JP2023063206A - 繊維ウェブ製品及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】滑らかな起毛感、柔らかさ、しっとり感等の肌触り特性に優れると共に、粉体やパルプ繊維等の粉塵も少なく、十分な強度を有する繊維ウェブ製品及びその製造方法を提供する。【解決手段】広葉樹パルプを含む繊維ウェブに薬液が含浸されており、この薬液が、グリセリン等の保湿成分、水分、炭化水素類等の油性成分、トウモロコシ澱粉等の植物性粉体を含む繊維ウェブ製品とする。上記保湿成分及び油性成分により水素結合が緩和された繊維ウェブのパルプ繊維間に植物性粉体が入り込むことにより、繊維ウェブ表面のパルプ繊維の一部を自然発生的に起毛させる。【選択図】図1A

Description

本発明は、ティシュペーパー、トイレットペーパー、タオルペーパー等の衛生用途・家庭用途に用いられる繊維ウェブ製品であって、繊維ウェブに所定成分からなる薬液を含浸させた繊維ウェブ製品及びその製造方法に関する。
背景技術として、例えば特許文献1には、柔軟性や肌触り性を良くするために、繊維ウェブに保湿剤を含浸させてしっとりした触感を持たせた高保湿性の繊維ウェブ製品が開示されている。
また、特許文献2には、繊維ウェブに無機物または有機物もしくはその混合物からなる粉体と保湿成分とを含有させて吸脂性、さらさら感、しなやかさを向上させた繊維ウェブ製品が開示されている。
更に、特許文献3には、平均粒径が異なる複数種類の粉体を含む薬液を原紙に含有させた薬液含有薄葉紙が開示され、特許文献4には、所定粒径のタルク、紙用柔軟剤及び保湿成分を原紙に含有させた薬液含有薄葉紙が開示されており、何れも薄葉紙のさらさら感、滑らか感、柔軟性の向上を図っている。
また、特許文献5には、クレープを有する衛生薄葉紙において、表面のパルプ繊維を物理的方法により起毛させて柔軟性及びふんわり感を高めることが記載されている。そして、上記物理的方法としては、パルプ繊維を切断等によって剥離し、または、ローラの外周面に配置された複数の針等によってパルプ繊維を擦る等の方法が開示されている。
特開平5-156596号公報 特開2001-11790号公報 特開2007-204868号公報 特開2008-80027号公報 特開2003-342899号公報
特許文献1に係る繊維ウェブ製品は、しっとり感は高いが表面の滑らかさが未だ十分ではなく、敏感な肌に使用する繊維ウェブ製品としては更なる改善が求められている。
特許文献2に係る繊維ウェブ製品によれば、表面のさらさら感や滑らか感は向上しているが、接着成分を含まない場合は粉体の脱落抑制作用が不十分であり、パルプ繊維の起毛については言及されていない。
特許文献3や特許文献4に係る薬液含有薄葉紙には、粉体の脱落抑制やパルプ繊維の起毛に関する知見が開示されていない。
更に、特許文献5に係る衛生薄葉紙では、パルプ繊維の起毛を物理的、強制的に生成する工程において、ローラやその駆動機構等の機械・装置が必要になるほか、パルプ繊維が必要以上に破断することによって紙粉が発生しやすい等の問題がある。
そこで、本発明の解決課題は、特定の保湿成分、水分、油性成分、植物性粉体を所定の比率で配合した薬液を繊維ウェブに含浸させるだけで、各種の機械・装置を用いることなく厚み感のある起毛を自然発生的に生成することができ、柔らかさやしっとり感等の肌触り特性に優れた繊維ウェブ製品及びその製造方法を提供することにある。
また、本発明の他の解決課題は、粉体やパルプ繊維等の粉塵の発生を抑制可能な繊維ウェブ製品及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る繊維ウェブ製品は、広葉樹パルプを含む繊維ウェブに対して、保湿成分、水分、炭化水素類を含む油性成分、植物性粉体、を含む薬液を含浸させたことを特徴とする。
本発明における繊維ウェブには、抄紙時に抄紙機のドライヤー上でドクターブレードによりクレープが形成されたドライクレープ紙を用いることが好ましい。このドライクレープ紙は、木材繊維としての広葉樹パルプを含み、更に、その他の木材繊維としての針葉樹パルプのほか、非木材植物繊維(麻,靱皮繊維,木綿,ケナフ等)、レーヨン繊維、合成繊維(ナイロン,ポリエチレン,ポリエステル,ポリプロピレン等)の一種類または複数種類を含んでいても良い。
パルプ繊維の成分としては、水分によって可塑化される木材繊維、非木材植物繊維を含むことが好ましく、木材繊維である広葉樹パルプ及び針葉樹パルプを、繊維ウェブに対して合計で80[重量%]以上含むことが好ましい。特に、繊維ウェブに対して広葉樹パルプを50[重量%]以上、好ましくは70[重量%]以上、より好ましくは80[重量%]以上含み、最も好ましくは90[重量%]以上含んでいると良い。
広葉樹パルプは針葉樹パルプに比べて繊維が短く細いため、パルプ繊維間の水素結合点や結合面積が少なく、薬液中の保湿成分、水分、油性成分、及び植物性粉体の存在によりパルプ繊維間の結合が離れやすくなり、パルプ繊維が遊離することで繊維ウェブ表面における起毛が発生しやすい。更に、広葉樹パルプは針葉樹パルプと比べて単位重量当たりの本数が多いため、起毛するパルプ繊維の本数も多くなる。
これらの理由により、繊維ウェブに占める広葉樹パルプの量はできるだけ多いことが望ましい。
本発明における薬液中の保湿成分は、周囲環境から水分を取り込み、パルプ繊維が保有する水分率を高めてパルプ繊維を柔軟にする作用を果たす。
保湿成分としては、グリセリン,ジグリセリン,ポリグリセリン,ポリエチレングリコール(平均分子量200以上1000未満),プロピレングリコール,1,3-ブチレングリコール,エチレングリコール,ジエチレングリコール等の多価アルコール類、ソルビトール,キシリトール,エリスリトール,マンニトール,ラクチトール,オリゴ糖アルコール,マルチトール,還元澱粉加水分解物等の糖アルコール類、果糖、ブドウ糖、オリゴ糖、トレハロース、グリシンベタイン、ピロリドンカルボン酸、ピロリドンカルボン酸塩、乳酸ナトリウム等が挙げられる。この中で、グリセリンは吸湿性が高いため保湿成分として好適であり、また、ソルビトールは水分の維持性に優れているので、グリセリンと併用することで周囲環境の変化に対する水分含有量の安定性が高まる。
本発明の繊維ウェブ製品が含有する水分は、薬液中の水分、及び、保湿成分等により周囲環境から吸収した水分を含む。周囲環境から吸収する水分量は、保湿成分の吸湿力及び周囲環境の湿度により変化する。従って、周囲環境から吸収する水分量を予め想定し、これに基づいて薬液中の水分量を決定し、配合することが望ましい。
薬液中の油性成分は、パルプ表面を滑らかにすると共に、肌に転移して滑らかな触感を与える。また、油性成分が有する粘性により、植物性粉体やパルプ繊維等を含む粉塵の脱落を防止することができる。
上記油性成分は、界面活性剤により水分や保湿成分中に水中油型に乳化して配合することが望ましい。
この油性成分としは、流動パラフィン,固形パラフィン,スクワラン等の炭化水素類、オリーブ油,ツバキ油,ヒマシ油,大豆油等の植物油、ステアリン酸,パルミチン酸,ミリスチン酸,ラウリン酸等の脂肪酸、ミツロウ,カルナウバロウ,ラノリン等のロウ類、ラウリルアルコール,セチルアルコール,ステアリルアルコール,オレイルアルコール等の高級アルコール類、ミリスチン酸イソプロピル,パルミチン酸イソプロピル等のエステル類等が挙げられる。これらの油性成分のうち、炭化水素類及び植物油類が好適であり、酸化作用を受けにくい飽和炭化水素類が一層好適であり、23[℃]で液状を呈する炭化水素類が最適である。
界面活性剤としては、ショ糖脂肪酸エステル,ソルビタン脂肪酸エステル,グリセリン脂肪酸エステル,ポリオキシエチレンアルキルエーテル,ポリオキシエチレン脂肪酸エステル,ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等の非イオン系界面活性剤、脂肪酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩,ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩等の陰イオン系界面活性剤等が好適に用いられる。
薬液中の粉体は水分に対する親和性の高い植物性粉体が好適であり、滑らか感を生じさせると共にパルプ繊維間に入り込んで(介入して)起毛を促進する作用を果たす。
植物性粉体としては、木粉、竹粉、植物繊維粉、セルロース粉、澱粉類などが挙げられる。これらの植物性粉体の形状は球状または多面体状であることが好ましく、特に、澱粉類は入手しやすさや安全性においても好ましい。この澱粉類としては、トウモロコシ澱粉,ジャガイモ澱粉,米粉,小麦粉等が好ましく、トウモロコシ澱粉が最も好ましい。
植物性粉体の平均粒子径は2~50[μm]であることが好ましく、5~30[μm]であると更に好ましい。
なお、澱粉は水分の存在下で温度が上昇すると糊化により粒子が溶解して粉体の形態を保持できなくなり、また、糊化した澱粉によりパルプ繊維間に水素結合が生じて繊維ウェブ製品の強度が必要以上に高くなるため製品が硬くなる。このため、本発明において植物性粉体として澱粉類を用いる場合は、薬液調合工程において保湿成分、水分、油性成分、及び界面活性剤を含む乳化物の温度を60[℃]以下に保って澱粉類を配合し、薬液含浸工程においても60[℃]以下の温度で繊維ウェブに含浸させることが望ましい。より望ましい温度範囲は、薬液調合工程及び薬液含浸工程ともに50[℃]以下であり、更に望ましくは45[℃]以下である。
本発明の製造方法における薬液調合工程及び薬液含浸工程の一例としては、以下の各工程が挙げられる。
(1)薬液調合工程
繊維ウェブに含浸させる薬液は、前述した保湿成分、水分、油性成分、植物性粉体を必須成分とし、必要に応じて界面活性剤を含み、植物性粉体を繊維ウェブに接着してその脱落を防ぐためのカルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリビニルアルコール、水溶性ウレタン樹脂、ラテックス、澱粉が60[℃]以上の温度で糊化した澱粉糊、等の接着成分を含んでいない。
薬液の調合は、油性成分に必要に応じて界面活性剤を加えて加熱混合し、更に水及び保湿成分を加えて水中油型の乳化物を作製し、その後、植物性粉体を攪拌しながら加えて懸濁液にすることにより行う。なお、前述した如く、植物性粉体として澱粉を配合する場合は60[℃]以下で行う。
ちなみに、23[℃]、50[%]相対湿度における薬液中の保湿成分、水分、油性成分、植物性粉体の配合比は、好ましくは、1:0.05~1.0:0.01~1.0:0.01~1.0であり、より好ましくは、1:0.1~0.5:0.03~0.5:0.03~0.5である。
(2)薬液含浸工程
上記のように調合した薬液を繊維ウェブに含浸させる方法としては、スプレー装置を用いた薬液の噴霧(スプレー噴霧)のほか、印刷ロールを用いた薬液の塗工(ロール塗工)等でも良い。
繊維ウェブに対する薬液の含浸率は1~60[重量%]とすることが好ましい。含浸率が1[重量%]未満であると肌触り性の向上効果が少なく、60[重量%]を超えると強度が低下すると共に肌触り性の向上効果が飽和する。このため、薬液の含浸率を1~60[重量%]に設定すれば実用上、支障はないが、肌触り性を高めると共に肌触り性と強度とのバランスを良くする含有率としては、10~50[重量%]、より好ましくは20~40[重量%]にすると良い。
本発明によれば、パルプ繊維の種類や、薬液に配合する保湿成分、水分、油性成分、植物性粉体の量を特定範囲にすることで、繊維ウェブ表面の滑らかな起毛感や、柔らかさ、しっとり感、べたつきの無さ、等の肌触り性に優れると共に、接着成分を配合することなく粉体やパルプ繊維等の粉塵の発生、脱落の少ない繊維ウェブ製品を提供することができる(ただし、製品の柔軟性を阻害しない範囲において、任意成分として薬液に接着成分を配合することを妨げるものではない)。また、十分な強度を保有して実用性に優れ、衛生用途、家庭用途に最適な繊維ウェブ製品を得ることができる。
更に、粉体が分散された薬液を繊維ウェブに含浸させるだけで、薬液中の保湿成分及び油性成分によるパルプ繊維間の水素結合の緩和により、パルプ繊維間に粉体粒子を介入させて起毛を自然発生的に生成することができる。従って、繊維ウェブ表面に突起物を圧接して一部の繊維を強制的に剥離し、引き抜くような物理的方法による起毛生成工程が不要であり、特殊な機械・装置を用いる必要もない。
本発明の実施例における成分配合及び各種評価結果を示す図である。 比較例における成分配合及び各種評価結果を示す図である。 パルプ繊維の起毛状態を示す図(写真)である。 起毛数の測定を行うための試料の説明図である。 起毛状態を概念的に示す検体の断面図である。 粉塵測定方法の説明図である。 粉塵測定方法の説明図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。
図1Aは、本発明の実施形態を具体化した実施例における成分配合及び各種評価結果を示し、図1Bは比較例における成分配合及び各種評価結果を示している。
図1Aの実施例1~9は、パルプ配合率や薬液中の油性成分の種類や量、植物性粉体の種類を変えたものである。
また、図1Bの比較例1,2は薬液に鉱物性粉体を配合したもの、比較例3は油性成分及び界面活性剤を配合しないもの、比較例4は粉体を配合しないもの、比較例5は繊維ウェブが針葉樹パルプのみであるもの、比較例6,7は薬液を含浸していない繊維ウェブ原紙である。
繊維ウェブの抄紙方法及び薬液含浸方法は、以下のとおりである。
未叩解のNBKP(針葉樹クラフト法漂白パルプ:重さ加重平均繊維長2.4~2.6[mm]、繊維粗度0.148[mg/m])のパルプスラリーを、カナダ標準濾水度のダウン幅が40~60[ml]になるように叩解した。また、LBKP(広葉樹クラフト法漂白パルプ:重さ加重平均繊維長0.60~0.72[mm]、繊維粗度0.057[mg/m])のパルプスラリーを、カナダ標準濾水度のダウン幅が30~40[ml]になるように叩解した。
次いで、図1A,図1Bに示すパルプ配合率になるようにパルプを混合し、湿潤紙力剤をパルプ当たり固形分換算で0.2[重量%]添加した。その後、常法により抄紙機を用いてドライクレープ紙を抄紙した。
得られたクレープ紙は坪量15[g/m]、クレープ率24[%]であり、このクレープ紙を2枚重ねにしてロール状に巻き取った。
次に、図1A,図1Bに示す各成分を調合して得た薬液を、クレープ紙当たり25[重量%]になるように、2枚重ねの原紙の両側から連続的にスプレー噴霧して再度ロール状に巻き取った。その後、ロール状のクレープ紙を室温で24時間以上静置し、薬液を繊維ウェブ全体に均一に含浸させた。
次いで、クレープ紙のドライヤー面がオモテになるように2枚重ねの原紙をたて(抄紙方向)200[mm]、よこ(抄紙幅方向)225[mm]の大きさに切り取って多数の試料を作製した。
そして、各試料を温度23±5[℃]、湿度50±5[%]の環境で24時間以上静置し、以下の官能試験(肌触り性試験)及び物性試験を行って評価した。
A.官能試験(肌触り性試験)
モニター10名が各試料を手で触り、それぞれの触感(滑らかな起毛感、柔らかさ、しっとりさ、べたつき感の無さ)を以下の基準に従って評価した。
すなわち、滑らかな起毛感、柔らかさ、しっとりさについては、「大変に優れている」を3点、「優れている」を2点、「やや優れている」を1点「優れていない」を0点とした。モニター10名が付与した点数を合計し、以下のようにランク付けした。
「26~30点」:◎
「16~25点」:○
「6~15点」:△
「0~5点」:×
上記ランク付けによれば、◎が最も優れ、×が最も劣っていることになる。
油性成分によるべたつき感については、以下の基準に従って評価した。
すなわち、「強くべたつきを感じる」を3点、「べたつきを感じる」を2点、「ややべたつきを感じる」を1点、「べたつき感を感じない」を0点とした。モニター10名が付与した点数を合計し、以下のようにランク付けした。
「26~30点」:×
「16~25点」:△
「6~15点」:○
「0~5点」:◎
上記ランク付けによれば、×が最もべたつき感があり、◎が最もべたつき感が無いことになる。
B.物性試験
(1)起毛数(起毛度)の測定
繊維ウェブ表面から突出しているパルプの単繊維であって、繊維の長手方向一端が繊維ウェブ内にあり、他端が繊維ウェブ表面から立ち上がっている状態のパルプ繊維を起毛繊維と規定する。この試験では、起毛繊維のうち、繊維ウェブ表面から突出した高さが0.1[mm]以上である繊維の本数を計数する。
図2は、パルプ繊維の起毛状態を示す図(写真)である。図2において矢印を付した起毛繊維の本数(起毛数)が多く、かつ起毛繊維が柔軟であれば、厚み感のある滑らかな肌触り性が発現される。繊維ウェブ表面から突出する高さ0.1[mm]以上の起毛繊維の本数は、下記の測定条件において400本以上であることが好ましく、500本以上がより好ましく、600本以上が更に好ましい。
起毛数の具体的な測定方法は、以下の通りである。
図3に示すように、2枚重ねの試料10を抄紙方向に対して45度で交差する折り畳み線11に沿って、図4に示す如くスライドガラス21を中に挟んで折り曲げ、これを別のスライドガラス22,23により両側から挟み込んで検体24を作製する。
上記の検体24を顕微鏡下の水平な可動ステージにセットし、スライドガラス21~23に直交する方向から検体24の端部の起毛状態を観察する。
検体24の端部から突出した起毛繊維のうち、高さが0.1[mm]以上の起毛繊維12の本数を、顕微鏡の視野内で試料10の長さ2.5[mm]に亘って計数する。
試料10上の測定位置を変えながら上述した一連の測定を40回行って合計し、試料10の長さ100[mm]当たりの起毛繊維12の本数を求める。
なお、スライドガラス21~23には、厚さ1.3[mm]、長さ76[mm]、幅26[mm]のものを用い、顕微鏡による観測倍率は40倍とした。
本測定における試料10の測定範囲は、長さ方向(L)は100[mm]、幅方向(W)はスライドガラス21の厚さ1.3[mm]に試料10の厚さ(0.15[mm]×2)を加えた1.6[mm]であるため、測定面積(S)は、S=L×Wより160[mm]となる。
図4では、試料10を2枚重ねした場合を示しているが、試料は1枚であっても良く、2枚以上の複数枚であっても良い。また、試料10の厚さによって測定範囲の幅方向(W)が変化し、測定面積(S)もそれに伴って変化するが、起毛数は測定面積(S)を160[mm]に換算して求める。
(2)粉塵数の測定
繊維ウェブに機械的衝撃を与えたときに脱落する粉体及びパルプ繊維を粉塵とし、その数を粒子数測定装置により計測する。
なお、粉塵数は繊維ウェブの表面積1800[cm]当たり6000個以下が好ましく、5000個以下がより好ましく、4000個以下であれば更に好ましい。
具体的な測定方法としては、以下に述べる一連の測定を10回行って粉塵数の平均値を求めた。
まず、図5に示すように、チャック付きのポリ袋30に試料10を入れて空気を封入する。このポリ袋30を回転装置の水平の回転軸40にセットし、25[回/分]の回転速度で10分間回転させる。これにより、ポリ袋30の内部で任意方向(主として回転経路の半径方向)に落下する試料10に衝撃が加わり、試料10から粉塵が脱落する。
次に、図6に示すように、ポリ袋30の内部に存在する粉塵の数を粒子数測定装置50により測定し、その測定値から空試験の値(試料10が封入されていない状態におけるポリ袋30内の粉塵数)を差し引いて、試料10から発生・脱落した粉塵数をカウントする。
測定条件は、以下の通りである。
・回転装置:スクローラー SCR-120型(井内盛栄堂製)
・ポリ袋:よこ240[mm]×たて340[mm]×厚さ0.04[mm]、 容量4.0[L]
・測定した粉塵の粒子径:5[μm]以上
・粒子数測定装置:パーティクルモニターGT-32(柴田科学製)
・測定時間:60[秒]
・粒子数測定装置による空気の吸引量:2.83[L/分]
・本測定における試料の大きさ:たて200[mm]×よこ225[mm]、2枚重ね
・表面積:200[mm]×225[mm]×4(2枚重ねの両面)=1800[cm
なお、表面積は試料の大きさによって変化するが、粉塵数は表面積1800[cm]に換算して求める。
(3)強度試験
JIS S3104(ティシュペーパー)に準じて、繊維ウェブのたて方向(抄紙方向)の乾燥時引張強さを10回測定し、その平均値を求めた。
C.評価
上述した各試験の結果から,以下のような評価が可能である。
(1)実施例
図1Aにおける実施例1~4は、パルプの配合率のみを変え、薬液成分及び薬液含浸率は同一である。
実施例1~4によれば、広葉樹パルプの配合率が次第に多くなるに従って、柔らかさ、起毛数、及び粉塵数も増加している。これは、広葉樹パルプは針葉樹パルプと比べて繊維長が短く、かつ細いことから、パルプ繊維間の水素結合点や水素結合面積も狭く、薬液の存在下でシート構造が緩み易くなったためと思われる。また、広葉樹パルプの配合率が多いとパルプ繊維の絶対数も多くなるため、起毛数も増加している。
実施例5は、実施例4における粉体の配合量を増やした例である。実施例4と比べると起毛数が増加しており、これは粉体の増量によるものと思われる。
実施例6は、油性成分の量を実施例5より減らしたものであり、実施例5と比べて粉塵数が増加している。これは、油性成分による粉塵の粘着効果が低下したためと考えられる。
実施例7は、実施例3の油性成分の種類を変えたものであり、実施例3とほぼ同等の評価結果が得られた。
実施例8は、固形の油性成分を配合したものであり、実施例3,7と比べてややべたつきが見られ、柔らかさも低下している。
実施例9は、実施例3に対して粉体の種類を変更したものであり、実施例3,7と比べると、柔らかさがやや低下している。
(2)比較例
図1Bにおける比較例1,2は、粉体を植物性粉体から鉱物性粉体のタルク、カオリンに変えたものであるが、粉塵数は実施例1~9と比べて桁違いに多くなった。
これは、タルクやカオリンの粒子は板状の結晶であって剥離しやすく、繊維ウェブから脱落、飛散して粉塵になりやすいと共に、粉体の平均粒子径が小さいため重量当たりの粉体数が多い影響と、薬剤による脱落防止効果が減少したためと思われる。
また、比較例1,2では滑らかな起毛感の評価も低くなっている。これは、粉体の平均粒子径が小さいため滑り性は高いが、粉体が厚み感を伴う滑らかな起毛感には寄与していないことによるものと考えられる。
比較例3は、実施例3から油性成分を除いたものであり、粉塵数が実施例3よりかなり多くなっている。この結果から、薬剤に油性成分を含有させることが粉塵の抑制に有効である。
比較例4は、実施例2において粉体のみを配合していない試料である。この比較例4では、粉体を除去したことによって油性成分によるべたつき感が感じられ、また、起毛数が少なくなって起毛感の評価も低下している。
比較例5は、パルプ繊維が針葉樹パルプのみで広葉樹パルプを含んでおらず、起毛数が少なくなっている。なお、粉塵数は比較例のうちで最も小さい。
針葉樹パルプは繊維が太く長いため、繊維間の水素結合も強く、薬液が存在するにも関わらずパルプの遊離や起毛が起こりにくい。また、広葉樹パルプと比べて面積当たりの繊維数も少ないため、起毛数も少なくなる。更に、パルプ繊維の大きさに比べて粉体の平均粒子径が小さいことから、粉体の触感が少なく、油性成分によるべたつきを感じている。
比較例6,7は、薬液が含浸されていない原紙である。
比較例6と実施例2とは同じパルプ配合率であるが、薬液中の粉体を含有した実施例2の方が起毛数は多く、粉塵の発生も抑制されている。言い換えれば、実施例2を含む各実施例のように、保湿成分、水分、油性成分、植物性粉体を所定の配合で含有する薬液を繊維ウェブに含浸させることで、厚み感のある起毛が効果的に発生し、しかもパルプ繊維や粉体の脱落が抑制されている。
(3)まとめ
各実施例におけるパルプ繊維の起毛は、保湿成分と油性成分とによるパルプ繊維間の水素結合の緩和、粉体(澱粉)のパルプ繊維間への介入によって生成されるため、従来技術のように機械力によって強制的に形成された起毛と異なり、自然発生的な起毛状態となる。
パルプ繊維に比べて粉体の粒子が小さ過ぎるとパルプ繊維同士を離れさせて起毛を促進する作用が少なく、粉体の粒子が大き過ぎるとパルプ繊維から粉体が離れてしまい、粉塵となって脱落する。このため、粉体の平均粒子径としては、例えば2~50[μm]、好ましくは5~30[μm]とすることにより、適度な起毛が生成される一方で、油性成分による粘着性と相まって、粉塵の発生・脱落を抑制することができる。
また、起毛したパルプ繊維は保湿成分による可塑化や油性成分による平滑化を受けているので、肌と接触したときに極めて柔らかい触感を与える。
各実施例は油性成分を含んでいるにも関わらず、ベタツキ感が余り感じられていない。
油性成分は澱粉と比べてより親油性の高いパルプ繊維に吸着しやすいため、繊維ウェブが人の肌に触れた時にパルプ繊維の油性感と澱粉の非油性感とを同時に感じさせることで、べたつきのない滑らかさを発現している。
これに対し、例えば比較例5の針葉樹パルプのように繊維の太さが澱粉の粒子径よりかなり大きい場合には、繊維ウェブ表面を触った時に澱粉に触れることが少なく、パルプ繊維の油性感を強く感じるため、べたつき感が増すものと思われる。
各実施例においては、澱粉がパルプ繊維間に介入することで紙力の低下が懸念されたが、強度の低下は特に認められていない。これは、パルプ繊維が澱粉を介在して水素結合しているためと考えられる。
パルプ繊維同士の水素結合は柔軟性のない結合であるが、澱粉を介在したパルプ繊維の結合では澱粉自体も保湿成分や水分によって可塑化されており、可動性のある柔らかな結合となる。これにより、繊維ウェブの柔らかな感触が維持されると共に強度の低下が抑えられている。
本発明に係る繊維ウェブ製品は滑らかで厚みのある起毛感があり、柔らかく、しっとりした肌触りを有すると共に、粉塵の発生・脱落が少なく、しかも十分な強度を有している。
このため、ティシュペーパー、トイレットペーパー、タオルペーパー等の衛生用途、家庭用途の繊維ウェブ製品として極めて有用である。
10:試料
11:折り畳み線
12:起毛繊維
21~23:スライドガラス
24:検体
30:ポリ袋
40:回転軸
50:粒子数測定装置

Claims (13)

  1. 広葉樹パルプを含む繊維ウェブに薬液が含浸されており、前記薬液が、保湿成分、水分、炭化水素類を含む油性成分、植物性粉体、を含むことを特徴とする繊維ウェブ製品。
  2. 請求項1に記載した繊維ウェブ製品において、
    前記繊維ウェブがドライクレープ紙であることを特徴とする繊維ウェブ製品。
  3. 請求項1または2に記載した繊維ウェブ製品において、
    前記繊維ウェブが広葉樹パルプを50[重量%]以上含むことを特徴とする繊維ウェブ製品。
  4. 請求項1~3の何れか1項に記載した繊維ウェブ製品において、
    前記保湿成分がグリセリンを含むことを特徴とする繊維ウェブ製品。
  5. 請求項1~4の何れか1項に記載した繊維ウェブ製品において、
    前記植物性粉体が澱粉を含むことを特徴とする繊維ウェブ製品。
  6. 請求項5に記載した繊維ウェブ製品において、
    前記澱粉がトウモロコシ澱粉であることを特徴とする繊維ウェブ製品。
  7. 請求項1~6の何れか1項に記載した繊維ウェブ製品において、
    前記植物性粉体の平均粒子径が2~50[μm]であることを特徴とする繊維ウェブ製品。
  8. 請求項1~7の何れか1項に記載した繊維ウェブ製品において、
    23℃、50%相対湿度における前記薬液中の前記保湿成分、前記水分、前記油性成分、前記植物性粉体の配合比が、1:0.05~1.0:0.01~1.0:0.01~1.0であることを特徴とする繊維ウェブ製品。
  9. 請求項1~8の何れか1項に記載した繊維ウェブ製品において、
    前記保湿成分及び前記油性成分により水素結合が緩和された前記繊維ウェブのパルプ繊維間に前記植物性粉体が介入して前記パルプ繊維を起毛させることを特徴とする繊維ウェブ製品。
  10. 請求項9に記載した繊維ウェブ製品において、
    前記繊維ウェブの表面から0.1[mm]以上の高さで突出して起毛される前記パルプ繊維の本数が、前記繊維ウェブの表面積160[mm]当たり400本以上であることを特徴とする繊維ウェブ製品。
  11. 請求項9または10に記載した繊維ウェブ製品において、
    前記植物性粉体または前記パルプ繊維を含む粉塵であって前記繊維ウェブから発生して脱落する粉塵の数が、前記繊維ウェブの表面積1800[cm]当たり6000個以下であることを特徴とする繊維ウェブ製品。
  12. 保湿成分、水分、炭化水素類を含む油性成分、植物性粉体及び界面活性剤を含む薬液を調製し、前記薬液を、広葉樹パルプを含む繊維ウェブにスプレー噴霧またはロール塗工して含浸させることを特徴とする繊維ウェブ製品の製造方法。
  13. 請求項12に記載した繊維ウェブ製品の製造方法において、
    前記保湿成分、前記水分、前記油性成分及び界面活性剤を含む乳化物の温度を60[℃]以下に保って前記植物性粉体である澱粉を配合することにより前記薬液を調合し、この薬液を60[℃]以下の温度で前記繊維ウェブに含浸させることを特徴とする繊維ウェブ製品の製造方法。
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