JP2023063084A - 吊り具 - Google Patents

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伸正 笠原
Nobumasa Kasahara
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Abstract

【課題】手作業で吊上対象物への吊り具の挿入、及び、吊上対象物からの吊り具の取り外し可能であり、吊上対象物への着脱が容易な吊り具を提供する。【解決手段】吊り具100は、第1連結軸51によって回転可能に支持される第1リンク部材1及び第2リンク部材2と、第2連結軸52によって第1リンク部材1に回転可能に支持される第3リンク部材3と、第3連結軸53によって第2リンク部材2に回転可能に支持されるとともに第4連結軸54によって第3リンク部材3に回転可能に支持される第4リンク部材4と、を有する。第3リンク部材3は第1フック部31を有する。第4リンク部材4は第2フック部41を有する。第1フック部31は、第1フック部31を第2フック部41方向に押圧可能な第1把持部32を有する。第2フック部41は、第2フック部41を第1フック部31方向に押圧可能な第2把持部42を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、クレーン等の吊上装置に取り付けられ、吊上対象物の吊り上げのため吊上対象物に脱着される吊り具に関する。
クレーンを用いて重量物を運ぶ場合、クレーンのワイヤーに取り付けられた吊り具を介して重量物である吊上対象物が吊り下げられる。このような吊り具において、クレーンが吊上対象物を吊り上げる力を利用して前記吊上対象物を引っかける吊り具がある。前記吊り具は、先端が吊上対象物の吊り上げ用孔内に位置する状態において、クレーンが吊り具を吊り上げた際、リンク機構によって吊り具の先端同士が離れる方向に移動する。移動した前記吊り具の先端は、吊上対象物の吊り上げ用孔内において吊上対象物に引っかかる。このような吊り具において、吊り具の先端を、手動で操作可能な吊上装置の一例が特許文献1に記載されている。
特許文献1には、線材が巻回される縦筒状の巻胴部を有する巻枠を吊り上げる吊上げ装置が記載されている。具体的に、特許文献1に開示の吊上げ装置は、X字状に枢着連結された一対の弧状片を有する。両弧状片の各下端部には、巻枠の開口の突縁部に係合する係止部を有する。また、それぞれ前記両弧状片の上端部には、上部リンク片の一端部が回転可能に連結される。同様に、前記上部リンク片同士の他端部が回転可能に連結される。2つの弧状片及び2つの上部リンク片によるリンク機構によって、吊上げ装置が吊り上げられると、2つ弧状片の下端部の間隔が大きくなる。これにより、脱落せずに巻枠が吊上げられる。さらに、前記吊上装置は、2つの弧状片の下端部の間隔を狭くするための指掛け部を有している。前記吊上装置は、指掛け部外側へ引っ張ることによって、両弧状片の各下端部を近づけることができる。
特開平10-212090号公報
特許文献1に開示の吊上装置は、前記巻枠に引っかける場合、それぞれの前記弧状片に設けられた前記指掛け部の両方を作業者が両手で引っ張る必要がある。つまり、作業者は、両手で前記指掛け部を引っ張りながら前記吊上装置の下端部を前記巻枠に挿入可能な位置に調整しなければならない。従って、前記吊り具の下端部に対して前記吊上対象物における吊り具挿入用の孔等が小さい場合、前記吊り具挿入用の孔等に前記吊り具の下端部を挿入する操作が煩雑であった。
本発明は、容易に吊上対象物に着脱することができ、且つ、吊り上げ操作によって前記吊上対象物を保持する力を前記吊上対象物に加えることができる吊り具を提供することを目的とする。
本発明の実施の一形態に係る吊り具は、吊上装置に取り付けて用いられ、吊上対象物を吊り上げるために前記吊上対象物に脱着される吊り具である。前記吊り具は、連結部材、第1リンク部材、第2リンク部材、第3リンク部材、及び、第4リンク部材を有する。前記連結部材は、前記吊上装置に取り付けられる。前記第1リンク部材及び前記第2リンク部材は、第1連結軸によって前記連結部材に一端部が回転可能に支持される。前記第3リンク部材は、前記第1連結軸と平行に位置する第2連結軸によって前記第1リンク部材の他端部に一端部が回転可能に支持される。前記第4リンク部材は、前記第1連結軸と平行に位置する第3連結軸によって前記第2リンク部材の他端部に一端部が回転可能に支持される。前記第1連結軸と平行に位置する第4連結軸によって、前記第3リンク部材の他端部と第4リンク部材の他端部とが回転可能に連結される。
前記第3リンク部材と前記第4リンク部材とは、前記第1連結軸の軸線と前記第4連結軸の軸線とに直交する仮想線に対して互いに線対称になるように位置する。前記第3リンク部材は、前記第2連結軸と前記第3連結軸とが前記仮想線を挟んで位置する状態において、他端部に前記第1連結軸の軸線方向に見て前記仮想線よりも前記第2連結軸側であって前記第2連結軸から離れる方向に延びる第1フック部を有する。前記第4リンク部材は、前記第2連結軸と前記第3連結軸とが前記仮想線を挟んで位置する状態において、他端部に前記第1連結軸の軸線方向に見て前記仮想線よりも前記第3連結軸側であって前記第3連結軸から離れる方向に延びる第2フック部を有する。前記第1フック部は、前記第1連結軸の軸線方向に見て前記第2連結軸側に突出し、前記第1フック部を前記第2フック部に向かって押圧可能な第1把持部と、前記第1把持部よりも先端側に前記吊上対象物を保持する第1凸部とを有する。前記第2フック部は、前記第1連結軸の軸線方向に見て前記第3連結軸側に突出し、前記第2フック部を前記第1フック部に向かって押圧可能な第2把持部と、前記第2把持部よりも先端側に前記吊上対象物を保持する第2凸部とを有する。
第1把持部及び第2把持部を互いに近づける方向に押圧することにより、第1フック部及び第2フック部が第4連結軸を回転軸として互いに近づく方向に回転する。これにより、前記吊り具は、第1把持部と第2把持部を片手で把持するだけで、第1フック部及び第2フック部を容易に吊上対象物に挿入着脱することができる。また、前記吊り具は、前記第1連結軸を回転軸とする前記第1リンク部材及び前記第2リンク部材の回転により、前記第3リンク部材及び前記第4リンク部材が前記第4連結軸を回転軸として互いに近づく方向に回転する。これに伴い、前記第3リンク部材及び前記第4リンク部材が有する前記第1フック部及び前記第2フック部は、前記第4連結軸を回転軸として互いに離れる方向に回転する。これにより、吊り上げ操作によって吊上対象物を吊り上げた状態で保持する力を前記吊上対象物に加えることができる。
図1は、実施形態に係る吊り具を軸線方向から見た図である。 図2は、図1に示す吊り具を右側から見た図である。 図3は、実施形態に係る吊り具の一例を示す図である。 図4は、実施形態に係る吊り具の一例を示す図である。 図5は、実施形態に係る吊り具の一例を示す図である。 図6は、実施形態に係る吊り具の一例を示す図である。 図7は、吊上対象物の一例を示す図である。
(吊り具)
図1から図7を用いて、本発明の実施形態に係る吊り具100の概要を説明する。吊り具100は、吊上対象物200の吊り上げ時に使用される。吊上対象物200の吊り上げのため、吊り具100は、図示しない吊上装置に接続される。吊上装置は、例えば、クレーンである。図6に示すように、前記吊上装置のワイヤー301が吊り具100と接続される。
図7は、吊上対象物200の一例を示す。図7に示す吊上対象物200は、例えば、棚杭等の土留材の一種である。吊上対象物200は、側壁に少なくとも1つの挿入孔201が開けられる。挿入孔201は、吊り具100を挿入する孔である。図7では、複数の挿入孔201のうち、1つのみに符号を付している。挿入孔201の内径、深さ等のサイズは規格化されている。吊上対象物200は、吊り具100を介して吊り上げられる。
吊り具100は、例えば、金属製である。図1と図2に示すように、吊り具100は、リンク機構10、連結部材60、及び、弾性部材70を備える。
(連結部材)
図2、図6に示すように、連結部材60は、ワイヤー301を接続するための部材である。例えば、連結部材60はシャックルである。連結部材60は、U字の両端に一対の脚部60aを有する。それぞれの脚部60aは、図示しない接続孔を有する。それぞれの脚部60aには、後述する第1連結軸51が挿入される。
(リンク機構)
図1から図6に示すように、リンク機構10は、第1リンク部材1、第2リンク部材2、第3リンク部材3、第4リンク部材4、第1連結軸51、第2連結軸52、第3連結軸53、及び、第4連結軸54を備える。
第1連結軸51、第2連結軸52、第3連結軸53、及び、第4連結軸54は、リンク機構10のリンク部材を連結する軸である。第1連結軸51、第2連結軸52、第3連結軸53、及び、第4連結軸54は平行に位置する。つまり、第1連結軸51、第2連結軸52、第3連結軸53、及び、第4連結軸54の軸線(中心軸)が平行である。
(第1リンク部材)
第1リンク部材1は、略長方形状の板材である。第1リンク部材1は、長手方向に並んで図示しない第1連結軸51用の貫通孔と第2連結軸52用の貫通孔を有している。
第1リンク部材1の第1連結軸51用の貫通孔には、第1連結軸51が挿入される。第1リンク部材1の一端部及び連結部材60は、第1連結軸51を回転軸として、回転可能である。第1リンク部材1の一端部は、第1連結軸51によって、回転可能に支持される。第1リンク部材1の第2連結軸52用の貫通孔には、第2連結軸52が挿入される。これにより、第1リンク部材1の他端部は、第2連結軸52を回転軸として回転可能である。第1連結軸51と第2連結軸52とは、所定の間隔A1を空けて位置している。
(第2リンク部材)
第2リンク部材2は、略長方形状の板材である。第2リンク部材2は、長手方向に並んで図示しない第1連結軸51用の貫通孔と第3連結軸53用の貫通孔を有している。
第2リンク部材2の第1連結軸51用の貫通孔には、第1連結軸51が挿入される。第2リンク部材2の一端部は、第1連結軸51を回転軸として回転可能である。第1連結軸51は、第1リンク部材1の一端部の貫通孔と第2リンク部材2の一端部の貫通孔の両方に挿入される。図1に示すように、第1連結軸51の軸線方向に見て、第2リンク部材2の一端部は、第1リンク部材1の一端部と重なる。
第2リンク部材2の第3連結軸53用の貫通孔には、第3連結軸53が挿入される。これにより、第2リンク部材2の他端部は、第3連結軸53を回転軸として、回転可能である。第1連結軸51と第3連結軸53とは、所定の間隔A2を空けて位置している。
(第3リンク部材及び第4リンク部材)
第3リンク部材3は、第1フック部31を有する板部材である。第3リンク部材3は、端部に図示しない第2連結軸52用の貫通孔を有する。また、第3リンク部材3は、第4連結軸54用の貫通孔を有する。
第3リンク部材3の第2連結軸52用の貫通孔には、第2連結軸52が挿入される。第3リンク部材3は、第2連結軸52を回転軸として回転可能である。第1連結軸51の軸線方向に見て、第1リンク部材1の他端部は、第3リンク部材3の第2連結軸52用の貫通孔と重なる。第3リンク部材3の第4連結軸54用の貫通孔には、第4連結軸54が挿入される。第3リンク部材3は、第4連結軸54を回転軸として回転可能である。第2連結軸52と第4連結軸54とは、所定の間隔A3を空けて位置している。
第4リンク部材4は、第2フック部41を有する板部材である。第4リンク部材4は、一端部に図示しない第3連結軸53用の貫通孔を有する。また、第4リンク部材4は、第4連結軸54用の貫通孔を有する。
第4リンク部材4の第3連結軸53用の貫通孔には、第3連結軸53が挿入される。第4リンク部材4は、第3連結軸53を回転軸として回転可能である。第1連結軸51の軸線方向に見て、第2リンク部材2の他端部は、第4リンク部材4の一端部と重なる。第4リンク部材4の第4連結軸54用の貫通孔には、第4連結軸54が挿入される。第4リンク部材4は、第4連結軸54を回転軸として回転可能である。第3連結軸53と第4連結軸54とは、所定の間隔A4を空けて位置している。
以下の説明では、第1連結軸51の軸線と第4連結軸54の軸線とに直交する線を仮想線VLと称する。
第1連結軸51と第2連結軸52の軸間距離である間隔A1と、第1連結軸51と第3連結軸53の軸間距離である間隔A2とは等しい。また、第4連結軸54と第2連結軸52の軸間距離である間隔A3と、第4連結軸54と第3連結軸53の軸間距離である間隔A4とは等しい。そのため、仮想線VLを対称線として、第2連結軸52と第3連結軸53とを線対称に配置した場合、第1リンク部材1と第2リンク部材2とは、第1連結軸51の軸線方向に見て、仮想線VLを対称線とする線対称に位置している。また、第3リンク部材3と第4リンク部材4とは、第1連結軸51の軸線方向に見て、仮想線VLを対称線とする線対称になるように位置している。なお、第1リンク部材1、第2リンク部材2、第3リンク部材3、及び、第4リンク部材4の第1連結軸51の軸線方向の厚さは、等しい。
続いて、第1フック部31の詳細を説明する。第1フック部31は、第3リンク部材3に設けられている。第1フック部31は、吊上対象物200の挿入孔201に挿入され、吊上対象物200を引っかける部分である。第1フック部31は、第3リンク部材3における第4連結軸54の近傍に位置している。図1に示すように、第1フック部31は、第2連結軸52と第3連結軸53とが仮想線VLを挟んで位置する状態において、第4連結軸54の近傍である他端部に第1連結軸51の軸線方向に見て、第4連結軸54の軸線に垂直な方向であって、仮想線VLよりも第2連結軸52側に第2連結軸52から離れる方向に延びている。第1フック部31は、第1把持部32及び第1凸部33を有する。
第1把持部32は、作業者が手で把持する部分である。第1把持部32は、第4連結軸54の近傍である第1フック部31の基端部に位置している。第1把持部32は、第1連結軸51の軸線方向に見て、第2連結軸52側に突出する。第1把持部32の第2連結軸52側の側面では、指を接触させる部分が、第3連結軸53側に凹んでいる。
第1凸部33は、吊上対象物200を吊り上げる際に、吊上対象物200に引っかける部分である。第1凸部33は、第1フック部31の先端部に位置する。つまり、第1凸部33は、第1把持部32よりも第1フック部31の先端側に位置する。また、第1凸部33は、第1連結軸51の軸線方向に見て、第1フック部31の第2連結軸52側に突出している。第1凸部33の第1把持部32側の側面は、第1把持部32の第1凸部33側の側面から吊上対象物200の厚みL0よりも離れて位置している。
図1に破線で図示するように、第1ストッパ34は、第1把持部32に設けられる。第1ストッパ34は、第1連結軸51の軸線方向における第2フック部41側に突出する。第1ストッパ34は、所定位置の第2フック部41に接触して第2フック部41の回転を規制する。
続いて、第2フック部41の詳細を説明する。第2フック部41は、第4リンク部材4に設けられている。第2フック部41は、吊上対象物200の挿入孔201に挿入され、吊上対象物200を引っかける部分である。第2フック部41は、第4リンク部材4における第4連結軸54の近傍に位置している。図1に示すように、第2フック部41は、第2連結軸52と第3連結軸53とが仮想線VLを挟んで位置する状態において、第4連結軸54の近傍である他端部に第1連結軸51の軸線方向に見て、第4連結軸54の軸線に垂直な方向であって、仮想線VLよりも第3連結軸53側に第3連結軸53から離れる方向に延びている。第2フック部41は、第2把持部42及び第2凸部43を有する。
第2把持部42は、作業者が手で把持する部分である。第2把持部42は、第4連結軸54の近傍である第2フック部41の基端部に位置している。第2把持部42は、第1連結軸51の軸線方向に見て、第3連結軸53側に突出する。第2把持部42の第3連結軸53側の側面では、指を接触させる部分が、第2連結軸52側に凹んでいる。
第2凸部43は、吊上対象物200を吊り上げる際に、吊上対象物200に引っかける部分である。第2凸部43は、第2フック部41の先端部に位置する。つまり、第2凸部43は、第2把持部42よりも第2フック部41の先端側に位置する。また、第2凸部43は、第1連結軸51の軸線方向に見て、第2フック部41の第3連結軸53側に突出している。第2凸部43の第2把持部42側の側面は、第2把持部42の第2凸部43側の側面から吊上対象物200の厚みL0よりも離れて位置している。
図1に図示するように、第2ストッパ44は、第2把持部42に設けられる。第2ストッパ44は、第1連結軸51の軸線方向における第1フック部31側に突出する。第2ストッパ44は、所定位置の第1フック部31に接触して第1フック部31の回転を規制する。
(弾性部材)
弾性部材70は、第2連結軸52と第3連結軸53とを近づける方向に付勢する。弾性部材70は、第2連結軸52と第3連結軸53の間に位置する。弾性部材70の一端は、第2連結軸52に取り付けられる。弾性部材70の他端は、第3連結軸53に取り付けられる。例えば、弾性部材70は引っ張りバネである。第1把持部32と第2把持部42が把持されていない場合、弾性部材70は、最も収縮した状態となる。
(吊り具の取り付け)
図1、図3から図6を用いて、吊上対象物200への吊り具100の取り付けの一例を説明する。図3は、吊上対象物200の挿入孔201に挿入する際の吊り具100の一例を示す。図4は、吊上対象物200の挿入孔201に吊り具100を挿入した状態の一例を示す。図5は、挿入孔201への挿入後、指を離した状態の吊り具100の一例を示す。図6は、ワイヤー301を用いて、吊上対象物200を吊り上げている状態の吊り具100の一例を示す図である。
まず、吊り具100を吊り上げておらず且つ把持していない状態を説明する。図1は、吊り具100を把持していない状態の吊り具100の一例を示す。第2連結軸52と第3連結軸53とは、弾性部材70の収縮によって最も近づいて位置している。
図1に示すように、第2連結軸52及び第3連結軸53が互いに近づく方向に移動する際、第1リンク部材1及び第2リンク部材2は、第1連結軸51を回転軸として、第1リンク部材1と第2リンク部材2とが互いに近づく方向に回転する。また、第2連結軸52を介して第1リンク部材1に連結されている第3リンク部材3は、第4連結軸54を回転軸として仮想線VLに近づく方向に回転する。第3連結軸53を介して第2リンク部材2に連結されている第4リンク部材4は、第4連結軸54を回転軸として仮想線VLに近づく方向に回転する。
その結果、仮想線VLよりも第2連結軸52側に位置する第1フック部31は、第4連結軸54を回転軸として仮想線VLから離れる方向に回転する。また、仮想線VLよりも第3連結軸53側に位置する第2フック部41は、第4連結軸54を回転軸として仮想線VLから離れる方向に移動する。つまり、第1フック部31と第2フック部41は、互いに離れる方向に移動する。
次に、吊り具100の先端を吊上対象物200の挿入孔201に挿入する場合の吊り具の動作について説明する。吊り具100の先端を吊上対象物200の挿入孔201に挿入する際、第1フック部31及び第2フック部41を互いに近づけて吊上対象物200の挿入孔201に挿入可能な位置にする必要がある。
図3に示すように、作業者は、第1フック部31及び第2フック部41を近づける場合、第3リンク部材3の第1把持部32と第4リンク部材4の第2把持部42を互いに近づける方向に把持操作する。図3の白抜矢印は、第1把持部32と第2把持部42とを押圧する方向の一例を示す。
第1把持部32及び第2把持部42が片手で押圧操作された場合、第1フック部31は、第4連結軸54を回転軸として仮想線VLに近づく方向に回転する。第2フック部41は、第4連結軸54を回転軸として仮想線VLに近づく方向に回転する。
第1フック部31が第2ストッパ44に接触するまで回転した場合、第1フック部31の第1凸部33は、第1連結軸51の軸線方向に見て、第2フック部41の第2凸部43に重なる。この際、第1凸部33と第2凸部43のうち、一方の全てが他方に重なる。つまり、第1ストッパ34及び第2ストッパ44は、第1把持部32と第2把持部42との把持操作によって第1凸部33と第2凸部43のうち一方の全てが他方に重なった状態を維持する。
これにより、吊り具100は、吊上対象物200の挿入孔201に挿入される第1フック部31の第1把持部32よりも先端側の部分及び第2フック部41の第2把持部42よりも先端側の部分において、第1連結軸51の軸線方向に見て仮想線VLから第2連結軸52側に最も離れている部分と第3連結軸53側に最も離れている部分との仮想線VLに直交する方向の幅L1が最も狭くなる。本実施形態において、第1フック部31の第1凸部33と第2フック部41の第2凸部43とが重なった場合の幅L1は、挿入孔201の直径D1よりも小さい。これにより、第1フック部31の第1把持部32よりも先端側の部分と第2フック部41の第2把持部42よりも先端側の部分を挿入孔201に挿入することができる。
また、第1フック部31が第2ストッパ44に接触し、または第2フック部41が第1ストッパ34に接触している場合、吊り具100は、第1把持部32及び第2把持部42において、第1連結軸51の軸線方向に見て仮想線VLから第2連結軸52側に最も離れている部分と第3連結軸53側に最も離れている部分との仮想線VLに直交する方向の幅L2が挿入孔201の直径D1よりも大きい。よって、第1把持部32及び第2把持部42は、挿入孔201に挿入されない。これにより、吊り具100は、第1把持部32及び第2把持部42によって第1フック部31及び第2フック部41を挿入孔201に挿入した際の挿入方向の位置が決まる。
また、第3リンク部材3と第2ストッパ44とが接触し、または第4リンク部材4と第1ストッパ34とが接触している場合、第1把持部32の指と接触する部分は、第2フック部41の第2連結軸52側の側面よりも第2連結軸52側に突出している。同様に、第2把持部42の指と接触する部分は、第1フック部31の第3連結軸53側の側面よりも第3連結軸53側に突出している。従って、吊り具100は、片手で第1把持部32と第2把持部42とを把持した際に、第3リンク部材3と第4リンク部材4との間に指が挟み込まれることがない。
また、第3リンク部材3と第2ストッパ44とが接触し、または第4リンク部材4と第1ストッパ34とが接触している場合、第1把持部32よりも先端側における第1フック部31の第3連結軸53側の側面及び第2把持部42よりも先端側における第2フック部41の第2連結軸52側の側面は、互いに平行である。第1フック部31と第2フック部41とにおける挿入孔201に挿入される部分は、挿入孔201に対する幅が一定なので、挿入孔201への挿入が容易である。
図4に示すように、作業者は、第1フック部31の第1凸部33または第2フック部41の第2凸部43の一方の全てが他方に重なった状態において、第1フック部31のうち第1把持部32よりも先端側の部分及び第2フック部41のうち第2把持部42よりも先端側の部分を吊上対象物200の挿入孔201に挿入する。吊り具100は、第1把持部32及び第2把持部42が吊上対象物200に接触するまで挿入孔201に挿入される。この際、吊り具100は、第1凸部33及び第2凸部43が挿入孔201を通過して挿入孔201の外部に位置する。つまり、吊上対象物200は、第1把持部32及び第2把持部42と第1凸部33及び第2凸部43との間に位置する。
図5に示すように、作業者は、吊り具100を吊上対象物200に接続するために吊り具100の把持動作をやめる。作業者が第1把持部32と第2把持部42とから手を離した場合、吊り具100は、弾性部材70によって第2連結軸52と第3連結軸53とが近づく。第3リンク部材3の第1フック部31及び第4リンク部材4の第2フック部41は、第4連結軸54を回転軸として互いに離れる方向に回転する。
第1フック部31は、挿入孔201の内周面に近づく方向に移動する。同様に、第2フック部41は、挿入孔201の内周面に近づく方向に移動する。その結果、吊り具100は、第1フック部31の第1把持部32と第1凸部33との間及び第2フック部41の第2把持部42と第2凸部43との間に挿入孔201の内周面を含む吊上対象物200の一部が入り込む。
図6に示すように、吊り具100は、第1フック部31と第2フック部41とが吊上対象物200に接触した状態で吊上装置によって吊り上げれられる。吊上装置によって、吊り具100は、連結部材60が吊上対象物200から離れる鉛直方向に引き上げられる(破線矢印参照)。つまり、吊り具100には、第1連結軸51を第4連結軸54から離す方向の力が働く。また、吊り具100には、吊上対象物200の重力によって、第4連結軸54を第1連結軸51から離す方向の反力が働く。吊り具100は、第1連結軸51と第4連結軸54とに加わる力が第1リンク部材1、第2リンク部材2、第3リンク部材3及び第4リンク部材4に伝達される。
第1リンク部材1及び第2リンク部材2には、第1連結軸51を回転軸として互いに仮想線VLに近づく方向に回転させる力が加わる。第1リンク部材1及び第2リンク部材2にそれぞれ連結されている第3リンク部材3及び第4リンク部材4には、第4連結軸54を回転軸として互いに仮想線VLに近づく方向に回転させる力が加わる。これにより、第3リンク部材3の第1フック部31は、第4連結軸54を回転軸として仮想線VLから離れる方向である第2連結軸52側に回転させる力が加わる。第4リンク部材4の第2フック部41は、第4連結軸54を回転軸として仮想線VLから離れる方向である第3連結軸53側に回転させる力が加わる。
第1フック部31は、第4連結軸54を回転軸として回転する力により吊上対象物200に押し付けられる。同様に、第2フック部41は、吊上対象物200に押し付けられる。つまり、吊り具100は、吊上装置によって吊上対象物200を吊り上げている間、第1フック部31及び第2フック部41が挿入孔201の内周面を含む吊上対象物200の一部に向かって押し付けられる。吊り具100は、第1凸部33及び第2凸部43によって吊上対象物200を支持する。このように、吊り具100は、吊上対象物200の自重を利用して吊上対象物200から第1フック部31及び第2フック部41から外れ難くしている。
(吊り具の取り外し)
図3を用いて、吊り具100の取り外しの一例を説明する。吊上対象物200の移動が完了すると、吊り具100は吊上対象物200から取り外される。
作業者は、吊り具100の第1把持部32及び第2把持部42の把持操作を行う。吊り具100は、第1把持部32及び第2把持部42が把持されると、第1フック部31の第1凸部33及び第2フック部41の第2凸部43が仮想線VLに近づく方向に回転する。
第1フック部31及び第2フック部41は、第1フック部31が第2ストッパ44に接触し、または第2フック部41が第1ストッパ34に接触するまで、押圧される。すなわち、第1フック部31及び第2フック部41は、第1凸部33または第2凸部43の一方の全てが他方に重なるまで押圧される。これにより、第1フック部31及び第2フック部41が挿入孔201から取り外し可能な位置まで移動する。作業者は、片手で把持操作をした状態で吊り具100を挿入孔201から抜く方向に移動させることにより、吊上対象物200から吊り具100を吊り外す。
このようにして、吊上装置に取り付けて用いられ、吊上対象物200を吊り上げるために吊上対象物200に脱着される吊り具100である。吊り具100は、連結部材60、第1リンク部材1、第2リンク部材2、第3リンク部材3、及び、第4リンク部材4を有する。連結部材60は、吊上装置に取り付けられる。第1リンク部材1及び第2リンク部材2は、第1連結軸51によって連結部材60に一端部が回転可能に支持される。第3リンク部材3は、第1連結軸51と平行に位置する第2連結軸52によって第1リンク部材1の他端部に一端部が回転可能に支持される。第4リンク部材4は、第1連結軸51と平行に位置する第3連結軸53によって第2リンク部材2の他端部に一端部が回転可能に支持される。第1連結軸51と平行に位置する第4連結軸54によって第3リンク部材3の他端部と第4リンク部材4の他端部とが回転可能に連結される。第3リンク部材3と第4リンク部材4とは、第1連結軸51の軸線と第4連結軸54の軸線とに直交する仮想線VLに対して互いに線対称になるように位置する。
第3リンク部材3は、第2連結軸52と第3連結軸53とが最も近づいた状態において、他端部に第1連結軸51の軸線方向に見て仮想線VLよりも第2連結軸52側であって第2連結軸52から離れる方向に延びる第1フック部31を有する。第4リンク部材4は、第2連結軸52と第3連結軸53とが最も近づいた状態において、他端部に第1連結軸51の軸線方向に見て仮想線VLよりも第3連結軸53側であって第3連結軸53から離れる方向に延びる第2フック部41を有する。第1フック部31は、第1連結軸51の軸線方向に見て第2連結軸52側に突出し、第1フック部31を第2フック部41に向かって押圧可能な第1把持部32と、第1把持部32よりも先端側に吊上対象物200を保持する第1凸部33を有する。第2フック部41は、第1連結軸51の軸線方向に見て第3連結軸53側に突出し、第2フック部41を第1フック部31に向かって押圧可能な第2把持部42と、第2把持部42よりも先端側に吊上対象物200を保持する第2凸部43を有する。
これにより、吊り具100は、第1把持部32と第2把持部42とを把持するだけで、第3リンク部材3及び第4リンク部材4が回転する。吊り具100は、第1把持部32と第2把持部42とを片手で把持するだけで、第1フック部31と第2フック部41との先端同士が離れた位置から、吊上対象物200の挿入孔201に挿入可能な位置、又は、取り外し可能な位置に移動させることができる。また、吊り具100は、第3リンク部材3が有する第1フック部31及び第4リンク部材4が有する第2フック部41によって吊上対象物200の自重を利用して、吊上対象物200を保持することができる。
しかも、吊り具100は、片手で保持した状態で吊上対象物200の挿入孔201に挿入したり、取り外したりすることができる。作業者は、一方の手で吊り具100を移動し、他方の手で吊上対象物200を掴んだり、挿入孔201に吊り具100を案内したりできる。1つの吊り具に両手を使いつつ、吊上対象物200の挿入孔201に吊り具を挿入する場合に比べて、吊り具100の挿入、取り外しが容易である。よって、吊上対象物200への吊り具100の挿入及び取り外しの操作に手間がかからない。これにより、容易に吊り具100を吊上対象物200に着脱することができる。
また、第3リンク部材3と第4リンク部材4とは、第1連結軸51の軸線方向に見て、第1凸部33または第2凸部43の一方の全てが他方に重なる位置に回転可能でもよい。
これにより、吊り具100は、第1連結軸51の軸線方向に見て、第1フック部31と第2フック部41と仮想線VLに垂直な方向の幅が最も小さくなる位置まで第1フック部31と第2フック部41とを移動させることができる。これにより、吊り具100は、第1把持部32と第2把持部42とを片手で把持するだけで、吊り具100を挿入孔201から取り外し可能な位置に、第3リンク部材3及び第4リンク部材4を回転することができる。
また、第1把持部32は、第1連結軸51の軸線方向に見て、第1凸部33よりも第2連結軸52側に突出している。第2把持部42は、第1連結軸51の軸線方向に見て、第2凸部43よりも第3連結軸53側に突出している。
これにより、吊り具100は、第1把持部32における第1凸部33側の側面、及び、第2把持部42における第2凸部43側の側面によって一定の深さ以上、吊上対象物200の挿入孔201に挿入されることを防ぐことができる。
吊り具100は、第1凸部33及び第2凸部43のうち一方の全てが他方に重なる状態まで第1フック部31と第2フック部41とを第4連結軸54を回転軸として回転した際、第1フック部31に対すると第2フック部41とのうち少なくとも一方の回転を規制するストッパを備える。
これにより、吊り具100は、第1把持部32と第2把持部42とを把持するだけで、容易に吊上対象物200の挿入孔201に挿入可能な状態を維持することができる。
さらに、吊り具100は、第2連結軸52及び第3連結軸53に取り付けられ、第2連結軸52と第3連結軸53とを近づける方向に付勢する弾性部材70を有してもよい。
吊り具100は、第1把持部32と第2把持部42の把持操作がされていない場合、第3リンク部材3と第4リンク部材4は、弾性部材70の弾性力によって第1フック部31と第2フック部41の先端同士が離れる方向に回転する。また、吊り具100は、挿入孔201に第1フック部31と第2フック部41とを挿入した後、把持操作を止めると、吊上装置によって吊り上げられていなくても、弾性部材70の弾性力によって第1フック部31と第2フック部41が吊上対象物200に押し付けられる。これにより、吊り具100は、作業者が把持操作をしていなくても吊上対象物200に接続される。吊り具100は、容易に吊上対象物に着脱することができ、且つ、吊り上げ操作によって前記吊上対象物を保持する力を吊上対象物に加えることができる。
上述の実施形態は、代表的な形態を示したに過ぎず、一実施形態の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、及び範囲内のすべての変更を含む。
前記実施形態では、吊上対象物200の一例として、土留材を挙げた。しかし、吊上対象物200は、土留材以外の資材でもよい。例えば、土留材ではない建設用資材でもよい。吊上対象物200は土留材に限られない。
前記実施形態では、第1リンク部材1、第2リンク部材2、第3リンク部材3、及び、第4リンク部材4の第1連結軸51の軸線方向の厚さは、等しい。しかし、各部材の第1連結軸51の軸線方向の厚さは、異なっていてもよい。
前記実施形態では、弾性部材70は引っ張りバネである。しかし、弾性部材70は、引っ張りバネに限られない。弾性部材70は、第2連結軸52と第3連結軸53とを近づける方向に付勢するものであればよい。例えば、弾性部材70は、ゴム製の棒、又は、筒状の弾性部材でもよい。
前記実施形態では、吊り具100は、第2連結軸52と第3連結軸53とに取り付けられた弾性部材70を有する。しかし、吊り具100は弾性部材70を有さなくてもよい。
前記実施形態では、弾性部材70は、第2連結軸52と第3連結軸53に取り付けられる。しかし、弾性部材70は、第1連結軸51と第4連結軸54とに取り付けられてもよい。この場合、弾性部材70は第1連結軸51と第4連結軸54を離す方向に付勢する。
前記実施形態では、指を用いて第1把持部32及び第2把持部42を把持している。しかし、作業者は、道具を用いて、第1把持部32及び第2把持部42を把持してもよい。
前記実施形態では、吊り具100が第1ストッパ34及び第2ストッパ44を有する。しかし、吊り具100は、第1ストッパ34と第2ストッパ44のうち、いずれか一方のみを有してもよい。
100 吊り具
10 リンク機構
1 第1リンク部材
2 第2リンク部材
3 第3リンク部材
31 第1フック部
32 第1把持部
33 第1凸部
34 第1ストッパ
4 第4リンク部材
41 第2フック部
42 第2把持部
43 第2凸部
44 第2ストッパ
51 第1連結軸
52 第2連結軸
53 第3連結軸
54 第4連結軸
60 連結部材
60a 脚部
70 弾性部材
200 吊上対象物
201 挿入孔
301 ワイヤー
VL 仮想線
A1 間隔
A2 間隔
A3 間隔
A4 間隔
L1 幅
L2 幅

Claims (5)

  1. 吊上装置に取り付けて用いられ、吊上対象物を吊り上げるために前記吊上対象物に脱着される吊り具であって、
    前記吊上装置に取り付けられる連結部材と、
    第1連結軸によって前記連結部材に一端部が回転可能に支持される第1リンク部材及び第2リンク部材と、
    前記第1連結軸と平行に位置する第2連結軸によって前記第1リンク部材の他端部に一端部が回転可能に支持される第3リンク部材と、
    前記第1連結軸と平行に位置する第3連結軸によって前記第2リンク部材の他端部に一端部が回転可能に支持される第4リンク部材と、を有し、
    前記第1連結軸と平行に位置する第4連結軸によって前記第3リンク部材の他端部と第4リンク部材の他端部とが回転可能に連結され、
    前記第3リンク部材と前記第4リンク部材とは、前記第1連結軸の軸線と前記第4連結軸の軸線とに直交する仮想線に対して互いに線対称になるように位置し、
    前記第3リンク部材は、
    前記第2連結軸と前記第3連結軸とが前記仮想線を挟んで位置する状態において、他端部に前記第1連結軸の軸線方向に見て前記仮想線よりも前記第2連結軸側であって前記第2連結軸から離れる方向に延びる第1フック部を有し、
    前記第4リンク部材は、
    前記第2連結軸と前記第3連結軸とが前記仮想線を挟んで位置する状態において、他端部に前記第1連結軸の軸線方向に見て前記仮想線よりも前記第3連結軸側であって前記第3連結軸から離れる方向に延びる第2フック部を有し、
    前記第1フック部は、
    前記第1連結軸の軸線方向に見て前記第2連結軸側に突出し、前記第1フック部を前記第2フック部に向かって押圧可能な第1把持部と、前記第1把持部よりも先端側に前記吊上対象物を保持する第1凸部とを有し、
    前記第2フック部は、
    前記第1連結軸の軸線方向に見て前記第3連結軸側に突出し、前記第2フック部を前記第1フック部に向かって押圧可能な第2把持部と、前記第2把持部よりも先端側に前記吊上対象物を保持する第2凸部とを有する、吊り具。
  2. 請求項1に記載の吊り具において、
    前記第3リンク部材及び第4リンク部材とは、
    前記第1連結軸の軸線方向に見て、前記第1凸部または前記第2凸部の一方の全てが他方に重なる位置に回転可能である、吊り具。
  3. 請求項2に記載の吊り具において、
    少なくとも、前記第1凸部と前記第2凸部とのうち、一方の全てが他方に重なる状態まで前記第1フック部と前記第2フック部とが前記第4連結軸を回転軸として回転した際、
    前記第1把持部は、
    前記第1連結軸の軸線方向に見て、前記第1凸部よりも前記第2連結軸側に突出し、
    前記第2把持部は、
    前記第1連結軸の軸線方向に見て、前記第2凸部よりも前記第3連結軸側に突出している、吊り具。
  4. 請求項2または3に記載の吊り具において、
    前記第1凸部と前記第2凸部とのうち、一方の全てが他方に重なる状態まで前記第1フック部と前記第2フック部とが前記第4連結軸を回転軸として回転した際、前記第1フック部に対する前記第2フック部の回転を規制するストッパを備える、吊り具。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の吊り具において、
    前記第2連結軸及び前記第3連結軸に取り付けられ、前記第2連結軸と前記第3連結軸とを近づける方向に付勢する弾性部材、又は、前記第1連結軸及び前記第4連結軸に取り付けられ、前記第1連結軸と前記第4連結軸とを離す方向に付勢する弾性部材を有する、吊り具。
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