JP2023174269A - 画像処理装置、制御プログラム - Google Patents

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覚 荒金
Manabu Aragane
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悠 疇地
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Abstract

【課題】契約プランに応じた課金サービスの内容を、画像データに対する処理に適正に反映させる。【解決手段】コントローラ35は、第1契約プランに関する情報がメモリ36に記録されていれば、第1設定を受け付けることが可能であり、第1契約プランと異なる第2契約プランに関する情報がメモリ36に記憶されていれば、第1設定とは異なる第2設定を受け付けることが可能である。プリンタ30が実行する印刷処理では、第1設定を受け付けた場合に、第1設定で印刷処理部33に画像データを処理させ、第2設定を受け付けた場合に、第2設定で印刷処理部33に画像データを処理させる。【選択図】図1

Description

本発明は、課金に応じて、画像データを処理する技術に関する。
課金に応じて、処理部に画像データを処理させる画像処理装置を用いた課金サービスが知られている。特許文献1には、ユーザの課金サービスの利用状況、ユーザアカウントに関連づけられた課金状況、更には、画像データを処理する際の設定に従って課金を行う課金サービスが記載されている。
特開2020-047081号公報
特許文献1に開示された画像処理装置では、課金サービスに応じて画像データを処理する際の設定はどのユーザに対しても一様なものであった。そのため、特許文献1には、契約プランに応じて課金サービスの内容を変更する場合に、変更された課金サービスの内容をどのように画像処理装置に反映させるかについて、何ら記載がなかった。
本発明は、上記課題に鑑みたものであり、契約プランに応じた課金サービスの内容を、画像データに対する処理に、適正に反映させることができる画像処理装置、及び制御プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本実施形態に記載された画像処理装置では、画像データを処理する処理部と、メモリと、コントローラと、を備えている。メモリには、課金サービスにおける契約プランに関する情報を記憶しており、コントローラは、契約中の契約プランにおける課金サービスに応じた処理部による処理の設定を受け付ける設定受付処理と、設定受付処理で受け付けた設定で、処理部に画像データを処理させる画像処理と、を実行する。設定受付処理では、第1契約プランに関する情報がメモリに記録されていれば、第1設定を受け付けることが可能であり、第1契約プランと異なる第2契約プランに関する情報がメモリに記憶されていれば、第1設定とは異なる第2設定を受け付けることが可能であり、画像処理では、設定受付処理により第1設定を受け付けた場合に、第1設定で処理部に画像データを処理させ、設定受付処理により第2設定を受け付けた場合に、第2設定で前記処理部に前記画像データを処理させる画像処理装置。
上記構成の画像処理装置では、複数の契約プランのうち、第1契約プランに関する情報がメモリに記録されていれば、第1設定を受け付けることが可能であり、第2契約プランに関する情報がメモリに記憶されていれば、第1設定とは異なる第2設定を受け付けることが可能である。コントローラが実行する画像処理では、第1設定を受け付けると、第1設定で処理部に画像データを処理させ、第2設定を受け付けると、第2設定で処理部に画像データを処理させる。これにより、契約プランの内容に応じて、処理部が画像データを処理するときの設定が自動で反映されるため、課金サービスに応じた処理を、画像データに対する処理に、適正に反映させることができる。
本発明は、画像処理装置以外にも、画像処理装置と通信可能な情報処理装置のコントローラにより実行される制御プログラムの発明として捉えてもよい。
契約プランに応じた課金サービスの内容を、画像処理装置が実行する処理に適正に反映させることができる。
画像処理システムの構成図である。 管理テーブルを説明する図である。 端末に表示されるトップ画面を説明する図である。 プリンタの起動時に実行される処理の手順を説明するフローチャートである。 端末により実行される処理の手順を説明するフローチャートである。 端末に表示される設定画面を説明する図である。 端末に表示される設定画面を説明する図である。 端末に表示される設定画面を説明する図である。 印刷ジョブデータを受信した場合に実行される処理の手順を説明するフローチャートである。
(第1実施形態)
本実施形態に係る画像処理システムを、図面を参照しつつ説明する。
図1に示す画像形成システム100は、情報処理装置の一例である端末10と、画像処理装置の一例であるプリンタ30と、サーバ50とを備えている。端末10と、プリンタ30と、サーバ50とはネットワーク200に接続されている。本実施形態では、ネットワーク200は、インターネットであってもよいし、ローカルエリアネットワーク(LAN)であってもよいし、LANとインターネットとの組み合わせであってもよい。また、ネットワーク200は、有線の他、無線でもよいし有線と無線の組み合わせにより構成されていてもよい。
端末10は、スマートフォンやタブレット端末である。端末10は、バス11と、コンピュータ12と、メモリ13と、ユーザIF17と、通信IF20とを備えている。これらの構成要素は、バス11を介して互いに通信可能に接続されている。IFは、Interfaceの略称である。
ユーザIF17は、操作キー18や、タッチパネル19を備えている。タッチパネル19は、タッチセンサを有しており、タッチセンサによる検出結果に応じた信号を出力する。なお、本実施形態における「タッチ」とは、入力媒体をタッチパネル19の表示画面に接触させる操作全般を含む。また、入力媒体をタッチパネル19との間の距離がごく僅かな位置まで入力媒体を近接させることを、前述の「タッチ」の概念に含めてもよい。なお、入力媒体とは、ユーザの指であってもよいし、タッチペン等であってもよい。
通信IF20は、所定の通信プロトコルに準拠して、端末10をネットワーク200に接続する。通信IF20は、例えば、IEEEの802.11の規格およびそれに準ずる規格に基づいて、Wi-Fi(R)(登録商標)方式の無線通信を行うことが可能とされている。また、通信IF20は、プリンタ30との間でBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信を行うものであってもよい。なお、通信IF20は、基地局を介した移動通信システムを利用した無線通信を行うものであってもよい。
メモリ13には、ユーザID、デバイスID、不図示のOS(Operating Systemの略称)や、アプリケーションプログラム14が記憶されている。ユーザID及びデバイスIDは、それぞれ、サーバ50による印刷サービスの提供を受けるにあたり、ユーザ及びデバイスを識別するための情報であり、詳しくは後述する。コンピュータ12は、OSの実行下において、アプリケーションプログラム14を実行することにより、サーバ50による印刷サービスの提供を受けることができる。本実施形態では、アプリケーションプログラムが、制御プログラムの一例である。
以下では、アプリケーションプログラムを、単に、「アプリケーション」とも記載する。また、プログラムを実行するコンピュータのことを、単にプログラム名でも記載する場合がある。例えば、「アプリケーション14が」という記載は、「アプリケーション14を実行するコンピュータ12が」ということを意味する場合がある。プリンタ30、サーバ50についても同様である。ユーザIDは、端末10のユーザを固有に特定するための情報であり、具体的には、アプリケーション14を特定するための情報である。デバイスIDは、端末10が操作可能なデバイスであるプリンタ30を固有に特定するための情報である。
なお、本実施形態では、主に、プログラムに記述された命令に従ったコンピュータの処理を示す。すなわち、以下の説明における「判断」、「抽出」、「選択」、「算出」、「決定」、「特定」、「取得」、「受付」、「制御」等の処理は、コンピュータやコントローラの処理を表している。コンピュータによる処理は、OSを介したハードウェア制御も含む。なお「取得」は要求を必須とはしない概念で用いる。すなわち、各プログラムが要求することなくデータを受信するという処理も、「データを取得する」という概念に含まれる。また、本明細書中の「データ」とは、コンピュータに読取可能な形式で表される。そして、実質的な意味内容が同じでフォーマットが異なるデータは、同一のデータとして扱われるものとする。本明細書中の「情報」についても同様である。
次に、プリンタ30について説明する。プリンタ30は、バス31、通信IF32、印刷処理部33、ユーザIF34、コントローラ35、メモリ36、収容部37、インクタンク38を備えている。プリンタ30を構成する各部は、バス31を介して通信可能に接続されている。
通信IF32は、端末10における通信IF20と同様である。ユーザIF34は、端末10におけるユーザIF17と同様であり、タッチパネルや、物理キーとしての操作キーを備えている。
印刷処理部33は、被記録媒体である用紙に画像を印刷する印刷処理を実行する。印刷処理部33は、記録媒体としてのインクを被記録媒体に吐出するインクジェット方式のユニットであり、不図示の印刷ヘッドと、印刷ヘッドを主走査方向に往復動作させるキャリッジとを有している。収容部37は、インクを貯留するインクタンク38が収容される部位である。収容部37に収容されたインクタンク38は、印刷処理部33に接続され、印刷処理部33の印刷ヘッドにインクを供給する。本実施形態においてインクは4種類あり(シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラック)、インクタンク38は、インクの種類毎に複数設けられている。なお、インクタンク38は、インクを再充填可能な構成である。また、インクタンク38は、収容部37に固定されており、着脱することが不可能である。具体的には、インクタンク38は、インクの再充填をするための注入口を備える。インクタンク38のインクが少なくなると、ユーザは、ベンダに対してインクタンク38に注入するインクの入ったボトルをサーバ50に発注することも可能である。また、プリンタ30は、交換可能なカートリッジを装着する構成であってもよい。
コントローラ35は、CPUや、ASIC(Application Specific Integrated Circuitの略称)等により構成されており、印刷処理部33及びユーザIF34の各動作を制御する。メモリ36は、各種のプログラムや、データが記憶されている。メモリ36は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリが組み合わされて構成されていてもよい。また、メモリ36は、コンピュータであるコントローラ35が読み取り可能なストレージ媒体を含んでいてもよい。ストレージ媒体とは、CD-ROM、DVD-ROM等の記録媒体も含まれる。
メモリ36には、不図示のファームウェアが記憶されている。コントローラ35は、ファームウェアを実行することにより、印刷処理を実行することができる。メモリ36には、印刷サービスで用いられる情報が記憶されている。具体的には、デバイスIDと、印刷可能枚数と、契約情報40とが記憶されている。デバイスIDは、プリンタ30を識別する情報であり、端末10のメモリ13に記憶されたデバイスIDと同じ情報である。印刷可能枚数については後述する。なお、メモリ36には、プリンタ30により実行された印刷処理の履歴を示す履歴情報が記憶されていてもよい。
次に、サーバ50の構成について説明する。サーバ50は、本実施形態の印刷サービスを提供するサーバである。サーバ50は、バス51と、通信IF52と、コンピュータ53と、メモリ54とを備えている。サーバ50を構成する各部は、バス51を介して通信可能に接続されている。サーバ50は、端末10に対して、印刷サービスの提供を行うことが可能なサーバである。サーバ50は、一つの装置で構成されていなくともよく、複数のプリンタ30を管理する管理サーバを備えていてもよい。また、サーバ50が、管理サーバとしての機能を備えていてもよい。
サーバ50のメモリ54には、制御プログラム55と、管理テーブルKTとが記憶されている。制御プログラム55は、コンピュータ53に印刷サービスを提供するための処理を実行させるプログラムである。管理テーブルKTは、図2に示すように、コンピュータ53が、印刷サービスを提供するにあたって必要な情報が記憶されたテーブルである。管理テーブルKTは、印刷サービスを利用するユーザに関する情報として、ユーザIDと、パスワードとが対応付けて記憶されている。ユーザIDと、パスワードとは、ユーザがアプリケーション14を利用する際に使用するものである。
管理テーブルKTには、デバイスであるプリンタ30に関する情報として、印刷可能枚数と、デバイスIDと、累積インク消費量と、アクティベーション情報とが、ユーザIDに関連づけて記憶されている。印刷可能枚数は、プリンタ30によって課金を伴う印刷を実行可能なシートの枚数を示し、インクタンク38に収容されたインクの残容量とは異なる値を示す情報である。累積インク消費量は、プリンタ30で消費されたインクの累積量を示すものである。アクティベーション情報は、サーバ50に対してプリンタ30の初期設定が完了しているか否かを示す情報である。アクティベーション情報が、オン状態「〇」に設定された場合にプリンタ30による印刷の実行が許容され、オフ状態「×」に設定された場合にプリンタ30による印刷の実行が規制されることを示すものである。これ以外にも、管理テーブルKTに、ユーザIDに関連づけて、後述する契約情報40が記憶されていてもよい。
次に、画像形成システム100を用いた印刷サービスについて説明する。ユーザは、端末10を操作することで、ベンダに対して印刷サービスの利用を申し込む。このとき、ユーザは、契約プランに応じて、印刷サービス(課金サービス)を申し込むことができる。契約プランには、印刷サービスで優先すべき項目に応じて、「画質優先プラン」、「速度優先プラン」、「通常プラン」の3つがある。「画質優先プラン」は、印刷画像の画質を印刷速度よりも優先させる場合に、ユーザにより選択されるプランであり、印刷画質として選択できる上限が、他のプランよりも高くなる。「速度優先プラン」は、印刷速度を印刷画質よりも優先させる場合に、ユーザにより選択されるプランであり、印刷速度として選択できる上限が、他のプランよりも高くなる。「通常プラン」は、印刷画質、及び印刷速度を優先しない場合に契約される契約プランである。なお、「画質優先プラン」は、印刷画質を印刷速度よりも優先するプランであればよく、その名称は、「写真プラン」等の印刷画質を優先していることを示す名称であってもよい。「速度優先プラン」についても同様である。本実施形態では、「画質優先プラン」及び「速度優先プラン」が第2契約プランの一例であり、「画質優先プラン」は、第3契約プランの一例であり、「速度優先プラン」は第4契約プランの一例でもある。「通常プラン」が第1契約プランの一例である。
ベンダは、ユーザからの申し込みを受けると、ユーザに対してプリンタ30を送付する。ベンダからユーザに送付されるプリンタ30には、ユーザに対して付与された所定の印刷可能枚数以上(例えば2000枚+α枚)の印刷をするために必要な量のインクが充填されている。印刷サービスの提供を受ける場合、端末10のアプリケーション14は、サーバ50に対して、メモリ13に記憶されているデバイスIDと共に、アクティベーション情報を要求する。アプリケーション14は、アクティベーション情報の要求と共に、送信元である端末10のユーザIDを特定可能なトークンをサーバ50に送信するものであってもよい。
プリンタ30のメモリ36には、印刷サービスにおける契約内容を示す契約情報40が記憶されている。契約情報40は、印刷サービスの契約期間、契約プランの種別(画質優先プラン、速度優先プラン、通常プラン)、1枚当たりの印刷処理に要する課金額が示される情報である。
契約期間は、課金の伴う印刷サービスが有効となる期間を示す情報であり、契約期間中は、チャージ枚数の購入や、インクタンク38に注入するインクの入ったボトルの発注が可能となる。なお、ユーザが、印刷サービスの利用中に契約期間を更新することもでき、この場合は、契約情報40には、更新された契約期間が記憶される。これ以外にも、プリンタ30がインクタンク38を交換できない構成であれば、契約期間中にインクタンク38内のインクが消費された場合、ベンダに対して新たなプリンタ30を要求することになる。
本実施形態では、契約プランに応じて、1枚当たりの印刷処理に要する課金額が異なる。例えば、画質優先プラン及び速度優先プランにおける1枚当たりの印刷処理に要する課金額は、通常プランにおける1枚当たりの印刷処理に要する課金額よりも高い。言い換えると、画質優先プラン及び速度優先プランは、通常プランよりも1枚当たりに要する課金額が高いプランとも言える。なお、本実施形態では、プリンタ30は、契約情報40がメモリ36に記憶された状態で、ベンダからユーザに提供される。これ以外にも、ユーザにプリンタ30が提供された後に、サーバ50との間で契約プランを設定又は変更できる構成であれば、契約プランの設定又は変更に応じて、契約情報40を記憶又は更新するものであってもよい。
サーバ50の制御プログラム55は、端末10からのアクティベーション情報の要求を受信すると、管理テーブルKT上で、端末10から送信されたデバイスIDに関連付けられたアクティベーション情報を返信する。アプリケーション14は、サーバ50から送信されたアクティベーション情報を受信する。端末10のアプリケーション14は、初期設定により、サーバ50から所定枚数分の印刷可能枚数を取得する。端末10は、印刷可能枚数が所定枚数に達するまで、プリンタ30に対して印刷を実行させることができる。本実施形態では、所定枚数は「0」である。
ユーザは、印刷サービスを利用する場合、端末10を操作することで、アプリケーション14を起動させて、タッチパネル19に、図3に示すトップ画面60を表示させる。トップ画面60は、プリントアイコン61と、チャージアイコン62と、本体設定アイコン63とを含んでいる。プリントアイコン61は、印刷サービスにおいて、プリンタ30に印刷を実行させる場合に、ユーザによる操作を受付けるアイコンである。チャージアイコン62は、サーバ50からチャージ枚数を購入する場合に、ユーザによる操作を受付けるアイコンである。本体設定アイコン63は、プリンタ30に対する各種設定情報を変更する場合に、ユーザによる操作を受付けるアイコンである。
アプリケーション14は、トップ画面60上で、プリントアイコン61が操作されたことを検出すると、タッチパネル19に印刷実行画面を表示させる。印刷実行画面は、印刷部数や、印刷設定の入力操作を受付ける画面である。アプリケーション14は、印刷実行画面に対して印刷処理の実行操作を受け付けると、プリンタ30に対して印刷ジョブデータを送信し、プリンタ30に印刷処理を実行させる。印刷サービスにおいて、プリンタ30による印刷処理が行われる毎に、管理テーブルKTに記憶された印刷可能枚数が減算されていく。そして、管理テーブルKTに記憶された印刷可能枚数が「0」になった場合、プリンタ30は、インクタンク38内のインク残存の有無に関わらず印刷を行うことができなくなる。また、ユーザが初期費用の支払いにより付与された所定の印刷可能枚数を超えて印刷を行いたい場合は、サーバ50に対して課金を行うことで、新たな追加枚数を購入し、印刷可能枚数を増加させることができる。この場合、ユーザは、トップ画面60上で、チャージアイコン62を操作することで、サーバ50に対して、印刷可能枚数の追加を購入することが可能となる。以下、新たに購入する追加枚数をチャージ枚数という。この場合、上述のように、ユーザがチャージ枚数をサーバ50から購入することで、印刷可能枚数が0よりも大きな値となり、プリンタ30は印刷を再開することが可能となる。
次に、プリンタ30の起動時に、コントローラ35により実行される処理を、図4を用いて説明する。プリンタ30の起動は、例えば、プリンタ30のメイン電源が投入されたことを契機に実行される処理である。
ステップ10(以下では、ステップを「S」とも記載する。)では、メモリ36に記憶された契約情報40の内容を判断する。具体的には、契約情報40に含まれる、契約期間や、契約プランの種別(「通常プラン」、「画質優先プラン」、「速度優先プラン」)を判断する。
S11では、S10での契約情報40の判断から、現在、契約期間中であるか否かを判断する。契約期間中でなければ(S11:NO)、S17に進み、印刷処理において、優先する項目を示す優先制御情報を、通常プランに応じた「通常」に設定する。優先制御情報は、印刷処理において優先すべき項目(画質、印刷速度)を指定する情報である。本実施形態では、印刷サービスの契約が終了した後も、ユーザがプリンタ30を使用する場合を想定しており、このような場合、S11を否定判断し、S17に進む。一方で、契約期間が終了することで、課金の伴う印刷サービスを利用できなくなった後は、画質優先プランで設定可能な「最高画質」の設定や、速度優先プランにより設定可能な「最高速」の設定を受け付けないようにすることで、印刷サービスの付加価値を高めている。S17の処理を終了すると図4の処理を終了する。なお、印刷サービスの契約が終了した後にユーザがプリンタ30を使用できない構成であれば、S11を否定判断すると、図4の処理を終了すればよい。
一方、契約期間中であれば(S11:YES)、S12に進み、契約情報により、契約プランは画質優先プランであるか否かを判断する。画質優先プランでなければ(S12:NO)、S15に進み、契約プランは速度優先プランであるか否かを判断する。契約プランが速度優先プランでなければ(S15:NO)、S17に進み、優先制御情報を、通常プランに対応する「通常」に設定する。
契約プランが速度優先プランであれば(S15:YES)、S16に進み、優先制御情報を、速度優先プランに対応する「速度優先」に設定する。S16の処理を終了すると図4の処理を終了する。
契約プランが画質優先プランであれば(S12:YES)、S13に進み、メモリ36における作業領域が占める割合を他のプランの場合よりも大きく確保する。これは、画質優先プランであれば、メモリ36上で加工される画像データの情報量が、通常プランや速度優先プランよりも多くなることが想定されるためである。S14では、優先制御情報を、画質優先プランに対応する「画質優先」に設定する。本実施形態では、契約情報40が、契約プランに関する情報の一例である。S14の処理を終了すると、図4の処理を終了する。
次に、端末10に表示された図3に示すトップ画面60上で、プリントアイコン61が操作されたことを契機に、アプリケーション14により実行される処理を、図5を用いて説明する。なお、端末10のアプリケーション14により図5に示す処理が実行される場合、プリンタ30のメイン電源が投入済みであり、端末10とプリンタ30との間で通信が可能な状態になっている。
S20では、プリンタ30に対して現在の契約プランを示す契約情報40を問い合わせる。このとき、契約情報40の問合せと共に、ユーザIDやデバイスIDを送信することで、印刷サービスにおいて端末に対応しているプリンタ30を特定する。プリンタ30のコントローラ35は、ネットワーク200を通じて、端末10から契約情報40の問い合せを受けると、メモリ36に記憶された契約情報40を読み出し、端末10に送信する。
本実施形態では、契約情報40は、プリンタ30のメモリ36に記憶されており、端末10はメモリ13に記憶していない構成であるが、端末10が契約情報40をメモリ13に記憶している場合は、S20で、端末10のコンピュータ12は、自装置が記憶する契約情報40を参照してもよい。これ以外にも、サーバ50が契約情報を管理している場合は、S20で、端末10のコンピュータ12は、サーバ50に対して契約情報を問い合わせてもよい。
S21では、S20でプリンタ30から取得した契約情報40から、現在の契約プランが画質優先プランであるか否かを判断する。現在の契約プランが画質優先プランでなければ(S21:NO)、S23に進み、現在の契約プランが速度優先プランであるか否かを判断する。
速度優先プランでなければ、S25に進み、通常プランに応じた設定パラメータを設定する。設定パラメータは、印刷処理で用いられる各種の設定を指定するための情報であり、後述する印刷設定画面において、選択可能な情報である。具体的には、設定パラメータには、「印刷画質」、「印刷速度」、「用紙サイズ」、「カラー」、「両面印刷」、「排出トレイ」等の各パラメータを含んでいる。印刷画質は、用紙に印刷される画像の品質を指定するパラメータであり、「最高画質」、「高画質」、「通常画質」、「低画質」のパラメータがある。印刷速度は、印刷処理を行う速度を指定するパラメータであり、「最高速」、「高速」、「通常速度」、「低速」のパラメータがある。用紙サイズは、画像が印刷される用紙のサイズを指定するパラメータである。カラーは、カラー印刷を行うか、又はモノクロ印刷を行うかを指定するパラメータである。両面印刷は、両面印刷を行うか否かを指定するパラメータである。排出トレイは、プリンタ30による印刷済みの用紙を排出するトレイを指定するパラメータである。
本実施形態では、メモリ13には、設定パラメータとして、初期パラメータセットが記憶されており、S25では、通常プランに対応する設定パラメータとして初期パラメータセットを設定する。初期パラメータセットは、通常プランに対応する設定パラメータであり、印刷画質として「高画質」、「通常画質」、「低画質」の各パラメータを含み、印刷速度として、「高速」、「通常速度」、「低速」の各パラメータを含んでいる。
S26では、通常プランに応じた印刷実行画面をタッチパネル19に表示させる。上述のように印刷実行画面は、印刷処理の実行操作を受け付けるアイコンや、印刷設定の変更操作を受け付けるアイコンが含まれている。例えば、タッチパネル19に表示された印刷実行画面において、印刷設定の変更操作を受け付けると、アプリケーション14は、契約プランの内容に応じた印刷設定画面をタッチパネル19に表示させる。
図6に示す通常プランに対応する印刷設定画面70では、印刷画質の選択肢が表示された画質設定アイコン71と、印刷速度の選択肢が表示された速度設定アイコン72とを含んでいる。各設定アイコン71,72に含まれる選択肢は、S25で参照された初期パラメータセットに含まれるパラメータに対応している。具体的には、画質設定アイコン71の選択肢には、「高画質」のパラメータに対応するアイコン71A、「通常画質」のパラメータに対応するアイコン71B、「低画質」のパラメータに対応するアイコン71Cを含んでいる。速度設定アイコン72の選択肢には、「高速」のパラメータに対応するアイコン72A、「通常速度」のパラメータに対応するアイコン72B、「低速」のパラメータに対応するアイコン72Cを含んでいる。
印刷設定画面70上で、画質設定アイコン71又は速度設定アイコン72の各選択肢に対する選択操作を受け付けると(S27:YES)、S28に進む。S28では、選択された選択肢に対応する設定パラメータを、印刷処理における設定パラメータとして設定する。通常プランにおける印刷設定画面70において、例えば、「通常画質」のパラメータに対応するアイコン71Bが選択操作され、「通常画質」のパラメータに対応するアイコン72Bが選択操作されると、「通常画質」及び「通常速度」の各設定パラメータを含むパラメータセットが設定される。なお、印刷設定画面70に対して選択操作を受け付けない場合(S27:NO)、パラメータセットのうち、初期値として設定済みのパラメータが印刷処理に対応する設定パラメータとして設定される。S28の処理を終了すると、図5の処理を終了する。
一方、現在の契約プランが画質優先プランであれば(S21:YES)、S22では、画質優先プランに応じた設定パラメータを設定する。本実施形態では、メモリ36に記憶された初期パラメータセットに対して、「最高画質」のパラメータを追加し、「高速」のパラメータを削除したものを画質優先プランに対応する設定パラメータとする。
S26では、画質優先プランに対応した印刷設定画面70を表示する。この例においても、印刷設定画面70において、印刷設定の変更操作を受け付けると、アプリケーション14は、画質優先プランに対応した印刷設定画面をタッチパネル19に表示させる。図7に示す画質優先プランに対応する印刷設定画面70では、画質設定アイコン71の選択肢には、「最高画質」のパラメータに対応するアイコン71D、「高画質」のパラメータに対応するアイコン71A、「通常画質」のパラメータに対応するアイコン71B、「低画質」のパラメータに対応するアイコン71Cを表示している。ここで、「最高画質」は、「高画質」よりも高い画質を指定する選択肢である。速度設定アイコン72の選択肢には、「通常速度」のパラメータに対応するアイコン72B、「低速」のパラメータに対応するアイコン72Cが含まれている。言い換えると、画質優先プランにおける印刷設定画面70には、通常プランにおける印刷設定画面70と比べて、画質設定アイコン71の選択肢に「最高画質」が追加され、速度設定アイコン72の選択肢に「高速」が含まれていない。
設定パラメータのうち、「印刷画質」及び「印刷速度」の各パラメータは一部のパラメータが相反している。例えば、「最高画質」や「高画質」のパラメータは、印刷画質よりも印刷速度を優先するため、「最高速」や「高速」のパラメータと相反する。
一方、現在の契約プランが画質優先プランでなければ(S21:NO)、S23に進み、契約プランが速度優先プランであるか否かを判断する。速度優先プランであれば(S23:YES)、S24に進み、速度優先プランに対応する設定パラメータを設定する。具体的には、初期パラメータセットに対して、「最高速」のパラメータを追加し、「高画質」のパラメータを削除したものを、速度優先プランに対応した設定パラメータとする。
S26では、速度優先プランに応じた印刷設定画面70を表示する。例えば、タッチパネル19に表示された印刷設定画面70において、印刷設定の変更操作を受け付けると、アプリケーション14は、速度優先プランに応じた印刷設定画面をタッチパネル19に表示させる。図8に示す速度優先プランに対応する印刷設定画面70では、画質設定アイコン71の選択肢には、「通常画質」のパラメータに対応するアイコン71B、「低画質」のパラメータに対応するアイコン71Cを表示している。印刷設定画面70では、速度設定アイコン72の選択肢には、「最高速」のパラメータに対応するアイコン72D、「高速」のパラメータに対応するアイコン72A、「通常速度」のパラメータに対応するアイコン72B、「低速」のパラメータに対応するアイコン72Cが含まれている。言い換えると、速度優先プランにおける印刷設定画面70には、通常プランにおける印刷設定画面70と比べて、画質設定アイコン71の選択肢に「高画質」が含まれておらず、速度設定アイコン72の選択肢に「最高速」が含まれている。
画質優先プラン及び速度優先プランのいずれにおいても、S27で、印刷設定画面70上で選択肢に対する選択操作があると(S27:YES)、S28に進み、選択された選択肢に対応する設定パラメータを印刷処理で用いるパラメータに設定する。
次に、ユーザが端末10に表示されたトップ画面60(図3)を操作して、印刷サービスを利用する場合の処理を、図9を用いて説明する。ユーザが、印刷設定画面70での設定を完了すると、端末10は、不図示の印刷実行画面を表示させる。端末10は、印刷実行画面に対する実行操作により、印刷ジョブデータを生成し、生成された印刷ジョブデータをプリンタ30に送信する。
印刷ジョブデータには、印刷対象となる画像データや、設定パラメータに応じた設定コマンドを含んでいる。印刷ジョブデータに含まれる設定コマンドは、プリンタ30に、図5のS28等により設定済みの設定パラメータに応じた指示を行うための情報である。例えば、設定コマンドは、画質設定の設定パラメータに対応する画質を指定するコマンド、速度設定の設定パラメータに対応する用紙の搬送速度を指定するコマンド、用紙サイズを指定するコマンド、カラー印刷又はモノクロ印刷を指定するコマンド、用紙を指定するコマンド、プリンタ30における印刷済みの用紙の排紙トレイを指定するコマンドを含んでいる。
プリンタ30のコントローラ35は、端末10からの印刷ジョブデータを受信すると、S30で印刷ジョブデータを解析する。具体的には、印刷ジョブデータに含まれる各種の設定コマンドや、印刷対象となる画像データを解析する。上述のように、設定コマンドには、印刷画質を指定する設定パラメータに応じたコマンドや、印刷速度を指定する設定パラメータに応じたコマンドが含まれている。
S31で、メモリ36に記憶されている契約情報40を用いて、印刷処理において優先させる項目を示す優先制御情報を取得する。S31で取得される優先制御情報は、図4のS14,S16,S17のいずれかでメモリ36に記憶された情報である。
S32では、S31で取得された優先制御情報が「画質優先」を示しているか否かを判断する。優先制御情報が画質優先を示していなければ(S31:NO)、S37に進み、優先制御情報が速度優先を示しているか否かを判断する。優先制御情報が速度優先を示していなければ(S37:NO)、S42に進む。S42に進む場合、印刷画質及び印刷速度のいずれも優先項目ではないため、契約プランが「通常プラン」である場合や、契約期間が終了している場合である。
S42では、S30で解析された設定コマンドから、印刷速度の指定を参照する。S43では、設定コマンドで指定された印刷速度が「最高速」を指定しているか否かを判断する。契約プランが「通常プラン」であれば、設定コマンドによる印刷速度の指定は、「高速」、「通常速度」、「低速」のいずれかであるため、「最高速」は、通常プランで許可されていない速度の指定である。印刷速度の指定が、「高速」、「通常速度」、「低速」のいずれかであれば(S43:NO)、S45に進む。一方、印刷速度の指定が、「最高速」であれば(S43:YES)、S44に進み、設定コマンドにより指定される印刷速度を「最高速」から、「高速」に変更する。また、端末10に、「通常プラン」における課金サービスに含まれない設定が指定されている旨、及び、設定を「高速」に変更した旨を通知する。
S45では、S30で解析された設定コマンドから印刷画質の指定を参照する。S46では、設定コマンドで指定された印刷画質が、「最高画質」であるか否かを判断する。契約プランが「通常プラン」であれば、印刷画質の指定は、「高画質」、「通常画質」、「低画質」のいずれかであるため、「最高画質」は、通常プランでは、許可されていない指定である。印刷画質の指定が「最高画質」でなければ(S46:NO)、S48に進む。一方、印刷画質の指定が「最高画質」であれば(S46:YES)、S47に進み、印刷画質の指定を「最高画質」から「高画質」に変更する。
S48では、設定コマンドによる指定を、印刷処理における設定として受け付け、受け付けた設定を用いて、画像データを処理する印刷処理を実行する。具体的には、印刷対象となる画像データを印刷処理で対応可能なデータ形式に変換する。このとき、設定コマンドで指定された印刷画質に応じて、インクの打ち込み密度や、使用するインクを反映させて、画像データを変換する。そして、設定コマンドで指定された印刷速度の指定に応じて印刷処理部33に印刷を実行させる。契約プランが通常プランであれば、S42~S47の各処理を経由して印刷処理を行う場合、印刷画質の設定は、「高画質」、「通常」、「低画質」のいずれかに制限され、印刷速度の設定は、「高速」、「通常」、「低速」のいずれかに制限される。本実施形態では、コントローラ35がS48で実行する処理が、画像処理の一例である。
次に、契約プランが「速度優先プラン」である場合に、印刷ジョブデータを受信することで実行される処理を説明する。S37において、優先制御情報が速度優先であれば(S37:YES)、S38に進み、S30での印刷ジョブデータの解析結果から、設定コマンドによる印刷画質の指定を参照する。
S39では、印刷画質の指定が、「高画質」以上であるか否かを判断する。契約プランが「速度優先プラン」であれば、印刷速度を優先するため、設定コマンドによる印刷画質の指定は、「通常画質」、「低画質」のいずれかである。そのため、設定コマンドによる「高画質」以上の指定は、「速度優先プラン」では、許可されていない設定である。設定コマンドによる指定が、「通常」、「低速」のいずれかであれば(S39:NO)、S41に進む。一方、設定コマンドによる指定が、「高画質」以上であれば(S39:YES)、S40で、設定コマンドによる指定を「通常画質」に変更する。また、端末10に、「速度優先プラン」における課金サービスに含まれない設定が指定されている旨、及び、設定を「通常画質」に変更した旨を通知する。
S41では、設定コマンドによる印刷速度の指定を参照する。速度優先プランでは、受付け可能な印刷速度の設定に制限がないため、印刷速度の設定に制限を設けない。S48では、設定コマンドによる指定を、印刷処理における設定として受け付け、受け付けた設定を用いて、画像データを処理する印刷処理を実行する。契約プランが速度優先プランであれば、S37~S41の各処理を経由して印刷処理を行う場合、印刷画質の設定は、「通常」、「低画質」のいずれかに制限される。一方で、印刷速度の設定は、「最高速」、「高速」、「通常」、「低速」のいずれかに設定され、制限はされない。
次に、契約プランが「画質優先プラン」である場合に、印刷ジョブデータを受信することで実行される処理を説明する。S32において、優先制御情報が画質優先であれば(S32:YES)、S33に進み、設定コマンドによる印刷速度の指定を参照する。
S34では、設定コマンドによる指定が、「高速」以上であるか否かを判断する。契約プランが「画質優先プラン」であれば、印刷速度よりも印刷画質を優先するため、印刷速度の指定は「通常」、「低速」のいずれかである。そのため、設定コマンドによる「高速」以上の指定は、画質優先プランでは、許可されていない設定である。設定コマンドによる指定が、「通常速度」、「低速」のいずれかであれば(S34:NO)、S36に進む。一方、設定コマンドによる指定が、「高速」以上であれば(S34:YES)、S35で、設定コマンドによる指定を「通常速度」に変更する。また、端末10に、「画質優先プラン」における課金サービスに含まれない設定が指定されている旨、及び、設定を「通常速度」に変更した旨を通知する。
S36では、設定コマンドによる印刷画質の指定を参照する。画質優先プランでは、受付け可能な印刷画質の設定に制限がないため、印刷画質の設定に制限を設けない。S48では、設定コマンドによる指定を、印刷処理における設定として受け付け、受け付けた設定を用いて、画像データを処理する印刷処理を実行する。契約プランが画質優先プランであれば、S33~S36の各処理を経由して印刷処理を行う場合、印刷速度の設定は、「通常速度」、「低速」のいずれかに制限される。一方で、印刷画質の設定は、「最高画質」、「高画質」、「通常画質」、「低画質」のいずれかに設定され、制限はされない。
本実施形態では、コントローラ35が実行する、S32~S47の処理が、設定受付処理の一例である。通常プランに対応する設定コマンドに応じて、S42~S47の処理により設定される印刷画質及び印刷速度の値が第1設定の一例である。画質優先プランに対応する設定コマンドに応じて、S33~S36の処理により設定される印刷画質及び印刷処理の値や、速度優先プランに対応する設定コマンドに応じて、S38~S41の処理により設定される印刷画質及び印刷処理の値が、第2設定の一例である。
以上説明した本実施形態では、以下の効果を奏することができる。
プリンタ30のコントローラ35は、メモリ36に記憶されていた契約情報40に通常プランを示す情報が含まれていれば、通常プランに対応する設定コマンドによる設定を受け付けることが可能である。また、契約情報40に画質優先プラン又は速度優先プランを示す情報が含まれていれば、印刷ジョブデータに含まれる画質優先プラン又は速度優先プランに対応する設定コマンドによる設定を受け付けることが可能である。これにより、印刷サービスでの契約プランの内容に応じて、印刷処理部33が画像データを処理するときの設定が自動で反映されるため、契約プランに応じた設定内容を、プリンタ30が実行する処理に適正に反映させることができる。
コントローラ35は、契約情報40に画質優先プランに関する情報が記憶されていれば、通常プランに対応する印刷画質の設定よりも高い印刷画質の設定を受け付けることが可能である。これにより、契約プランに応じて、印刷画質の設定を差別化させることができる。
コントローラ35は、契約情報40に画質優先プランに関する情報が記憶されていれば、通常プランの場合よりも、メモリ36に占める作業メモリ領域の割合を大きくする。これにより、契約プランにより想定される印刷画質の設定に合わせて、メモリ36に占める作業メモリ領域の割合が変更されるため、契約プランに応じた設定内容を、プリンタ30が実行する処理にいっそう適正に反映させることができる。
コントローラ35は、速度優先プランに関する情報がメモリ36に記憶されていれば、通常プランに対応する設定よりも高い印刷速度の設定を受け付けることが可能である。これにより、契約プランに応じて、印刷速度の設定を差別化させることができる。
コントローラ35は、契約情報40に画質優先プランに関する情報が記録されていれば、通常プランに対応する設定とは異なる設定を受け付けることが可能であり、契約情報40に速度優先プランに関する情報が記憶されていれば、通常プランに対応する設定及び画質優先プランに対応する設定とは異なる設定を受け付けることが可能である。これにより、契約プランが3以上の複数プランに渡る場合にも、個々の契約プランに応じて課金サービスの内容を差別化させることができる。
コントローラ35は、画質優先プランに応じた設定を受け付ける場合に、設定可能な印刷速度の上限を、速度優先プランで設定可能な印刷速度の上限よりも制限する。速度優先プランでの設定を受け付ける場合に、設定可能な印刷画質の上限を、画質優先プランで設定可能な印刷画質の上限よりも制限する。これにより、相反する印刷画質と印刷速度とのバランスを保った状態で、契約内容に応じて、プリンタ30が実行する処理を差別化することができる。
コントローラ35は、端末10から送信された設定コマンドに基づいて、契約プランに応じた設定を受け付ける。画質優先プラン又は速度優先プランに関する情報が記憶されている場合において、各プランに含まれない設定を指示する設定コマンドを受信すると、各プランで設定可能な範囲内で、受信された設定コマンドで指定される設定を受け付ける。これにより、端末10から、契約プランに含まれない設定が指示された場合においても、課金サービスの内容を、画像データに対する処理に適正に反映させることができる。
コントローラ35は、画質優先プラン又は速度優先プランの契約期間が終了した場合に、各プランに応じた設定を受け付けない。これにより、ユーザが課金サービスである印刷サービスを利用する場合に限って、最高画質や最高速の設定を受けることができるため、印刷サービスに付加価値を付けることができる。
端末10は、契約プランの応答を受け付けると、印刷設定画面をディスプレイに表示させ、印刷設定画面上で選択操作を受け付けた選択肢に応じた設定コマンドを、プリンタ30に送信する。これにより、プリンタ30が、端末10から、印刷ジョブデータを介して契約プランに応じた設定コマンドを受け付ける構成であっても、課金サービスの内容をプリンタ30が実行する処理に適正に反映させることができる。
(第1実施形態の変形例)
上述の実施形態では、コントローラ35は、印刷ジョブデータに含まれる設定コマンドを受信することで、契約プランに応じた設定を受け付けた。これに代えて、プリンタ30のコントローラ35は、ユーザIF34に、印刷設定画面70を表示させ、表示された印刷設定画面70上で、契約プランに応じた設定パラメータの選択操作を受け付けることが可能な構成であってもよい。この場合において、コントローラ35は、ユーザIF34を介した操作により印刷処理に係る設定操作を受け付けると、図9で示すS31~S47の処理を実行し、契約プランに応じた印刷画質及び印刷速度の設定を受け付ける。その後、印刷ジョブデータを受信すると、受付けた設定を反映させて、印刷処理を実行すればよい。
(その他の実施形態)
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
上述の実施形態では、プリンタ30のコントローラ35は、契約プランに応じた設定として、印刷画質と、印刷速度との各設定を受け付けた。契約プランに応じた設定は、上述の2つに限定されず、印刷処理を実行する際のセキュリティに関する設定を含んでいても良い。この場合において、ユーザが、ベンダに対して、「機密印刷プラン」、「セキュアプラン」といったセキュリティの高いプランを契約できる場合に、契約プランに応じて、設定可能なセキュリティの高低を変化させればよい。
上述した実施形態では、画像処理装置をプリンタ30により説明した。画像処理装置は、印刷処理以外の処理を実行可能な複合機であってもよい。画像処理装置が複合機である場合において、複合機が有する処理部が実行する処理には、印刷処理の他、スキャン処理、FAX処理等であってもよく、課金サービスは、課金に応じてスキャン処理を実行するサービスや、課金に応じてFAX処理を実行するサービスであってもよい。その場合、上述の実施形態の印刷設定を適宜スキャン設定またはFAX設定に読み替えればよい。
上述した実施形態では、プリンタ30は、印刷可能量として、印刷可能枚数を使用した。これに代えて、印刷サービスで使用可能なインク量や、インクの打ち込み回数、更には使用可能なシート長さを、印刷可能量として用いてもよい。
プリンタ30が備える印刷処理部33は、感光体にトナー像を形成し、形成されたトナー像を被記録媒体に転写する電子写真方式のユニットであってもよい。この場合、印刷ユニットには、インクタンク38に代えて、トナーが貯留されたトナーカートリッジが接続されている。
10…端末、14…アプリケーションプログラム、30…プリンタ、33…印刷処理部、35…コントローラ、36…メモリ、40…契約情報

Claims (11)

  1. 画像データを処理する処理部と、
    メモリと、
    コントローラと、を備え、
    前記メモリには、課金サービスにおける契約プランに関する情報を記憶しており、
    前記コントローラは、
    契約中の前記契約プランにおける前記課金サービスに応じた前記処理部による処理の設定を受け付ける設定受付処理と、
    前記設定受付処理で受け付けた設定で、前記処理部に前記画像データを処理させる画像処理と、
    を実行し、
    前記設定受付処理では、
    第1契約プランに関する情報が前記メモリに記録されていれば、第1設定を受け付けることが可能であり、
    前記第1契約プランと異なる第2契約プランに関する情報が前記メモリに記憶されていれば、前記第1設定とは異なる第2設定を受け付けることが可能であり、
    前記画像処理では、
    前記設定受付処理により前記第1設定を受け付けた場合に、前記第1設定で前記処理部に前記画像データを処理させ、
    前記設定受付処理により前記第2設定を受け付けた場合に、前記第2設定で前記処理部に前記画像データを処理させる、
    画像処理装置。
  2. 前記設定には、前記処理部が前記画像データを処理する際の画質の設定を含み、
    前記設定受付処理では、
    前記第1契約プランに関する情報が前記メモリに記録されていれば、前記第1設定での前記画質の設定を受け付けることが可能であり、
    前記第2契約プランに関する情報が前記メモリに記憶されていれば、前記第2設定として、前記第1設定での画質の設定よりも高い画質の設定を受け付けることが可能であり、
    前記画像処理では、
    前記設定受付処理により前記第1設定を受け付けた場合に、前記第1設定で設定された画質で、前記処理部に前記画像データを処理させ、
    前記設定受付処理により前記第2設定を受け付けた場合に、前記第2設定で設定された画質で、前記処理部に前記画像データを処理させる、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記メモリは、前記処理部が前記画像データを処理するための作業メモリ領域を有し、
    前記第2契約プランに関する情報が前記メモリに記憶されていれば、前記第1契約プランに関する情報が前記メモリに記憶されている場合よりも、前記メモリに占める前記作業メモリ領域の割合を大きく確保する、請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記設定には、前記処理部が前記画像データを処理する際の速度の設定を含んでおり、
    前記設定受付処理では、
    前記第1契約プランに関する情報が前記メモリに記録されていれば、前記第1設定での速度の設定を受け付けることが可能であり、
    前記第2契約プランに関する情報が前記メモリに記憶されていれば、前記第2設定として、前記第1設定よりも高い速度の設定を受け付けることが可能であり、
    前記画像処理では、
    前記設定受付処理により前記第1設定を受け付けた場合に、前記第1設定で設定された速度で、前記処理部に前記画像データを処理させ、
    前記設定受付処理により前記第2設定を受け付けた場合に、前記第2設定で設定された速度で、前記処理部に前記画像データを処理させる、請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記第2契約プランには、第3契約プランと第4契約プランとがあり、
    前記設定受付処理では、
    複数の前記契約プランのうち前記第3契約プランに関する情報が、前記メモリに記録されていれば、前記第1設定とは異なる第3設定を受け付けることが可能であり、
    複数の前記契約プランのうち第4契約プランに関する情報が、前記メモリに記憶されていれば、前記第1設定及び前記第3設定とは異なる第4設定を受け付けることが可能であり、
    前記画像処理では、
    前記設定受付処理により前記第3設定を受け付けると、前記第3設定で前記処理部に前記画像データを処理させ、
    前記設定受付処理により前記第4設定を受け付けると、前記第4設定で前記処理部に前記画像データを処理させる、請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記第3設定は、前記処理部が画像データを処理する際の画質の設定を含んでおり、
    前記第4設定は、前記処理部が画像データを処理する際の速度の設定を含んでおり、
    前記設定受付処理では、
    前記第3設定を受け付けた場合に、設定可能な速度の上限を、前記第4設定で設定可能な速度の上限よりも制限し、
    前記第4設定を受け付けた場合に、設定可能な画質の上限を、前記第3設定で設定可能な画質の上限よりも制限する、請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記設定受付処理では、
    外部装置から送信された設定情報に基づいて、前記課金サービスに応じた前記処理部による処理の設定を受け付け、
    前記第2契約プランに関する情報が前記メモリに記憶されている場合において、前記第2契約プランにおける前記課金サービスに含まれない設定を指示する前記設定情報を受信すると、前記第2設定で設定可能な範囲内で、受信された前記設定情報で指定される設定を受け付ける、請求項1~6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  8. 前記設定受付処理では、
    前記第2契約プランに関する情報が前記メモリに記憶されている場合において、前記第2契約プランにおける前記課金サービスに含まれない設定を指定する前記設定情報を受信すると、前記設定情報の送信元に通知を行う、請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記設定受付処理では、前記第2契約プランの契約期間が終了した場合に、前記第2設定を受け付けない、請求項1~6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  10. 外部装置と通信するための通信インタフェースを備え、
    前記コントローラは、
    前記通信インタフェースを介して、前記外部装置から課金サービスにおける契約プランの問い合わせを受けると、前記メモリに記憶された前記契約プランに関する情報に基づいて、契約中の契約プランを前記外部装置に応答し、
    前記外部装置は、
    前記契約プランの応答を受け付けると、設定画面をディスプレイに表示させ、前記設定画面は、応答された前記契約プランで設定可能な設定の選択操作を受け付ける画面であり、
    前記外部装置は、
    前記設定画面上で選択操作を受け付けた設定を指示する設定情報を、前記画像処理装置に送信し、
    前記コントローラが実行する前記設定受付処理では、
    第1契約プランに関する情報が前記メモリに記録されており、受信された前記設定情報が前記第1設定を指定していれば、前記第1設定を受け付けることが可能であり、
    前記第2契約プランに関する情報が前記メモリに記憶されており、受信された前記設定情報が前記第2設定を指定していれば、前記第2設定を受け付けることが可能である、請求項1~6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  11. ディスプレイと、
    通信インタフェースと、
    を備えた情報処理装置のコントローラで実行されるプログラムであって、
    前記情報処理装置は、前記通信インタフェースを介して、画像処理装置と通信可能であり、
    前記画像処理装置は、契約プランに関する情報をメモリに記憶しており、
    前記情報処理装置のコントローラに、
    前記通信インタフェースを介して接続された画像処理装置から、前記契約プランに関する情報を取得する処理と、
    取得された前記契約プランに関する情報が第1契約プランに関する情報である場合に、前記画像処理装置による処理内容に関する第1設定を選択可能な設定画面を前記ディスプレイに表示させ、
    取得された前記契約プランに関する情報が第2契約プランに関する情報である場合に、前記画像処理装置による処理内容に関する設定であって、前記第1設定とは異なる第2設定を選択可能な設定画面を前記ディスプレイに表示させ、
    前記設定画面上で選択された設定を前記画像処理装置に指定する設定情報を、前記通信インタフェースを介して、前記画像処理装置に送信する、ことを実行させる制御プログラム。
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