JP2023034759A - センサ、機器および製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 センサの検出精度の低下を抑制する。
【解決手段】 構造体と、前記構造体の変形を計測するエンコーダとを有したセンサであって、前記エンコーダは、スケールと、前記スケールに対向して配置された検出ヘッドとを有し、前記検出ヘッドは、検出ユニットと、前記検出ユニットと前記スケールとの間に存在し、前記検出ユニットに固定される光透過材とを備え、前記構造体は、第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間に配され、前記第1部分および前記第2部分に結合し、前記構造体にかかる力によって変形する弾性部と、前記第1部分と一体で構成された第3部分を有し、前記検出ヘッドが、前記光透過材および前記第3部分に接する接着剤によって、前記第3部分に固定されていることを特徴とするセンサ。
【選択図】 図1
【解決手段】 構造体と、前記構造体の変形を計測するエンコーダとを有したセンサであって、前記エンコーダは、スケールと、前記スケールに対向して配置された検出ヘッドとを有し、前記検出ヘッドは、検出ユニットと、前記検出ユニットと前記スケールとの間に存在し、前記検出ユニットに固定される光透過材とを備え、前記構造体は、第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間に配され、前記第1部分および前記第2部分に結合し、前記構造体にかかる力によって変形する弾性部と、前記第1部分と一体で構成された第3部分を有し、前記検出ヘッドが、前記光透過材および前記第3部分に接する接着剤によって、前記第3部分に固定されていることを特徴とするセンサ。
【選択図】 図1
Description
本発明は、センサに関する。
自動車やロボットには、トルクを検出して電気信号として出力するセンサが搭載されている。センサは、エンコーダ装置などの変位検出装置を搭載しており、変位検出装置によって検出された変位情報を用いてトルク値を求める。そこで特許文献1には、スケールからの位置情報を取得する検出ヘッドが、検出ヘッド支持部に取り付けられ、検出ヘッド支持部が取り付け部に固定されている形態が提案されている。
特許文献1の形態では、センサ周囲の温度上昇などの環境変化により、センサの精度が低下することがあった。そこで、センサの検出精度の低下を抑制することを目的とする。
上記課題を解決するための手段は、構造体と、前記構造体の変形を計測するエンコーダとを有したセンサであって、前記エンコーダは、スケールと、前記スケールに対向して配置された検出ヘッドとを有し、前記検出ヘッドは、検出ユニットと、前記検出ユニットと前記スケールとの間に存在し、前記検出ユニットに固定される光透過材とを備え、前記構造体は、第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間に配され、前記第1部分および前記第2部分に結合し、前記構造体にかかる力によって変形する弾性部と、前記第1部分と一体で構成された第3部分を有し、前記検出ヘッドが、前記光透過材および前記第3部分に接する接着剤によって、前記第3部分に固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、センサの検出精度の低下を抑制する上で有利な技術を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態を説明する。ただし、以下に説明する形態は、発明の1つの実施形態であって、これに限定されるものではない。そして、共通する構成を複数の図面を相互に参照して説明し、共通の符号を付した構成については適宜説明を省略する。同じ名称で別々の事項については、それぞれ、第一の事項、第二の事項というように、「第〇」を付けて区別することができる。
<第1実施形態>
図1(a)は、本実施形態に係るセンサ500の一例としてのトルクセンサの上面図である。図1(b)は、本実施形態に係るセンサ500の一部分の模式図である。図1(c)は、図1(b)の要部の拡大図である。
図1(a)は、本実施形態に係るセンサ500の一例としてのトルクセンサの上面図である。図1(b)は、本実施形態に係るセンサ500の一部分の模式図である。図1(c)は、図1(b)の要部の拡大図である。
センサ500は、構造体520とエンコーダ510からなる。構造体520は、剛性部700と弾性部503からなる。剛性部700は、結合部分401,402と中継部分403,404と支持部分501,502からなる。
剛性部700と弾性部503は均一な材質でできており、一体で構成されているが、剛性部700に比べて弾性部503の厚みを薄くすることで、弾性部503は構造体にかかる力によって弾性変形する。
支持部分501,502は、平板状の部材であり、例えば図1(a)に示すように回転軸線C0を中心とする円環形状となっている。支持部分501は、支持部分502に対して回転軸線C0を中心とする回転方向に相対的に変位可能となっている。なお、支持部分501,502の形状は、これに限定するものではなく、例えば円盤形状であってもよい。
支持部分501と支持部分502とは、回転軸線C0の延びる方向であるZ方向に間隔をあけて互いに対向して配置されている。弾性部503は、結合部分401、結合部分402との間に配され、結合部分401と結合部分402に結合する。支持部分501は、結合部分401と一体で構成された支持部分501であって、結合部分401および中継部分403を介して、弾性部503に固定される。支持部分502は、結合部分402と一体で構成された支持部分502であって、結合部分402中継部分404を介して、弾性部503に固定される。弾性部503は、構造体520にかかる力によって変形し、回転軸線C0の周方向に沿って互いに間隔をあけて複数配置されている。
トルクが作用すると、作用したトルクの大きさに応じた回転量で、支持部分501が支持部分502に対して回転軸線C0を中心に相対的に回転変位する。弾性部503は、目的とするトルクの計測範囲および必要とする分解能などに応じた弾性係数、即ちばね係数を有する材質で構成される。弾性部503の材質は、例えば樹脂又は金属であり、金属であるのが好ましい。金属としては、鋼材、ステンレスなどが挙げられる。本実施形態では、支持部分501、支持部分502、結合部分401、中継部分403、結合部分402、中継部分404および弾性部503は、同じ材質であり、一体に構成されている。一体に構成されているとは、支持部分501、支持部分502および弾性部503の間には取り付け部や結合部などがないことを指す。
ロボットシステムに用いられる支持部分501、支持部分502、弾性部503を構成する材質は、トルク検出方向以外に歪みづらい硬い材質が好適であり、ビッカース硬度90HVを超える材質であれば好ましい。たとえば支持部分501、支持部分502、弾性部503を構成する材質は、金属であれば好ましく、金属のうちでも合金であればより好ましい。
なお、支持部分501、支持部分502、弾性部503を構成する材質は、金属もしくは金属以外の母材にメッキ加工を施したものでもよい。支持部分501、支持部分502、弾性部503を構成する材質は、炭素鋼や合金鋼などの鋼や、アルミニウム合金、チタン合金等を用いることができる。合金鋼としては、ステンレス(SUS(Steel Use Stainless))が好適である。
本実施形態で用いるSUSは、磁性を持つステンレス鋼であり、比電気抵抗率は常温で75μΩ・cm以上85μΩ・cm以下、熱伝導率は100℃において0.0340cal/cm・sec・℃以上0.0540cal/cm・sec・℃以下である。熱膨張係数は、9.8×10-6/℃以上11.8×10-6/℃以下、弾性係数は10.0×103kg/mm2以上30.0×103kg/mm2以下であり、銅やニオブを含んでいる。
構造体520は一体形成されているため、硬い材質を用いると、トルクが掛かった場合のトルク検出方向の変位量も小さくなる。つまり、周囲温度変化による僅かな変動等も、大きなトルク検出誤差となってしまう虞がある。
センサ500は、支持部分501と支持部分502との相対的な変位、即ち支持部分501と支持部分502との間に作用したトルクを計測するのに用いる少なくとも1つのエンコーダ510を有する。少なくとも1つのエンコーダ510は、複数設けられたエンコーダであるのが好適である。複数のエンコーダは、4つであるのがさらに好適である。本実施形態では、センサ500は、4つのエンコーダ510を有する。
4つのエンコーダ510は、互いに同じ構成である。4つのエンコーダ510は、回転軸線C0を中心に90度対称な位置に等間隔で配置されている。なお、センサ500に含まれるエンコーダ510の数は、4つであるのが好ましいが、これに限定するものではない。センサ500に含まれるエンコーダ510の数は、1つ、2つ、3つ、又は5つ以上であってもよい。
各エンコーダ510は、インクリメンタル型もしくはアブソリュート型のエンコーダである。本実施形態ではインクリメンタル型のエンコーダを例として説明を行うが、アブソリュート型のエンコーダでも良い。また、各エンコーダ510は、光学式、静電容量式又は磁気式のエンコーダが好適であり、このうち、高い検出分解能を実現可能な光学式のエンコーダがより好適である。したがって、本実施形態では、各エンコーダ510は、光学式のエンコーダである。
各エンコーダ510は、リニアエンコーダであってもロータリエンコーダであってもよい。回転軸線C0を中心とする支持部分501と支持部分502との相対的な回転方向の変位は、各エンコーダ510の位置では微小な変位であり、並進方向の変位とみなすことができる。よって、本実施形態では、各エンコーダ510は、リニアエンコーダを採用している。また、エンコーダ510は、本実施形態では反射型であるが、透過型であってもよい。各エンコーダ510は、支持部分501に対する支持部分502の、回転軸線C0を中心とした回転方向の相対的な変位、即ちタンジェンシャル方向の相対的な変位を検出できる。
各エンコーダ510は、スケール2と、スケール2と対向するように配置された検出ヘッド7と、を有する。検出ヘッド7は、光を透過する光透過材6と、光透過材6に固定され、スケール2からの情報を処理する検出ユニット10とを備える。光透過材6は、検出ユニット10とスケール2の間に存在し、たとえばガラスやプラスチック等であり得るが、ガラスであると好ましい。支持部分501は、検出ヘッド7を支持し、支持部分502は、スケール2を支持する。回転軸線C0は、検出ヘッド7からスケール2に向かう方向における構造体520の回転軸である。支持部分501は、検出ヘッド支持部分と呼ぶことができ、支持部分502は、スケール支持部分と呼ぶことができる。支持部分501はたとえば第3部分であり、支持部分502はたとえば第4部分である。
検出ヘッド7のうち光透過材6は、光透過材6および支持部分501に接する接着剤11によって、支持部分501に接着される。すなわち、光透過材6は、支持部分501に直接接着される。
検出ヘッド7は、支持部分501に接着され、支持部分501に支持されている。スケール2は、支持部分502に接着され、支持部分502に支持されている。
検出ヘッド7は、支持部分501に設けられた開口部5010を閉じるように配置される。本実施形態では、光透過材6と支持部分501は、光透過材6の側面61で接着されているが、光透過材6のスケール2の側の面において接着されていても良い。また、スケール2も支持部分502と接着剤11によって接着されていてもよい。
本実施形態では、スケール2および検出ヘッド7は、支持部分501、502に直接接している。すなわち、支持部分501、502とスケール2および検出ヘッド7が直接接着されており、センサステイ等の部品を介していない。それにより、センサ500を構成する取り付け部や結合部の数が最小限であるため、センサ500の周囲の温度上昇等の環境変化があっても、トルク値τを高精度に求めることができる。
接着剤11を用いることで、検出ヘッド7の左右に遊びを持たせることができ、光透過材6の破損を防ぐことができる。接着剤11は、周囲の温度上昇により、接着が緩くなってしまうことがある。しかし本実施形態においては、検出ヘッド7を支持部501に直接接着しているため、従来に比べ接着箇所が少なく、周囲の温度上昇によるセンサ500の検出精度の低下を抑制できる。
次に図1(c)を用いて、検出ヘッド7の構成の説明を行なう。
検出ヘッド7は、光透過材6と検出ユニット10を有する。検出ユニット10は、光源1と受光ユニット3とプリント配線板4とを備える。本実施形態に用いる光源1は、電流狭窄型の点発光LEDを用いた例について、説明を行う。光源1からスケール2へ発散光を照射して、反射した光を受光ユニット3で受光する。光源1からスケール2へ照射される光は、どの波長の光でもよいが、550nm以上1000nm以下であれば好ましく、650nm以上900nm以下であればより好ましい。
受光ユニット3は、受光素子アレイ9を有する。光源1および受光ユニット3は、プリント配線板4に実装され、光を透過する透明の樹脂5で封止されている。樹脂5の表面には、光を透過する透明の光透過材6が配置されている。この構成により、光源1および受光ユニット3が樹脂5および光透過材6で保護されている。
樹脂5の表面に光透過材6としてのガラス等が存在せず、樹脂5が剥き出しの状態であっても、樹脂5が光透過材6として機能することができる。その場合、樹脂5と支持部分501に接する接着剤11によって、樹脂5が支持部分501に接着される。本実施形態では検出ヘッド7のうち光透過材6が支持部分501に接着されているが、光透過材6だけでなくプリント配線板4および樹脂5が支持部分501に接着されていても良い。樹脂5と光透過材6の屈折率は、1.2以上1.8以下であり、それぞれの屈折率差は0.2以下であることが好ましく、等しいことがより好ましい。
支持部分501に開口部5010を設けることで、スケール2と検出ヘッド7との間に遮蔽物が存在しない状態としている。
本実施形態では、支持部分501のうち支持部分502側の面5012は、検出ヘッド7よりもスケール2側に存在している。しかし、検出ヘッド7の面のうちスケール2側の面72と対向する面77が、支持部分501のうちスケール2側の面5012よりスケール2から離れた位置に存在していればよい。
スケール2と検出ヘッド7の距離は、たとえば0.2mm以上であればよく、0.6mm以上だと好ましい。また、たとえば1.2mm以下であればよく、1.0mm以下であれば好ましい。0.6mm以上1.0mm以下であればより好適である。
光透過材6の厚みは0.2mm以上であれば好ましく、0.6mm以上であればより好ましい。また、1.2mm以下であれば好ましく、1.0mm以下であればより好ましい。
樹脂5の厚みは、0.4mm以上であれば好ましく、0.6mm以上であれば好ましい。また、1.1mm以下であれば好ましく、0.9mm以下であればより好ましい。光透過材6と検出ユニット10との距離は、たとえば0.4mm以上1.4mm以下であれば好ましい。
なお、図1(c)に示した通り、支持部分501と検出ヘッド7との接着位置に接着剤11を塗布したとき、液面がメニスカスになることがある。接着剤11としては、通常の接着剤を使うこともできるが、2液混合硬化型や、紫外線硬化型の接着剤であれば任意のタイミングで固定が可能であるため、好ましい。
エンコーダ510を用いることにより、支持部分501と支持部分502との相対的な変位を、ある基準位置を起点とする相対量として計測することが可能である。
図2(a)は、本実施形態に係るセンサ500の演算処理装置600の構成を示したブロック図である。演算処理装置600は、エンコーダ510と同じ数、例えば4つの信号処理回路50と、4つの信号処理回路50と接続されたコンピュータ650と、を有する。コンピュータ650は、例えばマイクロコンピュータである。以下、コンピュータ650の構成の一例について説明する。
コンピュータ650は、処理部の一例であるプロセッサとしてのCPU651(Central Processing Unit)を有する。また、コンピュータ650は、CPU651にトルク値τを求める演算処理を行わせるためのプログラム620を格納したROM652(Read Only Memory)と、データ等を一時的に格納するのに用いられるRAM653(Random Access Memory)と、を有する。また、コンピュータ650は、信号処理回路50や外部接続機器、例えば制御部300や不図示の外部ストレージなどとのインタフェースであるI/O654(Input/Output)を有する。CPU651、ROM652、RAM653、およびI/O654は、バス660で互いに通信可能に接続されている。
トルク値τは、トルク情報、即ちトルクデータであり、規格化された値であってもよい。CPU651は、各信号処理回路50から位相情報を取得し、プログラム620に従って演算処理を行ってトルク値τを求め、求めたトルク値τを制御部300へ出力する。
本実施形態では、ROM652およびRAM653を有して、記憶部の一例である記憶装置670が構成されている。なお、記憶装置670の構成は、これに限定するものではない。また、記憶装置670は、内部ストレージであっても、外部ストレージであっても、内部ストレージおよび外部ストレージの組み合わせであってもよい。
また、本実施形態では、コンピュータ650によって読み取り可能な非一時的な記録媒体がROM652であり、ROM652にプログラム620が記録されているが、これに限定するものではない。プログラム620は、コンピュータ650によって読み取り可能な非一時的な記録媒体であれば、いかなる記録媒体に記録されていてもよい。また、プログラム620をコンピュータ650に供給するための記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性メモリ等を用いることができる。
演算処理装置600は、各エンコーダ510の検出ヘッド7からのエンコーダ信号である検出信号Sに基づき、支持部分501と支持部分502との相対的な変位情報を求める。そして、演算処理装置600は、求めた変位情報をトルク値τに換算して、制御部300に出力する。CPU651は、検出ヘッド7がスケール2から得た情報を検出信号Sとして内挿処理、記憶装置670への情報の書き込みおよび読み出しの処理、位置信号の出力等の処理を行う。
図2(b)は、本実施形態に係るセンサ500の機能を示したブロック図である。
センサ500は、複数の変位検出装置の一例として複数、例えば4つのエンコーダ装置550を有する。各エンコーダ装置550は、エンコーダ510と、信号処理回路50と、図2(a)に示すコンピュータ650の一部の機能と、を有する。図2(a)に示すCPU651がプログラム620を実行することにより、図2(b)に示す各変位算出部680およびトルク算出部681として機能する。
即ち、CPU651は、各エンコーダ装置550の変位算出部680として機能する。また、CPU651は、各変位算出部680で算出した変位情報である位相Φ1を用いてトルク値τを算出するセンサ500のトルク算出部681として機能する。各変位算出部680による位相Φ1の演算処理については、後述する。位相Φ1は、支持部分501の弾性変形を含まない、センサ500に作用したトルクに応じて弾性部503が弾性変形することによる支持部分502に対する支持部分501の相対的な変位情報である。
図3を用いて、本実施形態に係るエンコーダ装置550を説明する。図3(a)は、本実施形態に係るエンコーダ装置550をX方向から見た模式図であり、図3(b)は、本実施形態に係る検出ヘッド7をZ方向から見た平面図である。
スケール2は、検出ヘッド7に対して相対的にX方向に並進移動する。検出ヘッド7に対して相対的に並進移動するスケール2の移動方向をX方向、X方向と交差する方向をY方向、X方向およびY方向に交差する方向をZ方向とする。X方向、Y方向、およびZ方向は、互いに直交する方向であるのが好ましい。X方向はタンジェンシャル方向であり、Y方向はラジアル方向である。X方向は、エンコーダ510における測位方向でもある。
検出ヘッド7は、Z方向においてスケール2と対向する位置に配置される。検出ヘッド7は、発光ユニットの一例である、LEDからなる光源1と、受光ユニット3とを有する。受光ユニット3は、光源1に対してY方向に間隔をあけて配置されている。
図3を用いて、エンコーダ装置550の説明を行なう。スケール2の表面にはスケールトラック8が設けられている。光源1から出射された発散光束は、スケール2のスケールトラック8に斜め方向から照射される。スケールトラック8で反射した光束は、検出ヘッド7の受光素子アレイ9に向けて反射される。
信号処理回路50は、例えばICチップからなる半導体素子で構成される。信号処理回路50は、例えばプリント配線板4の表面に実装される。なお、信号処理回路50の配置位置は、これに限定するものではなく、プリント配線板4上とは別の場所に配置されていてもよい。図3(a)では、信号処理回路50は、説明の便宜上、プリント配線板4上とは別の場所に図示されている。信号処理回路50は、検出信号Sのうち、受光素子アレイ9から取得した検出信号Sを処理する回路部51を含む。
次に図4を用いてスケール2の構成について説明する。スケール2はパターン部80を有し、検出ヘッド7はスケール2のパターン部80を読み取って、検出信号Sを信号処理回路50に出力する。パターン部80は、スケールトラック8に形成される。
受光素子アレイ9によって受光された光束は、電気信号に変換される。各電気信号は、各検出信号Sとして信号処理回路50の回路部51に送信される。
スケールトラック8の各々のパターン801は、所定のピッチP1でX方向に互いに間隔をあけて配置されている。トルクを計測するのに用いるピッチP1は、できるだけ小さいピッチとするのが好ましい。ピッチP1を狭くすることで、高い分解能のセンサ500を実現することができる。以下、ピッチP1が100μmである場合について説明する。
スケール2は、例えばガラスのような基材を有する。パターン部80は、基材上にクロム膜がパターニングされることで形成されている。なお、スケール2の基材は、ポリカーボネートなどの樹脂やSUSのような金属であってもよい。また、パターン部80は、反射膜として機能すればよく、アルミニウムのような膜であってもよい。
図5は、本実施形態に係る受光素子アレイ9の平面図である。受光素子アレイ9は、X方向に50μmのピッチで配列された複数、例えば32個の受光素子90を有する。各受光素子90は、たとえばX方向の幅X_pdが50μmであり、Y方向の幅Y_pdが800μmである。受光素子アレイ9の全幅X_totalは1600μmである。
スケール2上のパターン801は、受光素子アレイ9において2倍の拡大投影となる。そのため、スケール2上の検出範囲は、たとえばX方向800μm、Y方向400μmの範囲となる。受光素子アレイ9の検出信号は、図3(a)に示す回路部51に出力される。
図6は、本実施形態における信号処理回路50の回路部51の回路図である。
受光素子アレイ9の後段には、初段増幅器である4つのIV変換アンプ34,35,36,37が設けられている。IV変換アンプ34,35,36,37は、受光素子アレイ9の各受光素子90から読み出された電流信号である検出信号から4相の正弦波出力S(A+),S(B+),S(A-),S(B-)を生成する。4相正弦波の相対位相は、検出ピッチに対し、S(A+)を基準とすると、S(B+)が約+90度、S(A-)が約+180度、S(B-)が約+270度の関係にある。
IV変換アンプ34,35,36,37の後段には、A相用差動アンプ39およびB相用差動アンプ40が設けられている。A相用差動アンプ39およびB相用差動アンプ40は、4相の正弦波出力S(A+),S(B+),S(A-),S(B-)を用いて以下の式(1)および式(2)の演算を行う。これにより、A相用差動アンプ39およびB相用差動アンプ40は、直流分が除去された2相の正弦波信号S(A),S(B)を生成する。
S(A)=S(A+)-S(A-)・・・(1)
S(B)=S(B+)-S(B-)・・・(2)
A相用差動アンプ39およびB相用差動アンプ40の後段には、図2(a)に示すコンピュータ650が設けられており、2相の正弦波信号S(A),S(B)は、コンピュータ650に出力される。
S(B)=S(B+)-S(B-)・・・(2)
A相用差動アンプ39およびB相用差動アンプ40の後段には、図2(a)に示すコンピュータ650が設けられており、2相の正弦波信号S(A),S(B)は、コンピュータ650に出力される。
このように、図3(a)に示す回路部51は、受光素子アレイ9から取得した検出信号Sから、直流分が除去された2相の正弦波信号S(A),S(B)を生成する。
本実施形態では、コンピュータ650は、検出ヘッド7からの検出信号Sに基づく位相情報である正弦波信号S(A),S(B)を用いて、支持部分501にかかるトルク値τを求める。
<第2実施形態>
次に図7を用いて第2実施形態に係るセンサ500について説明する。本実施形態に係るセンサ500は、第1実施形態のセンサ500とは支持部分502の構造が異なる。具体的には、構造体520が凸部511を備え、支持部分502に、支持部分501側に突出する凸部511が設けられている。凸部511の上面にスケール2を設けることで、スケール2を支持している。
次に図7を用いて第2実施形態に係るセンサ500について説明する。本実施形態に係るセンサ500は、第1実施形態のセンサ500とは支持部分502の構造が異なる。具体的には、構造体520が凸部511を備え、支持部分502に、支持部分501側に突出する凸部511が設けられている。凸部511の上面にスケール2を設けることで、スケール2を支持している。
本実施形態の支持部分502は、スケール2を支持する位置を、スケール2を支持しない中継部分404に比べて嵩上げしている。凸部511で嵩上げすることにより、スケール2と検出ヘッド7との距離を調整することができる。検出ヘッド7とスケール2は、検出精度における最良の距離にすることが望ましいため、このようにして設計的に距離の調整を行うことができる。
<第3実施形態>
次に図8を用いて第3実施形態に係るセンサ500について説明する。本実施形態に係るセンサ500は、第2実施形態のセンサ500とは検出ヘッド7の配置が異なる。
次に図8を用いて第3実施形態に係るセンサ500について説明する。本実施形態に係るセンサ500は、第2実施形態のセンサ500とは検出ヘッド7の配置が異なる。
本実施形態の支持部分501が検出ヘッド7を支持する位置を、検出ヘッド7を支持しない中継部分403と同じ高さにしている。必ずしも同じ高さにする必要はなく、検出ヘッド7の位置を調整することにより、スケール2と検出ヘッド7との距離を調整することができる。検出ヘッド7とスケール2は、検出精度における最良の距離にすることが望ましいため、このようにして設計的に距離の調整を行うことができる。
<第4実施形態>
次に図9を用いて、第4実施形態に係るセンサ500について説明する。
次に図9を用いて、第4実施形態に係るセンサ500について説明する。
本実施形態に係るセンサ500は、第1実施形態に係るセンサ500とは結合部分401の結合部分402側、および結合部分402の結合部分401側にそれぞれ部材601、部材602を設けている点が異なる。
より具体的には、部材601を介して弾性部503に結合された結合部分401と一体に構成された支持部分501に検出ヘッド7が設けられている。また、部材602を介して弾性部503に結合された結合部分402と一体に構成された支持部分502にスケール2が設けられている。
検出ヘッド7とスケール2は、センサ500の回転の径方向に沿って配置されており、検出ヘッド7のうち光透過材6の側面61が接着剤11によって、支持部分501に接着されている。ほかの実施形態に比べて、回転軸線C0から離れた位置に検出ヘッド7およびスケール2を配置することで、センサ500の分解能および精度を向上させることができる。
また、部材601および部材602を補強する支持部分501および支持部分502に、検出ヘッド7およびスケール2を接着することで、測位方向以外のトルクの影響を抑制することができる。
<第5実施形態>
次に図10から図14を用いて、第1実施形態から第4実施形態に係るセンサ500を搭載したものの一例としてのロボットシステム100を説明する。
次に図10から図14を用いて、第1実施形態から第4実施形態に係るセンサ500を搭載したものの一例としてのロボットシステム100を説明する。
図10は、本実施形態に係るロボットシステム100の説明図である。図9に示すように、ロボットシステム100は、ロボット200と、制御部300からなる。ロボット200は、物品を製造する作業、例えば第1ワークW10を把持し、把持した第1ワークW10を第2ワークW20に組み付けることによって物品を製造する作業などを行うことができる。また、作業者が近くにいる場合でも、協働して作業することが可能である。
機械装置とはたとえばロボット200であり、機械装置を制御する制御部300とはたとえばロボット制御装置であり、ロボット200を制御するものである。制御部300には、教示装置の一例であるティーチングペンダント400が接続可能である。ティーチングペンダント400は、ロボット200を教示する装置であり、制御部300に教示データを出力する。制御部300は、教示データに基づいて軌道データを生成し、軌道データに従ってロボット200を動作させる。
ロボット200は、ロボットアーム201と、エンドエフェクタの一例であるロボットハンド202と、を備える。ロボットアーム201は、例えば垂直多関節のロボットアームである。ロボットアーム201の基端である固定端201Aが架台150に固定されている。ロボットアーム201の先端である自由端201Bには、ロボットハンド202が取り付けられている。ロボットアーム201は、複数のリンク210,211,212,213を有し、これらリンク210,211,212,213が関節J1,J2,J3で回転可能に連結されている。ロボットアーム201の各関節J1~J3には駆動装置230が設けられている。各関節J1~J3の駆動装置230は、必要とされるトルクに合わせた適切な出力のものが用いられる。
以下、ロボットアーム201において、関節J1を例に代表して説明し、他の関節J2,J3については、サイズや性能が異なる場合もあるが、同様の構成であるため、説明を省略する。
図11は、本実施形態に係るロボットアーム201の関節J1を示す部分断面図である。駆動装置230は、回転駆動源である電動のモータ141と、モータ141の回転軸部142に接続され、回転軸部142の回転を減速してセンサ500に伝達する減速機143と、減速機143の出力側に配置されたセンサ500と、を有する。センサ500に設けられたスケール2および検出ヘッド7は、それぞれ減速機143側および制御部300側に設けられている。モータ141の回転軸部142は、回転軸線C0を中心に回転する。リンク210とリンク211とは、クロスローラベアリング147を介して回転可能に連結されている。モータ141は、サーボモータであり、例えばブラシレスDCサーボモータやACサーボモータである。モータ141は発熱し、モータ141の温度は例えば90℃以上になりうる。モータ141から発せられる熱でセンサ500周囲の温度が高くなり、さらに、支持部分501と検出ヘッド7を接着する接着剤11の温度が高くなり、接着剤11が緩くなる虞がある。
特に、接着剤11の温度が、接着剤11のガラス転移点よりも高い温度になると、接着剤が緩くなりやすい。接着剤11のガラス転移点は例えば40~80℃である。
したがって、モータ141を駆動した際、モータ141の温度が、接着剤のガラス転移点よりも高い温度になると、接着剤11が緩くなりやすい。
センサ500とモータ141との距離が小さいほど、モータ141から発せられる熱でセンサ500周囲の温度が高くなりやすい。モータ141とセンサ500との距離が、たとえば3cm以内であると、モータ141から発せられる熱でセンサ500周囲の温度が高くなりやすい。
減速機143は、本実施形態では波動歯車減速機である。減速機143は、モータ141の回転軸部142に連結された、入力軸の一例であるウェブジェネレータ151と、リンク211に固定された、出力軸の一例であるサーキュラスプライン152と、を備える。なお、サーキュラスプライン152は、リンク211に連結されているが、リンク211と一体に形成されていてもよい。
また、減速機143は、ウェブジェネレータ151とサーキュラスプライン152との間に配置され、センサ500を介してリンク210に連結されたフレクスプライン153を備える。フレクスプライン153は、カップ状に形成されている。フレクスプライン153は、ウェブジェネレータ151によって楕円形状に撓み変形され、楕円形状の長軸部分でサーキュラスプライン152と噛み合う。ウェブジェネレータ151が回転することによって、フレクスプライン153における楕円形状の長軸部分が回転し、フレクスプライン153とサーキュラスプライン152との噛み合い位置がウェブジェネレータ151の回転方向に移動していく。ウェブジェネレータ151が1回転することで、フレクスプライン153とサーキュラスプライン152との歯数差分だけサーキュラスプライン152がフレクスプライン153に対して相対的に回転する。
これにより、サーキュラスプライン152は、ウェブジェネレータ151の回転に対して所定の減速比で減速され、フレクスプライン153に対して相対的に回転する。したがって、サーキュラスプライン152が連結されたリンク211は、フレクスプライン153がセンサ500を介して連結されたリンク210に対して、回転軸線C0まわりに相対的に回転する。
センサ500は、減速機143の出力側であるフレクスプライン153に配置されている。つまり、センサ500は、リンク210と減速機143のフレクスプライン153との間、即ち第1リンクの一例であるリンク210と、第2リンクの一例であるリンク211との間に配置されている。そして、センサ500は、リンク210とリンク211との間に作用する回転軸線C0まわりのトルクを計測し、計測値であるトルク値τに応じた電気信号(デジタル信号)を制御部300に出力する。制御部300は、トルク値に基づいてロボット200を制御する。
図12は、本実施形態におけるロボットアーム201の関節J1の制御系を示すブロック図である。駆動装置230は、モータ141および制御部300に電気的に接続された駆動制御装置260を有する。駆動装置230のセンサ500は、制御部300に電気的に接続されている。
制御部300は、ロボットシステム全体を統括して制御するものである。即ち、制御部300は、ロボット200の動作を制御する。ロボット200の動作の制御には、位置制御と力制御とがある。
制御部300は、位置制御時には、ロボット200の手先の位置に基づいて動作指令を生成し、生成した動作指令を駆動制御装置260に出力する。制御部300は、力制御時には、センサ500からの計測値であるトルク値τに基づいて動作指令を生成し、生成した動作指令を駆動制御装置260に出力する。駆動制御装置260は、動作指令に従ってモータ141を通電制御してモータ141を駆動する。
力制御時、制御部300は、センサ500の出力であるトルク値τに基づいてロボット200を動作させる。このため、ロボット200の力制御の性能は、センサ500の精度、即ち分解能に依存する。
図13に示すフローチャートを参照しながら、ロボット200の制御方法について説明する。図12は、本実施形態に係るトルクの検出方法の一例を示すフローチャートである。
ステップS101において、制御部300は、教示データを含むロボットプログラムに応じた軌道データに従ってロボット200が動作するようロボット200を制御する。その際、制御部300は、各関節J1~J3のモータ141に駆動電流を供給し、各関節J1~J3を駆動させる。各関節J1~J3には、外部から負荷であるトルクがかかっている状態でもかかっていない状態であってもよい。
ステップS102において、変位算出部680は、パターン801からX方向の変位量を示す位相Φ1を検出する。即ち、変位算出部680は、回路部51からの正弦波信号S(A),S(B)を用いて、検出ヘッド7に対するスケール2の相対的なX方向の変位量を位相Φ1として求める。
ステップS103において、制御部300は、ロボット200の制御中、センサ500からのトルク値τを取得する。
ここで、図13に示すステップS102は、図2(b)に示す各変位算出部680の演算処理であり、ステップS103は、図2(b)に示すトルク算出部681の演算処理である。以下、図5(b)に示す各変位算出部680で行うステップS102の処理について説明する。
位相Φ1は、式(1)および式(2)を用いて以下の式(3)から求められる。
Φ1=ATAN2[S(A),S(B)]・・・(3)
ATAN2[Y,X]は、象限を判別して0~2π位相に変換する逆正接演算関数である。位相Φ1とスケール2の位置との関係は、図14のグラフに示すようになる。
ATAN2[Y,X]は、象限を判別して0~2π位相に変換する逆正接演算関数である。位相Φ1とスケール2の位置との関係は、図14のグラフに示すようになる。
なお、式(3)の演算をする前に、各アンプのオフセット、およびゲインばらつき等に起因する正弦波信号S(A),S(B)に含まれるゲイン比、およびオフセット誤差を、予め求めておいた補正値で補正してもよい。例えば、正弦波信号S(A),S(B)のそれぞれにおいて、(最大値-最小値)/2からゲイン比、即ち振幅比を算出し、信号振幅が等しくするような補正値を算出しておけばよい。同様に、(最大値+最小値)/2から、オフセット誤差量を算出し、そのオフセット誤差を補正する補正値を算出しておけばよい。これら補正値は、記憶装置670に格納しておけばよい。
以上、変位算出部680は、正弦波信号S(A),S(B)から位相Φ1を求める。
そして、ステップS103において、トルク算出部681は、4つのエンコーダ510それぞれに対して求められた4つの位相Φ1に基づき、トルク値τを算出する。例えば、トルク算出部681は、4つの位相Φ1を平均化し、その平均値に所定係数、例えば弾性部503の弾性係数に比例した感度係数を乗算するなどして、トルク値τを算出する。なお、トルク値τの算出方法は、これに限定するものではなく、各位相Φ1を暫定トルク値に換算し、4つの暫定トルク値を平均化してトルク値τを求めてもよい。変位算出部680は、算出したトルク値τを制御部300に出力する。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本実施形態のセンサ500は、ロボットなどの産業機器のみならず、自動車などの輸送機器、カメラなどの電子機器、プリンタなどの事務機器、CTなどの医療機器、露光装置などの産業機器等に適用が可能である。これらの機器において、センサ500が検出した信号に基づいて、機械装置などの制御を制御装置で行なうことができる。
以上説明した実施形態において、センサ500の一例としてトルクセンサを説明したが、センサ500はトルクセンサに限定されるものではない。たとえば、変位検出器やポテンショメータやストレインゲージ等の変位を検出する装置(センサ)であれば、本発明を適用することで、センサの精度の低下を抑制することができる。
以上、説明した実施形態は、技術思想を逸脱しない範囲において適宜変更が可能である。
たとえば複数の実施形態を組み合わせることができる。また、少なくとも1つの実施形態の一部の事項の削除あるいは置換を行うことができる。
また、少なくとも1つの実施形態に新たな事項の追加を行うことができる。なお、本明細書の開示内容は、本明細書に明示的に記載したことのみならず、本明細書および本明細書に添付した図面から把握可能な全ての事項を含む。
また本明細書の開示内容は、本明細書に記載した個別の概念の補集合を含んでいる。すなわち、本明細書に例えば「AはBよりも大きい」旨の記載があれば、たとえ「AはBよりも大きくない」旨の記載を省略していたとしても、本明細書は「AはBよりも大きくない」旨を開示していると云える。なぜなら、「AはBよりも大きい」旨を記載している場合には、「AはBよりも大きくない」場合を考慮していることが前提だからである。
2 スケール
6 光透過材
7 検出ヘッド
10 検出ユニット
11 接着剤
401 第1部分
402 第2部分
500 センサ
501 第3部分
503 弾性部
510 エンコーダ
520 構造体
6 光透過材
7 検出ヘッド
10 検出ユニット
11 接着剤
401 第1部分
402 第2部分
500 センサ
501 第3部分
503 弾性部
510 エンコーダ
520 構造体
Claims (20)
- 構造体と、前記構造体の変形を計測するエンコーダとを有したセンサであって、
前記エンコーダは、スケールと、前記スケールに対向して配置された検出ヘッドとを有し、
前記検出ヘッドは、検出ユニットと、前記検出ユニットと前記スケールとの間に存在し、前記検出ユニットに固定される光透過材とを備え、
前記構造体は、第1部分と、第2部分と、
前記第1部分と前記第2部分との間に配され、前記第1部分および前記第2部分に結合し、前記構造体にかかる力によって変形する弾性部と、
前記第1部分と一体で構成された第3部分を有し、
前記検出ヘッドが、前記光透過材および前記第3部分に接する接着剤によって、前記第3部分に固定されていることを特徴とするセンサ。 - 構造体と、前記構造体の変位を計測するエンコーダとを有したセンサであって、
前記エンコーダは、スケールと、前記スケールに対向して配置された検出ヘッドとを有し、
前記検出ヘッドは、検出ユニットと、前記検出ユニットと前記スケールとの間に存在し、前記検出ユニットに固定される光透過材を備え、
前記構造体は、第1部分と、第2部分と、
前記第1部分と前記第2部分との間に配され、前記第1部分および前記第2部分に結合し、前記構造体にかかる力によって変形する弾性部と、
前記第1部分と一体で構成された第3部分を有し、
前記光透過材は、前記第3部分に接していることを特徴とするセンサ。 - 前記構造体は、前記第2部分と一体に構成された、前記スケールを支持する第4部分を有していることを特徴とする請求項1または2に記載のセンサ。
- 前記構造体は、前記検出ヘッドの側に突出する凸部を備え、前記スケールは、前記凸部と前記検出ヘッドの間に配置されることを特徴とする請求項3に記載のセンサ。
- 前記凸部は、前記第4部分に設けられていることを特徴とする請求項4に記載のセンサ。
- 前記光透過材の側面が、前記第3部分に接着されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のセンサ。
- 前記第3部分のうち、前記スケールの側の面は、前記検出ヘッドの面のうち、前記スケールの側の面と対向する面より、前記スケールの側に存在することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のセンサ。
- 前記第3部分のうち、前記スケールの側の面は、前記検出ヘッドの面のうち、前記スケールの側の面より、前記スケールの側に存在することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のセンサ。
- 前記第3部分と前記弾性部は、一体に構成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のセンサ。
- 前記スケールは、パターン部を有し、前記検出ヘッドは前記パターン部を読み取って検出信号を出力することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のセンサ。
- 前記検出ヘッドと前記スケールとの距離は、0.2mm以上1.2mm以下であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のセンサ。
- 前記エンコーダは、前記弾性部に作用するトルクに応じた信号を出力することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載のセンサ。
- 前記弾性部は、前記センサの回転の周方向に沿って複数配置されていることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載のセンサ。
- 前記光透過材は、ガラスからなることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載のセンサ。
- 前記第3部分は、ステンレスからなることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載のセンサ。
- 前記エンコーダが複数設けられていることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載のセンサ。
- 前記構造体は、円環形状であることを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載のセンサ。
- 請求項1乃至17のいずれか1項に記載のセンサと、機械装置と、前記検出ヘッドから出力された信号に基づいて、前記機械装置を制御する制御装置とを備えることを特徴とする機器。
- 前記センサと、前記機械装置を駆動するモータとの距離は、3cm以内であることを特徴とする請求項18に記載の機器。
- 請求項18または19に記載の機器はロボットであって、前記ロボットがワークを把持し、物品を製造することを特徴とする製造方法。
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