JP2023056754A - 自脱型コンバイン - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の課題は、排ワラ搬出チエンの速度をフィードチェンの速度に合わせることで、速度差をなくし、穀稈の搬送が常に円滑に行えるようにすることを目的とする。【解決手段】扱室14内に供給される穀稈を挟持して搬送するフィードチェン7と、フイードチエン7から受け継いで排ワラを機外に搬出処理する排ワラ搬出チエン8を備え、前記排ワラ搬出チエン8には、フィードチェン7とは別駆動可能な駆動モータ18を備え、フィードチェン7の速度に合わせて排ワラ搬出チエン8の速度を制御するよう構成する。【選択図】 図2
Description
この発明は、扱室内に供給される穀稈をフィードチェンにより挟持して搬送する形態の自脱型コンバインに関する。
特許文献1に開示された技術は、フィードチェンの終端から排ワラを受け継いで機外に搬出する排ワラ搬出チエンを電動モータで駆動させる構成で、排ワラ搬出チエンの速度と車速を連動させる構成のコンバインであった。
先行技術の構成では、脱穀負荷がかかると、フィードチェンと排ワラ搬出チエンの速度差が発生し、穀稈搬送に乱れが発生する恐れがあった。
そこで、本発明では、排ワラ搬出チエンの速度をフィードチェンの速度に合わせることで、速度差をなくし、穀稈の搬送が常に円滑に行えるようにすることを目的とする。
この発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。
すなわち、請求項1記載の本発明は、扱室14内に供給される穀稈を挟持して搬送するフィードチェン7と、フィードチェン7から受け継いで排ワラを機外に搬出処理する排ワラ搬出チエン8を備え、前記排ワラ搬出チエン8には、フィードチェン7とは別駆動可能な駆動モータ18を備え、フィードチェン7の速度に合わせて排ワラ搬出チエン8の速度を制御するよう構成してあることを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1において、前記フィードチェン7の停止時には、前記排ワラ搬出チエン8がその停止時から所定時間経過後に停止する構成としてあることを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2において、前記フィードチェン7には、そのフィードチェン7の回転速度を検出する回転センサ22を設け、排ワラ搬出チエン8は、フィードチェン7と連動して速度変化しながら作動するよう制御可能に構成してあることを特徴とする。
以上要するに、請求項1記載の本発明によれば、脱穀負荷によってフィードチェン7と排ワラ搬出チエン8の速度差が発生することがなく、穀稈の搬送乱れを防止し、常に安定した姿勢で円滑な搬送を期待することができる。
請求項2記載の本発明によれば、請求項1記載の効果に加えて、フィードチェン7停止時には、排ワラ搬出チエン8がその停止後から所定時間経過後に停止することで、フィードチェン7と排ワラ搬出チエン8との間に排ワラが残らなくなり、機内に排ワラが落下しにくく、また、再起動時においても排ワラ茎稈の乱れが少なくなる。
請求項3記載の本発明によれば、請求項1又は請求項2記載の効果に加えて、車速に連動してフィードチェン7と排ワラ搬出チエン8の速度が変化するため、低速時、フィードチェン7の速度が遅い時に排ワラ引継ぎ部で、排ワラ搬出チエン8が排ワラを速く送り過ぎて株元側先行姿勢になりやすい問題を解消でき、常に正常な姿勢で安定よく引継ぎ搬出することができる。
次に、この発明の実施例を図面に基づき説明する。
図1は、圃場に立毛する穀稈を自走しながら刈り取って収穫する自脱型コンバインを示すものであり、要するに、刈取部5で刈り取られた穀稈を脱穀装置(脱穀部)6の扱室14内へ供給し、フィードチェン7により株元側を挟持して搬送し、その終端からは脱穀処理後の排ワラを機外に搬出する排ワラ搬出チエン8に引継いで、機外に搬出する形態の自脱型コンバインであって、走行クローラ1を具備する車体2の前方には、穀稈引起し装置3、刈刃4、刈取穀稈搬送装置などからなる刈取部5を備え、そして、揚上搬送された刈取穀稈は車体後部の脱穀部6の扱室14内に供給され、株元部はフィードチェン7に受け継がれて挟持搬送され、脱穀後の排ワラは排ワラ搬出チエン8によって機外に搬出され、排ワラカッタ9に受け入れられて切断されるようになっている。
そして、刈取部5の横側には、操作ボックス10、運転席11などからなる運転操作部が配置され、その後方には脱穀された穀物を一時的に貯留するグレンタンク12が塔載されている。タンク12内の穀物が満杯になると、排出オーガ13によって機外の所定位置に排出されるようになっている。
次に、図2及び図3に示す構成について説明する。
扱室14内に供給される穀稈は、フィードチェン7によって挟持搬送されながら、扱胴15の回転によって脱穀処理されるようになっている。
排ワラ搬出チエン8は、排ワラ株元チエン8aと排ワラ穂先チエン8bとからなり、排ワラ穂先チエン8b後方の駆動軸17上に設けた駆動モータ18によって駆動する構成になっている。従来は、扱胴軸16からベルトでベベルギヤケースを介して排ワラ搬出チエン8を駆動していたが、扱室14から排出される排ワラに伝動ベルトが近く排ワラの持ち回りやワラ屑の持ち込みが発生してベベルギヤケース周辺にワラ屑が堆積することが多々あった。
そこで、排ワラ搬出チエン8をモータ18で駆動することで、騒音減少、扱胴15からのベルト伝動がなくなり、ワラ屑の持ち込みによる堆積がなくなるに至った。
なお、図3に示す駆動軸17上には、株元側と穂先側の駆動スプロケット19aと19bが軸着されている。
図2に示すように、排ワラ株元チエン8aと排ワラ穂先チエン8bが支持フレーム20によって一体的に支持され、回動支点軸21を中心として排ワラ搬出チエン8が一体で上方へオープンできるようになっている。これによると、周辺のメンテナンスが向上し、排ワラ搬出チエン8の駆動をモータ18で行うためベルトを外す等の作業がなくなって便利である。
フィードチェン7には、このフィードチェン7の回転速度を検出する回転センサ22が設けられており、排ワラ搬出チエン8はフィードチェン7と連動して作動するように制御可能に構成されている。つまり、回転センサ22によって検出されたフィードチェン7の回転速度に合わせて、排ワラ搬出チエン8が作動するよう制御器23を介して排ワラ搬出チエン8の駆動モータ18を制御する構成になっている。
従って、脱穀負荷によってフィードチェン7と排ワラ搬出チエン8の速度差が発生することがなく、穀稈の搬送乱れを防止し、常に安定した姿勢で円滑な搬送を期待することができる。
排ワラ搬出チエン8を駆動モータ18によって駆動制御する構成にあって、且つ、フィードチェン7には回転センサ22を設け、そして、排ワラ搬出チエン8はフィードチェン7と連動して作動するよう制御する構成において、フィードチェン7の停止時には、排ワラ搬出チエン8が所定時間経過後(数秒)に停止するようになっている。要するに、排ワラ搬出チエン8が数秒遅れて停止するため、フィードチェン7と排ワラ搬出チエン8との引継ぎ部に排ワラが残らなくなり、機内に排ワラが落下しにくくなるばかりでなく、再起動時においても排ワラ茎稈の乱れが少なくなる。この所定時間は、作業者によって設定できる構成であっても良い。
排ワラ搬出チエン8を駆動モータ18によって駆動制御する構成において、車速と連動して速度が変化するフィードチェン7に回転センサ22を設け、排ワラ搬出チエン8は、フィードチェン7と連動して速度変化しながら作動するように制御する構成になっている。従来では、車速が低速になった際はフィードチェン7の速度が遅くなり、排ワラ引継ぎ部では、排ワラ搬出チエン8が速いために排ワラ搬出チエン8が排ワラを速く送り過ぎて株元側先行姿勢になりやすい。しかし、上記構成によると、フィードチェン7と排ワラ搬出チエン8が同期して作動することで、フィードチェン7と排ワラ搬出チエン8の搬送速度が変化することがなく、正常な搬送姿勢を保ち安定する。
排ワラ搬出チエン8を駆動モータ18によって駆動制御する構成において、車速と連動して速度が変化するフィードチェン7に回転センサ22を設け、排ワラ搬出チエン8は、フィードチェン7と連動して速度変化しながら作動するように制御する構成で、図面は省略しているが、ノッタ作業を感知したときには、フィードチェン7の速度に関係なく排ワラ搬出チエン8は一定速度で駆動する構成とすることができる。カッタ作業時にはフィードチェン7と排ワラ搬出チエン8が同期して作動することで、フィードチェン7と排ワラ搬出チエン8の搬送速度が変化することがなく搬送姿勢が安定し、切断性能も安定するが、ノッタ作業の場合には、若干の株元先行の方がパッカーでの取り込みが良くなると共に、排ワラ搬出チエン8から一定速度で放出されることで結束ミスが少なくなる。
排ワラ搬出チエン8がフィードチェン7と連動して速度変化しながら作動する構成に加えて、扱室14の出口上方にカメラを設けて、排ワラ搬出姿勢を確認しながら排ワラ搬出速度を微調整することができる。
また、排ワラ搬出チエン8がフィードチェン7と連動して速度変化しながら作動する構成に加えて、車速が速くなるに従って排ワラ搬出チエン8の排ワラ株元チエン8aより排ワラ穂先チエン8bがより速くなるように構成することで、排ワラ搬出途中で搬出姿勢を矯正することができる。つまり、車速が速くなって扱室14内での穀稈処理量が多くなるとワラ屑等に阻害されて扱室14の出口では穂先遅れになる傾向が多々あるが、上記構成によって搬出姿勢を矯正することができる。
次に、別実施例について説明する。
先ず、図5及び図6において、自脱型コンバインで、エンジン(図示省略)からの排気ガスを処理する排気ガス浄化装置(DPF)25が設けられており、断熱と保護を兼ねたDPFカバー26によって被覆されている。もともと、DPFカバー26は、ワラ屑等が飛散しても火災を防止し、また。作業者が誤って排気ガス浄化装置25に触ってひどい火傷になる恐れを防止するために設けられたものである。
DPFカバー26内には、排気ガス浄化装置25の上部において排気ガス浄化装置25の状態を検出するDPFセンサ28が設けられている。
そして、DPFカバー26には、熱を放熱する放熱口を開口して開閉可能な開閉蓋27を設けている。
エンジンが停止し、DPFカバー26内の風が止まった後、運転者が運転席11を降りたら運転席11のスプリングの上昇によってDPFカバー26の放熱口の開閉蓋27がDPFセンサ28上方近くで開き、放熱口から熱気が吐き出されるので、DPFカバー26内に熱気が籠もることを回避でき、DPFセンサ28を安全に保護することができる。
開閉蓋27は、図5に示ように、横軸29を支点として揺動開閉する構成、或いは縦軸を支点に揺動開閉するもであってもよい。また、図6に示すように、開閉蓋27がスライドによって開閉する構成であってもよい。
なお、開閉蓋27の開いた箇所には、大きなゴミの侵入を防ぐため、防塵用スリット板や防塵用網板を設けておくと良い。
6 脱穀装置(脱穀部)
7 フィードチェン
8 排ワラ搬出チエン
14 扱室
15 扱胴
18 駆動モータ
22 回転センサ
7 フィードチェン
8 排ワラ搬出チエン
14 扱室
15 扱胴
18 駆動モータ
22 回転センサ
Claims (3)
- 扱室(14)内に供給される穀稈を挟持して搬送するフィードチェン(7)と、フィードチェン(7)から受け継いで排ワラを機外に搬出処理する排ワラ搬出チエン(8)を備え、前記排ワラ搬出チエン(8)には、フィードチェン(7)とは別駆動可能な駆動モータ(18)を備え、フィードチェン(7)の速度に合わせて排ワラ搬出チエン(8)の速度を制御するよう構成してあることを特徴とする自脱型コンバイン。
- 前記フィードチェン(7)の停止時には、排ワラ搬出チエン(8)がその停止時から所定時間経過後に停止する構成としてあることを特徴とする請求項1記載の自脱型コンバイン。
- 前記フィードチェン(7)には、フィードチェン(7)の回転速度を検出する回転センサ(22)を設け、排ワラ搬出チエン(8)は、フィードチェン(7)と連動して速度変化しながら作動するよう制御可能に構成してあることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自脱型コンバイン。
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JP2021166153A JP2023056754A (ja) | 2021-10-08 | 2021-10-08 | 自脱型コンバイン |
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