JP2023055105A - ポンプ、および、それを用いた噴出容器 - Google Patents

ポンプ、および、それを用いた噴出容器 Download PDF

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Abstract

【課題】スプリングが、ピストンおよびシリンダの外側に配置された構造でありながら、組み立て工程においてスプリングが外れて分解する現象を防ぎ、歩留まりよく製造する。【解決手段】ピストンの上端部に連結された筒状のピストンブッシュ21と、シリンダの開口に連結された筒状のシリンダブッシュ31は、上下方向において少なくとも一部が重なり合うように構成されている。ピストンブッシュ21の上端とシリンダブッシュ31の下端には、ピストンブッシュからシリンダブッシュが離間するのを阻止する係合部が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、容器の開口に取り付けられ、容器内の液体を噴出するポンプに関し、特に、ポンプを構成するスプリングが内容物に接触しない構造のポンプに関する。
容器の開口に取り付けられ、容器内の液体を噴出するポンプは、一般的にはほとんどの部材が樹脂製であるが、品質や製造コストの面から、ボール弁やスプリングには金属材料が用いられている。噴出対象である液体の成分によっては、液体が金属部品に反応して変質するものがある。そのような場合には、液体の成分を金属部品と反応しない成分に変更する必要があり、製造者は不都合を強いられる。
特許文献1には、液体の通路に金属部品が配置されないよう工夫したポンプが提案されている。このポンプは、薬剤ディスペンサであり、通常はシリンダ内部に配置され、ピストンを押し上げるスプリングが、シリンダおよびピストンの外側に配置されている。また、この薬剤ディスペンサは、薬剤の吐出過程において、外部の塵埃や異物、細菌が内部に流入するのを遮断するために、ピストンの上端をピストンの下部とは別部材とし、ピストン上端と下部との間に第2のスプリングを配置している。これにより、吐出口から薬剤が噴出されていない状態では、ピストンの上端部材を第2のスプリングが押し上げ、吐出口が塞がれる。
特開2014-193338号公報
一般的なスプリングがシリンダー内に配置されたポンプは、スプリングがシリンダー内壁によって周囲を囲まれているため、上下動のみが可能であり、製造時に上下方向の以外の外力はスプリングに加わらない。よって、製造時のポンプの組み立て工程で、シリンダー内のスプリングがシリンダーから外れるという現象はほぼ生じない。
一方、特許文献1のようにスプリングをシリンダおよびピストンの外側に配置するポンプは、スプリングによってピストンの下面を直接押し上げることができないため、ピストンに連結された部材の突起と、シリンダーに連結された部材の突起との間にスプリングが配置されている。特許文献1の図2からも明らかなように、スプリングの周囲をガイドする筒はない。また、スプリングの長さは、シリンダ内にスプリングを配置するポンプよりも長くなる。
発明者らの実験によると、特許文献1の構造のポンプにおいて、ピストンに連結されてスプリングの上端を支持する部材は、ピストンに対して、ピストンの上端部の1箇所においてのみ連結されているため、ポンプの組み立て工程において、ピストンに対してぐらつきが生じやすい。ピストンに連結された部材とピストンとを連結する連結部にぐらつきが生じると、スプリングの上端が、ピストンに連結された部材の突起から外れてしまう。また、組み立て工程において、スプリングの外側から他の部材が接触すると、上下方向以外の外力がスプリングに加わって外れ、スプリングと他の部品がばらばらになりやすいという問題がある。
本発明の目的は、スプリングがピストンおよびシリンダの外側に配置された構造でありながら、組み立て工程においてスプリングが外れて分解する現象を防ぎ、歩留まりよく製造することのできるポンプを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のポンプは、シリンダと、シリンダの開口内に下端部が挿入されたピストンと、ピストンの上端部に連結された筒状のピストンブッシュと、シリンダの開口に連結された筒状のシリンダブッシュと、ピストンをシリンダに対して上方に付勢するスプリングとを有する。
ピストンブッシュは、スプリングの上端を支持するための上部鍔部を外周に備えている。シリンダブッシュは、スプリングの下端を支持するための下部鍔部を外周に備えている。スプリングは、ピストンブッシュの上部鍔部と、シリンダブッシュの下部鍔部の間に挟まれるように配置される。
ピストンブッシュとシリンダブッシュは、上下方向において少なくとも一部が重なり合うように構成されている。ピストンブッシュの上端とシリンダブッシュの下端には、ピストンの上下動に応じてピストンブッシュの上下動を可能にしながらピストンブッシュからシリンダブッシュが離間するのを阻止する係合部が設けられている。
本発明によれば、ピストンブッシュの上端とシリンダブッシュの下端とが係合部において係合するため、ピストンブッシュからシリンダブッシュが離間するのを阻止できる。これにより、スプリングがピストンおよびシリンダの外側に配置された構造でありながら、組み立て工程においてスプリングが外れる現象を防ぐことができ、製造効率を向上させることができる。
本発明の実施形態の噴出容器1の断面図。 実施形態の噴出容器1の上部の拡大断面図。 (a)実施形態の噴出容器1の使用開始時のノズルの押下後に、ノズルが元の位置に戻りながら定量空間に内容物が充填されている途中の断面図、(b)ポンプのノズルが押し下げられて内容物を噴出している途中の断面図、(c)噴出後にノズルが元の位置に戻りながら定量空間に内容物が充填されている途中の断面図。 実施形態の噴出容器のポンプ2の斜視図。 実施形態のポンプ2の(a)ピストンブッシュの斜視図、(b)シリンダブッシュの斜視図。 (a)~(d)実施形態の噴出容器のポンプ2の組み立て工程を示す断面図。
以下、本発明の一実施の形態のポンプを備えた噴出容器1について説明する。
図1は、噴出容器1の全体の断面図であり、図2は、噴出容器1の上部の拡大断面図である。図3(a)は、噴出容器1の使用開始時のノズルの押下後に、ノズルが元の位置に戻りながら定量空間に内容物が充填されている途中の断面図であり、図3(b)は、ポンプのノズルが押し下げられて内容物を噴出している途中の断面図であり、図3(c)は、噴出後にノズルが元の位置に戻りながら定量空間に内容物が充填されている途中の断面図である。図4は、ポンプの斜視図である。図5(a)は、ピストンブッシュの斜視図であり、図5(b)は、シリンダブッシュの斜視図である。図6は、ピストンの組み立て工程を説明する図である。
本実施形態の噴出容器1は、一例として、一定量の薬剤を点鼻するための点鼻用の噴出容器である。
図1のように、噴出容器1は、開口11の周囲にネック形状部を備えた容器10と、容器10の内容物を噴出するポンプ2と、ポンプ2を容器10のネック形状部に固定する固定具3とを備えて構成されている。
ポンプ2は、図2のように、シリンダ30と、シリンダ30の開口内に下端部が挿入されたピストン20と、ピストン20を押し上げる方向に付勢するスプリング40とを備えている。
ピストン20は、ピストン芯20aと、ピストン弁20bと、ピストン外筒20cと、ピストン弁開放用スプリング20dとを備えて構成される。ピストン弁20bは、ピストン芯20aの下端の周囲を覆うように配置されている。ピストン外筒20cは、ピストン弁20bの上端からピストン芯20aの上端までの周囲を覆うように配置され、かつ、ピストン芯20aに対して固定されている。ピストン外筒20cの外周には、ピストン外筒鍔部20eが設けられている。ピストン弁開放用スプリング20dは、上端がピストン外筒鍔部20eに接し、下端がピストン弁20bに接するように配置され、ピストン弁20bを下方に向かって付勢し、ピストン弁20bをピストン芯20aに押し付けている。
なお、ピストン弁開放用スプリング20dのばね定数は、スプリング40のばね定数よりも小さくなるように設計されている。これより、スプリング40がピストン20を押し下げた状態で、ピストン弁開放用スプリング20dが定量空間30aの圧力によって押し縮められ、ピストン弁20bを開放する。
ピストン芯20aの外周面とピストン外筒20cとの間には、微小な間隙20fが設けられており、この間隙20fが、容器10の内容物をシリンダ30の定量空間30aからノズル22まで導く流路となる。
ピストン外筒20cの上端には、筒状のピストンブッシュ21の内壁が嵌合している。これによりピストン外筒20cとピストンブッシュ21が連結されている。
ピストンブッシュ21は、外周に上部鍔部21aが設けられている。ピストンブッシュ21の下部は、ピストン外筒20cの上部を覆う筒状である。
一方、シリンダ30は、開口周囲に周縁部30bを備え、この周縁部30bが容器10の開口の縁に搭載されるよう構成されている。
シリンダ30の下端には、貫通孔30cが設けられ、貫通孔30cは、ブレード状の逆止弁30dにより覆われている。また、貫通孔30cには、容器10の内容物を吸い上げるための管12が挿入されている。シリンダ30は、容器10内の内容物を管12を介して、貫通孔30cから内部の定量空間30aに吸い上げる。
シリンダ30の上部の開口には、筒状のシリンダブッシュ31が挿入され、シリンダ30に連結されている。シリンダブッシュ31は、外周に下部鍔部31aを備えている。下部鍔部31aは、シリンダ30の周縁部30bによって支持されている。
スプリング40は、ピストンブッシュ21に設けられた上部鍔部21aと、シリンダブッシュ31に設けられた下部鍔部31aの間に挟まれるように配置されている。これにより、スプリング40は、ピストンブッシュ21およびピストンブッシュ21に連結されたピストン20の全体を、シリンダブッシュ31およびシリンダ30に対して上方に押し上げる方向に付勢している。
ピストンブッシュ21の下部の筒状部と、シリンダブッシュ31の上部の筒状部は、上下方向において少なくとも一部が重なり合うように構成されている。ここでは、一例として、シリンダブッシュ31の上部の筒状部の直径の方が、ピストンブッシュ21の下部の筒状部の直径よりも小さく構成されている。よって、ピストンブッシュ21の下部の筒状部は、ピストン20の上下動に伴い、図2、図3(a)、(b)のように、シリンダブッシュ31の上部の筒状部に被さるように上下動することができる。
ピストンブッシュ21の下端とシリンダブッシュ31の上端には、係合部50が設けられている。この係合部50は、ピストン20の上下動に伴うピストンブッシュ21の上下動を可能にしながら、ピストンブッシュから前記シリンダブッシュが離間するのを阻止する。
具体的には、シリンダブッシュ31の上端の外周には周方向に沿って環状突起31bが設けられている。一方、ピストンブッシュ21の下端の内周には、凸部21bが設けられている。ピストンブッシュ21の凸部21bは、環状突起31bと係合することにより、ピストンブッシュ21がシリンダブッシュ31から上下方向に離間するのを阻止している。
シリンダブッシュ31と、ピストンブッシュ21の形状について、さらに詳しく説明する。
図5(a)に示したように、ピストンブッシュ21の凸部21bは、周方向に沿って数か所に設けられている。
一方、シリンダブッシュ31には、図5(b)のように、筒状部の上端部を切り欠くように1以上のスリット31cが設けられている。図5(b)の例では、スリット31cは周方向の2か所に等間隔(180度ごと)に設けられている。
このように、シリンダブッシュ31の筒状部の上端部にスリット31cを設けたことにより、シリンダブッシュ31の上端の縁が、径方向の外側から力を受けた場合、内側に撓むことができる。ポンプ2の組み立て工程において、シリンダブッシュ31の上端からピストンブッシュ21の下端を被せる際に、ピストンブッシュ21の下端の凸部21bが、シリンダブッシュ31の環状突起31bを乗り越える必要があるが、凸部21bに押されてシリンダブッシュ31の上端が内側に撓むため、凸部21bは、環状突起31bを押し潰すことなく乗り越えることができる。ピストンブッシュ21の凸部21bが、シリンダブッシュ31の環状突起31bを乗り越えた後は、シリンダブッシュ31の上端の撓みはもとに戻る。ピストンブッシュ21の上下動を可能にしながら凸部21bが環状突起31bと係合し、ピストンブッシュ21をシリンダブッシュ31から離間させない構造となる。
このとき、シリンダブッシュ31にスリット31cを設け、組み立て時にシリンダブッシュ31を径方向内側に撓ませながら、凸部21bに環状突起31bを乗り越えさせる構造を採用したことにより、凸部21bと環状突起31bの突出量を乗り越えのために小さくする必要がない。よって、組み立て後にピストンブッシュ21がシリンダブッシュ31から離間させないために必要な凸部21bの突出量を確保でき、係合の強度を確保することができる。
また、ピストンブッシュ21は、上部の内壁が、ピストン外筒20cの上端に連結され、かつ、下端の凸部21bが、シリンダブッシュ31に上下動可能に連結されるため、上下の2か所で支持され、ぐらつきを生じにくい。これにより、組み立て時のピストンブッシュ21と、シリンダブッシュ31の位置関係を安定させることができる。よって、ピストンブッシュ21に設けられた上部鍔部21aと、シリンダブッシュに設けられた下部鍔部31aとの間に、スプリング40を安定して保持することができ、スプリング40が外れにくい。
なお、ピストンブッシュの上端には、筒状の噴出用ノズル22が連結されている。噴出用ノズル22の先端は絞られ、噴出口26が形成されている。このノズル22は、一例として点鼻用のノズルであるため、まっすぐ上方に内容物を導いて上部の噴出口26から上方に向かって噴出するように構成されている。噴出用ノズル22内には、内部の空間を狭めるためにロッド24が挿入されている。
ノズル22の外周には、ユーザがピストンを押し下げるためのノズル鍔部22aが設けられている。
また、スプリング40は、ピストンブッシュ21とシリンダブッシュ31の外側に配置されるため、シリンダ30の定量空間30aからピストン20の間隙20fを通ってノズル22に導かれる薬剤等の内容物に接しない。
ポンプ2は、固定具3によって、容器10の開口に固定される。図2の例では、固定具3は、容器10の開口周囲のネック部分に設けられたねじ山に螺合することにより、シリンダ30をパッキン60を介して容器10の開口に固定する。
固定具3は、スプリング40の外周を覆う筒状部3aを備えている。よって、ポンプ2を固定具3によって容器10に固定した後は、スプリング40の外周は、固定具3の筒状部3aで覆われ、外部には露出しない。
なお、シリンダブッシュ31の材質は、スリット31cを設けたことによる上端の縁の撓みを可能にするために、弾性のある材質であることが望ましい。例えば、ポリプロピレンやポリエチレン等の樹脂を用いることができる。また、シリンダブッシュ31は、容器10の内容物には直接触れないため、シリンダブッシュ31を撓みを生じることのできる金属により構成することも可能である。
<ポンプ2の組み立て工程>
つぎに、本実施形態のポンプ2の組み立て工程について図6を用いて説明する。
( 図6(a)の工程 )
まず、ピストン20を組み立てる。具体的には、ピストン芯20aの下端の周囲にピストン弁20bを取り付け、ピストン外筒鍔部20eとピストン弁20bとの間に、ピストン弁開放用スプリング20dを挟み込み、ピストン外筒20cに挿入する。
( 図6(b)の工程 )
つぎに、シリンダ30を組み立てる。具体的には、シリンダ30の周縁部30bの下にパッキン60を取り付ける。シリンダ30内の底面には、逆止弁30dを取り付け、逆止弁30dにより貫通孔30cを覆う。
( 図6(c)の工程 )
シリンダ30の開口からピストン20を挿入し、ピストン20の上からシリンダブッシュ31を被せ、シリンダ30の開口にシリンダブッシュ31を挿入して連結する。
( 図6(d)の工程 )
ピストンブッシュ21の上部鍔部21aにスプリング40の上端を取り付け、図6(c)の工程で組み立てた物のピストン20の上方から被せる。これにより、ピストン外筒20cの上端に、ピストンブッシュ21の上部内壁を連結するとともに、ピストンブッシュ21の下端の凸部21bをシリンダブッシュ31の上端の環状突起31bを乗り越えさせて係合させる。このとき、シリンダブッシュ31の上端には、1以上のスリット31cが設けられているため、シリンダブッシュ31の上端が内側に撓むことができ、凸部21bが環状突起31bを比較的容易に乗り越えることができる。よって、環状突起31bがピストンブッシュ21の凸部21bによって押しつぶされることがなく、しかも、一旦乗り越えた後には、係合が外れない程度の十分な凸部21bの高さと環状突起31bの高さを確保することができる。
このようにピストンブッシュ21の内壁がピストン外筒20cの上端に連結し、下端がシリンダブッシュ31に係合するのと同時に、スプリング40は、ピストンブッシュ21の上部鍔部21aとシリンダブッシュ31に設けられた下部鍔部31aとの間に挟まれて保持される(図6(d))。
この後、図6(d)の組み立て体を、パッキン60が容器10の開口の縁に載るように搭載し、固定具3をピストンブッシュの上から被せ、固定具3を容器10の開口の周囲のねじに螺合させて固定する。
最後に、内部にロッド24が挿入されたノズルを、ピストンブッシュ21の上端に嵌合させて連結する。
図6(d)の組み立て体は、スプリング40が外部に露出しているため、固定具3を被せる際に、スプリング40に固定具3が接触すると、スプリング40に外力が加わる。しかしながら、本実施形態の構成では、スプリング40を挟んで固定するシリンダブッシュ31とピストンブッシュ21とが、環状突起31bと凸部21bとが相互に係合しているため、シリンダブッシュ31とピストンブッシュ21とを離間させる方向に付勢しているスプリングになんらかの外力が働いたとしても、シリンダブッシュ31とピストンブッシュ21は離間せず、バラバラにならない。
また、シリンダブッシュ31にスリット31cを形成したことにより、環状突起31bを凸部21bの突起の高さを十分な係合力が得られる高さに設計しても、凸部21bが環状突起31bを乗り越えるのに必要な力が大きくなりすぎるのを防ぐことができる。
このように、本実施形態によれば、シリンダブッシュ31とピストンブッシュ21との組み立てを容易に行うことができ、しかも、スプリング40の弾性力や外力などによりシリンダブッシュ31とピストンブッシュ21とが分解する現象を防いで、製造効率を向上させることができる。
<噴出時の各部の動作>
ここで、本実施形態の噴出容器1の使用時の各部の動作を図3(a)~(c)を用いて説明する。
噴出容器1の使用開始時にユーザがノズル22のノズル鍔部22aを押し下げると、ノズル22に連結されているピストン20は、スプリング40を押し縮めながら押し下げられる。これにより、ピストン20の下端は、シリンダ30内の定量空間30aを圧縮する。
この後、ノズル鍔部22aからユーザが手を離すと、図3(a)のように、スプリング40が伸長してもとに戻るのに伴い、ピストン20が上昇し、シリンダ30の定量空間30aが減圧される。これにより、管12、貫通孔30c、および、逆止弁30dを順に通って、容器10の内容物がシリンダ30内の定量空間30aを満たす。逆止弁30dは、定量空間30a内の内容物が、容器10内に戻るのを阻止する。
図3(b)のようにユーザが再びノズル鍔部22aを押下すると、ピストン20はスプリング40を押し縮める方向に押し下げられ、内容物が満たされた定量空間30aを圧縮すると、定量空間30a内の圧力が上昇する。この圧力が、ピストン弁開放用スプリング20dがピストン弁20bを押し下げるばね力より大きくなると、圧力がピストン弁開放用スプリング20dを押し縮め、ピストン弁20bを押し上げる。これにより、ピストン弁20bとピストン芯20aとの間に間隙が生じ、シリンダ30内の定量空間30aの内容物は、ピストン弁20bとピストン芯20aとの間隙を通って上昇し、さらに、ピストン芯20aとピストン外筒20cとの間隙20fを通って、ピストンブッシュ21の上端に達し、ノズル22内に入る。そして、内容物は、ノズル22の内壁とロッド24の隙間の流路を通って噴出口26から噴出される。
ノズル鍔部22aからユーザが手を離すと、図3(c)のように、スプリング40が伸長してもとに戻るのに伴い、ピストン20が上昇し、シリンダ30の定量空間30aが減圧される。これにより、管12、貫通孔30c、および、逆止弁30dを順に通って、容器10の内容物がシリンダ30内の定量空間30aを満たす。
以降、ユーザがノズル鍔部22aを押下するたびに、図3(b)、(c)が繰り返され、内容物を噴出することができる。
1 噴出容器
2 ポンプ
3 固定具
3a 筒状部
10 容器
11 開口
12 管
20 ピストン
20a ピストン芯
20b ピストン弁
20c ピストン外筒
20d ピストン弁開放用スプリング
20e ピストン外筒鍔部
20f 間隙
21 ピストンブッシュ
21a 上部鍔部
21b 凸部
22 ノズル
22a ノズル鍔部
24 ロッド
26 噴出口
30 シリンダ
30a 定量空間
30b 周縁部
30c 貫通孔
30d 逆止弁
31 シリンダブッシュ
31a 下部鍔部
31b 環状突起
31c スリット
40 スプリング
50 係合部
60 パッキン

Claims (7)

  1. シリンダと、前記シリンダの開口内に下端部が挿入されたピストンと、前記ピストンの上端部に連結された筒状のピストンブッシュと、前記シリンダの開口に連結された筒状のシリンダブッシュと、前記ピストンを前記シリンダに対して上方に付勢するスプリングとを有し、
    前記ピストンブッシュは、前記スプリングの上端を支持するための上部鍔部を外周に備え、
    前記シリンダブッシュは、前記スプリングの下端を支持するための下部鍔部を外周に備え、
    前記スプリングは、前記ピストンブッシュの前記上部鍔部と、前記シリンダブッシュの前記下部鍔部の間に挟まれるように配置され、
    前記ピストンブッシュと、前記シリンダブッシュは、上下方向において少なくとも一部が重なり合うように構成され、前記ピストンブッシュの下端とシリンダブッシュの上端には、前記ピストンの上下動に伴う前記ピストンブッシュの上下動を可能にしながら前記ピストンブッシュが前記シリンダブッシュから離間するのを阻止する係合部が設けられていることを特徴とするポンプ。
  2. 請求項1に記載のポンプであって、前記ピストンブッシュと前記シリンダブッシュが重なり合う部分の径は、前記シリンダブッシュの方が前記ピストンブッシュよりも小さく、
    前記シリンダブッシュの上端の外周には周方向に沿って環状突起が設けられ、前記ピストンブッシュの下端の内周には、凸部が設けられ、前記凸部は、前記環状突起と係合することにより、前記ピストンブッシュから前記シリンダブッシュが離間するのを阻止することを特徴とするポンプ。
  3. 請求項2に記載のポンプであって、前記シリンダブッシュの上端部には、1以上のスリットが設けられていることを特徴とするポンプ。
  4. 請求項3に記載のポンプであって、前記スリットは、複数であり、前記シリンダブッシュの周方向に等間隔に設けられていることを特徴とするポンプ。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のポンプであって、前記ピストンブッシュの上端には、噴出用ノズルが連結されていることを特徴とするポンプ。
  6. 開口を備える容器と、前記容器の内容物を噴出するポンプと、前記ポンプを前記容器の開口に固定する固定具とを有し、
    前記ポンプは、請求項1ないし6のいずれか1項に記載のポンプであることを特徴とする噴出容器。
  7. 請求項6に記載の噴出容器であって、前記固定具は、前記スプリングの外周を覆う筒状部を備えていることを特徴とする噴出容器。
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