JP2019093690A - 静電スクリーン印刷装置 - Google Patents

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Kesao Ando
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Abstract

【課題】対象物に粉体を均一に付着させることができるコンパクトな静電スクリーン印刷装置を提供する。【解決手段】静電スクリーン印刷装置は、メッシュ2aを有するスクリーン2と、スクリーン2に粉体を擦り込む第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bと、第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bにそれぞれ接続された第1回転軸51Aおよび第2回転軸51Bと、第1回転軸51Aおよび第2回転軸51Bにそれぞれ固定された第1遊星歯車52Aおよび第2遊星歯車52Bと、第1遊星歯車52Aおよび第2遊星歯車52Bに噛み合う太陽歯車55と、第1回転軸51Aおよび第2回転軸51Bを太陽歯車55を中心に回転させる回転機構7と、スクリーン2と対象物1との間に電圧を印加する電源DCとを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、可食性粉体や機能性粉体などの粉体を、静電力を利用して対象物に付着させる静電スクリーン印刷装置に関する。
静電スクリーン印刷装置は、静電力を利用して機能性粉体や可食性粉体などの粉体を対象物の表面に付着させ、文字や図形などの印刷パターンを対象物の表面に印刷する装置である(例えば、特許文献1参照)。図8は、従来の静電スクリーン印刷装置を示す模式図である。図8に示すように、静電スクリーン印刷装置は、対象物100の上方に配置されるスクリーン110と、スクリーン110上に置かれたスポンジローラー112と、粉体をスポンジローラー112に供給するホッパ114とを備えている。スクリーン110と対象物100とは非接触とされる。スクリーン110は、文字や図形などの所定形状のメッシュ111を有している。
ホッパ114は、粉体を収容するためのホッパ箱114aと、ホッパ箱114aから粉体を押し出すホッパブラシ114bとを備えている。ホッパブラシ114bを回転させると、ホッパ箱114a内の粉体は、ホッパ箱114aの底部に設けられたスリット(図示せず)を通ってスポンジローラー112に供給される。
ホッパ114からスポンジローラー112に供給された粉体は、スポンジローラー112の回転によってスクリーン110に運ばれる。そして、粉体は回転するスポンジローラー112によってスクリーン110のメッシュ111に擦り込まれ、メッシュ111を通ってスクリーン110の下方に押し出される。粉体は、回転するスポンジローラー112でスクリーン110のメッシュ111に擦り込まれることによって摩擦帯電される。粉体を擦り込みながら、スポンジローラー112はスクリーン110上を図8の矢印に示すように移動させる。
対象物100とスクリーン110との間には電源DCによって直流電圧が印加されており、対象物100とスクリーン110との間に静電界が形成されている。メッシュ111を通過し荷電された粉体は、静電界中を対電極である対象物100に向かって直進して対象物100の表面に付着する。このようにして、スクリーン110に形成された文字や図形などの印刷パターンが対象物100の表面に印刷される。このような静電スクリーン印刷技術は、粉体からなる膜を対象物上に均一に形成することができるので、菓子から工業製品に至るまで幅広い分野で使用されている。
特開2002−347221号公報
しかしながら、印刷パターンの全体を均一に対象物100に印刷するためには、スポンジローラー112がメッシュ111の全体を横切るように移動させる必要がある。このため、スポンジローラー112を移動させるための機構が大きくなり、結果として装置全体が大型化する。
そこで、本発明は、対象物に粉体を均一に付着させることができるコンパクトな静電スクリーン印刷装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、静電力を利用して対象物に粉体を付着させる静電スクリーン印刷装置であって、メッシュを有するスクリーンと、前記スクリーンに粉体を擦り込む第1擦り込み部材および第2擦り込み部材と、前記第1擦り込み部材および前記第2擦り込み部材にそれぞれ接続され、前記スクリーンに垂直な第1回転軸および第2回転軸と、前記第1回転軸および前記第2回転軸にそれぞれ固定された第1遊星歯車および第2遊星歯車と、前記第1遊星歯車および前記第2遊星歯車に噛み合う太陽歯車と、前記第1回転軸および前記第2回転軸を前記太陽歯車を中心に回転させる回転機構と、前記スクリーンと前記対象物との間に電圧を印加する電源とを備えたことを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記第1回転軸の軸心から前記第1擦り込み部材の最も外側の端部までの距離は、前記第1回転軸の軸心と前記太陽歯車の軸心との間の距離よりも長いことを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記第2回転軸の軸心から前記第2擦り込み部材の最も外側の端部までの距離は、前記第2回転軸の軸心と前記太陽歯車の軸心との間の距離よりも長いことを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記スクリーンの下方に配置され、前記対象物を移動させるコンベヤと、前記コンベヤ、前記回転機構、および前記電源の動作を制御する動作制御部とをさらに備え、前記動作制御部は、前記対象物が前記メッシュの直下に位置したときに、前記コンベヤの動作を予め設定された時間だけ停止させ、前記対象物を静止させることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記スクリーンの下方に配置され、前記対象物を移動させるコンベヤと、前記スクリーンの下面に接触するクリーニングブラシと、前記クリーニングブラシに連結され、前記クリーニングブラシと一体に回転可能なタイミングプロペラをさらに備え、前記コンベヤは、前記対象物が載置される移動可能なベルトを備え、前記対象物を位置決めするための複数の位置決め突起と、前記タイミングプロペラに係合する複数のタイミング突起が前記ベルトの上面に固定されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記第1擦り込み部材および前記第2擦り込み部材を囲む円筒体をさらに備えていることを特徴とする。
第1擦り込み部材および第2擦り込み部材は、第1回転軸および第2回転軸を中心に回転しながら、スクリーン上を円軌道を描いて移動する。したがって、第1擦り込み部材および第2擦り込み部材は、スクリーンのメッシュ上に常に位置しながらも、粉体をメッシュに均一に擦り込むことが可能である。本発明によれば、第1擦り込み部材および第2擦り込み部材をメッシュを横切って移動させるための機構は不要であり、しかもスクリーンの全体を小さくすることが可能である。結果として、装置全体をコンパクトにすることができる。
本発明の一実施形態に係る静電スクリーン印刷装置を示す側面図である。 図1に示す静電スクリーン印刷装置を矢印A方向から見た図である。 第1擦り込み部材および第2擦り込み部材を回転させるための構造体を説明するための拡大図である。 第1擦り込み部材および第2擦り込み部材の回転動作を説明する図である。 クリーニングブラシの平面図である。 タイミングプロペラの平面図である。 コンベヤのベルトとタイミングプロペラの上面図である。 従来の静電スクリーン印刷装置を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る静電スクリーン印刷装置を示す側面図である。図2は、図1に示す静電スクリーン印刷装置を矢印A方向から見た図である。静電スクリーン印刷装置は、粉体の通過を許容するメッシュ2aを有するスクリーン2と、このスクリーン2の上面に接触する第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bとを備えている。第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bは、電動機M1を備えた回転機構7に連結されている。電動機M1が動作すると、第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bは、それぞれの軸心を中心に回転しながら、スクリーン2上を円軌道を描いて移動する。
スクリーン2の下方には、食品または工業製品などの対象物1を搬送するコンベヤ10が設けられている。このコンベヤ10は、対象物1が載置される無端ベルト11と、この無端ベルト11を駆動する電動機M2と、無端ベルト11を移動自在に支持するローラー14,15とを備えている。電動機M2はローラー14に連結されており、電動機M2によってローラー14が回転する。電動機M2を駆動することによって無端ベルト11がローラー14,15上で循環する。
スクリーン2の上方には、粉体をスクリーン2の上面に供給するホッパ40が設けられている。このホッパ40は、図2に示すように、粉体が収容されるホッパ容器41と、このホッパ容器41内に配置されるホッパブラシ42と、このホッパブラシ42を回転させる電動機M3とを備えている。ホッパ容器41の底部にはスリット(図示せず)が形成されており、ホッパブラシ42はスリットに沿って配置されている。
ホッパ40とスクリーン2との間には、粉体受け20が配置されている。粉体受け20は周縁壁を有した円盤形状である。粉体受け20の底部には粉体を通過させる複数の通孔(図示せず)が形成されている。粉体受け20は、電動機M1と擦り込み部材5A,5Bとを連結する駆動軸22に固定されており、駆動軸22とともに回転するようになっている。すなわち、粉体受け20は、第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bと連動して回転する。
粉体受け20は、ホッパ40の下方に位置し、かつ第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bの上方に配置されている。粉体受け20の内側には、粉体受け20の底部の上面に接触する粉体ブラシ25が配置されている。この粉体ブラシ25は、図示しないフレームに固定されている。したがって、粉体受け20は回転するが、粉体ブラシ25は回転しない。
電動機M3によりホッパブラシ42を回転させると、ホッパ容器41内の粉体は粉体受け20の底部の上面に供給される。粉体受け20上の粉体は、粉体受け20とともに回転し、粉体ブラシ25に接触し、粉体受け20の底部に形成された複数の通孔(図示せず)を通ってスクリーン2上に落下する。粉体は、第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bによってスクリーン2のメッシュ2aに擦り込まれる。
スクリーン2は、絶縁材からなる絶縁フレーム8によって支持されている。スクリーン2とコンベヤ10は電源DCに接続されており、スクリーン2とコンベヤ10上の対象物1との間に直流電圧が印加されるようになっている。本実施形態では、スクリーン2は電源DCの負極に電気的に接続されており、コンベヤ10の無端ベルト11は電源DCの正極に電気的に接続されている。さらにコンベヤ10は接地されている。スクリーン2と無端ベルト11上の対象物1との間には電源DCによって直流電圧(例えば、5000V〜6000Vの直流高電圧)が印加され、これによりスクリーン2と無端ベルト11上の対象物1との間には、静電界が形成される。
回転機構7の電動機M1、コンベヤ10の電動機M2、ホッパ40の電動機M3、および電源DCは動作制御部30に接続されており、回転機構7、コンベヤ10、ホッパ40、および電源DCの動作は動作制御部30によって制御される。動作制御部30は、対象物1が間欠的に移動するようにコンベヤ10の動作を制御する。より具体的には、対象物1がスクリーン2のメッシュ2aの直下に位置したときに、動作制御部30はコンベヤ10に指令を発してコンベヤ10の動作を予め設定された時間だけ停止させ、対象物1を静止させる。上記予め設定された時間経過後、コンベヤ10の動作を始動させて対象物1を再び移動させる。
スクリーン2の上方には、第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bを囲む円筒体35が配置されている。円筒体35の上部は円錐台形状を有しており、円筒体35の上端開口は下端開口よりも大きい。粉体受け20から落下した粉体は、円筒体35の内部に進入し、円筒体35の内部で第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bによってスクリーン2のメッシュ2aに擦り込まれる。円筒体35の下端開口はスクリーン2の上面に近接しており、粉体が円筒体35の外に飛散しないようになっている。円筒体35は、粉体がスクリーン2の上面に堆積することを防止し、粉体が効率よく消費されることを可能とする。円筒体35の内部には、第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bを回転させるための構造体(後述する)を粉体から保護するための保護カバー38が配置されている。
図3は、第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bを回転させるための構造体を説明するための拡大図である。図3に示すように、静電スクリーン印刷装置は、スクリーン2に垂直な第1回転軸51Aおよび第2回転軸51Bと、第1回転軸51Aおよび第2回転軸51Bにそれぞれ固定された第1遊星歯車52Aおよび第2遊星歯車52Bと、第1遊星歯車52Aおよび第2遊星歯車52Bに噛み合う太陽歯車55と、第1回転軸51Aおよび第2回転軸51Bを太陽歯車55を中心に回転させる上記回転機構7を備えている。第1回転軸51Aおよび第2回転軸51Bは、第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bにそれぞれ接続されている。
第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bは、常にスクリーン2のメッシュ2a上に位置している。第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bは、連続気泡が内部に形成されたウレタンなどのスポンジから構成されている。第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bは、互いに同じ大きさ、および互いに同じ形状を有している。
第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bは、第1回転軸51Aおよび第2回転軸51Bの下端にそれぞれ固定されており、第1遊星歯車52Aおよび第2遊星歯車52Bは、第1回転軸51Aおよび第2回転軸51Bの上部にそれぞれ固定されている。回転機構7は、第1回転軸51Aおよび第2回転軸51Bを回転可能に支持する回転支持体54と、回転支持体54が固定された上記駆動軸22と、駆動軸22に連結された上記電動機M1とを備えている。駆動軸22は、電動機M1のモータ軸57にユニバーサルジョイント58によって連結されている。回転支持体54は、その内部に軸受60A,60Bを有しており、第1回転軸51Aおよび第2回転軸51Bは、これら軸受60A,60Bによって回転可能に支持されている。回転支持体54は、2つの擦り込み部材5A,5Bと2つの遊星歯車52A,52Bとの間に配置されている。
太陽歯車55は、第1遊星歯車52Aと第2遊星歯車52Bとの間に挟まれており、第1遊星歯車52Aおよび第2遊星歯車52Bの両方に噛み合っている。太陽歯車55は、固定アーム62の一端に固定されており、固定アーム62の他端は図示しないフレームに支持されている。太陽歯車55および固定アーム62には、スクリーン2に垂直に延びる通孔65が形成されており、駆動軸22は通孔65を通って延びている。駆動軸22は、太陽歯車55を貫通して延びているが、太陽歯車55は駆動軸22には固定されていない。したがって、太陽歯車55は回転せず、その位置も固定である。
第1遊星歯車52A、第2遊星歯車52B、太陽歯車55、および回転支持体54は、保護カバー38内に収容されており、保護カバー38によって粉体が第1遊星歯車52A、第2遊星歯車52B、太陽歯車55、および回転支持体54に付着するのが防止されている。図3では、保護カバー38は点線で描かれている。保護カバー38は、回転支持体54に固定されており、回転支持体54とともに回転可能となっている。
電動機M1が動作すると、駆動軸22を中心に回転支持体54が回転する。回転支持体54の回転に伴い、第1回転軸51A、第2回転軸51B、第1遊星歯車52A、第2遊星歯車52B、第1擦り込み部材5A、および第2擦り込み部材5Bは、太陽歯車55を中心とする円軌道上を移動する。第1遊星歯車52Aおよび第2遊星歯車52Bは太陽歯車55に噛み合っているので、第1遊星歯車52Aおよび第2遊星歯車52Bは、太陽歯車55の周りを移動しながら、第1回転軸51Aおよび第2回転軸51Bを中心にそれぞれ回転する。第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bは、第1回転軸51Aおよび第2回転軸51Bを介して第1遊星歯車52Aおよび第2遊星歯車52Bに連結されているので、第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bも、太陽歯車55の周りを移動しながら、第1回転軸51Aおよび第2回転軸51Bを中心にそれぞれ回転する。第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bは、円軌道上を移動しながら自身の軸心を中心として回転することによって、スクリーン2上の粉体をメッシュ2aに擦り込むことができる。
粉体受け20の底部の下面には、粉体受け20の半径方向に延びる第1スクレーパー66が固定されている。第1スクレーパー66は、ゴムなどの弾性材料から構成されている。第1スクレーパー66は、粉体受け20に固定され、粉体受け20とともに回転可能となっている。第1スクレーパー66の高さは、粉体受け20の底部と固定アーム62との間の隙間よりも大きい。したがって、第1スクレーパー66が粉体受け20とともに回転するたびに、第1スクレーパー66は、固定アーム62の上面に接触する。この第1スクレーパー66は、固定アーム62の上面に堆積した粉体を除去し、粉体をスクリーン2上に落下させるために設けられている。
固定アーム62の下面には第2スクレーパー67が固定されている。第2スクレーパー67はゴムなどの弾性材料から構成されている。上記第1スクレーパー66とは異なり、第2スクレーパー67は回転しない。第2スクレーパー67の下縁は、保護カバー38の上面に接触している。保護カバー38が回転支持体54とともに回転すると、第2スクレーパー67の下縁は保護カバー38の上面に摺接する。この第2スクレーパー67は、保護カバー38の上面に堆積した粉体を除去し、粉体をスクリーン2上に落下させるために設けられている。
図3に示すように、第1回転軸51Aの軸心から第1擦り込み部材5Aの最も外側の端部までの距離L1は、第1回転軸51Aの軸心と太陽歯車55の軸心との間の距離RLよりも長い。第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bは、互いに同じ大きさ、および互いに同じ形状を有しているので、第2回転軸51Bの軸心から第2擦り込み部材5Bの最も外側の端部までの距離は、同様に、第2回転軸51Bの軸心と太陽歯車55の軸心との間の距離よりも長い。このようなサイズを有する第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bは、スクリーン2のメッシュ2aの中心を含む全体に粉体を均一に擦り込むことができるので、粉体からなる膜を対象物1上に均一に形成することができる。
図4は、第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bの回転動作を説明する図であり、第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bの底面を示している。図4に示すように、第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bは、互いに接触することなく、同じ方向に同期して回転する。このように動作する第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bは、単一の擦り込み部材に比べて、スクリーン2のメッシュ2aの全体を均一に走査することができる。特に、第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bは、メッシュ2aの中心に十分な量の粉体を擦り込むことが可能である。本実施形態では、第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bの底面は、両端がテーパー状の長方形であるが、本発明は本実施形態に限定されず、第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bの底面は、長丸型、まゆ型などの他の形状を有してもよい。スクリーン2の上面の粉体の全体をメッシュ2aに擦り込むために、第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bの幅Wの最低値は、5mm〜10mmである。
第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bは、第1回転軸51Aおよび第2回転軸51Bを中心に回転しながら、スクリーン2上を円軌道を描いて移動する。したがって、第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bは、スクリーン2のメッシュ2a上に常に位置しながらも、粉体をメッシュ2aに均一に擦り込むことが可能である。本実施形態によれば、第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bをメッシュ2aを横切って移動させるための機構は不要であり、しかもスクリーン2の全体を小さくすることが可能である。結果として、装置全体をコンパクトにすることができる。
図2に戻り、スクリーン2とコンベヤ10との間には、クリーニングブラシ70とタイミングプロペラ72が配置されている。より具体的には、クリーニングブラシ70はスクリーン2の下面に接触しており、タイミングプロペラ72はコンベヤ10の無端ベルト11の上方に位置している。クリーニングブラシ70とタイミングプロペラ72は、スクリーン2に対して垂直に延びる連結軸75に固定されており、連結軸75は支持機構76によって回転可能に支持されている。クリーニングブラシ70、タイミングプロペラ72、および連結軸75は、一体に回転可能となっている。
図5はクリーニングブラシ70の平面図であり、図6はタイミングプロペラ72の平面図である。図5に示すように、クリーニングブラシ70は、その軸心を中心に等間隔に配列された複数のブラシ70aを備えている。これらブラシ70aは、放射状に延びている。図6に示すように、タイミングプロペラ72は、その軸心を中心に等間隔に配列された複数の回転ロッド72aを備えている。これら回転ロッド72aは放射状に延びている。
図7(a)乃至図7(d)は、コンベヤ10の無端ベルト11とタイミングプロペラ72の上面図である。コンベヤ10の無端ベルト11の上面には、対象物1を位置決めするための複数の位置決め突起80と、タイミングプロペラ72に係合する複数のタイミング突起82が固定されている。位置決め突起80は所定の間隔で無端ベルト11の長手方向に沿って配列されており、タイミング突起82も所定の間隔で無端ベルト11の長手方向に沿って配列されている。位置決め突起80とタイミング突起82は交互に配列されている。
対象物1は、位置決め突起80に接触するように無端ベルト11上に置かれる。無端ベルト11が矢印で示す方向に進行すると、タイミング突起82がタイミングプロペラ72の4つの回転ロッド72aのうちの1つに係合する。無端ベルト11が進行するにつれて、タイミングプロペラ72はタイミング突起82の移動により回転する。タイミングプロペラ72の回転は連結軸75(図2参照)を通じてクリーニングブラシ70に伝わり、クリーニングブラシ70が回転する。クリーニングブラシ70のブラシ70aはスクリーン2の下面に摺接し、これにより、ブラシ70aはスクリーン2の下面に付着した粉体を除去することができる。
図7(a)乃至図7(d)から分かるように、位置決め突起80とタイミング突起82は交互に配列されているので、対象物1がスクリーン2のメッシュ2aを通り過ぎた後に、クリーニングブラシ70がスクリーン2の下面に摺接し、残留した粉体をスクリーン2の下面から除去することができる。つまり、粉体の擦り込みと、粉体の除去を交互に行うことができる。図7(a)に示す位置で、対象物1が一旦停止し、対象物1の粉体印刷が行われ、図7(b)および図7(c)に示す位置で、スクリーン2の下面のクリーニングが行われる。
次に、静電スクリーン印刷装置の全体の動作について説明する。対象物1は、コンベヤ10によって移動される。対象物1がスクリーン2の直下に位置すると、動作制御部30はコンベヤ10の動作を予め設定された時間だけ停止させ、対象物1を静止させる。動作制御部30は対象物1の静止しているとき、ホッパ40に指令を発して粉体を粉体受け20に供給させる。同時に、動作制御部30は、電動機M1に指令を発して第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bを回転させる。粉体は、粉体ブラシ25により粉体受け20の通孔(図示せず)に導入され、通孔を通過してスクリーン2の上面に落下する。粉体は、回転する第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bによってスクリーン2のメッシュ2aに擦り込まれる。
粉体は、第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bとの摩擦によって負に帯電し、第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bによりメッシュ2aに押し込まれてスクリーン2を通過する。対象物1が静止している上記予め設定された時間の間、スクリーン2と無端ベルト11との間には電圧が印加され、スクリーン2と無端ベルト11上の対象物1との間には静電界が形成される。粉体は、クーロン力により対象物1に向かって進行し、対象物1の表面に付着する。
上記予め設定された時間が経過すると、動作制御部30は第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bの回転を停止させ、かつホッパ40の動作を停止させ、かつスクリーン2と無端ベルト11との間の電圧印加を停止する。さらに、動作制御部30はコンベヤ10に指令を発して、コンベヤ10に対象物1を再び移動させる。コンベヤ10の動作とともに、無端ベルト11上のタイミング突起82がタイミングプロペラ72に係合し、タイミングプロペラ72およびクリーニングブラシ70が回転する。クリーニングブラシ70は、次の対象物1がスクリーン2の真下にくる前に、スクリーン2の下面に摺接することで、残留した粉体をスクリーン2の下面から除去する。
粉体の種類によっては、第1擦り込み部材5Aおよび第2擦り込み部材5Bでスクリーン2に擦り込まれるときに粉体が正に帯電することがある。このような粉体を使用するときは、スクリーン2は電源DCの正極に接続され、コンベヤ10(すなわち、無端ベルト11)は電源DCの負極に接続される。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
1 対象物
2 スクリーン
2a メッシュ
5A 第1擦り込み部材
5B 第2擦り込み部材
7 回転機構
8 絶縁フレーム
10 コンベヤ
11 無端ベルト
14,15 ローラー
20 粉体受け
22 駆動軸
25 粉体ブラシ
30 動作制御部
35 円筒体
38 保護カバー
40 ホッパ
41 ホッパ容器
42 ホッパブラシ
51A 第1回転軸
51B 第2回転軸
52A 第1遊星歯車
52B 第2遊星歯車
54 回転支持体
55 太陽歯車
57 モータ軸
58 ユニバーサルジョイント
60A,60B 軸受
62 固定アーム
65 通孔
66 第1スクレーパー
67 第2スクレーパー
70 クリーニングブラシ
70a ブラシ
72 タイミングプロペラ
72a 回転ロッド
80 位置決め突起
82 タイミング突起
M1,M2,M3 電動機
DC 電源

Claims (6)

  1. 静電力を利用して対象物に粉体を付着させる静電スクリーン印刷装置であって、
    メッシュを有するスクリーンと、
    前記スクリーンに粉体を擦り込む第1擦り込み部材および第2擦り込み部材と、
    前記第1擦り込み部材および前記第2擦り込み部材にそれぞれ接続され、前記スクリーンに垂直な第1回転軸および第2回転軸と、
    前記第1回転軸および前記第2回転軸にそれぞれ固定された第1遊星歯車および第2遊星歯車と、
    前記第1遊星歯車および前記第2遊星歯車に噛み合う太陽歯車と、
    前記第1回転軸および前記第2回転軸を前記太陽歯車を中心に回転させる回転機構と、
    前記スクリーンと前記対象物との間に電圧を印加する電源とを備えたことを特徴とする静電スクリーン印刷装置。
  2. 前記第1回転軸の軸心から前記第1擦り込み部材の最も外側の端部までの距離は、前記第1回転軸の軸心と前記太陽歯車の軸心との間の距離よりも長いことを特徴とする請求項1に記載の静電スクリーン印刷装置。
  3. 前記第2回転軸の軸心から前記第2擦り込み部材の最も外側の端部までの距離は、前記第2回転軸の軸心と前記太陽歯車の軸心との間の距離よりも長いことを特徴とする請求項1または2に記載の静電スクリーン印刷装置。
  4. 前記スクリーンの下方に配置され、前記対象物を移動させるコンベヤと、
    前記コンベヤ、前記回転機構、および前記電源の動作を制御する動作制御部とをさらに備え、
    前記動作制御部は、前記対象物が前記メッシュの直下に位置したときに、前記コンベヤの動作を予め設定された時間だけ停止させ、前記対象物を静止させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の静電スクリーン印刷装置。
  5. 前記スクリーンの下方に配置され、前記対象物を移動させるコンベヤと、
    前記スクリーンの下面に接触するクリーニングブラシと、
    前記クリーニングブラシに連結され、前記クリーニングブラシと一体に回転可能なタイミングプロペラをさらに備え、
    前記コンベヤは、前記対象物が載置される移動可能なベルトを備え、
    前記対象物を位置決めするための複数の位置決め突起と、前記タイミングプロペラに係合する複数のタイミング突起が前記ベルトの上面に固定されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の静電スクリーン印刷装置。
  6. 前記第1擦り込み部材および前記第2擦り込み部材を囲む円筒体をさらに備えていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の静電スクリーン印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110789216A (zh) * 2019-11-14 2020-02-14 潘清娴 丝巾印刷装置
WO2022172509A1 (ja) * 2021-02-10 2022-08-18 日立造船株式会社 静電成膜装置およびこれを使用する全固体二次電池の製造方法

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