JP2017176037A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】コンバインにおいて、排藁処理を行う部分まで搬送される穀稈の株元部を下側から支える簡素な構成を提供する。
【解決手段】このコンバイン10は、脱穀装置14と、排藁カッタ装置53と、フィードチェーン81と、排藁搬送装置50と、株元ガイド体90と、を備える。脱穀装置14は、刈り取った穀稈を脱穀する。排藁カッタ装置53は、脱穀装置14で脱穀した穀稈を処理する。フィードチェーン81は、細長く形成された穀稈搬送通路70に沿って、脱穀装置14で脱穀される穀稈を搬送する。排藁搬送装置50は、フィードチェーン81から穀稈を受け継いで、穀稈搬送通路70の内部に穀稈を取り込むように排藁カッタ装置53へ搬送する。株元ガイド体90は、排藁搬送装置50が穀稈を取り込む部分のみにおいて、穀稈が穀稈搬送通路70から外側に出ている部分を支える。
【選択図】図4

Description

本発明は、排藁処理装置を備えたコンバインにおいて、排藁処理を円滑に行うための構成に関する。
従来から、刈り取った穀稈の株元部の垂れ下がりを防止する株元ガイド体を備えたコンバインが知られている。特許文献1は、この種のコンバインを開示する。
特許文献1のコンバインは、穀稈供給口を前側に位置させた脱穀装置を車体上に搭載し、穀稈供給口の側部位置に始端部分を連通させた扱口を後部の排藁位置まで開口して形成し、この扱口の外側に沿わせたチェーンレールの案内面に沿わせて案内可能に巻回してフィードチェーンを設け、上側に対向させて配置させた挟扼杆との間で穀稈の株元を挟持し、穂先側を扱室内に挿入した状態で搬送する構成となっている。また、特許文献1のコンバインは、フィードチェーンの移動通路より外側に間隔を隔てて、穀稈の株元部の移動通路に沿わせて穀稈の株元部を下側から支えて案内する株元ガイド体を、後部の排藁位置まで延長して設けた構成となっている。特許文献1のコンバインは、この構成により、穀稈丈の極端に長い長稈がフィードチェーンと挟扼杆とによって挟持されて搬送される工程で機体より外側に突出する株元部を株元ガイド体が支えて垂れ下がりを防止しながら案内することができるとする。
特開2011−130737号公報
上記特許文献1では、機体の側方に飛び出した棒状の株元ガイド体がフィードチェーンの長さと同程度の長さに構成されている。従って、機体のコンパクト化、低コスト化が困難であり、更に機体の運搬やメンテナンスも容易でない点で改善の余地があった。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、コンバインにおいて、排藁処理を行う部分まで搬送される穀稈の株元部を下側から支える簡素な構成を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の構成のコンバインが提供される。即ち、このコンバインは、脱穀装置と、排藁処理装置と、第1搬送装置と、第2搬送装置と、ガイド体と、を備える。前記脱穀装置は、刈り取った穀稈を脱穀する。前記排藁処理装置は、前記脱穀装置で脱穀した前記穀稈を処理する。前記第1搬送装置は、細長く形成された穀稈搬送通路に沿って、前記脱穀装置で脱穀される前記穀稈を搬送する。前記第2搬送装置は、前記第1搬送装置から前記穀稈を受け継いで、前記穀稈搬送通路の内部に前記穀稈を取り込むように前記排藁処理装置へ搬送する。前記ガイド体は、前記第2搬送装置が前記穀稈を取り込む部分のみにおいて、前記穀稈が前記穀稈搬送通路から外側に出ている部分を支える。
これにより、第2搬送装置が穀稈を取り込む部分の近傍に配置されたコンパクトなガイド体によって、穀稈搬送通路の外側にはみ出した穀稈の株元部が垂れ下がらなくなり、第2搬送装置から排藁処理装置に搬送される穀稈の姿勢を乱れにくくすることができる。その結果、排藁処理装置における良好な処理が可能なコンバインを低コストで実現できる。
前記のコンバインにおいては、前記ガイド体は、前記穀稈を水平に支持することができるように配置されることが好ましい。
これにより、穀稈搬送通路から外側にはみ出した部分の穀稈がガイド体に支持されることで曲げや垂れ下がりが殆ど生じなくなるので、第2搬送装置が穀稈を円滑に取り込んで搬送することができる。その結果、排藁処理装置における処理を更に良好に行うことができる。
前記のコンバインにおいては、前記ガイド体は、当該ガイド体を除いた機体の最外側に収まるように配置されることが好ましい。
これにより、ガイド体が外側に出っ張らないため、例えばコンバインを移動のためにトラックに積載する際にガイド体を取り外したり折り畳んだりする必要が無くなる。その結果、利便性を向上させることができる。
前記のコンバインにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記第1搬送装置は、側方に回動することで開放できるように構成される。前記ガイド体は、前記第1搬送装置を開放したときに、前記穀稈搬送通路の内部に入り込む。
これにより、ガイド体を取り外したりせずに、第1搬送装置を開放することができる。その結果、第1搬送装置のメンテナンス性を向上させることができる。
前記のコンバインにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記コンバインは、前記脱穀装置の側面を覆う着脱可能なサイドカバーを備える。前記ガイド体は、前記サイドカバーで覆われる内部部材に固定されるとともに、前記サイドカバーの上方を通過して当該サイドカバーの外側に延びる。
これにより、ガイド体を取り外すことなくサイドカバーを着脱することができる。その結果、サイドカバーで覆われている部分のメンテナンス性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るコンバインの全体的な構成を示す右側面図。 コンバインの平面図。 (a)脱穀装置の近傍の様子を示す右側面図。(b)脱穀装置の近傍の様子を示す平面図。 株元ガイド体の近傍の様子を示す右側面図。 株元ガイド体の近傍の様子を示す平面図。 株元ガイド体が穀稈の株元部を支える様子を示す平面図。 脱穀サイド下部カバーを取り外す様子を示す右側面図。 脱穀サイド下部カバーを取り外す様子を示す平面図。 フィードチェーンを側方に回動する様子を示す平面図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に係るコンバイン10の全体的な構成を示す右側面図である。図2は、コンバイン10の平面図である。図3は、(a)は、脱穀装置14の近傍の様子を示す右側面図である。(b)は、脱穀装置14の近傍の様子を示す平面図である。なお、以下の説明で「左」「右」等というときは、コンバイン10が刈取時に進む方向に向かって左及び右を意味するものとする。
図1に示す本実施形態のコンバイン10は、いわゆる自脱型コンバインとして構成されている。このコンバイン10は、左右1対の走行クローラ12によって支持された機体11を備えている。
機体11は、稲、麦等の穀稈71の株元を刈り取るための刈取部13と、フィードチェーン(第1搬送装置)81を有し刈取部13で刈り取った穀稈71を脱穀する脱穀装置14と、脱穀後の穀粒を貯留するグレンタンク16と、グレンタンク16内の穀粒を機体11の外部に排出する排出オーガ17と、脱穀後の穀稈71である排藁をフィードチェーン81から引き継いで後方に搬送する排藁搬送装置(第2搬送装置)50と、排藁搬送装置50で搬送された排藁を処理する排藁カッタ装置(排藁処理装置)53と、を備える。
走行クローラ12は、コンバイン10を走行させるための部分であり、機体11の下部の左側及び右側のそれぞれに支持されている。
刈取部13は、機体11の前部に配置されている。刈取部13は、複数の分草体31と、バリカン式の刈取刃を有する刈取装置47と、を備えている。
複数の分草体31は、刈取部13の前下部において、機体11の左右方向に並べて設けられている。分草体31は、図2に示すように穀稈71と穀稈71の間に差し込まれることにより、穀稈71を刈り取るべき幅を規定するためのものである。また、倒れた状態の穀稈71を当該分草体31がすくい上げることによって、当該穀稈71の刈取りを容易にする。
刈取装置47は、分草体31の後方に設けられている。分草体31の間に差し込まれた穀稈71は、その根元付近を刈取刃によって切断され、刈り取られる。刈取装置47によって刈り取られた穀稈71は、図略の穀稈搬送装置(搬送チェーン及び縦搬送チェーン等)によって、後述するフィードチェーン81の前端側(送り始端側)に受け継がれる。
脱穀装置14は、コンバイン10の前後方向の略中央から少し後方にかけて、かつ、コンバイン10の上下方向の略中央から少し上方にかけて、機体11の左側に設けられている。脱穀装置14は、前記穀稈搬送装置から受け継がれた穀稈71を機体11の後方に搬送可能に配置されたフィードチェーン81を備える。脱穀装置14の左側の側面は、脱穀サイド上部カバー60と、開閉可能に設けられた脱穀サイド下部カバー(サイドカバー)61と、によって覆われている。
フィードチェーン81は、機体11の左端側に配置されている。コンバイン10は駆動プーリ86を備えており、エンジン20の駆動力の一部が図略の伝達機構を介して駆動プーリ86に伝達されることにより、フィードチェーン81が図面の矢印の方向に駆動される。
脱穀サイド上部カバー60と脱穀サイド下部カバー61との間には、穀稈71を搬送するための細長い穀稈搬送通路70が溝状に形成されている。この穀稈搬送通路70は、機体11の左側を開放させるように設けられている。フィードチェーン81は、脱穀サイド下部カバー61の上端付近に配置されており、フィードチェーン81で搬送される穀稈71が前記穀稈搬送通路70を通過するように構成されている。
脱穀サイド上部カバー60の後部には、図4に示す回動機構64aによって回動可能に構成されたシャッター部材64が取り付けられている。シャッター部材64は、排藁搬送装置50の左側を覆うように配置されている。
図3(a)及び図3(b)に示すように、脱穀装置14は、穀稈71を脱穀するための扱胴82を備える。この扱胴82は、脱穀装置14内の前部上方に設置されている。この扱胴82の中心軸は、前記フィードチェーン81の搬送方向に略沿わせるように配置されており、扱胴82の外周には複数の扱歯83が設けられている。また、扱胴82の下方位置には粗選別を行うためのクリンプ網84が備えられる。このクリンプ網84は、扱胴82の下部を覆うように円弧面状に構成されている。このクリンプ網84の下方には、風選別及び揺動選別により穀粒を取り出す選別装置15が配置されている。
この構成で、穀稈71はフィードチェーン81に挟持された状態で脱穀装置14に搬送され、扱胴82の回転による衝撃作用、扱歯83によるしごき作用等によって脱穀される。なお、図3(b)では、図面を分かり易くするために、フィードチェーン81で搬送される穀稈71を実際よりも疎らに示している。
グレンタンク16は、脱穀装置14の右側に設けられている。より詳細には、グレンタンク16は、コンバイン10の前後方向の略中央から後方にかけて、かつ、コンバイン10の上下方向の略中央から上方にかけて、機体11の右側に設けられている。グレンタンク16は、選別装置15で選別された穀粒を貯留する。
排出オーガ17は、機体11の上部に配置されている。この排出オーガ17は図示しないスクリューコンベアを備えており、このスクリューコンベアを駆動することで、グレンタンク16の内部の穀粒を、排出オーガ17の先端に形成された排出口まで搬送して排出することができる。
排藁搬送装置50は、排藁株元搬送部51と、排藁穂先搬送部52と、を備える。
排藁株元搬送部51は、例えば図5に示すように、フィードチェーン81の後端側(送り終端側)から延びるように配置されている。排藁株元搬送部51は、平面視で、後方へ行くに従って機体11の内側(右側)となるように傾斜して配置されている。排藁株元搬送部51は、脱穀装置14で穀粒が取り除かれた穀稈71(排藁)の株元側を後方へ搬送する。
排藁穂先搬送部52は、排藁株元搬送部51よりも右側(機体11の内側)に、排藁株元搬送部51と平行に配置されている。排藁穂先搬送部52は、脱穀装置14で穀粒が取り除かれた穀稈71(排藁)の穂先側を後方へ搬送する。
排藁搬送装置50のうち前端側(送り始端側)の一部の左側は、図4に示すように、前述の脱穀サイド上部カバー60によって覆われている。また、排藁搬送装置50のうち後端側(送り終端側)の左側は、脱穀サイド上部カバー60の後方に設けられた排藁上部カバー63によって覆われている。排藁上部カバー63の側面には、表示灯66が側方に突出するように取り付けられている。本実施形態のコンバイン10においては、この表示灯66の左端部がコンバイン10の最外側に位置している。
排藁カッタ装置53は、排藁搬送装置50の後方かつ排藁搬送装置50よりも下方に設けられている。排藁カッタ装置53は図示しない多数の回転刃を備えており、この回転刃は、機体左右水平方向に配置されたカッタ軸に適宜の間隔をあけて並べて取り付けられている。この構成で、排藁カッタ装置53は、排藁搬送装置50によって搬送された排藁を適宜の長さに切り刻み、機外へ排出する。
排藁上部カバー63の下方かつ脱穀サイド下部カバー61の後方には、排藁下部カバー62が設けられている。排藁カッタ装置53の左側は、この排藁下部カバー62によって覆われている。
図1に示すように、機体11の右側前部であってグレンタンク16の前方には、キャビン22が設けられている。このキャビン22の内部には、運転座席41及びステアリングホイール42等が配置されている。
運転座席41は、コンバイン10を運転するオペレータが座るための座席である。ステアリングホイール42は、コンバイン10を旋回させるための操作を行う操作具である。
機体11は、運転座席41の下方に配置された動力源としてのエンジン20を備える。本実施形態において、このエンジン20はディーゼルエンジンとして構成されている。
次に、図4から図6までを参照しながら、株元ガイド体90及び穀稈搬送通路70について説明する。図4は、株元ガイド体90の近傍の様子を示す右側面図である。図5は、株元ガイド体90の近傍の様子を示した平面図である。図6は、株元ガイド体90が穀稈71の株元部71fを支える様子を示す平面図である。
図4に示すように、フィードチェーン81を駆動させる駆動プーリ86の近傍(フィードチェーン81の送り終端側の近傍)には、フィードチェーン81が駆動プーリ86から外れないように駆動プーリ86の外周部分左側を覆うためのチェーン外れ防止板(内部部材)87が設けられている。チェーン外れ防止板87の上縁は、穀稈の搬送経路に実質的に沿うように形成されている。チェーン外れ防止板87の大部分は、脱穀サイド下部カバー61によって左側が覆われているが、チェーン外れ防止板87の上端部は覆われずに露出している。そして、この露出した部分において、棒状の株元ガイド体90の根元部が当該チェーン外れ防止板87に取り付けられている。
図5に示すように、株元ガイド体90は、丸棒状の細長い部材が折り曲げられることにより構成され、取付部90aと、第1ガイド部90bと、第2ガイド部90cと、で構成されている。
取付部90aは、チェーン外れ防止板87の上縁部と平行に向けられた状態で、溶接によりチェーン外れ防止板87に固定されている。この取付部90aは、フィードチェーン81によって穀稈71が搬送される方向に平行な向きに配置されている。
第1ガイド部90bは、取付部90aの後端から連続して後方に延びるように配置されている。第1ガイド部90bは、側面視では図4に示すように取付部90aと向きがほぼ同じであるが、平面視では図5に示すように、後方にいくに従って機体11から左側へ遠ざかるように傾斜して配置されている。
第2ガイド部90cは、第1ガイド部90bの後端から連続して更に後方に延びるように配置されている。第2ガイド部90cは、側面視では図4に示すように取付部90a及び第1ガイド部90bと向きがほぼ同じであり、平面視では図5に示すように取付部90aと向きがほぼ同じとなるように配置されている。
ここで、図4の太い破線矢印は、穀稈搬送通路70に沿って穀稈71が搬送される向きを示している。この図4に示すように、穀稈搬送通路70は、上側の脱穀サイド上部カバー60、シャッター部材64及び排藁上部カバー63と、下側の脱穀サイド下部カバー61及び排藁下部カバー62と、の間で、前後方向に細長く形成されている。
一方、株元ガイド体90は、穀稈搬送通路70の長手方向中途部(フィードチェーン81の送り終端側の端部近傍)から、側面視で当該穀稈搬送通路70の下側の縁に沿うように配置されている。また、株元ガイド体90の第1ガイド部90bは、図5に示すように、平面視で機体11の後方にいくに従って機体11から若干遠ざかるように傾斜して配置されている。
この構成で、穀稈71を刈り取って脱穀装置14で脱穀する場合、穀稈搬送通路70から株元部が左側に突出した状態で、穀稈71がフィードチェーン81によって搬送される。そして、脱穀装置14で脱穀された後の穀稈71は、フィードチェーン81の送り終端側の端部付近において排藁搬送装置50に受け継がれる。排藁搬送装置50は、穀稈71を機体の内部に取り込みつつ、言い換えれば、穀稈71を穀稈搬送通路70の奥(機体右側)に引き込みつつ、更に後方に搬送して排藁カッタ装置53に投入する。
ところで、コンバイン10によって刈り取られる穀稈71としては、米、麦等様々なものが考えられるが、刈り取られる穀稈71が長い場合は、穀稈71の株元部が穀稈搬送通路70から出る長さも大きくなる。
この点、本実施形態では図6に示すように、フィードチェーン81の送り終端側(排藁搬送装置50の送り始端側)から後方の部分において、穀稈搬送通路70から機体11の側方に長くはみ出した穀稈71の株元部71fは、株元ガイド体90によって下側から支持される。従って、長い穀稈71を刈り取って収穫する場合で、当該穀稈71の腰が弱かったとしても、穀稈71が垂れ下がらないように株元ガイド体90によって支持した状態で、当該穀稈71を排藁搬送装置50によって穀稈搬送通路70の奥に引き込むことができる。この結果、穀稈71の垂れ下がりが排藁搬送装置50による穀稈71の取込みに対して抵抗となるのを防止できるので、排藁搬送装置50による円滑な搬送を実現することができる。また、上記のように穀稈71の垂れ下がりによる抵抗を防止できるので、排藁搬送装置50によって搬送される穀稈71の姿勢が安定し、排藁カッタ装置53に投入される穀稈71の姿勢を整えることができる。その結果、排藁カッタ装置53における穀稈71の切断等の処理が容易になり、作業効率を向上させることができる。
ここで、株元ガイド体90は、穀稈搬送通路70のうち、排藁搬送装置50が穀稈71を取り込む部分(言い換えれば、穀稈71の垂れ下がりが当該穀稈71の搬送に影響を与え易い部分)においてだけ、穀稈71を下から支持するように構成されている。逆に言えば、フィードチェーン81によって穀稈71を実質的に搬送している部分では、穀稈71の株元部71fは支持されない。従って、株元ガイド体90は、例えば本実施形態に示すようにチェーン外れ防止板87に一端を固定した短い棒状部材によって実現することができる。これにより、構成の簡素化及び軽量化を容易に実現することができる。
また、株元ガイド体90は、図4に示すように、穀稈搬送通路70の下側の縁と側面視で殆ど一致するように配置されている。従って、穀稈搬送通路70から出ている穀稈71(株元部71f)を、株元ガイド体90によって略水平に(穀稈71に曲げや垂れ下がりを殆ど生じることなく)支えることができるので、排藁カッタ装置53に搬送される穀稈71の姿勢を更に安定させることができる。
更には、株元ガイド体90が有する第1ガイド部90bは、平面視で、後方にいくに従って左側となるように傾斜している。この傾斜により、第1ガイド部90bは、後方に向けて搬送される穀稈71の株元部71fを徐々に持ち上げて支持するように作用する。従って、排藁搬送装置50が穀稈71を取り込む部分での抵抗を一層少なくすることができ、円滑な搬送を実現することができる。
また、株元ガイド体90の第2ガイド部90c(最も左側に張り出している部分)は、図5に示すように、表示灯66の左端よりも機体11の左右方向内側に配置されている。これにより、株元ガイド体90が機体11の左右幅(最外側)を広げないコンパクトな構成を実現できるので、例えばコンバイン10を搬送のためにトラックに積載する場合等に、株元ガイド体90を取り外したり折り畳んだりする必要が無くなる。
次に、図7から図9までを参照しながら、株元ガイド体90の配置とフィードチェーン81等の機体11のメンテナンス性との関係について説明する。図7は、脱穀サイド下部カバー61を取り外す様子を示す右側面図である。図8は、脱穀サイド下部カバー61を取り外す様子を示す平面図である。図9は、フィードチェーン81を側方に回動する様子を示す平面図である。
まず、脱穀サイド下部カバー61の着脱について説明する。図7及び図8に示すように、脱穀サイド下部カバー61は、機体11に対して着脱可能に取り付けられている。なお、カバーを着脱可能とする構成については、例えば公知のフック機構等、任意のものを用いることができる。
上述したように、チェーン外れ防止板87の大部分は脱穀サイド下部カバー61によって覆われているが、株元ガイド体90は、(脱穀サイド下部カバー61によって覆われていない)チェーン外れ防止板87の上端部に取り付けられている。従って、図4に示すように、株元ガイド体90と脱穀サイド下部カバー61とが側面視で重ならない配置が実現されている。
また、株元ガイド体90は、脱穀サイド下部カバー61の上方を通過して、脱穀サイド下部カバー61よりも機体11の外側に延びている。従って、脱穀サイド下部カバー61は、株元ガイド体90を取り外すことなく、図7及び図8に示すように機体11に対して容易に着脱することができる。
次に、フィードチェーン81の開放について説明する。図9に示すように、脱穀サイド下部カバー61を取り外した状態で、フィードチェーン81は、駆動プーリ86近傍に設けられた図略の回動機構によって、上下方向の軸線を中心にして回動できるように構成されている。このフィードチェーン81は、前側が機体11の左方に開くように構成されている。
チェーン外れ防止板87及び株元ガイド体90は、フィードチェーン81の回動とともに回動する。ここで図4に示すように、株元ガイド体90が備える第1ガイド部90b及び第2ガイド部90cは、側面視で穀稈搬送通路70の開口領域に含まれるように位置している。従って、チェーン外れ防止板87に固定されている株元ガイド体90は、フィードチェーン81の回動に伴って、図9に示すように穀稈搬送通路70の内部に入り込む。このとき、株元ガイド体90は、排藁カッタ装置53及びシャッター部材64の何れに対しても上下方向で避けることで、フィードチェーン81の回動を妨げない。このように、フィードチェーン81を開放するときに株元ガイド体90が他の部材と干渉しないので、フィードチェーン81のメンテナンス作業が容易になる。
以上に説明したように、本実施形態のコンバイン10は、脱穀装置14と、排藁カッタ装置53と、フィードチェーン81と、排藁搬送装置50と、株元ガイド体90と、を備える。脱穀装置14は、刈り取った穀稈71を脱穀する。排藁カッタ装置53は、脱穀装置14で脱穀した穀稈71を処理する。フィードチェーン81は、細長く形成された穀稈搬送通路70に沿って、脱穀装置14で脱穀される穀稈71を搬送する。排藁搬送装置50は、フィードチェーン81から穀稈71を受け継いで、穀稈搬送通路70の内部に穀稈71を取り込むように排藁カッタ装置53へ搬送する。株元ガイド体90は、排藁搬送装置50が穀稈71を取り込む部分のみにおいて、穀稈71が穀稈搬送通路70から外側に出ている部分を支える。
これにより、排藁搬送装置50が穀稈71を取り込む部分の近傍に配置されたコンパクトな株元ガイド体90によって、穀稈搬送通路70の外側にはみ出した穀稈71の株元部71fが垂れ下がらなくなり、排藁搬送装置50から排藁カッタ装置53に搬送される穀稈71の姿勢を乱れにくくすることができる。その結果、排藁カッタ装置53における良好な処理が可能なコンバイン10を低コストで実現できる。
また、本実施形態のコンバイン10においては、株元ガイド体90は、穀稈71を水平に支持することができるように配置される。
これにより、穀稈搬送通路70から外側にはみ出した部分の穀稈71が株元ガイド体90に支持されることで曲げや垂れ下がりが殆ど生じなくなるので、排藁搬送装置50が穀稈71を円滑に取り込んで搬送することができる。その結果、排藁カッタ装置53における処理を更に良好に行うことができる。
また、本実施形態のコンバイン10においては、株元ガイド体90は、当該株元ガイド体90を除いた機体11の最外側に収まるように配置される。
これにより、株元ガイド体90が外側に出っ張らないため、例えばコンバイン10を移動のためにトラックに積載する際に株元ガイド体90を取り外したり折り畳んだりする必要が無くなる。その結果、利便性を向上させることができる。
また、本実施形態のコンバイン10においては、フィードチェーン81は、側方に回動することで開放できるように構成される。株元ガイド体90は、フィードチェーン81を開放したときに、穀稈搬送通路70の内部に入り込む。
これにより、株元ガイド体90を取り外したりせずに、フィードチェーン81を開放することができる。その結果、フィードチェーン81のメンテナンス性を向上させることができる。
また、本実施形態のコンバイン10においては、脱穀装置14の側面を覆う着脱可能な脱穀サイド下部カバー61を備える。株元ガイド体90は、脱穀サイド下部カバー61で覆われるチェーン外れ防止板87に固定されるとともに、脱穀サイド下部カバー61の上方を通過して当該脱穀サイド下部カバー61の外側に延びる。
これにより、株元ガイド体90を取り外すことなく、脱穀サイド下部カバー61を容易に着脱することができる。その結果、脱穀サイド下部カバー61で覆われている部分(例えば、フィードチェーン81等)のメンテナンス性を向上させることができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
株元ガイド体90は、前部(取付部90a)だけが固定されて片持ち支持されることに代えて、例えば後部をステー等によって支持する構成とすることもできる。
上記の実施形態のように株元ガイド体90を溶接でチェーン外れ防止板87に固定する構成に代えて、例えばボルト等の固定部材を用いて、チェーン外れ防止板87に対して株元ガイド体90を取外し可能に固定することもできる。
株元ガイド体90は、チェーン外れ防止板87に代えて、脱穀サイド下部カバー61に覆われた他の部材に取り付けることもできる。また、株元ガイド体90を脱穀サイド下部カバー61に固定しても良い。
株元ガイド体90は丸棒状に構成することに代えて、例えば、厚みをほぼ上下方向に向けて配置した板状に構成することができる。
10 コンバイン
14 脱穀装置
50 排藁搬送装置(第2搬送装置)
52 排藁カッタ装置(排藁処理装置)
61 脱穀サイドカバー(サイドカバー)
70 穀稈搬送通路
71 穀稈
81 フィードチェーン(第1搬送装置)
87 チェーン外れ防止板(内部部材)
90 株元ガイド体(ガイド体)

Claims (5)

  1. 刈り取った穀稈を脱穀する脱穀装置と、
    前記脱穀装置で脱穀した前記穀稈を処理する排藁処理装置と、
    細長く形成された穀稈搬送通路に沿って、前記脱穀装置で脱穀される前記穀稈を搬送する第1搬送装置と、
    前記第1搬送装置から前記穀稈を受け継いで、前記穀稈搬送通路の内部に前記穀稈を取り込むように前記排藁処理装置へ搬送する第2搬送装置と、
    前記第2搬送装置が前記穀稈を取り込む部分のみにおいて、前記穀稈が前記穀稈搬送通路から外側に出ている部分を支えるガイド体と、
    を備えることを特徴とするコンバイン。
  2. 請求項1に記載のコンバインであって、
    前記ガイド体は、前記穀稈を水平に支持することができるように配置されることを特徴とするコンバイン。
  3. 請求項1又は2に記載のコンバインであって、
    前記ガイド体は、当該ガイド体を除いた機体の最外側に収まるように配置されることを特徴とするコンバイン。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載のコンバインであって、
    前記第1搬送装置は、側方に回動することで開放できるように構成され、
    前記ガイド体は、前記第1搬送装置を開放したときに、前記穀稈搬送通路の内部に入り込むことを特徴とするコンバイン。
  5. 請求項1から4までの何れか一項に記載のコンバインであって、
    前記脱穀装置の側面を覆う着脱可能なサイドカバーを備え、
    前記ガイド体は、前記サイドカバーで覆われる内部部材に固定されるとともに、前記サイドカバーの上方を通過して当該サイドカバーの外側に延びることを特徴とするコンバイン。
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JPS5947440U (ja) * 1982-09-22 1984-03-29 セイレイ工業株式会社 安全シヤツタ−を有するコンバインの稈詰り防止装置

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