JP2020070068A - 定量注出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】注出量の設定値の異なる定量注出器を容易に製造可能とする。【解決手段】定量注出器1は、注出される内容物を一時的に収容するシリンダ10と、シリンダ10に上方付勢状態で下方移動可能に配設された有頂筒状の押下ヘッド40と、シリンダ10内に配設され、押下ヘッド40に連係して該シリンダ10内を上下移動するピストン部50と、シリンダ10に固定され、ピストン部50の上方移動量を規制する規制部70と、ピストン部50及び規制部70の少なくともいずれか一方に装着され、ピストン部50の上死点の位置を下方に変更するスペーサ80と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、定量注出器に関する。
従来から、下記特許文献1記載の定量注出器が知られている。この定量注出器は、シリンダ部と、シリンダ部の内周面に沿ってシリンダ軸方向に摺動可能なピストン部と、ピストン部を操作するピストン操作部と、シリンダ部内の液室に連通された筒状の吸込み部と、吸込み部の内側に配設され、ピストン部の引戻し動作に連動して開けられる開閉可能な吸込み弁と、内容物を吐出する吐出口を有し、シリンダ部の側方に向かって突出しているとともに、シリンダ部に直結されて液室に連通された筒状のノズル部と、ノズル部の内側に配設され、ピストン部の押込み動作に連動して開けられる開閉可能な吐出弁と、を備えている。
この定量注出器では、ピストン操作部を押し下げて、その押し下げを解除すると、ピストン部の引戻し動作によって、シリンダ部内が負圧になって吸込み弁が開かれ、吸込み部とシリンダ部とが連通し、吸込み部から内容物がシリンダ部内に吸入される。その状態で、ピストン操作部を押し下げると、吐出弁が開かれ、シリンダ部とノズル部とが連通してシリンダ部内に吸入された内容物がノズル部から注出される。
特開2018−2230号公報
このような定量注出器においては、用途などに応じて、注出量の異なる様々な定量注出器が求められている。前記従来の定量注出器では、注出量の設定値(注出量のプリセット)を変更する場合には、シリンダ部やピストン操作部などの各部品を新規に作製し、組み立てる必要があった。しかしながら、定量注出器の各部品は、シール部や嵌合部などを多く含むため、新規に部品を作製すると、シール部や嵌合部などの検査や確認事項が多く、作製費用が嵩み、また、作製期間が延びるなどの課題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、注出量の設定値の異なる定量注出器を容易に製造可能とすることである。
(1)本発明に係る定量注出器は、注出される内容物を一時的に収容するシリンダと、前記シリンダに連設されるとともに前記内容物が収容される容器の口部に配設されて、前記シリンダの内圧の増減に応じて該シリンダとの連通および遮断が切り替えられる吸い上げ筒と、前記シリンダに直結されて側方に向けて延び、前記シリンダの内圧の増減に応じて該シリンダとの連通および遮蔽が切り替えられる注出筒と、前記シリンダに上方付勢状態で下方移動可能に配設された有頂筒状の押下ヘッドと、前記シリンダ内に配設され、前記押下ヘッドに連係して該シリンダ内を上下移動するピストン部と、前記シリンダに固定され、前記ピストン部の上方移動量を規制する規制部と、前記ピストン部及び前記規制部の少なくともいずれか一方に装着され、前記ピストン部の上死点の位置を下方に変更するスペーサと、を備える、ことを特徴とする。
本発明に係る定量注出器によれば、シリンダ内においてピストン部の上方移動量を規制する規制部の少なくともいずれか一方に、スペーサを装着することで、ピストン部の上死点の位置を下げ、注出量の設定値を減らすことができる。これにより、定量注出器の主要な各部品(シリンダなど)を新規に作製する必要がなくなり、既存の部品を流用でき、それでいて注出精度も従来と同等に得られる。また、スペーサは、構造的にも単純であるため、定量注出器の主要な各部品を新規に作製するよりも、作製費用及び作製期間を大幅に改善することができる。
(2)前記ピストン部及び前記規制部の少なくともいずれか一方は、他方に向かって延びる被装着部を有し、前記スペーサは、前記被装着部に装着可能な装着部と、前記装着部に連設され、前記他方に向かって延び、前記他方と当接可能な当接部と、を有し、前記当接部は、前記被装着部と同じ形状を有していても良い。
この場合には、スペーサの当接部に、もう一つのスペーサの装着部を装着できるようになり、スペーサ同士を連結できる。これにより、注出量の設定値に応じて、スペーサを追加し、ピストン部の上死点の位置を段階的に下方に変更することが可能になる。
(3)前記ピストン部は、前記シリンダ内に摺動可能に配設されるピストン本体と、前記押下ヘッドに固定され、前記シリンダ内において前記ピストン本体を支持するピストン支持部と、を有し、前記スペーサは、前記規制部と前記ピストン支持部との間に配設されるとともに、前記規制部に装着されていても良い。
この場合には、スペーサが、可動しない規制部に装着されるとともに、ピストン支持部との間に配設されることで、スペーサの装着が安定性し、かつピストン支持部からピストン本体が脱離するなどの不具合も抑制可能になる。
本発明に係る定量注出器によれば、注出量の設定値の異なる定量注出器を容易に製造することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る定量注出器の断面図である。 図1に示す定量注出器に設けられた規制部と、その規制部に装着されるスペーサとを示す部分断面図である。 図1に示す定量注出器にスペーサを装着しなかったときのピストンの上死点の位置を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るスペーサの変形例を示す部分断面図である。 本発明の一実施形態に係るスペーサの変形例を示す部分断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る定量注出器を説明する。
図1に示すように、本実施形態の定量注出器1は、内容物を収容した容器2の口部2aに装着されるものである。この定量注出器1は、シリンダ10と、吸い上げ筒20と、注出筒30と、押下ヘッド40と、ピストン部50と、規制部70と、スペーサ80と、を備えている。なお、容器2内に収容される内容物としては、例えば水や酒類などの液体飲料のように比較的粘度の低い液体が挙げられるが、低粘度の液体に限られない。
シリンダ10は有底筒状とされ、吸い上げ筒20は筒状とされ、押下ヘッド40は有頂筒状とされるとともに、それぞれの中心軸は共通軸上に位置している。以下、この共通軸を軸線Oと称し、軸線O方向に沿って押下ヘッド40側(図1における上側)を上方とし、その反対側(吸い上げ筒20側(図1における下側))を下方とする。また、軸線O方向を上下方向、軸線O方向から視て軸線Oに交差する方向を径方向、軸線O回りの方向を周方向とする。
容器2は、内容物を収容する容器であり、例えばガラス瓶やペットボトル等の合成樹脂製ボトル等である。この容器2の口部2aは、軸線Oを中心軸とし上下方向に延在する円筒形状を有し、口部2aの外周面には、雄ネジが形成されている。
シリンダ10は、容器2の口部2aの上方に配設され、注出される内容物を一時的に収容するものである。シリンダ10は、有底円筒状をなしており、内容物を収容(計量)するシリンダ本体部11を備えている。シリンダ本体部11の下面における径方向中央部には、吸い上げ筒20に連通する吸い上げ連通口11aが形成され、吸い上げ連通口11aから径方向外側に離間した位置には、注出筒30に連通する注出連通口11bが形成されている。
吸い上げ筒20は、シリンダ10に連設されるとともに容器2の口部2aに配設されて、シリンダ10の内圧の増減に応じて該シリンダ10との連通および遮断が切り替えられる。吸い上げ筒20は、容器2の口部2aの外側に装着される装着キャップ21と、口部2aの内側に装着される中栓22と、装着キャップ21が嵌着する嵌着筒部23と、シリンダ本体部11の内側に連通した接続筒部24と、接続筒部24に接続されたチューブ25と、吸い上げ連通口11aを開閉する吸い上げ弁26と、を備えている。
装着キャップ21は、円筒形状を有し、軸線Oを中心軸にして上下方向に延設されている。この装着キャップ21の内周面には、口部2aの雄ネジに螺合される雌ネジが形成されている。これにより、装着キャップ21は、口部2aの外周面に螺着している。
中栓22は、円筒形状を有し、軸線Oを中心軸にして口部2aと同軸上に配設されている。中栓22の外周面には、径方向外側に向けて突出したフランジ部22aが形成されている。このフランジ部22aは、周方向の全周に亘って形成された円環状の板部である。フランジ部22aは、中栓22を支持する支持部であり、口部2aの上端開口縁に載置されている。
嵌着筒部23は、シリンダ本体部11の底部に連設された筒状部であり、軸線Oを中心軸にして上下方向に沿って延設されている。この嵌着筒部23の下端部は、装着キャップ21の上端部の内側に挿入されて、装着キャップ21の上端部にアンダーカット嵌合されている。嵌着筒部23の下端面は、中栓22のフランジ部22a上に載置されており、このフランジ部22aを介してシリンダ本体部11は口部2aの上端開口縁に支持されている。
接続筒部24は、嵌着筒部23の径方向内側に配設された筒状部であり、軸線Oを中心軸にして上下方向に沿って延設されている。接続筒部24の上端部は、シリンダ本体部11の底部に連設され、その上端開口は吸い上げ連通口11aに連通している。接続筒部24の外周面には、中栓22が外嵌している。
チューブ25は、容器2の内側に挿入されて、容器2内の内容物を吸い上げるためのチューブであり、例えば可撓性を有するフレキシブルチューブからなる。なお、チューブ25は、単なる円筒状のパイプであってもよい。チューブ25の下端は、容器2内に開放されており、チューブ25の上端部は、接続筒部24の内側に嵌合されて、シリンダ本体部11の内部に連通している。
吸い上げ弁26は、シリンダ本体部11から接続筒部24(容器2側)への内容物の流出を止める逆止弁であり、ピストン部50の引戻し動作(上方移動)に連動して開けられる。吸い上げ弁26は、吸い上げ連通口11aの開口周縁部の窪みに嵌合された環状の嵌合部26aと、嵌合部26aの径方向内側に配設されて吸い上げ連通口11aを開閉する円板状の弁体部26bと、弁体部26bの外周面と嵌合部26aの内周面とを周方向に間欠的に連結する弾性変形可能な弾性連結部26cと、を備えている。
注出筒30は、シリンダ10に直結されて側方に向けて延び、シリンダ10の内圧の増減に応じて該シリンダ10との連通および遮蔽が切り替えられるものである。注出筒30は、シリンダ本体部11の底部の下面から側方(軸線Oに交差する方向)に向かって突出すると共にシリンダ本体部11の内側に連通した突出筒部31と、突出筒部31に接続されたノズル部32と、突出筒部31の内部に配設された注出弁33と、を備えている。
ノズル部32は、突出筒部31の外周面にアンダーカット嵌合されている。ノズル部32の先端部は、下向きに屈曲している。注出弁33は、注出筒30内からシリンダ本体部11内への内容物及び空気の流入を止める逆止弁であり、ピストン部50の押込み動作(下方移動)に連動して開けられる。注出弁33は、突出筒部31の内面に設けられた弁係合部31aに係合された弁本体部33aと、弁本体33aに連設されると共に、突出筒部31の内周面に全周に亘って液密に密接するラッパ状に形成され、弾性的に縮径変形可能な弁部33bと、を有している。
ピストン部50は、シリンダ10内に配設され、押下ヘッド40に連係して該シリンダ10内を上下移動するものであり、シリンダ10内に摺動可能に配設されるピストン本体50Aと、押下ヘッド40に固定され、シリンダ10内においてピストン本体50Aを支持するピストン支持部60とを備えている。ピストン本体50Aは、シリンダ本体部11内に上下摺動自在に嵌合されたシール筒部51と、有底筒状に形成され、その上端縁がシール筒部51の内周面における上下方向の中間部に連結された底板部52と、有頂筒状に形成され底板部52から上方に向けて延びる被装着筒部53と、を備えている。
シール筒部51、底板部52、及び被装着筒部53は、軸線Oと同軸に配設されて構成されている。このピストン本体50Aは、シリンダ本体部11を上方から気密に閉塞している。そして、シリンダ本体部11とピストン本体50Aとで囲まれた空間は、吸い上げ筒20から吸い上げられた内容物を収容する貯留空間Cを構成している。
ここで、シリンダ本体部11の上端部には、規制部70が装着されている。規制部70は、シリンダ本体部11の上端部に外嵌される外筒71と、シリンダ本体部11の上端部に内挿される内筒72と、内筒72よりも小径のガイド筒73と、を備えている。また、外筒71の上端部と内筒72の上端部とは、環状の天壁板74により互いに連結されている。また、内筒72の下端部とガイド筒73の下端部とは、環状の底壁板75により互いに連結されている。底壁板75の下面には、円筒状の被装着部76が垂設されており、被装着部76にスペーサ80(後述)が装着されている。
押下ヘッド40は、シリンダ10の上部に上方付勢状態で下方移動可能に配設されている。押下ヘッド40は、有頂筒状に形成されるとともにシリンダ本体部11に外挿されている。押下ヘッド40は、シリンダ10に対して上下移動可能に構成され、操作者が押し下げ操作を行うためのものであり、規制部70の外筒71に外挿される押下外筒41と、押下外筒41の上端開口を閉塞する天壁部42と、を備えている。
天壁部42の下面には、弾性体のコイルバネ43(付勢部材)を受ける円筒状のバネ受け部44が垂設されている。コイルバネ43は、押下ヘッド40の天壁部42と、規制部70の底壁板75と、の間に配設されている。コイルバネ43は、規制部70に対して押下ヘッド40を上方へ向けて付勢している。
天壁部42のバネ受け部44よりも径方向内側には、ピストン支持部60を支持する支持筒部45が設けられている。支持筒部45は、天壁部42の下面から垂設された筒体であり、支持筒部45の内周面には嵌合突起45aが形成されている。また、支持筒部45の外周面には、上下方向に沿って延びると共に、周方向に間隔をあけて複数のガイド溝45bが形成されている。
支持筒部45が挿入される規制部70のガイド筒73の内周面には、上下方向に沿って延びるリブ73aが周方向に間隔をあけて複数形成されている。これら複数のリブ73aは、支持筒部45の複数のガイド溝45bに挿入される。これにより、規制部70に対する押下ヘッド40の上下方向の相対移動を可能としつつ、押下ヘッド40の周方向への相対回転を規制する構成となっている。
ピストン支持部60は、押下ヘッド40に固定され、シリンダ10の内側においてピストン本体50Aを支持するものである。ピストン支持部60は、押下ヘッド40の支持筒部45に嵌合した有頂筒状の嵌合筒部61と、嵌合筒部61の下端部から径方向外側に向けて突出した支持フランジ部62と、を備えている。
嵌合筒部61は、支持筒部45の径方向内側に嵌合した筒状部であり、軸線Oを中心軸にして上下方向に沿って延設されている。嵌合筒部61の外周面には、支持筒部45の嵌合突起45aがアンダーカット嵌合する嵌合溝61aが形成されている。嵌合筒部61の上端部は、押下ヘッド40の天壁部42まで延び、天壁部42と共に押下ヘッド40の上面を形成している。一方、嵌合筒部61の下端部は、支持筒部45の下端部よりも下方まで延在している。
嵌合筒部61の下端部に連設された支持フランジ部62は、規制部70と上下方向で対向可能な位置まで径方向外側に延びている。嵌合筒部61の下端開口の内周面には、係合凸部61bが形成されている。係合凸部61bは、支持筒部45の下端開口に挿入されたピストン本体50Aの被装着筒部53の外周面に設けられた被係合凸部53aと、上下方向で係合している。支持フランジ部62の下面は、ピストン本体50Aの底板部52内に配置されると共に、底板部52の上面に当接した状態とされている。これにより、ピストン本体50Aがピストン支持部60を介して、押下ヘッド40の上下移動に連係するようになっている。
スペーサ80は、規制部70に装着され、ピストン部50の上死点の位置を下方に変更するものである。規制部70には、底壁板75の下面からピストン支持部60の支持フランジ部62の上面に向かって延びる被装着部76が形成されている。スペーサ80は、被装着部76に装着可能な装着部81と、装着部81に連設され、ピストン支持部60に向かって延び、支持フランジ部62の上面に当接可能な当接部82と、を備えている。
規制部70の被装着部76は、図2に示すように、底壁板75の下面から下方に延びる筒状部であり、被装着部76の外周面には、径方向外側に突出する被係合突起76aが形成されている。被係合突起76aは、被装着部76の外周面の周方向に間欠的または連続的に形成されている。この被係合突起76aは、被装着部76の外周面の上下方向に間隔をあけて2列形成されている。
スペーサ80の装着部81は、被装着部76の外周面に対向する第1周壁81aと、第1周壁81aの径方向内側に配置され、被装着部76の内周面に対向する第2周壁81bと、第1周壁81aと第2周壁81bを径方向で接続する環状底壁81cと、を備えている。第1周壁81a、第2周壁81b、及び環状底壁81cは、被装着部76が上方から挿入可能な有底環状の係合溝を形成している。
第1周壁81aの内周面には、径方向内側に突出する係合突起81a1が形成されている。係合突起81a1は、第1周壁81aの内周面の周方向に間欠的または連続的に形成されている。この係合突起81a1は、被係合突起76aと同様に、第1周壁81aの内周面の上下方向に間隔をあけて2列形成されている。この係合突起81a1の下面が、被係合突起76aの上面に係合する(乗り上げる)ことで、規制部70にスペーサ80が装着される。
第2周壁81bには、第1周壁81aのような係合突起81a1は形成されておらず、第2周壁81bの上端面は、第1周壁81aの上端面よりも僅かに低くなっている。環状底壁81cの上面には、スペーサ80に装着された被装着部76の下端面が当接する(図1参照)。環状底壁81cの下面における、第1周壁81aより径方向内側且つ第2周壁81bより径方向外側には、当接部82が連設されている。
当接部82は、環状底壁81cの下面から下方に延びる筒状部である。当接部82の径方向位置は、被装着部76の径方向位置と一致している。当接部82の下端面は、図1に示すように、上下方向において、ピストン支持部60の支持フランジ部62の上面と対向し当接可能とされている。すなわち、当接部82の下端面が、支持フランジ部62の上面に当接することで、それ以上のピストン支持部60の上方移動が規制される。
次に、上述した定量注出器1を用いた内容物の注出方法について説明する。
図1に示すように、コイルバネ43による上方付勢力に対抗して押下ヘッド40を押し下げると、押下ヘッド40の下方移動に連係してピストン部50がシリンダ10に対して下方に移動する。そして、押下ヘッド40の押し下げを解除すると、押下ヘッド40は、コイルバネ43による上方付勢力によって上方に移動し、押下ヘッド40の上方移動に連係してピストン部50がシリンダ10に対して上方に移動する。
ピストン部50は、ピストン支持部60を介して押下ヘッド40に固定され、押下ヘッド40の上方移動に連係している。このため、ピストン部50は、ピストン支持部60が規制部70に装着されたスペーサ80と当接するまで上方移動する。このときの、押下ヘッド40のストローク量に応じて、シリンダ本体部11内の貯留空間Cに負圧が発生する。
これにより、吸い上げ筒20の吸い上げ弁26は、吸い上げ連通口11aを開放してシリンダ10内と吸い上げ筒20内とを連通させる。すると、容器2内の内容物が吸い上げ筒20および吸い上げ弁26を通り貯留空間C内に吸い上げられる。このときの、貯留空間Cへの内容物の流入量は、貯留空間C内に発生した負圧、すなわちストローク量に対応している。なお、この際、注出筒30の内部に配置されている注出弁33は、注出筒30の内部を閉鎖してシリンダ10内との連通を遮蔽している。
この状態で、押下ヘッド40を再び押し下げると、シリンダ本体部11内が正圧になり、注出弁33が、注出筒30の内部を開放してシリンダ10内と注出筒30内とを連通させる。これにより、シリンダ本体部11の貯留空間Cに貯留された内容物は、注出筒30から注出される。なお、注出時において、吸い上げ弁26は、吸い上げ筒20の内部を閉鎖してシリンダ10と吸い上げ筒20とを遮蔽している。そのため、シリンダ本体部11内の内容物は、吸い上げ筒20に戻されない。
以上のようにして、定量注出器1から内容物を注出することができる。
次に、図3を参照して、スペーサ80を装着しなかった場合の注出量と比較する。
図3に示すように、規制部70にスペーサ80を装着しなかった場合、押下ヘッド40の押し下げを解除すると、ピストン部50は、ピストン支持部60が規制部70の被装着部76の下端に当接するまで上方移動する。このときのピストン部50の上死点の位置をT1とする。ピストン部50の上死点の位置がT1の場合、定量注出器1の注出量の設定値(最大)は、例えば、50ml(ミリリットル)となる。
一方、規制部70にスペーサ80を装着した場合、ピストン部50は、規制部70の被装着部76よりも下方に延びたスペーサ80の下端に当接するため、ピストン部50の上死点の位置はT1からT2に下方に変更される。ピストン部50の上死点の位置がT2の場合、定量注出器1の注出量の設定値は、例えば、45mlとなる。このように、スペーサ80を追加することで、定量注出器1の注出量の設定値を5ml小さくすることができる。
また、図4に示すように、スペーサ80をさらに追加することで、定量注出器1の注出量の設定値をさらに小さくすることができる。図4に示すスペーサ80は、規制部70の被装着部76と同じ形状の当接部82を有している。このため、当接部82に、もう一つのスペーサ80の装着部81を装着することが可能となる。具体的に、当接部82には、被装着部76の被係合突起76aと同じ形状、同じ配置の第2の被係合突起82aが形成されている。図4に示すように、スペーサ80を連結していくことで、定量注出器1の注出量の設定値を5mlずつ小さくすることができる。
また、注出量の設定値を決定する当接部82の上下方向の長さLは、適宜変更することができる。例えば、図5に示すように、当接部82の長さLを長くすれば、定量注出器1の注出量の設定値を10mlずつ小さくすることも可能である。なお、スペーサ80の下半分である当接部82は、スペーサ80を樹脂成型する金型のキャビティまたはコアの交換で、その長さLを変更可能であるため、金型代の低減が見込める。また、当接部82の短いスペーサ80(例えば5ml調整用)と、当接部82の長いスペーサ80(例えば10ml調整用)を組み合わせて連結させてもよい。この場合、当接部82の長さに応じてスペーサ80の成形色を変えれば、製造時の組み込み間違えなどを防止できる。
このように、本実施形態の定量注出器1によれば、シリンダ10内においてピストン部50の上方移動量を規制する規制部70に、スペーサ80を装着することで、ピストン部50の上死点の位置を下げ、注出量の設定値を減らすことができる。これにより、定量注出器1の主要な各部品(シリンダ10など)を新規に作製する必要がなくなり、既存の部品を流用でき、それでいて注出精度も従来と同等に得られる。また、スペーサ80は、構造的にも単純であるため、定量注出器1の主要な各部品を新規に作製するよりも、作製費用及び作製期間を大幅に改善することができる。
したがって、上述した本実施形態によれば、注出される内容物を一時的に収容するシリンダ10と、シリンダ10に連設されるとともに内容物が収容される容器2の口部2aに配設されて、シリンダ10の内圧の増減に応じて該シリンダ10との連通および遮断が切り替えられる吸い上げ筒20と、シリンダ10に直結されて側方に向けて延び、シリンダ10の内圧の増減に応じて該シリンダ10との連通および遮蔽が切り替えられる注出筒30と、シリンダ10に上方付勢状態で下方移動可能に配設された有頂筒状の押下ヘッド40と、シリンダ10内に配設され、押下ヘッド40に連係して該シリンダ10内を上下移動するピストン部50と、シリンダ10に固定され、ピストン部50の上方移動量を規制する規制部70と、規制部70に装着され、ピストン部50の上死点の位置を下方に変更するスペーサ80と、を備える、という構成を採用することによって、注出量の設定値の異なる定量注出器1を容易に製造することが可能となる。
また、本実施形態では、規制部70は、ピストン部50に向かって延びる被装着部76を有し、スペーサ80は、被装着部76に装着可能な装着部81と、装着部81に連設され、ピストン部50に向かって延び、ピストン部50と当接可能な当接部82と、を有し、当接部82は、図4に示すように、被装着部76と同じ形状を有している。この構成によれば、スペーサ80の当接部82に、もう一つのスペーサ80の装着部81を装着できるようになり、スペーサ80同士を連結できる。これにより、注出量の設定値に応じて、スペーサ80を追加し、ピストン部50の上死点の位置を段階的に下方に変更することが可能になる。
また、本実施形態では、図1に示すように、ピストン部50は、シリンダ10内に摺動可能に配設されるピストン本体50Aと、押下ヘッド40に固定され、シリンダ10内においてピストン本体50Aを支持するピストン支持部60と、を有し、スペーサ80は、規制部70とピストン支持部60との間に配設されるとともに、規制部70に装着されていている。この構成によれば、スペーサ80が、可動しない規制部70に装着されるとともに、ピストン支持部60との間に配設されることで、スペーサ80の装着が安定性し、かつピストン支持部60からピストン本体50Aが脱離するなどの不具合も抑制可能になる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述した実施形態では、スペーサ80が規制部70に装着される構成について説明したが、スペーサ80がピストン部50に装着される構成であっても構わない。例えば、ピストン支持部60の支持フランジ部62の上面に、被装着部76を天地逆転させた形状の筒状部を形成すれば、ピストン支持部60にスペーサ80を装着することが可能となる。また、スペーサ80は、規制部70とピストン部50の両方に装着される構成であっても構わない。なお、スペーサ80は、ピストン支持部60だけでなくピストン本体50A1に装着されていても構わない。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 定量注出器
2 容器
2a 口部
10 シリンダ
20 吸い上げ筒
30 注出筒
40 押下ヘッド
50 ピストン部
50A ピストン本体
60 ピストン支持部
70 規制部
76 被装着部
80 スペーサ
81 装着部
82 当接部
C 貯留空間
O 軸線

Claims (3)

  1. 注出される内容物を一時的に収容するシリンダと、
    前記シリンダに連設されるとともに前記内容物が収容される容器の口部に配設されて、前記シリンダの内圧の増減に応じて該シリンダとの連通および遮断が切り替えられる吸い上げ筒と、
    前記シリンダに直結されて側方に向けて延び、前記シリンダの内圧の増減に応じて該シリンダとの連通および遮蔽が切り替えられる注出筒と、
    前記シリンダに上方付勢状態で下方移動可能に配設された有頂筒状の押下ヘッドと、
    前記シリンダ内に配設され、前記押下ヘッドに連係して該シリンダ内を上下移動するピストン部と、
    前記シリンダに固定され、前記ピストン部の上方移動量を規制する規制部と、
    前記ピストン部及び前記規制部の少なくともいずれか一方に装着され、前記ピストン部の上死点の位置を下方に変更するスペーサと、を備える、ことを特徴とする定量注出器。
  2. 前記ピストン部及び前記規制部の少なくともいずれか一方は、他方に向かって延びる被装着部を有し、
    前記スペーサは、
    前記被装着部に装着可能な装着部と、
    前記装着部に連設され、前記他方に向かって延び、前記他方と当接可能な当接部と、を有し、
    前記当接部は、前記被装着部と同じ形状を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の定量注出器。
  3. 前記ピストン部は、
    前記シリンダ内に摺動可能に配設されるピストン本体と、
    前記押下ヘッドに固定され、前記シリンダ内において前記ピストン本体を支持するピストン支持部と、を有し、
    前記スペーサは、前記規制部と前記ピストン支持部との間に配設されるとともに、前記規制部に装着されている、ことを特徴とする請求項1または2に記載の定量注出器。
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