JP2023056877A - シート搬送装置、画像読取装置、及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ローラの表面とシートとの摩擦力を大きくすることが可能なシート搬送装置を提供する。【解決手段】シート搬送装置は、シート(D)を搬送するローラ(49)を備えている。ローラ(49)は、シート(D)に接する表面(F1)と、表面(F1)に形成された溝(S1)と、を有する。溝(S1)は、その両方の側面(S1a,S1a)がシート(D)を搬送する際に互いに当接するように形成されている。【選択図】図6
Description
本発明は、シートを搬送するローラを備えるシート搬送装置、画像読取装置、及び画像形成装置に関する。
一般に、複写機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置や画像読取装置においては、シートを搬送する種々のローラが設けられている。このようなローラのうち、例えば画像読取装置における給送ローラや分離ローラの表面に溝を形成し、粉塵等の付着物を溝に逃がすことで、シート搬送時におけるスリップの発生の防止を図ったものが提案されている(特許文献1参照)。
ところで、シートの幅よりも幅が小さいローラによってシートを搬送する際にあって、例えば幅方向においてローラの中心とシートの中心とが少しでもずれている場合には、ローラ表面の摩擦力(グリップ力)が小さいと斜行が大きくなり易い。上記特許文献1のようにローラの表面に粉塵等の付着物を逃がす溝を設けたものは、付着物による摩擦力の低下は図れるものの、その溝の分、シートとの接触面積が減るため、さらなる摩擦力の増加は図れていない。従って、上記特許文献1のようなローラでは、特に幅方向においてローラの中心とシートの中心とが少しでもずれている場合に、斜行の低減を図ることができないという問題がある。
そこで本発明は、ローラの表面とシートとの摩擦力を大きくすることが可能なシート搬送装置、画像読取装置、及び画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明の一態様は、シートを搬送するローラを備え、前記ローラは、シートに接する表面と、前記表面に形成された溝と、を有し、前記溝は、その両方の側面がシートを搬送する際に互いに当接するように形成されている、ことを特徴とするシート搬送装置である。
本発明によると、ローラの表面とシートとの摩擦力を大きくすることができ、シート搬送時におけるシートの斜行の低減を図ることができる。
<第1の実施の形態>
以下、本発明に係る第1の実施の形態について図1~図11に沿って説明する。図1は、本第1の実施の形態に係る画像読取装置を備える画像形成装置1を示す断面図である。なお、画像形成装置1は、デジタルカラー複合機であって、いわゆるコピー機である。
以下、本発明に係る第1の実施の形態について図1~図11に沿って説明する。図1は、本第1の実施の形態に係る画像読取装置を備える画像形成装置1を示す断面図である。なお、画像形成装置1は、デジタルカラー複合機であって、いわゆるコピー機である。
[画像形成装置]
画像形成装置1は、画像を形成する画像形成部5を内蔵する装置本体2と、その上方に配置され、画像を読み取る画像読取装置3とを有して構成されている。画像形成部5には、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(Bk)のトナーを収容してトナー画像を形成する4つのプロセスカートリッジ6Y,6M,6C,6Bkが着脱自在に設けられている。
画像形成装置1は、画像を形成する画像形成部5を内蔵する装置本体2と、その上方に配置され、画像を読み取る画像読取装置3とを有して構成されている。画像形成部5には、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(Bk)のトナーを収容してトナー画像を形成する4つのプロセスカートリッジ6Y,6M,6C,6Bkが着脱自在に設けられている。
各プロセスカートリッジ6Y,6M,6C,6Bkには、それぞれ感光体ドラム7、帯電ローラ9、及び現像器10等が設けられている。また各プロセスカートリッジ6Y,6M,6C,6Bkの上方には、二次転写対向ローラ11、駆動ローラ12、及び従動ローラ13に巻き掛けられた無端状の中間転写ベルト15が配置されている。中間転写ベルト15は、各プロセスカートリッジ6Y,6M,6C,6Bkの感光体ドラム7と、それに対向配置された一次転写ローラ16とで挟持されている。各プロセスカートリッジ6Y,6M,6C,6Bkの下方には、レーザ光を照射する露光装置22やシート給送方向と直交する方向に引き出し可能に設けられた給送カセット23が設けられている。
また、画像形成装置1には、上記二次転写対向ローラ11に対向して二次転写ローラ17が設けられており、この二次転写対向ローラ11と二次転写ローラ17とで二次転写部19が構成されている。二次転写部19は、シートPを搬送する搬送路20A上に設けられており、その搬送路20A上であって二次転写部19よりもシートの搬送方向の下流側には、画像を定着させる定着装置21が設けられている。
次いで、上述のように構成された画像形成装置1の画像形成動作について説明する。詳しくは後述する画像読取装置3で読み取られた画像データが電気信号に変換されて露光装置22に伝達される。露光装置22は、その信号に基づきレーザ光を感光体ドラム7の表面に照射し、感光体ドラム7はレーザ光の照射によりその表面が順次露光される。現像器10は、負極性に帯電したトナーを感光体ドラム7上に付着させて静電潜像を現像する。静電潜像は、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックの各色トナーによって現像されて可視化されると共に、トナーの帯電極性とは逆極性のバイアスが一次転写ローラ16に印加される。これにより、感光体ドラム7上のトナー像が中間転写ベルト15上に順次重ね合わせて転写される。
また、給送カセット23から給送されたシートPが中間転写ベルト15上のトナー像と同期をとって二次転写部19に送られる。トナーの帯電極性とは逆極性のバイアスが二次転写ローラ17に印加され、トナー像がシートP上に一括して転写される。そして、トナー像が転写されたシートPは、定着装置21でカラー画像が定着された後、排出ローラ18Aにより排出トレイ25Aに、又は排出ローラ18Bにより排出トレイ25Bに排出される。また、両面印刷を行う際は、シートPが排出ローラ18Bに搬送されて反転され、再搬送路20Bを介して二次転写部19に再搬送される。そして、同様にシートPの裏面にカラー画像が転写され、定着装置21で定着された後、排出トレイ25A又は排出トレイ25Bに排出される。
[画像読取装置]
次いで、装置本体2の上方に設けられた画像読取装置3について説明する。画像読取装置3は、図1に示すように、原稿の画像情報を読み取る読取ユニット26と、読取ユニット26に原稿Dを搬送(給送)するシート搬送装置としてのADF(自動原稿搬送装置)27とから構成されている。
次いで、装置本体2の上方に設けられた画像読取装置3について説明する。画像読取装置3は、図1に示すように、原稿の画像情報を読み取る読取ユニット26と、読取ユニット26に原稿Dを搬送(給送)するシート搬送装置としてのADF(自動原稿搬送装置)27とから構成されている。
読取ユニット26には、図2に示すように、その上面に第1プラテンガラス29及び原稿台ガラス30が設けられている。第1プラテンガラス29と原稿台ガラス30との間には、第1プラテンガラス29に搬送された原稿D(画像が形成されたシート)をすくい上げるジャンプ台28が設けられている。また、原稿台ガラス30の下方には、画像を読み取る読取部(以下、リーダ部という)31が設けられており、リーダ部31には光学台32が設けられている。この光学台32は、原稿Dの画像面に光を照射するランプ33と、原稿Dによって反射されたランプ33の反射光をレンズ35に導くミラー36、及び電荷結合素子(以下、CCDという)37などを有している。
光学台32は、図示しないワイヤを介して同じく図示しない光学台移動モータに結合されており、光学台移動モータの回転によって原稿台ガラス30と平行に往復移動するように設けられている。光学台移動モータは、入力されるパルス数により回転量が決まるステッピングモータで構成されている。そして、光学台移動モータは、光学台32のホームポジション位置を検知するポジションセンサ(不図示)の位置を基準として正逆転して、光学台32を往復移動させるように構成されている。
また、リーダ部31は、ユーザーによって選択される流し読みモード(ADF原稿読取モード)と、固定読みモード(原稿台ガラス原稿読取モード)の各モードを実行可能であり、ユーザーの選択により何れかのモードで画像を読み取るように構成されている。ここで、流し読みモードは、停止した光学台32の上方に設けられた第1プラテンガラス29上(画像読取位置)にADF27から給送した原稿Dを通過させることで原稿の画像を読取るモードである。また、固定読みモードとは、光学台32を往復移動させることで、ユーザーによって原稿台ガラス30上の載置された原稿Dを光学的に走査して原稿Dの画像を読み取るモードである。
ADF27は、読取ユニット26の上方に設けられており、その後部が図示しない蝶番によってリーダ部31に開閉自在に装着されている。ADF27には、載置された原稿Dを支持するシート支持部である原稿トレイ39が設けられている。この原稿トレイ39の両端には、幅方向に移動自在にとなるように配置され、原稿Dのシート給送方向と直交する幅方向(以下、単に幅方向という)を規制するシート幅規制部としての右規制板40及び左規制板41がそれぞれ設けられている(図8参照)。この右規制板40及び左規制板41は対向するように配置されており、シート給送方向と直交する方向(以下、単に、直交方向という)に向って移動可能に設けられている。
原稿トレイ39のシート給送方向下流側は、カバー体42に覆われたADF27の本体部43に取付けられている。本体部43の原稿トレイ39が取り付けられた位置には、原稿トレイ39上の原稿Dを本体部43内に給送するための給送口45が設けられている。また、本体部43内には、給送口45から給送された原稿Dを搬送する搬送路46が設けられている。搬送路46は、対向して配置されたガイド板46a,46bなどから形成され、側面視で略U字状に湾曲して設けられており、画像が読み取られた原稿Dを排出する排出トレイ47と繋がっている。
本体部43内であって、原稿トレイ39のシート給送方向下流側の上方には、原稿トレイ39上の原稿Dを搬送路46に給送する、給送回転体である給送ローラ49が設けられている。この給送ローラ49は、直交方向に向って延設された回転軸50に一体に支持されている(図8参照)。この回転軸50は、図示しないアームによって昇降自在に支持されており、通常、給送ローラ49は、原稿Dと接触しないように上方(図中実線位置)に退避し、給送時には、破線の位置まで下降して原稿Dの上面に当接するように設けられている。
また、本実施形態では、搬送路46の直交方向における中心は、右規制板40と左規制板41との中間の位置である。また、原稿トレイ39の原稿Dを載置する部分の直交方向における中心も搬送路46の直交方向における中心(以下、単に搬送路46の中心という)と同じく中心C2上に位置するように設けられている(図8参照)。右規制板40から搬送路46の中心までの距離と左規制板41から搬送路46の中心までの距離とが等しい状態を維持しながら、右規制板40と左規制板41とは幅方向に移動する。
搬送路46上には、シートの搬送方向の下流側(以下、単に下流側という)に向って順に、原稿Dを分離して搬送する分離搬送ローラ51と、分離搬送ローラ51から原稿Dを引き抜いて搬送する引抜きローラ対55とが設けられている。さらに、引抜きローラ対55の下流側には、斜行されて搬送された原稿Dの斜行を補正するレジストローラ対60が設けられている。
給送回転体である分離搬送ローラ51は、回転軸52(図8参照)に一体に支持されて配置されており、分離搬送ローラ51に対向して分離パッド53が設けられている。この分離パッド53は、分離搬送ローラ51に圧接しており、分離搬送ローラ51よりも摩擦が若干小さいゴムなどの摩擦部材を用いて構成されている。そして分離パッド53及び分離搬送ローラ51で原稿Dを分離搬送するニップが形成されている。
引抜きローラ対55は、引抜きローラ56と引抜きローラ56の回転に従動して回転する引抜き従動ローラ57とから構成されており、この引抜きローラ対55がシート搬送部を構成している。引抜きローラ56は、回転軸59に一体に支持された搬送回転体である大小異なる3つのローラ56a,56b,56cを有して構成されており、同一形状の小さいローラ56a,56cが等間隔で大きいローラ56b両側に配列されている(図8参照)。
レジストローラ対60は、レジストローラ61とレジストローラ61の回転に従動して回転するレジストレーション従動ローラ62とから構成されており、このレジストローラ対60でレジスト部(斜行補正部)を構成している。また、レジストローラ61は、回転軸63(図8参照)に一体に支持された2つの同一形状のローラ61a,61bから構成されている。
搬送路46上であってレジストローラ対60の下流側には、第1リードローラ65及び第1リード従動ローラ66から構成される第1リードローラ対67と、第1プラテンガラス29の上に対向配置された上流プラテンローラ69とが設けられている。また、上流プラテンローラ69の下流側には、第2リードローラ70及び第2リード従動ローラ71から構成される第2リードローラ対72と、第2プラテンガラス73の下に対向配置された下流プラテンローラ75とが設けられている。さらに、下流プラテンローラ75の下流側には、排出ローラ76及び排出従動ローラ77から構成される排出ローラ対79が設けられている。また、第2プラテンガラス73の上方には、表面の画像が読み取られた原稿Dの裏面を読み取るため裏面読取りユニット80が設けられている。
図3に示すように、上述の各ローラ及びローラ対は、分離モータ81、リードモータ82、及び原稿排出モータ83の各駆動モータの駆動力によって回転駆動するように構成されている。なお、分離モータ81,リードモータ82,及び原稿排出モータ83は、光学台移動モータと同様にステッピングモータで構成されている。
そして、給送ローラ49、分離搬送ローラ51、及び引抜きローラ56は、図2に示すように、分離モータ81の駆動力によって回転駆動し、排出ローラ76は原稿排出モータ83の駆動力によって回転する。また、レジストローラ61、第1リードローラ65、第2リードローラ70、上流プラテンローラ69、及び下流プラテンローラ75は、リードモータ82の駆動力によって回転駆動するようになっている。
また、昇降自在に設けられた給送ローラ49は、分離ソレノイド85によって昇降するように設けられている。そして、分離ソレノイド85は、原稿Dを原稿トレイ39に載置する際に、載置の邪魔にならない位置で給送ローラ49を保持するキープソレノイドで構成されている。
図2に示すように、原稿トレイ39のシート給送方向下流側には、原稿Dが原稿トレイ39に載置されたことを検知する原稿セット検知センサ86が設けられており、原稿セット検知センサ86は、透過型の光センサで構成されている。さらに原稿トレイ39の下部には、右規制板40及び左規制板41の位置を検知して原稿トレイに載置された原稿Dの幅の寸法を検知する原稿幅検知センサ88も設けられている(図3参照)。
また、ADF27の本体部43内にも複数のセンサが設けられている。搬送路46上のレジストレーション従動ローラ62のシートの搬送方向の上流側には、原稿Dの先端を検知して、原稿Dのレジストローラ対60への突き当て量(ループ量)を制御するレジストレーションセンサ87が設けられている。このレジストレーションセンサ87は、原稿セット検知センサ86と同様に透過型の光センサで構成されている。
第1リード従動ローラ66の上流側には、原稿Dの下流側の端部を検知することで原稿Dの位置を検知し、リーダ部31での画像読取開始のタイミングを計る信号を発信する第1リードセンサ89が設けられている。この第1リードセンサ89は、原稿セット検知センサ86やレジストレーションセンサ87と異なり、反射型の光センサで構成されている。また、第2リード従動ローラ71の上流側には、原稿Dの下流側の端部を検知して原稿Dの位置を検知し、裏面読取りユニット80での画像読取開始のタイミングを計る信号を発信する第2リードセンサ90が設けられている。さらに、排出従動ローラ77の上流側には、原稿Dの排出タイミングを計る原稿排出センサ91が設けられており、第2リードセンサ90は反射型の光センサで、原稿排出センサは透過型の光センサでそれぞれ構成されている。
ADF27は、中央演算処理装置(以下、CPUという)92で構成された制御部を有しており、このCPU92は、図示しない電池によりバックアップされるRAM及び制御シーケンスソフトが格納されたROMを備えている。また、CPU92は、集積回路(IC)93を介して図示しない装置本体27のCPUに接続されている。
また、CPU92には、分離モータ81、リードモータ82、原稿排出モータ83、及び分離ソレノイド85が接続されている。各モータは、各ステッピングモータドライバによって駆動されるようになっており、各ドライバには、CPU92から相励磁信号とモータ電流信号とが入力されるように構成されている。また、分離ソレノイド85は、ドライバによって駆動され、CPU92からの信号に基づいて動作が制御されるように構成されている。
また、CPU92の入力ポートには、原稿セット検知センサ86、レジストレーションセンサ87、第1リードセンサ89、原稿排出センサ91、原稿幅検知センサ88、及び第2リードセンサ90の各種センサが接続されている。そしてこれらセンサからの信号に基づき原稿Dの挙動、及び可動部の挙動をモニタするように構成されている。
[給送ローラのサイプについて]
次に、上記ADF27の給送ローラ49のサイプについて、図4乃至図7を用いて詳細に説明する。図4(a)及び図4(b)に示すように、給送ローラ49は弾性変形可能な合成ゴム(エチレン-プロピレンジエンゴム、シリコン等)からなり、矢印R1で示す周方向に回転しながらシートに接する。給送ローラ49の表面である外周面F1には、矢印R1で示す周方向に対して傾斜した細い溝であり、所謂切れ込みであるサイプS1が複数形成されている。
次に、上記ADF27の給送ローラ49のサイプについて、図4乃至図7を用いて詳細に説明する。図4(a)及び図4(b)に示すように、給送ローラ49は弾性変形可能な合成ゴム(エチレン-プロピレンジエンゴム、シリコン等)からなり、矢印R1で示す周方向に回転しながらシートに接する。給送ローラ49の表面である外周面F1には、矢印R1で示す周方向に対して傾斜した細い溝であり、所謂切れ込みであるサイプS1が複数形成されている。
詳細には、図4(b)に示すように、この複数のサイプS1のそれぞれは、直線状に形成されて互いに平行に配置されている。即ち、複数のサイプS1のそれぞれは、給送ローラ49の外周面F1において、一定の間隔を空けて全周にわたって並んでいる。また、サイプS1のそれぞれは、給送ローラ49の外周面F1において、矢印X1-X2で示す、給送ローラ49を支持する回転軸50(図8参照)の軸方向に対して傾斜するように配置されている。なお、本第1の実施の形態においては、直線状のサイプS1が複数形成されて外周面F1において平行となるように配置されているものであるが、これに限らず、サイプ同士が交差したり、1本のサイプが螺旋状に形成されていたりしてもよい。
図5に示すように、本実施の形態に係るサイプS1は、短手方向の長さである幅W1で、かつ深さLである溝を形成しており、シートとの接触面である外周面F1にエッジEを複数形成する形状となっている。即ち、幅W1は、0.1mm以下の長さであり、給送ローラ49がシートを搬送する際に、サイプS1における2つの側面(両方の側面)S1a,S1aが互いに接触する。なお、幅Wの大きさは0でもよく、常に2つの側面S1a,S1aが互いに接触していてもよい。
次に、サイプS1による摩擦力の増加について図6を用いて説明する。図6(a)はサイプが無い給送ローラの一部拡大断面図とその摩擦力を示すグラフである。また、図6(b)は第1の実施の形態に係るサイプを有する給送ローラの一部拡大断面図とその摩擦力を示すグラフである。
図6(a)に示すように、弾性変形可能なゴムにより形成され、サイプS1が形成されていない給送ローラ149が、矢印R1の周方向に回転しながら原稿Dに接するときは、接触領域CAで原稿Dと給送ローラ149の外周面F1が接触する。このサイプS1が無い給送ローラ149において、接触領域CAにおける摩擦力の分布は、山なりの曲線状となり、その摩擦力の平均値はave(a)となる。
一方、図6(b)に示すように、本第1の実施の形態におけるサイプS1が形成された給送ローラ49が、矢印R1の周方向に回転しながら原稿Dに接するときは、同じく接触領域CAで原稿Dと給送ローラ49の外周面F1が接触する。この接触領域において、給送ローラ49には複数のサイプS1が形成されており、矢印R1の周方向において弾性変形することで例えば2つのエッジE1が出現する。これらエッジE1の効果により、接触領域CAにおける摩擦力の分布は、鋸状となり、その接触領域の平均値はave(b)となり、上述のサイプが形成されていない場合のave(a)よりも大きくなる。
図7は第1の実施の形態に係るサイプを有する給送ローラとサイプが無い給送ローラとにおける摩擦特性を示すグラフである。ここでいう摩擦特性は、搬送負荷に対する速度比(搬送速度/外周面速度)で表している。サイプがない場合(グラフ中×)とサイプがある場合(グラフ中〇)との摩擦特性を比較すると、サイプがある方が搬送負荷に対する速度変動(速度低下)を抑制する結果があることが分かる。
以上説明したように、給送ローラ49の外周面F1にサイプS1を設けることにより、原稿Dを搬送する時に原稿Dと給送ローラ49の接触領域CAとにおける摩擦力を大きくすることが可能となる。これにより、原稿Dの搬送負荷に対する速度変動を抑制することができる。また、原稿Dの搬送負荷に対する速度変動を抑制できることで、回転モーメントに対する速度変動も抑制でき、つまり原稿Dの斜行の発生を抑制することができる。
[画像読取装置の動作]
次に、以上のように構成された画像読取装置3の画像の読取り動作について、図8乃至図11を参照しつつ説明する。幅の狭い原稿D1とそれよりも幅が広い原稿D2とを含む複数枚の幅が異なる原稿Dについて流し読みを行う際は、図8に示すように、複数枚の原稿Dの幅方向における一端部を右規制板40に突き当てて原稿トレイ39(図2参照)に載置する。
次に、以上のように構成された画像読取装置3の画像の読取り動作について、図8乃至図11を参照しつつ説明する。幅の狭い原稿D1とそれよりも幅が広い原稿D2とを含む複数枚の幅が異なる原稿Dについて流し読みを行う際は、図8に示すように、複数枚の原稿Dの幅方向における一端部を右規制板40に突き当てて原稿トレイ39(図2参照)に載置する。
このとき、複数枚の原稿Dのうちの最大幅である原稿D2は、幅方向における両端部が右規制板40及び左規制板41に規制されるが、原稿D2よりも幅が狭い原稿D1の他端部は、左規制板41から離間して自由な状態で載置される。そして、原稿D2の幅方向における中央である中心C2は、搬送路46の搬送中心と一致しているが、原稿D1の幅方向における中央である中心C1は、搬送路46の搬送中心と一致していない。
複数枚の原稿Dとして、例えば原稿D1と原稿D2とが載置されると、原稿セット検知センサ86(図3参照)によって、原稿トレイ39(図2参照)に原稿Dが載置されていることが検知される。原稿Dが載置されていることが検知されると、ユーザーによる原稿の読み取りを開始の操作に伴い、原稿幅検知センサ88(図3参照)によって複数枚の原稿Dのうちの最大幅の原稿D2の原稿サイズが検知される。そして、原稿サイズが検知された後に、原稿Dの読取り動作が開始される。
読取り動作が開始されると、分離ソレノイド85は給送ローラ49を保持する保持力を解除し(図2及び図3参照)、給送ローラ49を下降させて原稿トレイ39上の最上位の原稿D1に圧接させる。その後、図8の矢印Aで示すシートの搬送方向に対して給送を開始し、原稿D1(或いは重送した場合は原稿D1及び原稿D2)を分離搬送ローラ51と分離パッド53(図2参照)との間に送り込む。
上述したように、原稿D1の幅方向における中心C1は、搬送路46(原稿D2)の中心C2と一致しない。そのため、図9に示すように、給送ローラ49による原稿D1の給送時に、矢印R3で示す図9中時計回り方向に回転させる回転モーメントが原稿D1に対して生じる。しかし、上述したように、給送ローラ49は、その外周面F1に設けられたサイプS1によって原稿D1に対する摩擦力が大きくなる。これにより、給送ローラ49が原稿Dに伝える搬送力が、サイプが無い場合よりも搬送方向(中心C2の方向)に対して大きくなるため、回転モーメントによる斜行を抑制することができ、斜行の発生(角度)は微小となる。
なお、上述したように、サイズの大きい原稿D2の幅方向における中心(中央)は、搬送路46の中心C2と一致している。そして、原稿D2は、給送時においても両端部が右規制板40及び左規制板41で規制されているため、回転モーメントが生じず、原稿D2の斜行の発生は抑えられる。
例えば原稿D1と原稿D2とが重なった状態(重送状態)で送られた場合は、分離搬送ローラ51及び分離パッド53によって原稿D1と原稿D2とが一枚ずつに分離される。分離された原稿D1は、分離搬送ローラ51によって引抜きローラ対55のニップに搬送される。なお、分離搬送ローラ51は、ワンウェイクラッチ(不図示)を有して構成されており、原稿D1が引抜きローラ対55によって搬送される際には、その分離搬送ローラ51の駆動は解除され、引抜きローラ対55によって搬送される原稿D1と共に連れ回る。
そして、図10に示すように、引抜きローラ対55に搬送された原稿D1は、引抜きローラ56により、その下流側の端部が停止しているレジストローラ対60に搬送される。即ち、原稿D1は、レジストローラ61とレジストレーション従動ローラ62によって形成されたニップに突き当てられるようにしてレジストローラ対60に搬送される。
原稿D1が僅かに斜行した状態でレジストローラ対60に搬送された場合には、レジストローラ対60で斜行が補正される。具体的には、図11に示すように、原稿D1の先行する下流側の端部(先端)が引抜きローラ56のローラ56aによって、停止しているレジストローラ61のローラ61aとレジストレーション従動ローラ62が形成するニップに突き当てられる。原稿D1は、その下流側の端部がレジストローラ対60に突き当てられた後も、引抜きローラ56の回転によってレジストローラ対60に押し込まれる。この引抜きローラ56による押し込みによって原稿D1にループ(撓み)が形成され、このループの形成に伴い、原稿D1には、反時計回り方向(図11の矢印R4)に原稿D1を回転させる回転モーメントが生じる。
そして、原稿D1は、この回転モーメントによって反時計回り方向に回転し、発生していた僅かな(微小な)斜行が補正される。斜行が補正された後、原稿D1は、レジストローラ61によって第1リードローラ対67に搬送される。第1リードローラ対67に搬送された原稿D1は、第1リードローラ65と第1リード従動ローラ66とで挟持され、第1リードローラ65により、第1プラテンガラス29と上流プラテンローラ69との隙間を通過して第2リードローラ対72に搬送される。
原稿D1が第1プラテンガラス29上を通過する際、原稿D1の原稿面は光学台32に設けられたランプ33からの光を反射し、反射された反射光は、ミラー36によってレンズ35に導かれた後に、レンズ35によってCCD37上に集光される。CCD37は、原稿情報を反映した反射光を光電変換し、電子的な画像信号として変換する。
第2リードローラ対72に搬送された原稿D1は、第2リードローラ70によって第2プラテンガラス73と下流プラテンローラ75との隙間を通過するようにして排出ローラ対79へ搬送される。原稿D1は、第2プラテンガラス73上の通過時に第1プラテンガラス29上の通過時に読み取られた原稿面とは反対の面が裏面読取りユニット80で読取られた後、排出ローラ対79によって排出トレイ47に排出される。なお、原稿D2は、上述したように略斜行が発生することなく、同様に、第1プラテンガラス29、及び第2プラテンガラス73に向けて搬送され、原稿D2の画像も読取られ、排出トレイ47に排出される。
読取られた原稿D1及び原稿D2の画像情報は、データとしてメモリに蓄積され、画像形成部5に出力される。そして、画像形成部5は、その画像情報に基づき給送カセット23から給送されたシートPに画像を形成する。
[第1の実施の形態のまとめ]
以上説明したように、本第1の実施の形態に係るADF27においては、給送ローラ49の外周面F1に、原稿Dを搬送する際に両方の側面S1a,S1aが互いに当接するサイプS1を形成した。これにより、原稿Dを搬送する際の給送ローラ49の外周面F1と原稿Dとの摩擦力を大きくすることができる。また、例えば幅が狭い原稿D1とそれよりも幅が広い原稿D2とが原稿トレイ39に混載された場合など、原稿D1の中心C1が給送ローラ49の搬送中心とずれている場合でも、原稿D1の斜行の低減を図ることができる。
以上説明したように、本第1の実施の形態に係るADF27においては、給送ローラ49の外周面F1に、原稿Dを搬送する際に両方の側面S1a,S1aが互いに当接するサイプS1を形成した。これにより、原稿Dを搬送する際の給送ローラ49の外周面F1と原稿Dとの摩擦力を大きくすることができる。また、例えば幅が狭い原稿D1とそれよりも幅が広い原稿D2とが原稿トレイ39に混載された場合など、原稿D1の中心C1が給送ローラ49の搬送中心とずれている場合でも、原稿D1の斜行の低減を図ることができる。
特に上記サイプS1の短手方向の長さが0.1mm以下であることで、両方の側面S1a,S1aが互いに当接して、給送ローラ49の外周面F1の接触領域CAにエッジE1を出現させることができる。
また、上記サイプS1が給送ローラ49の外周面F1において周方向(搬送方向)に対して傾斜するように形成されている。これにより、給送ローラ49により原稿Dを搬送する際にサイプS1により出現するエッジE1が原稿Dの搬送方向に作用し、給送ローラ49の外周面F1と原稿Dとの摩擦力を大きくすることができる。
また、例えばサイプS1が軸方向に形成されていると、エッジE1が出現した際にエッジEの段差の全体が原稿Dに当接して、騒音や速度変動を生じる虞がある。しかしながら、本第1の実施の形態においては、上記サイプS1が給送ローラ49の外周面F1において回転軸50の軸方向に対して傾斜するように形成されている。これにより、騒音の低減や速度変動を低減することができる。
<第2の実施の形態>
ついで、上記第1の実施の形態を一部変更した第2の実施の形態について図12乃至図16を用いて説明する。なお、本第2の実施の形態の説明においては、第1の実施の形態との相違点について説明すると共に、第1の実施の形態と同様な部分については、同符号を付して、その説明を省略する。
ついで、上記第1の実施の形態を一部変更した第2の実施の形態について図12乃至図16を用いて説明する。なお、本第2の実施の形態の説明においては、第1の実施の形態との相違点について説明すると共に、第1の実施の形態と同様な部分については、同符号を付して、その説明を省略する。
本第2の実施の形態に係る画像読取装置3AのADF27Aにおいては、上記第1の実施の形態に係る給送ローラ49の代わりに、給送ローラ100を備えたものである。給送ローラ100は、弾性変形可能な合成ゴム(エチレン-プロピレンジエンゴム、シリコン等)からなる。また、給送ローラ100は、図13(a)に示す矢印R2の周方向に回転しながら原稿に接する外周面F2に、矢印R2の方向に対してジグザグに屈曲した溝であるサイプS2が複数形成されている。
詳細には、図13(b)に示すように、この複数のサイプS2のそれぞれは、第1直線部S2Aと第2直線部S2Bとが交互に繋がるように形成されている。このうちの第1直線部S2Aは、周方向(R2)の上流から下流に向かうにつれて周方向に直交する方向の一方(X1方向)に向かうように傾斜している。また、第2直線部S2Bは、周方向(R2)の一方から他方に向かうにつれて周方向に直交する方向の他方(X2方向)に向かうように傾斜している。
また、サイプS2は、図14に示すように、0.1mm以下である幅W2で、第1の実施の形態と同様の深さL(図5参照)の溝として形成されている。このサイプS2は、原稿Dの搬送時に弾性変形することで、原稿Dとの接触面である外周面F2に複数のエッジE2Aa,E2Ab,E2Ba,E2Bbを形成する。
図15(a)、図15(b)、図16(a)、及び図16(b)において、サイプS2の角となる部分のうち、エッジとして出現する部分を実線で示している。具体的に図15(a)に示すように、給送ローラ100の外周面F2が原稿Dに対して搬送方向の一方である方向Y1に相対移動する場合、サイプS2の方向Y1の下流となる角がエッジE2Aa,E2Bbとして出現する。反対に図15(b)に示すように、給送ローラ100の外周面F2が原稿Dに対して搬送方向の他方である方向Y2に相対移動する場合、サイプS2の方向Y2の下流となる角がエッジE2Ab,E2Baとして出現する。
さらに図16(a)に示すように、給送ローラ100の外周面F2が原稿Dに対して幅方向の一方である方向X1に相対移動する場合、サイプS2の方向X1の下流となる角がエッジE2Ab,E2Bbとして出現する。反対に図16(b)に示すように、給送ローラ100の外周面F2が原稿Dに対して幅方向の他方である方向X2に相対移動する場合、サイプS2の方向X2の下流となる角がエッジE2Aa,E2Baとして出現する。
要するに、第2の実施の形態に係るサイプS2の形状は、給送ローラ100と原稿Dとの間で、何れの方向に力が加わったとしても、サイプS2によって複数のエッジE2Aa,E2Ab,E2Ba,E2Bbの何れかが出現する。これにより、原稿Dと給送ローラ100の外周面F2との摩擦力を大きくすることができる。
ここで、幅の狭い原稿D1とそれよりも幅が広い原稿D2とを含む複数枚の幅が異なる原稿Dについて流し読みを行う際、図12に示すように、原稿D1が右規制板40に突き当てられていない状態で原稿トレイ39(図2参照)に載置されることがある。このとき、原稿D1の幅方向における中心C1Aが、搬送路46の中心C2と一致せず、中心C1Aが中心C2よりも左規制板41に近い側に載置されることがある。すると、給送ローラ100で給送時に時計回り方向(矢印R4の方向)に回転させる回転モーメントが原稿D1に生じる。
しかし、給送ローラ100の外周面F2には上述した第1直線部S2Aと第2直線部S2Bとを有するサイプS2が形成されており、サイプS2により原稿D1と給送ローラ100との間で、搬送方向及び幅方向の両方ともにエッジの効果が生じる。そのため、給送ローラ100と原稿D1との摩擦力が大きくなり、時計回り方向(矢印R4)の回転モーメントが生じても、原稿D1の斜行の低減を図ることができる。つまり、サイプS2により幅サイズが異なる複数枚の原稿Dが混載された場合においても、小サイズの原稿D1の幅方向における載置位置に関わらず、原稿D1の斜行を低減することができる。
なお、以上説明した第2実施の形態における、その他の構成、作用、及び効果は、上記第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
<他の実施の形態の可能性>
なお、以上説明した本第1及び第2の実施の形態においては、給送ローラにサイプを形成したものを説明したが、これに限らず、ローラであれば、どのようなローラにサイプを形成してもよい。例えば給送カセット23からシートPを給送する給送ローラにサイプを形成してもよいし、手差しトレイからシートを給送する給送ローラにサイプを形成してもよい。これらの給送ローラにサイプを形成することでも、記録材としてのシートの斜行の低減を図ることができる。また、この場合、画像形成装置に画像読取装置を備えていないものであっても構わない。
なお、以上説明した本第1及び第2の実施の形態においては、給送ローラにサイプを形成したものを説明したが、これに限らず、ローラであれば、どのようなローラにサイプを形成してもよい。例えば給送カセット23からシートPを給送する給送ローラにサイプを形成してもよいし、手差しトレイからシートを給送する給送ローラにサイプを形成してもよい。これらの給送ローラにサイプを形成することでも、記録材としてのシートの斜行の低減を図ることができる。また、この場合、画像形成装置に画像読取装置を備えていないものであっても構わない。
また、以上説明した本第1及び第2の実施の形態においては、サイプが直線状のもの、或いはジグザグに屈曲したものを説明したが、これに限らず、例えば波型のような曲線形状であってもよい。つまり弾性変形によりエッジが出現すれば、ローラの表面におけるサイプの形状は、どのような形状でも良い。
1…画像形成装置/3…画像読取装置/5…画像形成部/27…ADF(シート搬送装置)/31…リーダ部(読取部)/39…原稿トレイ(シート支持部)/40…右規制板(シート幅規制部)/41…左規制板(シート幅規制部)/49…給送ローラ(ローラ)/50…回転軸/100…給送ローラ(ローラ)/D…原稿(シート)/F1…外周面(表面)/F2…外周面(表面)/S1…サイプ(溝)/S1a…側面/S2…サイプ(溝)/S2A…第1直線部/S2B…第2直線部
Claims (12)
- シートを搬送するローラを備え、
前記ローラは、
シートに接する表面と、
前記表面に形成された溝と、を有し、
前記溝は、その両方の側面がシートを搬送する際に互いに当接するように形成されている、
ことを特徴とするシート搬送装置。 - 前記溝は、短手方向の長さが0.1mm以下である、
ことを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。 - 前記溝は、前記ローラの表面において周方向に対して傾斜するように形成されている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート搬送装置。 - 前記ローラを支持する回転軸を備え、
前記溝は、前記ローラの表面において前記回転軸の軸方向に対して傾斜するように形成されている、
ことを特徴とする請求項3に記載のシート搬送装置。 - 前記溝は、平行に配置された複数の溝であり、
前記複数の溝は、直線状に形成されている、
ことを特徴とする請求項3又は4に記載のシート搬送装置。 - 前記溝は、平行に配置された複数の溝であり、
前記複数の溝は、前記ローラの表面において、前記周方向の上流から下流に向かうにつれて前記周方向に直交する方向の一方に向かうように前記周方向に対して傾斜した第1直線部と、前記周方向の上流から下流に向かうにつれて前記周方向に直交する方向の他方に向かうように前記周方向に対して傾斜した第2直線部と、が交互に繋がるように形成されている、
ことを特徴とする請求項3又は4に記載のシート搬送装置。 - 前記ローラは、合成ゴムにより形成された、
ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載のシート搬送装置。 - 複数枚のシートを支持するシート支持部を備え、
前記ローラは、前記シート支持部に支持された複数枚のシートのうちの最上位のシートに当接して給送する給送ローラである、
ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載のシート搬送装置。 - シートの給送方向と直交する幅方向に移動自在となるように前記シート支持部に配置され、前記シート支持部に支持された複数枚のシートのうちの最大幅のシートの位置を規制するシート幅規制部を備える、
ことを特徴とする請求項8に記載のシート搬送装置。 - 請求項1乃至9の何れか1項に記載のシート搬送装置と、
前記シート搬送装置によって搬送されたシートの画像を読取る読取部と、を備える、
ことを特徴とする画像読取装置。 - 請求項10に記載の画像読取装置と、
前記画像読取装置により読取られた画像を別のシートに形成する画像形成部と、を備える、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至9の何れか1項に記載のシート搬送装置と、
前記シート搬送装置により搬送されるシートに画像を形成する画像形成部と、を備える、
ことを特徴とする画像形成装置。
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JP2021166352A JP2023056877A (ja) | 2021-10-08 | 2021-10-08 | シート搬送装置、画像読取装置、及び画像形成装置 |
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Family Applications (1)
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