JP2023065132A - センサ、機器および製造方法 - Google Patents

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Akira Yajima
陽康 石川
Yoko Ishikawa
春彦 堀口
Haruhiko Horiguchi
正二 佐々木
Shoji Sasaki
喜之 紅谷
Yoshiyuki Beniya
悠 高橋
Yu Takahashi
聡 増子
Satoshi Masuko
隆行 小河原
Takayuki Ogawara
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Abstract

【課題】 センサの検出精度を向上させることを目的とする。【解決手段】 第1支持部と前記第1支持部に対向する第2支持部と、前記第1支持部と前記第2支持部とを連結する複数の弾性部と、前記第1支持部に固定されたスケールと、前記スケールに対向し、前記第2支持部に固定された前記検出ヘッドとを備え、前記第1支持部に対する前記第2支持部の回転を、前記スケールと前記検出ヘッドによって検出するセンサであって、前記複数の弾性部は前記回転の周方向に並んで配列され、前記複数の弾性部の各々と前記第1支持部との連結部と、前記複数の弾性部の各々と前記第2支持部との連結部とは、前記回転の軸方向に沿って配置されており、前記スケールと前記検出ヘッドは、前記回転の径方向に並んで配置されていることを特徴とするセンサ。【選択図】 図1

Description

本発明は、センサに関する。
自動車やロボットには、トルクを検出して電気信号として出力するセンサが搭載されている。センサは、エンコーダ装置などの変位検出装置を搭載しており、変位検出装置によって検出された変位情報を用いてトルク値を求める。エンコーダ装置は、センサにかかるトルクの検出を高精度に行なうことが求められている。
そこで特許文献1には、検出ヘッドがY軸方向においてスケールより外方に配置された形態が提案されている。
特開2012-189516号公報
特許文献1のセンサは、構造的にトルク検出方向以外の変位を生じやすく、これを回避するために、外力による弾性変形を検出するエンコーダ(リニアスケール及び検出ヘッド)部分に、本来のトルク検出方向以外の変位を抑制する補強構造を配しているため、構成が複雑化し、特にトルク検出方向でないZ軸方向の変位によって検出精度を低下させる虞があった。そこで本発明は、センサの検出精度を向上させることを目的とする。
上記課題を解決するための第1の手段は、第1支持部と前記第1支持部に対向する第2支持部と、前記第1支持部と前記第2支持部とを連結する複数の弾性部と、前記第1支持部に固定されたスケールと、前記スケールに対向し、前記第2支持部に固定された前記検出ヘッドとを備え、前記第1支持部に対する前記第2支持部の回転を、前記スケールと前記検出ヘッドによって検出するセンサであって、前記複数の弾性部は前記回転の周方向に並んで配列され、前記複数の弾性部の各々と前記第1支持部との連結部と、前記複数の弾性部の各々と前記第2支持部との連結部とは、前記回転の軸方向に沿って配置されており、前記スケールと前記検出ヘッドは、前記回転の径方向に並んで配置されていることを特徴とする。
上記課題を解決するための第2の手段は、第1支持部と前記第1支持部に対向する第2支持部と、前記第1支持部と前記第2支持部とを連結する複数の弾性部と、を有し、前記第1支持部に対する前記第2支持部の回転を、スケールと前記スケールに対向する検出ヘッドからなるエンコーダによって検出するセンサであって、前記弾性部は、前記回転の中心に対して同心円上に所定間隔で配されており前記第1支持部と前記弾性部との間に設けられた第1結合部と、前記第2支持部と前記弾性部との間に設けられた第2結合部とを有し、前記スケールは前記第1支持部に固定され、前記検出ヘッドは前記第2支持部に固定され、前記スケールおよび検出ヘッドは、前記回転の径方向に並んで配置されていることを特徴とする。
センサの検出精度を向上させる上で有利な技術を提供することができる。
(a)は第1実施形態に係るセンサの上面図である。(b)は、(a)の円5000で囲んだ部分をY方向から見た模式図である。(c)は、(b)の要部の拡大図である。 (a)は第1実施形態に係る鋼板の斜視図である。(b)は(a)の要部の拡大図である。(c)は、センサ製造時の工程を示した模式図である。 (a)は第1実施形態に係る構造部の斜視図である。(b)は第1実施形態に係る構造体の斜視図である。(c)は(b)の円6000で囲んだ部分の拡大図である。 (a)は第1実施形態に係るセンサの構成のブロック図である。(b)は第1実施形態に係るセンサの機能のブロック図である。 (a)は第1実施形態に係る変位検出装置の一例であるエンコーダ装置の模式図である。(b)は第1実施形態に係る検出ヘッドの平面図である。 第1実施形態に係るスケールの説明図である。 第1実施形態に係る受光素子アレイの平面図である。 (a)は第2実施形態に係る構造体の斜視図である。(b)は、(a)の円7000で囲んだ部分の拡大図である。(c)は、エンコーダの取り付け方法を示した図であり(d)は取付部の下面図である。 第3実施形態に係るロボットシステムの説明図である。 第3実施形態に係るロボットアームの関節を示す部分断面図である。 第3実施形態に係るロボットアームの関節の制御系を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態を説明する。ただし、以下に説明する形態は、発明の1つの実施形態であって、これに限定されるものではない。そして、共通する構成を複数の図面を相互に参照して説明し、共通の符号を付した構成については適宜説明を省略する。同じ名称で別々の事項については、それぞれ、第一の事項、第二の事項というように、「第〇」を付けて区別することができる。
<第1実施形態>
図1(a)は、本実施形態に係るセンサ500の一例としてのトルクセンサの上面図である。図1(b)は、図1(a)の円5000で囲んだ部分をY方向から見た模式図である。図1(c)は、図1(b)の要部の拡大図である。
センサ500は、エンコーダ510と構造体520からなる。エンコーダ510は検出ヘッド7とスケール2からなる。構造体520は、支持部501と、支持部502と、構造部900からなる。構造部900は、持部501と弾性部503との間および支持部502と弾性部503との間に配された結合部601,602とを有する。支持部501と支持部502とを連結する複数の弾性部503からなる。支持部501と弾性部503とが連結する部分が連結部401であり、支持部502と弾性部503とが連結する部分が連結部402である。
弾性部503は、回転軸線C0に一致する中心を有する円上に並んで所定間隔で複数配置されている。
結合部601、602と弾性部503は均一な材質でできており、一体で構成されている。しかし、結合部601、602の上下に支持部501、502を設けることで、結合部601、602を補強し、弾性部503のみが構造体520にかかる力によって弾性変形する構成としている。結合部601はたとえば第1結合部であり、結合部602はたとえば第2結合部である。
支持部501,502は、平板状の部材であり、例えば図1(a)に示すように回転軸線C0を中心とする円環形状となっている。支持部501は、支持部502に対して回転軸線C0を中心とする回転方向に相対的に変位可能となっている。なお、支持部501,502の形状は、これに限定するものではなく、例えば円盤形状であってもよい。
支持部501と支持部502とは、回転軸線C0の延びる方向であるZ方向に間隔をあけて互いに対向して配置されている。弾性部503は、支持部501、502との間に配され、結合部601、602に結合する。
支持部501、502は、結合部601、602を介して弾性部503に固定される。弾性部503は、構造体520にかかる力によって変形し、回転軸線C0の周方向に沿う、もしくは周方向に並んで、センサ500の外周に、互いに間隔をあけて複数配置されている。
支持部501がスケール2および検出ヘッド7の一方を支持し、支持部502がスケール2および検出ヘッド7の他方を支持している。本実施形態では、支持部501がスケール2を支持し、支持部502が検出ヘッド7を支持している。
支持部501、502間に回転方向のトルクが作用すると、作用したトルクの大きさに応じて弾性部503が変形し、その変形量に応じた回転量で、結合部601が結合部602に対して回転軸線C0を中心に相対的に回転変位する。弾性部503は、目的とするトルクの計測範囲および必要とする分解能などに応じた弾性係数、即ちばね係数を有する材質で構成される。弾性部503の材質は、例えば樹脂又は金属であり、金属としては、鋼材、ステンレスなどが挙げられる。本実施形態では、結合部601、602、および弾性部503は、同じ材質であり、一体に構成され、ユニット化されている。一体に構成されているとは、結合部601、602および弾性部503の間には取り付け部や結合部などがないことを指す。
なお、結合部601、602、弾性部503を構成する材質は、金属もしくは金属以外の母材にメッキ加工を施したものでもよい。本実施形態では、SECC(Steel Electrolytic Cold Commercial)を用いており、SECCからなる板金を折り曲げることで、結合部601、602、弾性部503を作製している。板金を折り曲げて構造部900を製造することで、切削により製造していた従来のセンサに比べて、低コストでセンサを製造することが可能となる。結合部601、602、弾性部503は板金により一体で形成されているため、厚みは一様となっている。支持部501、502も同様に、SECCからなる板金を用いている。
本実施形態に用いるSECCは、冷間圧延鋼板であるSPCC(Steel Plate Cold Commercial)に電気亜鉛メッキした鋼種である。SPCCは、炭素、マンガン、リン、硫黄からなる鋼板である。本実施形態で用いるSPCCの材料特性は以下の通りである。
溶融点は1510℃以上1550℃以下、比重は7.8g/cm以上7.9g/cm以下、電気抵抗0.085μΩ・m以上0.1μΩ・m以下、比熱440KJ/kg・K以上480KJ/kg・K以下である。また、体積比熱3.3W/cm・K以上3.9W/cm・K以下、線膨張係数10×10/K以上12×10/K以下、ヤング率200GPa以上220GPa以下、ポアソン比0.25以上0.35以下である。
本実施形態に係るセンサ500は、回転軸線C0を中心とした回転の周方向にかかるトルクを検出する。その際、Z軸方向、すなわち回転の軸方向にかかるトルクは極力検出しないことが好ましい。そのため、弾性部503と支持部501との連結部401、および弾性部503と支持部502との連結部402とは回転の軸方向に沿って連結されている。弾性部503は、センサ500の外輪に配置されており、外力(トルク)がかかった際の弾性部503の変位量を大きくしている。しかし、必ずしも外輪に配置する必要はなく、回転の周方向に沿った配置となっていればよい。加えて、結合部601のうち弾性部503と反対側の面、および602のうち弾性部503と反対側の面にサポート材としての支持部501、502を取り付ける。それにより、回転の軸方向にかかるトルクは極力検出せず、測位方向である回転の周方向にかかるトルクを精度よく検出することができる。
本実施形態では、サポート材としての支持部501、502にスケール2および検出ヘッド7を取り付けているため、結合部601、602に取り付ける場合に比べ、回転の軸方向にかかるトルクの検出をしづらい構成となっている。
また、本実施形態に係るスケール2および検出ヘッド7は、円環状の支持部501、502の径方向すなわち支持部501と502が相対的に回転する方向に並んで配置されている。この構成にすることで、スケール2および検出ヘッド7を回転の軸方向すなわち支持部501と502が重なる方向に並んで配置した場合に比べ、よりセンサ500の外周に配置することができる。それにより、センサ500にトルクがかかった際のスケール2の変位量が大きくなり、トルクの検出精度を向上させることができる。また、スケール2および検出ヘッド7は弾性部503に近い位置に配置されている、すなわち弾性部503に対向する位置に配置されている。それにより、弾性部503の変位をより正確に測定することができる。
スケール2は、回転軸線C0から結合部601、602の径方向における端部6010までの距離Rよりも外方に配置されることが好ましいが、スケール2の回転軸線C0側の面と対向する面20が距離Rより外方に配置されていればよい。距離Rはたとえば、3cm以上7cm以下である。ここではスケール2を例としているが検出ヘッド7が距離Rよりも外方に配置されていても良い。
センサ500は、結合部601と結合部602との相対的な変位、即ち結合部601と結合部602との間に作用した回転方向における変位を検出することによってトルクを計測する。エンコーダ510は1つでもトルクを計測可能であるが、支持部501、502の周方向に複数設けられているのが好適である。複数のエンコーダは、4つであるのがさらに好適である。本実施形態では、センサ500は、4つのエンコーダ510を有する。
4つのエンコーダ510は、互いに同じ構成である。4つのエンコーダ510は、回転軸線C0を中心に90度対称な位置に等間隔で配置されている。なお、センサ500に含まれるエンコーダ510の数は、4つであるのが好ましいが、これに限定するものではない。センサ500に含まれるエンコーダ510の数は、1つ、2つ、3つ、又は5つ以上であってもよい。
各エンコーダ510は、インクリメンタル型もしくはアブソリュート型のエンコーダである。本実施形態ではインクリメンタル型のエンコーダを例として説明を行うが、アブソリュート型のエンコーダでも良い。また、各エンコーダ510は、光学式、静電容量式又は磁気式のエンコーダが好適であり、このうち、高い検出分解能を実現可能な光学式のエンコーダがより好適である。したがって、本実施形態では、各エンコーダ510は、光学式のエンコーダである。
また光学式のエンコーダを用いた場合、スケール2(あるいは検出ヘッド7)を、支持部501を折り曲げた部分の内側に取り付けているので、折り曲げ部分が外光に対する遮光効果を有している。
各エンコーダ510は、リニアエンコーダであってもロータリエンコーダであってもよい。回転軸線C0を中心とする支持部501と支持部502との相対的な回転方向の変位は、各エンコーダ510の位置では微小な変位であり、並進方向の変位とみなすことができる。よって、本実施形態では、各エンコーダ510は、リニアエンコーダを採用している。また、エンコーダ510は、本実施形態では反射型であるが、透過型であってもよい。各エンコーダ510は、支持部501に対する支持部502の、回転軸線C0を中心とした回転方向の相対的な変位、即ちタンジェンシャル方向の相対的な変位を検出できる。
各エンコーダ510は、スケール2と、スケール2と対向するように配置された検出ヘッド7と、を有する。検出ヘッド7は、光を透過する光透過材6と、光透過材6に固定され、スケール2からの情報を処理する検出ユニットとしての光源1と受光ユニット3とプリント配線板4とを備える。光透過材6は、検出ユニットとスケール2の間に存在し、たとえばガラスやプラスチック等であり得るが、ガラスであると好ましい。回転軸線C0は、検出ヘッド7からスケール2に向かう方向における構造体520の回転軸である。
検出ヘッド7のうち光透過材6は、光透過材6および支持部502に接する接着剤11によって、支持部502に接着される。光透過材6は、支持部502に直接接着されるが、検出ユニットを被覆する樹脂5、およびプリント配線板4も支持部502に直接接着されてもよい。
本実施形態では、検出ヘッド7は支持部502に接着され、支持部502に支持されている。スケール2は、支持部501に接着され、支持部501に支持されている。すなわち、支持部501、502とスケール2および検出ヘッド7が直接接着されており、センサステイ等の部品を介していない。それにより、センサ500を構成する取り付け部や結合部の数が最小限であるため、センサ500の周囲の温度上昇等の環境変化があっても、トルク値τを高精度に求めることができる。
次に図1(c)を用いて、検出ヘッド7の構成の説明を行なう。
検出ヘッド7は、光透過材6と、検出ユニットとしての光源1と受光ユニット3とプリント配線板4を有する。本実施形態に用いる光源1は、電流狭窄型の点発光LEDを用いた例について、説明を行う。光源1からスケール2へ発散光を照射して、反射した光を受光ユニット3で受光する。光源1からスケール2へ照射される光は、どの波長の光でもよいが、550nm以上1000nm以下であれば好ましく、650nm以上900nm以下であればより好ましい。
受光ユニット3は、受光素子アレイ9を有する。光源1および受光ユニット3は、プリント配線板4に実装され、光を透過する透明の樹脂5で封止されている。樹脂5の表面には、光を透過する透明の光透過材6が配置されている。この構成により、光源1および受光ユニット3が樹脂5および光透過材6で保護されている。
樹脂5の表面に光透過材6としてのガラス等が存在せず、樹脂5が剥き出しの状態であっても、樹脂5が光透過材6として機能することができる。その場合、樹脂5と支持部502に接する接着剤11によって、樹脂5が支持部502に接着される。本実施形態では検出ヘッド7のうち光透過材6が支持部502に接着されているが、光透過材6だけでなくプリント配線板4および樹脂5が支持部501に接着されていても良い。樹脂5と光透過材6の屈折率は、1.2以上1.8以下であり、それぞれの屈折率差は0.2以下であることが好ましく、等しいことがより好ましい。
支持部502には開口部が設けられており、スケール2と検出ヘッド7との間に遮蔽物はない。
スケール2と検出ヘッド7の距離は、たとえば0.2mm以上であればよく、0.6mm以上だと好ましい。また、たとえば1.2mm以下であればよく、1.0mm以下であれば好ましい。0.6mm以上1.0mm以下であればより好適である。
光透過材6の厚みは0.2mm以上であれば好ましく、0.6mm以上であればより好ましい。また、1.2mm以下であれば好ましく、1.0mm以下であればより好ましい。
樹脂5の厚みは、0.4mm以上であれば好ましく、0.6mm以上であれば好ましい。また、1.1mm以下であれば好ましく、0.9mm以下であればより好ましい。光透過材6と検出ユニット10との距離は、たとえば0.4mm以上1.4mm以下であれば好ましい。
なお、図1(c)に示した通り、支持部502と検出ヘッド7との接着位置に接着剤11を塗布したとき、液面がメニスカスになることがある。接着剤11としては、通常の接着剤を使うこともできるが、2液混合硬化型や、紫外線硬化型の接着剤であれば任意のタイミングで固定が可能であるため、好ましい。エンコーダ510を用いることにより、結合部601と結合部602との相対的な変位を、ある基準位置を起点とする相対量として計測することが可能である。
次に図2および図3を用いて、本実施形態に係るセンサ500の形成方法について説明する。
図2(a)は、厚さが均一な鋼板700である。鋼板700は、自在に折り曲げ可能な部位703を有する。図2(b)は、図2(a)の要部の拡大図であり、図2(c)は、鋼板700の組み立て工程を示した図である。
折り曲げ可能な部位701および折り曲げ可能な部位702を、線800を折り曲げ線として、それぞれ矢印710、矢印720の向きに折り曲げる。また、部位703を、線801を折り曲げ線として、矢印730の向きに折り曲げる。折り曲げた部位701、702は、センサ500において結合部601、602となり、部位703は、センサ500において弾性部503となる。
折り曲げ線に沿って折り曲げた鋼板700を、線802を折り曲げ線として、矢印740の向きに折り曲げる。そして、端部750と端部751とを合わせて、図3(a)の構造部900を形成する。
次に図3(b)に示すように、構造部900の上下に支持部501および支持部502を設ける。図3(b)は、支持部501、502を設けているが、スケール2および検出ヘッド7が取り付けられていない状態を示している。
図3(c)は、支持部501、502にスケール2および検出ヘッド7を取り付け、図3(b)の円6000で囲んだ部分を拡大した図である。支持部501、502を屈曲させ、屈曲させた部分の先にスケール2および検出ヘッド7を回転の径方向に沿って取り付け、センサ500を製造する。屈曲させた部分の先、すなわちセンサ500の外輪にスケール2または検出ヘッド7を設けることで、弾性部503の変位を高精度に測定することができる。
図4(a)は、本実施形態に係るセンサ500の演算処理装置600の構成を示したブロック図である。演算処理装置600は、エンコーダ510と同じ数、例えば4つの信号処理回路50と、4つの信号処理回路50と接続されたコンピュータ650と、を有する。コンピュータ650は、例えばマイクロコンピュータである。以下、コンピュータ650の構成の一例について説明する。
コンピュータ650は、処理部の一例であるプロセッサとしてのCPU651(Central Processing Unit)を有する。また、コンピュータ650は、CPU651にトルク値τを求める演算処理を行わせるためのプログラム620を格納したROM652(Read Only Memory)と、データ等を一時的に格納するのに用いられるRAM653(Random Access Memory)と、を有する。また、コンピュータ650は、信号処理回路50や外部接続機器、例えば制御部300や不図示の外部ストレージなどとのインタフェースであるI/O(Input/Output)654を有する。CPU651、ROM652、RAM653、およびI/O654は、バス660で互いに通信可能に接続されている。
トルク値τは、トルク情報、即ちトルクデータであり、規格化された値であってもよい。CPU651は、各信号処理回路50から位相情報を取得し、プログラム620に従って演算処理を行ってトルク値τを求め、求めたトルク値τを制御部300へ出力する。
本実施形態では、ROM652およびRAM653を有して、記憶部の一例である記憶装置670が構成されている。なお、記憶装置670の構成は、これに限定するものではない。また、記憶装置670は、内部ストレージであっても、外部ストレージであっても、内部ストレージおよび外部ストレージの組み合わせであってもよい。
また、本実施形態では、コンピュータ650によって読み取り可能な非一時的な記録媒体がROM652であり、ROM652にプログラム620が記録されているが、これに限定するものではない。プログラム620は、コンピュータ650によって読み取り可能な非一時的な記録媒体であれば、いかなる記録媒体に記録されていてもよい。また、プログラム620をコンピュータ650に供給するための記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性メモリ等を用いることができる。
演算処理装置600は、各エンコーダ510の検出ヘッド7からのエンコーダ信号である検出信号Sに基づき、結合部601と結合部602との相対的な変位情報を求める。そして、演算処理装置600は、求めた変位情報をトルク値τに換算して、制御部300に出力する。CPU651は、検出ヘッド7がスケール2から得た情報を検出信号Sとして内挿処理、記憶装置670への情報の書き込みおよび読み出しの処理、位置信号の出力等の処理を行う。
図4(b)は、本実施形態に係るセンサ500の機能を示したブロック図である。
センサ500は、複数の変位検出装置の一例として複数、例えば4つのエンコーダ装置550を有する。各エンコーダ装置550は、エンコーダ510と、信号処理回路50と、図4(a)に示すコンピュータ650の一部の機能と、を有する。図4(a)に示すCPU651がプログラム620を実行することにより、図4(b)に示す各変位算出部680およびトルク算出部681として機能する。
即ち、CPU651は、各エンコーダ装置550の変位算出部680として機能する。また、CPU651は、各変位算出部680で算出した変位情報である位相Φ1を用いてトルク値τを算出するセンサ500のトルク算出部681として機能する。各変位算出部680による位相Φ1の演算処理については、後述する。位相Φ1は、結合部601の弾性変形を含まない、センサ500に作用したトルクに応じて弾性部503が弾性変形することによる結合部602に対する結合部601の相対的な変位情報である。
図5を用いて、本実施形態に係るエンコーダ装置550を説明する。図5(a)は、本実施形態に係るエンコーダ装置550をY方向から見た模式図であり、図5(b)は、本実施形態に係る検出ヘッド7をX方向から見た平面図である。
スケール2は、検出ヘッド7に対して相対的に回転の周方向に並進移動する。検出ヘッド7に対して相対的に並進移動するスケール2の移動方向をX方向、もしくはX方向と交差するY方向、X方向およびY方向に交差する方向をZ方向とする。X方向、Y方向、およびZ方向は、互いに直交する方向であるのが好ましい。X方向およびY方向は、エンコーダ510における測位方向でもある。
検出ヘッド7は、X方向またはY方向においてスケール2と対向する位置に配置される。検出ヘッド7は、発光ユニットの一例である、LEDからなる光源1と、受光ユニット3とを有する。受光ユニット3は、光源1に対してX方向またはY方向に間隔をあけて配置されている。
図5を用いて、エンコーダ装置550の説明を行なう。スケール2の表面にはスケールトラック8が設けられている。光源1から出射された発散光束は、スケール2のスケールトラック8に斜め方向から照射される。スケールトラック8で反射した光束は、検出ヘッド7の受光素子アレイ9に向けて反射される。
信号処理回路50は、例えばICチップからなる半導体素子で構成される。信号処理回路50は、例えばプリント配線板4の表面に実装される。なお、信号処理回路50の配置位置は、これに限定するものではなく、プリント配線板4上とは別の場所に配置されていてもよい。図5(a)では、信号処理回路50は、説明の便宜上、プリント配線板4上とは別の場所に図示されている。信号処理回路50は、検出信号Sのうち、受光素子アレイ9から取得した検出信号Sを処理する回路部51を含む。
次に図6を用いてスケール2の構成について説明する。スケール2はパターン部80を有し、検出ヘッド7はスケール2のパターン部80を読み取って、検出信号Sを信号処理回路50に出力する。パターン部80は、スケールトラック8に形成される。
受光素子アレイ9によって受光された光束は、電気信号に変換される。各電気信号は、各検出信号Sとして信号処理回路50の回路部51に送信される。
スケールトラック8の各々のパターン810は、所定のピッチP1でX方向またはY方向に互いに間隔をあけて配置されている。トルクを計測するのに用いるピッチP1は、できるだけ小さいピッチとするのが好ましい。ピッチP1を狭くすることで、高い分解能のセンサ500を実現することができる。以下、ピッチP1が100μmである場合について説明する。
スケール2は、例えばガラスのような基材を有する。パターン部80は、基材上にクロム膜がパターニングされることで形成されている。なお、スケール2の基材は、ポリカーボネートなどの樹脂やSUSのような金属であってもよい。また、パターン部80は、反射膜として機能すればよく、アルミニウムのような膜であってもよい。
図7は、本実施形態に係る受光素子アレイ9の平面図である。受光素子アレイ9は、X方向に50μmのピッチで配列された複数、例えば32個の受光素子90を有する。各受光素子90は、たとえばX方向の幅X_pdが50μmであり、Y方向の幅Y_pdが800μmである。受光素子アレイ9の全幅X_totalは1600μmである。
スケール2上のパターン810は、受光素子アレイ9において2倍の拡大投影となる。そのため、スケール2上の検出範囲は、たとえばX方向800μm、Y方向400μmの範囲となる。受光素子アレイ9の検出信号は、図5(a)に示す回路部51に出力される。
<第2実施形態>
次に図8を用いて、本実施形態に係るエンコーダ510の取付方法を説明する。本実施形態は、第1実施形態に比べて支持部501、502と検出ヘッド7およびスケール2との間に取付部310,320を設けた点が異なる。
図8(a)は構造部900の上下に支持部501、502を設けた図であり、図8(b)は図8(a)の円7000で囲んだ部分の拡大図であり、図8(c)はエンコーダ510の取付方法を示す図である。図8(d)は、エンコーダ510取り付け後の、エンコーダ510の下面図である。
本実施形態では、取付部310、320にスケール2および検出ヘッド7を取り付け、支持部501、502に取付部310、320を固定する。
取付部310は、構成部301および構成部302からなり、構成部301、302を組み合わせることで取付部310とし、スケール2を取り付ける。同様に、取付部320は、構成部303および構成部304からなり、構成部303、304を組み合わせることで取付部320とし、検出ヘッド7を取り付ける。
取付部310は、支持部501および支持部502の一方にピン305によって位置決めされ、取付部320は、支持部501および支持部502の他方にピン306によって位置決めされる。支持部501、502には、ピン305およびピン306と同径の穴が設けられており、そこにピン305、306を嵌合させることで、取付部310、320の位置決めを行なう。
本実施形態では、構成部302および構成部304の間に、スポンジ製の封止材307を挟み込む。それにより、センサ500周りの埃等の侵入を防止することができる。構成部302は、スケール2を位置決めするための穴が設けられている。図8(d)では、封止材307は不図示であるが、構成部302と構成部304との間に封止材307を設け、スケール2の周囲に埃等が侵入しないようにする。
取付部310、320を支持部501、502に取り付ける際には、構成部301~304に設けられた凹部に同径の軸を嵌合させることで取付部310、320の位置決めをすることができる。
取付部310に検出ヘッド7およびスケール2の一方を取り付け、取付部320に検出ヘッド7およびスケール2の他方を取り付ければよい。また、支持部501に取付部310および取付部320の一方を取り付け、支持部502に取付部310および取付部320の他方を取り付ければよい。
<第3実施形態>
次に図9から図11を用いて、第1実施形態に係るセンサ500を搭載したものの一例としてのロボットシステム100を説明する。
図9は、本実施形態に係るロボットシステム100の説明図である。図9に示すように、ロボットシステム100は、ロボット200と、制御部300からなる。ロボット200は、物品を製造する作業、例えば第1ワークW10を把持し、把持した第1ワークW10を第2ワークW20に組み付けることによって物品を製造する作業などを行うことができる。また、作業者が近くにいる場合でも、協働して作業することが可能である。
機械装置とはたとえばロボット200であり、機械装置を制御する制御部300とはたとえばロボット制御装置であり、ロボット200を制御するものである。制御部300には、教示装置の一例であるティーチングペンダント400が接続可能である。ティーチングペンダント400は、ロボット200を教示する装置であり、制御部300に教示データを出力する。制御部300は、教示データに基づいて軌道データを生成し、軌道データに従ってロボット200を動作させる。
ロボット200は、ロボットアーム201と、エンドエフェクタの一例であるロボットハンド202と、を備える。ロボットアーム201は、例えば垂直多関節のロボットアームである。ロボットアーム201の基端である固定端201Aが架台150に固定されている。ロボットアーム201の先端である自由端201Bには、ロボットハンド202が取り付けられている。ロボットアーム201は、複数のリンク210,211,212,213を有し、これらリンク210,211,212,213が関節J1,J2,J3で回転可能に連結されている。ロボットアーム201の各関節J1~J3には駆動装置230が設けられている。各関節J1~J3の駆動装置230は、必要とされるトルクに合わせた適切な出力のものが用いられる。
以下、ロボットアーム201において、関節J1を例に代表して説明し、他の関節J2,J3については、サイズや性能が異なる場合もあるが、同様の構成であるため、説明を省略する。
図10は、本実施形態に係るロボットアーム201の関節J1を示す部分断面図である。駆動装置230は、回転駆動源である電動のモータ141と、モータ141の回転軸部142に接続され、回転軸部142の回転を減速してセンサ500に伝達する減速機143と、減速機143の出力側に配置されたセンサ500と、を有する。モータ141の回転軸部142は、回転軸線C0を中心に回転する。リンク210とリンク211とは、クロスローラベアリング147を介して回転可能に連結されている。モータ141は、サーボモータであり、例えばブラシレスDCサーボモータやACサーボモータである。モータ141は発熱し、モータ141の温度は例えば90℃以上になりうる。モータ141から発せられる熱でセンサ500周囲の温度が高くなり、さらに、支持部501と検出ヘッド7を接着する接着剤11の温度が高くなり、接着剤11が緩くなる虞がある。
特に、接着剤11の温度が、接着剤11のガラス転移点よりも高い温度になると、接着剤が緩くなりやすい。接着剤11のガラス転移点は例えば40~80℃である。
したがって、モータ141を駆動した際、モータ141の温度が、接着剤のガラス転移点よりも高い温度になると、接着剤11が緩くなりやすい。
センサ500とモータ141との距離が小さいほど、たとえば3cm以内であると、モータ141から発せられる熱でセンサ500周囲の温度が高くなりやすい。
減速機143は、本実施形態では波動歯車減速機である。減速機143は、モータ141の回転軸部142に連結された、入力軸の一例であるウェブジェネレータ151と、リンク211に固定された、出力軸の一例であるサーキュラスプライン152と、を備える。なお、サーキュラスプライン152は、リンク211に連結されているが、リンク211と一体に形成されていてもよい。
また、減速機143は、ウェブジェネレータ151とサーキュラスプライン152との間に配置され、センサ500を介してリンク210に連結されたフレクスプライン153を備える。フレクスプライン153は、カップ状に形成されている。フレクスプライン153は、ウェブジェネレータ151によって楕円形状に撓み変形され、楕円形状の長軸部分でサーキュラスプライン152と噛み合う。ウェブジェネレータ151が回転することによって、フレクスプライン153における楕円形状の長軸部分が回転し、フレクスプライン153とサーキュラスプライン152との噛み合い位置がウェブジェネレータ151の回転方向に移動していく。ウェブジェネレータ151が1回転することで、フレクスプライン153とサーキュラスプライン152との歯数差分だけサーキュラスプライン152がフレクスプライン153に対して相対的に回転する。
これにより、サーキュラスプライン152は、ウェブジェネレータ151の回転に対して所定の減速比で減速され、フレクスプライン153に対して相対的に回転する。したがって、サーキュラスプライン152が連結されたリンク211は、フレクスプライン153がセンサ500を介して連結されたリンク210に対して、回転軸線C0まわりに相対的に回転する。
センサ500は、減速機143の出力側であるフレクスプライン153に配置されている。つまり、センサ500は、リンク210と減速機143のフレクスプライン153との間、即ち第1リンクの一例であるリンク210と、第2リンクの一例であるリンク211との間に配置されている。そして、センサ500は、リンク210とリンク211との間に作用する回転軸線C0まわりのトルクを計測し、計測値であるトルク値τに応じた電気信号(デジタル信号)を制御部300に出力する。制御部300は、トルク値に基づいてロボット200を制御する。
図11は、本実施形態におけるロボットアーム201の関節J1の制御系を示すブロック図である。駆動装置230は、モータ141および制御部300に電気的に接続された駆動制御装置260を有する。駆動装置230のセンサ500は、制御部300に電気的に接続されている。
制御部300は、ロボットシステム全体を統括して制御するものである。即ち、制御部300は、ロボット200の動作を制御する。ロボット200の動作の制御には、位置制御と力制御とがある。
制御部300は、位置制御時には、ロボット200の手先の位置に基づいて動作指令を生成し、生成した動作指令を駆動制御装置260に出力する。制御部300は、力制御時には、センサ500からの計測値であるトルク値τに基づいて動作指令を生成し、生成した動作指令を駆動制御装置260に出力する。駆動制御装置260は、動作指令に従ってモータ141を通電制御してモータ141を駆動する。
力制御時、制御部300は、センサ500の出力であるトルク値τに基づいてロボット200を動作させる。このため、ロボット200の力制御の性能は、センサ500の精度、即ち分解能に依存する。
次に、ロボット200の制御方法について説明する。
ロボット200が動作するとき、制御部300は、教示データを含むロボットプログラムに応じた軌道データに従ってロボット200が動作するようロボット200を制御する。その際、制御部300は、各関節J1~J3のモータ141に駆動電流を供給し、各関節J1~J3を駆動させる。各関節J1~J3には、外部から負荷であるトルクがかかっている状態でもかかっていない状態であってもよい。
ロボット200が動作を開始した後、変位算出部680は、パターン810からX方向の変位量を示す位相Φ1を検出する。即ち、変位算出部680は、回路部51からの正弦波信号S(A),S(B)を用いて、検出ヘッド7に対するスケール2の相対的なX方向の変位量を位相Φ1として求める。
検出した結果に基づいて、制御部300は、ロボット200の制御中、センサ500からのトルク値τを取得する。
位相Φ1は、式(1)および式(2)を用いて以下の式(3)から求められる。
Φ1=ATAN2[S(A),S(B)]・・・(3)
ATAN2[Y,X]は、象限を判別して0~2π位相に変換する逆正接演算関数である。
なお、式(3)の演算をする前に、各アンプのオフセット、およびゲインばらつき等に起因する正弦波信号S(A),S(B)に含まれるゲイン比、およびオフセット誤差を、予め求めておいた補正値で補正してもよい。例えば、正弦波信号S(A),S(B)のそれぞれにおいて、(最大値-最小値)/2からゲイン比、即ち振幅比を算出し、信号振幅が等しくするような補正値を算出しておけばよい。同様に、(最大値+最小値)/2から、オフセット誤差量を算出し、そのオフセット誤差を補正する補正値を算出しておけばよい。これら補正値は、記憶装置670に格納しておけばよい。
以上、変位算出部680は、正弦波信号S(A),S(B)から位相Φ1を求める。
そして、トルク算出部681は、4つのエンコーダ510それぞれに対して求められた4つの位相Φ1に基づき、トルク値τを算出する。例えば、トルク算出部681は、4つの位相Φ1を平均化し、その平均値に所定係数、例えば弾性部503の弾性係数に比例した感度係数を乗算するなどして、トルク値τを算出する。なお、トルク値τの算出方法は、これに限定するものではなく、各位相Φ1を暫定トルク値に換算し、4つの暫定トルク値を平均化してトルク値τを求めてもよい。変位算出部680は、算出したトルク値τを制御部300に出力する。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本実施形態のセンサ500は、ロボットなどの産業機器のみならず、自動車などの輸送機器、カメラなどの電子機器、プリンタなどの事務機器、CTなどの医療機器、露光装置などの産業機器、義手義足やパワーアシストスーツなどのアシスト機器等に適用が可能である。これらの機器において、センサ500が検出した信号に基づいて、機械装置などの制御を制御装置で行なうことができる。
以上説明した実施形態において、センサ500の一例としてトルクセンサを説明したが、センサ500はトルクセンサに限定されるものではない。たとえば、変位検出器やポテンショメータやストレインゲージ等の変位を検出する装置(センサ)であれば、本発明を適用することで、センサの精度の低下を抑制することができる。
以上、説明した実施形態は、技術思想を逸脱しない範囲において適宜変更が可能である。
たとえば複数の実施形態を組み合わせることができる。また、少なくとも1つの実施形態の一部の事項の削除あるいは置換を行うことができる。
また、少なくとも1つの実施形態に新たな事項の追加を行うことができる。なお、本明細書の開示内容は、本明細書に明示的に記載したことのみならず、本明細書および本明細書に添付した図面から把握可能な全ての事項を含む。
また本明細書の開示内容は、本明細書に記載した個別の概念の補集合を含んでいる。すなわち、本明細書に例えば「AはBよりも大きい」旨の記載があれば、たとえ「AはBよりも大きくない」旨の記載を省略していたとしても、本明細書は「AはBよりも大きくない」旨を開示していると云える。なぜなら、「AはBよりも大きい」旨を記載している場合には、「AはBよりも大きくない」場合を考慮していることが前提だからである。
C0 回転の軸
2 スケール
7 検出ヘッド
401 連結部
402 連結部
500 センサ
501 第1支持部
502 第2支持部
503 弾性部

Claims (17)

  1. 第1支持部と前記第1支持部に対向する第2支持部と、
    前記第1支持部と前記第2支持部とを連結する複数の弾性部と、
    前記第1支持部に固定されたスケールと、前記スケールに対向し、前記第2支持部に固定された検出ヘッドとを備え、
    前記第1支持部に対する前記第2支持部の回転を、前記スケールと前記検出ヘッドによって検出するセンサであって、
    前記複数の弾性部は前記回転の周方向に並んで配列され、
    前記複数の弾性部の各々と前記第1支持部との連結部と、前記複数の弾性部の各々と前記第2支持部との連結部とは、前記回転の軸方向に沿って配置されており、
    前記スケールと前記検出ヘッドは、前記回転の径方向に並んで配置されていることを特徴とするセンサ。
  2. 前記第1支持部と前記弾性部との間に設けられた第1結合部と、前記第2支持部と前記弾性部との間に設けられた第2結合部とを有し、前記第1結合部と前記第2結合部は、前記弾性部と一体に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
  3. 第1支持部と前記第1支持部に対向する第2支持部と、
    前記第1支持部と前記第2支持部とを連結する複数の弾性部と、を有し、
    前記第1支持部に対する前記第2支持部の回転を、スケールと前記スケールに対向する検出ヘッドからなるエンコーダによって検出するセンサであって、
    前記弾性部は、前記回転の中心に一致する中心を有する円上に並んで配されており
    前記第1支持部と前記弾性部との間に設けられた第1結合部と、前記第2支持部と前記弾性部との間に設けられた第2結合部とを有し、
    前記スケールは前記第1支持部に固定され、前記検出ヘッドは前記第2支持部に固定され、
    前記スケールおよび検出ヘッドは、前記回転の径方向に並んで配置されていることを特徴とするセンサ。
  4. 前記第1結合部と前記第2結合部は、前記弾性部と一体に構成されていることを特徴とする請求項3に記載のセンサ。
  5. 前記第1結合部と前記第2結合部と前記弾性部は、一つの材質からなることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載のセンサ。
  6. 前記複数の弾性部は、前記第1結合部と前記第2結合部とを前記回転の軸方向に連結することを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載のセンサ。
  7. 前記スケールおよび前記検出ヘッドのうち一方は、前記第1支持部に接着され、前記スケールおよび前記検出ヘッドの他方は、前記第2支持部に接着されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のセンサ。
  8. 前記複数の弾性部は、前記センサの外周に配列されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のセンサ。
  9. 前記第1支持部に固定される前記スケールおよび前記検出ヘッドのうち一方は、前記回転の軸の側の面と対向する面を有し、前記面は、前記回転の中心から前記第1結合部の前記回転の径方向における端部までの距離Rより離れた位置に配置されることを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載のセンサ。
  10. 前記第2支持部に固定される前記スケールおよび前記検出ヘッドのうち他方は、前記距離Rより、近い距離に配置されることを特徴とする請求項9に記載のセンサ。
  11. 前記第1結合部と前記第2結合部と前記弾性部は、板金からなることを特徴とする請求項9または10に記載のセンサ。
  12. 前記板金は、メッキ加工が施された板金であることを特徴とする請求項11に記載のセンサ。
  13. 前記スケールは、パターン部を有し、前記検出ヘッドは前記パターン部を読み取って検出信号を出力することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載のセンサ。
  14. 前記検出ヘッドと前記スケールとの距離は、0.2mm以上1.2mm以下であることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載のセンサ。
  15. 封止材によって、前記スケールと前記検出ヘッドとの間を封止することを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載のセンサ。
  16. 請求項1乃至15のいずれか1項に記載のセンサと、機械装置と、前記検出ヘッドから出力された信号に基づいて、前記機械装置を制御する制御装置とを備えることを特徴とする機器。
  17. 請求項16に記載の機器はロボットであって、前記ロボットがワークを把持し、物品を製造することを特徴とする製造方法。
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