JP2023057067A - 輪状髪留めの製造方法及び輪状髪留め - Google Patents

輪状髪留めの製造方法及び輪状髪留め Download PDF

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Abstract

【課題】輪状髪留めの製造方法及び輪状髪留めを提供する。【解決手段】本発明は、以下の工程を含む。帯状で伸縮性のある編組帯を設置する工程S1。編組帯は、縦横に結合された複数の線体、複数のメッシュ孔、及び、2つの端部を有する。2つの端部を上下に重ねた状態にする工程S2。当接面積が端部に対応する端面の直径面積よりも大きくなるよう2つの端部の隣接する表面を当接させる。非平面のプレス型を設置し、2つの端部の重なる位置を加熱して上下方向に圧接して輪状髪留めを形成する工程S3。一方の端部の線体ともう一方の端部のメッシュ孔とを重ね合わせて融合させ、2つの端部を偏平且つ上下方向に対応する凸部又は凹部を備えた非平面結合部として形成する。プレス型を開け、輪状髪留めを取り出して冷却する工程S4。上述の輪状髪留めは、2kgf以上の張力に耐え得る。【選択図】図1

Description

本発明は輪状髪留めの製造方法及び輪状髪留めに関し、主に良好な耐張力性を備え、髪質を傷つけず、リサイクルしやすい髪留めに関する。
既知の髪留めは、主に髪を束ねて、髪が乱れるのを防ぎ、髪型の美観を高めることができ、該髪留めは、直線形状であり且つ髪に巻きつけたうえで、両端で結んで髪を結うことができるが、この結び留める方法は結う過程が不便であるという欠点があった。
現在では、伸縮性を備えた輪状髪留めがあり、該輪状髪留めは髪に数回巻きつけて結うことができる。図7は既知の輪状髪留め構造の1つであり、該髪留め1’は、伸縮帯11’、編組帯12’、留め具13’からなり、伸縮帯11’はゴム材質で製造された直線帯体である。編組帯12’は、伸縮性を備え、伸縮帯11’の外表面を被覆している。留め具13’は、金属材質であり、伸縮帯11’と編組帯12’の端部を留め具13’内に置いてかしめることで輪状髪留め1’が形成される。
上述の構造は、編組帯12’と髪が接触することで結われた質感が高められるものの、髪留め1’が有する金属の留め具13’が髪留め1’全体の質感を大きく下げてしまううえに、髪留め1’が有する伸縮帯11’、編組帯12’、留め具13’の3種類の部材を分解してリサイクルすることも容易ではなく、エコではないという欠点があった。また、ゴムの伸縮帯11’の束ねる力が編組帯12’よりもはるかに大きいため、髪を結う際に大きな束ねる力が髪質や結い方に影響を及ぼしたり、取り外す過程で髪が切れてしまったりしやすいという欠点があった。
図8は特許文献1の既知である別の髪留め2’(図は部分構造を示している)である。この髪留め2’は、直線状のゴム製伸縮帯21’を備え、伸縮帯21’の外表面を布製編組帯22’が被覆しており、また髪留め2’の両端が繋ぎ合わされ、接着剤で伸縮帯21’の両端及び編組帯22’の両端が接着されることで輪状髪留め2’が形成される。
上述の髪留め2’は、金属の留め具がなく、全体的に良い質感を具備し得るものの、髪留め2’の両端の接触面23’が小さいため、接着後の耐張力性が不足し、髪を結う際に両端の接着部分が断裂する状況が生じやすいうえに、ゴム製伸縮帯21’の束ねる力が編組帯22’よりもはるかに大きいため、髪を結う際に大きな束ねる力によって髪が切れてしまう状況も生じやすい。また、材質の異なる伸縮帯21’、編組帯22’が分解しにくいため、リサイクルが容易ではなく、エコではないという欠点もあった。
台湾特許第572739号公報
本発明は、耐張力性に優れ、髪質を傷つけず、リサイクルが容易な輪状髪留めを提供することを目的としている。
本発明の輪状髪留めの製造方法は、以下の工程を含む。
帯状で伸縮性のある編組帯を設置する工程S1。編組帯は縦横に結合された複数の線体、複数のメッシュ孔、及び、2つの端部を有する。
2つの端部を上下に重ねた状態にする工程S2。2つの端部の隣接する表面は、当接面積が端部に対応する端面の直径面積よりも大きくなるよう当接される。
非平面のプレス型を設置して、2つの端部の重なっている位置を加熱して上下方向に圧接して輪状髪留めを形成する工程S3。一方の端部の線体ともう一方の端部のメッシュ孔とは重ね合わせて融合され、2つの端部は、偏平且つ上下方向に対応する凸部又は凹部を備えた非平面結合部として形成される。
プレス型を開け、輪状髪留めを取り出して冷却する工程S4。上述の輪状髪留めは、2kgf以上の張力でも断裂せず耐えることができる。
本発明の輪状髪留めは、帯状で伸縮性のある編組帯を有する。
編組帯は縦横に結合された複数の線体、複数のメッシュ孔、及び、2つの端部を有する。
2つの端部は上下に重ねられ、且つ一方の端部の線体ともう一方の端部のメッシュ孔とを重ね合わせて融合され、偏平且つ上下方向に対応する凸部又は凹部を備えた非平面結合部として形成されている。上述の輪状髪留めは、2kgf以上の張力でも断裂せず耐えることができる。
本発明は、加熱プレスによる融合と非平面結合面により、大きな耐張力性を具備することができ、通常使用時に断裂しないように確保することができる。また、本発明の、髪に伸縮的に巻きつけて結わえる編組帯は、適度な束ねる力を具備することができ、髪を結う過程で髪が引きちぎられる状況が生じることはなく、髪へのダメージを防ぎ、髪質を保護する効果を具備し得る。また、本発明は単一材質で製造されるため、リサイクルしやすく、エコであるという効果も具備し得る。
本発明の製造工程の概念図である。 本発明の図1の工程S2に対応する概念図である。 本発明の図1の工程S3に対応する概念図である。 本発明の輪状髪留めの端部構造の概念図である。 本発明の輪状髪留めの概念図である。 本発明の別の輪状髪留め図である。 既知の1つ目の髪留め構造である。 既知の2つ目の髪留め構造である。
図1~5を参照されたい。本発明の輪状髪留めの製造方法は、以下の工程を含む。
工程S1、細長く、すなわち、帯状で伸縮性のある編組帯1を設置する。編組帯1は縦横に交差した複数の線体10、11を有し、そのうち、編組帯1の長辺の延伸方向に対応する線体10は弾性線体10であり、また弾性線体10と垂直に結合する線体11は繊維線体11である。且つ編組帯1は、複数のメッシュ孔12及び2つの端部13、14を有する。
工程S2、2つの端部13、14を上下に重ねた状態にする。図2に示す通り、2つの端部13、14の隣接する表面を当接させ、当接面積(図2のA部分)は、端部13に対応する端面の直径面積(図2のB部分)よりも大きくさせる。
工程S3、非平面のプレス型2(図3に示す通り)を設置して、2つの端部13、14の重なっている位置を加熱して上下方向に圧接する。一方の端部13又は端部14の線体10、11ともう一方の端部14又は端部13のメッシュ孔12とを重ね合わせて融合せしめる。また、プレス型2は、表面に凸部21、凹部22を有し、2つの端部13、14を図4に示すような偏平で、且つ上下方向に対応する凸部151又は凹部152を備えた非平面結合部15として形成させることができ、これにより輪状髪留め3を形成する。
工程S4、プレス型2を開け、輪状髪留め3を取り出して冷却する。上述の輪状髪留め3は、2kgf以上の張力でも断裂せず耐えることができる。
本発明の工程S2では、2つの端部13、14を重ねて当接させるゆえに、2つの端部13、14を適度な当接面積(図2のA部分)で重ねやすい。その当接面積(図2のA部分)は従来の方法で2つの端部13、14を連結させる場合の接触面積(図2のB部分)よりも大きく、大きな接触面積によって結合強度を高めることができる。
本発明の編組帯1は、線体10、11及びメッシュ孔12を有するゆえに、2つの端部13、14を工程S3で圧接する際に、端部13又は端部14の線体10、11をもう一方の端部14又は端部13のメッシュ孔12にフィットせしめて接合することができる。そのため、圧接・熱融着過程で平滑な面を接合する場合よりもさらに頑丈さを有することができる。また、プレス型2が圧着した後の凸部21又は凹部22の方向は、輪状髪留め3、4の延伸に対して垂直方向である。それゆえに、非平面結合部15の凸部151又は凹部152は、2つの端部13、14が束ねる張力を受けた際に分離するのを防ぐ抵抗力を形成し得るとともに、輪状髪留め3を(図8のような)既知の2つの端部の端面を接着する髪留めよりも大きくさせることができ、且つ耐張力性を2kgf以上にすることが可能である。これにより通常使用時に断裂しないよう確保される。
本発明の図2~5の輪状髪留め3の編組帯1は中空管状体であり、また、図6に示す通り、本発明の編組帯1は偏平形状でもよく、これにより体積が小さな輪状髪留め4を形成することができる。また、輪状髪留め3、4は単一材質のみで製造されるが、輪状髪留め3、4は交換頻度が高い製品であるため、輪状髪留め3、4を廃棄する際に構成部品を分解せずにそのままリサイクルすることができ、環境汚染を防ぐことが可能で、優れたエコ効果を有している。
本発明の髪に伸縮的に巻きつけて結わえる編組帯1は、適度な束ねる力を具備することができる。既知のゴム製伸縮帯を有する髪留めのように髪を結わえたり輪状髪留めを外したりする過程で髪が引きちぎられる状況が生じることはなく、髪へのダメージを防ぎ、髪質を保護する効果を具備し得る。
上述により、本発明の輪状髪留めの斬新な製造方法及び構造は、良好な耐張力性を備え、エコであり、髪質を傷つけるのを防ぐ効果を具備することができる。上述の実施例は本発明を例示するものであり、決して本発明を限定するものではなく、本発明の精神に基づく同等の効果が得られる改変はすべて本発明の範囲に属する。
S1 帯状で伸縮性のある編組帯を設置する。
S2 2つの端部を上下に重ねた状態にする。
S3 非平面のプレス型を設置して、2つの端部の重なっている位置を加熱して上下方向に圧接する。
S4 プレス型を開け、輪状髪留めを取り出して冷却する。
1 編組帯
10 線体
11 線体
12 メッシュ孔
13 端部
14 端部
15 結合部
151 凸部
152 凹部
2 プレス型
21 凸部
22 凹部
3 輪状髪留め
4 輪状髪留め
1’ 髪留め
11’ 伸縮帯
12’ 編組帯
13’ 留め具
2’ 髪留め
21’ 伸縮帯
22’ 編組帯
23’ 接触面

Claims (9)

  1. 帯状で伸縮性のある編組帯であって、縦横に結合された複数の線体、複数のメッシュ孔、及び、2つの端部を有する編組帯を設置する工程S1と、
    2つの前記端部を上下に重ねた状態にする工程S2と、
    非平面のプレス型を設置して、2つの前記端部の重なっている位置を加熱して上下方向に圧接して輪状髪留めを形成する工程S3と、
    前記プレス型を開け、前記輪状髪留めを取り出して冷却する工程S4と、
    を含み、
    前記工程S2において、2つの前記端部の隣接する表面は、当接面積が前記端部に対応する端面の直径面積よりも大きくなるよう当接され、
    前記工程S3において、一方の前記端部の線体ともう一方の前記端部のメッシュ孔とは重ね合わせて融合され、2つの前記端部は偏平且つ上下方向に対応する凸部又は凹部を備えた非平面結合部として形成され、
    前記工程S4において、2kgf以上の張力に耐え得る前記輪状髪留めが得られる、
    輪状髪留めの製造方法。
  2. 前記プレス型は表面に凸部又は凹部を有する、請求項1に記載の輪状髪留めの製造方法。
  3. 前記編組帯は中空管状体である、請求項1に記載の輪状髪留めの製造方法。
  4. 前記編組帯は偏平形状である、請求項1に記載の輪状髪留めの製造方法。
  5. 前記編組帯の長辺の延伸方向に対応する線体は弾性線体であり、前記弾性線体と垂直に結合する線体は繊維線体である、請求項1に記載の輪状髪留めの製造方法。
  6. 帯状で伸縮性のある編組帯を有する輪状髪留めであって、
    前記編組帯は縦横に結合された複数の線体、複数のメッシュ孔、及び、2つの端部を有しており、
    2つの前記端部は、上下に重ねられ、且つ一方の前記端部の線体ともう一方の前記端部のメッシュ孔とを重ね合わせて融合され、偏平且つ上下方向に対応する凸部又は凹部を備えた非平面結合部として形成されており、2kgf以上の張力に耐え得る、輪状髪留め。
  7. 前記編組帯は中空管状体である、請求項6に記載の輪状髪留め。
  8. 前記編組帯は偏平形状である、請求項6に記載の輪状髪留め。
  9. 前記編組帯の長辺の延伸方向に対応する線体は弾性線体であり、前記弾性線体と垂直に結合する線体は繊維線体である、請求項6に記載の輪状髪留め。
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