JP2023064700A - 静電成膜装置 - Google Patents

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【課題】運転を長時間停止した後でも、粉体を均一に対象物に供給でき、均一な厚さの粉体膜を対象物上に形成することができる静電成膜装置を提供する。【解決手段】静電成膜装置は、粉体を擦り込みローラー12に供給するためのホッパ14を備える。ホッパ14は、粉体出口25が形成された底部14Aを有するホッパ箱20と、ホッパ箱20の底部14A上に配置されたホッパローラー22と、ホッパローラー22を回転させるためのホッパローラー回転装置24と、ホッパ箱20の底部14Aに配置されたシャッター35と、シャッター35を駆動して粉体出口25をシャッター35で塞ぐように構成されたシャッター駆動装置37を備えている。ホッパローラー回転装置24は、対象物1に粉体を付着させるときはホッパローラー22を第1の速度で回転させるように構成され、対象物1に粉体を付着させないときはホッパローラー22を第1の速度よりも低い第2の速度で回転させる。【選択図】図1

Description

本発明は、可食性粉体や機能性粉体などの粉体を、静電力を利用して対象物に付着させる静電成膜装置に関する。
静電成膜装置は、食品の印刷や工業製品の製造などの様々な用途に使用されている。この静電成膜装置の原理について、図11を参照して説明する。図11に示すように、静電成膜装置は、メッシュを有するスクリーン202と、スクリーン202上の擦り込みローラー203と、擦り込みローラー203に粉体を供給するホッパ204を備える。対象物200はコンベヤ201によってスクリーン202下方の印刷位置に移動される。
スクリーン202は電源DCの負極に接続され、コンベヤ201は電源DCの正極に接続されるとともに接地される。電源DCによってスクリーン202とコンベヤ201との間には高電圧が印加され、これによりスクリーン202とコンベヤ201上の対象物200との間には静電界が形成される。ホッパ204内の粉体は、回転するホッパローラー205によってホッパ204の底部に形成されている粉体出口(図示せず)に押し込まれ、この粉体出口を通って、回転する擦り込みローラー203上に供給され、さらにスクリーン202上に送られる。
スクリーン202上の粉体は、回転する擦り込みローラー203によってスクリーン202のメッシュに擦り込まれ、メッシュを通ってスクリーン202の下側に押し出される。このとき、粉体は、回転する擦り込みローラー203との摩擦によって負に帯電する。したがって、粉体は、接地されている対象物200に引き付けられて対象物200の表面に付着し、対象物200上に均一な厚さの膜を形成する。
このような静電成膜装置は、粉体からなる膜を均一に形成することが可能であるため、最近では、燃料電池、全固体電池、二次電池、化粧品など、さまざまな工業製品の製造にも使用されつつある。
特開2016-32937号公報
ホッパローラー205および擦り込みローラー203は、ウレタンスポンジなどの弾性材料から構成されている。粉体をホッパ204の底部に形成されている粉体出口(図示せず)にホッパローラー205によって押し込むために、ホッパローラー205はホッパ204の底部に対して押し付けられている。同様に、粉体を擦り込みローラー203によってスクリーン202に押し込むために、擦り込みローラー203はスクリーン202に対して押し付けられている。
静電成膜が行われていないときは、ホッパローラー205および擦り込みローラー203の回転は停止される。しかしながら、長時間ホッパローラー205および擦り込みローラー203の回転が停止されていると、ホッパローラー205および擦り込みローラー203は、それぞれホッパ204の底部およびスクリーン202に対して押し付けられたままになり、ホッパローラー205および擦り込みローラー203が局所的に変形する。その結果、静電成膜を再開したときに、ホッパ204の底部に対するホッパローラー205の圧力が不安定になり、粉体の供給量が不均一となる。同様に、スクリーン202に対する擦り込みローラー203の圧力が不安定になり、粉体の対象物200への供給量が不均一となる。結果として、対象物200上に形成される粉体膜の厚さが不均一となってしまう。
上述の通り、ホッパローラー205および擦り込みローラー203は、ウレタンスポンジなどの弾性材料から構成されているため、時間の経過とともにホッパローラー205および擦り込みローラー203の変形はやがて回復する。しかしながら、変形が完全に回復するためには、ある程度時間がかかる。その間、対象物200上に形成される粉体膜の厚さは不均一となってしまう。
そこで、本発明は、運転を長時間停止した後でも、粉体を均一に対象物に供給でき、均一な厚さの粉体膜を対象物上に形成することができる静電成膜装置を提供する。
一態様では、粉体を静電力により対象物上に付着させる静電成膜装置であって、スクリーンと、粉体を前記スクリーンに擦り込むための擦り込みローラーと、前記スクリーンと前記対象物との間に電圧を印加するための電源と、前記粉体を前記擦り込みローラーに供給するためのホッパを備え、前記ホッパは、粉体出口が形成された底部を有するホッパ箱と、前記ホッパ箱の前記底部上に配置されたホッパローラーと、前記ホッパローラーを回転させるためのホッパローラー回転装置と、前記ホッパ箱の前記底部に配置されたシャッターと、前記シャッターを駆動して前記粉体出口を前記シャッターで塞ぐように構成されたシャッター駆動装置を備えており、前記ホッパローラー回転装置は、前記対象物に粉体を付着させるときは前記ホッパローラーを第1の速度で回転させるように構成され、前記対象物に粉体を付着させないときは前記ホッパローラーを前記第1の速度よりも低い第2の速度で回転させるように構成されている、静電成膜装置が提供される。
一態様では、前記ホッパローラー回転装置が前記ホッパローラーを前記第2の速度で回転させている間、前記シャッター駆動装置は、前記粉体出口を前記シャッターで塞ぐように構成されている。
一態様では、前記シャッターは、前記ホッパ箱内に配置されている。
一態様では、前記シャッターは、前記ホッパ箱外に配置されている。
一態様では、前記静電成膜装置は、前記対象物に粉体を付着させないときに、前記スクリーンを前記擦り込みローラーから離間させるスクリーン移動装置をさらに備えている。
一態様では、前記静電成膜装置は、前記擦り込みローラーを回転させるための擦り込みローラー回転装置をさらに備え、前記スクリーン移動装置が前記スクリーンを前記擦り込みローラーから離間させている間、前記擦り込みローラー回転装置は前記擦り込みローラーの回転を停止させる、または前記対象物に粉体を付着させるときの速度よりも低い速度で前記擦り込みローラーを回転させるように構成されている。
一態様では、前記スクリーン移動装置は、前記スクリーンを下方に移動させるように構成されている。
一態様では、前記スクリーンの一端は、ヒンジにより回転可能に支持されており、前記スクリーンの他端は、前記スクリーン移動装置に連結されている。
一態様では、前記静電成膜装置は、前記対象物に粉体を付着させないときに、前記擦り込みローラーを前記スクリーンから離間させる擦り込みローラー移動装置をさらに備えている。
一態様では、粉体を静電力により対象物上に付着させる静電成膜装置であって、スクリーンと、粉体を前記スクリーンに擦り込むための擦り込みローラーと、前記スクリーンと前記対象物との間に電圧を印加するための電源と、前記粉体を前記擦り込みローラーに供給するためのホッパと、前記擦り込みローラーを回転させるための擦り込みローラー回転装置と、前記対象物に粉体を付着させないときに、前記スクリーンを前記擦り込みローラーから離間させるスクリーン移動装置を備えている、静電成膜装置が提供される。
一態様では、前記スクリーン移動装置が前記スクリーンを前記擦り込みローラーから離間させている間、前記擦り込みローラー回転装置は前記擦り込みローラーの回転を停止させる、または前記対象物に粉体を付着させるときの速度よりも低い速度で前記擦り込みローラーを回転させるように構成されている。
一態様では、前記スクリーン移動装置は、前記スクリーンを下方に移動させるように構成されている。
一態様では、前記スクリーンの一端は、ヒンジにより回転可能に支持されており、前記スクリーンの他端は、前記スクリーン移動装置に連結されている。
本発明によれば、粉体を対象物上に付着させないときでも、ホッパローラーは回転し続けているので、ホッパローラーの変形が局所的に残留することがない。したがって、粉体を対象物に付着させる動作を再開させるときに、ホッパローラーは均一な量の粉体を擦り込みローラーに供給することができる。結果として、均一な厚さの粉体膜を対象物上に形成することができる。粉体を対象物上に付着させないときは、ホッパの粉体出口はシャッターで塞がれているので、ホッパローラーは回転し続けているにもかかわらず、粉体はホッパから排出されない。したがって、粉体を対象物に付着させる動作を再開させるときに、過剰な粉体がスクリーンに供給されることが防止される。
本発明によれば、粉体を対象物上に付着させないときに、スクリーン移動装置はスクリーンを擦り込みローラーから離すことができるので、擦り込みローラーが局所的に変形することがない。したがって、粉体を対象物に付着させる動作を再開させるときに、擦り込みローラーは均一な圧力で粉体をスクリーンに擦り込むことができる。結果として、均一な厚さの粉体膜を対象物上に形成することができる。
静電成膜装置の一実施形態を示す正面図である。 図1に示す静電成膜装置の側面図である。 ホッパの一実施形態の詳細構造を示す断面図である。 シャッター駆動装置がシャッターを粉体出口の上方位置まで移動させる様子を説明する図である。 ホッパの他の実施形態の詳細構造を示す断面図である。 図5に示すシャッターで粉体出口を閉じた状態を示す図である。 スクリーン、擦り込みローラー、およびスクリーン移動装置の拡大図である。 スクリーン移動装置がスクリーンを擦り込みローラーから離間させる様子を説明する図である。 静電成膜装置のさらに他の実施形態を示す模式図である。 擦り込みローラー移動装置が擦り込みローラーをスクリーンから離間させる様子を説明する図である。 静電印刷の原理を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は静電成膜装置の一実施形態を示す正面図であり、図2は図1に示す静電成膜装置の側面図である。静電成膜装置は、対象物1の上方に配置されるスクリーン10と、スクリーン10上に置かれた円筒形状の擦り込みローラー12と、粉体を擦り込みローラー12に供給するホッパ14と、スクリーン10と対象物1との間に電圧を印加する電源DCと、静電成膜装置の動作を制御する動作制御部45を備えている。粉体の例としては、可食性粉体や機能性粉体などが挙げられる。対象物1は特に限定されず、食品、または燃料電池、全固体電池、二次電池、化粧品など工業製品などである。
スクリーン10は対象物1に向き合って配置されており、スクリーン10と対象物1とは非接触とされる。図1に示すように、スクリーン10は、対象物1の上方の位置において水平に配置されている。スクリーン10には粉体が通過するメッシュ11が形成されている。粉体は、擦り込みローラー12の外周面によってスクリーン10のメッシュ11に擦り込まれる。
擦り込みローラー12の材料としては、ウレタンスポンジなどの弾性材料が採用されている。特に、粉体保持性のよい連泡ウレタンスポンジが好ましく採用される。擦り込みローラー12はスクリーン10上に置かれている。より具体的には、擦り込みローラー12はスクリーン10に押し付けられ、擦り込みローラー12の下部はわずかに変形している(潰れている)。
図2に示すように、擦り込みローラー12は、擦り込みローラー回転装置19に連結されている。擦り込みローラー12は、スクリーン10と平行に延びるその軸心を中心として擦り込みローラー回転装置19により回転され、擦り込みローラー12の外周面がスクリーン10のメッシュ11に摺接される。擦り込みローラー回転装置19は、モータおよびトルク伝達機構(例えば、スプロケット、チェーンなど)から構成される。擦り込みローラー回転装置19は、擦り込みローラー12に直結されたモータから構成されてもよい。
ホッパ14は擦り込みローラー12の上方に配置されている。擦り込みローラー12はホッパ14の底部14Aの下方に配置されている。擦り込みローラー12は、スクリーン10に接触している。ホッパ14は、粉体を内部に収容するホッパ箱20と、ホッパ箱20の内部に配置されたホッパローラー22と、ホッパローラー22を回転させるホッパローラー回転装置24とを備えている。ホッパローラー回転装置24は、モータおよびトルク伝達機構(例えば、スプロケット、チェーンなど)から構成される。ホッパローラー回転装置24は、ホッパローラー22に直結されたモータから構成されてもよい。
ホッパローラー22は円筒形状を有している。ホッパローラー22の材料としては、ウレタンスポンジなどの弾性材料が採用されている。ホッパローラー22はホッパ箱20の底部14A上に置かれている。より具体的には、ホッパローラー22はホッパ箱20の底部14Aに押し付けられ、ホッパローラー22の下部はわずかに変形している(潰れている)。
ホッパ箱20の底部14Aには粉体出口25が形成されている。粉体出口25は、複数の通孔またはスリットである。ホッパローラー回転装置24がホッパローラー22を回転させると、ホッパ箱20内の粉体はホッパローラー22によって撹拌されながらホッパ箱20の底部14Aの粉体出口25に押し込まれ、粉体出口25を通過して擦り込みローラー12の外周面上に落下する。粉体の擦り込みローラー12への供給量は、ホッパローラー22の回転速度によって調整することができる。
スクリーン10の下方には複数の対象物1を搬送するコンベヤ2が配置されている。コンベヤ2は、スクリーン10の下方位置に対象物1を順次移動させる。コンベヤ2としては、工場に既に設置されているベルト式コンベヤを使用することができる。スクリーン10は電源(電圧印加装置)DCの負極に接続され、コンベヤ2は電源DCの正極に接続されている。電源DCの正極およびコンベヤ2は接地される。電源DCによってスクリーン10とコンベヤ2との間には高電圧が印加され、これによりスクリーン10とコンベヤ2上の対象物1との間には静電界が形成される。
粉体はホッパ14から擦り込みローラー12上に供給され、回転する擦り込みローラー12によってスクリーン10に運ばれる。粉体は、回転する擦り込みローラー12によってスクリーン10のメッシュ11に擦り込まれ、スクリーン10の反対側に押し出される。このとき、粉体は、回転する擦り込みローラー12との摩擦によって負に帯電する。したがって、粉体は、接地されている対象物1に引き付けられて対象物1の表面に付着し、対象物1上に均一な厚さの粉体膜を形成する。粉体をスクリーン10に擦り込みながら、図示しない揺動機構により擦り込みローラー12をその軸方向に揺動させることが好ましい。粉体の種類によっては、擦り込みローラー12によってスクリーン10のメッシュ11に擦り込まれたときに正に帯電するものがある。このような粉体を使用するときは、スクリーン10は電源DCの正極に接続され、電源DCの負極およびコンベヤ2は接地される。
ホッパローラー回転装置24は、ホッパローラー22を第1の速度で回転させるように構成され、さらにホッパローラー22を第1の速度よりも低い第2の速度で回転させるように構成されている。より具体的には、ホッパローラー回転装置24は、粉体を対象物1上に付着させるときはホッパローラー22を第1の速度で回転させ、粉体を対象物1上に付着させないときは(すなわち対象物1がコンベヤ2によって搬送されてこないときは)ホッパローラー22を第1の速度よりも低い第2の速度で回転させるように構成されている。対象物1がコンベヤ2によって搬送されているか否かは、図1に示す検出センサ30によって検出される。
図3は、ホッパ14の詳細構造を示す断面図である。ホッパ14は、粉体出口25が形成された底部14Aを有するホッパ箱20と、ホッパ箱20の底部14A上に配置されたホッパローラー22と、ホッパローラー22を回転させるためのホッパローラー回転装置24(図2参照)と、ホッパ箱20の底部14Aに配置されたシャッター35と、シャッター35を駆動して粉体出口25をシャッター35で塞ぐように構成されたシャッター駆動装置37を備えている。
シャッター35は、ホッパ箱20内に配置されており、ホッパ箱20の底部14A上をスライド可能である。シャッター35は、薄い板状部材(例えば、厚さ0.2mm~0.5mm程度の金属板)から構成されており、すべての粉体出口25を塞ぐのに十分な大きさを有している。シャッター駆動装置37は、シャッター35に連結されている。シャッター駆動装置37は、シャッター35を粉体出口25上の位置と、粉体出口25から離れた退避位置(図3に示す位置)との間を移動させるように構成されている。シャッター駆動装置37は、エアシリンダ、リニアモータなどのアクチュエータを備えている。
ホッパローラー回転装置24は、粉体を対象物1上に付着させるときはホッパローラー22を第1の速度で回転させる。このとき、図3に示すように、シャッター35は、粉体出口25から離れた退避位置にある。したがって、ホッパローラー22の回転により、ホッパ箱20内の粉体は粉体出口25を通じて排出される。
一方、粉体を対象物1上に付着させないときは(すなわち対象物1がコンベヤ2によって搬送されてこないときは)、ホッパローラー回転装置24はホッパローラー22を第1の速度よりも低い第2の速度で回転させる。このとき、図4に示すように、シャッター駆動装置37は、シャッター35を粉体出口25の上方位置まで移動させる。シャッター35は、ホッパ箱20の底部14Aとホッパローラー22との間に挟まれ、粉体出口25を塞ぐ。したがって、ホッパローラー22は回転するが、粉体はホッパ箱20から排出されない。
本実施形態によれば、粉体を対象物1上に付着させないときでも、ホッパローラー22は回転し続けているので、ホッパローラー22の変形が局所的に残留することがない。したがって、粉体を対象物1に付着させる動作を再開させるときに、ホッパローラー22は均一な量の粉体を擦り込みローラー12に供給することができる。結果として、均一な厚さの粉体膜を対象物1上に形成することができる。粉体を対象物1上に付着させないときは、ホッパ14の粉体出口25はシャッター35で塞がれているので、ホッパローラー22は回転し続けているにもかかわらず、粉体はホッパ14から排出されない。したがって、粉体を対象物1に付着させる動作を再開させるときに、過剰な粉体がスクリーン10に供給されることが防止される。
シャッター駆動装置37およびホッパローラー回転装置24は、図1に示す動作制御部45に接続されている。動作制御部45は、検出センサ30に電気的に接続されており、対象物1の検出信号は検出センサ30から動作制御部45に送信される。動作制御部45は、対象物1の検出信号が検出センサ30から所定時間送られてこないときは、図4に示すように、シャッター駆動装置37に指令を与えてシャッター35を移動させて粉体出口25をシャッター35で塞ぐ。同じように、動作制御部45は、対象物1の検出信号が検出センサ30から所定時間送られてこないときは、ホッパローラー回転装置24に指令を与えてホッパローラー22を第2の速度で回転させる。
上記実施形態では、シャッター35はホッパ箱20の中に配置される。これは、図4に示すように、回転するホッパローラー22によって粉体が粉体出口25内に押し込まれることをシャッター35によって防止することができるからである。しかしながら、一実施形態では、シャッター35はホッパ箱20の外に配置されてもよい。より具体的には、シャッター35は、ホッパ箱20の底部14Aの下面にスライド可能に配置されてもよい。
図5は、ホッパの他の実施形態の詳細構造を示す断面図である。この実施形態では、ホッパローラー22は、常にシャッター35に接触している。シャッター35は粉体の通過を許容する開口35aを有している。開口35aは、スリットまたは複数の通孔であってもよい。粉体を対象物1上に付着させるときは、シャッター35の開口35aは、粉体出口25と同じ位置にある。したがって、ホッパ箱20内の粉体は、開口35aおよび粉体出口25を通って排出される。
一方、粉体を対象物1上に付着させないときは(すなわち対象物1がコンベヤ2によって搬送されてこないときは)、図6に示すように、シャッター駆動装置37は、開口35aが粉体出口25から離れるまでシャッター35を移動させる。その結果、粉体出口25は、シャッター35の開口がない部位によって塞がれる。したがって、ホッパローラー22は回転するが、粉体はホッパ箱20から排出されない。一実施形態では、シャッター35はホッパ箱20の外に配置されてもよい。より具体的には、シャッター35は、ホッパ箱20の底部14Aの下面にスライド可能に配置されてもよい。
図1に示すように、静電成膜装置は、スクリーン10を擦り込みローラー12から遠ざける方向に移動させるスクリーン移動装置40をさらに備えている。スクリーン移動装置40は、エアシリンダ、リニアモータなどのアクチュエータを備えている。
図7は、スクリーン10、擦り込みローラー12、およびスクリーン移動装置40の拡大図である。図7に示すように、スクリーン10の一端は、ヒンジ41により回転可能に支持部材43に支持されており、スクリーン10の他端はスクリーン移動装置40に連結されている。支持部材43の位置は固定されており、ヒンジ41は支持部材43に固定されている。スクリーン10はヒンジ41を中心として回転可能である。
スクリーン移動装置40は、スクリーン10を下方に移動させるように構成されている。本実施形態では、スクリーン移動装置40は、スクリーン10の端部を下方に移動させることによって、図8に示すように、スクリーン10をヒンジ41を中心として下方に回転させる。その結果、スクリーン10は、擦り込みローラー12から離れる。ただし、スクリーン移動装置40がスクリーン10を擦り込みローラー12から離間させることができる限りにおいて、スクリーン10の支持構造はヒンジ41を用いた本実施形態に限定されない。例えば、スクリーン10の全体が上下方向に並進移動可能に直動ガイド機構によって支持されてもよい。
スクリーン移動装置40は、粉体を対象物1上に付着させないときは(すなわち対象物1がコンベヤ2によって搬送されてこないときは)、スクリーン10を擦り込みローラー12から離間させるように構成されている。本実施形態では、粉体を対象物1上に付着させないときは(すなわち対象物1がコンベヤ2によって搬送されてこないときは)、擦り込みローラー回転装置19(図2参照)は、擦り込みローラー12の回転を停止させるように構成されている。スクリーン移動装置40および擦り込みローラー回転装置19は、動作制御部45と電気的に接続されている。
動作制御部45は、対象物1の検出信号が検出センサ30(図1参照)から所定時間送られてこないときは、図8に示すように、スクリーン移動装置40に指令を与えてスクリーン10を移動させてスクリーン10を擦り込みローラー12から離間させ、かつ擦り込みローラー回転装置19に指令を与えて擦り込みローラー12の回転を停止させる。動作制御部45は、対象物1の検出信号が検出センサ30(図1参照)から送られてきたときは、図7に示すように、スクリーン移動装置40に指令を与えてスクリーン10を移動させてスクリーン10を擦り込みローラー12に接触させ、かつ擦り込みローラー回転装置19に指令を与えて擦り込みローラー12を回転させる。
このような動作によれば、粉体を対象物1上に付着させないときは、スクリーン移動装置40によりスクリーン10を擦り込みローラー12から離すことができるので、擦り込みローラー12が局所的に変形することがない。したがって、粉体を対象物1に付着させる動作を再開させるときに、擦り込みローラー12は均一な圧力で粉体をスクリーン10に擦り込むことができる。結果として、均一な厚さの粉体膜を対象物1上に形成することができる。
一実施形態では、動作制御部45は、対象物1の検出信号が検出センサ30(図1参照)から所定時間送られてこないときは、擦り込みローラー回転装置19が擦り込みローラー12の回転を維持しつつ、あるいは、対象物1に粉体を付着させるときの速度よりも低い速度で擦り込みローラー12を回転させつつ、スクリーン移動装置40に指令を与えてスクリーン10を移動させてスクリーン10を擦り込みローラー12から離間させるようにしてもよい。
図9は、静電成膜装置のさらに他の実施形態を示す模式図である。特に説明しない本実施形態の構成および動作は、図1乃至図6を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。図9に示すように、本実施形態では、スクリーン移動装置40に代えて、擦り込みローラー12をスクリーン10から遠ざける方向に移動させる擦り込みローラー移動装置50を備えている。擦り込みローラー移動装置50は、エアシリンダ、リニアモータなどのアクチュエータを備えている。
擦り込みローラー12は、擦り込みローラー回転装置19に連結され、擦り込みローラー回転装置19により回転される。擦り込みローラー回転装置19は、チェーン52、ローラー側スプロケット53、モータ側スプロケット54などを含むトルク伝達機構と、電動機56を備えている。ただし、トルク伝達機構の具体的構成は本実施形態に限られず、他の構成(例えば複数の歯車の組み合わせ)を有してもよい。
擦り込みローラー12は、ローラーアーム60の一端に回転可能に保持されている。ローラーアーム60の他端は、電動機56の回転軸56aと同軸のスリーブ(図示せず)に固定されており、ローラーアーム60は電動機56の回転軸56aにより支持されている。電動機56の回転軸56aのトルクは、ローラーアーム60には伝達されず、ローラーアーム60は電動機56の回転軸56aに対して相対的に回転可能である。擦り込みローラー移動装置50は、ローラーアーム60に連結されている。電動機56および擦り込みローラー移動装置50は、支持台63上に配置されている。
擦り込みローラー移動装置50および擦り込みローラー回転装置19は、動作制御部45と電気的に接続されており、擦り込みローラー移動装置50および擦り込みローラー回転装置19の動作は、動作制御部45によって制御される。
擦り込みローラー移動装置50は、擦り込みローラー12を上方に移動させるように構成されている。本実施形態では、擦り込みローラー移動装置50は、ローラーアーム60を上方に移動させることによって、図10に示すように、ローラーアーム60を電動機56の回転軸56aを中心として回転させる。その結果、擦り込みローラー12は上方に移動し、スクリーン10から離れる。ただし、擦り込みローラー移動装置50が擦り込みローラー12をスクリーン10から離間させることができる限りにおいて、擦り込みローラー12の支持構造はローラーアーム60を用いた本実施形態に限定されない。例えば、擦り込みローラー12の全体が上下方向に並進移動可能に直動ガイド機構によって支持されてもよい。
擦り込みローラー移動装置50は、粉体を対象物1上に付着させないときは(すなわち対象物1がコンベヤ2によって搬送されてこないときは)、擦り込みローラー12をスクリーン10から離間させるように構成されている。本実施形態では、粉体を対象物1上に付着させないときは(すなわち対象物1がコンベヤ2によって搬送されてこないときは)、擦り込みローラー回転装置19は、擦り込みローラー12の回転を停止させるように構成されている
動作制御部45は、対象物1の検出信号が検出センサ30(図1参照)から所定時間送られてこないときは、図10に示すように、擦り込みローラー移動装置50に指令を与えて擦り込みローラー12を移動させて擦り込みローラー12をスクリーン10から離間させ、かつ擦り込みローラー回転装置19に指令を与えて擦り込みローラー12の回転を停止させる。動作制御部45は、対象物1の検出信号が検出センサ30から送られてきたときは、図9に示すように、擦り込みローラー移動装置50に指令を与えて擦り込みローラー12を移動させて擦り込みローラー12をスクリーン10に接触させ、かつ擦り込みローラー回転装置19に指令を与えて擦り込みローラー12を回転させる。
このような動作によれば、粉体を対象物1上に付着させないときは、擦り込みローラー移動装置50により擦り込みローラー12をスクリーン10から離すことができるので、擦り込みローラー12が局所的に変形することがない。したがって、粉体を対象物1に付着させる動作を再開させるときに、擦り込みローラー12は均一な圧力で粉体をスクリーン10に擦り込むことができる。結果として、均一な厚さの粉体膜を対象物1上に形成することができる。
一実施形態では、動作制御部45は、対象物1の検出信号が検出センサ30から所定時間送られてこないときは、擦り込みローラー回転装置19が擦り込みローラー12の回転を維持しつつ、あるいは、対象物1に粉体を付着させるときの速度よりも低い速度で擦り込みローラー12を回転させつつ、擦り込みローラー移動装置50に指令を与えて擦り込みローラー12を移動させて擦り込みローラー12をスクリーン10から離間させるようにしてもよい。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
1 対象物
2 コンベヤ
10 スクリーン
11 メッシュ
12 擦り込みローラー
14 ホッパ
14A 壁部
19 擦り込みローラー回転装置
20 ホッパ箱
22 ホッパローラー
24 ホッパローラー回転装置
25 粉体出口
30 検出センサ
35 シャッター
37 シャッター駆動装置
40 スクリーン移動装置
41 ヒンジ
43 支持部材
45 動作制御部
50 擦り込みローラー移動装置
52 チェーン
53 ローラー側スプロケット
54 モータ側スプロケット
56 電動機
56a 回転軸
60 ローラーアーム
63 支持台
DC 電源(電圧印加装置)

Claims (13)

  1. 粉体を静電力により対象物上に付着させる静電成膜装置であって、
    スクリーンと、
    粉体を前記スクリーンに擦り込むための擦り込みローラーと、
    前記スクリーンと前記対象物との間に電圧を印加するための電源と、
    前記粉体を前記擦り込みローラーに供給するためのホッパを備え、
    前記ホッパは、
    粉体出口が形成された底部を有するホッパ箱と、
    前記ホッパ箱の前記底部上に配置されたホッパローラーと、
    前記ホッパローラーを回転させるためのホッパローラー回転装置と、
    前記ホッパ箱の前記底部に配置されたシャッターと、
    前記シャッターを駆動して前記粉体出口を前記シャッターで塞ぐように構成されたシャッター駆動装置を備えており、
    前記ホッパローラー回転装置は、前記対象物に粉体を付着させるときは前記ホッパローラーを第1の速度で回転させるように構成され、前記対象物に粉体を付着させないときは前記ホッパローラーを前記第1の速度よりも低い第2の速度で回転させるように構成されている、静電成膜装置。
  2. 前記ホッパローラー回転装置が前記ホッパローラーを前記第2の速度で回転させている間、前記シャッター駆動装置は、前記粉体出口を前記シャッターで塞ぐように構成されている、請求項1に記載の静電成膜装置。
  3. 前記シャッターは、前記ホッパ箱内に配置されている、請求項1に記載の静電成膜装置。
  4. 前記シャッターは、前記ホッパ箱外に配置されている、請求項1に記載の静電成膜装置。
  5. 前記対象物に粉体を付着させないときに、前記スクリーンを前記擦り込みローラーから離間させるスクリーン移動装置をさらに備えている、請求項1に記載の静電成膜装置。
  6. 前記擦り込みローラーを回転させるための擦り込みローラー回転装置をさらに備え、
    前記スクリーン移動装置が前記スクリーンを前記擦り込みローラーから離間させている間、前記擦り込みローラー回転装置は前記擦り込みローラーの回転を停止させる、または前記対象物に粉体を付着させるときの速度よりも低い速度で前記擦り込みローラーを回転させるように構成されている、請求項5に記載の静電成膜装置。
  7. 前記スクリーン移動装置は、前記スクリーンを下方に移動させるように構成されている、請求項5に記載の静電成膜装置。
  8. 前記スクリーンの一端は、ヒンジにより回転可能に支持されており、
    前記スクリーンの他端は、前記スクリーン移動装置に連結されている、請求項7に記載の静電成膜装置。
  9. 前記対象物に粉体を付着させないときに、前記擦り込みローラーを前記スクリーンから離間させる擦り込みローラー移動装置をさらに備えている、請求項1に記載の静電成膜装置。
  10. 粉体を静電力により対象物上に付着させる静電成膜装置であって、
    スクリーンと、
    粉体を前記スクリーンに擦り込むための擦り込みローラーと、
    前記スクリーンと前記対象物との間に電圧を印加するための電源と、
    前記粉体を前記擦り込みローラーに供給するためのホッパと、
    前記擦り込みローラーを回転させるための擦り込みローラー回転装置と、
    前記対象物に粉体を付着させないときに、前記スクリーンを前記擦り込みローラーから離間させるスクリーン移動装置を備えている、静電成膜装置。
  11. 前記スクリーン移動装置が前記スクリーンを前記擦り込みローラーから離間させている間、前記擦り込みローラー回転装置は前記擦り込みローラーの回転を停止させる、または前記対象物に粉体を付着させるときの速度よりも低い速度で前記擦り込みローラーを回転させるように構成されている、請求項10に記載の静電成膜装置。
  12. 前記スクリーン移動装置は、前記スクリーンを下方に移動させるように構成されている、請求項10に記載の静電成膜装置。
  13. 前記スクリーンの一端は、ヒンジにより回転可能に支持されており、
    前記スクリーンの他端は、前記スクリーン移動装置に連結されている、請求項12に記載の静電成膜装置。
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