JP2023068765A - 往復動ポンプ - Google Patents

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Abstract

Figure 2023068765000001
【課題】シールから漏れた潤滑液が潤滑剤密封ベアリングに達することを防止する。
【解決手段】クランクケース1内においてクランク軸3とシール9との間から潤滑液Lが漏れた場合、漏れた潤滑液Lを、カラー10の下部に設けられ、カラー10の内周面と外周面を連通するカラー下部貫通孔11に通し、クランクケース1の下部に設けられてカラー下部貫通孔11に連通し、クランクケース1の内周面と外面を連通するクランクケース下部貫通孔15を通して外部へ排出する。また、クランクケース1とシール9との間から潤滑液Lが漏れた場合、漏れた潤滑液Lを、クランクケース1とカラー10との間に通し、クランクケース下部貫通孔15を通して外部へ排出するか、又は、シール9とカラー10との間を通してカラー下部貫通孔11の上方へ至らせ、カラー下部貫通孔11、クランクケース下部貫通孔15を通して外部へ排出する。
【選択図】図5

Description

本発明は、往復動ポンプに関する。
従来、クランク軸の回転に従い往復動部材が往復動し、往復動部材の先端側に設けられたポンプ室に使用液(作動液とも呼ぶ)を吸引し加圧して外部に押し出す往復動ポンプとして、クランクケース内に使用液を供給し、クランクケース内のクランク軸、コンロッド、クランクピン等の駆動部を使用液に浴することにより、潤滑、冷却する往復動ポンプが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような往復動ポンプにおいて、クランク軸の両端部を、例えばオイル等の潤滑剤を密封した潤滑剤密封ベアリングで回転可能に支持する場合、例えば水等の使用液が潤滑剤密封ベアリングへ侵入するのを防止すべく、クランクケースとクランク軸との間に、クランク軸の両端部の内側から外側へ向けて、使用液の外側への漏れを防止するための円環状のシール、クランク軸との間に隙間を有しシールを押さえるための円環状のカラー、潤滑剤密封ベアリングを、この順に配置する構成が一般的に採用される。
特開2016-217149
しかしながら、このような往復動ポンプにあっては、使用液がシールから漏れてしまう場合があり、その場合、シールから漏れた使用液が潤滑剤密封ベアリングに達して侵入し、潤滑剤密封ベアリングが機能しなくなってしまう虞がある。また、潤滑剤密封ベアリングを通過した使用液がモータに達し、モータ筐体とモータ出力軸の隙間からモータ内部に進入してしまう虞もある。
そこで、本発明は、シールから漏れた使用液が潤滑剤密封ベアリングに達することがない往復動ポンプを提供することを目的とする。
本発明による往復動ポンプ(100)は、クランクケース(1)内に配置されたクランク軸(3)を含む駆動部(6)の駆動に従い、往復動部材が往復動しポンプ作用を行う往復動ポンプ(100)であって、駆動部(6)は、クランクケース(1)内で潤滑液(L)に浴しており、クランクケース(1)とクランク軸(3)との間には、クランク軸(3)の両端部の内側から外側へ向けて、潤滑液(L)の外側への漏れを防止するための円環状のシール(9)、クランク軸(3)との間に隙間を有しシール(9)を押さえるための円環状のカラー(10)、クランク軸(3)を回転可能に支持するための円環状の潤滑剤密封ベアリング(7)が、この順に配置されクランクケース(1)に固設された往復動ポンプ(100)において、クランクケース(1)の下部に、クランクケース(1)の内周面と外面を連通するクランクケース下部貫通孔(15)を備え、カラー(10)の下部に、カラー(10)の内周面と外周面を連通するカラー下部貫通孔(11)を備え、クランクケース下部貫通孔(15)とカラー下部貫通孔(11)が連通することを特徴としている。
このような往復動ポンプ(100)によれば、クランクケース(1)内においてクランク軸(3)とシール(9)との間から潤滑液(L)が漏れた場合、漏れた潤滑液(L)は、カラー(10)の下部に設けられ、カラー(10)の内周面と外周面を連通するカラー下部貫通孔(11)を通り、クランクケース(1)の下部に設けられてカラー下部貫通孔(11)に連通し、クランクケース(1)の内周面と外面を連通するクランクケース下部貫通孔(15)を通って外部へ排出される。また、クランクケース(1)とシール(9)との間から潤滑液(L)が漏れた場合、漏れた潤滑液(L)は、クランクケース(1)とカラー(10)との間を通り、クランクケース下部貫通孔(15)を通って外部へ排出されるか、又は、シール(9)とカラー(10)との間を通ってカラー下部貫通孔(11)の上方へ至り、カラー下部貫通孔(11)、クランクケース下部貫通孔(15)を通って外部へ排出される。従って、シール(9)から漏れた潤滑液(L)が潤滑剤密封ベアリング(7)に達することを防止できる。
ここで、カラー(10)は、外周環状溝(13)を備え、外周環状溝(13)にクランクケース下部貫通孔(15)が連通すると共に、カラー下部貫通孔(11)が連通していると、例えば、カラー(10)がクランクケース(1)に対して回転方向にずれて組み込まれ、カラー下部貫通孔(11)とクランクケース下部貫通孔(15)がずれている場合でも、外周環状溝(13)により、漏れた潤滑液(L)を、カラー下部貫通孔(11)からクランクケース下部貫通孔(15)へ流す流路が形成されると共に、空気流路が形成され、漏れた潤滑液(L)を外部へ排出できる。
また、外周環状溝(13)とクランクケース下部貫通孔(15)との間には、外周環状溝(13)の幅≦クランクケース下部貫通孔(15)の径の関係があると、漏れた潤滑液(L)が、外周環状溝(13)に滞留しがちになることが防止され、漏れた潤滑液(L)の排出を向上できる。
また、カラー(10)は、内周環状溝(14)を備え、内周環状溝(14)にカラー下部貫通孔(11)が連通していると、例えば、カラー(10)がクランクケース(1)に対して回転方向にずれて組み込まれ、カラー下部貫通孔(11)とクランクケース下部貫通孔(15)がずれている場合でも、漏れた潤滑液(L)は、直接潤滑剤密封ベアリング(7)へ向かわずに一時的に内周環状溝(14)の下部に溜められてから、カラー下部貫通孔(11)、外周環状溝(13)、クランクケース下部貫通孔(15)を通して、外部へ排出できる。
また、外周環状溝(13)より内周環状溝(14)の方が深いと、例えば、カラー(10)がクランクケース(1)に対して回転方向にずれて組み込まれ、カラー下部貫通孔(11)とクランクケース下部貫通孔(15)がずれている場合でも、漏れた潤滑液(L)を、より多く内周環状溝(14)に溜めておくことができる。
また、クランクケース(1)のクランクケース下部貫通孔(15)より上部に、クランクケース(1)の内周面と外面を連通するクランクケース上部貫通孔(16)を備え、カラー(10)のカラー下部貫通孔(11)より上部に、カラー(10)の内周面と外周面を連通するカラー上部貫通孔(12)を備え、クランクケース上部貫通孔(16)とカラー上部貫通孔(12)が連通していると、クランクケース上部貫通孔(16)及びカラー上部貫通孔(12)により空気孔が形成され、漏れた潤滑液(L)の排出が促進される。また、外周環状溝(13)を備えている場合には、例えば、カラー(10)がクランクケース(1)に対して回転方向にずれて組み込まれ、クランクケース上部貫通孔(16)とカラー上部貫通孔(12)がずれている場合でも、さらに外周環状溝(13)により空気流路が形成されるため、漏れた潤滑液(L)の排出が促進される。
また、クランクケース(1)内には、軸線方向に向かって円環状に突出する段部(18)が設けられ、カラー(10)を段部(18)に向かって押し付けることにより、シール(9)を段部(18)に押さえ付け、カラー(10)のクランクケース(1)に対する軸線方向の位置決めを行うと、クランクケース下部貫通孔(15)とカラー下部貫通孔(11)や、クランクケース上部貫通孔(16)とカラー上部貫通孔(12)の軸線方向の位置合わせが容易となる。
このように本発明によれば、シールから漏れた潤滑液が潤滑剤密封ベアリングに達することを防止できる。
本発明の実施形態に係る往復動ポンプを示す斜視外観図である。 図1に示す往復動ポンプのクランク軸に沿った縦断面図である。 図2中のカラーを拡大して示す縦断面図である。 図3中のIV-IV線に沿う断面図である。 図1中のクランクケースに組み込まれたシール、カラー及び潤滑剤密封ベアリングの下部側を拡大して示すと共に、シールからカラー側へ漏れた潤滑液の流れを示す説明図である。 図4に示すカラーが軸線周りにずれてクランクケースに組み込まれた場合において、シールからカラー側へ漏れた潤滑液が内周環状溝に溜められた状態を示す説明図である。
以下、本発明に係る往復動ポンプの好適な実施形態について添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係る往復動ポンプを示す斜視外観図、図2は、往復動ポンプのクランク軸に沿った縦断面図、図3は、カラーを拡大して示す縦断面図、図4は、図3中のIV-IV線に沿う断面図である。
図1及び図2に示すように、往復動ポンプ100は、クランクケース1と、クランクケース1に連結されたマニホルド2(図1参照)と、により外形が概略構成されている。この往復動ポンプ100は、クランク軸3(図2参照)の回転により、クランクケース1及びマニホルド2内に配置された例えばプランジャやピストン等の往復動部材が往復動し、マニホルド2内の往復動部材の先端側に形成されたポンプ室に使用液を吸引し加圧して外部へ押し出すポンプ作用を行うものである。そして、本実施形態では、往復動部材、コンロッド5(図2参照)等を有する組が、図2に示すように、クランク軸3の軸線方向に3組並設された3連式の往復動ポンプ100とされている。
クランクケース1は中空に構成され、当該クランクケース1内には、クランク軸3、クランク軸3のクランクピンに樹脂軸受4を介して回転可能に支持されたコンロッド5、及び、コンロッド5を往復動部材に樹脂軸受を介して回転可能に連結するピストンピン等が配置され、これらクランク軸3、樹脂軸受4、コンロッド5、及び、ピストンピン等により、往復動部材を往復駆動させる駆動部6が構成されている。
クランクケース1内には使用液として潤滑液Lが満たされ、ここでは、潤滑液Lとして水が用いられている。水Lは、クランクケース1の上部に開口された吸水口17(図1参照)を介して導入され、上記駆動部6は、クランクケース1内に導入された水Lに浸され浴するようになっている。従って、導入された水Lは、駆動部6の摺動部分を潤滑、冷却し、その後、クランク軸3の回転による往復動部材の往復動によりポンプ室に使用液として吸引、加圧されて外部へ押し出されるようになっている。すなわち、本実施形態の往復動ポンプ100では、水Lが潤滑液と使用液の兼用とされている。
クランク軸3は、クランクケース1内において、その両端部が潤滑剤密封ベアリング7により回転可能に支持されている。クランク軸3の一方端側(図2の左側)はクランクケース1から外部に突出している。クランクケース1の一方端側は、フランジ8(図1も参照)を介して電気モータ等の動力源に連結され、クランクケース1から外部に突出しているクランク軸3の一方端側は、電気モータ等の動力源の出力軸に連結されている。すなわち、動力源が駆動すると、クランク軸3が回転するようになっている。
クランク軸3の両端部側で、クランクケース1とクランク軸3との間には、クランク軸3の内側から外側へ向けて、潤滑液Lの外側への漏れを防止するための円環状のシール9、クランク軸3との間に隙間を有しシール9を押さえるための円環状のカラー10、円環状の上記潤滑剤密封ベアリング7が、この順に配置され、クランクケース1に固設されている。
ここで、クランク軸3を回転自在に支持するベアリングとして、潤滑剤密封ベアリング7を用いているのは、潤滑液として水Lを用いていてベアリングに潤滑油を供給できないからである。そして、潤滑剤密封ベアリング7を用いていることから、潤滑剤密封ベアリング7より内側に、シール9を設け、このシール9の軸線方向の押えとしてカラー10を設けている、シール9は、クランクケース1内でクランク軸3側へ向かって円環状に突出する段部18に、潤滑剤密封ベアリング7によりカラー10を介して押さえ付けられ、シール9、カラー10、潤滑剤密封ベアリング7の軸線方向の位置決めがなされている。
カラー10は、図3及び図4に示すように、円環状(円板の中央に円形の貫通孔を開けた形状)を呈し、内周面と外周面を連通する2個の貫通孔11,12を備える。貫通孔11,12同士は周方向に180°離間して配置され(対向配置され)、クランクケース1の下部に対応して一方の貫通孔を配置し、クランクケース1の上部に対応して他方の貫通孔を配置するため、一方の貫通孔をカラー下部貫通孔11とし、他方の貫通孔をカラー上部貫通孔12とする。カラー下部貫通孔11は、シール9から漏れた水Lを排出するためのものであり、カラー上部貫通孔12は、空気孔として機能する。
カラー10の外周面には、外周環状溝13が形成され、カラー10の内周面には、内周環状溝14が形成され、カラー下部貫通孔11及びカラー上部貫通孔12はそれぞれ、外周環状溝13及び内周環状溝14に連通した状態となっている。そして、内周環状溝14の深さは、外周環状溝13の深さより深くなっている。
図2に示すように、クランクケース1において、カラー10の鉛直下方には、クランクケース1の内周面と外面を連通し鉛直方向に延びるクランクケース下部貫通孔15が形成され、カラー10の鉛直上方には、クランクケース1の内周面と外面を連通し鉛直方向に延びるクランクケース上部貫通孔16(図1も参照)が形成されている。クランクケース下部貫通孔15は、シール9から漏れた水Lを排出するためのものであり、クランクケース上部貫通孔16は、空気孔として機能する。また、クランクケース下部貫通孔15と外周環状溝13との間には、外周環状溝13の幅≦クランクケース下部貫通孔15の径の関係がある。
そして、カラー10のカラー下部貫通孔11が鉛直下方を向き、カラー上部貫通孔12が鉛直上方を向くようにクランクケース1内に組み込み、クランクケース下部貫通孔15とカラー下部貫通孔11とを軸線方向に一致させて(重ならせて)連通させ、クランクケース上部貫通孔16とカラー上部貫通孔12とを軸線方向に一致させて(重ならせて)連通させる。
このように構成された往復動ポンプ100によれば、図5に矢印Aで示すように、クランクケース1内においてクランク軸3とシール9との間から水Lが漏れた場合、漏れた水Lは、矢印Bで示すように、内周環状溝14、カラー下部貫通孔11、外周環状溝13を通り、矢印Cで示すように、クランクケース下部貫通孔15を通って外部へ排出される。
また、矢印Dで示すように、クランクケース1とシール9との間から水Lが漏れた場合、漏れた水Lは、矢印Fで示すように、クランクケース1とカラー10との間を通り、矢印Cで示すように、クランクケース下部貫通孔15を通って外部へ排出されるか、又は、矢印Eで示すように、シール9とカラー10との間を通ってカラー下部貫通孔11の上方へ至り、以降は前述したのと同様に、矢印Bで示すように、内周環状溝14、カラー下部貫通孔11、外周環状溝13を通り、矢印Cで示すように、クランクケース下部貫通孔15を通って外部へ排出される。従って、シール9から漏れた水Lが潤滑剤密封ベアリング7に達することを防止できる。
なお、本実施形態のように、クランクケース下部貫通孔15とカラー下部貫通孔11とが軸線方向に一致している場合には、外周環状溝13、内周環状溝14はなくても良い。因みに、このように、クランクケース下部貫通孔15とカラー下部貫通孔11とが軸線方向に一致している場合には、クランクケース上部貫通孔16とカラー上部貫通孔12も軸線方向に一致しているが、これらのクランクケース上部貫通孔16及びカラー上部貫通孔12は空気孔のため、なくても良い。
また、本実施形態によれば、カラー10は、外周環状溝13を備え、外周環状溝13にクランクケース下部貫通孔15が連通すると共に、カラー下部貫通孔11が連通しているため、例えば、カラー10がクランクケース1に対して回転方向にずれて組み込まれ(図6参照)、カラー下部貫通孔11とクランクケース下部貫通孔15がずれている場合でも、外周環状溝13により、漏れた水Lを、カラー下部貫通孔11からクランクケース下部貫通孔15へ流す流路が形成されると共に、空気流路が形成され、漏れた水Lを外部へ排出できる。
また、外周環状溝13とクランクケース下部貫通孔15との間には、外周環状溝13の幅≦クランクケース下部貫通孔15の径の関係があるため、漏れた水Lが、外周環状溝13に滞留しがちになることが防止され、漏れた水Lの排出を向上できる。
また、カラー10は、内周環状溝14を備え、内周環状溝14にカラー下部貫通孔11が連通しているため、図6に示すように、例えば、カラー10がクランクケース1に対して回転方向にずれて組み込まれ、カラー下部貫通孔11とクランクケース下部貫通孔15(図5参照)がずれている場合でも、漏れた水Lは、直接潤滑剤密封ベアリング7へ向かわずに一時的に内周環状溝14の下部に溜められてから、カラー下部貫通孔11、外周環状溝13、クランクケース下部貫通孔15を通して、外部へ排出できる。
また、外周環状溝13より内周環状溝14の方が深いため、図6に示すように、例えば、カラー10がクランクケース1に対して回転方向にずれて組み込まれ、カラー下部貫通孔11とクランクケース下部貫通孔15がずれている場合でも、漏れた水Lを、より多く内周環状溝14に溜めておくことができる。
また、図2に示すように、クランクケース1のクランクケース下部貫通孔15より上部に、クランクケース1の内周面と外面を連通するクランクケース上部貫通孔16を備え、カラー10のカラー下部貫通孔11より上部に、カラー10の内周面と外周面を連通するカラー上部貫通孔12を備え、クランクケース上部貫通孔16とカラー上部貫通孔12が連通しているため、クランクケース上部貫通孔16及びカラー上部貫通孔12により空気孔が形成され、漏れた水Lの排出が促進される。また、外周環状溝13を備えている場合には、例えば、カラー10がクランクケース1に対して回転方向にずれて組み込まれ(図6参照)、クランクケース上部貫通孔16とカラー上部貫通孔12がずれている場合でも、さらに外周環状溝13により空気流路が形成されるため、漏れた水Lの排出が促進される。
また、クランクケース1内には、軸線方向に向かって円環状に突出する段部18が設けられ、カラー10を段部18に向かって押し付けることにより、シール9を段部18に押さえ付け、カラー10のクランクケース1に対する軸線方向の位置決めを行うため、クランクケース下部貫通孔15とカラー下部貫通孔11や、クランクケース上部貫通孔16とカラー上部貫通孔12の軸線方向の位置合わせが容易となる。
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、上記実施形態においては、鉛直上部を上部、鉛直下部を下部としているが、クランクケース1の上半分側を上部として、上半分側にクランクケース上部貫通孔16を設けても良く、カラー10の上半分側を上部として、上半分側にカラー上部貫通孔12を設けても良い。また、クランクケース1の下半分側を下部として、下半分側にクランクケース下部貫通孔15を設けても良く、カラー10の下半分側を下部として、下半分側にカラー下部貫通孔11を設けても良い。また、空気孔としてのクランクケース上部貫通孔16やカラー上部貫通孔12は、クランクケース下部貫通孔15やカラー下部貫通孔11より上部であれば、クランクケース1やカラー10の下半分側にあっても良い。
また、上記実施形態においては、水を潤滑液と使用液の兼用としているが、オイルを潤滑液と使用液の兼用としても良く、水を潤滑液とし使用液をオイルとしても良く、オイルを潤滑液とし使用液を水としても良い。また、クランクケース1内に潤滑液を溜め駆動部6が潤滑液に浴する往復動ポンプに対しても適用可能である。
1…クランクケース、3…クランク軸、6…駆動部、7…潤滑剤密封ベアリング、9…シール、10…カラー、11…カラー下部貫通孔、12…カラー上部貫通孔、13…外周環状溝、14…内周環状溝、15…クランクケース下部貫通孔、16…クランクケース上部貫通孔、18…段部、100…往復動ポンプ、L…潤滑液。

Claims (7)

  1. クランクケース(1)内に配置されたクランク軸(3)を含む駆動部(6)の駆動に従い、往復動部材が往復動しポンプ作用を行う往復動ポンプ(100)であって、前記駆動部(6)は、前記クランクケース(1)内で潤滑液(L)に浴しており、前記クランクケース(1)と前記クランク軸(3)との間には、前記クランク軸(3)の両端部の内側から外側へ向けて、前記潤滑液(L)の外側への漏れを防止するための円環状のシール(9)、前記クランク軸(3)との間に隙間を有し前記シール(9)を押さえるための円環状のカラー(10)、前記クランク軸(3)を回転可能に支持するための円環状の潤滑剤密封ベアリング(7)が、この順に配置され前記クランクケース(1)に固設された往復動ポンプ(100)において、
    前記クランクケース(1)の下部に、前記クランクケース(1)の内周面と外面を連通するクランクケース下部貫通孔(15)を備え、
    前記カラー(10)の下部に、前記カラー(10)の内周面と外周面を連通するカラー下部貫通孔(11)を備え、
    前記クランクケース下部貫通孔(15)と前記カラー下部貫通孔(11)が連通することを特徴とする往復動ポンプ(100)。
  2. 前記カラー(10)は、外周環状溝(13)を備え、
    前記外周環状溝(13)に前記クランクケース下部貫通孔(15)が連通すると共に、前記カラー下部貫通孔(11)が連通することを特徴とする請求項1記載の往復動ポンプ(100)。
  3. 前記外周環状溝(13)と前記クランクケース下部貫通孔(15)との間には、
    前記外周環状溝(13)の幅≦クランクケース下部貫通孔(15)の径の関係があることを特徴とする請求項2記載の往復動ポンプ(100)。
  4. 前記カラー(10)は、内周環状溝(14)を備え、
    前記内周環状溝(14)に前記カラー下部貫通孔(11)が連通することを特徴とする請求項2又は3記載の往復動ポンプ(100)。
  5. 前記外周環状溝(13)より前記内周環状溝(14)の方が深いことを特徴とする請求項4記載の往復動ポンプ(100)。
  6. 前記クランクケース(1)の前記クランクケース下部貫通孔(15)より上部に、前記クランクケース(1)の内周面と外面を連通するクランクケース上部貫通孔(16)を備え、
    前記カラー(10)の前記カラー下部貫通孔(11)より上部に、前記カラー(10)の内周面と外周面を連通するカラー上部貫通孔(12)を備え、
    前記クランクケース上部貫通孔(16)と前記カラー上部貫通孔(12)が連通することを特徴とする請求項1~5の何れか一項に記載の往復動ポンプ(100)。
  7. 前記クランクケース(1)内には、軸線方向に向かって円環状に突出する段部(18)が設けられ、
    前記カラー(10)を前記段部(18)に向かって押し付けることにより、前記シール(9)を前記段部(18)に押さえ付け、
    前記カラー(10)の前記クランクケース(1)に対する軸線方向の位置決めを行うことを特徴とする請求項1~6の何れか一項に記載の往復動ポンプ(100)。
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