JP2023058931A - 給湯器 - Google Patents
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Abstract
【課題】排気筒内でフラップが回転する機構を備えた給湯器に関し、フラップの閉塞時に速度が大きい部分が衝突することに起因する影響を抑える。【解決手段】給湯器1において、逆風抑制機構90は、取付部材110と、排気筒100の中心C1から外れた回転軸C2を中心として回転自在に支持されるフラップ120と、取付部材110に対して架設される架設部材130と、を備える。架設部材130は、取付部材110における第1支持部111と第2支持部112との間に架設され、排気筒100の中心C1よりも回転軸C2寄りに配置される。フラップ120は、少なくとも排気筒100内における回転軸C2よりも排気筒100の中心側の領域を開閉する開閉部122を有する。架設部材130の上端部にフラップ120の衝突を受ける受け部132が設けられる。【選択図】図8
Description
本開示は、給湯器に関する。
特許文献1には、給湯器の一例が開示される。特許文献1の給湯器は、排気筒と、排気筒の内周面に取り付けられる取付部材と、取付部材に回転可能に支持されて排気筒内の排気流路を開閉可能なフラップと、を備える。特許文献1の給湯器は、取付部材に設けられた閉側ストッパにより、気体の逆流側へフラップが回転することを規制するように逆風止め機構が構成される。閉側ストッパは、取付部材の上端に設けられ、フラップは、閉塞位置で閉側ストッパよりも上方となる高さで取付部材に支持され、閉側ストッパに対して上方から当接するように動作する。
特許文献1に開示される給湯器は、フラップが回転して閉塞する際に、フラップにおいて回転軸から遠い部分のみが閉側ストッパに衝突するため、フラップにおいて衝突部分の速度が大きくなりやすい。フラップの閉塞時に、速度が大きい部分のみが衝突すると、衝撃音は、その状態を反映した音(例えば、耳障りな高音など)になりやすい。
本開示は、排気筒内でフラップが回転する機構を備えた給湯器に関し、フラップの閉塞時に速度が大きい部分が衝突することに起因する影響を抑えやすい技術を提供することを一つの目的とする。
本開示の一つである給湯器は、
ガスを燃焼させる燃焼装置及び熱交換器を収容する筐体と、
燃焼排気を屋外に排出する経路である排気筒と、
前記排気筒内に設けられ、前記排気筒内を通って前記筐体側へ気体が逆流することを抑制する逆風抑制機構と、
を有する給湯器であって、
前記逆風抑制機構は、前記排気筒内に取り付けられる取付部材と、前記取付部材に対して前記排気筒の中心から外れた回転軸を中心として回転自在に支持されるフラップと、前記取付部材に対して架設される架設部材と、を備え、
前記取付部材は、前記フラップにおける前記回転軸の方向の一方側を支持する第1支持部と、前記フラップにおける前記回転軸の方向の他方側を支持する第2支持部と、を含み、
前記架設部材は、前記第1支持部と前記第2支持部との間に架設され、且つ、前記排気筒の中心よりも前記回転軸寄りに配置され、
前記フラップは、少なくとも前記排気筒内における前記回転軸よりも前記排気筒の中心側の領域を開閉する開閉部を有し、
前記架設部材の上端部に前記フラップの衝突を受ける受け部が設けられる。
ガスを燃焼させる燃焼装置及び熱交換器を収容する筐体と、
燃焼排気を屋外に排出する経路である排気筒と、
前記排気筒内に設けられ、前記排気筒内を通って前記筐体側へ気体が逆流することを抑制する逆風抑制機構と、
を有する給湯器であって、
前記逆風抑制機構は、前記排気筒内に取り付けられる取付部材と、前記取付部材に対して前記排気筒の中心から外れた回転軸を中心として回転自在に支持されるフラップと、前記取付部材に対して架設される架設部材と、を備え、
前記取付部材は、前記フラップにおける前記回転軸の方向の一方側を支持する第1支持部と、前記フラップにおける前記回転軸の方向の他方側を支持する第2支持部と、を含み、
前記架設部材は、前記第1支持部と前記第2支持部との間に架設され、且つ、前記排気筒の中心よりも前記回転軸寄りに配置され、
前記フラップは、少なくとも前記排気筒内における前記回転軸よりも前記排気筒の中心側の領域を開閉する開閉部を有し、
前記架設部材の上端部に前記フラップの衝突を受ける受け部が設けられる。
本開示に係る技術は、排気筒内でフラップが回転する機構を備えた給湯器に関し、フラップの閉塞時に速度が大きい部分が衝突することに起因する影響を抑えやすい。
以下では、本開示の実施形態が列記されて例示される。なお、以下で例示される〔1〕~〔3〕の特徴は、矛盾しない組み合わせでどのように組み合わされてもよい。
〔1〕ガスを燃焼させる燃焼装置及び熱交換器を収容する筐体と、
燃焼排気を屋外に排出する経路である排気筒と、
前記排気筒内に設けられ、前記排気筒内を通って前記筐体側へ気体が逆流することを抑制する逆風抑制機構と、
を有する給湯器であって、
前記逆風抑制機構は、前記排気筒内に取り付けられる取付部材と、前記取付部材に対して前記排気筒の中心から外れた回転軸を中心として回転自在に支持されるフラップと、前記取付部材に対して架設される架設部材と、を備え、
前記取付部材は、前記フラップにおける前記回転軸の方向の一方側を支持する第1支持部と、前記フラップにおける前記回転軸の方向の他方側を支持する第2支持部と、を含み、
前記架設部材は、前記第1支持部と前記第2支持部との間に架設され、且つ、前記排気筒の中心よりも前記回転軸寄りに配置され、
前記フラップは、少なくとも前記排気筒内における前記回転軸よりも前記排気筒の中心側の領域を開閉する開閉部を有し、
前記架設部材の上端部に前記フラップの衝突を受ける受け部が設けられる
給湯器。
燃焼排気を屋外に排出する経路である排気筒と、
前記排気筒内に設けられ、前記排気筒内を通って前記筐体側へ気体が逆流することを抑制する逆風抑制機構と、
を有する給湯器であって、
前記逆風抑制機構は、前記排気筒内に取り付けられる取付部材と、前記取付部材に対して前記排気筒の中心から外れた回転軸を中心として回転自在に支持されるフラップと、前記取付部材に対して架設される架設部材と、を備え、
前記取付部材は、前記フラップにおける前記回転軸の方向の一方側を支持する第1支持部と、前記フラップにおける前記回転軸の方向の他方側を支持する第2支持部と、を含み、
前記架設部材は、前記第1支持部と前記第2支持部との間に架設され、且つ、前記排気筒の中心よりも前記回転軸寄りに配置され、
前記フラップは、少なくとも前記排気筒内における前記回転軸よりも前記排気筒の中心側の領域を開閉する開閉部を有し、
前記架設部材の上端部に前記フラップの衝突を受ける受け部が設けられる
給湯器。
〔1〕に記載の給湯器は、排気筒の中心よりも回転軸寄りに架設部材が配置され、この架設部材の上端部に受け部(フラップの衝突を受ける部分)が設けられる構成である。このような構成であるため、フラップが閉じる際に受け部付近に当たる部分の速度が抑えられる。よって、この給湯器は、フラップの閉塞時に速度が大きい部分が衝突することに起因する影響を抑えやすい。
〔2〕前記受け部は、上方側に突出して構成され且つ前記フラップに接触する頂部が設けられた突出部を含む
〔1〕に記載の給湯器。
〔1〕に記載の給湯器。
〔2〕に記載の給湯器は、架設部材によってフラップを受ける際に点接触に近い形で受けることができる。
〔3〕前記第1支持部は、前記回転軸と交差する方向に延出する第1延出部を含み、
前記第2支持部は、前記回転軸と交差する方向に延出する第2延出部を含み、
前記第1延出部と前記第2延出部とが前記排気筒の中心を挟んで向かい合い、
前記第1延出部は、前記フラップに接触する第1接触部を含み、
前記第2延出部は、前記フラップに接触する第2接触部を含み、
前記フラップが前記頂部に接触した状態で、前記第1接触部及び前記第2接触部が前記開閉部に接触する
〔2〕に記載の給湯器。
前記第2支持部は、前記回転軸と交差する方向に延出する第2延出部を含み、
前記第1延出部と前記第2延出部とが前記排気筒の中心を挟んで向かい合い、
前記第1延出部は、前記フラップに接触する第1接触部を含み、
前記第2延出部は、前記フラップに接触する第2接触部を含み、
前記フラップが前記頂部に接触した状態で、前記第1接触部及び前記第2接触部が前記開閉部に接触する
〔2〕に記載の給湯器。
〔3〕に記載の給湯器は、フラップが閉じる際に、頂部と第1接触部と第2接触部との接触を確保することができるため、3点以上の接触とすることができ、衝突の影響を分散させることができる。
<第1実施形態>
以下の説明は、第1実施形態に係る給湯器1に関する。
1.給湯器1の全体構成
図1は、第1実施形態に係る給湯器1を例示する正面図である。図2は、給湯器1の筐体2から前面カバー2A等を外した構成を簡略的に例示する正面図である。
以下の説明は、第1実施形態に係る給湯器1に関する。
1.給湯器1の全体構成
図1は、第1実施形態に係る給湯器1を例示する正面図である。図2は、給湯器1の筐体2から前面カバー2A等を外した構成を簡略的に例示する正面図である。
図2のように、給湯器1は、筐体2、燃焼装置3、熱交換器4,排気部5、ファン7などを備える。筐体2は、金属材料によって構成される箱状のケースであり、前方が開放した箱体をなす筐体本体2Bと、筐体本体2Bに対して着脱される前面カバー2A(図1)とを備える。図1に示される前面カバー2Aは、筐体本体2Bを前側から閉塞する。図2のように、筐体2は、燃焼装置3、熱交換器4,排気部5、ファン7などの各部品を収容する。燃焼装置3は、筐体2の内部において中央付近に配置される。熱交換器4は、筐体2の内部において燃焼装置3の上方に配置される。排気部5は、筐体2の内部において熱交換器4の上方に配置される。ガス分配ユニット10は、燃焼装置3と前面カバー2Aとの間に配置される。ファン7は、筐体2の内部において燃焼装置3の下側に配置される。図1等に示される例では、給湯器1の上下方向は、図1のように正面視したときの給湯器1の長手方向であり、例えば、給湯器1が設置されたときの鉛直上下方向でる。図1の例では、給湯器1の上下方向は、排気筒100が延びる方向である。
燃焼装置3は、ガス分配ユニット10を介して供給されるガス(燃料ガス)を燃焼させる装置である。燃焼装置3は、インナーケース3A、バーナユニット(図示省略)などを備える。インナーケース3Aは、筐体2内に収まる角箱状のケースである。インナーケース3A内には、扁平状の濃淡バーナであるバーナユニットを左右方向に並設してなるバーナユニット群が設けられる。各濃淡バーナ(図示省略)は、前方に開口して燃料ガス及び一次空気が導入される図示しない淡側導入口と濃側導入口とを上下に有し、上端に、中央の淡炎孔及びその左右両側の濃炎孔からなる炎孔部を備えている。インナーケース3Aの前面上部には、点火用の放電電極、炎検出用のフレームロッドなどが設けられている。
熱交換器4は、自身の外殻を構成する金属製のケーシング4Aと、このケーシング4Aの内部に収容される伝熱管(図示省略)とを備える。熱交換器4は、燃焼装置3からの燃焼排気を導入して内部を通過させ、この燃焼排気と伝熱管内を流れる水との間で熱交換を行う。熱交換器4内を通過した燃焼排気は排気部5に排出される。
排気部5は、排気部本体5Aと排気筒100とを備える。排気部5は、熱交換器4から排出された燃焼排気を上方に導き、排気筒100を介して給湯器1の外部へ排出するように機能する。
ファン7は、燃焼用空気を供給するファンである。ファン7は、モータや羽根などを有する駆動部と、燃焼用空気を供給する供給口とを備え、この供給口から燃焼装置3に向けて燃焼用空気を送り込む。ファン7の供給口は、燃焼装置3の下端部付近に固定される。
図1、図2に示される給湯器1は、筐体2の下側に、外部のガス管が接続されるガス入口91と、水道管が接続される水入口92と、湯出口93とが設けられている。水入口92は、給湯器1の外部に設けられる水道管から水が導入される導入口である。水入口92に導入された水は、給水管115を介して熱交換器4の伝熱管に供給される。図2には、給水管115の一部が図示される。湯出口93は、湯を給湯器1の外部に導出する出湯口である。熱交換器4の伝熱管から導出された湯は、伝熱管の下流端に接続された出湯管116を介して湯出口93から排出される。
図2に示される給湯器1において、ガス入口91は、給湯器1の外部に設けられるガス管からガスが導入される導入口である。ガス入口91に導入されたガスは、元弁や比例弁等を備えたガス供給部(図示省略)を介してガス分配ユニット10に供給される。ガス分配ユニット10に供給されたガスは、燃焼装置3に設けられた複数の孔部(図示省略)を通るように分配され、これらの孔部を介して燃焼装置3に供給される。燃焼装置3は、ガス分配ユニット10を介して燃焼装置3内に供給されるガス(燃料ガス)を燃焼させる。燃焼装置3内でガスが燃焼することによって生じる排気(燃焼排気)は、燃焼装置3から熱交換器4内に流れ込み、熱交換器4内を通って排気部5から外部(給湯器1の外部)に排出される。
2.排気部5の詳細
図2に示される排気部5は、図3~図8のように、排気部本体5Aと排気筒100と逆風抑制機構90(図3、図8)とを備える。図2のように、排気部5は、熱交換器4の上方に配置される。排気部5は、筐体2の内部において熱交換器4を通過して上方へと流れた燃焼排気を、筐体2の外側に排出する排気流路をなす。
図2に示される排気部5は、図3~図8のように、排気部本体5Aと排気筒100と逆風抑制機構90(図3、図8)とを備える。図2のように、排気部5は、熱交換器4の上方に配置される。排気部5は、筐体2の内部において熱交換器4を通過して上方へと流れた燃焼排気を、筐体2の外側に排出する排気流路をなす。
図2のように、給湯器1では、熱交換器4の下端部及び上端部に開口部が設けられており、燃焼装置3から熱交換器4の下端部の開口部に向かって送り込まれた燃焼排気が熱交換器4内を流れ、熱交換器4の上端部の開口部から上側に排出されるようになっている。
排気部本体5Aは、熱交換器4の上方に配置され、熱交換器4を通過した燃焼排気を排気筒100に向かって誘導する誘導路である。排気部本体5Aは、熱交換器4の上端部の開口部と連通する流路を構成し、熱交換器4から上方側に排出される燃焼排気は、排気部本体5Aの下端部に設けられた開口部を介して排気部本体5A内に導入される。
排気部本体5Aは、上位置となるにつれて流路が狭くなるフード部として構成される。排気部本体5Aの内部には、燃焼排気が流れる空間が構成され、熱交換器4を通過して上方側に流れた燃焼排気は、排気部本体5Aの内部空間を通過して排気筒100に向かって流れる。排気部本体5Aの内部には、排気に関連する部品が収容されていてもよい。
排気筒100は、燃焼排気を屋外に排出する経路であり、燃焼排気を誘導する流路である。図3のように、排気筒100は、円筒状に構成される。図8のように、排気筒100は、中心C1(図8参照)を中心とする円筒として構成される複数の円筒部100A,100B,100C,100Dを有する。複数の円筒部100A,100B,100C,100Dは上下に繋がる形態で一体的に構成され、排気筒100は、全体的に円筒状の形態をなす。中心C1は、排気筒100に含まれる複数の円筒部100A,100B,100C,100Dの円筒の中心(中心軸)である。中心C1は、例えば上下方向の軸である。円筒部100A,100B,100C,100Dの内周面及び外周面は、中心C1を中心とする円筒面である。
排気筒100は、自身の内部に、燃焼排気を流す流路が構成される。排気部本体5Aから上方側に流れた燃焼排気は、排気筒100内を通って給湯器1の外部空間に排出される。排気筒100は、少なくとも一部が筐体2の外部に露出した構成をなす。図1、図2の構成では、排気筒100の上端部に設けられた開口部100Zが燃焼排気の出口(排出口)である。排気筒100を通った燃焼排気は、開口部100Z(排出口)から給湯器1の外部に排出される。図1~3のように、排気筒100は、自身の上端部付近(排出口である開口部100Z付近)を含んだ大部分の領域が筐体2の外部に露出している。
排気筒100の下端部に設けられた開口部100Wは、排気部本体5Aの内部空間80を流れた燃焼排気を排気筒100内に導入するための導入口である。排気筒100内と排気部本体5A内とは連通しており、排気部本体5A内の内部空間80を流れた燃焼排気は、開口部100Wを通って排気筒100内に入り込み、排気筒100内の空間を通って開口部100Zに向かって流れる。
図4~図8に示される逆風抑制機構90は、図3に示される排気筒100において筐体2側へ気体が逆流すること(具体的には、開口部100Z側から開口部100W側に気体が流れること)を抑制する機構である。逆風抑制機構90は、排気筒100内に設けられる。逆風抑制機構90は、主に、取付部材110と、フラップ120と、架設部材130とを備える。図4、図5では、排気筒100が省略して示され、排気筒100の位置が二点鎖線100’によって概念的に示される。
図4、図5に示される取付部材110は、排気筒100(二点鎖線100’参照)内に取り付けられる部材である。取付部材110は、本体部118と、フラップ120における回転軸C2の方向の一方側を支持する第1支持部111と、フラップ120における回転軸C2の方向の他方側を支持する第2支持部112と、を含む。図4、図5の例では、本体部118は、半円筒状に構成され、排気筒100の筒内に固定される構成をなす。第1支持部111は、本体部118から延びるとともに回転軸C2と交差する方向に延出する第1延出部111Aを含む。第2支持部112は、本体部118から延びるとともに回転軸C2と交差する方向に延出する第2延出部112Aを含む。
図4~図8の例では、第1延出部111A及び第2延出部112Aのいずれも、中心C1と直交する仮想平面の方向に沿って延びており、具体的には、中心C1と直交し且つ回転軸C2を含む仮想平面に沿って延びている。図6、図7のように、取付部材110は、第1延出部111Aと第2延出部112Aとが排気筒100の中心C1を挟んで向かい合う。第1延出部111Aは、フラップ120に接触する第1接触部111Zを含む。第2延出部112Aは、フラップ120に接触する第2接触部112Zを含む。第1延出部111A及び第2延出部112Aは、いずれも本体部118から延びて構成される。第1接触部111Zは、第1延出部111Aの先端側及び上端側に設けられる。図4、図5の例では、第1接触部111Zは、第1延出部111Aの先端部及び上端部を構成する。第2接触部112Zは、第2延出部112Aの先端側及び上端側に設けられる。図4、図5の例では、第2接触部112Zは、第2延出部112Aの先端部及び上端部を構成する。第1接触部111Z及び第2接触部112Zは、例えば、フラップ120が閉位置にあるときにフラップ120の近傍に位置し、フラップ120に接触しない位置関係とされる。
フラップ120は、取付部材110に回転可能に支持される開閉部材である。フラップ120は、全体として、板状に構成され、具体的には円板状に構成される。フラップ120は、排気筒100の中心C1から外れた回転軸C2を中心として回転し得る。フラップ120は、軸部124と、開閉部122を有する。開閉部122は、板状に構成され、具体的には円板状に構成される。開閉部122は、フラップ120において、排気筒100内の流路を開閉する機能を有する蓋状の部分である。開閉部122は、少なくとも排気筒100内における回転軸C2よりも排気筒100の中心C1側の領域を開閉する。軸部124は、回転軸C2を構成する部分であり、取付部材110に回転自在に支持される部分である。図4、図5の例では、軸部124は、開閉部122と一体的に構成される軸部材である。図4、図5の例では、第1支持部111の一部が軸部120の軸方向一方側を回転可能に支持する軸受として機能し、第2支持部112の一部が軸部120の軸方向他方側を回転可能に支持する軸受として機能する。回転軸C2は、フラップ120の回転の中心をなす軸である。図4~図8の例では、回転軸C2は、フラップ120の板面に沿って延び、フラップ120の板面と回転軸C2とが平行となっている。図4~図8の例では、回転軸C2の方向は、上下方向と交差する方向であり、具体的には、例えば、上下方向と直交する方向である。図5の例では、回転軸C2は、軸部124の中心を通る軸であり、回転軸C2の方向が軸部124の方向となっている。
図4、図5のように、架設部材130は、取付部材110に対して架設される部材である。図4、図5の例では、架設部材130は、第1支持部111と第2支持部112との間に架設される。架設部材130は、上下方向と交差する方向に延びており、例えば、上下方向と直交する方向に沿って延びている。具体的には、架設部材130の一端側が第1支持部111に固定され、他端側が第2支持部112に固定される。図6~図8のように、架設部材130は、排気筒100の中心C1よりも回転軸C2寄りに配置される。架設部材130は、回転軸C2に沿って延びる形態で配置されている。
図4、図5、図6のように、架設部材130の上端部には、フラップ120の衝突を受ける受け部132が設けられる。受け部132は、上方側に突出して構成され且つフラップ120に接触する頂部136が設けられた突出部134を含む。図4~図6の例では、受け部132が突出部134によって構成されているが、受け部132が突出部以外の形状を含んでいてもよい。頂部136は、突出部134においてフラップ120が接触する部分である。
本構成では、図8のように、フラップ120は、回転軸C2を中心として回転し得る。例えば、排気筒100内を下方側から上方側に向かって燃焼排気が流れる場合には、燃焼排気の圧力によって図8のようにフラップ120が開位置に変位する。この状態では、取付部材110の付近が、開放状態(気体が通過しやすい開状態)となり、開放状態の取付部材110を通って燃焼排気が流れる。
一方、排気筒100内を上方側から下方側に向かうように外気が流れ込む場合には、図8の二点鎖線のようにフラップ120が閉位置に変位する。この状態では、取付部材110の付近が、フラップ120によって閉じられた閉塞状態(開状態のときよりも気体が通過しにくい閉状態)となり、上方側から下方側への気体の流れが遮断又は抑制される。フラップ120が閉位置に変位したときには、図8の二点鎖線のように、フラップ120が受け部132の頂部136に接触する。このような接触により、フラップ120は、閉位置で維持される。
なお、中心C1、回転軸C2、受け部132の位置関係としては、排気筒100の中心C1よりも回転軸C2のほうが受け部132に近くてもよい。この構成では、受け部132を、より回転軸C2に近い側でフラップ120に接触させることができ、受け部132に接触する部分の速度をより抑えることができる。逆に、排気筒100の中心C1のほうが、回転軸C2よりも受け部132に近くてもよい。この構成では、受け部132に接触する部分の速度をある程度抑えつつ、受け部132に加わる力を抑えやすくなる。
3.効果の例
給湯器1は、排気筒100の中心よりも回転軸C2寄りに架設部材130が配置され、この架設部材130の上端部に受け部132(フラップ120の衝突を受ける部分)が設けられる構成である。このような構成であるため、フラップ120が閉じる際に受け部132付近に当たる部分の速度が抑えられる。よって、この給湯器1は、フラップ120の閉塞時に速度が大きい部分が衝突することに起因する影響を抑えやすい。
給湯器1は、排気筒100の中心よりも回転軸C2寄りに架設部材130が配置され、この架設部材130の上端部に受け部132(フラップ120の衝突を受ける部分)が設けられる構成である。このような構成であるため、フラップ120が閉じる際に受け部132付近に当たる部分の速度が抑えられる。よって、この給湯器1は、フラップ120の閉塞時に速度が大きい部分が衝突することに起因する影響を抑えやすい。
例えば、仮に架設部材130が設けられていない場合、フラップが閉じる際に、速度が大きい部分(第1接触部111Z、第2接触部112Zに当たる部分)のみが取付部材110に当たるため、このような衝突に起因する問題(例えば、速度の大きい衝突が一部の箇所に偏る問題、耳障りな高音が発生しやすい問題)が生じやすい。しかし、上述された実施形態に係る給湯器1は、架設部材130の受け部132によってフラップ120の根元側を受けることができる。具体的には、フラップ120が開位置から閉位置に変位する通常の閉塞動作では、フラップ120は、頂部136に接触した時点で第1接触部111Z及び第2接触部112Zに接触しないため、回転軸C2に近い部分のみが頂部136に衝突することになる。従って、速度が大きい衝突のみが発生することを抑えやすく、耳障りな高音も生じにくい。
なお、本実施形態の構成は、フラップ120が閉位置にあるときに常にフラップ120が第1接触部111Z及び第2接触部112Zに接触しない構成であってもよいが、フラップ120が閉位置になったときに、状況によって第1接触部111Z及び第2接触部112Zがフラップ120に接触して変位を規制してもよい。例えば、製品製造時や施工時にはフラップ120が閉位置にあるときに第1接触部111Z及び第2接触部112Zに接触しない位置関係(具体的には、閉位置にあるフラップ120の下方においてフラップ120にわずかに接触しない近傍位置の関係)とされ、経年劣化に伴ってフラップ120の閉位置にずれ(下方へのずれ)が生じた場合に、第1接触部111Z及び第2接触部112Zに接触するようになってもよい。或いは、フラップ120が閉位置に変位したときに、フラップ120を下方に変位させようとする力がそれほど大きくない通常動作時には、フラップ120が閉位置に変位したときに第1接触部111Z及び第2接触部112Zに接触せず、フラップ120が閉位置に変位するとき又は閉位置にあるときにフラップ120を下方に押圧する強い力が加わった場合に、通常動作時よりも若干の変形が生じ、第1接触部111Z及び第2接触部112Zに接触してもよい。このような構成であれば、経年劣化等に起因してフラップ120が過度に下方に変位することを第1接触部111Z及び第2接触部112Zによって規制することができる。
給湯器1において、受け部132は、上方側に突出して構成され且つフラップ120に接触する頂部136が設けられた突出部134を含む。よって、給湯器1は、架設部材130によってフラップ120を受ける際に点接触に近い形で受けることができる。
給湯器1は、フラップ120が閉じる際に、頂部136と第1接触部111Zと第2接触部112Zとの接触を確保することができるため、3点以上の接触とすることができ、衝突の影響を分散させることができる。
なお、架設部材130が設けられない構成(例えば、図4の構成から架設部材130を省略した構成)では、フラップ120が第1接触部111Z及び第2接触部112Zに衝突すると、第1接触部111Z付近や第2接触部112Z付近において大きな振動が発生したり、振動が継続したりすることが懸念され、このような振動に起因する音がユーザの不快感を招く虞がある。しかし、本構成のように第1延出部111A及び第2延出部112Aに対して架設部材130が固定されていれば、仮にフラップ120が第1接触部111Zや第2接触部112Zに衝突しても、第1延出部111Aや第2延出部112Aの振動が抑えられるため、振動に起因する上述の不快感を低減しやすい。
<他の実施形態>
本発明は、上記記述及び図面によって説明された実施形態に限定されるものではない。例えば、上述又は後述の実施形態の特徴は、矛盾しない範囲であらゆる組み合わせが可能である。また、上述又は後述の実施形態のいずれの特徴も、必須のものとして明示されていなければ省略することもできる。さらに、上述された実施形態は、次のように変更されてもよい。
本発明は、上記記述及び図面によって説明された実施形態に限定されるものではない。例えば、上述又は後述の実施形態の特徴は、矛盾しない範囲であらゆる組み合わせが可能である。また、上述又は後述の実施形態のいずれの特徴も、必須のものとして明示されていなければ省略することもできる。さらに、上述された実施形態は、次のように変更されてもよい。
上述された実施形態では、架設部材130に1つの突出部が設けられていたが、複数の突出部が設けられていてもよい。
上述された実施形態では、架設部材130は、排気筒100の中心C1よりも回転軸C22に近い位置に設けられているが、架設部材130は、回転軸C2よりも排気筒100の中心C1に近い位置に設けられていてもよい。
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、今回開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示された範囲内又は特許請求の範囲と均等の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 :給湯器
2 :筐体
3 :燃焼装置
4 :熱交換器
90 :逆風抑制機構
100 :排気筒
110 :取付部材
111 :第1支持部
111A :第1延出部
111Z :第1接触部
112 :第2支持部
112A :第2延出部
112Z :第2接触部
120 :フラップ
122 :開閉部
130 :架設部材
132 :受け部
134 :突出部
136 :頂部
C1 :排気筒の中心
C2 :回転軸
2 :筐体
3 :燃焼装置
4 :熱交換器
90 :逆風抑制機構
100 :排気筒
110 :取付部材
111 :第1支持部
111A :第1延出部
111Z :第1接触部
112 :第2支持部
112A :第2延出部
112Z :第2接触部
120 :フラップ
122 :開閉部
130 :架設部材
132 :受け部
134 :突出部
136 :頂部
C1 :排気筒の中心
C2 :回転軸
Claims (3)
- ガスを燃焼させる燃焼装置及び熱交換器を収容する筐体と、
前記熱交換器を通過した燃焼排気を屋外に排出する経路である排気筒と、
前記排気筒内に設けられ、前記排気筒内を通って前記筐体側へ気体が逆流することを抑制する逆風抑制機構と、
を有する給湯器であって、
前記逆風抑制機構は、前記排気筒内に取り付けられる取付部材と、前記取付部材に対して前記排気筒の中心から外れた回転軸を中心として回転自在に支持されるフラップと、前記取付部材に対して架設される架設部材と、を備え、
前記取付部材は、前記フラップにおける前記回転軸の方向の一方側を支持する第1支持部と、前記フラップにおける前記回転軸の方向の他方側を支持する第2支持部と、を含み、
前記架設部材は、前記第1支持部と前記第2支持部との間に架設されるとともに、前記回転軸よりも前記排気筒の中心寄りであって且つ前記回転軸よりも前記排気筒の中心寄りに配置され、
前記フラップは、少なくとも前記排気筒内における前記回転軸よりも前記排気筒の中心側の領域を開閉する開閉部を有し、
前記架設部材の上端部に前記フラップの衝突を受ける受け部が設けられる
給湯器。 - 前記受け部は、上方側に突出して構成され且つ前記フラップに接触する頂部が設けられた突出部を含む
請求項1に記載の給湯器。 - 前記第1支持部は、前記回転軸と交差する方向に延出する第1延出部を含み、
前記第2支持部は、前記回転軸と交差する方向に延出する第2延出部を含み、
前記第1延出部と前記第2延出部とが前記排気筒の中心を挟んで向かい合い、
前記第1延出部は、前記フラップに接触する第1接触部を含み、
前記第2延出部は、前記フラップに接触する第2接触部を含み、
前記フラップが前記頂部に接触した状態で、前記第1接触部及び前記第2接触部が前記開閉部に接触する
請求項2に記載の給湯器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021168735A JP2023058931A (ja) | 2021-10-14 | 2021-10-14 | 給湯器 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2023058931A true JP2023058931A (ja) | 2023-04-26 |
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ID=86095615
Family Applications (1)
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JP2021168735A Pending JP2023058931A (ja) | 2021-10-14 | 2021-10-14 | 給湯器 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2023058931A (ja) |
-
2021
- 2021-10-14 JP JP2021168735A patent/JP2023058931A/ja active Pending
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