層と、
を含む積層部材を備えた電磁波減衰体。
(構成2)
前記基体は、複数の粒子と、前記複数の粒子のまわりの樹脂と、を含む、構成1に記載の電磁波減衰体。
前記基体は、複数の粒子と、前記複数の粒子のまわりの樹脂と、を含む、構成1に記載の電磁波減衰体。
(構成3)
前記複数の粒子は、シリコン及びアルミニウムよりなる群から選択された少なくとも1つを含む第1元素と、酸素と、を含む、構成2に記載の電磁波減衰体。
前記複数の粒子は、シリコン及びアルミニウムよりなる群から選択された少なくとも1つを含む第1元素と、酸素と、を含む、構成2に記載の電磁波減衰体。
(構成4)
前記複数の粒子は、酸化シリコンを含む、構成2に記載の電磁波減衰体。
前記複数の粒子は、酸化シリコンを含む、構成2に記載の電磁波減衰体。
(構成5)
前記複数の粒子の少なくとも1つの径は、1nm以上100μm以下である、構成2~4のいずれか1つに記載の電磁波減衰体。
前記複数の粒子の少なくとも1つの径は、1nm以上100μm以下である、構成2~4のいずれか1つに記載の電磁波減衰体。
(構成6)
前記樹脂は、エポキシ及びポリイミドよりなる群から選択された少なくとも1つを含む、構成2~5のいずれか1つに記載の電磁波減衰体。
前記樹脂は、エポキシ及びポリイミドよりなる群から選択された少なくとも1つを含む、構成2~5のいずれか1つに記載の電磁波減衰体。
(構成7)
前記凹凸の高さは、前記第1層の厚さよりも大きい、構成1~6のいずれか1つに記載の電磁波減衰体。
前記凹凸の高さは、前記第1層の厚さよりも大きい、構成1~6のいずれか1つに記載の電磁波減衰体。
(構成8)
前記高さは、1μm以上100μm以下である、構成7に記載の電磁波減衰体。
前記高さは、1μm以上100μm以下である、構成7に記載の電磁波減衰体。
(構成9)
前記第1層の厚さは、1nm以上30nm以下である、構成1~8のいずれか1つに記載の電磁波減衰体。
前記第1層の厚さは、1nm以上30nm以下である、構成1~8のいずれか1つに記載の電磁波減衰体。
(構成10)
前記積層部材は、Cr及びTiを含む第2層をさらに含み、
前記第1層と前記第2層との間に前記第1導電部材がある、構成1~9のいずれか1つに記載の電磁波減衰体。
前記積層部材は、Cr及びTiを含む第2層をさらに含み、
前記第1層と前記第2層との間に前記第1導電部材がある、構成1~9のいずれか1つに記載の電磁波減衰体。
(構成11)
前記第2層の厚さは、1nm以上30nm以下である、構成10に記載の電磁波減衰体。
前記第2層の厚さは、1nm以上30nm以下である、構成10に記載の電磁波減衰体。
(構成12)
前記第1導電部材は、第1積層体を含み、
前記第1積層体は、複数の第1磁性層と、Cuを含む複数の第1非磁性層と、を含み、
前記複数の第1磁性層の1つは、前記複数の第1非磁性層の1つと、前記複数の第1非磁性層の別の1つと、の間にある、構成1~11のいずれか1つに記載の電磁波減衰体。
前記第1導電部材は、第1積層体を含み、
前記第1積層体は、複数の第1磁性層と、Cuを含む複数の第1非磁性層と、を含み、
前記複数の第1磁性層の1つは、前記複数の第1非磁性層の1つと、前記複数の第1非磁性層の別の1つと、の間にある、構成1~11のいずれか1つに記載の電磁波減衰体。
(構成13)
前記複数の第1非磁性層の前記1つは、前記複数の第1磁性層の前記1つ、及び、前記複数の第1磁性層の前記別の1つと、接した、構成12に記載の電磁波減衰体。
前記複数の第1非磁性層の前記1つは、前記複数の第1磁性層の前記1つ、及び、前記複数の第1磁性層の前記別の1つと、接した、構成12に記載の電磁波減衰体。
(構成14)
前記複数の第1磁性層は、Fe、Ni及びCoよりなる群から選択された少なくとも1つを含む、構成12または13に記載の電磁波減衰体。
前記複数の第1磁性層は、Fe、Ni及びCoよりなる群から選択された少なくとも1つを含む、構成12または13に記載の電磁波減衰体。
(構成15)
前記複数の第1磁性層は、Cu、Mo及びCrよりなる群から選択された少なくとも1つをさらに含む、構成14に記載の電磁波減衰体。
前記複数の第1磁性層は、Cu、Mo及びCrよりなる群から選択された少なくとも1つをさらに含む、構成14に記載の電磁波減衰体。
(構成16)
前記複数の第1磁性層の前記1つは、前記複数の第1非磁性層の前記1つと対向する第1磁性層面を含み、
前記第1磁性層面は、第1頂部、第2頂部及び第1底部を含み、
前記複数の第1非磁性層の前記1つから前記複数の第1非磁性層の前記別の1つへの方向と交差する交差方向における前記第1底部の位置は、前記交差方向における前記第1頂部の位置と、前記交差方向における前記第2頂部の位置と、の間にあり、
前記複数の第1非磁性層の前記1つの少なくとも一部は、前記交差方向において、前記第1頂部と前記第2頂部との間にある、構成12~15のいずれか1つに記載の電磁波減衰体。
前記複数の第1磁性層の前記1つは、前記複数の第1非磁性層の前記1つと対向する第1磁性層面を含み、
前記第1磁性層面は、第1頂部、第2頂部及び第1底部を含み、
前記複数の第1非磁性層の前記1つから前記複数の第1非磁性層の前記別の1つへの方向と交差する交差方向における前記第1底部の位置は、前記交差方向における前記第1頂部の位置と、前記交差方向における前記第2頂部の位置と、の間にあり、
前記複数の第1非磁性層の前記1つの少なくとも一部は、前記交差方向において、前記第1頂部と前記第2頂部との間にある、構成12~15のいずれか1つに記載の電磁波減衰体。
(構成17)
前記第1導電部材は、第2積層体をさらに含み、
前記第2積層体は、複数の第2磁性層と、複数の第2非磁性層と、を含み、
前記複数の第2磁性層の1つは、前記複数の第2非磁性層の1つと、前記複数の第2非磁性層の別の1つと、の間にあり、
前記複数の第2非磁性層は、Ta、Ti、W、Mo、Nb及びHfよりなる群から選択された少なくとも1つを含む、構成12~16のいずれか1つに記載の電磁波減衰体。
前記第1導電部材は、第2積層体をさらに含み、
前記第2積層体は、複数の第2磁性層と、複数の第2非磁性層と、を含み、
前記複数の第2磁性層の1つは、前記複数の第2非磁性層の1つと、前記複数の第2非磁性層の別の1つと、の間にあり、
前記複数の第2非磁性層は、Ta、Ti、W、Mo、Nb及びHfよりなる群から選択された少なくとも1つを含む、構成12~16のいずれか1つに記載の電磁波減衰体。
(構成18)
前記複数の第2非磁性層の少なくとも1つは、Cu、Al、Ni、Cr、Mn、Mo、Zr及びSiよりなる群から選択された少なくとも1つをさらに含む、構成17に記載の電磁波減衰体。
前記複数の第2非磁性層の少なくとも1つは、Cu、Al、Ni、Cr、Mn、Mo、Zr及びSiよりなる群から選択された少なくとも1つをさらに含む、構成17に記載の電磁波減衰体。
(構成19)
前記積層部材は、第1面状部分と第1側面部分とを含み、
前記第1面状部分において、前記基体から前記第1導電部材への方向は第1方向に沿い、
前記第1側面部分において、前記基体から前記第1導電部材への方向は第2方向に沿い、
前記第2方向は、前記第1方向と交差した、構成1~18のいずれか1つに記載の電磁波減衰体。
前記積層部材は、第1面状部分と第1側面部分とを含み、
前記第1面状部分において、前記基体から前記第1導電部材への方向は第1方向に沿い、
前記第1側面部分において、前記基体から前記第1導電部材への方向は第2方向に沿い、
前記第2方向は、前記第1方向と交差した、構成1~18のいずれか1つに記載の電磁波減衰体。
(構成20)
構成1~19のいずれか1つに記載の電磁波減衰体と、
電子素子と、
を備えた、電子装置。
構成1~19のいずれか1つに記載の電磁波減衰体と、
電子素子と、
を備えた、電子装置。
実施形態によれば、電磁波を安定して減衰させることが可能な電磁波減衰体及び電子装置が提供できる。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、電磁波減衰体に含まれる積層体、磁性層及び非磁性層などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した電磁波減衰体及び電子装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての電磁波減衰体及び電子装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10、10A、10B…電磁波減衰体、 10C…第1導電部材、 10H…高さ、 10M…第1積層体、 10MA…積層部材、 10a~10d…第1~第4側面部分、 10dp…凹凸、 10f…第1面、 10fd…凹部、 10dp…凸部、 10p…第1面状部分、 10s…基体、 11…第1磁性層、 11N…第1非磁性層、 11dp…第1底部、 11fa…第1磁性層面、 11pp…第1頂部、 11pq…第2頂部、 12…第2磁性層、 12N…第2非磁性層、 15…第1層、 16…第2層、 17…粒子、 18…樹脂、 20M…第2積層体、 41、42…絶縁部、 50…電子素子、 50c…半導体チップ、 50e…電極、 50f…基板接続部、 50i…絶縁部、 50t…端子、 50w…配線、 51、51B、52、53、53B、53C…電子素子、 51I、52I、53I…樹脂部、 51N、52N、53N…接続部材、 55…基板、 58…接続部、 60…基板、 110~116…電子装置、 220…実装部材、 AA…矢印、 D1~D3…第1~第3方向、 De2…交差方向、 Dm1…径、 t10C、t10M、t11、t11N、t12、t12N、t15、t16、t20M…厚さ
Claims (10)
- 凹凸を含む第1面を含む基体と、
Cuを含む第1導電部材と、
前記第1面と前記第1導電部材との間に設けられ、Cr及びTiを含む第1層と、
を含む積層部材を備えた電磁波減衰体。 - 前記基体は、複数の粒子と、前記複数の粒子のまわりの樹脂と、を含む、請求項1に記載の電磁波減衰体。
- 前記複数の粒子は、シリコン及びアルミニウムよりなる群から選択された少なくとも1つを含む第1元素と、酸素と、を含む、請求項2に記載の電磁波減衰体。
- 前記複数の粒子は、酸化シリコンを含む、請求項2に記載の電磁波減衰体。
- 前記凹凸の高さは、前記第1層の厚さよりも大きい、請求項1~4のいずれか1つに記載の電磁波減衰体。
- 前記積層部材は、Cr及びTiを含む第2層をさらに含み、
前記第1層と前記第2層との間に前記第1導電部材がある、請求項1~5のいずれか1つに記載の電磁波減衰体。 - 前記第1導電部材は、第1積層体を含み、
前記第1積層体は、複数の第1磁性層と、Cuを含む複数の第1非磁性層と、を含み、
前記複数の第1磁性層の1つは、前記複数の第1非磁性層の1つと、前記複数の第1非磁性層の別の1つと、の間にある、請求項1~6のいずれか1つに記載の電磁波減衰体。 - 前記複数の第1磁性層の前記1つは、前記複数の第1非磁性層の前記1つと対向する第1磁性層面を含み、
前記第1磁性層面は、第1頂部、第2頂部及び第1底部を含み、
前記複数の第1非磁性層の前記1つから前記複数の第1非磁性層の前記別の1つへの方向と交差する交差方向における前記第1底部の位置は、前記交差方向における前記第1頂部の位置と、前記交差方向における前記第2頂部の位置と、の間にあり、
前記複数の第1非磁性層の前記1つの少なくとも一部は、前記交差方向において、前記第1頂部と前記第2頂部との間にある、請求項7に記載の電磁波減衰体。 - 前記第1導電部材は、第2積層体をさらに含み、
前記第2積層体は、複数の第2磁性層と、複数の第2非磁性層と、を含み、
前記複数の第2磁性層の1つは、前記複数の第2非磁性層の1つと、前記複数の第2非磁性層の別の1つと、の間にあり、
前記複数の第2非磁性層は、Ta、Ti、W、Mo、Nb及びHfよりなる群から選択された少なくとも1つを含む、請求項7または8に記載の電磁波減衰体。 - 請求項1~9のいずれか1つに記載の電磁波減衰体と、
電子素子と、
を備えた、電子装置。
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