JP2023065934A - 画像形成システム、印刷装置、画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】容器内の着色剤を極力消費させた状態で着色剤の交換をユーザに促すことが可能な画像形成システム、印刷装置、及び画像形成方法を提供することを目的とする。【解決手段】サーバ50は、プリンタ30による印刷画像の印刷に応じて、課金額に応じた印刷可能量を消費する。サーバ50は、プリンタ30から通知された着色剤の消費量に基づいて、インクタンク38内の着色剤の量が所定量を下回ったと判断した場合に、新たな着色剤の発注指示を受け付け可能な発注可能状態に移行する。サーバ50は、発注可能状態に移行した後に、シート1枚当たりの課金額が通常モードでの課金額よりも低くなるように、プリンタ30による印刷に応じて印刷可能量を消費する割引モードを実行する。【選択図】図1
Description
本発明は、課金額に応じて印刷を行う技術に関する。
特許文献1には、着色剤を収容する容器を備える印刷装置において、容器内の着色剤の量が所定量以下となった場合に、着色剤の発注に係る処理を行う画像形成システムが記載されている。
画像形成システムでは、容器内の着色剤の量を計測することで、新たな着色剤の発注タイミングを判断している。しかし、容器内の着色剤の量の計測に誤差が生じる場合があり、このような場合、容器内に残留する着色剤が多い状態で、新たな着色剤が容器に補充され、容器内の着色剤を適正に消費しきれないことが懸念される。
本発明は、上記課題に鑑みたものであり、容器内の着色剤を極力消費させた状態で着色剤の交換をユーザに促すことが可能な画像形成システム、印刷装置、及び画像形成方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本実施形態で開示された画像形成システムは、サーバと、サーバと通信可能な印刷装置とで構成される。印刷装置は、着色剤が収容された容器を収容する収容部と、容器に充填された着色剤を使用してシートに印刷画像を印刷する印刷機構と、を有し、サーバは、印刷装置による印刷画像の印刷に応じて、課金額に応じた印刷可能量を消費する第1消費処理を実行する。印刷装置は、第1消費処理での印刷に伴う着色剤の消費量をサーバに通知する通知処理を実行する。サーバは、通知処理により通知された着色剤の消費量に基づいて、容器内の着色剤の量が所定量を下回ったと判断した場合に、新たな着色剤の発注指示を受け付け可能な発注可能状態に移行する状態移行処理と、発注可能状態に移行した後に、シート1枚当たりの課金額が第1消費処理での課金額よりも低くなるように、印刷装置による印刷画像の印刷に応じて印刷可能量を消費する第2消費処理と、を実行する。
上記構成の画像形成システムでは、サーバは、印刷装置から、着色剤の消費量の通知を受け、容器内の着色剤の量が所定量を下回ったと判断した場合に、新たな着色剤の発注指示を受け付け可能な発注可能状態に移行する。サーバは、発注可能状態に移行した後に、シート1枚当たりの課金額が第1消費処理での課金額よりも低くなるように、印刷装置による印刷画像の印刷に応じて、印刷可能量を消費する第2消費処理を実行する。これにより、容器内の着色剤の量が所定量を下回り、着色剤の交換が近くなったタイミングで、1枚当たりの印刷に要する課金額が低くなる。その結果、ユーザに、容器内に残る着色剤を極力消費させるように促すことができ、ひいては、容器内に残る着色剤を極力消費した状態で着色剤を交換することができる。
本発明は、種々の形態により実現することが可能であり、画像形成システム以外にも、画像形成システムを構成する印刷装置や、画像形成方法としても実現することができる。
ユーザに、容器内に残る着色剤を極力消費させるように促すことができ、ひいては、容器内に残る着色剤を極力消費した状態で着色剤を交換することができる。
(第1実施形態)
本実施形態係に係る画像形成システムを、図面を参照しつつ説明する。
図1に示す画像形成システム100は、端末10と、プリンタ30と、サーバ50とを備えている。端末10と、プリンタ30と、サーバ50とはネットワーク200に接続されている。本実施形態では、ネットワーク200は、インターネットであってもよいし、ローカルエリアネットワーク(LAN)であってもよいし、LANとインターネットとの組み合わせであってもよい。また、ネットワーク200は、有線の他、無線でもよいし有線と無線の組み合わせにより構成されていてもよい。
本実施形態係に係る画像形成システムを、図面を参照しつつ説明する。
図1に示す画像形成システム100は、端末10と、プリンタ30と、サーバ50とを備えている。端末10と、プリンタ30と、サーバ50とはネットワーク200に接続されている。本実施形態では、ネットワーク200は、インターネットであってもよいし、ローカルエリアネットワーク(LAN)であってもよいし、LANとインターネットとの組み合わせであってもよい。また、ネットワーク200は、有線の他、無線でもよいし有線と無線の組み合わせにより構成されていてもよい。
端末10は、スマートフォンやタブレット端末である。端末10は、バス11と、コンピュータ12と、メモリ13と、ユーザIF17と、通信IF20とを備えている。これらの構成要素は、バス11を介して互いに通信可能に接続されている。IFは、Interfaceの略称である。
ユーザIF17は、操作キー18や、タッチパネル19を備えている。タッチパネル19は、タッチセンサを有しており、タッチセンサによる検出結果に応じた信号を出力する。なお、本実施形態における「タッチ」とは、入力媒体をタッチパネル19の表示画面に接触させる操作全般を含む。また、入力媒体をタッチパネル19との間の距離がごく僅かな位置まで入力媒体を近接させることを、前述の「タッチ」の概念に含めてもよい。さらに入力媒体とは、ユーザの指であってもよいし、タッチペン等であってもよい。
通信IF20は、所定の通信プロトコルに準拠して、端末10をネットワーク200に接続する。通信IF20は、例えば、IEEEの802.11の規格およびそれに準ずる規格に基づいて、Wi-Fi(R)(登録商標)方式の無線通信を行うことが可能とされている。また、通信IF20は、プリンタ30との間でBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信を行うものであってもよい。なお、通信IF20は、基地局を介した移動通信システムを利用した無線通信を行うものであってもよい。
メモリ13には、ユーザID、デバイスID、不図示のOS(Operating Systemの略称)や、アプリケーションプログラム14が記憶されている。ユーザID及びデバイスIDは、それぞれ、サーバ50による印刷サービスの提供を受けるにあたり、ユーザ及びデバイスを識別するための情報であり、詳しくは後述する。コンピュータ12は、OSの実行下において、アプリケーションプログラム14を実行することにより、サーバ50による印刷サービスの提供を受けることができる。印刷サービスについては後述する。
以下では、アプリケーションプログラムを、単に、「アプリケーション」とも記載する。また、プログラムを実行するコンピュータのことを、単にプログラム名でも記載する場合がある。例えば、「アプリケーション14が」という記載は、「アプリケーション14を実行するコンピュータ12が」ということを意味する場合がある。プリンタ30、サーバ50についても同様である。ユーザIDは、端末10のユーザを固有に特定するための情報であり、具体的には、アプリケーション14を特定するための情報である。デバイスIDは、端末10が操作可能なデバイスであるプリンタ30を固有に特定するための情報である。
なお、本実施形態では、主に、プログラムに記述された命令に従ったコンピュータの処理を示す。すなわち、以下の説明における「判断」、「抽出」、「選択」、「算出」、「決定」、「特定」、「取得」、「受付」、「制御」等の処理は、コンピュータやコントローラの処理を表している。コンピュータによる処理は、OSを介したハードウェア制御も含む。なお「取得」は要求を必須とはしない概念で用いる。すなわち、各プログラムが要求することなくデータを受信するという処理も、「データを取得する」という概念に含まれる。また、本明細書中の「データ」とは、コンピュータに読取可能な形式で表される。そして、実質的な意味内容が同じでフォーマットが異なるデータは、同一のデータとして扱われるものとする。本明細書中の「情報」についても同様である。
次に、プリンタ30について説明する。プリンタ30は、バス31、通信IF32、印刷機構33、ユーザIF34、コントローラ35、メモリ36、収容部37、インクタンク38を備えている。プリンタ30を構成する各部は、バス31を介して通信可能に接続されている。
通信IF32は、端末10における通信IF20と同様である。ユーザIF34は、端末10におけるユーザIF17と同様であり、タッチパネルや、物理キーとしての操作キーを備えている。
印刷機構33は、シートやディスクなどの被記録媒体に画像を印刷するプリント動作を実行する。印刷機構33は、記録媒体としてのインクを被記録媒体に吐出するインクジェット方式のユニットであり、不図示の印刷ヘッドと、印刷ヘッドを主走査方向に往復動作させるキャリッジとを有している。収容部37は、インクを貯留するインクタンク38が収容される部位である。収容部37に収容されたインクタンク38は、印刷機構33に接続され、印刷機構33の印刷ヘッドにインクを供給する。本実施形態においてインクは4種類あり(シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラック)、インクタンク38は、インクの種類毎に複数設けられている。なお、インクタンク38は、インクを再充填可能な構成である。また、インクタンク38は、収容部37に固定されており、着脱することが不可能である。具体的には、インクタンク38は、インクの再充填をするための注入口を備える。インクタンク38のインクが少なくなると、ユーザは、ベンダに対してインクタンク38に注入するインクの入ったボトルをサーバ50に発注する。サーバはユーザからボトルの発注を受けると、予め登録されているユーザの住所にボトルを発送する。また、プリンタ30は、交換可能なカートリッジを装着する構成であってもよい。この場合、インクタンク38のインクが少なくなると、ユーザはボトルの代わりにカートリッジを発注する。以降、新たなボトルやカートリッジを発注することを「新たなインクを発注する」と記載することがある。
コントローラ35は、CPUや、ASIC(Application Specific Integrated Circuitの略称)等により構成されており、印刷機構33及びユーザIF34の各動作を制御する。メモリ36は、各種のプログラムや、データが記憶されている。メモリ36は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリが組み合わされて構成されていてもよい。また、メモリ36は、コンピュータであるコントローラ35が読み取り可能なストレージ媒体を含んでいてもよい。ストレージ媒体とは、CD-ROM、DVD-ROM等の記録媒体も含まれる。
メモリ36には、ファームウェア40が記憶されている。コントローラ35は、ファームウェア40を実行することにより、プリント処理を実行することができる。メモリ36には、印刷サービスで用いられる情報が記憶されている。具体的には、デバイスIDと、印刷可能枚数とが記憶されている。印刷可能枚数と、第1ジョブ履歴HD1については後述する。
次に、サーバ50の構成について説明する。サーバ50は、バス51と、通信IF52と、コンピュータ53と、メモリ54とを備えている。サーバ50を構成する各部は、バス51を介して通信可能に接続されている。サーバ50は、端末10に対して、印刷サービスの提供を行うことが可能なサーバである。
サーバ50のメモリ54には、制御プログラム55と、管理テーブルKTと、が記憶されている。制御プログラム55は、コンピュータ53に印刷サービスを提供するための処理を実行させるプログラムである。管理テーブルKTは、図2に示すように、コンピュータ53が、印刷サービスを提供するにあたって必要な情報が記憶されたテーブルである。管理テーブルKTは、印刷サービスを利用するユーザに関する情報として、ユーザIDと、パスワードとが対応付けて記憶されている。ユーザIDと、パスワードとは、ユーザがアプリケーション14を利用する際に使用するものである。
管理テーブルKTには、デバイスであるプリンタ30に関する情報として、印刷可能枚数と、デバイスIDと、累積インク消費量と、アクティベーション情報と、デバイス設定とが、ユーザIDに関連づけて記憶されている。印刷可能枚数は、プリンタ30によって課金を伴う印刷を実行可能なシートの枚数を示し、インクタンク38に収容されたインクの残容量とは異なる値を示す情報である。累積インク消費量は、プリンタ30で消費されたインクの累積量を示すものである。アクティベーション情報は、サーバ50に対してプリンタ30の初期設定が完了しているか否かを示す情報である。アクティベーション情報が、オン状態「〇」に設定された場合にプリンタ30による印刷の実行が許容され、オフ状態「×」に設定された場合にプリンタ30による印刷の実行が規制されることを示すものである。デバイス設定は、プリンタ30の機能および各機能の設定(用紙サイズ、カラー、倍率等)を示すものである。
次に、画像形成システム100を用いた印刷サービスについて説明する。
ユーザは、端末10を操作することで、ベンダに対して印刷サービスの利用を申し込む。ベンダは、ユーザからの申し込みを受けると、ユーザに対してプリンタ30を送付する。ベンダからユーザに送付されるプリンタ30には、ユーザに対して付与された所定の印刷可能枚数以上(例えば2000枚+α枚)の印刷をするために必要な量のインクが充填されている。具体的には、印刷サービスの提供を受ける場合、端末10のアプリケーション14は、サーバ50に対して、メモリ13に記憶されているデバイスIDと共に、アクティベーション情報を要求する。アプリケーション14は、アクティベーション情報の要求とともに、送信元である端末10のユーザIDを特定可能なトークンをサーバ50に送信するものであってもよい。
ユーザは、端末10を操作することで、ベンダに対して印刷サービスの利用を申し込む。ベンダは、ユーザからの申し込みを受けると、ユーザに対してプリンタ30を送付する。ベンダからユーザに送付されるプリンタ30には、ユーザに対して付与された所定の印刷可能枚数以上(例えば2000枚+α枚)の印刷をするために必要な量のインクが充填されている。具体的には、印刷サービスの提供を受ける場合、端末10のアプリケーション14は、サーバ50に対して、メモリ13に記憶されているデバイスIDと共に、アクティベーション情報を要求する。アプリケーション14は、アクティベーション情報の要求とともに、送信元である端末10のユーザIDを特定可能なトークンをサーバ50に送信するものであってもよい。
サーバ50の制御プログラム55は、端末10からのアクティベーション情報の要求を受信すると、管理テーブルKT上で、端末10から送信されたデバイスIDに関連付けられたアクティベーション情報を返信する。アプリケーション14は、サーバ50から送信されたアクティベーション情報を受信する。端末10のアプリケーション14は、初期設定により、サーバ50から所定枚数分の印刷可能枚数を取得する。端末10は、印刷可能枚数が所定枚数に達するまで、プリンタ30に対して印刷を実行させることができる。本実施形態では、所定枚数は「0」である。また、ユーザが初期費用の支払いにより付与された所定の印刷可能枚数を超えて印刷を行いたい場合は、サーバ50に対して課金を行うことで、新たな追加枚数を購入し、印刷可能枚数を増加させることができる。以下、新たに購入する追加枚数をチャージ枚数という。本実施形態では、印刷可能枚数が、印刷可能量の一例である。印刷サービスにおいて、プリンタ30による外部印刷が行われる毎に、管理テーブルKTに記憶された印刷可能枚数が減算されていく。そして、管理テーブルKTに記憶された印刷可能枚数が「0」になった場合、プリンタ30は、インクタンク38内のインクの残存の有無に関わらず印刷を行うことができなくなる。この場合、上述のように、ユーザがチャージ枚数をサーバ50から購入することで、印刷可能枚数が0よりも大きな値となり、プリンタ30は印刷を再開することが可能となる。
ユーザは、印刷サービスを利用する場合、端末10を操作することで、アプリケーション14を起動させて、タッチパネル19に、図3に示すトップ画面70を表示させる。トップ画面70は、プリントアイコン71と、チャージアイコン72と、本体設定アイコン73とを含んでいる。プリントアイコン71は、印刷サービスにおいて、プリンタ30に印刷を実行させる場合に、ユーザのよる操作を受付けるアイコンである。チャージアイコン72は、サーバ50からチャージ枚数を購入する場合に、ユーザによる操作を受付けるアイコンである。チャージアイコン72が操作された場合、アプリケーション14は、図4に示す枚数選択画面80を表示させる。本体設定アイコン73は、プリンタ30に対する各種設定情報を変更する場合に、ユーザによる操作を受付けるアイコンである。
アプリケーション14は、トップ画面70上で、プリントアイコン71が操作されたことを検出すると、不図示の印刷実行画面をタッチパネル19に表示させる。そして、アプリケーション14は、印刷実行画面において、印刷部数や、印刷設定の入力操作を受付けることができる。アプリケーション14は、印刷実行画面において、印刷の実行操作が行われたことを検出すると、プリンタ30に対して印刷ファイルを送信し、印刷を開始させる。
トップ画面70においてチャージアイコン72が操作されたことを契機に実行される処理を、図5を用いて説明する。端末10のアプリケーション14は、チャージアイコン72が操作されたことを検出すると、ステップ10(以下、ステップを「S」と記載する。)で、プリンタ30に対してアクティベーションが完了しているか(即ち、プリンタ30に対して印刷が許可されているか)否かを判断する。上述のように、アクティベーション情報が、「〇」である場合、ユーザIDに関連づけられたデバイスIDで指定されるプリンタ30に対して印刷が許容された状態である。一方、アクティベーション情報が、「×」である場合、プリンタ30に対して印刷が不許可となった状態である。アプリケーション14は、S10を否定判定する場合、図5の処理を終了する。一方、アプリケーション14は、S10を肯定判定する場合、S11に進む。
S11では、端末10のアプリケーション14は、チャージ枚数の購入操作を受け付ける。具体的には、ユーザによる操作に応じて、サーバ50から購入するチャージ枚数が設定される。具体的には、S11で実行される処理において、図4に示す枚数選択画面80をタッチパネル19に表示させる。
枚数選択画面80には、所定のチャージ枚数(50枚、500枚、2000枚)毎に、選択操作を受付ける選択アイコン81,82,83が含まれている。ユーザが、いずれかの選択アイコン81,82,83を操作し、その後に確定アイコン84を操作することで、チャージ枚数の選択が完了する。なお、各選択アイコン81,82,83には、チャージ枚数とともに、チャージ枚数を購入するための課金料金と、1枚当たりの金額が表示されている。
アプリケーション14は、S11の処理において、ユーザによるチャージ枚数の選択操作を受付けると、S12に進む。S12では、S11で選択されたチャージ枚数に応じた課金料金を含む課金請求をサーバ50に送信する支払い処理を実行する。課金請求は、サーバ50に対してチャージ枚数の購入を要求する情報である。サーバ50の制御プログラム55は、端末10からの課金請求を受信すると、S13で、管理テーブルKTに記憶された印刷可能枚数にチャージ枚数を追加することにより、管理テーブルKTを更新する。
S14で、制御プログラム55は、チャージ枚数を示すチャージ指示を端末10に送信する。チャージ指示は、プリンタ30に、チャージ枚数を印刷可能枚数に加算させるための指示である。
端末10のアプリケーション14は、S15で、サーバ50から送信されたチャージ指示を、プリンタ30に転送する。プリンタ30のコントローラ35は、チャージ指示を受信すると、S16で、メモリ36に記憶された印刷可能枚数にチャージ枚数を加算することで、印刷可能枚数を更新する。S17では、コントローラ35は、サーバ50に対して完了通知を送信する。S17の処理が終了すると、図5の処理を終了する。
次に、ユーザが端末10に表示された印刷実行画面を操作して、印刷サービスを利用する場合の処理を、図6を用いて説明する。図6に示す処理は、ユーザによる印刷実行画面に対する操作を契機に実行される処理である。端末10のアプリケーション14は、S30で、プリンタ30に対して印刷指示と共に印刷ファイルを送信する。
プリンタ30のコントローラ35は、端末10からの印刷指示を受信すると、S31で印刷処理を実行する。図7はS31で実行される印刷処理の手順を説明するフローチャートである。S50では、印刷ファイルに含まれるジョブデータから、印刷画像の描画内容と、印刷設定とを解析する。これにより、印刷処理で印刷されるページ枚数や、ドットカウント数を算出する。ドットカウント数は、印刷機構33を構成する印刷ヘッドを駆動させる回数を示す情報である。S51では、S50での解析結果に応じて、シートに印刷画像を印刷する印刷動作を行う。
S52では、現在の印刷サービスの消費状態が、通常モードであるか否かを判断する。「消費状態」は、プリンタ30が印刷したシート1枚当たりに対する印刷可能枚数の消費量を定めた状態である。消費状態には、「通常モード」と「割引モード」とがある。「通常モード」では、プリンタ30が印刷したシート1枚当たりに対して、1枚分の印刷可能枚数が消費される。「割引モード」では、シート1枚当たりでの課金額の消費が「通常モード」よりも低くなるように、印刷可能枚数が消費される。具体的には、「割引モード」では、プリンタ30が印刷したシート1枚当たりに対して、「0.5」枚分の印刷可能枚数が消費される。
ここでは、消費状態が「通常モード」に設定されているとして、S52を肯定判断し、S53に進む。S53では、S51で印刷されたページ枚数に対して、通常モードに応じてメモリ36に記憶された印刷可能枚数を消費する。例えば、印刷されたページ枚数が2枚であれば、メモリに記憶された印刷可能枚数から2を減算することで、印刷可能枚数を消費する。本実施形態では、プリンタ30のコントローラ35が、S53で実行する処理が第3消費処理の一例である。
S55では、S50で解析されたドットカウント数から、S51でのインク使用量を算出する。例えば、ドットカウント数に、印刷ヘッドの1駆動当たりの吐出量を掛けた値をインク使用量として算出する。図7の処理を終了すると、図6のS32に進む。
S32では、プリンタ30のコントローラ35は、S31の処理で印刷されたページ枚数を示す印刷枚数と、インク使用量とを、ユーザID及びデバイスIDと共にサーバ50に送信する。本実施形態では、コントローラ35が実行する処理が、通知処理の一例である。
S33では、制御プログラム55は、図2に示す管理テーブルKTのうち、「ユーザID」及び「デバイスID」で特定される項目を、プリンタ30から転送された各情報を用いて更新する。具体的には、管理テーブルKTに記憶されている「印刷可能枚数」から、プリンタ30から受信した「印刷枚数」を減算することで、「印刷可能枚数」を消費する。管理テーブルKTに記憶されている「累積インク消費量」に、プリンタ30から受信したインク使用量を加算することで、「累積インク消費量」の値を更新する。
S34では、発注状態の判断を行う。「発注状態」は、ユーザによる新たなインクの発注指示を許可するか否かを示す状態であり、「発注可能状態」と、「発注不可状態」とがある。「発注可能状態」では、端末10からの新たなインクの発注指示を許可し、「発注不可状態」では、端末10からの新たなインクの発注指示を許可しない。図8は、図6のS34で実行される処理の手順を説明するフローチャートであり、主体は、サーバ50の制御プログラム55である。
S60では、発注状態が、発注可能状態に設定されており、ユーザによる発注指示が行われているか否かを判断する。ここでは、S60を否定判断し、S61に進む。
S61では、管理テーブルKTに記憶された累積インク消費量は、第1所定量TH1以上であるか否か、すなわち、インク残量は、所定値未満であるか否かを判断する。第1所定量TH1は、インクタンク38内のインク残量が所定値を下回る場合の累積インク消費量であり、インクタンク38の容量よりも小さな値である。S61を否定判断すると、新たなインクの発注は必要ないため、図8の処理を終了して、図7のS35に進む。一方、累積インク消費量が第1所定量TH1以上であり、S61を肯定判断すると、S62に進み、発注状態を「発注可能状態」に設定する。本実施形態では、S62で、サーバ50の制御プログラム55が実行する処理が状態移行処理の一例である。
S63では、累積インク消費量が、第2所定量TH2以上であるか否かを判断する。即ち、インクタンク38内のインク残量が空の状態を示すインクエンプティとなっているか否かを判断する。本実施形態では、累積インク消費量が、第2所定量TH2以上である場合に、インク残量がインクエンプティであると判断する。第2所定量TH2は第1所定量TH1よりも大きな値であり、かつインクタンク38の容量以下の値である。
S63を否定判断すると、図8の処理を終了し、図6のS35に進む。サーバ50の制御プログラム55は、S35で、プリンタ30に対して、印刷サービスの状態を通知する。この例では、印刷サービスの状態として、発注状態を「発注可能状態」に、消費状態を「通常モード」としてプリンタ30に通知する。
S36では、プリンタ30のコントローラ35は、発注状態が「発注可能状態」に設定されたことにより、端末10に対して交換通知を行う。交換通知は、端末10に、新たなインクの交換が可能となったことを通知する処理である。端末10のアプリケーション14は、交換通知を受信すると、S37で、ユーザIF19に交換表示を行う。交換表示では、ユーザに、インクタンク38内のインクが消費され、新たなインクの補充が必要となったことを示す画面を、ユーザIF19に表示させる。
その後、印刷サービスの状態として、発注状態が「発注可能状態」であり、消費状態が「通常モード」であり、新たなインクが発注されていない場合に、ユーザが端末10に対して印刷実行操作を行ったとする。端末10のアプリケーション14は、S38で印刷指示と共に印刷ファイルをプリンタ30に送信する。プリンタ30のコントローラ35は、S39で印刷処理を実行する。S39で実行される印刷処理は、S31と同様の処理であり、説明を省略する。
S40で、コントローラ35は、インク使用量及び印刷枚数をサーバ50に通知する。サーバ50の制御プログラム55は、S41で管理テーブルを更新した後、S42で発注状態の判断を行う。S41での処理は、S34と同様であるため、図8を流用して説明する。図8において、制御プログラム55は、発注指示が通知されていないため、S60を否定判断し、S61,S62の処理を経由した後、S63に進む。S63では、累積インク消費量が第2所定量TH2以上となっているか否かを判断する。ここでは、S63を肯定判断し、S64に進む。
S64では、消費状態を「割引モード」に設定する。図8の処理を終了し、図6のS43に進み、印刷サービスの状態として、発注状態を「発注可能状態」とし、消費状態を「割引モード」として通知する。プリンタ30のコントローラ35は、サーバ50からの状態通知を受けると、S44で、消費モードを割引モードに設定する。
プリンタ30のコントローラ35は、S45で、端末10に対して、消費モードが「割引モード」に設定されたことを通知する。端末10のアプリケーション14は、消費モードが割引モードに設定されたことの通知を受けると、S46で、ユーザIF19に割引モードが設定されたことをユーザに通知するための表示処理を行う。S46で実行される表示処理では、例えば、ユーザに、インクタンク38内のインクの残量が残りわずかであるが、シート1枚当たりの課金額が通常モードよりも低く(即ち、2分の1に)なったことを認識させる画面が表示される。言い換えると、ユーザIF19に表示された画面により、ユーザに、課金額の割引と引き換えに、インクタンク38内のインクの消費を促す。
発注状態が「発注可能状態」であり、消費モードが「割引モード」となった後、図9において、ユーザが端末10に対して印刷実行操作を行うことで、アプリケーション14は、S70では、プリンタ30に印刷指示と印刷ファイルとを送信する。プリンタ30のコントローラ35は、S71で、S31と同様、印刷処理を実行する。S71で実行される印刷処理を、図7を流用して説明する。
コントローラ35は、S50で印刷ファイルを解析した後、S51で印刷動作を行う。消費状態が割引モードに設定されているため、S52を否定判断すると、S54に進む。S54では、S51で印刷されたページ数に対して、割引モードに応じてメモリ36に記憶された印刷可能枚数を消費する。例えば、印刷されたページ数が2枚であれば、メモリに記憶された印刷可能枚数から1(=0.5×2)が減算されることで、印刷可能枚数が消費される。本実施形態では、プリンタ30のコントローラ35が、S54で実行する処理が第4消費処理の一例である。
なお、S54での印刷可能枚数の消費は、1ページ当たりの課金額が低くなればよく、印刷可能枚数を「0.5」とする以外も、1以下の少数としてもよい。
S55では、S50で解析されたドットカウント数から、S51で消費されたインク使用量を算出する。S51の処理を終了すると、図9のS72に進み、プリンタ30のコントローラ35は、印刷枚数及びインク使用量を、サーバ50に送信する。
S73では、サーバ50の制御プログラム55は、管理テーブルに記憶された「ユーザID」及び「デバイスID」で特定される項目を、プリンタ30から転送された各情報を用いて更新する。具体的には、管理テーブルKTに記憶されている「印刷可能枚数」から、プリンタ30から受信した「印刷枚数」を減算することで、「印刷可能枚数」の値を消費する。この例では、消費状態が、「割引モード」であるため、プリンタ30から送信される印刷枚数は、実際にS71の処理で印刷されたページ枚数の「2分の1」の値となっている。これにより、S73で実行される管理テーブルKTの更新では、シート1枚当たりの印刷に必要な印刷可能枚数が図6のS33,S41で実行される処理よりも少なくなることで、シート1枚当たりの課金額が、通常モードでの課金額よりも低くなる。S73で実行される処理が第2消費処理の一例である。
S74では、S42と同様、発注状態の判断を行う。S74での処理では、発注指示が通知されていないため、図8のS60を否定判断して、S61~S64の処理を行う。S75では、制御プログラム55は、S43と同様、状態通知をプリンタ30に送信する。図での説明は省略するが、割引モードでの印刷処理が継続されることにより、課金額が割引された状態で、インクタンク38内のインクが消費されていく。
印刷サービスの状態として、発注状態が「発注可能状態」であり、消費状態が「割引モード」となった後、ユーザは、ユーザIF19に表示された交換表示に従い、インクを発注するための処理を行ったとする。そして、ユーザは、インクタンク38内に、新たなインクを補充して、インクの補充を完了する。
図9において、プリンタ30のコントローラ35は、S76で、インクタンク38内のインク検知センサでインクを検知したことややインクを補充したことを示すユーザ操作を受け付けたことに応じて、インクが補充されたことを検出すると、S77で、サーバ50に交換完了通知を送信する。サーバ50の制御プログラム55は、交換完了通知を受信すると、S78で、管理テーブルKTを更新する。具体的には、管理テーブルKTに記憶された累積インク使用量を、初期化「0」とする。
S79では、発注状態の判断を行う。S79で実行される処理を、図8を流用して説明する。図8において、既に、新たなインクの発注指示が通知されているため、S60を肯定判断し、S65に進む。S65では、発注状態を、「発注不可状態」に設定する。S66では、インクタンク38内のインクの補充が完了しているか否かを判断する。プリンタ30からS77での交換完了通知を受信している場合、S66を肯定判断し、S67に進む。なお、プリンタ30からの交換完了通知を受信していなければ、S66を否定判断し、図8の処理を終了する。
S67では、現在の消費状態が「割引モード」であるか否かを判断する。S67を肯定判断すると、S68に進み、消費状態を、「通常モード」に設定する。なお、現在の消費状態が「通常モード」に設定されていれば、S67を否定判断して、図8の処理を終了する。
図9のS80では、サーバ50の制御プログラム55は、状態通知をプリンタ30に通知する。具体的には、印刷サービスの状態として、発注状態を「発注不可状態」とし、消費状態を「通常モード」として、プリンタ30に通知する。これにより、プリンタ30のコントローラ35は、S81で、消費状態を「通常モード」に設定する。
以上説明した本実施形態では以下の効果を奏することができる。サーバ50は、プリンタ30による印刷画像の印刷に応じて、課金額に応じた印刷可能枚数を消費する。プリンタ30は、印刷に伴うインクの消費量をサーバ50に通知する。サーバ50は、プリンタ30により通知されたインクの消費量に基づいて、累積インク消費量が第1所定量TH1を上回ったと判断した場合に、新たなインクの発注指示を受け付け可能な発注可能状態に移行する。サーバ50は、発注可能状態に移行した後に、シート1枚当たりの課金額が第1消費処理での課金額よりも低くなるように、プリンタ30による印刷画像の印刷に応じて印刷可能枚数を消費する。これにより、インクタンク38内のインク残量が所定量を下回わり新たなインクの交換が必要となるタイミングで、印刷に要する1枚当たりの課金額が低くなることで、ユーザに、インクタンク38内に残るインクを極力消費させるように促すことができる。その結果、インクタンク38内に残るインクを極力消費した状態でインクを交換することができる。
サーバ50は、発注可能状態となった後に、発注指示の受付けに応じて発注された新たなインクがインクタンク38に補充された場合に、割引モードを終了する。サーバ50は、割引モードの終了に伴い、通常モードを再開する。これにより、インクが交換可能となってから、インクの交換が完了するまでの間に、ユーザにインクタンク38内に残るインクを消費させることを促すことができる。
サーバ50は、累積インク消費量が第1所定量TH1以上となったと判断した場合に、発注可能状態に移行し、発注可能状態へ移行後、累積インク消費量が第1所定量TH1よりも大きい第2所定量TH2未満の場合は、通常モードを継続する。サーバ50は、累積インク消費量が第2所定量TH2以上となった場合に、割引モードを開始する。これにより、インクタンク38内のインクが少ない状態において、ユーザにインクの消費を促すことができる。
(第1実施形態の変形例)
上述の第1実施形態では、サーバ50は、割引モードにおいて、シート1枚当たりの印刷に必要な印刷可能枚数を少なくすることで、シートの1枚当たりの課金額を通常モードでの課金額よりも低くした。これに代えて、サーバ50は、割引モードにおいて、印刷可能枚数の消費に応じて、新たな印刷可能枚数を、管理テーブルKTで管理されたユーザIDで特定される印刷可能枚数や、デバイスIDで特定されるプリンタ30に付与してもよい。この場合において、サーバ50の制御プログラム55は、S73で実行される管理テーブルKTの更新において、印刷枚数に応じた印刷可能枚数の減算とともに、印刷枚数に応じて新たに設定された印刷可能枚数を管理テーブルKTに加算すればよい。同様に、デバイスIDで特定されるプリンタ30に、新たに設定された印刷可能枚数を送信すればよい。
上述の第1実施形態では、サーバ50は、割引モードにおいて、シート1枚当たりの印刷に必要な印刷可能枚数を少なくすることで、シートの1枚当たりの課金額を通常モードでの課金額よりも低くした。これに代えて、サーバ50は、割引モードにおいて、印刷可能枚数の消費に応じて、新たな印刷可能枚数を、管理テーブルKTで管理されたユーザIDで特定される印刷可能枚数や、デバイスIDで特定されるプリンタ30に付与してもよい。この場合において、サーバ50の制御プログラム55は、S73で実行される管理テーブルKTの更新において、印刷枚数に応じた印刷可能枚数の減算とともに、印刷枚数に応じて新たに設定された印刷可能枚数を管理テーブルKTに加算すればよい。同様に、デバイスIDで特定されるプリンタ30に、新たに設定された印刷可能枚数を送信すればよい。
サーバ50は、割引モードにおいて、印刷可能枚数の消費に応じて、印刷可能枚数と交換可能なポイント情報を、ユーザIDで特定される端末10に付与してもよい。この場合において、サーバ50の制御プログラム55は、S73で実行される管理テーブルKTの更新により、印刷枚数に応じた印刷可能枚数の減算を行った後、ユーザIDにより特定される端末10に、印刷枚数に応じて設定されたポイント情報を送信すればよい。同様に、デバイスIDで特定されるプリンタ30に、印刷枚数に応じて設定されたポイント情報を送信すればよい。
(第2実施形態)
第2実施形態では、第1実施形態と異なる構成を主に説明を行う。第2実施形態において第1実施形態と同一の箇所については同じ符号を付し、その説明を繰り返さない。
第2実施形態では、第1実施形態と異なる構成を主に説明を行う。第2実施形態において第1実施形態と同一の箇所については同じ符号を付し、その説明を繰り返さない。
上述の第1実施形態では、サーバ50の制御プログラム55は、割引モードが設定された後に、インクタンク38内に新たなインクが補充された場合(図8のS66)に、割引モードを終了し、通常モードに復帰した。これに代えて、本実施形態では、制御プログラム55は、割引モードが設定された後に、新たなインクの発注が行われた場合に、割引モードを終了し、通常モードに復帰する。
図10は、図9のS79で実行される処理の手順を説明するフローチャートであり、主体は、サーバ50の制御プログラム55である。S90では、新たなインクの発注指示が通知されているか否かを判断する。S90を否定判断すると、S61に進む。割引モードが設定されている状態では、S61~S64の一連の処理を実行し、図9の処理を終了する。一方、新たなインクの発注指示が通知されており、S90を肯定判断すると、S65に進む。S65では、発注状態を、「発注不可状態」に設定し、S67に進む。S67では、消費状態が「割引モード」に設定されているため、S67を肯定判断し、S68で、消費状態を「通常モード」に設定する。
上記説明した本実施形態では、新たなインクが交換可能な交換可能状態となってから、インクの発注指示を受け付けるまでに、ユーザに、インクタンク38内に残るインクを消費させることを促すことができる。
(その他の実施形態)
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
上述した実施形態では、画像形成システム100は、印刷可能量として、印刷可能枚数を使用した。これに代えて、印刷サービスで、使用可能なインク量や、インクの打ち込み回数、更には使用可能なシート長さを、印刷可能量として用いてもよい。
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
上述した実施形態では、画像形成システム100は、印刷可能量として、印刷可能枚数を使用した。これに代えて、印刷サービスで、使用可能なインク量や、インクの打ち込み回数、更には使用可能なシート長さを、印刷可能量として用いてもよい。
上述した実施形態では、プリンタ30は、インクの再充填やカートリッジの交換が可能な構成であった。これに代えて、プリンタ30は再充填や交換が不可能なインクタンク38を備えていてもよい。この場合、発注において、ユーザは、ベンダに対してプリンタ30の交換を要求すればよい。プリンタ30が備える印刷機構33は、感光体にトナー像を形成し、形成されたトナー像を被記録媒体に転写する電子写真方式のユニットであってもよい。この場合、印刷ユニットには、インクタンク38に代えて、トナーが貯留されたトナーカートリッジが接続されている。
プリンタ30は、プリンタ30以外にも、原稿を読取る読取り部と、印刷機構33とを備える複合機であってもよい。
10…端末、30…プリンタ、35…コントローラ、37…収容部、38…インクタンク、50…サーバ、55…制御プログラム
Claims (9)
- サーバと、前記サーバと通信可能な印刷装置とで構成される画像形成システムであって、
前記印刷装置は、
着色剤が収容された容器を収容する収容部と、前記容器に充填された着色剤を使用してシートに印刷画像を印刷する印刷機構と、を有し、
前記サーバは、
前記印刷装置による印刷画像の印刷に応じて、課金額に応じた印刷可能量を消費する第1消費処理を実行し、
前記印刷装置は、
印刷に伴う着色剤の消費量を前記サーバに通知する通知処理を実行し、
前記サーバは、
前記通知処理により通知された着色剤の消費量に基づいて、前記容器内の着色剤の量が所定量を下回ったと判断した場合に、新たな着色剤の発注指示を受け付け可能な発注可能状態に移行する状態移行処理と、
前記発注可能状態に移行した後に、前記シート1枚当たりの課金額が前記第1消費処理での課金額よりも低くなるように、前記印刷装置による印刷画像の印刷に応じて前記印刷可能量を消費する第2消費処理と、を実行する画像形成システム。 - 前記第2消費処理は、前記状態移行処理により前記発注可能状態に移行した後に、前記発注指示の受付けに応じて発注された前記新たな着色剤が補充された場合に、終了し、
前記第1消費処理は、前記第2消費処理の終了に伴い再開される請求項1に記載の画像形成システム。 - 前記第2消費処理は、前記状態移行処理により前記発注可能状態に移行した後に、前記発注指示を受け付けた場合に、終了し、
前記第1消費処理は、前記第2消費処理の終了に伴い再開される請求項1に記載の画像形成システム。 - 前記印刷可能量は、前記印刷装置が印刷可能なシートの枚数を定めた情報であり、
前記第2消費処理では、シート1枚当たりの印刷で消費される前記印刷可能量を、前記第1消費処理よりも少なくすることで、前記シート1枚当たりの課金額を前記第1消費処理での課金額よりも低くする請求項1~3のいずれか一項に記載の画像形成システム。 - 前記第2消費処理では、前記印刷可能量の消費に応じて、前記印刷可能量を再付与することで、前記シートの1枚当たりの課金額を前記第1消費処理での課金額よりも低くする請求項1~3のいずれか一項に記載の画像形成システム。
- 前記サーバは、前記印刷装置の識別情報又は前記印刷装置のユーザの識別情報を管理しており、
前記第2消費処理では、前記印刷可能量の消費に応じて、ポイント情報を前記識別情報により識別される前記印刷装置又は前記ユーザに付与することにより、前記シート1枚当たりの課金額を前記第1消費処理での課金額よりも低くし、
前記ポイント情報は、前記印刷可能量を購入する場合に、前記印刷可能量と交換される情報である請求項1~3のいずれか一項に記載の画像形成システム。 - 前記サーバが実行する前記状態移行処理では、着色剤の累積消費量が第1所定量以上である場合に、前記容器内の着色剤の量が所定量を下回ったと判断して、前記発注可能状態に移行し、
前記サーバは、
前記発注可能状態へ移行後、着色剤の累積消費量が、前記第1所定量よりも大きい第2所定量未満の場合に、前記第1消費処理を継続して行い、
その後に、前記容器内の着色剤の量が、前記第2所定量以上となった場合に、前記第2消費処理を開始する請求項1~6のいずれか一項に記載の画像形成システム。 - サーバと通信可能な印刷装置であって、
着色剤が収容された容器を収容する収容部と、前記容器に充填された着色剤を使用してシートに印刷画像を印刷する印刷機構と、コントローラとを有し、
前記サーバは、前記印刷装置により通知された着色剤の消費量に基づいて、前記容器内の着色剤の量が所定量を下回ったと判断した場合に、新たな着色剤の発注指示を受け付け可能な発注可能状態に移行し、
前記コントローラは、
前記印刷機構により印刷画像を印刷させる印刷処理と、
印刷に応じて、課金額に応じた印刷可能量を消費する第3消費処理と、
前記印刷処理での印刷に伴う着色剤の消費量を前記サーバに通知する通知処理と、
前記コントローラは、前記サーバが前記発注可能状態に移行した後に、1枚当たりの課金額が前記第3消費処理での課金額よりも低くなるように、印刷に応じて前記印刷可能量を消費する第4消費処理と、を実行する印刷装置。 - サーバと、前記サーバと通信可能な印刷装置とで実行される画像形成方法であって、
前記サーバに、
前記印刷装置による印刷画像の印刷に応じて、課金額に応じた印刷可能量を消費する第1消費処理を実行させ、
前記印刷装置に、
印刷に伴う着色剤の消費量を前記サーバに通知する通知処理を実行させ、
前記サーバに、
前記通知処理により通知された着色剤の消費量に基づいて、容器内の着色剤の量が所定量を下回ったと判断した場合に、新たな着色剤の発注指示を受け付け可能な発注可能状態に移行する状態移行処理と、
前記発注可能状態に移行した後に、1枚当たりの課金額が前記第1消費処理での課金額よりも低くなるように、前記印刷装置での印刷画像の印刷に応じて、前記印刷可能量を消費する第2消費処理と、を実行させる画像形成方法。
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JP2021176362A JP2023065934A (ja) | 2021-10-28 | 2021-10-28 | 画像形成システム、印刷装置、画像形成方法 |
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