JP4735914B2 - 燃焼装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、送風能力を確保しつつ燃焼装置に適合した合理的な形状を採ることのできる送風機を備え、安定燃焼を確保しつつ柔軟な形状設計を行うことのできる燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
都市ガスやプロパンガスが普及した現在でも、給湯器や暖房機等には、ランニングコスト低減のために、安価な灯油等の液体燃料を使用する燃焼装置が多用されている。またこの中でも、比較的発熱量が小さい用途に使用される場合は、気化部によって液体燃料を気化し、この気化された燃料ガスを燃焼部に送って燃焼させる形式のものが多用されている。
【0003】
このような燃焼装置では、燃焼部へ空気を供給するための送風機が組み込まれており、従来は、ターボファンやマルチブレードファン(所謂シロッコファン)タイプのものが用いられていた。
ところが、このような従来の送風機は燃焼装置の周囲に突出して取り付けられるものであったため、燃焼装置自体が大型になり送風に伴う騒音も大きかった。
【0004】
そこで、本発明者らは、燃焼装置を小型化すると共に騒音の発生を低減させるべく、図18に示すような送風機100を検討した。図18は、送風機100を示す斜視図、図19はその平面図である。
この送風機100は、箱体101の上面中央部に突出した回転軸104に回転翼103が取り付けられ、中央に吸気開口102aを有した椀形状のハウジング102を、回転翼103の上に覆い被せて取り付ける構造である。
回転翼103は、回転方向へ凸となるように湾曲させた多数の垂直翼103aを回転軸104に対して放射状に配列し、各々の垂直翼103aを上下から円板で固定した構造である。上方の円板中央には吸気開口103bが設けられている。また、回転翼103の下方であって、箱体10の天板には、天板の一部を上方へ切り起こして形成し複数の吐出口105が放射状に配列されている。そして、切り起こし部分によって静止翼105aを形成している。
【0005】
この送風機100では、回転翼103が(反時計方向へ向けて)回転すると、回転翼103の内部空気に遠心力が加えられて回転軸104に対して放射方向へ噴出する。そして、噴出した空気流は、ハウジング102の周部内壁に沿って回転しつつ、回転軸方向へ偏向されて吐出口105から下方へ向けて吐出する。これにより、送風機100の上方から吸入された空気が下方へ吐出されて送風が行われる。
また、回転翼103に対して静止翼105aが相対的に回転することにより負圧を発生させ、回転翼103から噴出した空気流を効率良く吐出口105側へ吐出させるようにしている。
このような送風機100は、燃焼装置の内部に一体的に組み込まれ、燃焼装置は給湯器などの製品に組み込まれる。ところで、燃焼装置を給湯器などに組み込む場合、熱効率を勘案して、通常、送風機100から上方または下方へ向けて空気供給を行う構造が採られる。
【0006】
則ち、燃焼装置の内部に送風機100を組み込むと、燃焼装置の幅および奥行き形状が送風機100に応じて定まってしまう。特に、送風機100のハウジング102は円形であるため、燃焼装置自体の奥行きを低減するには限界があった。ところが、給湯器などは、家屋の外壁などに沿わせて設置されることが多く、奥行きを小さくして、壁面からの突出量を低減する市場要求がある。
【0007】
そこで、図20に示すように、回転翼103の形状はそのままに、ハウジング102の外径を小さくし、これに合わせて箱体101の奥行きを低減させた送風機100を採用することもできる。このような、送風機100では、前記したように、高さを抑えた薄型形状とすることができ、面方向に垂直に送風を行うことができる。
このような送風機100を用いた燃焼装置は、奥行きが少なく、給湯器などに組み込んだ場合でも設置性が向上し、見栄えも良い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図20に示した送風機100では、回転翼103の外周縁とハウジング102の内周壁との間隔が少ないため、遠心力を受けた空気が移動し難く、送風能力が極端に低下していた。
言い換えれば、回転翼103の外周縁とハウジング102の内周壁との間隔が少ないため、遠心力を受けた空気が噴出移動する流路空間が少なく、回転翼103は内部に空気を抱えたまま空転するだけで、送風能力の著しい低下を招いていた。
このため、燃焼装置の組み込まれた機器の設置性を向上させるべく送風機の奥行きを低減すると送風能力が低下するという相反する問題が生じ、柔軟な設計を阻害する要因となっていた。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みて提案されるもので、燃焼装置に応じた合理的な形状を得つつ、複雑な流路に対して充分な送風圧力および送風量を確保することのできる送風機を備えた燃焼装置を提供することを目的としている。
また、同時に提案される本発明は、そのような送風機を採用して安定燃焼を確保すると共に設置性を向上させた燃焼装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために提案される本発明は、箱体を有し、箱体の一方側に回転翼により構成された送風機があり、前記送風機は、ハウジングを有し、ハウジングには箱体と反対側の位置に当該ハウジング内に空気が導入される開口が設けられており、回転翼の回転に伴う遠心力によって回転翼から噴出する空気流を、回転翼を取り囲むハウジング内壁に沿って回転軸方向へ偏向させて吐出するものであり、さらに送風機では、前記ハウジングの周部の一部を、前記回転翼の外周縁に近接させて狭窄部を形成しており、回転翼の回転軸方向であって、前記箱体を基準に、送風機の位置と対向する位置には燃焼部があり、燃焼部には、炎孔ベースがあって二次空気の供給路と燃料ガスが噴出する炎孔が多数設けられた構成とされている。
【0011】
本発明の燃焼装置は、送風機が回転軸方向へ向けて空気を吐出する。則ち、回転翼から噴出する空気流を、ハウジングに沿わせて回転軸方向へ向けて偏向させてから吐出するものである。従って、回転翼の回転方向へ向けて空気流を吐出するターボファンやマルチブレードファン(所謂シロッコファン)などとは自ずと構造が異なる。
この構成では、回転翼の外周縁とハウジングとが狭窄部において近接し、狭窄部を除く部分では所定の間隔を有している。従って、回転翼から噴出した空気流は狭窄部を移動し難く、ハウジングの周部における狭窄部の占める割合が増大すると、回転翼から噴出する空気流が低減して送風能力の低下を招く。
【0012】
しかし、本発明によれば、ハウジングの周部の一部にだけ狭窄部を設けているので、送風能力は確保される。
則ち、本発明によれば、狭窄部が形成されるようなハウジング形状であっても、送風能力が低下することがない。これにより、送風機の形状を目的とする形状に合わせて変形させつつ、所望の送風能力を容易に確保することができる。
狭窄部は、ハウジングの周部に1カ所だけ設けても良く、また、ハウジングの周部に沿って2カ所以上設けても良い。
【0013】
また、本発明の燃焼装置は、回転翼およびハウジングの外径に対して回転軸方向の高さを充分小さくすれば、送風機自体を薄型に形成でき、しかも、薄型面方向から垂直(回転軸方向)に空気を吐出させることができる。
また、狭窄部を設けることによって送風機の縦、横の長さを変化させることができ、この形状変化に伴う送風能力の低下が生じない。
これにより、送風機自体を燃焼装置などに合わせた奥行きの少ない合理的な薄型形状に形成でき、装置に一体化して取り付けて装置自体の小型化が図れると共に安定した送風を行うことができる。
また、本発明では、送風機は、回転翼の回転軸方向へ向けて複数の吐出口を有した構成とされている。
さらに、本発明では、前記ハウジングは、平面視した形状が略小判形状であり、ハウジングの周部の対向する部分に狭窄部が形成された構成とされている。
【0014】
前記本発明において、狭窄部は、ハウジングの周部に回転軸に対して対称的に形成される構成とすることができる。
例えば、ハウジングの周部を対向させて平行に変形させて平面視略小判形状とすることができる。この形状では、ハウジングの対向する平行部分が回転翼と近接して2カ所の狭窄部を形成し、ハウジングの奥行きを低減できる。
この構成によれば、ハウジングの周部の対向部分に狭窄部を設けるだけであるので、送風能力を確保しつつハウジングの奥行きを低減した形状とすることが可能である。
【0015】
前記本発明において、ハウジングの狭窄部近傍に、回転翼から噴出し狭窄部の形成する狭窄流路によって流動制限される空気流を滞留させる滞留部を設け、当該滞留部に回転軸方向へ向けて空気を吐出させる吐出口を設けた構成とすることができる。
前記したように、狭窄部では、回転翼の外周縁とハウジングとが近接するため、回転翼から噴出した空気流は狭窄部において流動が制限される。
言い換えれば、回転翼から噴出する空気流は、狭窄部を除く部分では流動性は阻害されず、狭窄部に至って流動性が低減する。このため、狭窄部の近傍では、空気流が滞留して昇圧傾向となる。
【0016】
本発明では、狭窄部を設けることによる空気流の滞留の発生を積極的に利用している。則ち、本発明は、狭窄部を設けることにより、回転翼から高速で噴出される空気流が、滞留部において昇圧滞留されることに着目した結果得られたものである。
本発明では、回転翼から噴出した空気流は、滞留部で昇圧滞留しつつ、吐出口から回転軸方向へ向けて噴出する。言い換えれば、回転翼から噴出した空気流の有するエネルギーを、一旦、滞留部で昇圧蓄積しつつ、吐出口から噴出するものである。
【0017】
この構成によれば、回転翼から噴出する高速の空気流を昇圧蓄積させずに、そのまま偏向して吐出する構成に比べて、偏向に伴うエネルギーロスが低減され、充分な送風圧力が得られると共に騒音(風切り音)の発生も低減する。また、滞留部における蓄積効果に伴って空気流が整えられて整流効果が向上する。
また、この構成によれば、従来のターボファンやマルチブレードファンなどのように、回転翼から噴出する空気流の流路近傍に、吐出口に繋がる絞り部や喉部が形成される構造とは異なる。これにより、噴出する空気流が絞り部や喉部に衝突して生じる騒音(所謂NZ音)を抑えることができる。
更に、この構成によれば、回転翼に対向する静止翼がないので風切り音などの騒音が生じない。
【0018】
滞留部は、ハウジングの周部内壁に沿って回転移動する空気流が狭窄部に至る直前の部位、則ち、狭窄部の上流側の隣接部位に設けるのが好ましい。
特に、狭窄部を2カ所に設け、この狭窄部に滞留部を隣接させて設けた構成によれば、吐出される空気流が分割され、送風効率が一層向上すると共に、騒音の発生も低減する。
【0019】
滞留部を複数設ける構成では、吐出口の開口面積は同一であっても良く、また吐出口毎に異なる開口面積としても良い。
滞留部は、狭窄部の近傍であって、例えば、回転翼から噴出する高速の空気流を、一旦空気流に略垂直な面で受け止めつつ昇圧蓄積させる形状が良い。従って、滞留部は、狭窄部の近傍であって、回転翼の外周縁とハウジングとの間に適宜の間隔を有すると共に、空気流を受け止める壁面を備えた形状を採るのが好ましい。
【0020】
前記本発明において、吐出口の近傍に、吐出口を介して吐出される空気量を調節する空気量調節部材を設けた構成とすることができる。
例えば、空気量調節部材によって吐出口を開閉制御したり、あるいは、吐出口の一部を空気量調節部材によって遮蔽あるいは開放制御して等価的に吐出口の開口面積を制御するような構成を採ることができる。吐出口を複数設けた構成では、いずれか1つの吐出口だけに空気量調節部材を設ける構成や、全ての吐出口に空気量調節部材を設ける構成を採ることができる。
この構成によれば、送風機自体で送風量を調節することが可能となる。
空気量調節部材の構成としては、例えば、吐出口に開閉自在に取り付けられた開閉板を、ステップモータで回転駆動して開閉制御させるような構成を採ることができる。
【0021】
前記本発明において、空気量調節部材に、吐出空気量を微調整する調整開口を設けた構成とすることができる。
例えば、空気量調節部材によって吐出口を開閉制御する構成を採用する場合、空気量調節部材が全閉状態では供給空気量がゼロ、空気量調節部材が全開状態では供給空気量が最大となる。また、空気量調節部材を全開と全閉の中間状態に位置させることにより、供給空気量を駆動状態に応じて制御することができる。
特に、本発明によれば、空気量調節部材(開閉板)に調整開口を設ける。これにより、空気量調節部材が全閉状態であっても、調整開口を介して所定空気量を供給することが可能となる。
【0022】
前記本発明において、吐出口に、回転軸方向へ向けて所定長さの管部材を設けた構成とすることができる。
吐出口に管部材を設けることにより、吐出口の開口端部における渦流の発生が抑えられる。これにより、渦流に伴う送風能力の低下を防ぐと共に、騒音を低減できる。
また、吐出された空気が管部材を通過する過程で整流されて均一な送風を行うことができる。また、管部材の先端部を空気供給を行う部分へ向けることにより、特定部分に集中させた送風を行うことが可能となる。この構成では、空気供給を行おうとする部分に管部材の先端部を直接取り付ける構成としても良い。
【0023】
前記本発明において、滞留部および吐出口の少なくともいずれかの近傍を、空気の流動および偏向に伴う渦流の発生を抑制する平滑構造に形成する構成とすることができる。
回転翼から噴出する空気流は、滞留部へ高速に突入すると共に、吐出口から高速に吐出される。空気流の移動途中に突起や角部があると、高速で移動する空気流が衝突して渦流を生じる。この渦流によって送風が乱され、送風能力が低下し、騒音(風切り音)が増大する。
本発明によれば、滞留部や吐出口の近傍に突起や角を設けずに曲面を用いた平滑構造が採られる。例えば、滞留部の角を曲面に形成して渦流の発生を抑えることができる。また、吐出口の開口側縁に沿って曲面状に壁面を設けることにより渦流の発生を抑え、これによって、送風能力の低下を抑えると共に騒音の発生を低減させることができる。
【0024】
前記本発明において、回転翼の近傍に、当該回転翼で生じる空気流を回転軸方向へ移送させる静止翼を隣接させて配した構成とすることができる。
この構成によれば、回転翼の回転に伴い、静止翼は回転翼に対して相対的に回転する。これにより、回転翼に対して静止翼側に負圧が生じ、これによって、回転翼から噴出した空気流を効率良く回転軸方向へ移送することができる。
【0025】
また、本発明の燃焼装置は、液体燃料を気化して燃料ガスを生成する気化部を備えた構成とされている。
この構成によれば、前記した本発明の送風機を用いることによって、安定した空気供給を行うことができる。また、送風機で発生させた空気流を空気量調節部で制御してきめ細かな空気供給を行うことができ、燃焼量に応じた安定燃焼を行うことができる。
また、燃焼装置の形状に合わせて送風機の形状を変形できるので、燃焼装置の組み込まれた給湯器などの見栄えや設置性を向上させることができる。
【0026】
本発明において、気化部は、回転部材によって液体燃料を飛散させる構成とされており、当該回転部材の回転軸と送風機の回転軸とが同一軸線上に並べられて、単一の原動機で駆動される構成とすることができる。
この構成によれば、送風機と回転部材とを同一のモータ(原動機)で駆動することができ、構造を簡略化させることができる。
【0027】
同時に提案される関連発明は、回転翼の回転に伴う遠心力によって回転翼から噴出する空気流を、回転翼を取り囲むハウジング内壁に沿って偏向させて吐出する送風機において、ハウジングの周部に、回転翼の回転方向へ向けて複数の吐出口を設けた構成とされている。
則ち、本発明の構成は、一般的に用いられるターボファンやマルチブレードファンにおいて、複数の吐出口を設けた構成である。
この構成によれば、複数の吐出口を設けることにより、各々の吐出口から吐出する空気の流速が低減され、喉部や絞り部における騒音(風切り音)の発生を抑制することができる。吐出口は、ハウジングの周部に2カ所設けても良く、また、3カ所以上設けることも可能である。
【0028】
前記関連発明において、複数の吐出口の開口面積が各々異なる構成とすることができる。
吐出口の開口面積を異ならせた構成とすることにより、各々の吐出口から吐出する空気の流量および流速を異ならせて送風能力を変化させることができる。これにより、例えば、送風機を燃焼装置に取り付ける場合、燃焼装置に合わせた最適な送風を行なわせることが可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
本発明は、燃焼装置1に採用される送風機に特徴を有したものである。そこで、送風機の詳細を説明するのに先立って、燃焼装置1の全体構成を説明する。
尚、以下の説明において、燃焼装置1は液体燃料(石油)を気化させて燃焼させる構成を採用している。また、燃焼装置1の上下の関係は、燃焼装置1を給湯器等に設置した状態を基準とする。
【0030】
(燃焼装置の構成および動作)
図1は本発明の実施形態に係る燃焼装置1を内蔵した給湯器の断面図、図2は空気量調節部を示す斜視図、図3は炎孔ベースの上面側の気化器近傍を示す斜視図、図4は炎孔ベースの下面側を示す斜視図である。
【0031】
本実施例の燃焼装置1は、炎孔を下に向けて給湯器などに内蔵されるもので、下方燃焼型(下方へ向けて火炎を噴出する所謂逆燃焼型)である。
燃焼装置1は、上から送風機2、駆動機械部3、空気量調節部4、混合部5及び燃焼部6が順次積み重ねられて構成される。また、混合部5及び燃焼部6の近傍には気化部(気化器)7が設けられ、空気量調節部4と気化部7の間には、流路形成部材13が配されて空気流路が形成されている。
【0032】
順次説明すると、図1に示すように、送風機2は、鋼板を曲げ加工して作られた凹状のハウジング20の内部にファン(回転翼)21が回転可能に配されたもので、ハウジング20の中央部には、開口22が設けられている。尚、送風機2の詳細は後述する。
【0033】
駆動機械部3は箱体10を有し、その天板12の中央にモータ30が取り付けられている。モータ30は、両端部から回転軸30a,30bが突出しており、回転軸30a,30bは、燃焼装置1の略全長を上下へ向けて貫通している。そして、モータ30の上方側の回転軸30aは、ファン21に接続され、下方側の回転軸30bは、気化部7の回転部材8に接続されている。
則ち、モータ30の回転駆動により、ファン21が回転駆動されて下方へ向けて送風(空気供給)を行うと共に、回転部材8が同時に回転駆動される。
【0034】
送風機2のモータ30は、箱体10の外壁に固定された制御回路部100で生成された制御信号によって駆動され、回転数制御が行われて燃焼部6側への供給空気量を制御している。
【0035】
空気量調節部4は、図1,図2に示すように、円板状の移動側板状部材41と方形状の固定側板状部材42によって構成され、固定側板状部材42に対して移動側板状部材41が回転可能に取り付けられたものである。
移動側板状部材41は円板形であり、中央部に軸挿通孔41aが設けられている。この軸挿通孔41aの周囲には、放射状に12個の略3角形状の開口41bが設けられ、更に外側に12個の略方形状の開口41cが設けられている。また、移動側板状部材41の周縁部には、周縁部の一部を垂直に切り起こした係合部41dが設けられている。
【0036】
また、固定側板状部材42は方形状であり、移動側板状部材41よりも大きい。固定側板状部材42の中央部にも軸挿通孔42aが設けられている。この軸挿通孔42aの周囲には、放射状に12個の略3角形状の開口42bが設けられ、更に外側に12個の略方形状の開口42cが設けられている。また、固定側板状部材42には、駆動片43を揺動自在に支持する支持部材42dが固定されている。この駆動片43の一端は、箱体10の外壁に固定されたステップモータ40の駆動軸40aに接続され、他端は移動側板状部材41の係合部41dへ係合している。
【0037】
移動側板状部材41は、固定側板状部材42の上にあり、中央の軸挿通孔41a,42aを中心として相対的に回転可能である。
そして、ステップモータ40を駆動すると、駆動軸40aに係合した駆動片43が揺動し、移動側板状部材41の係合部41dを接線方向へ向けて押圧する。その結果、移動側板状部材41が、固定側板状部材42の上で中央の軸挿通孔41aを中心として相対的に回転する。
【0038】
則ち、空気量調節部4は、ステップモータ40を駆動して移動側板状部材41を回転させることにより、移動側板状部材41と固定側板状部材42の開口41b,42b同士および開口41c,42c同士の重なり具合を変化させている。 開口同士の重なり具合を変化させることで開口面積を変動させ、これによって、開口を介して上下に移動する空気量を調節するものである。
【0039】
この空気量調節部4により、送風機2から燃焼部6側に至る空気流路の開口面積を調節して、送風機2で発生した空気流の燃焼部6側への供給量を制御している。
本実施形態では、空気量調節部4において移動側板状部材41を制御することにより、一次空気(気化部7へ直接供給する空気)および二次空気(後述する炎孔ベース周辺へ供給する空気)の双方の供給量を最適に調節する構成としている。
尚、ステップモータ40は制御回路部100で生成された制御信号によって駆動され、燃焼状態に応じた最適な開口面積が得られるように調整制御される。
【0040】
流路形成部材13は、図1に示すように、薄板を円錐形に曲げて作られたものであり、内部は空洞で上下に連通している。則ち、流路形成部材13は、上部と下部に開口を有し、両者は連通しており、上部の開口は、前記した固定側板状部材42の中心部へ当接し、下部の開口は、後述する一次空気導入筒15へ連通している。
【0041】
流路形成部材13の内側には、燃料パイプ(燃料供給管)14が固定されている。燃料パイプ14は、流路形成部材13の上部の開口から内部に入り、流路形成部材13および一次空気導入筒15を貫通して気化部7の回転部材8の内部に至るように取り付けられる。
【0042】
混合部5、燃焼部6及び気化部7は、図1に示すように炎孔ベース60を中心として構成され、炎孔ベース60の中央部に気化部7が設けられている。そしてこれらの構成部品がハウジング11内に収納されている。
炎孔ベース60は、アルミダイカストによって作られたもので、複雑な枠組と開口及び溝が設けられている。
【0043】
炎孔ベース60の上面側は、図3に示すように、主として燃料ガス及び二次空気の流路形成面として機能し、下面側は炎孔取付け面として機能する。
則ち、炎孔ベース60の上面側には、多数のループ状の垂直壁62で仕切られた溝63が設けられており、隣接する垂直壁62同士の間には、溝64が設けられている。
そして、後述する気化部7で生成された燃料ガスは、上面壁61と垂直壁62との間を介して溝64から下方側の炎孔へ噴出して火炎を発生させる。
【0044】
炎孔ベース60の下面側は、図4に示すように、多数のループ状の垂直壁66が設けられており、この垂直壁66で仕切られた各ループ内には多数の開口67が配列されている。垂直壁66は上面側の垂直壁62と対応した位置に設けられており、垂直壁66で仕切られた開口67は、上面側の溝63と連通して二次空気の供給路を形成している。
また、隣接する垂直壁66同士の間には、上面側から連通する溝64が配されている。そして、隣接する垂直壁66同士の間には、垂直壁66を跨ぐように炎孔部材68が被せられて固定されている。
炎孔部材68は、断面が略コ字状であり、下面側の長手両側縁近傍には多数の炎孔68aが千鳥状に配列されている。
そして、溝64を通じて供給される燃料ガス(混合ガス)が炎孔68aから噴出し、この燃料ガスに着火されて火炎を生じる。
【0045】
気化部7は、図1,図3に示すように、気化室70と回転部材8によって構成される。
気化室70は、底面部71と周部72を持つ円筒体であり、底面部71は閉塞し、上部は開口している。則ち、気化室70は窪んだ形状であり、底面部71及び周部72は閉塞していて気密・水密性を持ち、上部は開放されている。
気化室70は、前記した様に底面部71及び周部72を持ち、あたかもコップの様な形状であり、炎孔ベース60の中央部分に取り付けられている。
【0046】
気化室70の底面部71内には、気化器ヒータ73が内蔵されている。この気化器ヒータ73に通電することにより底面部71が発熱し、さらにこの熱が気化室70の壁を伝導し、気化室70の内壁が全体的に加熱される機能を有する。これにより、回転部材8によって気化室70の内部へ飛散された液体燃料を気化し易くする機能を有している。
【0047】
回転部材8は、前記したモータ30の回転軸30bに取り付けられて一体的に回転するもので、円板の周縁を切り起こして多数の撹拌羽根8aを設けた形状である。
この回転部材8は、燃料パイプ14を介して供給(滴下)される液体燃料を回転による遠心力によって飛散させるもので、飛散した燃料は気化室70の内部で熱によって気化されて燃料ガスとなる。また、回転部材8は、気化された燃料ガスと送風機2から供給される一次空気とを撹拌して均一な混合ガスを生成する機能を併せ持っている。
則ち、回転部材8は、気化室70の内部で液体燃料を効率良く気化させるために、燃料パイプ14から滴下された液体燃料(本実施形態では石油を使用)を微粒子状にして飛散させると共に、気化した燃料ガスと一次空気とを撹拌させて均一に混合する働きを行うものである。
【0048】
また、制御回路部100は、燃焼装置1の燃焼に伴う制御を統括するもので、CPUを用いたデジタル回路で構成される。
本実施形態の制御回路部100は、CPU、RAM、ROM、I/Oポート、および、アナログのセンサ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路、あるいは、生成されたデジタル制御信号をアナログ制御信号に変換するD/A変換回路などを備え、センサの検知信号やスイッチの切換信号を参照しつつ、燃焼量に応じた制御信号をプログラム処理によって生成するものである。
【0049】
本発明の実施形態に係る燃焼装置1は、前記した構成であり、奥行きに比べて幅が広い方形箱形状を有する。そこで、燃焼装置1に採用する本発明の送風機は、充分な送風能力を備え、しかも、燃焼装置1の幅および奥行き以内の形状であり、できる限り高さの少ない形状が望ましい。
以下に、このような条件に適合する本発明の実施形態に係る送風機を、図面を参照して順次説明する。
【0050】
(第1実施形態)
図5は第1実施形態に係る送風機2の構造を示す分解斜視図、図6(a)は送風機2のハウジング20を取り除いた状態を示す平面図、図6(b)は(a)のA−A矢視断面図である。
送風機2は箱体10の上部に形成される。則ち、箱体10の天板12の中央から上方へ向けて突出する回転軸30aに回転翼21が取り付けられ、この回転翼21を覆うようにハウジング20を被せて形成される。
【0051】
詳細に説明すると、箱体10の天板12の長手両端部近傍には、空気流を下方へ向けて吐出するための略長方形の吐出口10a,10aが設けられている。
長手右端側の吐出口10aは、箱体10の背面側に寄せて設けられ、長手左端側の吐出口10aは、箱体10の前面側に寄せて設けられている。
【0052】
回転翼21は、円板状の上面板21aと下面板21bとの間に、複数の垂直翼21cを放射状に挟むように固定した形状である。垂直翼21cは、中央部から周縁部に向かうに連れて高さが低減する略台形状であり、回転翼21の回転方向へ凸型となるように緩く湾曲している。この垂直翼21cは回転軸30aに対して放射状に等間隔をおいて12個設けられている。また、上面板21aは中央部に開口21dを有し、垂直翼21cの形状に沿って、中央から周縁部に向かうに連れて高さが低減するように取り付けられている。
【0053】
回転翼21は、2枚の平ワッシャ23とナット24を用いて回転軸30aに固定される。則ち、回転軸30aに平ワッシャ23を通し、下面板21bの開口21eに回転軸30aを貫通させる。そして、下面板21bを貫通した回転軸30aに平ワッシャ23を通してナット24を締め付けて固定する。
【0054】
ハウジング20は、回転翼21に覆い被せて箱体10に取り付けられるもので、周面20aと天面20bを有した蓋形状であり、箱体10の天板12と略同一の大きさを有する。但し、ハウジング20は、図6(a)の破線で示すように、右方背面近傍と左方前面近傍は箱体10の天板12の側縁に沿った方形形状であり、逆に、右方前面側と左方背面側は、回転翼21の外周縁に沿った曲面状に形成されている(図6(a)の破線参照)。また、周面20aと天面20bとの境界部分は全周に渡って曲面を持たせた形状とされている。
【0055】
ハウジング20を回転翼21へ被せて箱体10に固定すると、図6(a)に示すように、ハウジング20の周面20aの中央部が回転翼21と近接し、この隙間で狭窄部26,26を形成する。また、左右の吐出口10a近傍のハウジング20の内部で滞留部25,25を形成している。
則ち、ハウジング20の周面20aは狭窄部26,26において回転翼21に最も近接し、狭窄部26を除く部位では回転翼21との間に適宜の間隔を有している。そして、滞留部25において、ハウジング20の周面20aと回転翼21との間隔が最大となる。
【0056】
次に、このような構成の送風機2の送風動作を図5,図6を参照して説明する。
モータ30を反時計方向へ回転させると、回転翼21はハウジング20の内部で同一方向へ回転する。回転翼21の回転に伴い、垂直壁21c同士の間の空気も回転翼21に連れて回転する。これにより、空気は反時計方向へ回転しつつ遠心力を受けて回転翼21から噴出する(図6(a)の矢印参照)。
【0057】
回転翼21から噴出した空気流は、ハウジング20の周部20aに沿って高速で移動し、滞留部25に至ってハウジング20の周部20a(右方背面側の周部20aおよび左方前面側の周部20a)に衝突する。また、滞留部25に至った空気流は、狭窄部26によって前方への流動が制限されるので、滞留部25では空気が蓄積滞留されて空気圧が上昇する。
そして、一旦、滞留した空気は空気圧の上昇に伴って吐出口25から回転軸方向30aの方向(下方)へ向けて吐出する。
【0058】
このように、回転翼21から噴出した空気流を、一旦、滞留部の周部20aに衝突させて蓄積昇圧させ、その後に、空気流の衝突方向と略直交する下方(回転軸方向)へ向けて吐出させている。
この蓄積昇圧効果により、吐出する空気圧を充分上昇させることができる。また、回転翼21から噴出する空気流の近傍に、ターボファンやマルチブレードファンなどのような絞り部や喉部がないので、風切り音などの騒音を効果的に抑えることができる。更に、回転翼21に対向させた静止翼などを設けていないので、風切り音などの発生がない。
【0059】
図7は、本実施形態の送風機2の送風能力、則ち、吐出空気量(m3 /min)と圧力(mm /H2 O)とを各々横軸と縦軸に取って示したグラフである。測定に際しては、箱体10の吐出口10aに開口面積を調節可能な弁を取り付け、空気量を変化させつつ圧力を測定した。また、比較対照として、前記図18,図19に示した送風機100の送風能力を破線で示した。尚、回転翼21の回転数を5000rpmに維持した。
グラフから分かるように、本実施形態の送風機2によれば、燃焼装置1の要求する充分な空気量を充分な圧力を持って供給することが可能となる。
【0060】
尚、前記説明では、箱体10の天板12に設ける吐出口10aの形状を同一としたが、吐出口10a同士の開口面積を異ならせることにより、吐出口10a毎に異なった送風能力を発揮させることが可能である。
また、前記説明では、送風機2の構成要素である回転翼21とハウジング20とを箱体10の天板12に取り付ける構成として述べたが、本発明はこのような構成に限られるものではない。
例えば、箱体10の天板12を利用する代わりに、送風機2に底板を設けて独立させた構成としても良い。
【0061】
(第2実施形態)
図8は、第2実施形態に係る送風機2'を示す断面図である。
本実施形態の送風機2'の基本構造は、前記図5に示した送風機2と同一であるが、吐出口10aの下方に、断面形状が吐出口10aと略同一の管部材10bを追加して設けた点が異なる(図5の吐出口10aの下方に示した破線参照)。
管部材10aを吐出口10aに接続することにより、滞留部25から吐出口10aを介して下方へ吐出される空気流による渦流の発生が抑制される。
【0062】
則ち、箱体10に吐出口10aを設けた構成では、滞留部25から吐出口10aへ向かう空気流の一部は、吐出口10aの開口端部から下方外方へ広がるように噴出して渦流が発生し易い。
しかし、管部材10bを設けることにより、吐出口10aの開口端部における渦流の発生が抑えられると共に、管部材10bの内部を移動する空気流が下方へ移動する過程で整流される。これにより、送風能力の低減および騒音の発生が抑えられ、安定した空気供給を行うことができる。
【0063】
尚、吐出口10aの開口面積が異なる場合は、開口面積に合わせて管部材10bの形状を異ならせることにより、渦流の発生を抑止しつつ送風能力の異なる送風を行うことも可能である。
また、図8に示したように、管部材10bの吐出口10aへの接続部分を曲面で形成することにより、滞留部25から管部材10bへ空気流が移行する際の渦流の発生を一層低減することができる。
【0064】
(第3実施形態)
図9は第3実施形態に係る送風機90の構造を示す斜視図、図10(a)は送風機90のハウジング20を取り除いた状態を示す平面図、図10(b)は(a)のA−A矢視断面図である。
本実施形態の送風機90は、基本的に前記図5,図6に示した送風機2と近似た形状であるが、吐出口10aを1カ所だけ設けており、これに伴ってハウジング20の形状が異なる。従って、前記送風機2と同一構成部分には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0065】
この送風機90では、吐出口10aを箱体10の右方背面側へ寄せて1カ所だけ設けている。これに伴い、狭窄部26より左方のハウジング20は、回転翼21の外周縁に沿って平面視半円形状に形成されている。則ち、前記図5に示した送風機2のハウジング20の左方側を半円形に形成したものである。
従って、ハウジング20の前面および背面の周部20aが回転翼21と近接して狭窄部26が2カ所形成される。また、狭窄部26,26の左方側は、回転翼21の外周縁とハウジング20の周部20a内壁が近接している(図10(a)の破線参照)。
【0066】
この送風機90では、モータ30を反時計方向へ回転させて駆動すると、回転翼21の回転に伴い、垂直壁21c同士の間の空気も回転翼21に連れて回転する。これにより、空気は反時計方向へ回転しつつ遠心力を受けて回転翼21から噴出する(図10(a)の矢印参照)。
【0067】
特に、送風機90では、狭窄部26の左方側において回転翼21の外周縁がハウジング20の周部20aに近接するため、回転翼21からの空気の噴出が制限される。この結果、狭窄部26の左方側から噴出する空気流が狭窄部26の右方側に回り込み、これによって右方側の空気量および圧力が増大する。
そして、回転翼21から噴出した空気流は、ハウジング20の周部20aに沿って高速で移動し、滞留部25に至ってハウジング20の右方背面側の周部20aに衝突する。また、滞留部25に至った空気流は、狭窄部26によって前方への流動が制限されるので、滞留部25では空気が蓄積されて空気圧が上昇する。
そして、一旦、滞留した空気は空気圧の上昇に伴って滞留部25から回転軸方向30aの方向(下方)へ向けて吐出する。
【0068】
このように、本実施形態の送風機90でも、前背面間の幅を抑えた形状であるにも拘わらず、空気流を蓄積昇圧しつつ偏向させることによって、充分な送風能力を確保し、しかも、騒音を低減させることができる。
尚、本実施形態では吐出口10aに管部材10bを取り付けた構造として説明したが、管部材10bを設けない構成とすることも可能である。
【0069】
(第4実施形態)
図11(a),(b)は第4実施形態に係る送風機91を示す斜視図である。
送風機91は、前記した送風機2,2'および送風機90を変形したものである。則ち、前記した送風機2,2'あるいは送風機90の管部材10bに、内部を通過する空気量を調節するための空気量調節部材10cを追加した構成である。従って、同一構成部分には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0070】
この送風機91は、管部材10bの内部に設けられた空気量調節部材10cを駆動軸45aを回転させることによって回動させる構造である。
則ち、空気量調節部材10cは、管部材10bの断面と略同一の形状を有する板材であり、長手端部に駆動軸45aが固定されている。駆動軸45aは管部材10bの外部に突出しており、駆動軸45aを回動することによって空気量調節部材10cが管部材10bの内部で回動する。駆動軸45aは箱体10の背面側に取り付けられたステップモータ45の回転軸に固定されている。
則ち、ステップモータ45を回転制御することによって駆動軸45aが回動し、空気量調節部材10cを水平状態から垂直状態まで連続して回転駆動するものである。
【0071】
この送風機91では、図11(a)に示すように、ステップモータ45を駆動して空気量調節部材10cを水平状態に回動させると、管部材10bが閉塞されて空気流が遮断される。また、図11(b)に示すように、ステップモータ45を駆動して空気量調節部材10cを垂直状態に回動させると、管部材10bが開放されて噴出する空気量が最大となる。
また、ステップモータ45を制御して、空気量調節部材10cを垂直状態と水平状態の任意の位置に固定させることにより、管部材10bを流れる空気量を連続的に変化させることが可能である。
このように、空気量調節部材10cを設けることにより、送風機91自体で供給する空気量をきめ細かく制御することが可能となり、図1に示した空気量調節部4を省略した構成とすることも可能である。
【0072】
本実施形態の送風機91では、管部材10bの内部に空気量調節部材10cを設けた構成として述べたが、管部材10bを設けない送風機では、空気量調節部材10cを直接吐出口10aに当接するように設けることも可能である。
また、吐出口10aを複数設けた構成の送風機では、空気量調節部材10cをいずれかの吐出口10a側に設けても良く、また、全ての吐出口10aに空気量調節部材10cを配しても良い。
【0073】
また、空気量調節部材10cに適宜の調整開口を設けることもできる。調整開口を設けることにより、空気量調節部材10cを水平状態(全閉状態)に駆動した場合でも、調整開口を介して所定の空気量を供給することが可能となる。
また、空気量調節部材10cを吐出口10aの開口形状の一部分と一致する形状とし、全閉状態においても所定の空気流路が形成される構成としても良い。
尚、前記図11(a),(b)では、空気量調節部材10cを駆動するステップモータ45を箱体10の背面側に設ける構成として示したが、箱体10の内部に設けても良い。
【0074】
(第5実施形態)
図12は第5実施形態に係る送風機92の構造を示す分解斜視図、図13(a)は送風機92のハウジング20を取り除いた状態を示す平面図、図13(b)は(a)のA−A矢視断面図である。
本実施形態の送風機92では、回転翼21およびハウジングの基本構造は、前記した送風機2と同一であり、同一構成部分には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0075】
送風機92では、箱体10の長手両端部近傍に、回転翼21の外周縁に沿って所定幅だけ溝状に下方へ切り起こした平滑部材10dが設けられ、切り起こし部分の開口によって円弧状の吐出口10aを形成している。
平滑部材10dは、吐出口10aの下方外方へ向けて折曲されるもので、箱体10の天板12から曲面を持たせて徐々に折曲され、一旦垂直方向へ降下し、再度、曲面を持たせて箱体10の外壁側へ水平に延伸する形状である。
また、回転翼21に被せられるハウジング20は、図13(a)の破線に示すように、平面視が略小判形状に形成されている。則ち、ハウジング20の前面側周部20aと背面側周部20aとの間隔を、回転翼21の外周縁に近接させて狭窄部26,26を形成させている。
【0076】
この送風機92では、回転翼21が反時計方向へ回転すると、垂直壁21c同士の間の空気も回転翼21に連れて回転する。これにより、空気は反時計方向へ回転しつつ遠心力を受けて回転翼21から噴出する(図13(a),(b)の矢印参照)。
回転翼21から噴出した空気流は、ハウジング20の周部20aに沿って周方向へ高速で移動しつつ、周部20aに沿って下方へ向けて偏向される。そして、偏向された空気流は吐出口10aを通じて下方へ吐出される。
吐出口10aの周縁には曲面を持たせた平滑部材10dが設けられているので、吐出口10aを移動する空気流は平滑部材10dの曲面に沿って箱体の左右内壁へ向けて吐出され、渦流の発生が低減される。
これにより、騒音の発生を抑えて高効率の送風を行うことが可能となる。
【0077】
特に、送風機92では、回転翼21から噴出する空気流をハウジング20の曲面で形成された内周壁に沿って下方へ向けて偏向させ、更に、平滑部材10dに沿って箱体10の内壁側へ向けて偏向させている。これにより、回転翼21から噴出する空気流を狭窄部26によって効果的に昇圧蓄積させ、ハウジング20に沿ってスムーズに偏向させることができ、渦流の発生が抑制され送風能力が向上する。また、昇圧蓄積効果に伴い、整流作用が得られ、安定した送風を行うことが可能となる。
【0078】
(第6実施形態)
図14は、第6実施形態に係る送風機93の構造を示す分解斜視図、図15は、送風機93の平面図である。
この送風機93の基本構造は、前記図17,図18で示した送風機100と同一であるが、唯一、ハウジングの形状が異なっている。そこで、前記送風機100と同一構成部分には同一の符号を付して説明を行う。
前記送風機100のハウジング102は、平面視円形であったのに対して、本実施形態の送風機93では、ハウジング102'が平面視略小判形に形成されている(図15の破線参照)。
則ち、燃焼装置1の形状に合わせて、ハウジング102'は、前記送風機100のハウジング102の前背面間の間隔を狭めるように変形させた小判形の形状としている。
【0079】
この送風機93では、ハウジング102'を回転翼103へ覆い被せて箱体10へ固定すると、ハウジング102'の中央前背面周部と回転翼103が近接して狭窄部26,26が形成される。
この送風機93では、図15に示すように、回転翼103が反時計方向へ回転すると、垂直壁103a同士の間の空気も回転翼21に連れて回転する。これにより、空気は反時計方向へ回転しつつ遠心力を受けて回転翼103から噴出する(図15の矢印参照)。
回転翼103から噴出した空気流は、ハウジング102'の周部に沿って周方向へ高速で移動しつつ、周部に沿って下方へ向けて偏向される。そして、偏向された空気流は吐出口105を通じて下方へ吐出される。また、静止翼105aによる負圧効果によって、効率良く空気流を下方へ向けて吐出することができる。
【0080】
図16(a)は、本実施形態の送風機93の送風能力、則ち、吐出空気量(m3 /min)と圧力(mm /H2 O)とを各々横軸と縦軸に取って示したグラフである。
測定に際しては、箱体10の吐出口10aに開口面積を調節可能な弁を取り付け、空気量を変化させつつ圧力を測定した。尚、回転翼21の回転数を5000rpmに維持した。
また、図16(b)は、吐出空気量(m3 /min)と効率(%)とを各々横軸と縦軸に取って示したグラフである。
また、図16(a),(b)の各グラフには、比較対照として、前記図18,図19に示した送風機100の送風能力を破線で示した。
【0081】
グラフから分かるように、本実施形態の送風機93によれば、送風機93の奥行きを低減させつつ、送風機100に比べて遜色のない送風能力を確保することが可能である。
【0082】
(関連発明)
図17は、関連発明に係る送風機94の構造を示す平面図である。関連発明の送風機94は、一般的に用いられるターボファンやマルチブレードファンと同様に、回転翼の回転方向へ向けて空気流を噴出するものである。
しかし、本関連発明では、送風機94に2箇所の吐出口を設けた構成としている。
【0083】
送風機94は、回転翼94aと、これを覆うハウジング94bで構成される。
ハウジング94bの上面中央部には、空気を吸入する吸気口94cが設けられている。また、ハウジング94bの左右には、回転翼94aの回転方向へ向けて吐出ダクト94d,94fが形成され、各々の吐出ダクト94d,94fの先端部は開放されて吐出口94e,94gを形成している。
また、本関連発明の送風機94では、吐出口94eに比べて吐出口94gの開口面積を大きくしている。
【0084】
送風機94では、空気流を吐出する動作は、通常のターボファンと同一である。しかし、本関連発明では、吐出口を2カ所に配することにより、各々の吐出ダクト94d,94fを介して噴出する空気圧を分圧することができる。これにより、回転翼94aから噴出する高速の空気流が喉部94h,94iに衝突して生じる騒音(NZ音)の発生を効果的に抑えることができる。
また、吐出ダクト94d,94fから噴出する空気圧を分圧することにより、ハウジング94bから吐出ダクト94d,94fに繋がる絞り部における風切り音の発生を効果的に低減することができる。
【0085】
また、この送風機94では、吐出口の開口面積を加減して送風能力を調節できるので、送風機94を取り付ける装置(燃焼装置など)に合わせた最適な空気供給を行うことが可能となる。
尚、本関連発明の送風機94では、2個の吐出口を設けた構成であるが、必要に応じて3本以上の吐出口を設けることも可能である。
【0086】
【発明の効果】
請求項1〜4のいずれかに記載の本発明の燃焼装置によれば、目的の形状に形成しつつ、所望の送風能力を容易に確保することができる。
請求項5に記載の本発明によれば、エネルギーロスが低減され、騒音の発生も低減すると共に、整流効果を呈する送風機とすることができる。
請求項6、7に記載の本発明によれば、送風機自体で送風量を調節することができ、供給空気量をきめ細かく制御することができる。
請求項8、9に記載の本発明によれば、騒音の発生が低減され、整流作用の向上した送風機とすることができる。
請求項10に記載の本発明によれば、送風機の効率を向上させることが可能となる。
また、請求項11に記載の本発明によれば、騒音の発生を低減すると共に、燃焼装置に合わせて効率の良い空気供給を行うことが可能となる。
関連発明の燃焼装置によれば、前記した本発明の送風機を採用することにより、安定した空気供給を行うことができ、しかも、燃焼装置の形状に合わせて送風機の形状を柔軟に設計できるので、燃焼装置を組み込む給湯器などの見栄えや設置性を向上させることができる。
さらに関連発明によれば、構造を簡略化し、しかも、安定した燃焼を確保することのできる燃焼装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る燃焼装置の断面図である。
【図2】 図1に示す燃焼装置に採用する空気量調節部を示す斜視図である。
【図3】 図1に示す燃焼装置に採用される燃焼部の上面側気化部近傍を示す拡大斜視図である。
【図4】 図1に示す燃焼装置に採用される燃焼部の下面側を示す拡大斜視図である。
【図5】 図1に示す燃焼装置に採用する本発明の実施形態に係る送風機の分解斜視図である。
【図6】 (a)は、図5に示す送風機の平面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。
【図7】 図5に示す送風機の送風能力を示すグラフである。
【図8】 本発明の別の実施形態に係る送風機を示す断面図である。
【図9】 本発明の更に別の実施形態に係る送風機を示す斜視図である。
【図10】 (a)は、図9に示す送風機の平面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。
【図11】 (a),(b)は、本発明の更に別の実施形態の送風機を示す部分拡大斜視図である。
【図12】 本発明の更に別の実施形態に係る送風機を示す分解斜視図である。
【図13】 (a)は、図12に示す送風機の平面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。
【図14】 本発明の更に別の実施形態に係る送風機を示す分解斜視図である。
【図15】 図14に示す送風機の平面図である。
【図16】 (a),(b)は、図14に示す送風機の送風能力を示すグラフである。
【図17】 関連発明に係る送風機を示す平面図である。
【図18】 本発明者らによって試験的に実施された送風機を示す分解斜視図である。
【図19】 図18に示す送風機の平面図である。
【図20】 図18に示す送風機の奥行き寸法を低減させた構成の送風機を示す平面図である。
【符号の説明】
1 燃焼装置
10a,105 吐出口
10c 空気量調節部材
10b 管部材
2,2',90,91,92,93 送風機
20,102' ハウジング
20a ハウジングの周部
21,103 回転翼
25 滞留部
26 狭窄部
4 空気量調節部
7 気化部
6 燃焼部
8 回転部材
30 原動機(モータ)
105a 静止翼
Claims (11)
- 箱体を有し、箱体の一方側に回転翼により構成された送風機があり、
前記送風機は、ハウジングを有し、ハウジングには箱体と反対側の位置に当該ハウジング内に空気が導入される開口が設けられており、回転翼の回転に伴う遠心力によって回転翼から噴出する空気流を、回転翼を取り囲むハウジング内壁に沿って回転軸方向へ偏向させて吐出するものであり、
さらに送風機では、前記ハウジングの周部の一部を、前記回転翼の外周縁に近接させて狭窄部を形成しており、
回転翼の回転軸方向であって、前記箱体を基準に、送風機の位置と対向する位置には燃焼部があり、
燃焼部には、炎孔ベースがあって二次空気の供給路と燃料ガスが噴出する炎孔が多数設けられている、ことを特徴とする燃焼装置。 - 送風機は、回転翼の回転軸方向へ向けて複数の吐出口を有していることを特徴とする請求項1に記載の燃焼装置。
- 前記ハウジングは、平面視した形状が略小判形状であり、ハウジングの周部の対向する部分に狭窄部が形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃焼装置。
- 前記狭窄部は、前記ハウジングの周部に回転軸に対して対称に形成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の燃焼装置。
- 前記ハウジングの前記狭窄部近傍に、前記回転翼から噴出し前記狭窄部の形成する狭窄流路によって流動制限される空気流を滞留させる滞留部を設け、当該滞留部に回転軸方向へ向けて空気を吐出させる吐出口を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の燃焼装置。
- 前記吐出口の近傍に、吐出口を介して吐出される空気量を調節する空気量調節部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の燃焼装置。
- 前記空気量調節部材に、吐出空気量を微調整する調整開口を設けたことを特徴とする請求項6に記載の燃焼装置。
- 前記吐出口に、回転軸方向へ向けて所定長さの管部材を設けたことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の燃焼装置。
- 前記滞留部または吐出口の少なくともいずれかの近傍を、空気の流動および偏向に伴う渦流の発生を抑制する平滑構造に形成することを特徴とする請求項5乃至8のいずれか1項に記載の燃焼装置。
- 前記回転翼の近傍に、当該回転翼で生じる空気流を回転軸方向へ移送させる静止翼を隣接させて配したことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の燃焼装置。
- 液体燃料を気化して燃料ガスを生成する気化部を備え、前記気化部は、回転部材によって液体燃料を飛散させる構成とされており、当該回転部材の回転軸と前記送風機の回転軸とが同一軸線上に並べられて、単一の原動機で駆動されることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の燃焼装置。
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