JP2023061785A - X線診断装置及びx線診断装置用のアーム - Google Patents

X線診断装置及びx線診断装置用のアーム Download PDF

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Abstract

【課題】X線診断装置の画質の低下を抑制すること。【解決手段】実施形態に係るX線診断装置は、アームと、複数のローラと、を備える。アームは、円周方向に沿って延び、X線管及びX線検出器を支持する。ローラは、円周方向に沿ってスライド移動可能にアームを支持する。アームは、その側面に支持面を有する。支持面は、円周方向に沿って延び、複数のローラと接触する。支持面は、傾斜面を有する。傾斜面は、円周方向における支持面の端部に配置される。傾斜面は、アームのスライド移動に伴ってローラに生じる負荷の変動を低減する。【選択図】図1

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、X線診断装置及びX線診断装置用のアームに関する。
従来、X線管及びX線検出器を支持する円弧状のアームを備えたX線診断装置が知られている。このX線診断装置では、円弧状のアームを被検体の周囲で回動、回転あるいは移動することによって、任意の角度から被検体をX線撮影することが可能である。従来のX線診断装置は、アームを支持する複数のローラを有する保持部を備える。アームは、複数のローラで支持されながら、円弧に沿ってスライド移動することができる。複数のローラは、例えばアームが延びる円弧に沿って配列される。
図21に、従来のX線診断装置300のアーム315及び保持部340の一例を示す。アーム315は、X線管312及びX線検出器316を支持している。X線診断装置300において、アーム315を円周方向に大きく移動させるために、図22に示すように、アーム315における移動方向の後方に位置する端部が複数のローラ341のうちの一部のローラ341の支持から外れるように、アーム315を移動させることがある。図22に示された例では、アーム315は、6つのローラ341のうち5つのローラ341で支持されるようになる。すなわち、アーム315を支持するローラ341の数が減少する。その後、アーム315を反対方向に移動させる際には、一部のローラ341の支持から外れていたアーム315の端部が、再度当該ローラ341で支持されるようになる。アーム315の端部がローラ341による支持から外れる瞬間や、アーム315を支持するローラ341が増える瞬間に、アーム315を支持するための負荷が複数のローラ341間で移動する。複数のローラ341間において負荷が急激に移動することにより、X線診断装置300に振動が生じ得る。この振動は、X線診断装置300の画質の低下の原因となり得る。また、ローラ341に衝撃が生じることにより、ローラ341が破損するおそれがある。
特開2013-121394号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、X線診断装置の画質の低下を抑制することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係るX線診断装置は、アームと、複数のローラと、を備える。アームは、円周方向に沿って延び、X線管及びX線検出器を支持する。ローラは、円周方向に沿ってスライド移動可能にアームを支持する。アームは、その側面に支持面を有する。支持面は、円周方向に沿って延び、複数のローラと接触する。支持面は、傾斜面を有する。傾斜面は、円周方向における支持面の端部に配置される。傾斜面は、アームのスライド移動に伴ってローラに生じる負荷の変動を低減する。
図1は、実施形態に係るX線診断装置の一例を示す斜視図である。 図2は、実施形態に係るX線診断装置の構成の一例を示す図である。 図3は、X線診断装置のアーム及び保持部の一例を示す図である。 図4は、図3のA-A線に対応する断面図である。 図5は、図3のB-B線に対応する断面図である。 図6は、アームの支持面の一例を示す図である。 図7は、アームの支持面の他の例を示す図である。 図8は、図3のC-C線に対応する断面図であって、アームの支持面のさらに例を示す図である。 図9は、図3のC-C線に対応する断面図であって、アームの支持面のさらに例を示す図である。 図10は、アームの動作を説明する図である。 図11は、アームの動作を説明する図である。 図12は、アームの動作を説明する図である。 図13は、アーム及び保持部の一変形例を示す図である。 図14は、図13のD-D線に対応する断面図である。 図15は、図13のE-E線に対応する断面図である。 図16は、アームの支持面の一例を示す図である。 図17は、アームの支持面の他の例を示す図である。 図18は、アームの支持面のさらに他の例を示す図である。 図19は、アームの支持面のさらに他の例を示す図である。 図20は、X線診断装置の他の例を示す斜視図である。 図21は、従来のX線診断装置の一例を示す図である。 図22は、従来のX線診断装置の一例を示す図である。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺及び縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
図1は、実施形態に係るX線診断装置100の一例を示す斜視図である。X線診断装置100は、一端にX線管12を保持し、他端にX線検出器16を保持するアーム15と、アーム15を保持する保持部40とを含む支持器を備える。図1に示されたX線診断装置100は、1組のX線管12及びX線検出器16を備え、被検体Pを1方向から撮影する、いわゆるシングルプレーン撮影を行うことができる。なお、これに限られず、図20を参照して後述するように、X線診断装置100は、2組のX線管12及びX線検出器16を備え、被検体Pを互いに異なる2方向から同時に撮影する、いわゆるバイプレーン撮影を行うことができるX線診断装置であってもよい。実施形態では、アーム15は、円弧に沿って延びている。アーム15は、保持部40によって保持された状態で、当該アーム15が延びる方向に沿って、スライド移動することができる。このスライド移動は、回転軸線周りの回転移動である。
本明細書において、軸線方向da、径方向dr及び円周方向dcを定義する。軸線方向daは、アーム15の回転軸線が延びる方向である。径方向drは、軸線方向daと直交する方向である。円周方向dcは、軸線方向daを中心とした円弧が延びる方向である。したがって、本実施形態では、アーム15は、円周方向dcに沿って延びている。また、アーム15は、円周方向dcに沿ってスライド移動することができる。図示された例では、アーム15は全体として「C」に似た形状を有する。したがって、本実施形態では、アーム15をCアーム15とも呼ぶ。
Cアーム15は、天板14を挟んで対向する位置にX線管12とX線検出器16とをそれぞれ支持する。そして、Cアーム15は、図1に示すように、水平方向を回転軸として矢印31の方向に回転可能に軸支される。すなわち、Cアーム15が矢印31の方向に回転することで、X線管12及びX線検出器16が矢印34の方向に回転することとなる。ここで、支持器は、鉛直方向を回転軸として矢印32の方向に回転可能に構成される。すなわち、Cアーム15は、支持器によって、鉛直方向を回転軸として矢印32の方向に回転可能に軸支される。さらに、支持器は、矢印35に沿って床回転可能に構成される。
図1では、X線診断装置100の外観として、X線管12とX線検出器16とを支持するCアーム15を含む支持器及び天板14のみを示しているが、実際には、天板14を支持する寝台装置や、ディスプレイなどがX線診断装置100に含まれる。また、図1では、床置き型のCアームを示しているが、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、Cアーム15は、天吊り型のCアームであってもよい。
天板14は、図1に示すように、長手方向、短手方向、及び、上下方向にそれぞれ移動可能に構成される。このように、X線診断装置100は、支持器及び天板14が種々の方向に移動することができる。これにより、X線診断装置100は、天板14上に横臥する被検体Pに対して様々な角度からX線を照射することができ、様々な角度のX線画像を収集することができる。
以下、X線診断装置100の詳細について説明する。図2は、実施形態に係るX線診断装置100の構成の一例を示す図である。図2に示すように、実施形態に係るX線診断装置100は、X線高電圧装置11と、X線管12と、X線絞り13と、天板14と、Cアーム15と、X線検出器16と、Cアーム回転・移動機構17と、天板移動機構18と、Cアーム・天板機構制御回路19と、絞り制御回路20と、処理回路21と、入力インターフェース22と、ディスプレイ23と、画像データ生成回路24と、記憶回路25とを有する。
図2に示すX線診断装置100においては、各処理機能がコンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路25へ記憶されている。Cアーム・天板機構制御回路19、絞り制御回路20、処理回路21、及び、画像データ生成回路24は、記憶回路25からプログラムを読み出して実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読み出した状態の各回路は、読み出したプログラムに対応する機能を有することとなる。
X線高電圧装置11は、処理回路21による制御の下、高電圧を発生し、発生した高電圧をX線管12に供給する高電圧電源である。例えば、X線高電圧装置11は、インバータ回路、高電圧を生成する高電圧トランス、及び高圧整流回路などにより構成される。X線管12は、X線高電圧装置11から供給される高電圧を用いて、X線を発生する。
X線絞り13は、絞り制御回路20による制御の下、X線管12が発生したX線を、被検体Pの関心領域に対して選択的に照射されるように絞り込む。例えば、X線絞り13は、スライド可能な4枚の絞り羽根を有する。X線絞り13は、絞り制御回路20による制御の下、これらの絞り羽根をスライドさせることで、開口の形状、サイズ、位置を任意に変化させる。このように、X線絞り13によって開口のサイズ及び位置が調整されることで、X線検出器16の検出面へのX線照射領域のサイズ及び位置が調整される。すなわち、X線管12が発生したX線が、X線絞り13の開口によって絞り込まれ、被検体Pに照射される。なお、X線絞り13の絞り羽根は、例えば、操作者によって設定された関心領域のみにX線が照射されるようにスライド移動される。また、X線絞り13は、線質を調整するための付加フィルタを備えることができる。付加フィルタは、例えば、検査に応じて設定される。
天板14は、被検体Pを載せるベッドであり、図示しない寝台装置の上に配置される。なお、被検体Pは、X線診断装置100に含まれない。
X線検出器16は、被検体Pを透過したX線を検出する。例えば、X線検出器16は、マトリックス状に配列された検出素子を有する。各検出素子は、被検体Pを透過したX線を電気信号に変換して蓄積し、蓄積した電気信号を画像データ生成回路24に送信する。
Cアーム15は、X線管12、X線絞り13及びX線検出器16を保持する。Cアーム15は、支持器に設けられたモータなどのアクチュエータにより、複数の軸で個別に回転する。
Cアーム回転・移動機構17は、支持器に設けられたモータなどを駆動することによって、Cアーム15を回転及び移動させるための機構である。天板移動機構18は、天板14を移動させるための機構である。例えば、天板移動機構18は、アクチュエータが発生させた動力を用いて、天板14を移動させる。
Cアーム・天板機構制御回路19は、処理回路21による制御の下、Cアーム回転・移動機構17及び天板移動機構18を制御することで、Cアーム15の回転や移動、天板14の移動を調整する。絞り制御回路20は、処理回路21による制御の下、X線絞り13が有する絞り羽根の開度を調整することで開口の形状、サイズ、位置を変化させ、被検体Pに対して照射されるX線の照射範囲を制御する。
画像データ生成回路24は、X線検出器16によってX線から変換された電気信号を用いて投影データを生成し、生成した投影データを記憶回路25に格納する。例えば、画像データ生成回路24は、X線検出器16から受信した電気信号に対して、電流・電圧変換やA(Analog)/D(Digital)変換、パラレル・シリアル変換を行い、投影データを生成する。そして、画像データ生成回路24は、生成した投影データを記憶回路25に格納する。
記憶回路25は、画像データ生成回路24によって生成された投影データを受け付けて記憶する。また、記憶回路25は、図2に示す各回路によって読み出されて実行される各種機能に対応するプログラムを記憶する。一例を挙げると、記憶回路25は、処理回路21によって読み出されて実行される制御機能211に対応するプログラム、検出機能212に対応するプログラム及び判定機能213に対応するプログラムを記憶する。なお、図2においては単一の記憶回路25が各処理機能に対応するプログラムを記憶するものとして説明したが、複数の記憶回路が分散して配置され、処理回路21などの各種回路が個別の記憶回路から対応するプログラムを読み出す構成としても構わない。
入力インターフェース22は、所定の領域(例えば、部分透視における関心領域)などの設定などを行うためのトラックボール、スイッチボタン、マウス、キーボード、操作面へ触れることで入力操作を行うタッチパッド、表示画面とタッチパッドとが一体化されたタッチスクリーン、光学センサを用いた非接触入力回路、及び音声入力回路等や、X線の照射などを行うためのフットスイッチ等によって実現される。
入力インターフェース22は、処理回路21に接続されており、操作者から受け付けた入力操作を電気信号へ変換し処理回路21へと出力する。なお、本明細書において入力インターフェース22は、マウス、キーボードなどの物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を制御回路へ出力する電気信号の処理回路も入力インターフェースの例に含まれる。
ディスプレイ23は、操作者の指示を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)や、処理回路21によって生成された種々の画像を表示する。また、ディスプレイ23は、処理回路21による種々の処理結果を表示する。
処理回路21は、制御機能211、検出機能212及び判定機能213を実行することで、X線診断装置100全体の動作を制御する。具体的には、処理回路21は、装置全体を制御するための制御機能211に対応するプログラムを記憶回路25から読み出して実行することにより、種々の処理を実行する。例えば、制御機能211は、入力インターフェース22から転送された操作者の指示に従ってX線高電圧装置11を制御し、X線管12に供給する電圧を調整することで、被検体Pに対して照射されるX線量やON/OFFを制御する。また、例えば、制御機能211は、操作者の指示に従ってCアーム・天板機構制御回路19を制御し、Cアーム15の回転や移動、天板14の移動を調整する。また、例えば、制御機能211は、操作者の指示に従って絞り制御回路20を制御し、X線絞り13が有する絞り羽根の開度を調整することで、被検体Pに対して照射されるX線の照射範囲を制御する。
制御機能211は、操作者の指示に従って、画像データ生成回路24による投影データ生成処理を制御する。また、制御機能211は、投影データに対する画像処理や、解析処理などを制御する。例えば、制御機能211は、記憶回路25が記憶する投影データに対して各種画像処理を行うことでX線画像を生成する。或いは、制御機能211は、画像データ生成回路24から直接投影データを取得し、取得した投影データに対して各種画像処理を行うことでX線画像を生成する。なお、制御機能211は、画像処理後のX線画像を、記憶回路25に格納することも可能である。例えば、制御機能211は、移動平均(平滑化)フィルタ、ガウシアンフィルタ、メディアンフィルタ、リカーシブフィルタ、バンドパスフィルタなどの画像処理フィルタによる各種処理を実行することが可能である。
また、制御機能211は、回転撮影によって収集された投影データから再構成データ(ボリュームデータ)を再構成して、再構成したボリュームデータを記憶回路25に格納することもできる。さらに、画像処理回路26は、ボリュームデータから3次元画像を生成することも可能である。
また、制御機能211は、操作者の指示を受け付けるためのGUIや記憶回路25が記憶する画像、処理回路21による処理結果などを、ディスプレイ23に表示するように制御する。
検出機能212は、X線管12の姿勢を検出する。また、判定機能213は、入力インターフェース22を介して入力された操作に基づいて、X線管12の姿勢の変化の有無を判定する。
図3は、X線診断装置100のアーム15及び保持部40の一例を示す図である。図4は、図3のA-A線に対応する断面図である。図5は、図3のB-B線に対応する断面図である。
X線診断装置100は、アーム(Cアーム)15と、保持部40とを備える。アーム15は、円周方向dcに沿って延びている。換言すると、アーム15は、円弧形状を有している。アーム15は、X線管12及びX線検出器16を支持する部材である。図示された例では、アーム15の一端にX線管12が支持され、アーム15の他端にX線検出器16が支持されている。
図4及び図5に示された例では、アーム15の主断面は矩形の形状を有している。ここで、主断面とは、アーム15における、円周方向dcと直交する断面を指す。主断面は、アーム15における、径方向drに沿った断面でもある。アーム15は、4つの側面151を有している。アーム15の4つの側面151は、軸線方向daに対向する一対の側面151と、径方向drに対向する一対の側面151と、を含む。軸線方向daに対向する一対の側面151のそれぞれは、軸線方向daに対して直交する方向に延びる。すなわち、軸線方向daに対向する一対の側面151のそれぞれは、円周方向dc及び径方向drに対して平行に延びる。径方向drに対向する一対の側面151のそれぞれは、径方向drに対して直交する方向に延びる。すなわち、径方向drに対向する一対の側面151のそれぞれは、円周方向dc及び軸線方向daに対して平行に延びる。
図示された例では、4つの側面151のうち、軸線方向daに対向する一対の側面151のそれぞれが、溝部153を含んでいる。溝部153は、アーム15の一端から他端まで、アーム15が延びる方向に沿って延びている。すなわち、溝部153は、円周方向dcに沿って延びている。溝部153は、第1側面153a、第2側面153b及び底面153cを含んでいる。
第1側面153a及び第2側面153bは、径方向drに対面する。第2側面153bは、第1側面153aに対して径方向drの外側に位置する。第1側面153aは、径方向drの外側を向く面であり、第2側面153bは、径方向drの内側を向く面である。なお、径方向drにおいて、アーム15が延びる円弧の中心から離れる方向が外側であり、円弧の中心へ近づく方向が内側である。第1側面153aは、後述する第1ローラ41aに接触して第1ローラ41aに支持される支持面である。第2側面153bは、後述する第2ローラ41bに接触して第2ローラ41bに支持される支持面である。第1側面153a及び第2側面153bは、円周方向dc及び軸線方向daに対して平行に延びてもよい。これに限られず、第1側面153a及び第2側面153bは、軸線方向daに対して傾斜した方向に延びてもよい。
底面153cは、第1側面153a及び第2側面153bを接続する。底面153cは、後述する第3ローラ41cに接触して第3ローラ41cに支持される支持面である。底面153cは、軸線方向daに対向する一対の側面151と平行に延びてもよい。すなわち、底面153cは、円周方向dc及び径方向drに対して平行に延びてもよい。これに限られず、底面153cは、例えば径方向drに対して傾斜した方向に延びてもよい。
保持部40は、アーム15を保持する。本実施形態の保持部40は、複数のローラ41を有している。ローラ41は、アーム15を、円周方向dcに沿ってスライド移動可能に支持する。本実施形態では、複数のローラ41は、第1ローラ41a、第2ローラ41b及び第3ローラ41cを含んでいる。複数のローラ41は、円周方向dcに沿って配列された複数の第1ローラ41aを含んでもよい。複数のローラ41は、円周方向dcに沿って配列された複数の第2ローラ41bを含んでもよい。複数のローラ41は、円周方向dcに沿って配列された複数の第3ローラ41cを含んでもよい。
第1ローラ41aは、アーム15の溝部153の第1側面(支持面)153aに接触して、アーム15を支持する。第1ローラ41aは、軸線方向daに対して平行に延びる回転軸線の周りに回転可能である。第2ローラ41bは、アーム15の溝部153の第2側面(支持面)153bに接触して、アーム15を支持する。第2ローラ41bは、軸線方向daに対して平行に延びる回転軸線の周りに回転可能である。第3ローラ41cは、アーム15の溝部153の底面(支持面)153cに接触して、アーム15を支持する。第3ローラ41cは、径方向drに延びる回転軸線の周りに回転可能である。
X線診断装置において、アームを円周方向に大きく移動させるために、アームにおける移動方向の後方に位置する端部が複数のローラのうちの一部のローラの支持から外れるように、アームを移動させることがある。アームの端部がローラによる支持から外れる瞬間や、アームを支持するローラが増える瞬間に、アームを支持するための負荷が複数のローラ間で移動する。複数のローラ間において負荷が急激に移動することにより、X線診断装置に振動が生じ得る。この振動は、X線診断装置の画質の低下の原因となり得る。また、ローラに衝撃が生じることにより、ローラが破損するおそれがある。本件発明者らは、この問題について鋭意検討した結果、アーム15の支持面153a,153b,153cの少なくとも1つに傾斜面157を設けることにより、アーム15の円周方向dcのスライド移動に伴ってローラ41に生じる負荷の変動を低減することができることを知見した。
図6は、アーム15の支持面の一例を示す図である。図7は、アーム15の支持面の他の例を示す図である。図8及び図9は、それぞれ図3のC-C線に対応する断面図である。図8は、アーム15の支持面のさらに例を示す図である。図9は、アーム15の支持面のさらに例を示す図である。図6及び図7は、図3のアーム15の上端側(X線検出器16を支持する側)の一部を拡大して示す。なお、図6~図12において、X線検出器16の図示は省略している。
図6~図9に示された例では、支持面153a,153b,153cは、円周方向dcの端縁155を含む端部epと、端部epに隣接して位置する中央部cpとを含んでいる。したがって、支持面153a,153b,153cは、2つの端部epと、2つの端部epの間に位置する中央部cpとを含んでいる。支持面153a,153b,153cは、その端部epに配置された傾斜面157を有している。
傾斜面157は、アーム15の円周方向dcのスライド移動に伴ってローラ41に生じる負荷の変動を低減する機能を有する。図6~図9に示された例では、傾斜面157は、円周方向dcにおける支持面153a,153b,153cの端縁155に向かうにつれて、中央部cpを円周方向dcに延長した仮想面159に対して、当該支持面153a,153b,153cに対応するローラ41から離れるように延びる。また、支持面153a,153b,153cに対応するローラ41とは、中央部cpの少なくとも一部において当該支持面153a,153b,153cに接触するローラ41を指す。すなわち、第1側面153aに対応するローラ41は第1ローラ41aであり、第2側面153bに対応するローラ41は第2ローラ41bであり、底面153cに対応するローラ41は第3ローラ41cである。
図6及び図7に示された例では、溝部153の第1側面153a及び第2側面153bの端部epに、傾斜面157が配置されている。第1側面153a及び第2側面153bの中央部cpは、円周方向dc及び軸線方向daに対して平行に延びており、この中央部cpを円周方向dcに延長した仮想面159も、円周方向dc及び軸線方向daに対して平行に延びる。第1側面153aの傾斜面157は、端縁155に向かうにつれて、仮想面159に対して第2側面153bから離れるように延びている。また、第2側面153bの傾斜面157は、端縁155に向かうにつれて、仮想面159に対して第1側面153aから離れるように延びている。
図6に示された例では、傾斜面157は、平面である。換言すると、傾斜面157は、仮想面159に対して傾斜したテーパ面である。図7に示された例では、傾斜面157は、曲面である。傾斜面157は、軸線方向daに直交する断面において円弧形状を有してもよい。これに限られず、傾斜面157は、軸線方向daに直交する断面において他の曲線形状を有してもよい。
図8及び図9に示された例では、溝部153の底面153cの端部epに、傾斜面157が配置されている。底面153cの中央部cpは、円周方向dc及び径方向drに対して平行に延びており、この中央部cpを円周方向dcに延長した仮想面159も、円周方向dc及び径方向drに対して平行に延びる。アーム15は、2つの溝部153を有している。2つの溝部153は、一方の溝部153及び他方の溝部153を含む。一方の溝部153の底面153cの傾斜面157は、端縁155に向かうにつれて、仮想面159に対して他方の溝部153に近づくように延びている。また、他方の溝部153の底面153cの傾斜面157は、端縁155に向かうにつれて、仮想面159に対して一方の溝部153に近づくように延びている。
図8に示された例では、傾斜面157は、平面である。換言すると、傾斜面157は、仮想面159に対して傾斜したテーパ面である。図9に示された例では、傾斜面157は、曲面である。傾斜面157は、軸線方向daに直交する断面において円弧形状を有してもよい。これに限られず、傾斜面157は、軸線方向daに直交する断面において他の曲線形状を有してもよい。
本実施形態では、傾斜面157は、第1側面153a、第2側面153b及び底面153cの少なくとも1つに設けられる。傾斜面157は、第1側面153a、第2側面153b及び底面153cの全てに設けられてもよい。傾斜面157は、1つの支持面153a,153b,153cの一方の端部ep又は他方の端部epのいずれか一方のみに設けられてもよい。また、傾斜面157は、1つの支持面153a,153b,153cの一方の端部ep又は他方の端部epの両方に設けられてもよい。
図10~図12を参照して、アーム15の動作について説明する。図10~図12は、図3のアーム15のうちX線検出器16を支持する側の端部の一部を拡大して示す。なお、図10~図12における上下方向は、図3における上下方向と必ずしも一致していない。図10~図12では、アーム15の一部及び複数の第2ローラ41bのうちの2つを示し、第1ローラ41a、第3ローラ41c等の他の要素の図示は省略している。
図10~図12に示された例では、アーム15は、第1側面153a及び第2側面153bの端部epに、図6を参照して説明した傾斜面157と同様の傾斜面157を有している。図10に示された状態では、第2側面(支持面)153bの中央部cpが2つの第2ローラ41bに接触している。アーム15は、2つの第2ローラ41bにより、円周方向dcに沿ってスライド移動可能に支持されている。アーム15が、円周方向dcに沿って図10における左側に向かって移動すると、図11に示されているように、第2側面153bの端部epが、第2ローラ41bの1つに対面して位置するようになる。アーム15が、円周方向dcに沿って図11における左側に向かってさらに移動すると、図12に示されているように、第2ローラ41bの1つが第2側面153bと対面しなくなる。
図10に示された状態から図12に示された状態へ遷移する間に、アーム15は、第2ローラ41bの1つの支持から外れる。すなわち、アーム15を支持する第2ローラ41bの数が1つ減少する。これにより、アーム15を支持するために負荷が複数の第2ローラ41bの間で移動する。このとき、第2側面153bが端部epに傾斜面157を有していることにより、アーム15が円周方向dcに沿って移動する際に、第2ローラ41bの1つにおける支持負荷が、ゆっくりと他の第2ローラ41bに移動する。これにより、複数の第2ローラ41bの間で、アーム15を支持するための負荷が急激に移動することを抑制することができる。
図12に示された、アーム15が第2ローラ41bの1つの支持から外れている状態から、アーム15が、円周方向dcに沿って図12における右側に向かって移動すると、図11に示されているように、第2側面153bの端部epが、第2ローラ41bの1つに対面して位置するようになる。アーム15が、円周方向dcに沿って図11における右側に向かってさらに移動すると、図10に示されているように、2つの第2ローラ41bが、第2側面153bの中央部cpに接触してアーム15を支持するようになる。
図12に示された状態から図10に示された状態へ遷移する間に、アーム15を支持する第2ローラ41bの数が1つ増加する。これにより、アーム15を支持するために負荷が複数の第2ローラ41bの間で移動する。このとき、第2側面153bが端部epに傾斜面157を有していることにより、アーム15が円周方向dcに沿って移動する際に、第2ローラ41bの1つに、他の第2ローラ41bにおける支持負荷が、ゆっくりと移動する。これにより、複数の第2ローラ41bの間で、アーム15を支持するための負荷が急激に移動することを抑制することができる。
したがって、複数の第2ローラ41b間において負荷が急激に移動することによってX線診断装置100に振動が生じることを抑制することができる。これにより、振動によってX線診断装置100の画質が低下することを効果的に抑制することができる。また、第2ローラ41bに衝撃が生じることによって第2ローラ41bが破損することを抑制することができる。
図10~図12では、アーム15の第2側面153bを複数の第2ローラ41bで支持する例について説明した。アーム15の第1側面153aを複数の第1ローラ41aで支持する場合のアーム15の動作、及び、アーム15の底面153cを複数の第3ローラ41cで支持する場合のアーム15の動作も同様であるので、重複する説明を省略する。
本実施形態のX線診断装置100は、円周方向dcに沿って延び、X線管12及びX線検出器16を支持するアーム15と、円周方向dcに沿ってスライド移動可能にアーム15を支持する複数のローラ41と、を備え、アーム15は、円周方向dcに沿って延び複数のローラ41と接触する支持面153a,153b,153cを側面に有し、支持面153a,153b,153cは、円周方向dcにおける支持面153a,153b,153cの端部epに配置され、アーム15のスライド移動に伴ってローラ41に生じる負荷の変動を低減する傾斜面157を有する。
本実施形態のアーム15は、円周方向dcに沿って延び、X線管12及びX線検出器16を支持し、円周方向dcに沿ってスライド移動可能に複数のローラ41で支持される、X線診断装置用のアーム15であって、アーム15は、円周方向dcに沿って延び複数のローラ41と接触する支持面153a,153b,153cを側面に有し、支持面153a,153b,153cは、円周方向dcにおける支持面153a,153b,153cの端部epに配置され、アーム15のスライド移動に伴ってローラ41に生じる負荷の変動を低減する傾斜面157を有する。
このようなX線診断装置100及びアーム15によれば、アーム15の端部が複数のローラ41のうちの一部のローラ41の支持から外れるように、アーム15を移動させる際に、複数のローラ41の間で、アーム15を支持するための負荷が急激に移動することを抑制することができる。したがって、複数のローラ41間において負荷が急激に移動することによってX線診断装置100に振動が生じることを抑制することができる。これにより、振動によってX線診断装置100の画質が低下することを効果的に抑制することができる。また、ローラ41に衝撃が生じることによってローラ41が破損することを抑制することができる。
本実施形態のX線診断装置100では、支持面153a,153b,153cは、端部epと、端部epに隣接して位置する中央部cpとを含み、傾斜面157は、円周方向dcにおける支持面153a,153b,153cの端縁155に向かうにつれて、中央部cpを円周方向dcに延長した仮想面159に対して、ローラ41から離れるように延びる。
本実施形態のX線診断装置100では、傾斜面157は、平面である。
本実施形態のX線診断装置100では、傾斜面157は、曲面である。
このようなX線診断装置100によれば、アーム15が円周方向dcに沿って移動する際に、支持面153a,153b,153cがローラ41からゆっくりと離れるようになる。したがって、複数のローラ41の間で、アーム15を支持するための負荷が急激に移動することを、さらに効果的に抑制することができる。
上述した実施形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を適宜参照しながら、変形例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
図13は、アーム15及び保持部40の一変形例を示す図である。図14は、図13のD-D線に対応する断面図である。図15は、図13のE-E線に対応する断面図である。
図14及び図15に示された例では、アーム15の主断面は矩形の形状を有している。アーム15は、4つの側面151を有している。アーム15の4つの側面151は、軸線方向daに対向する一対の側面151と、径方向drに対向する一対の側面151と、を含む。軸線方向daに対向する一対の側面151のそれぞれは、円周方向dc及び径方向drに対して平行に延びる。径方向drに対向する一対の側面151のそれぞれは、円周方向dc及び軸線方向daに対して平行に延びる。径方向drに対向する一対の側面151は、第1側面161及び第2側面162を含む。第1側面161は、径方向drの内側に向く面であり、第2側面162は、径方向drの外側に向く面である。第1側面161は、第1ローラ41aに接触して第1ローラ41aに支持される支持面である。第2側面162は、第2ローラ41bに接触して第2ローラ41bに支持される支持面である。
保持部40は、複数のローラ41を有している。ローラ41は、アーム15を、円周方向dcに沿ってスライド移動可能に支持する。本変形例では、複数のローラ41は、第1ローラ41a、第2ローラ41b及び第3ローラ41cを含んでいる。複数のローラ41は、円周方向dcに沿って配列された複数の第1ローラ41aを含んでもよい。複数のローラ41は、円周方向dcに沿って配列された複数の第2ローラ41bを含んでもよい。複数のローラ41は、円周方向dcに沿って配列された複数の第3ローラ41cを含んでもよい。
第1ローラ41aは、アーム15の第1側面(支持面)161に接触して、アーム15を支持する。第1ローラ41aは、軸線方向daに対して平行に延びる回転軸線の周りに回転可能である。第2ローラ41bは、アーム15の第2側面(支持面)162に接触して、アーム15を支持する。第2ローラ41bは、軸線方向daに対して平行に延びる回転軸線の周りに回転可能である。第3ローラ41cは、アーム15における軸線方向daに対向する一対の側面151のそれぞれに接触して、アーム15を支持する。第3ローラ41cは、径方向drに延びる回転軸線の周りに回転可能である。
図16は、アーム15の支持面の一例を示す図である。図17は、アーム15の支持面の他の例を示す図である。図18は、アーム15の支持面のさらに他の例を示す図である。図19は、アーム15の支持面のさらに他の例を示す図である。図16~図19は、図13のアーム15の上端側(X線検出器16を支持する側)の一部を拡大して示す。なお、図16~図19において、X線検出器16の図示は省略している。
図16及び図17に示された例では、第1側面161及び第2側面162の端部epに、傾斜面157が配置されている。第1側面161及び第2側面162の中央部cpは、円周方向dc及び軸線方向daに対して平行に延びており、この中央部cpを円周方向dcに延長した仮想面159も、円周方向dc及び軸線方向daに対して平行に延びる。第1側面161の傾斜面157は、端縁155に向かうにつれて、仮想面159に対して第2側面162に近づくように延びている。また、第2側面162の傾斜面157は、端縁155に向かうにつれて、仮想面159に対して第1側面161に近づくように延びている。
図16に示された例では、傾斜面157は、平面である。換言すると、傾斜面157は、仮想面159に対して傾斜したテーパ面である。図17に示された例では、傾斜面157は、曲面である。傾斜面157は、軸線方向daに直交する断面において円弧形状を有してもよい。これに限られず、傾斜面157は、軸線方向daに直交する断面において他の曲線形状を有してもよい。
図18及び図19に示された例では、軸線方向daに対向する一対の側面151のそれぞれの端部epに、傾斜面157が配置されている。軸線方向daに対向する各側面151の中央部cpは、円周方向dc及び径方向drに対して平行に延びており、この中央部cpを円周方向dcに延長した仮想面159も、円周方向dc及び径方向drに対して平行に延びる。軸線方向daに対向する一対の側面151は、一方の側面151及び他方の側面151を含む。一方の側面151の傾斜面157は、端縁155に向かうにつれて、仮想面159に対して他方の側面151に近づくように延びている。また、他方の側面151の傾斜面157は、端縁155に向かうにつれて、仮想面159に対して一方の側面151に近づくように延びている。
図18に示された例では、傾斜面157は、平面である。換言すると、傾斜面157は、仮想面159に対して傾斜したテーパ面である。図19に示された例では、傾斜面157は、曲面である。傾斜面157は、軸線方向daに直交する断面において円弧形状を有してもよい。これに限られず、傾斜面157は、軸線方向daに直交する断面において他の曲線形状を有してもよい。
本変形例では、傾斜面157は、アーム15の4つの側面151の少なくとも1つに設けられる。傾斜面157は、アーム15の4つの側面151の全てに設けられてもよい。傾斜面157は、1つの支持面(側面)151の一方の端部ep又は他方の端部epのいずれか一方のみに設けられてもよい。また、傾斜面157は、1つの支持面(側面)151の一方の端部ep又は他方の端部epの両方に設けられてもよい。
図20は、X線診断装置100の他の例を示す斜視図である。図示された例では、X線診断装置100は、2組のX線管12及びX線検出器16を備え、被検体Pを互いに異なる2方向から同時に撮影する、いわゆるバイプレーン撮影を行うことができるX線診断装置である。
X線診断装置100は、一端にX線管12aを保持し、他端にX線検出器16aを保持するアーム15aを含む第1の支持器と、一端にX線管12bを保持し、他端にX線検出器16bを保持するアーム15bを含む第2の支持器とを備える。アーム15aは全体として「C」に似た形状を有する。したがって、本変形例では、アーム15aをCアーム15aとも呼ぶ。また、アーム15bは全体として「Ω」に似た形状を有する。したがって、本変形例では、アーム15bをΩアーム15bとも呼ぶ。
Cアーム15aは、天板14を挟んで対向する位置にX線管12aとX線検出器16aとをそれぞれ支持する。そして、Cアーム15aは、図20に示すように、水平方向を回転軸として矢印31の方向に回転可能に軸支される。すなわち、Cアーム15aが矢印31の方向に回転することで、X線管12a及びX線検出器16aが矢印34の方向に回転することとなる。ここで、第1の支持器は、鉛直方向を回転軸として矢印32の方向に回転可能に構成される。すなわち、Cアーム15aは、第1の支持器によって、鉛直方向を回転軸として矢印32の方向に回転可能に軸支される。さらに、Cアーム15aは、図20に示すように、矢印33の方向にスライド移動することができる。さらに、第1の支持器は、矢印35に沿って床回転可能に構成される。
また、Ωアーム15bは、円弧状を成す天井吊り式で形成され、天板14を挟んで対向する位置にX線管12bとX線検出器16bとをそれぞれ支持する。そして、Ωアーム15bは、図20に示すように、鉛直方向を回転軸として矢印36の方向に回転可能に構成される。また、Ωアーム15bは、図20に示すように、矢印37の方向にスライド移動することができる。さらに、Ωアーム15bは、X線管12b側及びX線検出器16b側のそれぞれに昇降機構を有する。そして、Ωアーム15bは、X線管12b側が矢印38の方向に沿って伸縮し、X線検出器16b側が矢印39の方向に沿って伸縮する。
本変形例において、Cアーム15aが傾斜面157を有してもよい。また、Ωアーム15bが傾斜面157を有してもよい。さらに、Cアーム15a及びΩアーム15bが傾斜面157を有してもよい。
以上説明した少なくとも1つの実施形態又は変形例によれば、アーム15,15a,15bの端部が複数のローラ41のうちの一部のローラ41の支持から外れるように、アーム15,15a,15bを移動させる際に、複数のローラ41の間で、アーム15,15a,15bを支持するための負荷が急激に移動することを抑制することができる。したがって、複数のローラ41間において負荷が急激に移動することによってX線診断装置100に振動が生じることを抑制することができる。これにより、振動によってX線診断装置100の画質が低下することを効果的に抑制することができる。また、ローラ41に衝撃が生じることによってローラ41が破損することを抑制することができる。
いくつかの実施形態及び変形例を説明したが、これらの実施形態及び変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態及び変形例同士の組み合わせを行うことができる。これらの実施形態及び変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
12 X線管
15 アーム
15a Cアーム
15b Ωアーム
151 側面
153 溝部
153a 第1側面
153b 第2側面
153c 底面
155 端縁
157 傾斜面
159 仮想面
16 X線検出器
161 第1側面
162 第2側面
40 保持部
41 ローラ
41a 第1ローラ
41b 第2ローラ
41c 第3ローラ
100 X線診断装置
cp 中央部
ep 端部
P 被検体
da 軸線方向
dr 径方向
dc 円周方向

Claims (5)

  1. 円周方向に沿って延び、X線管及びX線検出器を支持するアームと、
    前記円周方向に沿ってスライド移動可能に前記アームを支持する複数のローラと、を備え、
    前記アームは、前記円周方向に沿って延び前記複数のローラと接触する支持面を側面に有し、
    前記支持面は、前記円周方向における前記支持面の端部に配置され、前記アームのスライド移動に伴って前記ローラに生じる負荷の変動を低減する傾斜面を有する、X線診断装置。
  2. 前記支持面は、前記端部と、前記端部に隣接して位置する中央部とを含み、
    前記傾斜面は、前記円周方向における前記支持面の端縁に向かうにつれて、前記中央部を前記円周方向に延長した仮想面に対して、前記ローラから離れるように延びる、請求項1に記載のX線診断装置。
  3. 前記傾斜面は、平面である、請求項1又は2に記載のX線診断装置。
  4. 前記傾斜面は、曲面である、請求項1又は2に記載のX線診断装置。
  5. 円周方向に沿って延び、X線管及びX線検出器を支持し、前記円周方向に沿ってスライド移動可能に複数のローラで支持される、X線診断装置用のアームであって、
    前記アームは、前記円周方向に沿って延び前記複数のローラと接触する支持面を側面に有し、
    前記支持面は、前記円周方向における前記支持面の端部に配置され、前記アームのスライド移動に伴って前記ローラに生じる負荷の変動を低減する傾斜面を有する、アーム。
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