JP2023068957A - タイヤの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 生タイヤにおけるトレッド部の真円性を確保する。【解決手段】 工程S2と工程S3とを含む。工程S2では、カーカス6とビード部4とを有する円筒状の一次成形体10のビード部4を保持しつつ中子23を拡径させ、カーカス6の中央部24を中子23により膨出させる。工程S3では、膨出される中央部24上に、トレッドゴム2Gを直接に貼り付ける。【選択図】図3
Description
本開示は、特に不整地走行用の自動二輪車用のタイヤとして好適なタイヤの製造方法に関する。
ラジアルタイヤにおける生タイヤの形成では、従来、カーカスとビード部とを含む円筒状の生タイヤ基体を形成する工程と、ベルトプライとトレッドゴムとを含む円筒状のトレッドリングを形成する工程と、前記生タイヤ基体を内圧充填によりトロイド状に膨出させ、その膨出部分を、予めその半径方向外側で保持させた前記トレッドリングの内周面に圧着させて、両者を接合する工程とを含む(例えば特許文献1参照。)。
他方、近年、不整地走行用の自動二輪車用のラジアルタイヤでは、ベルトプライやバンドプライ等のトレッド補強用のコード層を設けることなく、カーカスの半径方向外側にトレッドゴムを直接配置した構造のものが提案されている。これにより、エンベロープ効果が高まり、凹凸の激しい不整地路面での操縦安定性が向上される。
しかし上記構造のタイヤの場合、トレッドリングがトレッドゴムのみで形成されるため、剛性が低い。そのため、例えばトランスファーを用いてトレッドリングを生タイヤ基体との接合位置まで移送する際、トレッドリングが変形してトランスファーから脱落する傾向がある。
またトレッドリングは、トランスファーの把持部によって周方向の複数位置で保持される。そのため、生タイヤ基体を膨出させてトレッドリングと圧着させる際、トレッドリングのうち把持部に保持されていない部分が、把持部された部分に比して生タイヤ基体とともに半径方向外側に突出する。その結果、トレッドリングに、凹凸が周方向に繰り返されるなど、生タイヤにおいて、トレッド部の真円性が損なわれる。なお充填内圧を下げた場合、膨出不足となって、生タイヤ基体とトレッドリングとの圧着が不充分となる。
本開示は、生タイヤにおけるトレッド部の真円性を確保することができるタイヤの製造方法を提供することを課題としている。
本開示は、一対のビード部の間を延びるラジアル構造のカーカスと、前記カーカスの半径方向外側に配されるトレッドゴムとを含むタイヤの製造方法であって、
前記カーカスとビード部とを有する円筒状の一次成形体を得る工程と、
前記一次成形体の前記ビード部を保持しつつ拡縮径可能な中子を拡径させ、前記カーカスのタイヤ軸方向の中央部を前記中子の半径方向外面により支持しながら膨出させる工程と、
前記膨出される前記中央部上に、前記トレッドゴムを直接に貼り付ける工程とを含む。
前記カーカスとビード部とを有する円筒状の一次成形体を得る工程と、
前記一次成形体の前記ビード部を保持しつつ拡縮径可能な中子を拡径させ、前記カーカスのタイヤ軸方向の中央部を前記中子の半径方向外面により支持しながら膨出させる工程と、
前記膨出される前記中央部上に、前記トレッドゴムを直接に貼り付ける工程とを含む。
本明細書では、加硫済みのタイヤの各部の寸法等は、加硫金型に保持された状態で特定される値とする。
本開示のタイヤの製造方法は、膨出させる工程と、貼り付ける工程とを含む。前記膨出させる工程では、円筒状の一次成形体のビード部を保持しつつ拡縮径可能な中子を拡径させ、前記カーカスのタイヤ軸方向の中央部を前記中子の半径方向外面により支持しながら膨出させる。
このように、膨出させる工程では、カーカスの中央部を、前記中子の拡径により膨出させる。そのため、内圧充填により膨出させる場合に比して、前記中央部の膨出量及び膨出形状を正確に管理できる。
また前記貼り付ける工程では、膨出される前記中央部上に、トレッドゴムが直接に貼り付けられる。即ち、真円性に優れる中央部上で、トレッドゴムを直接に貼り付ける。そのため、貼り付け後の生タイヤにおいても、トレッド部における真円性が高く維持される。
以下、本開示の実施の形態について、詳細に説明する。
図1は、本開示の製造方法によって製造されたタイヤ1の断面図であり、本例では、タイヤ1が、不整地走行用の自動二輪車用ラジアルタイヤである場合が示される。
図1は、本開示の製造方法によって製造されたタイヤ1の断面図であり、本例では、タイヤ1が、不整地走行用の自動二輪車用ラジアルタイヤである場合が示される。
図1に示されるように、本実施形態のタイヤ1は、一対のビード部4、4の間を延びるラジアル構造のカーカス6と、カーカス6の半径方向外側に配されるトレッドゴム2Gとを含む。
カーカス6は、具体的には、トレッド部2からタイヤ軸方向両側のサイドウォール部3、3を通って、各サイドウォール部3のタイヤ半径方向内端部に配されるビード部4まで延びる。各ビード部4にはビードコア5が埋設される。
またカーカス6は、カーカスコードをタイヤ周方向に対して70~90°の角度で配列させた1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6Aから形成される。カーカスプライ6Aは、ビードコア5、5間を跨るプライ本体部6aの両端に、ビードコア5をタイヤ軸方向内側から外側に折り返して係止されたプライ折返し部6bを一連に具える。プライ本体部6aとプライ折返し部6bとの間には、ビードコア5からタイヤ半径方向外方に先細状にのびるビード補強用のビードエーペックスゴム8が設けられる。
カーカス6の半径方向外側には、トレッド部2の外表面であるトレッド面2sをなすトレッドゴム2Gが、カーカス6に接して配される。
トレッド面2sは、タイヤ赤道Cからトレッド端Teまで凸円弧状に湾曲してのびる。トレッド端Te、Te間のタイヤ軸方向距離であるトレッド幅TWは、タイヤ最大幅W1の80%以上であるのが好ましく、これにより、車体を大きく傾斜させた自動二輪車特有の旋回走行を可能とする。
次に、タイヤ1の製造方法について説明する。この製造方法は、生タイヤ形成工程と、生タイヤ形成工程によって形成された生タイヤを加硫成形してタイヤ1を形成する加硫工程とを具える。加硫工程としては、従来の加硫工程が採用できるので、本明細書ではその説明が省略される。
生タイヤ形成工程は、工程S1(図2に示す)と、工程S2(図3に示す)と、工程S3(図3に示す)とを含む。
図2に示されるように、工程S1は、カーカス6とビード部4とを有する円筒状の一次成形体10を得る工程である。この工程S1では、具体的には、円筒状のドラム20上で、シート状のカーカスプライ6Aを周方向に巻回してカーカス円筒体12が形成された後、カーカス円筒体12のタイヤ軸方向の両端部にビードコア5が装着されて、一次成形体10が形成される。
本例では、ビードコア5の装着後に、カーカス円筒体12の両端部がビードコア5の廻りで折り返された場合が例示されている。なお一次成形体10には、トレッドゴム2G以外の構成部材、例えば、タイヤ内腔面1sをなすインナーライナーゴム、サイドウォール部3の外面をなすサイドウォールゴム、ビード部4の外面をなすクリンチゴム等から選択される1以上の構成部材を必要に応じて含ませることができる。
一次成形体10は、ドラム20の縮径により該ドラム20から取り外された後、図3に示されるように、シェーピングドラム21に移載される。シェーピングドラム21は、一次成形体10のビード部4を支持するビード保持部21Aを有する。ビード保持部21Aは、タイヤ赤道Cを中心として、タイヤ軸方向両側に近離移動可能に構成される。
その後、工程S2、工程S3が順次行われる。
工程S2は、拡縮径可能な中子23を用いて、カーカス6のタイヤ軸方向の中央部24を半径方向外側に膨出させる工程である。具体的には、工程S2では、一次成形体10のビード部4を保持しつつ、中子23を、半径方向内側の待機状態Y1から半径方向外側の拡径状態Y2まで拡径させる。これにより、カーカス6のタイヤ軸方向の中央部24を、中子23の半径方向外面23sにより半径方向内側から支持しながら膨出させる(以下、このように変形させられた成形体を「二次成形体」と呼ぶことがある。)。
図4に、中子23の周方向の断面(タイヤ赤道Cに沿った断面)が概念的に示される。図4に示されるように、中子23は、本例では、周方向に交互に配される第1のセグメント23Aと、第2のセグメント23Bとを含む。各セグメント23A、23Bが、リンクやシリンダなどを用いた周知の拡径手段(図示せず)を介して半径方向内外に移動することで、中子23は、待機状態Y1と拡径状態Y2との間を拡縮径しうる。本例では、セグメント23Aの半径方向の移動量とセグメント23Bの半径方向の移動量とを違えることで、拡径状態Y2において、中子23の外面23sが真円状をなす場合が示される。中子23は、シェーピングドラム21と同芯であり、また中子23は、シェーピングドラム21とは同じ回転数にて互いに同調して回転可能に構成される。
図5に、中子23の子午断面(軸心を含むタイヤ赤道Cと直角な断面)が概念的に示される。図5に示されるように、中子23の外面23sは、タイヤ内腔面1sに近い輪郭形状を具える。本例では、外面23sは、タイヤ赤道C上に中心を有する半径r1の第1円弧R1からなるクラウン領域Pcと、クラウン領域Pcに滑らかに連なる半径r2の第2円弧R2からなるショルダ領域Psとからなる。半径r2は半径r1より大であり、本例では比r2/r1が1.03~1.10に設定されている。
図3に示されるように、工程S3は、二次成形体の膨出された中央部24上に、トレッドゴム2Gを直接に貼り付ける工程である。
本例の工程S3では、予め押出し成形された断面台形状の帯状のトレッドゴム形成部材26が、中央部24上で一周巻きされ、トレッドゴム2Gが形成される。なお、一周巻きされたトレッドゴム形成部材26の巻始め端と巻終わり端とは、上下に重ね合わせてジョイントされる。またジョイント後、トレッドゴム形成部材26の軸心方向の両側部分は、周知のステッチ手段を用いて巻き下ろされ、中央部24に沿って貼り付けられる。
このように、工程S2では、カーカス6の中央部24を、中子23の拡径により膨出させるため、内圧充填により膨出させる場合に比して、中央部24の膨出量及び膨出形状を正確に管理できる。しかも膨出する中央部24の真円性、及び、中央部24におけるカーカス6のコード間隔の均一性を高く確保しうる。
中子23の外面23sには、未加硫ゴムとの粘着を防止する処理が施されるのが好ましい。これにより、中子23が拡径する際のコード間隔の均一性をより高く確保しうる。なお前記処理として、例えばフッ素系樹脂(テフロン:登録商標)などの低摩擦樹脂のコーティング処理が好適に採用されうる。
また工程S3では、膨出される中央部24上に、トレッドゴム2Gが直接に貼り付けられる。即ち、真円性及びコード間隔の均一性に優れる中央部24上で、トレッドゴム2Gが直接に貼り付けられるため、貼り付け後の生タイヤにおいても、トレッド部2における真円性が高く維持される。
本実施形態のタイヤ1は、ベルト層を具えていないため、カーカス6上にトレッドゴム2Gが直接に形成される。そのため、この種のタイヤの場合、生タイヤの加硫ストレッチが大きい場合、加硫時に、トレッドゴム形成部材26のジョイント部に、周方向に引っ張る向きの力が集中し、ジョイント外れが生じるという新たな問題を招く。
一方、カーカス6の中央部24とトレッドゴム2Gとの間にベルト層が配される場合には、このベルト層が、加硫ストレッチに起因する前記力(周方向に引っ張る向きの力)を、周方向に均一化させうる。そのため、ベルト層が配される場合には、前述のジョイント外れの問題は発生しない。
そこで、図3に示されるように、本実施形態では、ジョイント外れを防止するために、拡径状態Y2における中子23の直径DA(図3に示す)は、加硫済みのタイヤ1のカーカス6の直径D0(図1に示す)の90~95%であるのが好ましい。直径DAは、拡径状態Y2における、中子23の外面23sのタイヤ赤道Cにおける直径で定義される。又直径D0は、加硫済みのタイヤ1のカーカス6の半径方向内面のタイヤ赤道Cにおける直径で定義される。
直径DAが、直径D0の90%未満の場合、ジョイント部に作用する力(周方向に引っ張る向きの力)が大であり、ジョイント外れを抑えることが難しくなる。逆に、直径DAが、直径D0の95%を越えると、加硫工程において金型を閉じる際、トレッドモールドがトレッドゴム2Gを噛み込む所謂ゴム噛みが発生傾向となる。そのために、直径DAの下限は、直径D0の91%以上がさらに好ましく、上限は94%以下がさらに好ましい。
又生タイヤ形成工程では、拡径状態Y2における中子23の外面23sのタイヤ軸方向外端23eにおける直径DBは、タイヤ赤道Cにおける前記直径DAの93~98%であるのが好ましい。
直径DBが、直径DAの93%未満の場合、生タイヤのショルダ部の周長が小さくなるため、トレッドゴム2Gのジョイント部に作用する力が大きくなり、加硫時にジョイント部が開く傾向を招く。逆に、直径DBが、直径DAの98%を越えると、生タイヤのショルダ部の周長が大きくなるため、加硫工程において金型が閉じる際に生タイヤのショルダ部を噛み込んでオーバースピュー等が発生するおそれがある。
又図5に示されるように、中子23の外面23sのタイヤ軸方向外端23e間の外面23sに沿う距離Lcは、加硫済みタイヤのトレッド幅TWの100%~120%であるのが好ましい。
距離Lcがトレッド幅TWの100%を下回ると、中子のタイヤ軸方向の幅が小さくなり、カーカス6とトレッドゴム2Gとを十分に粘着させることができなくなり、成形時にエア残り不良が発生する傾向がある。逆に、距離Lcがトレッド幅TWの120%を越えると、中子からビード部4へつながるカーカス6のプロファイルの曲率半径が小さくなり、トレッドゴム2Gをステッチダウンできなくなるおそれがある。なお工程S2、S3においては、外面23sの全面がカーカス6に接してる。
工程S3としては、例えばテープ状のゴムストリップを、中央部24上で螺旋状に順次巻き重ねることでトレッドゴム2Gを直接に形成しても良い。
以上、本開示の特に好ましい実施形態について詳述したが、本開示は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
本開示の効果を確認するために、図1に示す構造を有する自動二輪車用タイヤ(120/100R18)が、表1の仕様に基づく製造方法で試作された。
そして、生タイヤの仕上がり状態、加硫時のトレッドゴムのジョイント外れの状態、及び、加硫金型によるトレッドゴムのゴム噛みの状態がそれぞれ検査された。
比較のために、従来例として、一次成形体を内圧充填によりトロイド状に膨出させ、その膨出部分を、トランスファーによって保持させたトレッドゴムのリング体に圧着させて生タイヤを形成している。
(1)生タイヤの仕上がり状態;
生タイヤを目視検査し、一次成形体とトレッドゴムとの接合の状態、トレッドゴムの凹凸の有無、及び、トレッドゴムの真円性を含む仕上がり状態を検査した。
生タイヤを目視検査し、一次成形体とトレッドゴムとの接合の状態、トレッドゴムの凹凸の有無、及び、トレッドゴムの真円性を含む仕上がり状態を検査した。
(2)ジョイント外れの状態:
加硫後のタイヤを目視検査し、トレッドゴムのジョイント外れの有無を、ジョイント外れに原因して生じるトレッド溝の溝底での穴あきの有無で判定した。
加硫後のタイヤを目視検査し、トレッドゴムのジョイント外れの有無を、ジョイント外れに原因して生じるトレッド溝の溝底での穴あきの有無で判定した。
(3)ゴム噛みの状態:
加硫後のトレッドモールド(金型)の割面を目視検査し、トレッドゴムのゴム噛みの有無を検査した。
加硫後のトレッドモールド(金型)の割面を目視検査し、トレッドゴムのゴム噛みの有無を検査した。
表1に示されるように、実施例では、ベルト層のないラジアルタイヤを形成する際、生タイヤにおけるトレッド部の真円性を確保しうるのが確認できる。
[付記]
本開示は以下の態様を含む。
[本開示1]
一対のビード部の間を延びるラジアル構造のカーカスと、前記カーカスの半径方向外側に配されるトレッドゴムとを含むタイヤの製造方法であって、
前記カーカスとビード部とを有する円筒状の一次成形体を得る工程と、
前記一次成形体の前記ビード部を保持しつつ拡縮径可能な中子を拡径させ、前記カーカスのタイヤ軸方向の中央部を前記中子の半径方向外面により支持しながら膨出させる工程と、
前記膨出される前記中央部上に、前記トレッドゴムを直接に貼り付ける工程とを含む、タイヤの製造方法。
[本開示2]
前記タイヤが、自動二輪車用ラジアルタイヤである、本開示1記載のタイヤの製造方法。
[本開示3]
前記貼り付ける工程では、帯状のトレッドゴム形成部材を、前記中央部上で一周巻きすることにより、前記トレッドゴムが直接に貼り付けられる、本開示1又は2記載のタイヤの製造方法。
[本開示4]
前記中子の拡径状態において、前記中子の半径方向外面のタイヤ赤道における直径DAは、加硫済みのタイヤの前記カーカスの半径方向内面のタイヤ赤道における直径D0の90~95%である、本開示1乃至3のいずれか1項に記載のタイヤの製造方法。
[本開示5]
前記中子の拡径状態において、前記中子の半径方向外面のタイヤ軸方向外端における直径DBは、前記中子の半径方向外面のタイヤ赤道における直径DAの93~98%である、本開示1乃至4のいずれか1項に記載のタイヤの製造方法。
[本開示6]
前記中子の半径方向外面のタイヤ軸方向外端間の前記半径方向外面に沿う距離Lcは、加硫済みのタイヤのトレッド幅の100%~120%である、本開示1乃至5のいずれか1項に記載のタイヤの製造方法。
本開示は以下の態様を含む。
[本開示1]
一対のビード部の間を延びるラジアル構造のカーカスと、前記カーカスの半径方向外側に配されるトレッドゴムとを含むタイヤの製造方法であって、
前記カーカスとビード部とを有する円筒状の一次成形体を得る工程と、
前記一次成形体の前記ビード部を保持しつつ拡縮径可能な中子を拡径させ、前記カーカスのタイヤ軸方向の中央部を前記中子の半径方向外面により支持しながら膨出させる工程と、
前記膨出される前記中央部上に、前記トレッドゴムを直接に貼り付ける工程とを含む、タイヤの製造方法。
[本開示2]
前記タイヤが、自動二輪車用ラジアルタイヤである、本開示1記載のタイヤの製造方法。
[本開示3]
前記貼り付ける工程では、帯状のトレッドゴム形成部材を、前記中央部上で一周巻きすることにより、前記トレッドゴムが直接に貼り付けられる、本開示1又は2記載のタイヤの製造方法。
[本開示4]
前記中子の拡径状態において、前記中子の半径方向外面のタイヤ赤道における直径DAは、加硫済みのタイヤの前記カーカスの半径方向内面のタイヤ赤道における直径D0の90~95%である、本開示1乃至3のいずれか1項に記載のタイヤの製造方法。
[本開示5]
前記中子の拡径状態において、前記中子の半径方向外面のタイヤ軸方向外端における直径DBは、前記中子の半径方向外面のタイヤ赤道における直径DAの93~98%である、本開示1乃至4のいずれか1項に記載のタイヤの製造方法。
[本開示6]
前記中子の半径方向外面のタイヤ軸方向外端間の前記半径方向外面に沿う距離Lcは、加硫済みのタイヤのトレッド幅の100%~120%である、本開示1乃至5のいずれか1項に記載のタイヤの製造方法。
1 タイヤ
2G トレッドゴム
4 ビード部
6 カーカス
10 一次成形体
23 中子
23s 外面
23e 外端
24 中央部
26 トレッドゴム形成部材
C タイヤ赤道
S1、S2、S3 工程
Y2 拡径状態
2G トレッドゴム
4 ビード部
6 カーカス
10 一次成形体
23 中子
23s 外面
23e 外端
24 中央部
26 トレッドゴム形成部材
C タイヤ赤道
S1、S2、S3 工程
Y2 拡径状態
Claims (6)
- 一対のビード部の間を延びるラジアル構造のカーカスと、前記カーカスの半径方向外側に配されるトレッドゴムとを含むタイヤの製造方法であって、
前記カーカスとビード部とを有する円筒状の一次成形体を得る工程と、
前記一次成形体の前記ビード部を保持しつつ拡縮径可能な中子を拡径させ、前記カーカスのタイヤ軸方向の中央部を前記中子の半径方向外面により支持しながら膨出させる工程と、
前記膨出される前記中央部上に、前記トレッドゴムを直接に貼り付ける工程とを含む、タイヤの製造方法。 - 前記タイヤが、自動二輪車用ラジアルタイヤである、請求項1記載のタイヤの製造方法。
- 前記貼り付ける工程では、帯状のトレッドゴム形成部材を、前記中央部上で一周巻きすることにより、前記トレッドゴムが直接に貼り付けられる、請求項1又は2記載のタイヤの製造方法。
- 前記中子の拡径状態において、前記中子の半径方向外面のタイヤ赤道における直径DAは、加硫済みのタイヤの前記カーカスの半径方向内面のタイヤ赤道における直径D0の90~95%である、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のタイヤの製造方法。
- 前記中子の拡径状態において、前記中子の半径方向外面のタイヤ軸方向外端における直径DBは、前記中子の半径方向外面のタイヤ赤道における直径DAの93~98%である、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のタイヤの製造方法。
- 前記中子の半径方向外面のタイヤ軸方向外端間の前記半径方向外面に沿う距離Lcは、加硫済みのタイヤのトレッド幅の100%~120%である、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のタイヤの製造方法。
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