JP2023069466A - 屋根用支持具及び二層折板屋根 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023069466000001
【目的】下層折板屋根と上層折板屋根との間に設置され、下層折板屋根に簡易且つ迅速に装着することができると共に、上層の折板屋根板材を極めて強固に支持できる屋根用支持具及び二層折板屋根を提供すること。
【構成】
長方形状のベース板状部1膨出部2とを備えると共にベース板状部1の長手方向両端は、嵌合端部11としてなる嵌合取付部材A1と、挟持頂部51の幅方向の両端から下方に向かって支持脚部52が形成され、その下端から内方に向かって突出する嵌合突起片53と両支持脚部52を幅方向に近接させる締付具55とを有する挟持脚部材5と、その挟持頂部51の下面側に固着された内ネジ部材41とが備えられる。嵌合取付部材A1の下方側に支持脚部52が延在するように嵌合取付部材A1の下面に挟持脚部材5が配置されると共に、内ネジ部材41は、嵌合取付部材A1上に取付用の吊子を固定する固定ボルトに螺合されるようにすること。
【選択図】 図1

Description

本発明は、二層タイプの折板屋根において、下層折板屋根と上層折板屋根との間に設置され、下層折板屋根に簡易且つ迅速に装着することができると共に、上層の折板屋根板材を極めて強固に支持することができる屋根用支持具及び二層折板屋根に関する。
従来、下層折板屋根と上層折板屋根とからなる二層タイプの折板屋根屋根(急傾斜状の壁等も含む)が施工されている。が多く存在している。特に、昨今の気象状況や、地球温暖化への対策・省エネ対策の強化として、金属屋根においても、建物の用途によっては、二層折板屋根の要求が高まっている。これらの屋根には、新設の二層タイプの屋根及び既設の屋根の上に新たに屋根を新設した改修屋根が存在する。その下層折板屋根は、金属製の折板タイプの屋根板材によって施工されている。また、折板屋根では、急傾斜に施工された略壁面状としたものも存在し、このような折板屋根も多く存在している。
この種の二層タイプの屋根において、下馳部と上馳部とを有する折板屋根板材から構成されるものが多く使用されており、隣接する折板屋根板材同士の下馳部と上馳部とが馳締されて、折板屋根板材同士が連結されて折板屋根等が施工されるものが存在する。上層折板屋根と下層折板屋根との間には支持具が設けられており、該支持具は下層折板屋根上に装着され、前記支持具によって上層折板屋根が下層折板屋根上に支持されるものである。
この馳締タイプの折板屋根では、屋根用支持具が下層の折板屋根の馳締部を利用して下層折板屋根上に設置されるものが多かった。つまり、馳締タイプの折板屋根は、吊子と、折板屋根板材の馳締部同士との連結のみで、折板屋根板材が屋根用支持具に固定される構成となっている。
ところが、馳締部は断面形状が比較的小さな部分であり、該馳締部を利用して、屋根用支持具を装着する構成では、屋根用支持具の構造も複雑になり易いものであった。また、それぞれの折板屋根板材に風による負圧が作用したときに、その平坦面が広ければ広いほど、大きな負圧外力が作用し、折板屋根板材は上方に持ち上げられるような力がかかる。そして、近年では、自然環境の変化により大型且つ強力な台風が増加し、その規模も強大となる傾向にある。
そのために、二層タイプの折板屋根では折板屋根板材同士の馳締連結部が屋根用支持具から折板屋根板材が外れて飛ばされてしまうという状況が以前よりも増加する傾向にあり、折板屋根の耐久性を向上させることがより一層強く求められることになった。そこで、受金具には、吊子と共に折板屋根板材を強固に固定するために工夫が行われている。
特開2014-40720号公報
屋根,壁等の外囲体を構成する折板屋根板材が強風による負圧にて破損することを防止するための具体的な対策の一例として、馳締部等の連結箇所以外の部分で屋根用支持具に折板屋根板材を固定する構造としたものが存在する。その具体例として特許文献1を挙げる。特許文献1を概説する。なお、符号は特許文献1に使用されたものをそのまま使用する。
特許文献1には、屋根材取付部(3)と脚部(1)が開示されている。折板屋根材(10)の側部の上下方向中間に係止部(12)が形成されている。また、タイトフレーム(T)には、折板同士の馳締部を支持固定するハゼ受部(6)が具備されている。この特許文献1に見られるように近年では、馳締タイプの折板屋根板材には、馳締部以外に被係止部が形成され、タイトフレーム(屋根用支持具)は、馳締連結部と共に被係止部でも折板屋根板材が固定される構成としたもの多く使用されている。
ところで、特許文献1では、屋根材取付部(3)は、立方体状の箱の開口を下向きにしたような形状であり、該屋根材取付部(3)の外周の対向する一辺を係止受部(5)としたものである。そして、前述したように、近年気象環境が大きく変化し、台風も発生も増加し、しかも大型化している状況にある。そのため、特許文献1における屋根材取付部(3)の係止受部(5)の領域は小さく、折板屋根材(10)の係止部(12)との係止範囲も狭くなり、その係止状態は必ずしも万全とは言えず、強風によって係止受部(5)と係止部(12)とが外れてしまうおそれは十分にある。
また、多くの馳締タイプの屋根は、丸馳タイプのものが多くなっている。そのために、折板屋根板材同士の馳締連結箇所を屋根受具に固定するために、屋根施工用の吊子が必要であり、したがって、屋根受具に吊子を配置するためのスペースが必要となる。このような吊子のスペースが特許文献1には存在しておらず、多種の馳締タイプの折板屋根板材を設置することができない。そこで、本発明の目的は、強風によって折板屋根板材が極めて外れ難く、優れた耐久性を有し、しかも施工を簡単にできる屋根用支持具及びその二層折板屋根を提供することにある。
そこで、発明者は上記課題を解決すべく鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、長方形状のベース板状部1と該ベース板状部上に形成された膨出部とを備えると共に前記ベース板状部の長手方向両端は、嵌合端部としてなる嵌合取付部材と、挟持頂部の幅方向の両端から下方に向かって支持脚部が形成され、該支持脚部の下端から、内方に向かって突出する嵌合突起片と両前記支持脚部を幅方向に近接させる締付具とを有する挟持脚部材と、該挟持脚部材の前記挟持頂部の下面側に固着される内ネジ部材とが備えられ、前記嵌合取付部材の下方側に前記支持脚部が延在するように前記嵌合取付部材の下面に前記挟持脚部材が配置されると共に、前記内ネジ部材は、前記嵌合取付部材上に取付用の吊子を固定する固定ボルトに螺合されるようにしてなることを特徴とする屋根用支持具としたことにより、上記課題を解決した。
請求項2の発明を、請求項1に記載の屋根用支持具において、前記嵌合取付部材の前記膨出部は、段差立上り面部の一方側に低位頂部が形成され他方側に高位頂部が形成されてなることを特徴とする屋根用支持具としたことにより、上記課題を解決した。請求項3の発明を、請求項1又は2に記載の屋根用支持具において、前記嵌合取付部材の前記ベース板状部1の前後方向の間隔よりも大きく形成されてなることを特徴とする屋根用支持具としたことにより、上記課題を解決した。
請求項4の発明を、請求項1,2又は3の何れか1項に記載の屋根用支持具において、前記嵌合取付部材の前記ベース板状部と、前記挟持脚部材の前記挟持頂部とは溶接されてなることを特徴とする屋根用支持具としたことにより、上記課題を解決した。請求項5の発明を、請求項1,2,3又は4の何れか1項に記載の屋根用支持具において、前記挟持脚部材の前記挟持頂部は平坦状に形成されてなることを特徴とする屋根用支持具としたことにより、上記課題を解決した。
請求項6の発明を、請求項1,2,3,4又は5の何れか1項に記載の屋根用支持具において、前記挟持脚部材の両前記支持脚部には、垂下状脚片が形成され、両該垂下状脚片の下端には外方に拡がる平坦状脚片が形成され、両該平坦状脚片の外端より外方下向きに傾斜する傾斜脚片が形成されてなることを特徴とする屋根用支持具としたことにより、上記課題を解決した。
請求項7の発明を、請求項1,2,3,4,5又は6の何れか1項に記載の屋根用支持具において、前記挟持脚部材の両前記嵌合突起片及び両前記支持脚部の下方且つ一部には樹脂が被覆される樹脂被覆部が設けられてなることを特徴とする屋根用支持具としたことにより、上記課題を解決した。請求項8の発明を、請求項1,2,3,4,5,6又は7の何れか1項に記載の屋根用支持具において、前記嵌合取付部の少なくとも一部には樹脂が被覆される樹脂被覆部が設けられてなることを特徴とする屋根用支持具としたことにより、上記課題を解決した。
請求項9の発明を、主板の幅方向両側に立上り部が形成され、両該立上り部の高さ方向中間箇所に被嵌合屈曲部が形成された折板屋根板材が複数並設され連結されてなる下層折板屋根と、該下層折板屋根と同等の折板屋根板材によって前記下層折板屋根と同等の構成とした上層折板屋根とからなる二層折板屋根と、長方形状のベース板状部と該ベース板状部上に形成された膨出部とを備えると共に前記ベース板状部の長手方向両端は、嵌合端部としてなる嵌合取付部材と、挟持頂部の幅方向の両端から下方に向かって支持脚部が形成され、該支持脚部の下端から、内方に向かって突出する嵌合突起片と両前記支持脚部を幅方向に近接させる締付具とを有する挟持脚部材と、該挟持脚部材の前記挟持頂部の下面側に固着される内ネジ部材とが備えられ、前記嵌合取付部材の下方側に前記支持脚部が延在するように前記嵌合取付部材の下面に前記挟持脚部材が配置された屋根用支持具と、前記嵌合取付部材上に取り付けられる吊子と、前記内ネジ部材と螺合して前記吊子を前記嵌合取付部材に固定する固定ボルトとを備え、前記下層折板屋根における隣接する両前記折板屋根板材の対向する両前記立上り部上に前記屋根用支持具が配置され、両前記支持脚部は前記締付具にて隣接する両前記折板屋根板材の対向する両前記被嵌合屈曲部が挟持固定されると共に両前記被嵌合屈曲部に、両前記嵌合突起が嵌合され、前記嵌合取付部材にて前記上層折板屋根が支持されてなることを特徴とする二層折板屋根としたことにより、上記課題を解決した。
請求項10の発明を、請求項9に記載の二層折板屋根において、前記上層の折板屋根板材は、両前記立上り部の一方側の山形頂部には、下馳部が形成されると共に前記嵌合取付部材上に固着される馳締用の前記吊子が備わり、他方側の前記山形頂部には上馳部を有し、隣接する両該折板屋根板材同士の前記下馳部と前記上馳部とが馳締連結されてなることを特徴とする二層折板屋根としたことにより、上記課題を解決した。
請求項11の発明を、請求項9に記載の二層折板屋根において、前記上層の折板屋根板材は、両前記立上り部の一方側の山形頂部には嵌合連結頂部が形成されると共に、該嵌合連結頂部に嵌合する嵌合キャップ材と、前記嵌合取付部材上に固着される嵌合用の前記吊子が備わり、前記嵌合取付部材上に前記吊子が固着され、該吊子によって隣接する両前記折板屋根板材の両前記嵌合連結頂部が固定され、隣接する両前記嵌合連結頂部上に前記嵌合キャップ材が嵌合されてなることを特徴とする二層折板屋根としたことにより、上記課題を解決した。
請求項1の発明では、挟持脚部材は、嵌合取付部材と挟持脚部材とを備えたものであり、嵌合取付部材は、ベース板状部と膨出部とを有している。挟持脚部材は、2つの支持脚部を有し、両支持脚部の下端には幅方向(Y方向)の内方に向かって突出する嵌合突起片を有している。本発明における屋根用支持具は、特に二層折板屋根における下層の折板屋根上に配置され、上層の折板屋根を支持するものとして極めて好適である。
特に、二層折板屋根を構成する折板屋根板材の立上り部に形成された被嵌合屈曲に対して屋根用支持具の支持脚部の下端から幅方向(Y方向)の内方に向かって形成された嵌合突起片が嵌合され、両支持脚部を締付具にて締め付けることで、屋根用支持具は下層の折板屋根に対して極めて強固に固定することができる。そして、挟持脚部材の前記挟持頂部の下面側に溶接等の手段にて固着される内ネジ部材とが備えられると共に、前記内ネジ部材は、前記嵌合取付部材上に取付用の吊子を固定する固定ボルトに螺合される構成によって、固着された内ネジ部材に吊子を固定することを兼ねて固定用ボルトを螺合させることで、溶接と固定用ボルトとが相乗的に作用し嵌合取付部材と挟持脚部材との接合を極めて強固なものにできる。
さらに、ベース板状部は長方形状であり、そのY方向つまり長手方向の両端部分を嵌合端部としたものである。つまり、長方形状のベース板状部のY方向両端を嵌合端部としたことにより、折板屋根板材の被嵌合屈曲部に嵌合された場合では、嵌合端部は直線状で嵌合範囲を大きく且つ有効的に確保することができる。
嵌合取付部材において膨出部は、ベース板状部をベースとして上方に向かって膨出する構造としたものであり、そのため膨出部は、略シェル的な構造或いは略モノコック的な構造となる。したがって、ベース板状部と膨出部とが相互に他方を補強することができ、嵌合取付部材は、力学的強度に優れたものにできる。
また、膨出部は、段差立上り面部の一方側に低位頂部が形成され他方側に高位頂部が形成された構造であり、特に馳締タイプの折板屋根板材による折板タイプの屋根,壁面の施工に好適となる。つまり、膨出部に低位頂部及び高位頂部が設けられており、折板屋根板材を装着するための吊子を前記低位頂部に設置することで、馳締タイプの折板屋根板材同士の馳締連結部を安定した状態で配置することができる。また、前記内ネジ部材は、前記嵌合取付部材上に折板屋根板材を取り付けるための吊子を固定する固定ボルトに螺合されるようにしてなる構成としているので、固定ボルトにて吊子を屋根用受具の嵌合取付部材に取り付けると共に、内ネジ部材と螺合させることで、吊子と屋根用支持具とは極めて簡単な作業で且つ極めて強固な取付状態にすることができる。
さらに、請求項1では、支持脚部と両該支持脚部の下端に内方に向かって突出する嵌合突起片と両前記支持脚部を幅方向に近接させる締付具とを有する挟持脚部材とを備えており、二層折板屋根を施工するときに、前記支持脚部の嵌合突起片が嵌合係止可能な被嵌合屈曲部を有する折板屋根板材からなる下層折板屋根に対して、締付具を緩めたり締め付けたりすることで、屋根用支持具を下層折板屋根に簡易且つ迅速に設置することができる。
なお、前記ベース板状部の両前記嵌合端部には下方に折り返し状の屈曲片が形成されることにより、ベース板状部のY方向両端の嵌合端部の力学的強度をより一層向上させることができる。さらに、上記構成に前記膨出部のY方向両端面と前記高位頂部及び前記低位頂部との角部は丸みを有してなる構成を加えれば、嵌合取付部材の嵌合端部に折板屋根板材の被嵌合屈曲部を嵌合するときに、前記丸みによって、嵌合し易く、且つ被嵌合屈曲部側には傷が付き難くなる。
請求項2の発明では、前記嵌合取付部材の前記膨出部は、段差立上り面部の一方側に低位頂部が形成され他方側に高位頂部が形成された構成により、馳締タイプの折板屋根において、低位頂部は馳締用吊子の設置に好適なものとなる。請求項3の発明では、前記嵌合取付部材の前記ベース板状部の前後方向の間隔よりも大きく形成されてなる構成により、嵌合取付部材を挟持脚部材の挟持頂部に設置し易い構造にできる。請求項4の発明では、嵌合取付部材の前記ベース板状部と、前記挟持脚部材の前記挟持頂部とは溶接される構成により、屋根用支持具は極めて強固な構造にすることができる。
請求項5の発明では、挟持脚部材の前記挟持頂部は平坦状に形成されてなる構成としたことにより、嵌合取付部材を挟持脚部材の挟持頂部に設置し易い構造にできる。そして、嵌合取付部材は、挟持頂部に対して固着手段として溶接が好適となり、屋根用支持具の製造を簡単にでき、量産性に向いたものにできる。請求項6の発明では、前記挟持脚部材の両前記支持脚部には、垂下状脚片が形成され、両該垂下状脚片の下端には外方に拡がる平坦状脚片が形成され、両該平坦状脚片の外端より外方下向きに傾斜する傾斜脚片が形成されてなる構成により、被嵌合屈曲部を有する折板屋根板材に対してより一層好適なものとなる。
請求項7の発明では、前記挟持脚部材の両前記嵌合突起片及び両前記支持脚部の下方且つ一部には樹脂が被覆される樹脂被覆部が設けられる構成としたもので、前記挟持脚部材の両前記嵌合突起片及び両前記支持脚部の下方且つ一部には樹脂が被覆される樹脂被覆部が設けられた構成としたものである。そして、本発明における屋根用支持具を二層折板屋根の構成に使用した場合において、上層折板屋根から屋根用支持具に高温又は低温における熱が屋根用支持具に伝達されたとしても、屋根用支持具の挟持脚部材の両支持脚部の下方且つ一部に被覆された樹脂被覆部によって、熱が下層折板屋根に伝達されることを遮断し、下層の折板屋根及びその室内に低温或いは高温が伝達されることを防止できる。
請求項8の発明では、前記嵌合取付部の少なくとも一部には樹脂が被覆される樹脂被覆部が設けられた構成により、上層折板屋根が夏季等の高温により上層折板屋根を構成する折板屋根板材が長手方向(X方向)に沿って熱伸縮って屋根用支持具に対する位置ずれが生じ、振動及び騒音を発生することがある。このようなときに、嵌合取付部材の樹脂被覆部が、上層折板屋根との位置ずれ時による振動及び騒音の発生を最小限に低減し、板鳴り現象を抑制することができる。
請求項9の発明では、極めて強固な二層折板屋根を簡易且つ迅速に施工することができる。請求項10の発明では、極めて強固な馳締タイプの二層折板屋根を簡易且つ迅速に施工することができる。請求項11の発明では、極めて強固な嵌合キャップ材を用いた嵌合タイプの簡易且つ迅速に施工することができる。
(A)は本発明における第1実施形態の屋根用支持具を使用した馳締タイプの二層折板屋根の略示正面図、(B)は(A)の(α)部拡大図である。 (A)は本発明における吊子と固定用ボルトとを分離した第1実施形態の屋根用支持具の縦断正面図、(B)は(A)のY1-Y1矢視断面図、(C)は(A)のY2-Y2矢視の要部断面図、(D)は本発明における屋根用支持具の斜視図である。 (A)は本発明における嵌合取付部材と挟持脚部材と締付具とを分離した第1実施形態の屋根用支持具の斜視図、(B)は嵌合取付部材と挟持脚部材の一部を示す平面図である。 (A)は本発明における第2実施形態の屋根用支持具の締付具を分離した縦断正面図、(B)は(A)のY3-Y3矢視端面図、(C)は第2実施形態の屋根用支持具を使用した馳締タイプの二層折板屋根の要部の縦断正面図である。 (A)は本発明における第1実施形態の屋根用支持具を使用した馳締タイプの三層折板屋根の略示正面図、(B)は(A)の(β)部拡大図である。 (A)は嵌合タイプの折板屋根に適用する嵌合取付部材を使用した屋根用支持具の縦断正面図、(B)は屋根用支持具を使用した嵌合タイプの折板屋根要部正面図である。 (A)は本発明の二層折板屋根に使用される馳締タイプの折板屋根板材の断面略示図、(B)は(A)の(γ)部拡大図である。 (A)は本発明の二層折板屋根に使用される嵌合タイプの折板屋根板材の断面略示図、(B)は嵌合キャップ材の略示図、(C)は嵌合用吊子の略示図である。
以下、本発明の屋根用支持具A及び該屋根用支持具Aを使用した二層折板屋根Bの実施形態を図面に基づいて説明する。まず、本発明における屋根用支持具Aの説明を行い、次に該屋根用支持具Aを用いた二層折板屋根Bについて説明する。屋根用支持具Aは、主に折板タイプの金属屋根板から構成される二層折板屋根Bの使用に好適とされる。特に、屋根用支持具Aは、馳締タイプの折板屋根の使用に対して好適である。
本発明では、方向を示す文言としてX方向及びY方向を使用する。本発明の屋根用支持具Aによって施工される二層折板屋根Bは、該二層折板屋根Bを構成する複数の折板屋根板材8,8,…の並列される方向をY方向としている〔図1(A),図5(A)等参照〕。また、各折板屋根板材8の長手方向となる方向をX方向とする。したがって、本発明の屋根用支持具が装着される構造材の長手方向はY方向となる〔図1(A)参照〕。このX方向及びY方向は、屋根用支持具Aにも適用され、二層折板屋根Bに組込まれた状態で、二層折板屋根BのX方向及びY方向にならうものとする。また、X方向は、前後方向と認識されても構わない。X方向及びY方向については、図中に記載した。
本発明における屋根用受具Aは、基本的に嵌合取付部材A1と挟持脚部材5とによって構成されたものである。本発明には、複数の実施形態が存在し、何れも金属製の嵌合取付部材A1と、金属製の挟持脚部材5とによって構成される。嵌合取付部材A1には2つタイプが存在する。2つのタイプに共通する点としては、ベース板状部1と膨出部2とから構成されることである〔図1(B),図2等参照〕。嵌合取付部材A1は、2つのタイプによって、施工される折板屋根は、馳締タイプの折板屋根(図1参照)と、嵌合タイプの折板屋根(図6参照)とに分けられる。
そして、第1タイプは、馳締タイプの折板屋根に好適なものであり、嵌合取付部材A1において、ベース板状部1は、Y方向を長手方向とした長方形の板状に形成されたものである〔図2(A),図3等参照〕。ベース板状部1の板厚寸法は、参考として通常、約2乃至2.5ミリ程度である。
膨出部2は、前記ベース板状部1の上方から見ると凸状の膨らみ状で且つ下方から見ると凹状の窪みとなる部位であり、ベース板状部1を土台として、四方及び上方が全て閉鎖状となった構造である〔図1(B),図2(A),(B),図3等参照〕。具体的には、カプセルを半割にした略方形状容器のような形状である。膨出部2は、上面から見ると略長方形状であり、その4つの角部は丸みつまり円弧状に形成されている〔図1(B),図2(A),(B),図3等参照〕。
また、膨出部2は、ベース板状部1に対して、その内部に収まるようにして、最大限の面積を有するように形成されている〔図2(A),(B),図3参照〕。つまり、膨出部2の平面形状は、ベース板状部1の平面形状の範囲内において占める割合が大きく設定されている〔図2(A),図3(A),(B)参照〕。膨出部2の4個の角は円弧状であり、そのためにベース板状部1の4個の隅は、平坦状の部位として残されている。さらに、ベース板状部1の長辺付近は僅かに略平坦となる部位が残されている〔図1(B),図2(A),(B),図3等参照〕。
膨出部2には、Y方向の中間箇所に段差立上り面部21が設けられている〔図1(B),図2(A),図3等参照〕。該段差立上り面部21は、膨出部2のY方向或いは長手方向に直交且つ略垂直状の面である。該段差立上り面部21を境にしてY方向における一方側の部分を低位頂部22であり、Y方向における他方側の部分を高位頂部23である。低位頂部22は、高位頂部23よりも低い位置となっている〔図1(B),図2(A),図3等参照〕。
低位頂部22は、吊子が固着され、具体的には後述する馳締用吊子86が装着される部位であり、低位頂部22には、吊子用固定孔22aが形成されている(図2,図3等参照)。吊子用固定孔22aは、後述する馳締用吊子86が、低位頂部22上に固定するための固定用ボルト42のネジ軸部が挿通する部分となる。具体的には、吊子用固定孔22aの直径は、前記固定用ボルト42のネジ軸部が遊挿(余裕をもって挿入)することができる程度が好適である。
膨出部2のY方向(長手方向)の両側面、つまり、低位頂部22及び高位頂部23の外方に面する側面は、上方から下方に向かって外方に傾斜する傾斜状の面として形成されている。そして、低位頂部22側に連続する傾斜面を低位傾斜面24と称し、高位頂部23側に連続する傾斜面を高位傾斜面25と称する〔図1(B),図2(A),図3等参照〕。前記低位頂部22と低位傾斜面24との角部22tは、円弧状の丸みを有している。
同様に、高位頂部23と高位傾斜面25との角部23tも円弧状の丸みを有している〔図1(B),図2(A),(B),図3等参照〕。また、嵌合取付部材A1のX方向に沿う両側には、側面部26,26が形成されている。側面部26は、低位頂部22及び高位頂部23,低位傾斜面24及び高位傾斜面25に亘って、Y方向に連続する側面である〔図2(A),(B)及び図3参照〕。
前記ベース板状部1の長手方向つまりY方向の両端の位置は、嵌合端部11,11となっている〔図1(B),図2(A),(D),図3等参照〕。両該嵌合端部11,11は、長方形状の前記ベース板状部1の対向する両短辺部分で、直線の縁となっている。両該嵌合端部11,11は、後述する二層折板屋根Bを構成する下層折板屋根B1における折板屋根板材8の被嵌合屈曲部84,84に嵌合して、下層折板屋根B1に屋根用支持具Aを固定する役目をなす(図1参照)。つまり、ベース板状部1の嵌合端部11は、その全体が折板屋根板材8の被嵌合屈曲部84に当接することができる。また、嵌合端部11は、前記膨出部2の低位傾斜面24及び高位傾斜面25の下端と同一位置となっている。
両前記嵌合端部11,11には、ベース板状部1の下面側に向かって折り返し状の屈曲片11aが形成されている〔図2(A),図3参照〕。両屈曲片11aは、それぞれの屈曲片11aは、断面略横「U」字形状に形成される〔図1(B),図2(A),図3等参照〕。又は、略逆「ハ」字形状となるように屈曲形成される。
両該屈曲片11aがベース板状部1の両嵌合端部11,11に形成されることにより、両嵌合端部11,11部分の力学的強度を向上させると共に、折板屋根板材8の被嵌合屈曲部84との当接状態をより確実なものにできる。さらに、折板屋根板材8の被嵌合屈曲部84を、嵌合取付部材A1の嵌合端部11と嵌合させるときに、折板屋根板材8の内面側に傷が付くことを防止することができる。
嵌合取付部材A1の第1変形例として、前記ベース板状部1に対して膨出部2が占有する面積を少なくしたものである。この実施形態では、ベース板状部1の平坦状部が多く現われる。つまり、第1変形例における嵌合取付部材A1では、ベース板状部1には、膨出部2が形成されていない部位が広く存在することになり、ベース板状部1のY方向の両側部分のみならず、X方向の両側部分にも平坦状の部位が存在することになる。
また、嵌合取付部材A1の第2変形例として、膨出部2の低位傾斜面24及び高位傾斜面25を、略垂直状にすることもある。これによって、嵌合取付部材A1は、膨出部2の成形範囲をより一層狭くし、ベース板状部1の平坦状部分を大きくすることができる。嵌合取付部材A1の第2変形例のように、ベース板状部1に対して膨出部2の形成領域を小さくすることにより、ベース板状部1の嵌合端部11,11の形状がより一層、突出し且つ嵌合端部11における屈曲片11a部分の角度がより一層鋭角となり、折板屋根板材の被嵌合屈曲部に食い込み易くすることができ、折板屋根板材8の屋根用支持具に対する固定状態をより一層強固なるものにすることができる。
第1変形例及び第2変形例の嵌合取付部材A1についても、前述したように、ベース板状部1に膨出部2が膨出形成されることにより、膨出部2はカプセルを半割にした容器のような形状となる。したがって、膨出部2は、略シェル的な構造或いは略モノコック的な構造となり、ベース板状部1と膨出部2とが相互に他方を補強することができ、嵌合取付部材A1は、相乗的に力学的強度に優れたものにできる。
次に、挟持脚部材5は、挟持頂部51と支持脚部52,52と嵌合突起片53,53及び締付具55等から構成されている〔図1(B),図2(A),(D),図3(A)参照〕。前記挟持頂部51は、平坦(フラット)状の面として形成されている〔図1(B),図2(A),図3(A)参照〕。挟持頂部51と両支持脚部52,52と両嵌合突起片53,53は、1つの金属帯板材からプレス加工等により一体形成されたものである〔図1(B),図2(A),図3(A)等参照〕。
挟持頂部51上には、前記嵌合取付部材A1が載置固着される部位となる。具体的には、挟持頂部51上に嵌合取付部材A1が溶接によって固着される。そのために、挟持頂部51は、溶接が行われ易いように平坦状面に形成されることが好適である。嵌合取付部材A1は、その幅方向(Y方向)の中心と、挟持脚部材5の挟持頂部51の幅方向(Y方向)中心とが一致又は略一致するように連結されることが好ましい。挟持頂部51には、連結用固定孔51aが穿孔形成されている〔図2(A),(B),図2(A),(D),図3等参照〕。そして、挟持頂部51の下面側で且つ前記連結用固定孔51aの形成箇所に内ネジ部材41が固着されている〔図1(A),図2(A),(B),図3(A)等参照〕。
このような構成にするために、嵌合取付部材A1の低位頂部22に形成されている吊子装着用孔22aの位置と、挟持脚部材5の挟持頂部51の連結用固定孔51aとの位置を一致させると、挟持頂部51に形成される連結用固定孔51aの幅方向(Y方向)における位置は、挟持頂部51の幅方向(Y方向)の一方側に偏る構成となる〔図1(B),図2(A)参照〕。
従って、内ネジ部材41の位置も前記連結用固定孔51aの位置に合わせて、挟持頂部51の幅方向(Y方向)の一方側の下面側に固着される。この内ネジ部材41の固着手段として溶接が使用され、この溶接箇所を溶接固着部W1と称する〔図1(B),図2,図3(B)参照〕。ここで、一方側とは、幅方向(Y方向)において右側端寄り又は左側端寄りの何れかのことを言う。
内ネジ部材41は、内部に内ネジ41aを有する円筒状の部材としたものであり、具体的には金属製の円筒部材の内部に内ネジ41aが形成されたものである。該内ネジ41aには、前記固定用ボルト42の螺子軸部分が螺合する〔図1(B),図2(A)参照〕。また、挟持頂部51の下面側に、内ネジ部材41を固着可能つまり溶接固着部W1を設けるスペースが確保されれば、内ネジ部材41は、四角ナットが使用されても良いし、単に通常の六角ナットが使用されても構わない。なお、内ネジ部材41の挟持頂部51への固着は、金属材に適した強力な接着剤でも構わない。
挟持頂部51の幅方向(Y方向)の両端から下方に向かって支持脚部52,52が形成され、該支持脚部52,52の下端から、幅方向(Y方向)の内方に向かって突出する嵌合突起片53,53が形成されている〔図1(B),図2(A),(D),図3(A)参照〕。そして、両支持脚部52,52は、さらに、垂下状脚片521,521が形成され、該垂下状脚片521,521の下端から幅方向(Y方向)の外方に拡がる平坦状脚片522,522が形成され、両該平坦状脚片522,522の外端より幅方向(Y方向)外方下向きに傾斜する傾斜脚片523,523が形成されている。
両支持脚部52,52をさらに詳細に説明すると、上下方向に略垂直状の両垂下状脚片521,521は、略平行状であり、両垂下状脚片521,521の下端から幅方向(Y方向)の外方に向かって平坦状脚片522,522が形成される。両該平坦状脚片522,522は、略水平状であり、具体的には幅方向(Y方向)の外方下向きに僅かに傾斜している。両該平坦状脚片522,522の外端から幅方向(Y方向)の外方下向きに傾斜脚片523,523が形成されている。そして、両該傾斜脚片523,523の下端から幅方向(Y方向)の内方に向かって嵌合突起片53,53が形成される〔図1(B),図2(A),図3(A)参照〕。
両支持脚部52,52の垂下状脚片521,521には、締付具55が設けられる〔図1(B),図2(A),図3(A)参照〕。締付具55は、ボルト551とナット552及び座金(ワッシャー)553から構成される。ボルト頭部551aには、方形状の回り止め部551bが隣接して形成されている。両前記垂下状脚片521,521には、ボルト551のネジ軸が挿通する挿通孔54,54が形成されている。
一方の挿通孔54は、前記回り止め部551よりも僅かに大きい方形状の孔であり、該回り止め部551が挿通孔54に挿通する。これによって、ボルト551は、挿通孔54に対して空転(空回り)することなく、座金(ワッシャー)553を介してナット552で両垂下状脚片521,521を締め付けることができ、両支持脚部52,52同士の間隔を狭くしたり、拡げたりすることができ、同時に両嵌合突起片53,53同士の間隔を狭くしたり、拡げたりすることができる。
ここで、挟持脚部材5の両垂下状脚片521,両平坦状脚片522,両傾斜脚片523は、二層折板屋根Bにおける下層折板屋根B1を構成する並列配置された折板屋根板材8,8,…において、その隣接する折板屋根板材8,8同士の馳締連結箇所を中心とする山形部上方の形状と略同一形状又は、その山形部上方の形状に略倣う形状となる〔図1(B)参照〕。また、特に図示しないが両支持脚部52,52は、両垂下状脚片521,両平坦状脚片522,両傾斜脚片523を備えず、単に直線傾斜状の脚部としてもかまわない。
また、挟持脚部材5における両支持脚部52,52及び嵌合突起片53,53は、奥行方向つまりX方向において、所定の長さを有している。具体的には、前記挟持頂部51を長方形状としたときに、そのX方向を長辺とすると、支持脚部52及び嵌合突起片53のX方向における長さ寸法は、挟持頂部51の長辺に等しい〔図3(A)参照〕。
つまり、二層折板屋根Bにおける下層折板屋根B1を構成する折板屋根板材8の被嵌合屈曲部84に対して支持脚部52及び嵌合突起片53は、線接触状態に接触(当接)する。これによって、下層折板屋根B1に装着された屋根用支持具Aは、X方向に沿って倒れ難い構造にすることができ、強固な装着にすることができる。
挟持頂部51,支持脚部52及び嵌合突起片53には、それぞれリブ51r,リブ52r及び53rが形成されることもある〔図1(B),図2(A),(B),図3(A)等参照〕。挟持頂部51におけるリブ51rは、挟持頂部51から上面又は下面の何れか一方に向かって突出するように膨出形成されたものであり、断面略半円状であり、X方向において2列で且つY方向に沿って直線状に形成されたものである〔図2(A),(B),図3(A)参照〕。
ここで、挟持頂部51の上面側に向かって突出するように並列形成されたリブ51r,51rにおいて、両リブ51r,51rの間隔は、嵌合取付部材A1のX方向における両側面部26,26の内面側に接触又は近接して収まる程度の間隔とすることが好ましい〔図2(B)参〕。これによって、2つの並列したリブ51r,51rは、挟持頂部51上に嵌合取付部材A1を溶接等の固着手段により固着する場合において、嵌合取付部材A1の挟持頂部51に対する位置決めとしての役目をなすものである〔図2(B)参照〕。
挟持脚部材5の挟持頂部51と、嵌合取付部材A1との溶接固着箇所は、溶接固着部W2と称する。該溶接固着部W2は、スポット(点)状又は部分的な溶接であり、このような溶接とした溶接固着部W2が挟持頂部51と嵌合取付部材A1との接触箇所において複数箇所設けられる。具体的には、溶接固着部W2は、挟持頂部51の幅方向(Y方向)及び前後方向(X方向)において、全部で4箇所に設けられる〔図1(B),図2(B),(D),図3参照〕。挟持頂部51と嵌合取付部材A1との溶接固着部W2の箇所は、具体的には嵌合取付部材A1のベース板状部11と挟持頂部51との接触箇所である。
また、前述したように、スポット(点)状とした溶接固着部W2は、4個以上設けても良く、挟持頂部51と嵌合取付部材A1の前後方向(X方向)両側においてそれぞれの幅方向(Y方向)に3個ずつ全部で6個としても構わない。また、溶接固着部W2は8個としても構わない。さらに、溶接固着部W2は、挟持頂部51と嵌合取付部材A1の前後方向(X方向)両側で、且つ幅方向(Y方向)に沿って連続する溶接としても構わない。
支持脚部52のリブ52rについては、支持脚部52の上下方向に亘って連続形成されている。リブ52rは、支持脚部52から幅方向(Y方向)の外方側に膨出形成されたもので、断面略半円状であり、X方向において平行状の2列で上下方向に直線状に形成されたものである。そして、支持脚部52を構成する両垂下状脚片521,両平坦状脚片522,両傾斜脚片523に亘って、連続的且つ直線状に形成されたものである〔図2(A),(D),図3 (A)参照〕。嵌合突起片53におけるリブ53rは、嵌合突起片53から下方に膨出形成されたものであり、断面略半円状であり、X方向において2列で且つY方向に沿って直線状に形成されたものである〔図2(A),(D),図3 (A)参照〕。
次に、本発明における屋根用支持具Aの第2実施形態としては、挟持脚部材5の両嵌合突起片53,53及び両支持脚部52,52の下方且つ一部には樹脂が被覆、換言するならばコーティングされる樹脂被覆部56が設けられたものである(図4参照)。具体的には、該樹脂被覆部56とは、挟持脚部材5が二層折板屋根Bにおける下層折板屋根B1を構成する複数の折板屋根板材8,8,…において、その隣接する折板屋根板材8,8同士の馳締連結箇所を中心とする山形部に適正に装着された状態で、挟持脚部材5の両支持脚部52,52及び両嵌合突起片53,53が下層折板屋根B1と直接、接触する部分に樹脂による被覆が行われている部分のことである(図4参照)。
樹脂被覆部56は、挟持脚部材5の全体に設けられるものではなく、少なくとも一部の部分のみでよく、この一部とは、具体的には、前述したように、下層折板屋根B1と屋根用支持具Aとの接触(当接)箇所のことである。挟持脚部材5に設けられた樹脂被覆部56は、二層折板屋根Bにおける上層折板屋根B2からの温度の流れを遮断する断熱としての役目をなすものである〔図4(A),(B)参照〕。
樹脂被覆部56によって、低温又は高温等の外気温が二層折板屋根Bの上層折板屋根B2から屋根用支持具Aに伝達されたとしても、該屋根用支持具Aから下層折板屋根B1には熱の伝達をほとんど遮断し、熱伝達熱を防止するとともに、下層折板屋根B1下の室内の温度を略一定にすることができるものである。
ここで、樹脂被覆部56は、流動浸漬式ポリエチレンにより行われ、さらに具体的には、紛体樹脂塗料が収容されている槽に挟持脚部材5の一部を漬け込むことにより、被覆(コーティング)が行われ、樹脂被覆部56が形成されるものである〔図4(B)参照〕。前述したように、該樹脂被覆部56は、挟持脚部材5を構成する嵌合突起片53と、支持脚部52において、垂下状脚片521の下方の一部(つまり下端付近)と、平坦状脚片522と、傾斜脚片523に設けられる。すなわち、下層折板屋根B1を構成する隣接する折板屋根板材8,8同士の連結箇所に構成される山形部と接触する挟持脚部材5には樹脂被覆部56が設けられるものである。また、樹脂被覆部56は、挟持頂部51を含む挟持脚部材5の全体に設けても構わない。
次に、本発明の第2実施形態において、嵌合取付部材A1の少なくとも一部に樹脂が被覆、換言するならばコーティングされる樹脂被覆部56が設けられることもある。具体的には、嵌合取付部材A1に、上層折板屋根B2を構成する複数の折板屋根板材8,8,…において、その隣接する折板屋根板材8,8同士の馳締連結箇所を中心とする山形部がその下面から適正に支持された状態で、嵌合取付部材A1と上層折板屋根B2とが直接、接触する部分に樹脂による被覆が行われている部分のことである〔図4(A)参照〕。
樹脂被覆部56は、嵌合取付部材A1の全体に設けられるものではなく、少なくとも一部の部分のみでよく、この一部とは、具体的には、前述したように、上層折板屋根B2と嵌合取付部材A1との接触(当接)箇所のことである。したがって、嵌合取付部材A1におけるベース板状部1の両嵌合端部11,11及び両屈曲片11a,11aに樹脂コーティングされた樹脂被覆部56が設けられる。さらに、膨出部2における段差立上り面部21,低位頂部22の一部,高位頂部23の一部及び高位傾斜面25に樹脂コーティングされた樹脂被覆部56が設けられる。また、樹脂被覆部56は、嵌合取付部材A1の全体に設けても構わない。
第2実施形態において、屋根用支持具Aに設けられる樹脂被覆部56については、以下に示す2パターンが存在する。まず、第1のパターンとしては、樹脂被覆部56が嵌合取付部材A1の挟持脚部材5側のみに設けられるパターンである。このパターンでは、直接外気温を受ける上層折板屋根B2から屋根用支持具Aを介して下層折板屋根B1側に温度の伝達を遮断するものであり、樹脂被覆部56は断熱としての役目をなす。
次に、第2のパターンとして、樹脂被覆部56が嵌合取付部材A1の挟持脚部材5側及び嵌合取付部材A1の両方に設けられるパターンである。このパターンでは、樹脂被覆部56は、前述した上層折板屋根B2から屋根用支持具Aを介して下層折板屋根B1側に温度の伝達を遮断する断熱としての役目と共に、上層折板屋根B2における板鳴り現象を低減させる役目をなすものである。
このパターンにおいて、上層折板屋根B2は、外気温の影響を受けて、特に夏季では高温により上層折板屋根B2を構成する折板屋根板材8は長手方向(X方向)に沿って熱伸縮を行う。この場合、上層折板屋根B2と該上層折板屋根B2を支持する屋根用支持具Aの嵌合取付部材A1との間で位置ずれが生じ、振動及び騒音を発生する。そして、このとき嵌合取付部材A1の樹脂被覆部56は、上層折板屋根B2との位置ずれ時による振動及び騒音の発生を最小限に低減し、板鳴り現象を抑制する役目をなすものである。なお樹脂被覆部56は、嵌合取付部材A1にのみ設けられ、挟持脚部材5には設けられないこともある。
次に、二層折板屋根Bについて説明する。二層折板屋根Bは下層折板屋根B1と上層折板屋根B2とから構成される〔図1,図2(A)参照〕。なお下層折板屋根は下弦屋根と称することがあり、上層折板屋根は上弦屋根と称することもある。下層折板屋根B1と上層折板屋根B2の構成は同一又は略同一であり、下層折板屋根B1と上層折板屋根B2を構成するそれぞれの折板屋根板材8についても同一又は略同一である。下層折板屋根B1及び上層折板屋根B2は、同一の馳締タイプの折板屋根板材8により構成される。
下層折板屋根B1及び上層折板屋根B2を構成する折板屋根板材8は同一なので、同一符号を付与する。そして、折板屋根板材8については、下層折板屋根B1を構成する折板屋根板材8及び上層折板屋根B2を構成する折板屋根板材8と称する。下層折板屋根B1及び上層折板屋根B2を構成するそれぞれの折板屋根板材8の構成は、平坦状の主板81が設けられ、該主板81の幅方向両側に立上り部82,82が形成され、該立上り部82,82の上端から山形頂部83,83が形成されている。
折板屋根板材8の幅方向一方側の山形頂部83には、下馳部851が形成され、他方側の山形頂部83には上馳部852が形成されている。下馳部851及び上馳部852は、その断面形状に円弧形状の部分が存在する丸馳形状に形成されたものであるが、その他に形状を略方形状とした角馳タイプのものや、形状を略逆L字形状とした立馳タイプのものが存在する。
また、前記主板81の幅方向(Y方向)の中心箇所には断面略扁平V字形状としたV字状底部811が形成されている(図1,図7参照)。該V字状底部811は、主板81の中でも特に最も深い部分であり〔図1(A)参照〕、主板81の長手方向(X方向)に連続して形成されている。V字状底部811は、その最深部811aは折板建築用板8の長手方向(X方向)に沿って連続する折線となっている〔図1(A),図7参照〕。
主板81にV字状底部811が設けられることにより、折板建築用板8全体の断面係数が向上して力学的強度に優れたものとなる。特に、V字状底部811は、最深部811aを中心とする略逆三角形状をなしており、V字状底部811は、上方に向かって極めて反り返り難い構造となっている。したがって、本発明の建築用受具にて構造材9上に装着された折板建築用板8は、特に強風による負圧に対して強く、優れた耐久性を有するものである。
次に、両前記立上り部82には、被嵌合屈曲部84がそれぞれ形成されている。該被嵌合屈曲部84は、両前記立上り部82の高さ方向の中間箇所に段状部として形成されたものであり、該立上り部82において、前記段状部の上方側が下方側よりも外方に突出するように形成された部位である〔図1(B),図7参照〕。或いは、換言するならば、立上り部82において、前記段状部の下側が上方側よりも内方側に凹むように突出するように形成された部位である。折板屋根板材8における被嵌合屈曲部84は、屋根用支持具Aの嵌合取付部材A1の嵌合端部11と嵌合する役目をなす部位である〔図1(B)参照〕。
次に、二層折板屋根Bにおいて、下層折板屋根B1上に屋根用支持具Aが設置され、該屋根用支持具A上に上層折板屋根B2が施工される工程を説明する。まず、下層折板屋根B1について説明する。下層折板屋根B1は、折板屋根板材8と屋根受具7と構造材9にて屋根(壁状も含む)により構成される。下層折板屋根B1を支持する屋根受具7は、屋根用支持具Aの嵌合取付部材A1と同様の嵌合取付部材A1を有している。
下層折板屋根B1を支持する構造材9上に複数の屋根受具7,7,…が配置される。そして下層折板屋根B1を構成する複数の折板屋根板材8,8,…は、下馳部851と上馳部852とが馳締連結され、隣接する折板屋根板材8,8の連結箇所の対向する被嵌合屈曲部84,84が屋根受具7の本発明における屋根用支持具Aの嵌合取付部材A1と略同等形状の嵌合取付部材Aoが設けられている(図1参照)。
該嵌合取付部材Aoは、嵌合取付部材A1と同様にベース板状部1と膨出部2とを有しており、嵌合取付部材Aoの両嵌合端部11,11に折板屋根板材8の被嵌合屈曲部84が嵌合されて、折板屋根板材8が屋根受具7に固定される。嵌合取付部材Aoによって複数の折板屋根板材8,8,…を支持する工程については、屋根用支持具Aの嵌合取付部材A1によって上層折板屋根B2を構成する複数の折板屋根板材8,8,…を支持する構成と同様であるので、後述する上層折板屋根B2の施工の説明を参照されたい。
まず、下層折板屋根B1を構成する複数の折板屋根板材8,8,…の下馳部851と上馳部852とによる連結箇所を中心とする山形部上に、屋根用支持具Aが設置される。屋根用支持具Aは、下層折板屋根B1を構成する複数の並列された折板屋根板材8,8,…のY方向及びX方向に沿って行列状態で設置される。
屋根用支持具Aの下層折板屋根B1への設置は、挟持脚部材5の両支持脚部52,52の下端の嵌合突起片53,53を下層折板屋根B1の隣接する折板屋根板材8,8の両被嵌合屈曲部84,84を挟持するように配置し、締付具55を締め付けることによって、両嵌合突起片53,53を両被嵌合屈曲部84,84に嵌合係止させる。屋根用支持具Aを下層折板屋根B1に設置する。
次に、上層折板屋根B2を構成する折板屋根板材8を隣接する屋根用支持具A,A間に配置し両被嵌合屈曲部84,84に対して、隣接する嵌合取付部材A1,A1のそれぞれの嵌合端部11,11が適正に嵌合することができるように設定される〔図1(A)参照〕。そして、下層折板屋根B1上で隣接する屋根用支持具A,Aの嵌合取付部材A1,A1間に折板屋根板材8が配置され、該折板屋根板材8を押し込むようにして、その両被嵌合屈曲部84,84と、隣接する屋根用支持具の嵌合取付部材A1,A1の対向する嵌合端部11,11とを嵌合させる。ここで、馳締タイプの折板屋根の施工に使用する馳締用の吊子を馳締用吊子86と称する。
そして、折板屋根板材8の下馳部851を馳締用吊子86の舌片86bを馳締し、屋根用支持具Aの嵌合取付部材A1の低位頂部22に、馳締用吊子86を固定用ボルト42と内ネジ部材41(ナット等)によって固着する。座金部86aには、取付孔86cが形成され、該取付孔86cには、前記固定用ボルト42が挿通する構成となっている。次いで、隣接する折板屋根板材8,8同士の下馳部851と上馳部852とを馳締して二層折板屋根Bにおける上層折板屋根B2を施工するものである(図1参照)。
前記馳締用吊子86は、前述したように、座金部86aと舌片86bとを備えており、前記座金部86aが嵌合取付部材A1の低位頂部22上に載置され、固定用ボルト42と内ネジ部材41(ナット等)によって座金部86aが固着されるものである〔図1(B),図(A)参照〕。また、隣接する折板屋根板材8,8の下馳部851と上馳部852とは、馳締用吊子86の舌片86bを挟むようにして馳締される〔図1(B)参照〕。また、馳締用吊子86は、舌片86bと固定用ボルト42のみで構成される実施形態も存在する〔図1(B),図2(A)等参照〕。
このように、馳締タイプの折板屋根板材8は、馳締用吊子86を介して、本発明の屋根用支持具の嵌合取付部材A1の低位頂部22に固定支持されると共に、屋根用支持具の両嵌合端部11,11によって、折板屋根板材8の被嵌合屈曲部84,84が嵌合部固定されるものである。つまり、本発明の屋根用支持具は、折板屋根板材8を嵌合取付部材A1の低位頂部22に装着された馳締用吊子86及び嵌合端部11,11の複数個所で固定することができるものである。これによって、本発明の屋根用支持具は、折板屋根板材8,8,…によって施工された屋根,壁等の外囲体を極めて強固に支持固定し、特に強風による負圧に対して優れた耐久性を発揮できるものである。
本発明における屋根用支持具Aに馳締用吊子86を固着する構成において、馳締用吊子86を固定用ボルト42と内ネジ部材41とによって、嵌合取付部材A1上に固着することで、屋根用支持具A全体の力学的強度が極めて優れたものにできる。つまり、嵌合取付部材A1と挟持脚部材5の挟持頂部51とは、溶接にて固着されており、この溶接による溶接固着部W2にて、両者は、溶接で強固な構造となっている。
そして、さらに、挟持頂部51の下面側に内ネジ部材41が、溶接による溶接固着部W12によって固着される構成となっている。これによって、馳締用吊子86を屋根用支持具Aの嵌合取付部材A1上に固着するときに、固定用ボルト42を内ネジ部材41に螺合させるのみで簡単に馳締用吊子86を固着できる。
つまり、挟持頂部51の下面側に内ネジ部材41があらかじめ固着された構造であり、固定用ボルト42を単に嵌合取付部材A1及び挟持頂部51にそれぞれ設けられた吊子用固定孔22a及び連結用固定孔51aに挿入して、内ネジ部材41と螺合させるのみで簡単に馳締用吊子86を嵌合取付部材A1に固着できる。そして、屋根用支持具Aは、嵌合取付部材A1と挟持脚部材5とは溶接固着部W2と、内ネジ部材41と固定用ボルト42とによって、相乗的に作用し、極めて強固な構造にできる。
二層折板屋根Bに、さらに、折板屋根を1つ加えて三層折板屋根とすることもある(図6参照)。この場合、上層折板屋根B2に、さらに三層目となる、最上層折板屋根B3が設置され、三層の折板屋根となる。下層折板屋根B1と上層折板屋根B2との間及び上層折板屋根B2と最上層折板屋根B3との間に屋根用支持具Aが設けられる。また、下層折板屋根B1,上層折板屋根B2及び最上層折板屋根B3のそれぞれの馳締部の位置は全て一致(略一致も含む)し、馳締部が上中下に揃う支持箇所において屋根用支持具Aは、上下2個使用される(図6参照)。
次に、上層折板屋根B2は、図1,図2(A)に示すように、前記下層折板屋根B1と同等の構成であり、同様の折板屋根板材8が使用される。折板屋根板材8は、下層折板屋根B1を構成する折板屋根板材8と同等又は略同等の構造を有するものであり、上層折板屋根B2を構成する折板屋根板材8の説明は下層折板屋根B1を構成する折板屋根板材8の説明を参照されたい。二層折板屋根Bにおける下層折板屋根B1と上層折板屋根B2との間には、グラスウール等の断熱材mが充填されることもある(図6参照)。
次に、本発明における屋根用支持具Aにおいて、第2タイプの嵌合取付部材A1について図6に基づいて説明する。第2タイプは、第1タイプの嵌合取付部材A1と略同等の構成であり、ベース板状部1と膨出部2とから構成される。ベース板状部1は、X方向を長手方向とした長方形の板状に形成されたものである。ベース板状部1の板厚寸法は、約2mm乃至約2.5mm程度が好適である。
膨出部2は、前記ベース板状部1の上方から見ると略台形状とした凸状の膨らみ部分で、且つ下方から見ると凹状の窪みとなる部位であり、ベース板状部1を土台として、四方及び上方が全て閉鎖状となった構造である〔図5(A),(B)参照〕。そして膨出部2の下方側には開口2kが存在する。具体的には、カプセルを半割にした略方形状容器のような形状である。膨出部2は、上面から見ると略長方形状であり、その4つの角部は丸み、つまり円弧状に形成されている〔図5(C)参照〕。
また、膨出部2は、ベース板状部1に対して、その内部に収まるようにして、最大限の面積を有するように形成されている。つまり、膨出部2の平面形状は、ベース板状部1の平面形状の範囲内において占める割合が大きい。膨出部2の4個の角は円弧状であり、そのためにベース板状部1の4個の隅は、平坦状の部位として残されている。さらに、ベース板状部1の長辺付近は僅かに略平坦となる部位が残されている。膨出部2は、平坦状の略単一面とした平坦状頂部27を有し、X方向の両端には傾斜状の端面27,27が形成されている。前記平坦状頂部27と傾斜状の両前記端面28,28との角部27t,27tは、円弧状の丸みを有している〔図5(B),(C),図6(A),(C)参照〕。
前記ベース板状部1は、第1実施形態における嵌合取付部材A1のベース板状部1と同等であり、長手方向つまりX方向の両端の位置は、嵌合端部11,11となっている。両前記嵌合端部11,11には、ベース板状部1の下面側に向かって折り返し状の屈曲片11a,11aが形成されている。前記膨出部2の平坦状頂部27には吊子装着用孔27aが形成されている〔図6(A)参照〕。該吊子装着用孔27aは、嵌合用吊子85を嵌合取付部材A1上に固着するための固定用ボルト42が貫通する孔である。挟持プレート材5は、第1タイプの嵌合取付部材A1に対応する挟持プレート材5と略同等であり、第1タイプの嵌合取付部材A1の説明を参照されたい。
次に、本発明の第2タイプの嵌合取付部材A1に対応する嵌合タイプの折板屋根B2について説明する。この嵌合タイプの折板屋根B2は、主に、折板屋根板8と、嵌合キャップ材88と、嵌合用の吊子とが備わっている。ここで、嵌合用の吊子を嵌合用吊子87と称する。この嵌合タイプの折板屋根板8では、主板81の幅方向両側に傾斜状の立上り部82,82が形成され、その上端に前記嵌合キャップ材88と嵌合する嵌合連結頂部853,853が形成されている〔図6(B),図8参照〕。嵌合用吊子87は、略直方体状の筐体部87aの幅方向(Y方向)両側から舌片87bが形成されている〔図7(B)参照〕。筐体部87aの底部には、固定用ボルト42が貫通する貫通孔が形成されている。
そして、嵌合取付部材Aの頂部21上に嵌合用吊子87を配置し、受本体A2の受頂部51と、嵌合取付部材A1とを固定用ボルト42と内ネジ部材41とで固着する。そして、嵌合用吊子87の両側に隣接する折板屋根用板8,8を配置し、前記嵌合連結頂部853,853が嵌合用吊子87の筐体部87aの幅方向(Y方向)両側に形成された舌片87b,87bによって巻き付け固定され、隣接する両前記嵌合連結頂部853,853上に嵌合キャップ材88が嵌合によって被せられる。これを、順次繰り返して嵌合キャップ材88を使用した嵌合タイプの折板屋根B2が施工される。なお、折板屋根Bでは、急傾斜に施工された略壁面状としたものも存在し、このような略壁面状の折板屋根も折板屋根Bの概念に含まれる。
1…ベース板状部、11…嵌合端部、A1…嵌合取付部材、2…膨出部、
21…段差立上り面部、22…低位頂部、23…高位頂部、41…内ネジ部材、
5…挟持脚部材、51…挟持頂部、52…支持脚部、521…垂下状脚片、
522…平坦状脚片、523…傾斜脚片、53…嵌合突起片、55…締付具、
56…樹脂被覆部、B1…下層折板屋根、B2…上層折板屋根、8…折板屋根板材、
84…被嵌合屈曲部、851…下馳部、852…上馳部、853…嵌合連結頂部、
86…馳締用吊子、87…嵌合用吊子、88…嵌合キャップ材。
そこで、発明者は上記課題を解決すべく鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、長方形状のベース板状部と該ベース板状部上に形成された膨出部とを備えると共に前記ベース板状部の長手方向両端は、嵌合端部としてなる嵌合取付部材と、挟持頂部の幅方向の両端から下方に向かって支持脚部が形成され、該支持脚部の下端から、内方に向かって突出する嵌合突起片と両前記支持脚部を幅方向に近接させる締付具とを有する挟持脚部材と、該挟持脚部材の前記挟持頂部の下面側に固着された内ネジ部材とが備えられ、前記嵌合取付部材の下方側に前記支持脚部が延在するように前記嵌合取付部材の前記ベース板状部の下面に前記挟持脚部材の前記挟持頂部接触配置されると共に、前記内ネジ部材は、前記嵌合取付部材上に取付用の吊子を固定する固定ボルトに螺合されるようにして、前記嵌合取付部材の前記ベース板状部と、前記挟持脚部材の前記挟持頂部とは溶接されてなる屋根用支持具としたことにより、上記課題を解決した。
請求項2の発明を、請求項1に記載の屋根用支持具において、前記嵌合取付部材の前記膨出部は、段差立上り面部の一方側に低位頂部が形成され他方側に高位頂部が形成されてなる屋根用支持具としたことにより、上記課題を解決した。
請求項3の発明を、請求項1又は2に記載の屋根用支持具において、前記挟持脚部材の両前記嵌合突起片及び両前記支持脚部の下方且つ一部には樹脂が被覆される樹脂被覆部が設けられてなる屋根用支持具としたことにより、上記課題を解決した。
請求項4の発明を、請求項1,2又は3の何れか1項に記載の屋根用支持具において、前記嵌合取付部の一部には樹脂が被覆される樹脂被覆部が設けられてなる屋根用支持具としたことにより、上記課題を解決した。
請求項5の発明を、主板の幅方向両側に立上り部が形成され、両該立上り部の高さ方向中間箇所に被嵌合屈曲部が形成された折板屋根板材が複数並設され連結されてなる下層折板屋根と、該下層折板屋根と同等の折板屋根板材によって前記下層折板屋根と同等の構成とした上層折板屋根とからなる二層折板屋根と、長方形状のベース板状部と該ベース板状部上に形成された膨出部とを備えると共に前記ベース板状部の長手方向両端は、嵌合端部としてなる嵌合取付部材と、挟持頂部の幅方向の両端から下方に向かって支持脚部が形成され、該支持脚部の下端から、内方に向かって突出する嵌合突起片と両前記支持脚部を幅方向に近接させる締付具とを有する挟持脚部材と、該挟持脚部材の前記挟持頂部の下面側に固着される内ネジ部材とが備えられ、前記嵌合取付部材の下方側に前記支持脚部が延在するように前記嵌合取付部材の前記ベース板状部の下面に前記挟持脚部材の前記挟持頂部接触配置されると共に前記嵌合取付部材の前記ベース板状部と、前記挟持脚部材の前記挟持頂部とは溶接された屋根用支持具と、前記嵌合取付部材上に取り付けられる吊子と、前記内ネジ部材と螺合して前記吊子を前記嵌合取付部材に固定する固定ボルトとを備え、前記下層折板屋根における隣接する両前記折板屋根板材の対向する両前記立上り部上に前記屋根用支持具が配置され、両前記支持脚部は前記締付具にて隣接する両前記折板屋根板材の対向する両前記被嵌合屈曲部が挟持固定されると共に両前記被嵌合屈曲部に、両前記嵌合突起が嵌合され、前記嵌合取付部材にて前記上層折板屋根が支持されてなる二層折板屋根としたことにより、上記課題を解決した。
請求項6の発明を、請求項5に記載の二層折板屋根において、前記上層の折板屋根板材は、両前記立上り部の一方側の山形頂部には、下馳部が形成されると共に前記嵌合取付部材上に固着される馳締用の前記吊子が備わり、他方側の前記山形頂部には上馳部を有し、隣接する両該折板屋根板材同士の前記下馳部と前記上馳部とが馳締連結されてなる二層折板屋根としたことにより、上記課題を解決した。
請求項7の発明を、請求項5に記載の二層折板屋根において、前記上層の折板屋根板材は、両前記立上り部の一方側の山形頂部には嵌合連結頂部が形成されると共に、該嵌合連結頂部に嵌合する嵌合キャップ材と、前記嵌合取付部材上に固着される嵌合用の前記吊子が備わり、前記嵌合取付部材上に前記吊子が固着され、該吊子によって隣接する両前記折板屋根板材の両前記嵌合連結頂部が固定され、隣接する両前記嵌合連結頂部上に前記嵌合キャップ材が嵌合されてなる二層折板屋根としたことにより、上記課題を解決した。
なお、前記ベース板状部の両前記嵌合端部には下方に折り返し状の屈曲片が形成されることにより、ベース板状部のY方向両端の嵌合端部の力学的強度をより一層向上させることができる。さらに、上記構成に前記膨出部のY方向両端面と前記高位頂部及び前記低位頂部との角部は丸みを有してなる構成を加えれば、嵌合取付部材の嵌合端部に折板屋根板材の被嵌合屈曲部を嵌合するときに、前記丸みによって、嵌合し易く、且つ被嵌合屈曲部側には傷が付き難くなる。さらに、請求項1の発明では、嵌合取付部材の前記ベース板状部と、前記挟持脚部材の前記挟持頂部とは溶接される構成により、屋根用支持具は極めて強固な構造にすることができる。
請求項2の発明では、前記嵌合取付部材の前記膨出部は、段差立上り面部の一方側に低位頂部が形成され他方側に高位頂部が形成された構成とすれば、馳締タイプの折板屋根において、低位頂部は馳締用吊子の設置に好適なものとなる。なお、挟持脚部材の前記挟持頂部は平坦状に形成されてなる構成とすれば、嵌合取付部材を挟持脚部材の挟持頂部に設置し易い構造にできる。そして、嵌合取付部材は、挟持頂部に対して固着手段として溶接が好適となり、屋根用支持具の製造を簡単にでき、量産性に向いたものにできる。
また、前記挟持脚部材の両前記支持脚部には、垂下状脚片が形成され、両該垂下状脚片の下端には外方に拡がる平坦状脚片が形成され、両該平坦状脚片の外端より外方下向きに傾斜する傾斜脚片が形成されてなる構成にすれば、被嵌合屈曲部を有する折板屋根板材に対してより一層好適なものとなる。
請求項3の発明では、前記挟持脚部材の両前記嵌合突起片及び両前記支持脚部の下方且つ一部には樹脂が被覆される樹脂被覆部が設けられる構成としたもので、前記挟持脚部材の両前記嵌合突起片及び両前記支持脚部の下方且つ一部には樹脂が被覆される樹脂被覆部が設けられた構成としたものである。そして、本発明における屋根用支持具を二層折板屋根の構成に使用した場合において、上層折板屋根から屋根用支持具に高温又は低温における熱が屋根用支持具に伝達されたとしても、屋根用支持具の挟持脚部材の両支持脚部の下方且つ一部に被覆された樹脂被覆部によって、熱が下層折板屋根に伝達されることを遮断し、下層の折板屋根及びその室内に低温或いは高温が伝達されることを防止できる。
請求項4の発明では、前記嵌合取付部の一部には樹脂が被覆される樹脂被覆部が設けられた構成により、上層折板屋根が夏季等の高温により上層折板屋根を構成する折板屋根板材が長手方向(X方向)に沿って熱伸縮って屋根用支持具に対する位置ずれが生じ、振動及び騒音を発生することがある。このようなときに、嵌合取付部材の樹脂被覆部が、上層折板屋根との位置ずれ時による振動及び騒音の発生を最小限に低減し、板鳴り現象を抑制することができる。
請求項5の発明では、極めて強固な二層折板屋根を簡易且つ迅速に施工することができる。請求項6の発明では、極めて強固な馳締タイプの二層折板屋根を簡易且つ迅速に施工することができる。請求項7の発明では、極めて強固な嵌合キャップ材を用いた嵌合タイプの簡易且つ迅速に施工することができる。
挟持脚部材5の挟持頂部51と、嵌合取付部材A1との溶接固着箇所は、溶接固着部W2と称する。該溶接固着部W2は、スポット(点)状又は部分的な溶接であり、このような溶接とした溶接固着部W2が挟持頂部51と嵌合取付部材A1との接触箇所において複数箇所設けられる。具体的には、溶接固着部W2は、挟持頂部51の幅方向(Y方向)及び前後方向(X方向)において、全部で4箇所に設けられる〔図1(B),図2(B),(D),図3参照〕。挟持頂部51と嵌合取付部材A1との溶接固着部W2の箇所は、具体的には嵌合取付部材A1のベース板状部と挟持頂部51との接触箇所である。

Claims (11)

  1. 長方形状のベース板状部と該ベース板状部上に形成された膨出部とを備えると共に前記ベース板状部の長手方向両端は、嵌合端部としてなる嵌合取付部材と、挟持頂部の幅方向の両端から下方に向かって支持脚部が形成され、該支持脚部の下端から、内方に向かって突出する嵌合突起片と両前記支持脚部を幅方向に近接させる締付具とを有する挟持脚部材と、該挟持脚部材の前記挟持頂部の下面側に固着された内ネジ部材とが備えられ、前記嵌合取付部材の下方側に前記支持脚部が延在するように前記嵌合取付部材の下面に前記挟持脚部材が配置されると共に、前記内ネジ部材は、前記嵌合取付部材上に取付用の吊子を固定する固定ボルトに螺合されるようにしてなることを特徴とする屋根用支持具。
  2. 請求項1に記載の屋根用支持具において、前記嵌合取付部材の前記膨出部は、段差立上り面部の一方側に低位頂部が形成され他方側に高位頂部が形成されてなることを特徴とする屋根用支持具。
  3. 請求項1又は2に記載の屋根用支持具において、前記嵌合取付部材の前記ベース板状部の前後方向の間隔よりも大きく形成されてなることを特徴とする屋根用支持具。
  4. 請求項1,2又は3の何れか1項に記載の屋根用支持具において、前記嵌合取付部材の前記ベース板状部と、前記挟持脚部材の前記挟持頂部とは溶接されてなることを特徴とする屋根用支持具。
  5. 請求項1,2,3又は4の何れか1項に記載の屋根用支持具において、前記挟持脚部材の前記挟持頂部は平坦状に形成されてなることを特徴とする屋根用支持具。
  6. 請求項1,2,3,4又は5の何れか1項に記載の屋根用支持具において、前記挟持脚部材の両前記支持脚部には、垂下状脚片が形成され、両該垂下状脚片の下端には外方に拡がる平坦状脚片が形成され、両該平坦状脚片の外端より外方下向きに傾斜する傾斜脚片が形成されてなることを特徴とする屋根用支持具。
  7. 請求項1,2,3,4,5又は6の何れか1項に記載の屋根用支持具において、前記挟持脚部材の両前記嵌合突起片及び両前記支持脚部の下方且つ一部には樹脂が被覆される樹脂被覆部が設けられてなることを特徴とする屋根用支持具。
  8. 請求項1,2,3,4,5,6又は7の何れか1項に記載の屋根用支持具において、前記嵌合取付部の少なくとも一部には樹脂が被覆される樹脂被覆部が設けられてなることを特徴とする屋根用支持具。
  9. 主板の幅方向両側に立上り部が形成され、両該立上り部の高さ方向中間箇所に被嵌合屈曲部が形成された折板屋根板材が複数並設され連結されてなる下層折板屋根と、該下層折板屋根と同等の折板屋根板材によって前記下層折板屋根と同等の構成とした上層折板屋根とからなる二層折板屋根と、長方形状のベース板状部と該ベース板状部上に形成された膨出部とを備えると共に前記ベース板状部の長手方向両端は、嵌合端部としてなる嵌合取付部材と、挟持頂部の幅方向の両端から下方に向かって支持脚部が形成され、該支持脚部の下端から、内方に向かって突出する嵌合突起片と両前記支持脚部を幅方向に近接させる締付具とを有する挟持脚部材と、該挟持脚部材の前記挟持頂部の下面側に固着される内ネジ部材とが備えられ、前記嵌合取付部材の下方側に前記支持脚部が延在するように前記嵌合取付部材の下面に前記挟持脚部材が配置された屋根用支持具と、前記嵌合取付部材上に取り付けられる吊子と、前記内ネジ部材と螺合して前記吊子を前記嵌合取付部材に固定する固定ボルトとを備え、前記下層折板屋根における隣接する両前記折板屋根板材の対向する両前記立上り部上に前記屋根用支持具が配置され、両前記支持脚部は前記締付具にて隣接する両前記折板屋根板材の対向する両前記被嵌合屈曲部が挟持固定されると共に両前記被嵌合屈曲部に、両前記嵌合突起が嵌合され、前記嵌合取付部材にて前記上層折板屋根が支持されてなることを特徴とする二層折板屋根。
  10. 請求項9に記載の二層折板屋根において、前記上層の折板屋根板材は、両前記立上り部の一方側の山形頂部には、下馳部が形成されると共に前記嵌合取付部材上に固着される馳締用の前記吊子が備わり、他方側の前記山形頂部には上馳部を有し、隣接する両該折板屋根板材同士の前記下馳部と前記上馳部とが馳締連結されてなることを特徴とする二層折板屋根。
  11. 請求項9に記載の二層折板屋根において、前記上層の折板屋根板材は、両前記立上り部の一方側の山形頂部には嵌合連結頂部が形成されると共に、該嵌合連結頂部に嵌合する嵌合キャップ材と、前記嵌合取付部材上に固着される嵌合用の前記吊子が備わり、前記嵌合取付部材上に前記吊子が固着され、該吊子によって隣接する両前記折板屋根板材の両前記嵌合連結頂部が固定され、隣接する両前記嵌合連結頂部上に前記嵌合キャップ材が嵌合されてなることを特徴とする二層折板屋根。
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