JP2023067659A - 乗物 - Google Patents

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Hiroshi Ishii
健志 中島
Kenji Nakajima
和樹 牧村
Kazuki Makimura
将 鳴海
Masashi Narumi
孝 二村
Takashi Futamura
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Abstract

【課題】2つの走行モードを切り替える際の誤操作を防止する。【解決手段】乗物は、制御部と、表示部材と、遮蔽部と、第1操作部材と、第2操作部材と、を備える。前記制御部は、乗物の走行モードを、原動機が出力した動力で走行する駆動モード、及び、前記駆動モードでの出力よりも出力が抑制された抑制モードの間で切替可能である。前記表示部材には、前記駆動モードでの走行のための情報が表示される。前記遮蔽部は、前記表示部材の少なくとも一部を遮蔽可能である。前記第1操作部材及び前記第2操作部材は、前記遮蔽部の操作のために操作される。前記遮蔽部は、前記表示部材における前記情報の表示の少なくとも一部を遮蔽する遮蔽位置と、前記表示の遮蔽を解除する遮蔽解除位置と、の間で移動可能である。前記第1操作部材及び前記第2操作部材をともに操作する遮蔽解除操作に連動して、前記遮蔽部が前記遮蔽位置から前記遮蔽解除位置へ移動する。【選択図】図4

Description

本開示は、乗物に関する。
特許文献1には、ナンバープレートが取り付けられた原動機付の乗物が開示されている。
特許6814501号公報
原動機付きの乗物は、原動機出力を用いて走行し、ナンバープレートの装着が要求される。これに対して、運転者の踏力で走行する自転車は、ナンバープレートを有していなくても走行が許容されていることが多い。
これらの原動機付の乗物と、踏力駆動式の乗物とは、外観が同じであれば、乗物の外方に存在する視認者がどちらの走行形態の乗物かを区別しにくい。このため、駆動方式の切替に連動して、例えばナンバープレートの表示/遮蔽を切り替えることが好ましいと考えられる。また、駆動方式の切替にあたって誤操作が生じにくいことが望ましい。
本開示の目的は、2つの走行モードを実現でき、走行モードの切替操作に誤りが生じにくい乗物を提供することにある。
本開示の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本開示の第1の観点によれば、以下の構成の乗物が提供される。即ち、乗物は、制御部と、表示部材と、遮蔽部と、第1操作部材と、第2操作部材と、を備える。前記制御部は、乗物の走行モードを、原動機が出力した動力で走行する駆動モード、及び、前記駆動モードでの出力よりも出力が抑制された抑制モードの間で切替可能である。前記表示部材には、前記駆動モードでの走行のための情報が表示される。前記遮蔽部は、前記表示部材の少なくとも一部を遮蔽可能である。前記第1操作部材は、前記遮蔽部の操作のために用いられる。前記第2操作部材は、前記遮蔽部の操作のために用いられる。前記遮蔽部は、前記表示部材における前記情報の表示の少なくとも一部を遮蔽する遮蔽位置と、前記表示の遮蔽を解除する遮蔽解除位置と、の間で移動可能である。前記第1操作部材及び前記第2操作部材をともに操作する遮蔽解除操作に連動して、前記遮蔽部が前記遮蔽位置から前記遮蔽解除位置へ移動する。
この構成では、表示部材における表示の遮蔽を解除するために、第1操作部材及び第2操作部材をともに操作することが必要になる。従って、運転者の両手での操作が事実上必要になるので、誤操作等によって意図しないモード切替が生じるのを防止できる。第1操作部材及び第2操作部材に連動して遮蔽部が移動するので、運転者は第1操作部材及び第2操作部材を操作するだけで良く、モード切替作業が容易である。
本開示の第2の観点によれば、以下の構成の乗物が提供される。即ち、乗物は、制御部と、表示部材と、遮蔽部と、を備える。前記制御部は、乗物の走行モードを、原動機が出力した動力で走行する駆動モード、及び、前記駆動モードでの出力よりも出力が抑制された抑制モードの間で切替可能である。前記表示部材は、前記駆動モードでの走行のための情報が表示される。前記遮蔽部は、前記表示部材の少なくとも一部を遮蔽可能である。前記表示部材には、前記情報が表示される表示面が乗物の後方から視認可能となるように配置される。前記遮蔽部は、前記表示部材における前記情報の表示の少なくとも一部を遮蔽する遮蔽位置と、前記表示の遮蔽を解除する遮蔽解除位置と、の間で移動可能である。前記遮蔽部は、前記遮蔽位置において、前記表示面を後方から覆う。前記遮蔽部は、前記遮蔽位置から前記遮蔽解除位置へ移動する過程で、前記表示部材の左又は右のうち少なくとも一方を通過しながら前方へ移動する。
これにより、遮蔽位置と遮蔽解除位置との間で遮蔽部が分かり易く移動するので、モード切替における誤操作を効果的に防止することができる。
本開示によれば、2つの走行モードを実現でき、走行モードの切替操作に誤りが生じにくい乗物を提供することができる。
本開示の一実施形態に係る3輪型車両の斜視図。 3輪型車両の電気的構成を示すブロック図。 ナンバープレート装置において、ナンバープレートが遮蔽解除状態となっている様子を示す斜視図。 ナンバープレート装置を上側から見た斜視図。 ナンバープレート装置において、ナンバープレートが遮蔽状態となっている様子を示す斜視図。 ナンバープレート装置において、遮蔽位置にある第1カバー及び第2カバーを遮蔽解除位置に移動させるために、第1操作部材及び第2操作部材を開放方向に回転させる操作を示す平面図。 図6の操作の後に、第1操作部材及び第2操作部材を前方へ押し込む操作を示す平面図。 図7の操作の後に、第1操作部材及び第2操作部材をフック部に引っ掛ける操作を示す平面図。 ナンバープレート装置において、第1カバー及び第2カバーが遮蔽解除位置にある様子を示す平面図。 ナンバープレート装置において、遮蔽解除位置にある第1カバー及び第2カバーを遮蔽位置に移動させるために、第1操作部材及び第2操作部材を前方へ押し込み、更に開放方向に回転させる操作を示す平面図。
次に、図面を参照して、開示される実施形態を説明する。初めに、図1及び図2を参照して、本開示の一実施形態に係る3輪型車両1の概要について説明する。図1は、本開示の一実施形態に係る3輪型車両1の斜視図である。図2は、3輪型車両1の電気的構成を示すブロック図である。
以下の説明では、3輪型車両1に乗車した運転者から見た方向で、3輪型車両1の左右方向を定義する。従って、3輪型車両1が図1に示すように直立している状態では、前後方向は車長方向に一致し、左右方向は車幅方向に一致する。また、上下方向(鉛直方向)は高さ方向に一致する。
本実施形態の3輪型車両(乗物)1は、前側(車長方向における一方側)に2つの前輪2,3を備え、後側(車長方向における他方側)に1つの後輪4を備える。
3輪型車両1は、車体10を備える。車体10は、左前輪2、右前輪3及び後輪4を支持している。
車体10は、3輪型車両1の骨格となるフレーム11を備える。フレーム11は、ベース部分11aと、左右輪連結部分11bと、シート支持部分11cと、ハンドル支持部分11dと、を有する。
ベース部分11aは、前輪2,3と後輪4との間を車長方向に延びて、前後輪を支持する。左右輪連結部分11bは、ベース部分11aに接続されて、左前輪2と右前輪3とを連結して車幅方向に延びる。シート支持部分11cは、ベース部分11aから上方に延びて、シート15を支持する。ハンドル支持部分11dは、ベース部分11aから上方に延びて、ハンドル12を支持する。
本実施形態では、3輪型車両1は、リーン型車両の一種である。リーン型車両とは、車体10の路面に対する姿勢を変更可能であり、操舵による旋回走行に伴って車体10が路面に対して傾斜状態となる車両を意味する。図1では、3輪型車両1は、操舵のためのハンドル12が中立位置に操作され、かつ、車体10が路面に対して直立となっている状態(言い換えれば、通常の直進走行の状態)となっている。以下では、特に説明がない限り、この状態を前提として説明する。
左前輪2と右前輪3とは、車幅方向に間隔をあけて隣り合うように並べられている。本実施形態では、それぞれの前輪2,3は、従動輪として機能する。左前輪2及び右前輪3は、車体10の路面に対する姿勢が変更可能となるように、フレーム11の前部に支持されている。各前輪2,3は、操舵輪として機能し、ハンドル12の回動操作に応じて向きが変化する。
フレーム11の左右輪連結部分11bは、公知の平行リンク構造を有している。平行リンク構造は、各前輪2,3を、フレーム11のベース部分11aにそれぞれ連結する。この平行リンク構造によって、正面視において、ベース部分11aの姿勢変化に応じて、各前輪2,3の姿勢が連動して変化する。
後輪4は、車幅方向で車体10の中央位置に配置されている。後輪4は、フレーム11の後部に回転可能に支持されている。本実施形態では、後輪4は走行駆動力を路面に伝達する駆動輪として機能する。
3輪型車両1は、シート15と、左右のペダル16と、原動機として機能する電動モータ21と、バッテリー22と、コントローラ(制御部)23と、を備える。
シート15は、フレーム11の車長方向中間部分のうち上側に設けられている。運転者は、シート15に跨るように座り、左右のペダル16に足を載せることができる。
左右のペダル16は、シート15の下方に設けられている。シート15に跨った運転者が足でペダル16を踏む力を後輪4に伝達して、後輪4を人力で回転駆動することができる。従って、3輪型車両1は、運転者の人力で走行駆動する、いわゆる自転車としての機構を備える。
電動モータ21は、本実施形態では、後輪4の車軸部分に設けられている。電動モータ21は、図2に示すように、コントローラ23に電気的に接続されている。電動モータ21は、コントローラ23により制御され、後輪4を回転駆動することができる。
電動モータ21は、運転者の人力が与えられていない状態で、駆動輪を駆動することができる。また、電動モータ21は、運転者の人力を補助するように駆動輪を駆動することもできる。コントローラ23は、電動モータ21に適宜の指令を与えることによって、電動モータ21の出力を調整する。本実施形態では、コントローラ23は、運転者の与える人力に応じて、電動モータ21が駆動力を出力して支援するように制御する。即ち、本実施形態では、3輪型車両1は、運転者の人力を必要とせず走行可能な電動車として機能するとともに、運転者による走行駆動を電動支援する電動アシスト自転車としても機能する。
本実施形態の3輪型車両1は、運転者の人力が不要な電動車モードと、運転者の人力が必要な自転車モードとの2つの走行形態を切り替えることができる。2つの走行形態が切り替わると、コントローラ23が電動モータ21に対して行う制御が変化する。
電動車モードでは、原動機である電動モータ21が出力した動力で走行する。自転車モードでは、電動モータ21の出力は、電動車モードと比較して抑制される。電動車モードは、駆動モードの一例である。自転車モードは、抑制モードの一例である。
自転車モードにおいて、電動車モードと比較して、利用域の全域でなく一部だけにおいて出力が抑制されても良い。自転車モードにおいて、例えば、電動モータ21によって出力される最大出力が抑制されてもよいし、電動モータ21によって走行可能な最大車速が抑制されても良い。自転車モードにおいて、所定車速を超えると、人力に対する電動モータ21の支援比率が下がっても良い。自転車モードにおいて、電動モータ21が動作可能な車速域が、電動車モードと比較して低く設定されても良い。自転車モードにおいて、電動モータ21が動力を全く発生させず、ゼロとなるように抑制されても良い。
電動車モードでは、3輪型車両1が電動車として走行することが可能な出力条件を満足するように出力が設定される。自転車モードでは、3輪型車両1が自転車、本実施形態では電動アシスト自転車として走行することが可能な出力条件を満足するように出力が設定される。
バッテリー22は、フレーム11の前後途中部のうち下側に設けられている。バッテリー22は、電動モータ21、コントローラ23及び各種の補器類等に電力を供給することができる。
コントローラ23は、車体10の適宜の位置に設けられている。コントローラ23は、公知のコンピュータで構成されており、電動モータ21を制御することができる。
荷台17は、荷物を載せることができる。荷台17は、ハンドル12の後方に設けられたシート15の後方であって、後輪4の上方に配置されている。荷台17は、フレーム11の後部に取り付けられている。荷台17の後端には、ライセンスライト18が配置されている。
3輪型車両1は、運転者が例えば手で操作可能な操作子を備える。図面には描かれていないが、操作子は、例えば、ハンドル12の近傍に配置される。3輪型車両1が電動車モードで走行する場合、運転者が操作子を操作することで、電動モータ21が制御される。一方、3輪型車両1が自転車モードで走行する場合、運転者の踏力に基づいて電動モータ21が制御される。
図2に示すように、3輪型車両1は、アクセルセンサ81と、ブレーキセンサ82と、を備える。前述の操作子の操作は、アクセルセンサ81及びブレーキセンサ82等の適宜のセンサによって検出される。3輪型車両1には、車速センサ83及びメータ84が設けられている。メータ84は、少なくとも、上記の走行形態(走行モード)及びバッテリー22の状態を表示することができる。バッテリー22の状態は、バッテリー状態センサ86によって検出することができる。3輪型車両1には、更に、アシスト自転車モードでアシスト量を演算するためのセンサ(例えば、踏力センサ87)が設けられる。
3輪型車両1は、モード切替用センサ(検知部)91を備える。本実施形態では、モード切替用センサ91は、走行態様を切り替えるためのスイッチとして機能する。モード切替用センサ91は、後述する遮蔽部50がナンバープレート32の表示面を覆わない遮蔽解除位置にあることを検出すると、電動車モード指令をコントローラ23に与える。モード切替用センサ91は、遮蔽部50がナンバープレート32の表示面を覆う遮蔽位置にあることを検出すると、自転車モード指令をコントローラに与える。
コントローラ23は、モード判定部96と、モータ指令出力部97と、モータ駆動回路98と、を備える。
モード判定部96は、モード切替用センサ91の検出値に基づいて、選択すべき走行モードを判定する。
モータ指令出力部97は、電動車モードの場合、アクセルセンサ81、ブレーキセンサ82の検出値に基づいてモータ指令を演算する。このとき、車速、バッテリー22の状態、電動モータ21の状態等に基づいて、モータ指令が補正されても良い。
モータ指令出力部97は、自転車モードの場合、踏力センサ87の検出値に基づいてモータ指令を演算する。車速、バッテリー22の状態、電動モータ21の状態に基づいて、モータ指令が補正されても良い。自転車モードでは、電動車モードに比べて、電動モータ21の駆動による最大車速又は最大出力の何れかが制限されている。自転車モードにおいて、モータ指令出力部97は、電動車モードと同様に、操作子の操作の検出情報に基づいてモータ指令を生成してもよい。この場合、同じ指令が与えられたとしても、モータ指令出力部97は、電動車モードに比べて抑制したモータ指令を生成する。
モータ駆動回路98は、電力供給回路として構成されている。モータ駆動回路98は、モータ指令出力部97から与えられるモータ指令に応じた電力を電動モータ21に供給する。
3輪型車両1は、その走行モードを当該3輪型車両1の周囲(外方)から識別させるためのナンバープレート装置31を備える。ナンバープレート装置31は、車体10の後端部に配置されている。ナンバープレート装置31は、3輪型車両1の現在の走行モードを周囲に示すことができる。
図1に示すように、ナンバープレート装置31は、シート15に対して荷台17を挟んだ後方に配置され、荷台17よりも下方に設けられる。
図3及び図4に示すように、ナンバープレート装置31は、ベース板40と、第1リンク部材41と、第2リンク部材42と、第1カバー43と、第2カバー44と、保護カバー45と、を備える。第1カバー43は第1遮蔽部材に相当する。第2カバー44は第2遮蔽部材に相当する。第1カバー43及び第2カバー44により、遮蔽部50が構成される。遮蔽部50は、ナンバープレート32の背面の一部を遮蔽することができる。
ベース板40は、図示しないブラケット等の部材を介して、荷台17の後端部に固定されている。ベース板40は、板状に形成されている。ベース板40は、厚み方向一側の面が後方、正確には後ろ斜め上方を向くように配置されている。ベース板40において後方を向く面は、ナンバープレート(表示部材)32が取り付けられる取付面としても機能する。
ナンバープレート32は、電動車両としての走行が許可されるために、車両に装備される。ナンバープレート32には、車両個別の識別番号(識別情報)が付されている。ナンバープレート32は、識別番号が付された面である表示面が後方を向くように、ベース板40に固定される。
ベース板40において前方を向く面には、第1ヒンジベース51及び第2ヒンジベース52が固定されている。第1ヒンジベース51には、第1リンク部材41が回転可能に支持されている。第2ヒンジベース52には、第2リンク部材42が回転可能に支持されている。第1リンク部材41及び第2リンク部材42は、ベース板40よりも前方に配置されている。
第1リンク部材41は、図4に示すように、2つの円弧状の細長いプレートにより構成されている。2つのプレートは実質的に同一形状に形成されており、上下方向に間隔をあけて配置されている。第1リンク部材41の長手方向一端は、支軸53を介して、第1ヒンジベース51に支持されている。第1リンク部材41において支軸53から遠い側の端部には、第1カバー43が、カバー支軸55を介して回転可能に支持されている。支軸53及びカバー支軸55は、上下方向を向くように配置され、ベース板40に対して平行に向けられている。
第2リンク部材42は、図4に示すように、2つの円弧状の細長いプレートにより構成されている。2つのプレートは実質的に同一形状に形成されており、上下方向に間隔をあけて配置されている。第2リンク部材42の長手方向一端は、支軸54を介して、第2ヒンジベース52に支持されている。第2リンク部材42において支軸54から遠い側の端部には、第2カバー44が、カバー支軸56を介して回転可能に支持されている。支軸54及びカバー支軸56は、上下方向を向くように配置され、ベース板40に対して平行に向けられている。
第1リンク部材41は、2つのプレートを連結する丸棒状の連結ロッド60を備える。連結ロッド60は、支軸53,54に対して平行に向けられている。第2リンク部材42の2つのプレートのそれぞれには、湾曲状の細長い連動溝61が貫通状に形成されている。連結ロッド60は、連動溝61に差し込まれている。
第1カバー43は、板状の部材である。第1カバー43は、カバー支軸55に沿って見たときにL字状に折り曲げられて形成されている。第1カバー43において折り曲げられている部分の近傍が、カバー支軸55によって第1リンク部材41の先端に支持されている。
第2カバー44は、板状の部材である。第2カバー44は、カバー支軸56に沿って見たときにL字状に折り曲げられて形成されている。第2カバー44において折り曲げられている部分の近傍が、カバー支軸56によって第2リンク部材42の先端に支持されている。
第1カバー43及び第2カバー44は左右対称に形成されている。第1カバー43及び第2カバー44のそれぞれは、遮蔽プレート(遮蔽体)63と、回転規制部64と、を備える。遮蔽プレート63及び回転規制部64は、何れも平板状に形成されている。遮蔽プレート63と回転規制部64は、屈曲部分を介して互いに連結される。
遮蔽プレート63は、水平に細長い板状に形成されている。遮蔽プレート63の長手方向の長さは、ベース板40の左右幅のほぼ半分に等しい。第1カバー43及び第2カバー44が備える遮蔽プレート63は、図5及び図6に示すように、ナンバープレート32の表示面に近接するようにして、ナンバープレート32の後方に位置することができる。このとき、それぞれの遮蔽プレート63は、ナンバープレート32の表示を、左右幅の半分にわたって隠す。図5に示すように、第1カバー43及び第2カバー44が左右方向で近接しながら並んでナンバープレート32の表示面を覆うことにより、ナンバープレート32の表示を遮ることができる。
図4に示すように、第1カバー43の遮蔽プレート63において、カバー支軸55から遠い側の端部には、第1操作部材46が固定されている。第2カバー44の遮蔽プレート63において、カバー支軸56から遠い側の端部には、第2操作部材47が固定されている。第1操作部材46及び第2操作部材47は、それぞれループ状に形成されている。
第1カバー43及び第2カバー44がナンバープレート32の表示を遮蔽している図5の状態では、第1操作部材46及び第2操作部材47は、ベース板40の左右中央に位置する。この状態では、第1操作部材46及び第2操作部材47は、第1カバー43及び第2カバー44よりも後方に突出している。
第1カバー43及び第2カバー44がナンバープレート32の表示を遮蔽せずに退避している図3の状態では、第1操作部材46及び第2操作部材47は、ベース板40の左右端部近傍から左右外側に突出するように配置される。
例えば図5の状態で、運転者は、第1操作部材46を右手で、第2操作部材47を左手で、それぞれ掴むことができる。この状態で、運転者は、第1カバー43及び第2カバー44を両手で左右方向に開いたり閉じたりするように操作することができる。また、運転者は、左右に開いた状態の第1カバー43及び第2カバー44を、後方に引っ張り出したり、前方に押し込んだりするように操作することができる。
以下、第1カバー43及び第2カバー44が、カバー支軸55,56を中心として、互いに離れるように開かれる方向を開放方向と呼ぶことがある。また、第1カバー43及び第2カバー44が、カバー支軸55,56を中心として、互いに近づくように閉じられる方向を閉鎖方向と呼ぶことがある。開放方向及び閉鎖方向の名称は、第1操作部材46及び第2操作部材47の操作方向に関しても用いられることがある。
ベース板40の前面上部において左右両側の端部には、フック部70が設けられている。それぞれのフック部70は、前方を開放させている。フック部70に第1操作部材46又は第2操作部材47を前方から差し込むことで、第1操作部材46及び第2操作部材47をフック部70に引っ掛けた状態で固定することができる。
回転規制部64は、板状に形成されている。第1カバー43の回転規制部64は、第1リンク部材41が有する2つのプレートの縁部に当たることで、第1カバー43が開放方向に回転し過ぎるのを規制する。第2カバー44の回転規制部64は、第2リンク部材42が有する2つのプレートの縁部に当たることで、第2カバー44が開放方向に回転し過ぎるのを規制する。
第1リンク部材41及び第2リンク部材42には、弾性部材76,77が取り付けられている。弾性部材76,77は、例えば捩りコイルバネとして構成されている。第1リンク部材41に取り付けられた弾性部材76は、第1リンク部材41に対し、ベース板40に近づく向きに回転させる力を常時作用させる。第2リンク部材42に取り付けられた弾性部材77は、第2リンク部材42に対し、ベース板40に近づく向きに回転させる力を常時作用させる。
第1カバー43及び第2カバー44には、弾性部材78,79が取り付けられている。弾性部材78,79は、例えば捩りコイルバネとして構成されている。第1カバー43に取り付けられた弾性部材78は、第1カバー43を閉鎖方向に回転させる力を常時作用させる。第2カバー44に取り付けられた弾性部材79は、第2カバー44を閉鎖方向に回転させる力を常時作用させる。弾性部材78及び弾性部材79は、復元力付与構造を構成する。
ベース板40の前面であって第1ヒンジベース51及び第2ヒンジベース52の間の位置には、スイッチマウンタ75が固定されている。スイッチマウンタ75の適宜の位置には、モード切替用センサ91が固定されている。モード切替用センサ91は、ベース板40よりも前方に位置している。モード切替用センサ91は、可動子を有するプッシュスイッチとして構成されている。
支軸53を中心として第1リンク部材41が回転するのに伴って、連結ロッド60は円弧状の軌跡を描いて移動する。モード切替用センサ91は、第1リンク部材41が前方に十分な角度だけ回転した状態を、連結ロッド60により可動子が押されたことを通じて検出することができる。
第1リンク部材41と第2リンク部材42は、連結ロッド60及び連動溝61を介して互いに連結されている。
連動溝61は、以下のように形成される。即ち、弾性部材76,77の作用によって第1リンク部材41及び第2リンク部材42の両方が図7のようにベース板40に近接している状態から、仮に第1リンク部材41だけを支軸53を中心として前方へ回転させようとする場合の連結ロッド60の移動軌跡は、連動溝61と一致しない。同様に、仮に第2リンク部材42だけを支軸54を中心として前方へ回転させようとする場合の連結ロッド60の相対的な移動軌跡は、連動溝61と一致しない。一方、第1リンク部材41及び第2リンク部材42をほぼ等しい角速度で前方へ同時に回転する場合に、連結ロッド60は連動溝61の長手方向に沿って相対移動する。
本実施形態の構成では、仮に第1リンク部材41だけ、又は、第2リンク部材42だけを前方へ回転させようとしても、連結ロッド60の外周面と連動溝61の内壁面との間で大きな摩擦が発生するため、困難である。このように、連結ロッド60及び連動溝61によって、第1操作部材46及び第2操作部材47のうち一方に操作力が加えられ、他方に操作力が加えられない場合に、遮蔽解除操作を阻止するための阻止機構67が構成されている。運転者は事実上、第1操作部材46及び第2操作部材47をそれぞれ持って、第1カバー43及び第2カバー44を介して、第1リンク部材41及び第2リンク部材42の両方を回転させる必要がある。このように両手での操作が強制されるため、運転者に対して操作の意識付けを確実に行うことができ、不用意な操作を防止できる。
図4に示すように、第2リンク部材42に形成された連動溝61の長手方向中途部において、第1リンク部材41の先端部に近い側の内壁には、凸部71が形成され、支軸53に近い側の内壁には、凸部72が形成されている。凸部71,72は小さいため、図6以降において凸部71,72は図示されていない。
前述の表面的な摩擦を上回るような大きな操作力で例えば第1リンク部材41だけを前方に回転させることは不可能ではないが、その場合でも、操作の途中で連結ロッド60が凸部71に引っ掛かる。連結ロッド60が凸部71を乗り越えるためには、凸部71が連結ロッド60から離れるように、第2リンク部材42を前方に回転させることが必要になる。
同様に、第2リンク部材42だけを前方に回転させる場合も、操作の途中で連結ロッド60が凸部72に引っ掛かる。連結ロッド60が凸部72を乗り越えるためには、連結ロッド60が凸部72から離れるように、第1リンク部材41を前方に回転させることが必要になる。
このように、連動溝61に形成された2つの凸部71,72によって、運転者による両手での操作を確実に強制することができる。
以下、第1リンク部材41及び第2リンク部材42の両方が図6及び図7のようにベース板40に近接している状態を折畳み状態と呼び、図8のように第1リンク部材41及び第2リンク部材42がベース板40から離れた状態を展開状態と呼ぶことがある。展開状態においては、第1操作部材46及び第2操作部材47をフック部70に対して掛けたり外したりする操作を行うことができる。図5及び図6に示す第1カバー43及び第2カバー44の遮蔽位置は、第1リンク部材41及び第2リンク部材42の折畳み状態に相当する。図3、図4及び図9に示す第1カバー43及び第2カバー44の遮蔽解除位置は、第1リンク部材41及び第2リンク部材42を展開状態から折畳み状態へ少し戻した状態に相当する。
凸部71及び凸部72は、連動溝61において、図7の折畳み状態から図8の展開状態へ至るまでに連結ロッド60が通過する途中の位置に配置されている。これにより、運転者が第1カバー43及び第2カバー44を遮蔽位置から遮蔽解除位置まで片手で操作することは極めて困難である。
図4のように、第1カバー43及び第2カバー44がナンバープレート32の表示を遮蔽せず、大部分が保護カバー45の内部に位置している状態では、第1リンク部材41の連結ロッド60がモード切替用センサ91の可動子を押す。この結果、コントローラ23が電動車モードとなる。
図6等に示すように、第1カバー43及び第2カバー44がナンバープレート32の表示を遮蔽している状態では、連結ロッド60はモード切替用センサ91の可動子から離れる。この結果、コントローラ23が自転車モードとなる。
保護カバー45は、ベース板40の前面を覆うように配置されている。保護カバー45は中空状に形成されており、その内部に、第1リンク部材41、第2リンク部材42、連結ロッド60及びモード切替用センサ91等が配置されている。これにより、阻止機構67、復元力付与構造等を保護することができる。また、モード切替用センサ91に対する不正なアクセスを防止することができる。
ベース板40の前面にはカバーブラケット48が固定されている。保護カバー45は、カバーブラケット48を介して、ネジ等の適宜の固定部材によってベース板40に固定される。保護カバー45の固定部材として、特殊な方法を用いない限り取り外すことが困難な部品を用いることもできる。例えば、固定部材として、特殊な工具を用いない限り外すことができないネジを用いることができる。これにより、不正な改造等を防止することができる。
次に、遮蔽部50が備える第1カバー43及び第2カバー44を遮蔽位置から遮蔽解除位置へ切り替える場合の操作について説明する。以下、この操作を遮蔽解除操作と呼ぶことがある。
ナンバープレート32の遮蔽解除を希望する場合、運転者は、図6の第1操作部材46及び第2操作部材47を左右の手でそれぞれ持って、図6の太線矢印で示すように開放方向に回転させる。この結果、ナンバープレート32の全体が露出した図7の状態とすることができる。続いて、運転者は、図7の太線矢印で示すように、第1操作部材46及び第2操作部材47をともに前方へ押し込む。この結果、図8の状態とすることができる。
次に、運転者は、第1操作部材46及び第2操作部材47を閉鎖方向に少し回転させ、左右1対のフック部70にそれぞれ引っ掛ける。その後、運転者は、第1操作部材46及び第2操作部材47から手を離す。弾性部材76,77の作用により、第1リンク部材41及び第2リンク部材42がベース板40に近づく向きに回転しようとするが、この回転は、カバー支軸55,56とフック部70の間で第1カバー43及び第2カバー44が突っ張ることで阻止される。以上により、第1カバー43及び第2カバー44を、図9に示す遮蔽解除位置で保持することができる。
このように、遮蔽解除操作は、第1操作部材46及び第2操作部材47をともに操作する工程を含んでいる。例えば図7に示すように、遮蔽解除操作においては、第1操作部材46及び第2操作部材47が背面視でナンバープレート32を挟むように互いに離れて位置する状態で、第1操作部材46及び第2操作部材47を同時に前方へ押し込む操作が必須となっている。従って、運転者に両手での操作を強く促すことができる。
本実施形態においては、図3等に示すように、ナンバープレート32の上方にはライセンスライト18が配置され、ナンバープレート32の下方には反射部材19が配置される。この点、図7に示す操作により、遮蔽位置にある第1カバー43及び第2カバー44は、左右方向に分離してナンバープレート32の左右両側を通過しながら前方へ移動して、遮蔽解除位置に至る。この過程で、第1操作部材46及び第2操作部材47は、ナンバープレート32の左右両端近傍を通過する。
従って、第1カバー43、第2カバー44、第1操作部材46及び第2操作部材47が、ナンバープレート32の上下の部品と干渉しにくい構成を実現することができる。また、遮蔽位置と遮蔽解除位置との間での第1カバー43及び第2カバー44の移動が分かり易いので、モード切替の際の誤操作を防止することができる。
次に、遮蔽部50が備える第1カバー43及び第2カバー44を遮蔽解除位置から遮蔽位置へ切り替える場合の操作について説明する。以下、この操作を遮蔽操作と呼ぶことがある。
ナンバープレート32の遮蔽を希望する場合、運転者は、図9の第1操作部材46及び第2操作部材47を左右の手でそれぞれ持って、図10の太線矢印で示すように、前方へ少し押し込んだ後、開放方向に少し回転させる。これにより、左右のフック部70から第1操作部材46及び第2操作部材47を外すことができる。
第1操作部材46及び第2操作部材47の前方への押込み時に、連結ロッド60は、連動溝61における凸部71,72を通過する。従って、運転者が第1操作部材46及び第2操作部材47のうち一方だけを前方へ押し込もうとした場合、連結ロッド60が2つの凸部71,72のうち何れかに引っ掛かるため、当該操作は阻止される。
その後、運転者は、第1操作部材46及び第2操作部材47を後方に引き出し、その後、閉鎖方向に操作する。これにより、第1カバー43及び第2カバー44を、図6に示す遮蔽位置まで移動させることができる。
運転者は、手で持った第1操作部材46及び第2操作部材47を左右のフック部70から外した状態で、第1操作部材46及び第2操作部材47から手を離すこともできる。弾性部材76,77の作用により、第1リンク部材41及び第2リンク部材42がベース板40に近づく向きに回転する。また、弾性部材78,79の作用により、第1カバー43及び第2カバー44が閉鎖方向に回転する。以上により、第1カバー43及び第2カバー44を、図6に示す遮蔽位置まで移動させることができる。
ナンバープレート装置31が備える弾性部材76,77,78,79は何れも、第1カバー43及び第2カバー44を遮蔽位置へ移動させる力を常に作用させている。従って、第1カバー43及び第2カバー44を、遮蔽位置と遮蔽解除位置との間の中間位置に保持することが困難になっている。これにより、誤操作を防止することができる。
3輪型車両1が備えるシート15の座面は、後輪4の車軸よりも前方に配置される。第1操作部材46及び第2操作部材47は、シート15の座面よりも低く、かつ、後輪4の車軸よりも後方に配置されている。更に言えば、第1操作部材46及び第2操作部材47は、後輪4の後端部よりも後方に配置されている。これにより、運転者が前向きでシート15に座った状態で後方に手を伸ばして遮蔽解除操作を行うことが極めて困難となる。従って、運転者に、3輪型車両1から降りた状態で遮蔽解除操作を行うことを強く促すことができる。
以上に説明したように、本実施形態の3輪型車両1は、コントローラ23と、ナンバープレート32と、遮蔽部50と、第1操作部材46と、第2操作部材47と、を備える。コントローラ23は、3輪型車両1の走行モードを、電動モータ21が出力した動力で走行する駆動モード、及び、駆動モードでの出力よりも出力が抑制された抑制モードの間で切替可能である。ナンバープレート32には、駆動モードでの走行のための情報が表示される。遮蔽部50は、ナンバープレート32の少なくとも一部を遮蔽可能である。第1操作部材46及び第2操作部材47のそれぞれは、遮蔽部50を操作するために用いられる。遮蔽部50は、ナンバープレート32における情報の表示の少なくとも一部を遮蔽する遮蔽位置と、表示の遮蔽を解除する遮蔽解除位置と、の間で移動可能である。第1操作部材46及び第2操作部材47をともに操作する遮蔽解除操作に連動して、遮蔽部50が遮蔽位置から遮蔽解除位置へ移動する。
これにより、ナンバープレート32における表示の遮蔽を解除するために、第1操作部材46及び第2操作部材47をともに操作することが必要になる。従って、運転者の両手での操作が事実上必要になるので、誤操作等によって意図しないモード切替が生じるのを防止できる。第1操作部材46及び第2操作部材47に連動して遮蔽部50が移動するので、運転者は第1操作部材46及び第2操作部材47を操作するだけで良く、モード切替作業が容易である。
本実施形態の3輪型車両1では、遮蔽解除操作において、互いに離れた位置にある第1操作部材46及び第2操作部材47がともに操作される。
これにより、運転者の片手だけでの操作がより困難となり、誤操作等によって意図しないモード切替が生じるのを抑制できる。
本実施形態の3輪型車両1において、遮蔽解除操作は、図7及び図8に示すように、背面視でナンバープレート32を挟むように第1操作部材46及び第2操作部材47が位置している状態での、第1操作部材46及び第2操作部材47の同時操作を含む。
これにより、運転者の片手だけでの操作がより困難となり、誤操作等によって意図しないモード切替が生じるのを抑制できる。
本実施形態の3輪型車両1では、遮蔽解除操作において、第1操作部材46及び第2操作部材47の一方に操作力が加えられ、他方に操作力が加えられない場合に、遮蔽解除操作が阻止される阻止機構67を備える。
これにより、運転者の片手だけでの操作を阻止することができる。
本実施形態の3輪型車両1において、阻止機構67は、ナンバープレート32よりも、情報が表示される表示面と反対側に位置している。
これにより、阻止機構67への不正なアクセスを防止できる。
本実施形態の3輪型車両1は、ナンバープレート32のうち表示面と反対側を覆う保護カバー45を備える。阻止機構67が保護カバー45の内部に配置されている。
これにより、阻止機構67への不正なアクセスがより困難な構成を実現できる。
本実施形態の3輪型車両1において、第1操作部材46は、遮蔽位置に対応する第1遮蔽操作位置(図6)と、遮蔽解除位置に対応する第1遮蔽解除操作位置(図9)と、の間で移動可能である。第2操作部材47は、遮蔽位置に対応する第2遮蔽操作位置(図6)と、遮蔽解除位置に対応する第2遮蔽解除操作位置(図9)と、の間で移動可能である。ナンバープレート装置31は、弾性部材76,77,78,79からなる復元力付与構造を備える。復元力付与構造は、第1操作部材46を第1遮蔽操作位置へ移動させる方向に復元力を付与し、第2操作部材47を第2遮蔽操作位置へ移動させる方向に復元力を付与する。
これにより、第1操作部材46及び第2操作部材47が中間位置に保持されにくいので、誤操作を確実に防止することができる。
本実施形態の3輪型車両1において、遮蔽部50は、第1カバー43及び第2カバー44を含む。第1操作部材46が第1カバー43に連結される。第2操作部材47が第2カバー44に連結される。
これにより、遮蔽部50が第1操作部材46及び第2操作部材47に対して連動する簡素な構成を実現できる。
本実施形態の3輪型車両1において、ナンバープレート32は、情報が表示される表示面が3輪型車両1の後方から視認可能となるように配置される。遮蔽部50は、遮蔽位置において、ナンバープレート32の後方にある。遮蔽部50を構成する第1カバー43は、遮蔽位置から遮蔽解除位置へ移動する過程で、ナンバープレート32の右方を通過しながら前方へ移動する。遮蔽部50を構成する第2カバー44は、遮蔽位置から遮蔽解除位置へ移動する過程で、ナンバープレート32の左方を通過しながら前方へ移動する。
これにより、ナンバープレート32の上方又は下方にある部品(例えば、表示面を照らす照明)に対する遮蔽部50の干渉を防止することができる。
本実施形態の3輪型車両1において、遮蔽解除操作は、例えば図6に示すように、第1操作部材46及び第2操作部材47の、互いに異なる方向の同時操作を含む。
これにより、運転者の片手だけでの操作がより困難となり、誤操作等によって意図しないモード切替が生じるのを抑制できる。
本実施形態の3輪型車両1において、第1操作部材46及び第2操作部材47を同時に操作する遮蔽操作により、遮蔽部50が遮蔽解除位置から遮蔽位置へ移動する。遮蔽操作は、図10に示すように、背面視でナンバープレート32を挟むように第1操作部材46及び第2操作部材47が位置している状態での、第1操作部材46及び第2操作部材47の同時操作を含む。
これにより、ナンバープレート32における表示を遮蔽する場合も、運転者の両手での操作が必要になる。従って、第1操作部材46及び第2操作部材47の誤操作等によって意図しないモード切替が生じるのを防止できる。
本実施形態の3輪型車両1は、コントローラ23と、ナンバープレート32と、遮蔽部50と、を備える。コントローラ23は、3輪型車両1の走行モードを、電動モータ21が出力した動力で走行する駆動モード、及び、駆動モードでの出力よりも出力が抑制された抑制モードの間で切替可能である。ナンバープレート32には、駆動モードでの走行のための情報が表示される。遮蔽部50は、ナンバープレート32の一部を遮蔽可能である。ナンバープレート32は、情報が表示される表示面が3輪型車両1の後方から視認可能となるように配置される。遮蔽部50は、ナンバープレート32における情報の表示の一部を遮蔽する遮蔽位置と、表示の遮蔽を解除する遮蔽解除位置と、の間で移動可能である。遮蔽部50は、遮蔽位置において、表示面を後方から覆う。遮蔽部50を構成する第1カバー43は、遮蔽位置から遮蔽解除位置へ移動する過程で、ナンバープレート32の右方を通過しながら前方へ移動する。遮蔽部50を構成する第2カバー44は、遮蔽位置から遮蔽解除位置へ移動する過程で、ナンバープレート32の左方を通過しながら前方へ移動する。
これにより、ナンバープレート32の上方又は下方にある部品(例えば、表示面を照らす照明)に対する遮蔽部50の干渉を容易に回避しながら、ナンバープレート32の遮蔽及び遮蔽解除の切替を実現できる。また、遮蔽位置と遮蔽解除位置との間で遮蔽部50が分かり易く移動するので、モード切替における誤操作を効果的に防止することができる。
本実施形態の3輪型車両1は、遮蔽部50が遮蔽解除位置にあることを検知するモード切替用センサ91を備える。コントローラ23は、遮蔽部50が遮蔽解除位置にあることをモード切替用センサ91が検知した場合に、走行モードを抑制モードから駆動モードへ切り替える。モード切替用センサ91は、ナンバープレート32よりも、情報が表示される表示面と反対側である前方に配置されている。
これにより、モード切替用センサ91への不正なアクセスを防止できる。
本実施形態の3輪型車両1は、ナンバープレート32のうち表示面と反対側を覆う保護カバー45を備える。モード切替用センサ91が保護カバー45の内部に配置されている。
これにより、モード切替用センサ91への不正なアクセスを防止できる。
以上に本開示の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。変更は単独で行われても良いし、複数の変更が任意に組み合わせて行われても良い。
第1カバー43が第1操作部材46を兼ね、第2カバー44が第2操作部材47を兼ねるように構成することもできる。この構成では、第1操作部材46及び第2操作部材47を省略することができる。
第1操作部材46及び第2操作部材47を左右に開く構成に代えて、上下に開く構成に変更することもできる。
第1カバー43及び第2カバー44のうち一方を省略することもできる。この構成では、1つのカバーが片開き状に開閉することにより、遮蔽位置と遮蔽解除位置との間の切替を実現できる。第1操作部材46及び第2操作部材47に同時に操作力を加えることを条件として、1つのカバーの開閉が許容される。
上記の実施形態では、遮蔽部50が遮蔽位置にあるとき、図5に示すようにナンバープレート32の一部が遮蔽されている。これに代えて、遮蔽部50によってナンバープレート32の全部が遮蔽されても良い。
連動溝61において凸部71,72を省略することもできる。この場合、連結ロッド60の外周面と連動溝61の内壁面との間で発生する摩擦力だけによって、第1リンク部材41だけ、又は、第2リンク部材42だけの前方への回転が阻止される。
モード切替用センサ91として、接触式のセンサに代えて、非接触式のセンサを用いることができる。非接触式のセンサの例として、赤外線センサなどの光学式センサ、又は、磁界変化を利用した誘導型センサ等を挙げることができる。
阻止機構67及びモード切替用センサ91が、保護カバー45の外部に配置されても良い。保護カバー45を省略することもできる。
本開示は、3輪型車両1に限らない。例えば、ナンバープレートの表示有無によって運転モードが切り替わる乗物に広く適用することができる。また、本開示は、例えば、電動モータを備える足漕ぎボートに適用することもできる。
1 3輪型車両(乗物)
21 電動モータ(原動機)
23 コントローラ(制御部)
32 ナンバープレート(表示部材)
43 第1カバー(第1遮蔽部材)
44 第2カバー(第2遮蔽部材)
45 保護カバー
46 第1操作部材
47 第2操作部材
50 遮蔽部
67 阻止機構
91 モード切替用センサ(検知部)

Claims (14)

  1. 乗物の走行モードを、原動機が出力した動力で走行する駆動モード、及び、前記駆動モードでの出力よりも出力が抑制された抑制モードの間で切替可能な制御部と、
    前記駆動モードでの走行のための情報が表示された表示部材と、
    前記表示部材の少なくとも一部を遮蔽可能な遮蔽部と、
    前記遮蔽部の操作のための第1操作部材と、
    前記遮蔽部の操作のための第2操作部材と、
    を備え、
    前記遮蔽部は、前記表示部材における前記情報の表示の少なくとも一部を遮蔽する遮蔽位置と、前記表示の遮蔽を解除する遮蔽解除位置と、の間で移動可能であり、
    前記第1操作部材及び前記第2操作部材をともに操作する遮蔽解除操作に連動して、前記遮蔽部が前記遮蔽位置から前記遮蔽解除位置へ移動することを特徴とする乗物。
  2. 請求項1に記載の乗物であって、
    前記遮蔽解除操作において、互いに離れた位置にある前記第1操作部材及び前記第2操作部材がともに操作されることを特徴とする乗物。
  3. 請求項2に記載の乗物であって、
    前記遮蔽解除操作は、背面視で前記表示部材を挟むように前記第1操作部材及び前記第2操作部材が位置している状態での、前記第1操作部材及び前記第2操作部材の同時操作を含むことを特徴とする乗物。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載の乗物であって、
    前記遮蔽解除操作において、前記第1操作部材及び前記第2操作部材の一方に操作力が加えられ、他方に操作力が加えられない場合に、当該遮蔽解除操作が阻止される阻止機構を備えることを特徴とする乗物。
  5. 請求項4に記載の乗物であって、
    前記阻止機構は、前記表示部材よりも、前記情報が表示される表示面と反対側に位置していることを特徴とする乗物。
  6. 請求項5に記載の乗物であって、
    前記表示部材のうち前記表示面と反対側を覆う保護カバーを備え、
    前記阻止機構が前記保護カバーの内部に配置されていることを特徴とする乗物。
  7. 請求項1から6までの何れか一項に記載の乗物であって、
    前記第1操作部材は、前記遮蔽位置に対応する第1遮蔽操作位置と、前記遮蔽解除位置に対応する第1遮蔽解除操作位置と、の間で移動可能であり、
    前記第2操作部材は、前記遮蔽位置に対応する第2遮蔽操作位置と、前記遮蔽解除位置に対応する第2遮蔽解除操作位置と、の間で移動可能であり、
    復元力付与構造を備え、
    前記復元力付与構造は、前記第1操作部材を前記第1遮蔽操作位置へ移動させる方向に復元力を付与し、前記第2操作部材を前記第2遮蔽操作位置へ移動させる方向に復元力を付与することを特徴とする乗物。
  8. 請求項1から7までの何れか一項に記載の乗物であって、
    前記遮蔽部は、第1遮蔽部材及び第2遮蔽部材を含み、
    前記第1操作部材が前記第1遮蔽部材に連結され、
    前記第2操作部材が前記第2遮蔽部材に連結されることを特徴とする乗物。
  9. 請求項1から8までの何れか一項に記載の乗物であって、
    前記表示部材は、前記情報が表示される表示面が乗物の後方から視認可能となるように配置され、
    前記遮蔽部は、前記遮蔽位置において、前記表示部材の後方にあり、
    前記遮蔽部は、前記遮蔽位置から前記遮蔽解除位置へ移動する過程で、前記表示部材の左又は右のうち少なくとも一方を通過しながら前方へ移動することを特徴とする乗物。
  10. 請求項1から9までの何れか一項に記載の乗物であって、
    前記遮蔽解除操作は、前記第1操作部材及び前記第2操作部材の、互いに異なる方向の同時操作を含むことを特徴とする乗物。
  11. 請求項1から10までの何れか一項に記載の乗物であって、
    前記第1操作部材及び前記第2操作部材を同時に操作する遮蔽操作により、前記遮蔽部が前記遮蔽解除位置から前記遮蔽位置へ移動し、
    前記遮蔽操作は、背面視で前記表示部材を挟むように前記第1操作部材及び前記第2操作部材が位置している状態での、前記第1操作部材及び前記第2操作部材の同時操作を含むことを特徴とする乗物。
  12. 乗物の走行モードを、原動機が出力した動力で走行する駆動モード、及び、前記駆動モードでの出力よりも出力が抑制された抑制モードの間で切替可能な制御部と、
    前記駆動モードでの走行のための情報が表示された表示部材と、
    前記表示部材の少なくとも一部を遮蔽可能な遮蔽部と、
    を備え、
    前記表示部材は、前記情報が表示される表示面が乗物の後方から視認可能となるように配置され、
    前記遮蔽部は、前記表示部材における前記情報の表示の少なくとも一部を遮蔽する遮蔽位置と、前記表示の遮蔽を解除する遮蔽解除位置と、の間で移動可能であり、
    前記遮蔽部は、前記遮蔽位置において、前記表示面を後方から覆い、
    前記遮蔽部は、前記遮蔽位置から前記遮蔽解除位置へ移動する過程で、前記表示部材の左又は右のうち少なくとも一方を通過しながら前方へ移動することを特徴とする乗物。
  13. 請求項1から12までの何れか一項に記載の乗物であって、
    前記遮蔽部が前記遮蔽解除位置にあることを検知する検知部を備え、
    前記制御部は、前記遮蔽部が前記遮蔽解除位置にあることを前記検知部が検知した場合に、前記走行モードを前記抑制モードから前記駆動モードへ切り替え、
    前記検知部は、前記表示部材よりも、前記情報が表示される表示面と反対側に配置されていることを特徴とする乗物。
  14. 請求項13に記載の乗物であって、
    前記表示部材のうち前記表示面と反対側を覆う保護カバーを備え、
    前記検知部が前記保護カバーの内部に配置されていることを特徴とする乗物。
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