JP2023063623A - スクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法ならびに実装用基板の製造方法 - Google Patents

スクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法ならびに実装用基板の製造方法 Download PDF

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正幸 萬谷
Masayuki Mantani
利彦 永冶
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Abstract

【課題】品質の高いバンプを有する実装用基板を製造することができるスクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法ならびに実装用基板の製造方法を提供する。【解決手段】スクリーン印刷装置は、複数の第1開口Hが形成された薄膜Gが上面に設けられ、複数の電極Eが複数の第1開口Hから露出する基板Bを保持する基板保持部30と、第2開口6aが形成されたマスク6と、基板保持部30を移動させて基板保持部30に保持された基板Bをマスク6の下面に位置合わせする基板位置決め機構と、マスク6上のはんだ粒子Sを含むペーストPstを、第2開口6aを通じて複数の第1開口Hに充填する印刷ヘッドと、基板保持部30に保持された基板Bに振動を印加する振動子31と、を備える。【選択図】図9

Description

本発明は、基板にペーストを印刷するスクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法ならびに基板にバンプを形成した実装用基板の製造方法に関する。
従来、配線が形成されたプリント基板やウェハなどの基板に高密度で電子部品を実装するために、基板の上面に形成された電極の上にはんだバンプを形成した実装用基板が採用されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、電極が形成された基板上に樹脂膜を形成し、電極が露出するように樹脂膜に開口を形成し、開口にはんだを含むペーストを充填し、基板を加熱してはんだを融解させてバンプを形成し、最後に樹脂膜を除去して基板の電極の上にはんだバンプを形成する、バンプ形成方法が開示されている。
特開2002-334895号公報
しかしながら特許文献1を含む従来技術では、バンプの間隔が狭い高密度基板用基板を製造する場合に樹脂膜の開口のアスペクト比が高くなり、ペーストを充填する過程で基板上の電極と充填したペーストの間に空気が取り残されてしまうという問題点があった。この状態で基板を加熱してバンプを形成すると、電極からバンプが脱落したり、バンプと電極との接合面積が過少となって接合強度が不足したりすることがあり、品質の高いバンプを有する実装用基板を製造するには更なる改善の余地があった。
そこで本発明は、品質の高いバンプを有する実装用基板を製造することができるスクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法ならびに実装用基板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明のスクリーン印刷装置は、複数の第1開口が形成された薄膜が上面に設けられ、複数の電極が前記複数の第1開口から露出する基板を保持する基板保持部と、第2開口が形成されたマスクと、前記基板保持部を移動させて前記基板保持部に保持された基板を前記マスクの下面に位置合わせする基板位置決め機構と、前記マスク上のはんだを含むペーストを、前記第2開口を通じて前記複数の第1開口に充填する印刷ヘッドと、少なくとも前記基板保持部に保持された前記基板に振動を印加する振動子と、を備える。
本発明のスクリーン印刷方法は、基板の上面に設けられた薄膜に形成され、前記基板の複数の電極が露出する複数の第1開口に、第2開口が形成されたマスクを用いてはんだを含むペーストを充填するスクリーン印刷方法であって、前記基板の上の前記薄膜と前記マスクとを接触させ、前記基板に振動を印加し、前記マスクの上のペーストを、前記第2開口を通じて前記複数の第1開口に充填する。
本発明の実装用基板の製造方法は、上面に複数の電極を有する基板に薄膜を形成し、前記薄膜に複数の第1開口を形成して前記複数の電極を露出させ、前記基板の上の前記薄膜と第2の開口が形成されたマスクを接触させ、前記基板に振動を印加し、前記マスクの上のはんだを含むペーストを、前記第2開口を通じて前記複数の第1開口に充填し、前記基板を前記マスクから引き離し、前記基板を加熱して前記はんだを融解させた後に硬化させて、前記複数の電極の上にバンプを形成し、前記基板から前記薄膜を除去する。
本発明によれば、品質の高いバンプを有する実装用基板を製造することができる。
本発明の一実施の形態の実装用基板製造システムの構成説明図 本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置によりペーストが充填される基板の例の構造を示す(a)平面図(b)断面図 (a)(b)(c)本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置によりペーストが充填される基板の製造工程の説明図 本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の要部の構造を示す平面図 本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の要部の構造を示す側面図 本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置が備える基板保持部の要部の構造を示す(a)平面図(b)側面図 本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置が備える印刷ヘッドの機能説明図 (a)(b)(c)従来の実装用基板製造システムによる実装用基板の製造工程の説明図 (a)(b)(c)本発明の一実施の形態の実装用基板製造システムによる実装用基板の製造工程の説明図 本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置の制御系の構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態の実装用基板の製造方法のフロー図 本発明の一実施の形態のスクリーン印刷方法のフロー図 本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置が備える基板保持部の他の実施例の要部の構造を示す(a)平面図(b)側面図 本発明の一実施の形態のスクリーン印刷装置が備える基板保持部の他の実施例の要部の構造を示す(a)平面図(b)側面図
以下に図面を用いて、本発明の一実施の形態を詳細に説明する。以下で述べる構成、形状等は説明のための例示であって、実装用基板製造システム、実装用基板、スクリーン印刷装置の仕様に応じ、適宜変更が可能である。以下では、全ての図面において対応する要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図2、及び後述する一部では、水平面内で互いに直交する2軸として、基板搬送方向のX軸(図4における左右方向)、基板搬送方向に直交するY軸(図4における上下方向)が示される。図5、及び後述する一部では、水平面と直交する高さ方向としてZ軸(図5における上下方向)が示される。
まず図1を参照して、実装用基板製造システム1の構成について説明する。実装用基板製造システム1は、基板搬送方向の上流(紙面左側)から下流(紙面右側)に向けて、スクリーン印刷装置M1、リフロー装置M2を直列に連結して構成されている。実装用基板製造システム1は、基板Bの表面に形成された第1開口Hにはんだ粒子を含むペーストを充填し、基板Bの電極にバンプQを形成するする機能を有している。各装置は、通信ネットワーク2を介して管理コンピュータ3に接続されており、また各装置は通信ネットワーク2を介して相互にデータを送受信する。管理コンピュータ3は、各装置で使用される制御プログラムなどを含む生産データなどを記憶し、各装置による製造作業を統括して制御する。
スクリーン印刷装置M1は、上流の装置(図示省略)から基板Bを受け取り(矢印a)、基板Bに形成された第1開口Hにはんだ粒子を含むクリームはんだなどのペーストを充填(印刷)する。リフロー装置M2は、装置内に搬送された基板Bを基板加熱部によって加熱して、基板Bの第1開口Hに充填されたペーストに含まれるはんだを融解させた後に硬化させ、基板Bの電極にバンプQを形成する基板加熱作業を実行する。バンプQが形成された基板Bは、リフロー装置M2から搬出され(矢印b)、下流の装置(図示省略)に搬送される。
ここで、図2を参照して、スクリーン印刷装置M1によって第1開口Hにペーストが充填される基板Bの構成について説明する。図2(a)は、基板Bを上方から見た平面図である。図2(b)は、図2(a)におけるA-A断面における断面図である。配線が形成されたプリン基板などの基板Bの上面には、複数の電極Eが形成されている。また、電極E以外の基板Bの上面には、絶縁体であるレジストRが形成されている。さらに、レジストRの上面には、電極Eが露出する第1開口Hが形成されたドライフィルムレジストなどの薄膜Gが形成されている。すなわち、基板Bは、複数の第1開口Hが形成された薄膜Gが上面に設けられ、複数の電極Eが複数の第1開口Hから露出している。
次に、図3を参照して、基板Bの上面に第1開口Hを有する薄膜Gを形成する工程について説明する。まず、上面に電極EとレジストRが形成された基板Bが用意される(図3(a))。次に、基板Bの上面の全面に薄膜Gが形成される(薄膜Gが貼り付けられる)(図3(b))。次に、露光、現像、エッチングなどの工程により、薄膜Gに複数の第1開口Hが形成される(図3(c))。これにより、電極Eの周りに薄膜Gによる壁(ソルダーダム)が形成される。
次に、図4、図5を参照して、スクリーン印刷装置M1の構造について説明する。スクリーン印刷装置M1は、基台4上にX軸に沿って延びる一対の搬送コンベア5を備えている。基台4には、制御装置Cが設けられている。搬送コンベア5は制御装置Cによって制御され、スクリーン印刷装置M1の上流から受け取った基板BをX軸に沿って搬送し、スクリーン印刷装置M1の下流に搬出する。
搬送コンベア5においてX軸方向の中央付近には、制御装置Cによって制御される基板保持部30が設けられている。基板保持部30は、搬送コンベア5が搬送する基板Bを受け取って、所定のクランプ位置に保持する。基板保持部30は、基板保持部30に保持された基板Bに振動を印加する振動子31を備えている。振動子31は、制御装置Cによって制御される振動電源部32(図10参照)によって駆動される。制御装置Cは、振動電源部32を制御することにより、振動子31の振動を開始させ、振動を停止させ、また、振動子31により発生させる振動の周波数と強度(振幅)を変更させる。
ここで、図6を参照して、基板保持部30の構造について説明する。図6(a)は、基板保持部30の要部を上方から見た平面図であり、便宜上、基板Bの表示は省略している。図6(b)は、基板保持部30の要部を側方から見た側面図である。基板保持部30は、後述する基板位置決め機構10の基板昇降機構9により昇降移動するXY平面に広がる平板形状のベース部33を備えている。ベース部33の中央付近の上部には、平板形状のプレート35を下方から支持して昇降させるプレート昇降機構34が配置されている。プレート昇降機構34は、制御装置Cによって制御されている。
プレート35の上面には、平板形状の防振部36を介して基板保持ブロック37が配置されている。基板保持ブロック37には、上部が露出する状態で振動子31が配置されている。この例では、5つの振動子31が配置されている。基板保持ブロック37が搬送コンベア5によって搬送された基板Bの裏面を支持する状態で、振動子31は基板Bの裏面に接触する。
図6において、ベース部33の上部には、プレート昇降機構34のY軸方向の両側方に、上方に延出するクランパ支持部38が配置されている。クランパ支持部38の上部には、X軸に沿って延びるクランパ39がそれぞれ配置されている。クランパ39は、制御装置Cによって制御されている。
次に、図6(b)を参照して、基板保持部30が搬送コンベア5によって搬送された基板Bをクランプ位置に保持する工程について説明する。基板保持ブロック37の上面が搬送コンベア5の上面よりも低くなる位置で待機している状態で、制御装置Cは搬送コンベア5を制御して、基板Bを搬送させて基板保持ブロック37の上方で停止させる。次いで制御装置Cはプレート昇降機構34を制御して、プレート35を上昇させ(矢印d1)、基板保持ブロック37の上面に基板Bの裏面を支持させて、基板Bをクランプ位置まで上昇させる。次いで制御装置Cはクランパ39を制御して、2つのクランパ39をそれぞれ基板Bの方向に移動させ(矢印d2)、基板Bの側面をクランパ39で挟んで保持させる。
基板保持部30が基板Bをクランプ位置に保持した状態(図6(b)の状態)で、振動子31は基板Bの裏面に接触している。制御装置Cが振動電源部32を制御して振動子31の振動を開始させると、振動子31から基板Bに振動が印加される。このように、振動子31は基板保持部30の基板保持ブロック37に設けられており、振動子31は基板Bの裏面に接触し、基板保持部30に保持された基板Bに振動を印加する。
図6(b)において、防振部36は、平板形状の防振ゴムなどで形成されており、振動子31が基板Bに印加する振動がプレート35に伝搬することを防止する。また、防振部36は、基板保持ブロック37とプレート35の間の他に、クランパ支持部38、ベース部33にも設置するようにしてもよい。このように、防振部36は、振動子31が印加する振動の基板位置決め機構10への伝搬を抑制するように設置される。
図4、図5において、基板保持部30の上方には、基板Bにペーストを印刷するための第2開口6aと、2つ一組のマスク側マーク6mが形成されたマスク6が設置されている。マスク6はXY平面に広がって延びた矩形平板形状を有しており、その外周は枠部材6wによって支持されている。第2開口6aは、基板Bに形成された複数の第1開口Hを包含するように形成されている。すなわち、基板保持部30に保持された基板Bがマスク6の下面に位置合わせされた状態において、第2開口6aを通じて複数の第1開口Hが露出している。
図5において、基台4上には、XYテーブル7、θテーブル8、基板昇降機構9が下方から順に設けられている。XYテーブル7は、θテーブル8を水平面内(X軸方向、Y軸方向)で移動させる。θテーブル8は、基板昇降機構9をZ軸周りにθ回転させる。基板昇降機構9は、基板保持部30を下方から支持して昇降させる。XYテーブル7、θテーブル8、基板昇降機構9は、制御装置Cによって制御されている。
図5において、マスク6の下方には、基板認識用のカメラとマスク認識用のカメラを内蔵するカメラユニット11が備えられている。カメラユニット11は、制御装置Cによって制御されるカメラ移動機構12(図10参照)によって水平面内を移動する(矢印c)。
ここで、図5を参照して、基板保持部30が保持する基板Bの位置をマスク6に位置合わせする位置合わせ工程について説明する。カメラユニット11は基板Bとマスク6の間に移動して、基板Bに形成された位置合わせ用の基板側マーク(図示省略)と、マスク6に形成された位置合わせ用のマスク側マーク6mを撮像する。制御装置Cは、カメラユニット11で撮像された画像に基づいてマスク側マーク6mと基板側マークの位置を認識する。
次いで制御装置Cは認識結果に基づいて、XYテーブル7、θテーブル8、基板昇降機構9を制御して、マスク6に形成された第2開口6aから、基板保持部30が保持する基板B上に形成された複数の第1開口Hが露出するように位置と向きを合わせる。次いで制御装置Cは基板保持部30を上昇させて、基板Bを下方からマスク6の下面に接触させる。このように、XYテーブル7、θテーブル8、基板昇降機構9は、基板保持部30を移動させて基板保持部30に保持された基板Bをマスク6の下面に位置合わせする基板位置決め機構10を構成する。
図4、図5において、マスク6の上方には、印刷ヘッド移動機構13(図10参照)によってY軸に沿って移動する印刷ヘッド20が備えられている。印刷ヘッド20は、印刷ヘッド移動機構13によって水平面内を移動する移動ベース21を備えている。移動ベース21には、2基のスキージ保持部22がY軸に沿って並んで配置されている。スキージ保持部22は、それぞれX軸に沿って延びたスキージ23を下端に保持し、移動ベース21に設けられた昇降機構24によって昇降する。印刷ヘッド移動機構13、印刷ヘッド20は、制御装置Cによって制御される。
次に図7を参照して、印刷ヘッド20による印刷動作について説明する。印刷動作は、基板保持部30が保持する基板Bをマスク6に位置合わせした状態で実行される。制御装置Cは昇降機構24を制御して、一方のスキージ23を下降(矢印e1)させて第2開口6aが形成された領域の前側に当接させる。次いで制御装置Cは印刷ヘッド移動機構13を制御して、スキージ23をY軸に沿って後側に移動させる(矢印e2)。スキージ23が複数の第1開口Hの上を移動する際に、マスク6の上面に供給されていたペーストPstが複数の第1開口Hに所定の印圧(圧力)で押し込まれて充填される。
スキージ23が第2開口6aが形成された領域の外側(後側)まで移動すると、制御装置Cは一方のスキージ23を上昇させる。制御装置Cは、次の基板Bに対してペーストPstを印刷(充填)する際は、一方のスキージ23と同様に、他方のスキージ23を下降させてマスク6に当接させ、Y軸に沿って前側に移動させて複数の第1開口HにペーストPstを押し込む移動動作を実行させる。このように、印刷ヘッド20は、スキージ23を用いて、マスク6上のはんだを含むペーストPstを、第2開口6aを通じて複数の第1開口Hに充填(印刷)する。また、制御装置Cは、印刷の際に、基板保持部30に保持された基板Bに振動子31から振動を印加させる。
次に、図8、図9を参照して、スクリーン印刷装置M1によるペーストPstの充填時に、振動子31から基板Bに振動を印加する効果について説明する。ここで、ペーストPstは、フラックスFの中にはんだ粒子Sを含むクリームはんだである。図8は、充填時に基板Bに振動を印加しない従来の印刷方法(印刷作業)を示している。図9は、充填時に振動子31から基板Bに振動を印加する本発明の実施の形態の印刷方法(印刷作業)を示している。
まず、図8を参照して、従来の印刷方法について説明する。図8(a)において、制御装置Cは、基板保持部30に保持された基板Bをマスク6の下面に接触させ(基板接触工程)、スキージ23を基板Bに当接させ、Y軸に沿って摺動させながら(矢印f)ペーストPstを基板Bの第1開口Hに押し込ませる(印刷工程)。ペーストPstに含まれるフラックスFは粘性を有する。そのため、ペーストPstが上方から第1開口Hに充填される過程で、第1開口Hの下方に押し込まれた空気を第1開口Hから外部に逃がすことができなかった場合は、第1開口HにペーストPstが充填できていない空洞Haが形成される。
次いで制御装置Cは、基板保持部30を下降させながら、基板Bをマスク6から引き離す(離反工程)。その後、リフロー装置M2によって基板加熱作業が実行される(リフロー工程)。図6(b)は、リフロー工程後の基板Bの状態を示している。すなわち、基板Bに転写されたペーストPstのはんだ粒子Sはリフロー工程により融解されて球状となり、その後に硬化されることでバンプQが形成されている。図中の左側のバンプQは、正常に基板Bの電極Eに接合されている。中央のバンプQは、電極Eには接合されているものの、接合面積は小さい。右側のバンプQは、電極Eに接合されていない。
その後、バンプQが形成された基板Bから薄膜Gが除去される(薄膜除去工程)。図8(c)は、薄膜Gが除去された基板Bを示している。図中の右側の電極Eに接合されていなかったバンプQは、薄膜除去工程中に基板Bから外れている。このように、従来の印刷工程では、第1開口HにペーストPstが充填されていない空洞Haが大きかった場合、その後に形成されるバンプQが電極Eと正常に接合されなかったり、電極Eから外れたりするという品質問題があった。
次に、図9を参照して、本発明の実施の形態の印刷方法について説明する。本実施の形態の印刷工程は、基板保持部30が備える振動子31から基板Bに振動を印加しながら印刷工程を実行するところが従来の印刷方法と異なる。すなわち、図9(a)において、基板接触工程により基板保持部30に保持された基板Bをマスク6の下面に接触させると、印刷を開始する前に、制御装置Cは振動子31による振動の印加を開始させる(振動開始工程)。そして、印刷工程により基板Bに振動を印加しながらスキージ23をY軸に沿って摺動させて(矢印g)ペーストPstを基板Bの第1開口Hに押し込ませる。
振動子31は、周波数が1.5kHz以上、60kHz以下(より望ましくは、30kHz以上、50kHz以下)で、主に基板Bの上下方向の振動を印加する。振動子31が印加する振動により、ペーストPstに含まれるフラックスFの粘性が低下する。これにより、ペーストPstが上方から第1開口Hに充填される過程で、第1開口Hの下方に押し込まれた空気は粘度が低下したペーストPstの間から外部に押し出され、第1開口HにペーストPstが充填できていない空洞Haが形成されない。または、形成される空洞Ha小さい。振動子31が印加する振動の周波数と強度(振幅)は、フラックスFの粘性が低下しすぎず、かつ、第1開口HにペーストPstが充填されて空洞Haが発生しないように設定される。
離反工程後のリフロー工程により、第1開口Hに充填されたペーストPstのはんだ粒子SがバンプQに形成される。この際、第1開口HのペーストPstには空洞Haがない、または、発生する空洞Haは小さいため、形成されたバンプQは正常に電極Eに接合される(図9(b))。また、薄膜除去工程によるバンプQの脱落もなく、品質の高いバンプQを有する実装用基板(基板B)が製造される(図9(c))。
次に図10を参照して、スクリーン印刷装置M1の制御系の構成について説明する。スクリーン印刷装置M1が備える制御装置Cには、搬送コンベア5、基板位置決め機構10、カメラユニット11、カメラ移動機構12、印刷ヘッド移動機構13、タッチパネル14、印刷ヘッド20、振動電源部32の他、基板保持部30が備える振動子31、プレート昇降機構34、クランパ39が接続されている。タッチパネル14は、液晶パネルにスクリーン印刷装置M1の操作画面などを表示する表示機能と、表示された操作画面を操作することによりコマンドや各種情報などを入力する入力機能を有している。
制御装置Cは、記憶部15、印刷作業処理部16、通信部17を備えている。通信部17はネットワーク通信装置であり、通信ネットワーク2を介して管理コンピュータ3、リフロー装置M2との間で情報の送受信を実行する。記憶部15は記憶装置であり、基板Bの種類毎に、印刷ヘッド20が基板BにはんだペーストPstを充填(印刷)する印刷条件、振動電源部32が振動子31を駆動する周波数、強度(振幅)などを含む振動条件などが記憶されている。印刷作業処理部16は、記憶部15に記憶される印刷条件、振動条件に基づいて、印刷ヘッド20、振動電源部32を含むスクリーン印刷装置M1の各部を制御して印刷作業を実行させる。
次に、図11のフローに沿って、図3、図9を参照しながらバンプQを有する実装用基板を製造する実装用基板の製造方法について説明する。まず、上面に複数の電極EとレジストRが形成された基板Bの上面に薄膜Gを形成する(ST1:薄膜形成工程)(図3(b))。次いで薄膜Gに複数の第1開口Hを形成して複数の電極Eを露出させる(ST2:第1開口形成工程)(図3(c))。
次いでスクリーン印刷装置M1により、基板Bに振動を印加しながら第1開口Hにはんだ粒子Sを含むペーストPstを充填させる(ST3:スクリーン印刷工程)(図9(a))。次いでリフロー装置M2により、基板Bを加熱してはんだ粒子Sを融解させた後に硬化させて、複数の電極Eの上にバンプQをそれぞれ形成する(ST4:リフロー工程)(図9(b))。次いで基板Bから薄膜Gを除去する(ST5:薄膜除去工程)(図9(c))。これによって、品質の高いバンプQを有する実装用基板を製造することができる。
次に、図12のフローに沿って、図9を参照しながらスクリーン印刷装置M1におけるスクリーン印刷方法(スクリーン印刷工程(ST3))について説明する。図11において、まず、スクリーン印刷装置M1に基板Bが搬入される(ST11:基板搬入工程)。次いで基板保持部30が基板Bを保持してマスク6に対して位置合わせし(ST12:位置合わせ工程)、基板Bの上の薄膜Gと第2開口6aが形成されたマスク6とを接触させる(ST13:基板接触工程)。次いで振動子31による基板Bに対する振動の印加を開始させる(ST14:振動開始工程)。
次いでマスク6の上のはんだ粒子Sを含むペーストPstを、マスク6の複数の第2開口6aを通じて複数の第1開口Hに印刷(充填)する(ST15:印刷工程)。すなわち、振動子31は、基板位置決め機構10が基板Bをマスク6の下面に接触させ、印刷ヘッド20がペーストPstを複数の第1開口Hに充填している際に、基板Bに振動を印加する(図9(a))。
次いで振動子31による基板Bに対する振動の印加を停止させる(ST16:振動停止工程)。次いで基板保持部30を下降させて、基板Bをマスク6から引き離す(ST17:離反工程)。なお、振動子31は離反工程(ST17)の前に振動の印加を停止せず、離反工程(ST17)中も振動を印加するようにしてもよい。すなわち、振動子31は、ペーストが複数の第1開口Hに充填された後に、基板位置決め機構10が薄膜Gとマスク6とを引き離す際にも、基板Bに振動を印加するようにしてもよい。次いでスクリーン印刷装置M1から基板Bが搬出される(ST18:基板搬出工程)。
上記説明したように、本実施の形態のスクリーン印刷装置M1は、複数の第1開口Hが形成された薄膜Gが上面に設けられ、複数の電極Eが複数の第1開口Hから露出する基板Bを保持する基板保持部30と、第2開口6aが形成されたマスク6と、基板保持部30を移動させて基板保持部30に保持された基板Bをマスク6の下面に位置合わせする基板位置決め機構10と、マスク6上のはんだ粒子Sを含むペーストPstを、第2開口6aを通じて複数の第1開口Hに充填する印刷ヘッド20と、少なくとも基板保持部30に保持された基板Bに振動を印加する振動子31と、を備えている。これによって、品質の高いバンプQを有する実装用基板を製造することができる。
次に、図13を参照して、振動子を備える基板保持部の他の実施例(以下、「基板保持部30A」と称する。)の構成について説明する。以下、図6に示す基板保持部30と同一の部分には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。基板保持部30Aは、基板Bの下面を支持する基板支持部材41の下方に振動子31Aが配置され、振動子31Aは基板支持部材41を介して基板Bに振動を印加するところが基板保持部30と異なる。
図13において、振動子31Aは、プレート昇降機構34によって上下に移動するプレート35の中央付近の上部に配置されている。プレート35の上部において振動子31Aの側方には、防振部36Aを介して上方に延出する支持部材支持部40が配置されている。支持部材支持部40の上部には、金属やガラスエポキシなどで形成された剛性を有して振動を伝搬可能な平板状の基板支持部材41が配置されている。振動子31Aは、基板支持部材41の裏面に接触するように配置されている。
搬送コンベア5が基板Bを基板支持部材41の上方に搬送し、プレート昇降機構34がプレート35を上昇させ、基板支持部材41の上面に基板Bの裏面を支持させてクランプ位置まで上昇させ、クランパ39で基板Bを挟むことで、基板Bが基板保持部30Aに保持される。この状態で振動子31Aから振動を発生させると、振動は基板保持部30Aの基板支持部材41を介して基板Bに印加される。
次に、図14を参照して、振動子を備える基板保持部の他の実施例(以下、「基板保持部30B」と称する。)の構成について説明する。以下、図6に示す基板保持部30と同一の部分には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。基板保持部30Bは、基板Bの下面を支持する基板保持ブロック37Bの側面に振動子31Bが配置され、振動子31Bは基板保持ブロック37Bを介して基板Bに振動を印加するところが基板保持部30と異なる。
図14において、振動子31Bは、プレート昇降機構34によって上下に移動するプレート35に防振部36を介して配置された基板保持ブロック37Bの側面に配置されている。この例では、基板保持ブロック37BのX軸方向の両側面に、それぞれ振動子31Bが配置されている。搬送コンベア5が基板Bを基板保持ブロック37Bの上方に搬送し、プレート昇降機構34がプレート35を上昇させ、基板保持ブロック37Bの上面に基板Bの裏面を支持させてクランプ位置まで上昇させ、クランパ39で基板Bを挟むことで、基板Bが基板保持部30Bに保持される。
この状態で振動子31Bから振動を発生させると、振動は基板保持ブロック37Bを介して基板Bに印加される。このように、振動子31Bは基板保持部30Bの基板保持ブロック37Bに接触し、振動は基板保持部30Bの基板保持ブロック37Bを介して基板Bに印加される。
なお、上記はバンプQを有する実装用基板として、フェノール樹脂やガラスエポキシなどで形成されたプリント基板などの基板BにバンプQを形成した例で説明したが、本実施の形態により製造される実装用基板はこの構成に限定されることはない。例えば、複数の電極Eが形成されたシリコンウェハに複数の第1開口Hを有する薄膜Gを形成した基板にバンプQを形成した実装用基板であってもよい。この場合、スクリーン印刷装置M1によってシリコンウェハに振動を印加しながらはんだ粒子Sを含むペーストPstを第1開口Hに充填させ、リフロー装置M2によってシリコンウェハを加熱するリフローによりバンプQを形成する。
本発明のスクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法ならびに実装用基板の製造方法は、品質の高いバンプを有する実装用基板を製造することができるという効果を有し、部品を基板に実装する分野において有用である。
6 マスク
6a 第2開口
10 基板位置決め機構
20 印刷ヘッド
30、30A、30B 基板保持部
31、31A、31B 振動子
36、36A 防振部
B 基板
G 薄膜
H 第1開口
M1 スクリーン印刷装置
Pst ペースト
S はんだ粒子(はんだ)

Claims (10)

  1. 複数の第1開口が形成された薄膜が上面に設けられ、複数の電極が前記複数の第1開口から露出する基板を保持する基板保持部と、
    第2開口が形成されたマスクと、
    前記基板保持部を移動させて前記基板保持部に保持された基板を前記マスクの下面に位置合わせする基板位置決め機構と、
    前記マスク上のはんだを含むペーストを、前記第2開口を通じて前記複数の第1開口に充填する印刷ヘッドと、
    少なくとも前記基板保持部に保持された前記基板に振動を印加する振動子と、を備える、スクリーン印刷装置。
  2. 前記振動子は、前記基板位置決め機構が前記基板の上の前記薄膜を前記マスクの下面に接触させ、前記印刷ヘッドが前記ペーストを前記複数の第1開口に充填させている際に、前記基板に前記振動を印加する、請求項1に記載のスクリーン印刷装置。
  3. 前記振動子は前記基板保持部に設けられており、
    前記基板保持部が前記基板を保持した状態において、前記振動子は前記基板の裏面に接触している、請求項1または2に記載のスクリーン印刷装置。
  4. 前記振動子は前記基板保持部に接触し、
    前記振動は前記基板保持部を介して前記基板に印加される、請求項1または2に記載のスクリーン印刷装置。
  5. 前記振動子は前記基板保持部に設けられており、
    前記振動は前記基板保持部を介して前記基板に印加される、請求項1または2に記載のスクリーン印刷装置。
  6. 前記振動子が印加する前記振動の前記基板位置決め機構への伝搬を抑制する防振部をさらに備える、請求項1から5のいずれか1項に記載のスクリーン印刷装置。
  7. 前記振動子は、周波数が1.5kHz以上、60kHz以下の前記振動を印加する、請求項1から6のいずれか1項に記載のスクリーン印刷装置。
  8. 前記振動子は、主に前記基板の上下方向の前記振動を印加する、請求項1から7のいずれか1項に記載のスクリーン印刷装置。
  9. 基板の上面に設けられた薄膜に形成され、前記基板の複数の電極が露出する複数の第1開口に、第2開口が形成されたマスクを用いてはんだを含むペーストを充填するスクリーン印刷方法であって、
    前記基板の上の前記薄膜と前記マスクとを接触させ、
    前記基板に振動を印加し、
    前記マスクの上のペーストを、前記第2開口を通じて前記複数の第1開口に充填する、スクリーン印刷方法。
  10. 上面に複数の電極を有する基板に薄膜を形成し、
    前記薄膜に複数の第1開口を形成して前記複数の電極を露出させ、
    前記基板の上の前記薄膜と第2の開口が形成されたマスクを接触させ、
    前記基板に振動を印加し、
    前記マスクの上のはんだを含むペーストを、前記第2開口を通じて前記複数の第1開口に充填し、
    前記基板を前記マスクから引き離し、
    前記基板を加熱して前記はんだを融解させた後に硬化させて、前記複数の電極の上にバンプを形成し、
    前記基板から前記薄膜を除去する、実装用基板の製造方法。
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