JP2023066189A - 正極およびこれを備える二次電池ならびに集電タブ付き正極の製造方法 - Google Patents

正極およびこれを備える二次電池ならびに集電タブ付き正極の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】正極の集電タブをレーザー加工によって形成する際に、集電タブに隣接する保護層と集電体との間の剥離が起こり難く、かつ検査によって当該剥離が起こった不良品の発見が容易な正極を提供する。【解決手段】ここに開示される正極は、正極集電体と、前記正極集電体上に設けられた正極活物質層と、前記正極集電体上に設けられた保護層と、を備える。前記正極集電体は、少なくとも一つの端部に、前記正極集電体が露出した部分を有する。前記保護層は、前記正極活物質層と、前記正極集電体が露出した部分との境界部に位置している。前記保護層は、カーボンブラックを含有する。前記保護層のL*a*b*表色系におけるL*値が、72.1以上76.0以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、正極、および当該正極を備える二次電池に関する。本発明はまた、集電タブを備える正極の製造方法に関する。
近年、リチウムイオン二次電池等の二次電池は、パソコン、携帯端末等のポータブル電源や、電気自動車(BEV)、ハイブリッド自動車(HEV)、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)等の車両駆動用電源などに好適に用いられている。
リチウムイオン二次電池等の二次電池に用いられる正極は、一般的に、正極集電体上に正極活物質層が設けられた構成を有する。また正極は、一般的に、集電を目的として、正極活物質層が設けられずに正極集電体が露出した部分を有する。この正極集電体が露出した部分と正極活物質層との境界部に保護層を設ける技術が知られている(例えば、特許文献1~5参照)。このような正極において、集電タブを形成するために、正極集電体が露出した部分と保護層とをレーザーで加工することが行われている(例えば、特許文献5参照)。
特開2007-095656号公報 国際公開第2015/001716号 特開2014-35925号公報 国際公開第2017/204184号 国際公開第2012/128160号
正極の集電タブをレーザー加工によって形成する際に、集電タブに隣接する保護層と集電体との間に剥離が生じる場合があり、剥離が生じた不良品を除く必要がある。そのため、保護層と集電体との間の剥離の抑制と、検査による不良品の除去の容易さが望まれており、上記従来技術においては、この点において改善の余地があった。
そこで本発明は、正極の集電タブをレーザー加工によって形成する際に、集電タブに隣接する保護層と集電体との間の剥離が起こり難く、かつ検査によって当該剥離が起こった不良品の発見が容易な正極を提供することを目的とする。
ここに開示される正極は、正極集電体と、前記正極集電体上に設けられた正極活物質層と、前記正極集電体上に設けられた保護層と、を備える。前記正極集電体は、少なくとも一つの端部に、前記正極集電体が露出した部分を有する。前記保護層は、前記正極活物質層と、前記正極集電体が露出した部分との境界部に位置している。前記保護層は、カーボンブラックを含有する。前記保護層のL表色系におけるL値が、72.1以上76.0以下である。
このような構成によれば、正極の集電タブをレーザー加工によって形成する際に、集電タブに隣接する保護層と集電体との間の剥離が起こり難く、かつ検査によって当該剥離が起こった不良品の発見が容易な正極を提供することができる。
ここに開示される正極の好ましい一態様では、前記正極集電体が、アルミニウム箔であり、前記正極活物質層が、リチウムニッケルコバルトマンガン系複合酸化物を含有し、前記保護層が、無機粒子をさらに含有する。このような構成によれば、保護層をより認識し易くなり、検査によって当該剥離が起こった不良品の発見がより容易となる。
ここに開示される正極は、二次電池の正極に好適である。よって、ここに開示される二次電池は、上記の正極を備える二次電池である。
また、別の側面から、ここに開示される集電タブ付き正極の製造方法は、上記の正極を準備する工程と、前記正極集電体が露出した部分を、所望の形状にレーザーを用いて加工して、正極集電タブを形成する工程と、前記正極集電体と前記保護層との境界部分を、マイクロスコープを用いて画像検査する工程と、を備える。このような構成によれば、集電タブに隣接する保護層と集電体との間の剥離による不良品が発生し難く、さらに検査による不良品の発見も容易であり、よって集電タブ付き正極の生産効率および歩留まりに優れる。
本発明の一実施形態に係る正極の模式断面図である。 本発明の一実施形態に係る正極を用いて構築されるリチウムイオン二次電池の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る正極を用いて構築されるリチウムイオン二次電池の捲回電極体の構成を示す模式分解図である。
以下、図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を説明する。なお、本明細書において言及していない事柄であって本発明の実施に必要な事柄は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。また、以下の図面においては、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明している。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚み等)は実際の寸法関係を反映するものではない。
なお、本明細書において「二次電池」とは、繰り返し充放電可能な蓄電デバイスをいい、いわゆる蓄電池、および電気二重層キャパシタ等の蓄電素子を包含する用語である。また、本明細書において「リチウムイオン二次電池」とは、電荷担体としてリチウムイオンを利用し、正負極間におけるリチウムイオンに伴う電荷の移動により充放電が実現される二次電池をいう。
以下、例として、ここに開示される正極が、リチウムイオン二次電池用の正極である実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は、本実施形態に係る正極の、幅方向に沿った模式断面図である。図2および図3は、当該正極を用いたリチウム二次電池と、その捲回電極体を示している。図3に示すように、本実施形態では、正極50は、長尺シート状であるが、これに限られない。図1に示すように、本実施形態に係る正極50は、正極集電体52と、正極集電体52上に形成された正極活物質層54とを備える。図示例では、正極活物質層54は、正極集電体52の両面上に設けられている。しかしながら、正極活物質層54は、正極集電体52の片面上のみに設けられていてもよい。
正極集電体52は、通常、導電性の良好な金属製の部材である。正極集電体52としては、例えば、金属箔、金属メッシュ、パンチングメタルなどシート状部材を用いることができる。正極集電体52は、好ましくはアルミニウムまたはアルミニウム合金製の部材であり、より好ましくはアルミニウム箔である。
正極集電体52の寸法は特に限定されず、電池設計に応じて適宜決定すればよい。正極集電体52としてアルミニウム箔を用いる場合には、その厚みは、特に限定されないが、例えば5μm以上35μm以下であり、好ましくは7μm以上20μm以下である。
正極活物質層54は、正極活物質を含有する。正極活物質としては、リチウムイオン二次電池に用いられる公知の正極活物質を用いてよい。具体的に例えば、正極活物質として、リチウム複合酸化物、リチウム遷移金属リン酸化合物等を用いることができる。正極活物質の結晶構造は、特に限定されず、層状構造、スピネル構造、オリビン構造等であってよい。
リチウム複合酸化物としては、遷移金属元素として、Ni、Co、Mnのうちの少なくとも1種を含むリチウム遷移金属複合酸化物が好ましく、その具体例としては、リチウムニッケル系複合酸化物、リチウムコバルト系複合酸化物、リチウムマンガン系複合酸化物、リチウムニッケルマンガン系複合酸化物、リチウムニッケルコバルトマンガン系複合酸化物、リチウムニッケルコバルトアルミニウム系複合酸化物、リチウム鉄ニッケルマンガン系複合酸化物等が挙げられる。これらの正極活物質は、1種単独で用いてよく、または2種以上を組み合わせて用いてもよい。正極活物質としては、リチウムニッケルコバルトマンガン系複合酸化物が好ましい。
なお、本明細書において「リチウムニッケルコバルトマンガン系複合酸化物」とは、Li、Ni、Co、Mn、Oを構成元素とする酸化物の他に、それら以外の1種または2種以上の添加的な元素を含んだ酸化物をも包含する用語である。かかる添加的な元素の例としては、Mg、Ca、Al、Ti、V、Cr、Y、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、W、Na、Fe、Zn、Sn等の遷移金属元素や典型金属元素等が挙げられる。また、添加的な元素は、B、C、Si、P等の半金属元素や、S、F、Cl、Br、I等の非金属元素であってもよい。このことは、上記したリチウムニッケル系複合酸化物、リチウムコバルト系複合酸化物、リチウムマンガン系複合酸化物、リチウムニッケルマンガン系複合酸化物、リチウムニッケルコバルトアルミニウム系複合酸化物、リチウム鉄ニッケルマンガン系複合酸化物等についても同様である。
リチウム遷移金属リン酸化合物としては、例えば、リン酸鉄リチウム(LiFePO)、リン酸マンガンリチウム(LiMnPO)、リン酸マンガン鉄リチウム等が挙げられる。
上記の正極活物質は、1種単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
正極活物質の平均粒子径は、特に限定されないが、例えば、0.05μm以上25μm以下であり、好ましくは1μm以上20μm以下であり、より好ましくは3μm以上15μm以下である。なお、本明細書において、平均粒子径とは、メジアン径(D50)を指し、したがって、レーザー回折・散乱法に基づく体積基準の粒度分布において、粒径が小さい微粒子側からの累積頻度50体積%に相当する粒径を意味する。よって、平均粒子径(D50)は、公知のレーザー回折・散乱式の粒度分布測定装置等を用いて求めることができる。
正極活物質層54は、正極活物質以外の成分、例えば、リン酸三リチウム、導電材、バインダ等を含んでいてもよい。導電材としては、例えばアセチレンブラック(AB)等のカーボンブラックやその他(例、グラファイトなど)の炭素材料を好適に使用し得る。バインダとしては、例えばポリフッ化ビニリデン(PVDF)等を使用し得る。
正極活物質層54中の正極活物質の含有量(すなわち、正極活物質層54の全質量に対する正極活物質の含有量)は、特に限定されないが、70質量%以上が好ましく、より好ましくは80質量%以上97質量%以下であり、さらに好ましくは85質量%以上96質量%以下である。正極活物質層54中のリン酸三リチウムの含有量は、特に制限はないが、1質量%以上15質量%以下が好ましく、2質量%以上12質量%以下がより好ましい。正極活物質層54中の導電材の含有量は、特に制限はないが、1質量%以上15質量%以下が好ましく、3質量%以上13質量%以下がより好ましい。正極活物質層54中のバインダの含有量は、特に制限はないが、1質量%以上15質量%以下が好ましく、1.5質量%以上10質量%以下がより好ましい。
正極活物質層54の厚みは、特に限定されないが、例えば、10μm以上300μm以下であり、好ましくは20μm以上200μm以下である。
正極集電体52の主面は、正極活物質層54が形成されずに正極集電体52が露出した部分(正極集電体露出部)52aを有する。図示例では、正極集電体露出部52aは、正極50の幅方向の一端部に設けられている。しかしながら、正極集電体露出部52aは、正極50の長手方向の端部に設けられていてもい。また、正極集電体露出部52aは、正極50の2以上の端部に設けられていてもよい。
正極50は、保護層56を有する。図1に示す例では、保護層56は、正極集電体52上の両面に設けられている。しかしながら、保護層56は、正極集電体52の片面上のみに設けられていてもよい。
保護層56は、正極活物質層54に隣接しており、正極シート50の面方向において、正極活物質層54と、正極集電体露出部52aとの間に位置している。言い換えると、保護層56は、正極活物質層54と、正極集電体露出部52aとの境界部に位置している。保護層56がこの位置に設けられることにより、正極50と負極60との短絡を高度に抑制することができる。
本実施形態において、保護層56は、カーボンブラックを含有する。カーボンブラックは、正極50の集電タブを形成する際に、レーザー加工(すなわち、レーザー切断)時の熱を吸収し、過度の加熱による保護層56と正極集電体52のとの剥離(すなわち、不良の発生)を抑制することができる。
カーボンブラックの例としては、アセチレンブラック、ファーネスブラック、チャンネルブラック、サーマルブラック等が挙げられる。
また、保護層56は、通常、絶縁粒子を含有する。絶縁粒子は、無機粒子、有機粒子、および有機-無機複合粒子のいずれであってもよい。なかでも、保護層56に耐熱性を付与できることから、無機粒子が好ましい。
無機粒子の例としては、アルミナ(Al)、シリカ(SiO)、チタニア(TiO)、ジルコニア(ZrO)、マグネシア(MgO)、セリア(CeO)、酸化亜鉛(ZnO)等の酸化物の粒子;窒化ケイ素、窒化チタン、窒化ホウ素等の窒化物の粒子;水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等の金属水酸化物の粒子;マイカ、タルク、ベーマイト、ゼオライト、アパタイト、カオリン等の粘土鉱物の粒子;ガラス繊維等が挙げられる。なかでも、アルミナ粒子およびベーマイト粒子が好ましく用いられる。アルミナおよびベーマイトは融点が高く、耐熱性に優れる。また、アルミナおよびベーマイトは、モース硬度が比較的高く、機械的強度および耐久性にも優れる。さらに、アルミナおよびベーマイトは比較的安価なため、原料コストを抑えることができる。
絶縁粒子の形状は、特に限定されず、球状であっても非球状であってもよい。絶縁粒子の平均粒子径(D50)は、特に限定されず、例えば0.01μm以上10μm以下であり、好ましくは0.1μm以上5μm以下であり、より好ましくは0.2μm以上2.0μm以下である。
保護層56中の絶縁粒子の含有量は、特に限定されないが、例えば、70質量%以上であり、好ましくは75質量%以上であり、より好ましくは85質量%以上である。
また、保護層56は、通常、バインダを含有する。バインダとしては、例えば、アクリル系バインダ、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ポリオレフィン系バインダ等が挙げられ、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素系ポリマーを用いることもできる。
保護層56中のバインダの含有量には、特に制限はないが、例えば、1質量%以上30質量%以下であり、好ましくは3質量以上25質量%以下である。
本実施形態においては、保護層56のL表色系におけるL値が、72.1以上76.0以下である。保護層56と正極集電体52のとの剥離は、典型的には、保護層56のレーザー切断面と、正極集電体52のレーザー切断面とをマイクロスコープを用いて、目視等によって観察することにより行われる。すなわち、当該剥離は、マイクロスコープを用いた画像検査によって行われる。この剥離を観察するには、まず保護層56を容易に認識できることが重要である。ここで、正極集電体52は、その性質上、金属材料であるため、画像検査においては、光沢のある明るい色を示し、一方、正極活物質層54は、正極活物質および導電材に起因して、黒色を示す。保護層56が、正極集電体52および正極活物質層54に対して、十分な濃淡差がある場合には、保護層56を容易に認識できる。
ここで、本発明者らが、種々のL値を有する保護層を備える正極を実際に作製し、検討を行った。具体的には、アルミニウム箔(すなわち、正極集電体)上に、リチウムニッケルコバルトマンガン系複合酸化物(すなわち、正極活物質)とアセチレンブラック(すなわち、導電材)とPVDF(すなわち、バインダ)とを含有する正極活物質層、およびアルミナと、カーボンブラックとPVDF(すなわち、バインダ)とを含有する保護層を有する正極を実際に作製した。なお、検討用の正極には、図1に示すように、正極集電体露出部を設け、保護層は、正極活物質層と正極集電体露出部との境界に配置した。このとき、カーボンブラックの平均粒子径と、保護層中の含有量を変化させて、種々のL値を有する保護層を備える正極を作製した。
この正極の正極種電体露出部と保護層とをレーザーで切断して、保護層の切断面と正極集電体との切断面を含む領域をマイクロスコープで観察した。その結果、保護層が、正極集電体および正極活物質層に対して十分な濃淡差を示すのが、保護層のL値が72.1以上76.0以下の範囲であることを導き出した。すなわち、保護層のL値が72.1以上76.0以下の範囲である場合に、保護層を、正極集電体および正極活物質層と識別するのが容易であることを見出し、また、保護層と正極集電体との剥離の発見が容易であることを見出した(なお、保護層のL値が72.1以上76.0以下の範囲では、保護層は、やや暗い色調を呈す)。
したがって、保護層56の、L表色系におけるL値が72.1以上76.0以下であることにより、保護層56と正極集電体52との間の剥離が起きた不良品を容易に発見することができ、製品から不良品を容易に除去することができる。
なお、保護層56のL値は、公知の色差計を用いて測定することができる。また、保護層56の、L表色系におけるL値は、カーボンブラックの粒子径と、保護層56中のカーボンブラックの含有量と変化させることにより、調整することができる。例えば、カーボンブラックの粒子径が小さいと、少量の添加でも保護層56の色調が黒くなり易く、よってLが小さくなり易い。逆に、カーボンブラックの粒子径が大きいと、保護層56の色調を黒するには、すなわちLを小さくするには、多量の添加が必要となる。また、保護層56の、L表色系におけるL値は、保護層56の厚みにも影響を受ける。
一つの目安として、厚みが10μmの保護層56の上記L値を72.1以上76.0以下とするためには、カーボンブラックの平均粒子径が0.5μm程度のときは、保護層56中のカーボンブラックの含有量を、0.01質量%以上0.2質量%以下とすることが好ましい。また、厚みが30μmの保護層56の上記L値を72.1以上76.0以下とするためには、カーボンブラックの平均粒子径が10μm程度のときは、保護層56中のカーボンブラックの含有量を、2.9質量%以上13質量%以下とすることが好ましい。
カーボンブラックの添加量を小さくする観点から、カーボンブラックの平均粒子径は、好ましくは0.01μm以上3.0μm以下であり、より好ましくは0.1μm以上2.0μm以下であり、さらに好ましくは0.1μm以上1.0μm以下である。
一方、カーボンブラックの平均粒子径が大きい方が、保護層56の広い厚み範囲で上記L値を72.1以上76.0以下とし易い。この観点からは、カーボンブラックの平均粒子径は、好ましくは6.0μm以上12.0μm以下であり、より好ましくは8.0μ以上12.0μm以下である。
保護層56の厚みは、特に限定されないが、好ましくは3μm以上かつ正極活物質層54の厚み以下である。保護層56の厚みは、5μm以上50μm以下であることがより好ましい。
本実施形態の好適な一態様においては、正極集電体52が、アルミニウム箔であり、正極活物質層54が、リチウムニッケルコバルトマンガン系複合酸化物を含有し、保護層56が、カーボンブラックと無機粒子(特に、アルミナ粒子またはベーマイト粒子)を含有する。この場合、保護層をより認識し易くなり、検査によって当該剥離が起こった不良品の発見がより容易となる。
正極50は、本発明の効果を阻害しない範囲内で、正極活物質層54および保護層56以外の層をさらに備えていてもよい。
以上のように、本実施形態に係る正極50によれば、正極50の集電タブをレーザー加工によって形成する際に、集電タブに隣接する保護層56と正極集電体52との間の剥離が起こり難く、かつ検査によって当該剥離が起こった不良品の発見が容易である。
そこで、別の側面から、集電タブ付き正極の製造方法がここに開示され、当該製造方法は、上記の正極50を準備する工程(以下、「正極準備工程」ともいう)と、正極集電体52が露出した部分を、所望の形状にレーザーを用いて加工して、正極集電タブを形成する工程(以下、「レーザー加工工程」ともいう)と、正極集電体52と保護層56との境界部分を、マイクロスコープを用いて画像検査する工程(以下、「検査工程」ともいう)と、を備える。
正極準備工程は、例えば、以下のようにして行うことができる。まず、正極活物質と、第1溶媒(第1分散剤)と、必要に応じ、導電材、バインダ等とを含む正極活物質層形成用スラリー(またはペースト)を用意する。第1溶媒としては、従来の正極活物質層形成用スラリーに用いられている溶媒を用いることができる。また、絶縁粒子と、カーボンブラックと、第2溶媒(第2分散剤)と、必要に応じバインダ等を含有する保護層形成用スラリー(またはペースト)を用意する。第2溶媒としては、従来の保護層形成用スラリーに用いられている溶媒を用いることができる。ここでカーボンブラックの平均粒子径と量とを、L値を72.1以上76.0以下となるように選択する。
次に、正極集電体52の片面または両面に、正極活物質層形成用スラリーと保護層形成用スラリーとを塗布する。このとき、正極集電体52の少なくとも一端部が露出するように、正極活物質層形成用スラリーおよび保護層形成用スラリーを塗布する。正極活物質層形成用スラリーおよび保護層形成用スラリーは、隣接するように塗布する。このような塗布は、例えば、ダイコータによって、正極活物質層形成用スラリーおよび保護層形成用スラリーを、順次または同時に塗布することにより行うことができる。
次に、これらの塗布されたスラリーを、公知方法に従って乾燥する。これにより、正極活物質層54および保護層56を形成することができる。正極活物質層54の密度等を調整する目的で、形成された正極活物質層54に、プレス処理を行ってもよい。
レーザー加工工程は、公知方法(具体的には、正極集電体52と保護層56とをレーザー切断することによって正極集電タブを形成する公知のレーザー加工方法)により、行うことができる。
検査工程は、正極集電体52と保護層56との境界部分を検査するのに用いられる公知のマイクロスコープ装置を用いて行うことができる。
ここで、正極50の保護層56は、カーボンナノチューブを含有している。レーザー加工工程においては、カーボンブラックがレーザー切断時の熱を吸収し、これにより過度の加熱による保護層56と正極集電体52のとの剥離を抑制することができる。加えて、検査工程においては、保護層56の視認性に優れ、かつ正極集電体52と保護層56との剥離の発見が容易である。したがって、当該製造方法によれば、集電タブに隣接する保護層と集電体との間の剥離による不良品が発生し難く、さらに検査による不良品の発見も容易であり、よって集電タブ付き正極の生産効率および歩留まりに優れる。
また、別の側面から、ここに開示される二次電池は、上記の正極50を備える二次電池である。上記正極50は、レーザー加工によって集電タブが形成されたものであってもよいし、されていないものであってもよい。以下、当該二次電池の例として、上記の正極50を用いたリチウムイオン二次電池の構成例を、図面を参照しながら説明する。
図2に示すリチウムイオン二次電池100は、扁平形状の捲回電極体20と非水電解質80とが扁平な角形の電池ケース(即ち外装容器)30に収容されることにより構築される密閉型電池である。電池ケース30には外部接続用の正極端子42および負極端子44と、電池ケース30の内圧が所定レベル以上に上昇した場合に該内圧を開放するように設定された薄肉の安全弁36とが設けられている。また、電池ケース30には、非水電解質80を注入するための注入口(図示せず)が設けられている。正極端子42は、正極集電板42aと電気的に接続されている。負極端子44は、負極集電板44aと電気的に接続されている。電池ケース30の材質としては、例えば、アルミニウム等の軽量で熱伝導性の良い金属材料が用いられる。なお、図2は、非水電解質80の量を正確に表すものではない。
捲回電極体20は、図2および図3に示すように、正極シート50と、負極シート60とが、2枚の長尺状のセパレータシート70を介して重ね合わされて長手方向に捲回された形態を有する。正極シート50は、長尺状の正極集電体52の片面または両面(ここでは両面)に長手方向に沿って正極活物質層54が形成された構成を有する。負極シート60は、長尺状の負極集電体62の片面または両面(ここでは両面)に長手方向に沿って負極活物質層64が形成されている構成を有する。
図3に示すように、正極集電体52は、正極活物質層54が形成されずに正極集電体52が露出した部分(正極集電体露出部)52aを有する。正極活物質層54と、正極集電体露出部52aとの境界部に、保護層56が設けられている。負極集電体62は、負極活物質層64が形成されずに負極集電体62が露出した部分(負極集電体露出部)62aを有する。図示例では、正極50および負極60には、集電タブが設けられていないが、正極集電体露出部52aおよび負極集電体露出部62aが加工されて集電タブが設けられていてもよい。
正極集電体露出部52aおよび負極集電体露出部62aは、捲回電極体20の捲回軸方向(すなわち、上記長手方向に直交するシート幅方向)の両端から外方にはみ出すように形成されている。正極集電体露出部52aおよび負極集電体露出部分62aには、それぞれ正極集電板42aおよび負極集電板44aが接合されている。なお、正極50および負極60に集電タブが設けられる場合には、正極集電タブおよび負極集電タブに、それぞれ正極集電板42aおよび負極集電板44aが接合される。
正極シート50には、上述の正極が用いられる。
負極シート60を構成する負極集電体62としては、例えば銅箔等が挙げられる。負極活物質層64は、負極活物質を含む。負極活物質としては、例えば黒鉛、ハードカーボン、ソフトカーボン等の炭素材料を使用し得る。負極活物質層64は、バインダ、増粘剤等をさらに含み得る。バインダとしては、例えばスチレンブタジエンラバー(SBR)等を使用し得る。増粘剤としては、例えばカルボキシメチルセルロース(CMC)等を使用し得る。
セパレータ70としては、従来からリチウムイオン二次電池に用いられるものと同様の各種微多孔質シートを用いることができ、その例としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等の樹脂から成る微多孔質樹脂シートが挙げられる。かかる微多孔質樹脂シートは、単層構造であってもよく、二層以上の複層構造(例えば、PE層の両面にPP層が積層された三層構造)であってもよい。セパレータ70は、耐熱層(HRL)を備えていてもよい。
非水電解質80は、典型的には、非水溶媒と電解質塩(言い換えると、支持塩)とを含有する。非水溶媒としては、一般的なリチウムイオン二次電池の電解質に用いられる各種のカーボネート類、エーテル類、エステル類、ニトリル類、スルホン類、ラクトン類等の有機溶媒を、特に限定なく用いることができる。なかでも、カーボネート類が好ましく、その具体例としては、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、モノフルオロエチレンカーボネート(MFEC)、ジフルオロエチレンカーボネート(DFEC)、モノフルオロメチルジフルオロメチルカーボネート(F-DMC)、トリフルオロジメチルカーボネート(TFDMC)等が挙げられる。このような非水溶媒は、1種を単独で、あるいは2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
電解質塩としては、例えば、LiPF、LiBF、リチウムビス(フルオロスルホニル)イミド(LiFSI)等のリチウム塩を用いることができ、なかでも、LiPFが好ましい。電解質塩の濃度は、特に限定されないが、0.7mol/L以上1.3mol/L以下が好ましい。
なお、上記非水電解質80は、本発明の効果を著しく損なわない限りにおいて、上述した成分以外の成分、例えば、オキサラト錯体、ビニレンカーボネート(VC)等の被膜形成剤、ビフェニル(BP)、シクロヘキシルベンゼン(CHB)等のガス発生剤;増粘剤;等の各種添加剤を含んでいてもよい。
リチウムイオン二次電池100は、各種用途に利用可能である。好適な用途としては、電気自動車(BEV)、ハイブリッド自動車(HEV)、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)等の車両に搭載される駆動用電源が挙げられる。また、リチウムイオン二次電池100は、小型電力貯蔵装置等の蓄電池として使用することができる。リチウムイオン二次電池100は、典型的には複数個を直列および/または並列に接続してなる組電池の形態でも使用され得る。
なお、一例として扁平形状の捲回電極体20を備える角形のリチウムイオン二次電池100について説明した。しかしながら、ここに開示されるリチウムイオン二次電池は、積層型電極体(すなわち、複数の正極と、複数の負極とが交互に積層された電極体)を備えるリチウムイオン二次電池として構成することもできる。また、ここに開示される非水電解質二次電池は、円筒形リチウムイオン二次電池、ラミネートケース型リチウムイオン二次電池、コイン型リチウムイオン二次電池等として構成することもできる。
また、公知方法に従い、上記の正極を用いて、リチウムイオン二次電池以外の非水電解質二次電池を構築することもできる。さらに、公知方法に従い、非水電解質80に代えて固体電解質を用いて全固体二次電池(特に全固体リチウムイオン二次電池)を構築することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
20 捲回電極体
30 電池ケース
36 安全弁
42 正極端子
42a 正極集電板
44 負極端子
44a 負極集電板
50 正極シート(正極)
52 正極集電体
52a 正極集電体露出部
54 正極活物質層
56 保護層
60 負極シート(負極)
62 負極集電体
62a 負極集電体露出部
64 負極活物質層
70 セパレータシート(セパレータ)
80 非水電解質
100 リチウムイオン二次電池

Claims (4)

  1. 正極集電体と、
    前記正極集電体上に設けられた正極活物質層と、
    前記正極集電体上に設けられた保護層と、
    を備える正極であって、
    前記正極集電体は、少なくとも一つの端部に、前記正極集電体が露出した部分を有し、
    前記保護層は、前記正極活物質層と、前記正極集電体が露出した部分との境界部に位置し、
    前記保護層は、カーボンブラックを含有し、
    前記保護層のL表色系におけるL値が、72.1以上76.0以下である、正極。
  2. 前記正極集電体が、アルミニウム箔であり、
    前記正極活物質層が、リチウムニッケルコバルトマンガン系複合酸化物を含有し、
    前記保護層が、無機粒子をさらに含有する、
    請求項1に記載の正極。
  3. 請求項1または2に記載の正極を備える二次電池。
  4. 請求項1または2に記載の正極を準備する工程と、
    前記正極集電体が露出した部分を、所望の形状にレーザーを用いて加工して、正極集電タブを形成する工程と、
    前記正極集電体と前記保護層との境界部分を、マイクロスコープを用いて画像検査する工程と、
    を備える、集電タブ付き正極の製造方法。
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