JP2023063624A - スクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】品質が高いはんだ接合を形成することができるスクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法を提供する。【解決手段】スクリーン印刷装置M1は、ペーストを印刷するための複数の開口6aが形成されたマスク6と、基板Bを保持する基板保持部30と、基板保持部30を移動させて基板保持部30に保持された基板Bをマスク6の下面に位置合わせする基板位置決め機構10と、マスク6上のペーストを複数の開口6aを通じて基板Bに印刷する印刷ヘッド20と、基板保持部30に保持された基板Bに振動を印加する振動子31と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、基板にペーストを印刷するスクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法に関する。
スクリーン印刷装置は、電極が上面に形成された基板を複数の開口が形成されたマスクの下面に接触させ、スキージをマスク上で移動させて開口にクリームはんだなどのペーストを押し込んで基板にペーストを転写する。ペーストの印刷後に部品が搭載された基板は、リフロー装置で加熱されて基板上の電極に部品がはんだ接合される。
特許文献1には、マスクの開口にペーストを押し込んだ後、マスクに接触する振動子によりマスクに所定時間振動を印加し、ペーストに含まれるはんだ粒子を開口の中央部に寄せて、その後に基板をマスクから引き離すスクリーン印刷装置が開示されている。印刷後にマスクに振動を印加してペーストの版抜け性を向上させることにより、マスクの開口内にペーストが残留して基板に転写されるペーストの量が過少となる、いわゆる「かすれ」によるはんだ接合の品質不良を防止している。
特開2011-177937号公報
しかしながら特許文献1を含む従来技術では、版抜け性が向上して「かすれ」による品質不良は改善できるものの、基板に転写されたペーストに含まれるはんだ粒子間の隙間を満たしているフラックスに起因して、次のような問題があった。すなわち、はんだ粒子間の隙間(フラックス溜まり)が大きい状態で基板を加熱してはんだ接合を形成すると、硬化したはんだの中に空洞(ボイド)が発生してはんだ接合の疲労寿命が低下するという課題があった。
そこで本発明は、品質が高いはんだ接合を形成することができるスクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法を提供することを目的とする。
本発明のスクリーン印刷装置は、ペーストを印刷するための複数の開口が形成されたマスクと、基板を保持する基板保持部と、前記基板保持部を移動させて前記基板保持部に保持された基板を前記マスクの下面に位置合わせする基板位置決め機構と、前記マスク上のペーストを、前記複数の開口を通じて前記基板に印刷する印刷ヘッドと、少なくとも前記基板保持部に保持された前記基板に振動を印加する振動子と、を備える。
本発明のスクリーン印刷方法は、ペーストを印刷するための複数の開口が形成されたマスクを用いてペーストを基板に印刷するスクリーン印刷方法であって、前記基板と前記マスクとを接触させ、前記基板に振動を印加し、前記マスクの上のペーストを、前記複数の開口を通じて前記基板に印刷する。
本発明によれば、品質が高いはんだ接合を形成することができる。
本発明の一実施の形態の部品実装システムの構成説明図 本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の要部の構造を示す平面図 本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の要部の構造を示す側面図 本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置が備える基板保持部の要部の構造を示す(a)平面図(b)側面図 本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置が備える印刷ヘッドの機能説明図 (a)(b)(c)(d)従来の部品実装システムによるはんだ接合の形成工程の説明図 (a)(b)(c)(d)本発明の一実施の形態の部品実装システムによるはんだ接合の形成工程の説明図 本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の制御系の構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態のスクリーン印刷方法のフロー図 本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置が備える基板保持部の他の実施例の要部の構造を示す(a)平面図(b)側面図 本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置が備える基板保持部の他の実施例の要部の構造を示す(a)平面図(b)側面図
以下に図面を用いて、本発明の一実施の形態を詳細に説明する。以下で述べる構成、形状等は説明のための例示であって、部品実装システム、スクリーン印刷装置の仕様に応じ、適宜変更が可能である。以下では、全ての図面において対応する要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図2、及び後述する一部では、水平面内で互いに直交する2軸として、基板搬送方向のX軸(図2における左右方向)、基板搬送方向に直交するY軸(図2における上下方向)が示される。図3、及び後述する一部では、水平面と直交する高さ方向としてZ軸(図3における上下方向)が示される。
まず図1を参照して、部品実装システム1の構成について説明する。部品実装システム1は、基板搬送方向の上流(紙面左側)から下流(紙面右側)に向けて、スクリーン印刷装置M1、部品実装装置M2、リフロー装置M3を直列に連結して構成されている。部品実装システム1は、基板Bの表面に形成された電極Eに部品Dの端子をはんだ付けして実装基板を製造する機能を有している。各装置は、通信ネットワーク2を介して管理コンピュータ3に接続されており、また各装置は通信ネットワーク2を介して相互にデータを送受信する。管理コンピュータ3は、各装置で使用される制御プログラムなどを含む生産データなどを記憶し、各装置による製造作業を統括して制御する。なお、部品実装システム1が備える部品実装装置M2は1台に限定されることはなく、2台以上でも良い。
スクリーン印刷装置M1は、上流の装置(図示省略)から配線が形成されたプリント基板などの基板Bを受け取り(矢印a)、基板Bの電極Eにマスクに形成された開口を通じてはんだ粒子を含むクリームはんだなどのペーストを印刷する。部品実装装置M2は、ペーストが印刷された基板Bに部品Dを装着する部品装着作業を実行する。リフロー装置M3は、装置内に搬送された基板Bを基板加熱部によって加熱して、基板Bの電極Eに印刷されたペーストに含まれるはんだを融解させた後に硬化させ、基板Bの電極Eに部品Dの端子をはんだ付けする基板加熱作業を実行する。部品Dがはんだ付けされた基板Bは、リフロー装置M3から搬出され(矢印b)、下流の装置(図示省略)に搬送される。
次に、図2、図3を参照して、スクリーン印刷装置M1の構造について説明する。スクリーン印刷装置M1は、基台4上にX軸に沿って延びる一対の搬送コンベア5を備えている。基台4には、制御装置Cが設けられている。搬送コンベア5は制御装置Cによって制御され、スクリーン印刷装置M1の上流から受け取った基板BをX軸に沿って搬送し、スクリーン印刷装置M1の下流に搬出する。
搬送コンベア5においてX軸方向の中央付近には、制御装置Cによって制御される基板保持部30が設けられている。基板保持部30は、搬送コンベア5が搬送する基板Bを受け取って、所定のクランプ位置に保持する。基板保持部30は、基板保持部30に保持された基板Bに振動を印加する振動子31を備えている。振動子31は、制御装置Cによって制御される振動電源部32(図8参照)によって駆動される。制御装置Cは、振動電源部32を制御することにより、振動子31の振動を開始させ、振動を停止させ、また、振動子31により発生させる振動の周波数と強度(振幅)を変更させる。
ここで、図4を参照して、基板保持部30の構造について説明する。図4(a)は、基板保持部30の要部を上方から見た平面図であり、便宜上、基板Bの表示は省略している。図4(b)は、基板保持部30の要部を側方から見た側面図である。基板保持部30は、後述する基板位置決め機構10の基板昇降機構9により昇降移動するXY平面に広がる平板形状のベース部33を備えている。ベース部33の中央付近の上部には、平板形状のプレート35を下方から支持して昇降させるプレート昇降機構34が配置されている。プレート昇降機構34は、制御装置Cによって制御されている。
プレート35の上面には、平板形状の防振部36を介して基板保持ブロック37が配置されている。基板保持ブロック37には、上部が露出する状態で振動子31が配置されている。この例では、5つの振動子31が配置されている。基板保持ブロック37が搬送コンベア5によって搬送された基板Bの裏面を支持する状態で、振動子31は基板Bの裏面に接触する。
図4において、ベース部33の上部には、プレート昇降機構34のY軸方向の両側方に、上方に延出するクランパ支持部38が配置されている。クランパ支持部38の上部には、X軸に沿って延びるクランパ39がそれぞれ配置されている。クランパ39は、制御装置Cによって制御されている。
次に、図4(b)を参照して、基板保持部30が搬送コンベア5によって搬送された基板Bをクランプ位置に保持する工程について説明する。基板保持ブロック37の上面が搬送コンベア5の上面よりも低くなる位置で待機している状態で、制御装置Cは搬送コンベア5を制御して、基板Bを搬送させて基板保持ブロック37の上方で停止させる。次いで制御装置Cはプレート昇降機構34を制御して、プレート35を上昇させ(矢印d1)、基板保持ブロック37の上面に基板Bの裏面を支持させて、基板Bをクランプ位置まで上昇させる。次いで制御装置Cはクランパ39を制御して、2つのクランパ39をそれぞれ基板Bの方向に移動させ(矢印d2)、基板Bの側面をクランパ39で挟んで保持させる。
基板保持部30が基板Bをクランプ位置に保持した状態(図4(b)の状態)で、振動子31は基板Bの裏面に接触している。制御装置Cが振動電源部32を制御して振動子31の振動を開始させると、振動子31から基板Bに振動が印加される。このように、振動子31は基板保持部30の基板保持ブロック37に設けられており、振動子31は基板Bの裏面に接触し、基板保持部30に保持された基板Bに振動を印加する。
図4(b)において、防振部36は、平板形状の防振ゴムなどで形成されており、振動子31が基板Bに印加する振動がプレート35に伝搬することを防止する。また、防振部36は、基板保持ブロック37とプレート35の間の他に、クランパ支持部38、ベース部33にも設置するようにしてもよい。このように、防振部36は、振動子31が印加する振動の基板位置決め機構10への伝搬を抑制するように設置される。
図2、図3において、基板保持部30の上方には、基板Bにペーストを印刷するための複数の開口6aと、2つ一組のマスク側マーク6mが形成されたマスク6が設置されている。マスク6はXY平面に広がって延びた矩形平板形状を有しており、その外周は枠部材6wによって支持されている。
図3において、基台4上には、XYテーブル7、θテーブル8、基板昇降機構9が下方から順に設けられている。XYテーブル7は、θテーブル8を水平面内(X軸方向、Y軸方向)で移動させる。θテーブル8は、基板昇降機構9をZ軸周りにθ回転させる。基板昇降機構9は、基板保持部30を下方から支持して昇降させる。XYテーブル7、θテーブル8、基板昇降機構9は、制御装置Cによって制御されている。
図3において、マスク6の下方には、基板認識用のカメラとマスク認識用のカメラを内蔵するカメラユニット11が備えられている。カメラユニット11は、制御装置Cによって制御されるカメラ移動機構12(図8参照)によって水平面内を移動する(矢印c)。
ここで、図3を参照して、基板保持部30が保持する基板Bの位置をマスク6に位置合わせする位置合わせ工程について説明する。カメラユニット11は基板Bとマスク6の間に移動して、基板Bに形成された位置合わせ用の基板側マーク(図示省略)と、マスク6に形成された位置合わせ用のマスク側マーク6mを撮像する。制御装置Cは、カメラユニット11で撮像された画像に基づいてマスク側マーク6mと基板側マークの位置を認識する。
次いで制御装置Cは認識結果に基づいて、XYテーブル7、θテーブル8、基板昇降機構9を制御して、マスク6に形成された複数の開口6aと、基板保持部30が保持する基板B上に形成された電極Eが一致するように位置と向きを合わせる。次いで制御装置Cは基板保持部30を上昇させて、基板Bを下方からマスク6の下面に接触させる。このように、XYテーブル7、θテーブル8、基板昇降機構9は、基板保持部30を移動させて基板保持部30に保持された基板Bをマスク6の下面に位置合わせする基板位置決め機構10を構成する。
図2、図3において、マスク6の上方には、印刷ヘッド移動機構13(図8参照)によってY軸に沿って移動する印刷ヘッド20が備えられている。印刷ヘッド20は、印刷ヘッド移動機構13によって水平面内を移動する移動ベース21を備えている。移動ベース21には、2基のスキージ保持部22がY軸に沿って並んで配置されている。スキージ保持部22は、それぞれX軸に沿って延びたスキージ23を下端に保持し、移動ベース21に設けられた昇降機構24によって昇降する。印刷ヘッド移動機構13、印刷ヘッド20は、制御装置Cによって制御される。
次に図5を参照して、印刷ヘッド20による印刷動作について説明する。印刷動作は、基板保持部30が保持する基板Bをマスク6に位置合わせした状態で実行される。制御装置Cは昇降機構24を制御して、一方のスキージ23を下降(矢印e1)させて複数の開口6aが形成された領域の前側に当接させる。次いで制御装置Cは印刷ヘッド移動機構13を制御して、スキージ23をY軸に沿って後側に移動させる(矢印e2)。スキージ23が複数の開口6a上を移動する際に、マスク6の上面に供給されているペーストPstが複数の開口6aに所定の印圧(圧力)で押し込まれる。
スキージ23が複数の開口6aが形成された領域の外側(後側)まで移動すると、制御装置Cは一方のスキージ23を上昇させる。制御装置Cは、次の基板Bに対してペーストPstを印刷する際は、一方のスキージ23と同様に、他方のスキージ23を下降させてマスク6に当接させ、Y軸に沿って前側に移動させて複数の開口6aにペーストPstを押し込む移動動作を実行させる。このように、印刷ヘッド20は、スキージ23を用いて、マスク6のペーストPstを複数の開口6aを通じて基板Bに印刷する。また、制御装置Cは、印刷の際に、基板保持部30に保持された基板Bに振動子31から振動を印加させる。
次に、図6、図7を参照して、スクリーン印刷装置M1によるペーストPstの印刷時に、振動子31から基板Bに振動を印加する効果について説明する。ここで、ペーストPstは、フラックスFの中にはんだ粒子Sを含むクリームはんだである。図6は、印刷時に基板Bに振動を印加しない従来の印刷方法(印刷作業)を示している。図7は、印刷時に振動子31から基板Bに振動を印加する本発明の実施の形態の印刷方法(印刷作業)を示している。
まず、図6を参照して、従来の印刷方法について説明する。図6(a)において、基板Bの上面には電極Eが形成されている。また、電極E以外の基板Bの上面には、絶縁体であるレジストRが形成されている。マスク6には、基板Bの電極Eの位置に開口6aが形成されている。図6(a)において、制御装置Cは、基板保持部30に保持された基板Bをマスク6の下面に接触させ(基板接触工程)、スキージ23を基板Bに当接させ、Y軸に沿って摺動させながら(矢印f1)ペーストPstをマスク6の開口6aに押し込ませる(印刷工程)。ペーストPstには、はんだ粒子Sが粘性を有するフラックスFの中で分散して存在している。
図6(b)において、次いで制御装置Cは、基板保持部30を下降させながら(矢印f2)、基板Bをマスク6から引き離す(離反工程)。図6(c)は、離反工程によって基板Bがマスク6から引き離された状態を示している。マスク6の開口6aの内壁には、フラックスFが有する粘性に起因して、印刷工程によって開口6aに押し込まれたペーストPstの一部が残留している。また、基板Bに転写されたペーストPstは、フラックスFの粘性によりほぼ開口6aの形状を保ち、はんだ粒子SがフラックスFの中で分散して存在している。そのため、転写されたペーストPstには、はんだ粒子S間に隙間(フラックス溜まり)が存在している。
ペーストPstが印刷(転写)された基板Bは、部品実装装置M2によって部品Dが装着される(部品装着工程)。その後、リフロー装置M3によって基板加熱作業が実行される(リフロー工程)。図6(d)は、リフロー工程後の基板Bの状態を示している。すなわち、基板Bに転写されたペーストPstのはんだ粒子Sはリフロー工程により融解された後に硬化され、はんだ接合Saが形成されている。
図6(d)において、ペーストPst中のフラックスFは、リフロー工程により加熱されて蒸発する。その際、はんだ粒子S間に存在していたフラックス溜まりの一部が、はんだが存在しないボイドSb(空洞)となってはんだ接合Saの内部に形成される。はんだ接合Sa中にボイドSbが存在すると、はんだ接合Saの疲労寿命が低下するという品質問題が発生する。すなわち、従来の印刷工程では、基板Bに転写されたペーストPstの中に存在するフラックス溜まりに起因して、はんだ接合Saの品質が低下するという問題があった。
次に、図7を参照して、本発明の実施の形態の印刷方法について説明する。本実施の形態の印刷工程は、基板保持部30が備える振動子31から基板Bに振動を印加しながら印刷工程と離反工程を実行するところが従来の印刷方法と異なる。すなわち、図7(a)において、基板接触工程により基板保持部30に保持された基板Bをマスク6の下面に接触させると、印刷を開始する前に、制御装置Cは振動子31による振動の印加を開始させる(振動開始工程)。そして、印刷工程により基板Bに振動を印加しながらスキージ23をY軸に沿って摺動させて(矢印g1)ペーストPstをマスク6の開口6aに押し込ませる。
振動子31は、周波数が1.5kHz以上、60kHz以下(より望ましくは、30kHz以上、50kHz以下)で、主に基板Bの上下方向の振動を印加する。振動子31が印加する振動により、ペーストPstに含まれるフラックスFの粘性が低下し、はんだ粒子SがペーストPstの下部に密集するように移動する。振動子31が印加する振動の周波数と強度(振幅)は、フラックスFの粘性が低下しすぎず、かつ、はんだ粒子Sが適度に下方に移動(集合)することが可能なように設定される。
図7(b)において、離反工程において基板保持部30を下降(矢印g2)させる際も、振動子31は基板Bに振動を印加する。離反工程が終了すると、制御装置Cは振動子31による振動の印加を停止させる(振動停止工程)。図7(c)において、離反工程においてペーストPstに振動を印加することでフラックスFの粘性が低下し、マスク6の開口6aの内壁にペーストPstが残留することが防止できる。
また、基板Bに転写されたペーストPstのはんだ粒子Sが下方に集まることでフラックス溜まりが小さくなる。図7(d)において、リフロー工程により形成されたはんだ接合SaにはボイドSbが存在しないか、発生するボイドSbの大きさも従来より小さい。このように、印刷工程において基板Bに振動を印加することにより、疲労寿命が高くて品質の良いはんだ接合Saが形成される。
次に図8を参照して、スクリーン印刷装置M1の制御系の構成について説明する。スクリーン印刷装置M1が備える制御装置Cには、搬送コンベア5、基板位置決め機構10、カメラユニット11、カメラ移動機構12、印刷ヘッド移動機構13、タッチパネル14、印刷ヘッド20、振動電源部32の他、基板保持部30が備える振動子31、プレート昇降機構34、クランパ39が接続されている。タッチパネル14は、液晶パネルにスクリーン印刷装置M1の操作画面などを表示する表示機能と、表示された操作画面を操作することによりコマンドや各種情報などを入力する入力機能を有している。
制御装置Cは、記憶部15、印刷作業処理部16、通信部17を備えている。通信部17はネットワーク通信装置であり、通信ネットワーク2を介して管理コンピュータ3、部品実装装置M2、リフロー装置M3との間で情報の送受信を実行する。記憶部15は記憶装置であり、基板Bの種類毎に、印刷ヘッド20が基板BにはんだペーストPstを印刷する印刷条件、振動電源部32が振動子31を駆動する周波数、強度(振幅)などを含む振動条件などが記憶されている。印刷作業処理部16は、記憶部15に記憶される印刷条件、振動条件に基づいて、印刷ヘッド20、振動電源部32を含むスクリーン印刷装置M1の各部を制御して印刷作業を実行させる。
次に、図9のフローに沿って、図7を参照しながらスクリーン印刷装置M1におけるスクリーン印刷方法について説明する。図9において、まず、スクリーン印刷装置M1に基板Bが搬入される(ST1:基板搬入工程)。次いで基板保持部30が基板Bを保持してマスク6に対して位置合わせし(ST2:位置合わせ工程)、基板Bとマスク6とを接触させる(ST3:基板接触工程)。次いで振動子31による基板Bに対する振動の印加を開始させる(ST4:振動開始工程)。
次いでマスク6の上のペーストPstを、マスク6の複数の開口6aを通じて基板Bに印刷(転写)する(ST5:印刷工程)。すなわち、振動子31は、基板位置決め機構10が基板Bをマスク6の下面に接触させ、印刷ヘッド20がペーストPstを基板Bに印刷している際に、基板Bに振動を印加する(図7(a))。次いで基板保持部30を下降させて、基板Bをマスク6から引き離す(ST6:離反工程)。次いで振動子31による基板Bに対する振動の印加を停止させる(ST7:振動停止工程)。すなわち、振動子31は、ペーストPstが基板Bに印刷された後に、基板位置決め機構10が基板Bとマスク6とを引き離す際に、基板Bに振動を印加する(図7(b))。
図9において、次いでスクリーン印刷装置M1から基板Bが搬出される(ST8:基板搬出工程)。ペーストPstが印刷(転写)された基板Bは部品実装装置M2に搬送されて、部品Dが装着される(部品装着工程)。部品Dが装着された基板Bはリフロー装置M3に搬送されて、基板加熱作業が実行される(リフロー工程)。これにより、基板Bの電極Eにはんだ接合Saが形成されて、部品Dの端子が基板Bの電極Eにはんだ付けされる(図7(d))。これによって、品質が高いはんだ接合Saを形成することができる。
上記説明したように、本実施の形態のスクリーン印刷装置M1は、ペーストPstを印刷するための複数の開口6aが形成されたマスク6と、基板Bを保持する基板保持部30と、基板保持部30を移動させて基板保持部30に保持された基板Bをマスク6の下面に位置合わせする基板位置決め機構10と、マスク6上のペーストPstを複数の開口6aを通じて基板Bに印刷する印刷ヘッド20と、少なくとも基板保持部30に保持された基板Bに振動を印加する振動子31と、を備えている。これによって、品質が高いはんだ接合Saを形成することができる。
次に、図10を参照して、振動子を備える基板保持部の他の実施例(以下、「基板保持部30A」と称する。)の構成について説明する。以下、図4に示す基板保持部30と同一の部分には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。基板保持部30Aは、基板Bの下面を支持する基板支持部材41の下方に振動子31Aが配置され、振動子31Aは基板支持部材41を介して基板Bに振動を印加するところが基板保持部30と異なる。
図10において、振動子31Aは、プレート昇降機構34によって上下に移動するプレート35の中央付近の上部に配置されている。プレート35の上部において振動子31Aの側方には、防振部36Aを介して上方に延出する支持部材支持部40が配置されている。支持部材支持部40の上部には、金属やガラスエポキシなどで形成された剛性を有して振動を伝搬可能な平板状の基板支持部材41が配置されている。振動子31Aは、基板支持部材41の裏面に接触するように配置されている。
搬送コンベア5が基板Bを基板支持部材41の上方に搬送し、プレート昇降機構34がプレート35を上昇させ、基板支持部材41の上面に基板Bの裏面を支持させてクランプ位置まで上昇させ、クランパ39で基板Bを挟むことで、基板Bが基板保持部30Aに保持される。この状態で振動子31Aから振動を発生させると、振動は基板保持部30Aの基板支持部材41を介して基板Bに印加される。
次に、図11を参照して、振動子を備える基板保持部の他の実施例(以下、「基板保持部30B」と称する。)の構成について説明する。以下、図4に示す基板保持部30と同一の部分には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。基板保持部30Bは、基板Bの下面を支持する基板保持ブロック37Bの側面に振動子31Bが配置され、振動子31Bは基板保持ブロック37Bを介して基板B1に振動を印加するところが基板保持部30と異なる。
図11において、振動子31Bは、プレート昇降機構34によって上下に移動するプレート35に防振部36を介して配置された基板保持ブロック37Bの側面に配置されている。この例では、基板保持ブロック37BのX軸方向の両側面に、それぞれ振動子31Bが配置されている。また、基板保持ブロック37Bの上部には、基板B1の裏面に実装された部品D1,D2に基板保持ブロック37Bが干渉しないように、凹部42が形成されている。
搬送コンベア5が基板B1を基板保持ブロック37Bの上方に搬送し、プレート昇降機構34がプレート35を上昇させ、基板保持ブロック37Bの上面に基板B1の裏面を支持させてクランプ位置まで上昇させ、クランパ39で基板B1を挟むことで、基板B1が基板保持部30Bに保持される。この時、基板B1の裏面に実装された部品D1,D2は、基板保持ブロック37Bの凹部42に位置することで、基板B1の裏面の部品D1,D2が実装されていない他の領域は基板保持ブロック37Bの上面に接触することができる。この状態で振動子31Bから振動を発生させると、振動は基板保持ブロック37Bを介して基板B1に印加される。
このように、振動子31Bは基板保持部30Bの基板保持ブロック37Bに接触し、振動は基板保持部30Bの基板保持ブロック37Bを介して基板B1に印加される。なお、基板保持部30(図4)または基板保持部30A(図10)が、裏面に部品D1,D2が実装された基板B1を保持する場合は、基板保持ブロック37または基板支持部材41に凹部42が形成される。
本発明のスクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法は、品質が高いはんだ接合を形成することができるという効果を有し、部品を基板に実装する分野において有用である。
6 マスク
6a 開口
10 基板位置決め機構
20 印刷ヘッド
30、30A、30B 基板保持部
31、31A、31B 振動子
36、36A 防振部
B、B1 基板
M1 スクリーン印刷装置
Pst ペースト

Claims (10)

  1. ペーストを印刷するための複数の開口が形成されたマスクと、
    基板を保持する基板保持部と、
    前記基板保持部を移動させて前記基板保持部に保持された基板を前記マスクの下面に位置合わせする基板位置決め機構と、
    前記マスク上のペーストを、前記複数の開口を通じて前記基板に印刷する印刷ヘッドと、
    少なくとも前記基板保持部に保持された前記基板に振動を印加する振動子と、を備える、スクリーン印刷装置。
  2. 前記振動子は、前記基板位置決め機構が前記基板を前記マスクの下面に接触させ、前記印刷ヘッドが前記ペーストを前記基板に印刷している際に、前記基板に前記振動を印加する、請求項1に記載のスクリーン印刷装置。
  3. 前記振動子は、前記ペーストが前記基板に印刷された後に、前記基板位置決め機構が前記基板と前記マスクとを引き離す際に、前記基板に前記振動を印加する、請求項1または2に記載のスクリーン印刷装置。
  4. 前記振動子は前記基板保持部に設けられており、
    前記基板保持部が前記基板を保持した状態において、前記振動子は前記基板の裏面に接触している、請求項1から3のいずれか1項に記載のスクリーン印刷装置。
  5. 前記振動子は前記基板保持部に接触し、
    前記振動は前記基板保持部を介して前記基板に印加される、請求項1から3のいずれか1項に記載のスクリーン印刷装置。
  6. 前記振動子は前記基板保持部に設けられており、
    前記振動は前記基板保持部を介して前記基板に印加される、請求項1から3のいずれか1項に記載のスクリーン印刷装置。
  7. 前記振動子が印加する前記振動の前記基板位置決め機構への伝搬を抑制する防振部をさらに備える、請求項1から6のいずれか1項に記載のスクリーン印刷装置。
  8. 前記振動子は、周波数が1.5kHz以上、60kHz以下の前記振動を印加する、請求項1から7のいずれか1項に記載のスクリーン印刷装置。
  9. 前記振動子は、主に前記基板の上下方向の前記振動を印加する、請求項1から8のいずれか1項に記載のスクリーン印刷装置。
  10. ペーストを印刷するための複数の開口が形成されたマスクを用いてペーストを基板に印刷するスクリーン印刷方法であって、
    前記基板と前記マスクとを接触させ、
    前記基板に振動を印加し、
    前記マスクの上のペーストを、前記複数の開口を通じて前記基板に印刷する、スクリーン印刷方法。
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