JP2017214096A - 定量吐出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノズル部の内側において、吐出弁がノズル軸方向の吐出口側に向けて位置ずれするのを防ぐことができる定量吐出器を提供する。
【解決手段】定量吐出器1において、吐出弁9は、ノズル部8の内側に取付けられる弁基部90と、弾性変形することにより液室32と吐出口81aとの連通及びその遮断を切り替える弁部91と、を備え、ノズル部8の内側において、吐出弁9よりも吐出口81a側に位置する部分には、弁基部90と当接或いは近接する弁押え84が配設されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、定量吐出器に関するものである。
従来、定量吐出器として、下記特許文献1に示されるように、シリンダ部と、シリンダ部の内周面に沿ってシリンダ軸方向に摺動可能なピストン部と、ピストン部を操作するピストン操作部と、シリンダ部内の液室に連通された筒状の吸込み部と、吸込み部の内側に配設され、ピストン部の引戻し動作に連動して開けられる開閉可能な吸込み弁と、内容物を吐出する吐出口を有し、シリンダ部の側方に向かって突出しているとともに、シリンダ部に直結されて液室に連通された筒状のノズル部と、ノズル部の内側に配設され、ピストン部の押込み動作に連動して開けられる開閉可能な吐出弁と、を備えるものが知られている。
特開2015−127242号公報
ところで、このような定量吐出器においては、例えば倒立姿勢で落下等したときに、ピストン操作部が強く押され、内容物が、ノズル部の内側を吐出口側に向けて勢いよく流れることで、吐出弁がノズル軸方向の吐出口側に向けて位置ずれし、弁機能を損なうおそれがあった。このような課題は、容器本体の内容量が大きく、大量の内容物が容器本体内に充填されている場合に特に生じやすい。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、ノズル部の内側において、吐出弁がノズル軸方向の吐出口側に向けて位置ずれするのを防ぐことができる定量吐出器を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る定量吐出器は、シリンダ部と、前記シリンダ部の内周面に沿ってシリンダ軸方向に摺動可能なピストン部と、前記ピストン部を操作するピストン操作部と、前記シリンダ部内の液室に連通された筒状の吸込み部と、前記吸込み部の内側に配設され、前記ピストン部の引戻し動作に連動して開けられる開閉可能な吸込み弁と、内容物を吐出する吐出口を有し、前記シリンダ部の側方に向かって突出しているとともに、前記シリンダ部に直結されて前記液室に連通された筒状のノズル部と、前記ノズル部の内側に配設され、前記ピストン部の押込み動作に連動して開けられる開閉可能な吐出弁と、を備え、前記吐出弁は、前記ノズル部の内側に取付けられる弁基部と、弾性変形することにより前記液室と前記吐出口との連通及びその遮断を切り替える弁部と、を備え、前記ノズル部の内側において、前記吐出弁よりも前記吐出口側に位置する部分には、前記弁基部と当接或いは近接する弁押えが配設されていることを特徴とする。
この発明によれば、ノズル部の内側において、吐出弁よりも吐出口側の前側に位置する部分に、吐出弁の弁基部とノズル軸方向に当接或いは近接する弁押えが配設されているので、仮に前記液室内の内容物が、ノズル部の内側を吐出口側に向けて勢いよく流れたとしても、弁押えにより、弁基部を吐出弁の前側から押えることができる。このため、ノズル部の内側において、吐出弁が前側に位置ずれするのを防ぐことができる。
また、前記弁部は、前記弁基部から前記吐出口側に向けて延びる筒状に形成され、前記弁押えは、前記弁部よりもノズル径方向の内側に挿入され、前記弁基部と当接或いは近接してもよい。
この場合には、弁押えが弁部におけるノズル径方向の内側に挿入されているので、弁押えが弁部と接触するのを抑制することが可能になり、弁部の弾性変形が弁押えによって阻害されるのを防ぐことができる。
また、前記弁基部の外表面のうち、前記吐出口側を向く前面には凹部が形成され、前記弁押えには、前記凹部内に挿入される突部が形成されてもよい。
この場合には、弁押えの突部が、弁基部の前面に形成された凹部内に挿入されているので、吐出弁が弁押えに対して、ノズル径方向に位置ずれするのを抑制することが可能になり、弁押えにより吐出弁を確実に押えることができる。
また、前記弁押えは、前記弁基部の外表面のうち、前記吐出口側を向く前面の略全域にわたって当接する当接部を備えてもよい。
この場合には、弁押えの当接部により、弁基部の前面を略全域にわたって押えることで、吐出弁がノズル軸に対して傾くのを防ぐことができ、吐出弁が前側に位置ずれするのを効果的に抑制することができる。
本発明によれば、ノズル部の内側において、吐出弁がノズル軸方向の吐出口側に向けて位置ずれするのを防ぐことができる。
本発明の第一実施形態に係る定量吐出器を示す縦断面図である。 (a)図1に示すノズル部及びその周辺の拡大図、並びに(b)弁押えの後端部をノズル軸方向から見た平面図である。 (a)本発明の第二実施形態に係る定量吐出器のノズル部及びその周辺を示す縦断面図、並びに(b)弁押えの後端部をノズル軸方向から見た平面図である。 (a)本発明の第三実施形態に係る定量吐出器のノズル部及びその周辺を示す縦断面図、並びに(b)弁押えの後端部をノズル軸方向から見た平面図である。
(第一実施形態)
以下、図面を参照して、本発明に係る定量吐出器の一実施形態について説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
<定量吐出器の構成>
図1に示すように、定量吐出器1は、容器本体10の口部11に装着された装着キャップ2と、装着キャップ2に連結されたシリンダ部3と、シリンダ部3内に摺動可能に配設されたピストン部4と、ピストン部4を操作するピストン操作部5と、シリンダ部3内の液室32に連通された管状の吸込み部6と、吸込み部6の内側に配設されるとともにピストン部4の動作に伴って開閉可能とされた吸込み弁7と、内容物を吐出する吐出口81aを有し、シリンダ部3の側方に向かって突出するとともにシリンダ部3に直結されてシリンダ部3内の液室32に連通された筒状のノズル部8と、ノズル部8の内側に配設された吐出弁9と、を備えている。
以下、シリンダ部3の横断面がなす円形状の中央を通るシリンダ軸Oに沿って、ピストン操作部5側を上側、容器本体10側を下側という。また、シリンダ軸O方向から見た平面視において、シリンダ軸O回りに周回する方向を周方向といい、シリンダ軸Oに直交する方向を径方向という。
(容器本体)
容器本体10は、例えばガラス瓶、合成樹脂製ボトル等であり、内部に図示しない内容物が収容される。容器本体10の口部11の外周面には、雄ねじ12が形成されている。
(装着キャップ)
装着キャップ2は、円筒形状に形成され、シリンダ軸Oと同軸に配設されている。装着キャップ2の内周面には、口部11の雄ねじ12に螺合された雌ねじ20が形成されている。
(シリンダ部)
シリンダ部3は、有底筒状に形成され、その内側に容器本体10内の内容物を貯留する液室32が形成されるとともに、容器本体10の上方に配置されている。
シリンダ部3には、装着キャップ2に接続され、口部11に装着された装着筒部30が設けられている。装着筒部30は、シリンダ部3の底壁部31から下方に向けて延在し、シリンダ軸Oと同軸に配置されている。装着筒部30の下端部は、装着キャップ2の上端部内にアンダーカット嵌合されている。装着筒部30には、口部11の上端開口縁上に配置された支持フランジ部30aが形成されている。
シリンダ部3の外周面には、被係止部34が径方向の外側に向けて突設されている。なお、被係止部34は、シリンダ部3の外周面において、シリンダ軸Oを径方向に挟んで互いに反対となる位置に各別に形成されている。但し、被係止部34の数は2つに限定されるものではない。
(ピストン部)
ピストン部4は、シリンダ部3内に配設されて液室32を画成している。
ピストン部4は、図1に示すように、シリンダ軸Oに直交する底壁部40と、底壁部40の外縁から上方に向けて延びる周壁部41と、周壁部41を径方向の外側から囲繞し、且つシリンダ部3内に摺動自在に嵌合された筒状の摺接部43と、を備えている。
底壁部40は、液室32に面する平面視円形の壁部であり、シリンダ部3の底壁部31の上方に間隔をあけて対向配置されている。底壁部40の外周部の上面には後述する連結部材53のフランジ部53bが当接されており、フランジ部53bによって底壁部40が上方から押さえられている。
周壁部41は、円筒形状の筒部であり、シリンダ軸Oを共通軸にしてシリンダ部3と同軸上に配設されている。摺接部43は、シリンダ軸Oを共通軸にしてシリンダ部3と同軸上に配設された略円筒形状の筒部であり、摺接部43の上下方向の中間部は、上記した周壁部41の上端部に連結されている。摺接部43の上端部は、上側に向かうに従い漸次拡径されたテーパー形状に形成されている。
また、摺接部43の下端部は、下側に向かうに従い漸次拡径されたテーパー形状に形成されている。そして、これら摺接部43の上下端部は、それぞれシリンダ部3の内周面に全周に亘って密に摺動自在に当接している。
(ピストン操作部)
ピストン操作部5は、シリンダ部3の上端部に被着された中蓋50と、シリンダ部3に対して相対的に押し下げ可能な押下ヘッド51と、押下ヘッド51を上方に付勢するコイルスプリング52と、押下ヘッド51とピストン部4とを連結する連結部材53と、を備えている。
中蓋50は、シリンダ軸Oに対して垂直に配設された円環状の天壁部50aと、天壁部50aの外縁から下方に向かって延びる外筒部50bと、天壁部50aの内縁から下方に向かって延びる内筒部50cと、内筒部50cの下端部から径方向の内側に向けて延びる円環状の底壁部50dと、底壁部50dの内縁から立設されたガイド筒部50eと、を備えている。
天壁部50aは、シリンダ部3の上方に配置され、シリンダ部3の上端開口縁上に載置されている。
外筒部50bは、シリンダ部3の上端部の外周に周設された円筒形状の筒部であり、シリンダ軸Oを共通軸にしてシリンダ部3と同軸上に配置されているとともにシリンダ部3の上端部にアンダーカット嵌合されている。内筒部50cは、シリンダ部3の上端部の内側に配設された略円筒形状の筒部であり、シリンダ軸Oを共通軸にしてシリンダ部3及び外筒部50bと同軸上に配置されている。
底壁部50dは、シリンダ軸Oに対して垂直に配設された円環状の板部である。また、底壁部50dの下面には、連結部材53の後述するフランジ部53bに上方から当接するストッパ50fが設けられている。ガイド筒部50eは、内筒部50cの内側に配設された円筒形状の直筒部であり、シリンダ軸Oを共通軸にして内筒部50cと同軸上に配置されている。
押下ヘッド51は、シリンダ軸Oに対して垂直に配設された円環状の天壁部51aと、天壁部51aの外縁から下方に向かって延びる周壁部51bと、天壁部51aの内縁から下方に向かって延びる内筒部51cと、天壁部51aの下面から下方に向かって延びる筒状のスプリング保持部51dと、を備えている。天壁部51aは、中蓋50の天壁部50aの上方に配設されている。
周壁部51bは、中蓋50の外筒部50b及びシリンダ部3の外周に周設された円筒形状の直筒部であり、シリンダ軸Oを共通軸にして中蓋50の外筒部50b及びシリンダ部3と同軸上に配置されている。
内筒部51cは、周壁部51bの内側に配設された円筒形状の直筒部であり、シリンダ軸Oを共通軸にして周壁部51bと同軸上に配置されている。
また、内筒部51cの外径は、中蓋50のガイド筒部50eよりも小径であり、内筒部51cは、ガイド筒部50eの内側に挿入されている。スプリング保持部51dは、コイルスプリング52の上端部を保持する円筒形状の筒部であり、周壁部51bの上端部と内筒部51cの上端部との間に配設されている。
コイルスプリング52は、押し込まれたピストン部4を引き戻す付勢力を付与するための付勢部材であり、上記した中蓋50と押下ヘッド51との間に介装されている。
コイルスプリング52は、押下ヘッド51の周壁部51bの内側に配設されており、コイルスプリング52の下端は、上記した中蓋50の底壁部50dの上面に係止され、コイルスプリング52の上端は、上記した押下ヘッド51のスプリング保持部51dの内側に嵌め込まれて押下ヘッド51の天壁部51aの下面に係止されている。
連結部材53は、押下ヘッド51の内筒部51cの内側に嵌合された嵌合部53aと、嵌合部53aの下端から径方向外側に突出したフランジ部53bと、を備えている。嵌合部53aは、有頂筒状の筒部であり、シリンダ軸Oを共通軸にして押下ヘッド51の内筒部51cと同軸上に延設されている。
嵌合部53aの上端部は、押下ヘッド51の内筒部51cにアンダーカット嵌合されており、嵌合部53aの上端面は、押下ヘッド51の天壁部51aの上面と面一に形成されている。
フランジ部53bは、周方向の全周に亘って形成された円環状の板部であり、ピストン部4の底壁部40の上面に載置されているとともにピストン部4の周壁部41の内側にアンダーカット嵌合されている。
また、フランジ部53bは、中蓋50の底壁部50dの下面に設けられたストッパ50fと当接可能とされており、これにより、コイルスプリング52による押下ヘッド51(ピストン部4)の上昇が制限されて押下ヘッド51(ピストン部4)のストロークの上端位置が位置決めされている。
(吸込み部)
吸込み部6は、容器本体10の内部に収容された内容物をシリンダ部3内の液室32に吸い込むための管状部であり、その概略構成としては、シリンダ部3の底壁部31の下面から下方に向かって延びているとともにシリンダ部3の内側に連通した接続筒部60と、接続筒部60に接続されたディップチューブ61と、を備えている。
接続筒部60は、上記した装着筒部30の内側に配設されているとともにシリンダ軸Oを共通軸にして同軸上に配設された筒部である。接続筒部60のうち、上端部は他の部分よりも拡径されている。すなわち、接続筒部60は、シリンダ部3の内部に向けて開口された大径の上筒部62と、上筒部62の下方に段差を介して連設された小径の下筒部63と、を備えている。
下筒部63の上端部の内周面には、全周に亘って径方向内側に突出した円環状の弁座部64が形成されている。また、接続筒部60は、上記したシリンダ部3と一体に形成されている。
ディップチューブ61は、容器本体10の内側に配置されて容器本体10内の内容物を吸い上げるためのチューブであり、例えば可撓性を有するフレキシブルチューブからなる。なお、ディップチューブ61は、単なる円筒状のパイプであってもよい。ディップチューブ61の下端開口は、容器本体10内に開放されており、ディップチューブ61の上端開口は、上記した接続筒部60の内側に嵌合されて上記した上筒部62を介してシリンダ部3の内部に連通されている。
(吸込み弁)
吸込み弁7は、吸込み部6の上筒部62内に嵌合された周壁部70と、周壁部70の内側に配設されて弁座部64の内側を開閉する板状の弁体部71と、弁体部71の外周面と周壁部70の内周面とを連結する弾性変形可能な連結片72と、を備えている。
周壁部70は、吸込み部6の上筒部62内にアンダーカット嵌合されている。弁体部71は、弁座部64の上面に密に当接している。連結片72は、例えば周方向に間欠的に複数配設され、弁体部71の外周面と周壁部70の内周面とを繋いでいる。
なお、吸込み弁7は、1つの連結片72で弁体部71を支持した一点弁でもよい。さらに、本実施形態では、弁座部64に着座する弁体部71を利用することで吸込み部6の内側を開閉する吸込み弁7を例に挙げたが、この場合に限定されるものではなく、例えばボール弁を吸込み弁として採用しても構わない。
(ノズル部)
ノズル部8は、図2に示すように、シリンダ部3内の液室32に貯留された内容物を外部に吐出させるための筒状部であり、その概略構成としては、シリンダ部3の底壁部31の下面から側方(シリンダ軸Oに交差する方向)に向かって突出しているとともにシリンダ部3の内側に連通したノズル本体80と、ノズル本体80に脱着可能に接続された補助ノズル81と、を備えている。
ノズル本体80は、円筒形状の筒部であり、吐出口81a側に向かって下向きに傾斜している。なお、図2等にLで示す鎖線は、ノズル本体80の中心軸線を示しており、以下、ノズル軸Lという。また、ノズル軸Lに沿った方向をノズル軸方向といい、ノズル軸方向から見てノズル軸Lに直交する方向をノズル径方向といい、ノズル軸L回りの方向をノズル周方向という。さらに、ノズル軸Lに沿った方向のうち、吐出口81a側を前側といい、シリンダ部3側を後側という。
ノズル本体80は、シリンダ部3と一体化されるとともに装着筒部30の外周面から突出する略円筒形状の根元筒部82と、根元筒部82の前端に嵌合された先端筒部83と、を備えている。根元筒部82の後端部は、端壁部82aによって閉塞されており、また、根元筒部82の後端部の上部は、シリンダ部3の内部に向けて開口されている。
また、根元筒部82の内側には、ノズル軸Lに対して垂直に配設された隔壁部82bが配設されている。
隔壁部82bには、ノズル軸方向に貫通する挿通孔82cが形成されている。挿通孔82cは、ノズル軸Lを中心軸線にして隔壁部82bの中央部分に形成されている。挿通孔82cは、前側に向かうに従い漸次拡径するテーパー状に形成されている。
また、隔壁部82bには、ノズル軸方向に貫通する複数の流通孔82dが形成されている。
流通孔82dは、内容物が流通する流路であり、挿通孔82cの周囲に間欠的に形成されている。
根元筒部82の後端部の外周面には、先端筒部83の後述する外装筒部83aの後端開口縁と対向された対向部82eが突設されている。対向部82eは、ノズル周方向に連続して環状に形成されている。
また、根元筒部82の外周面のうち、対向部82eよりも前側には、先端筒部83の外装筒部83aがアンダーカット嵌合された嵌合突起82fが設けられている。
嵌合突起82fは、ノズル周方向に連続して環状に形成されている。また、根元筒部82の外周面のうち、嵌合突起82fよりも前側に位置する部分には、先端筒部83の外装筒部83aの内周面に形成された後述の溝部83cに挿入されることで先端筒部83の根元筒部82に対する回転を防止する周止めリブ82gが設けられている。
周止めリブ82gは、それぞれがノズル軸方向に沿って直線状に形成され、ノズル周方向に間隔をあけて複数形成されている。
根元筒部82の前端開口縁には、先端筒部83の後述する弁押え84の環状基部84aの後面が当接或いは近接している。このように根元筒部82の前端開口縁に弁押え84の環状基部84aが突き当てられることにより、先端筒部83が根元筒部82に対してノズル軸方向に位置決めされている。
先端筒部83は、根元筒部82に外装された略円筒形状の外装筒部83aと、外装筒部83aの前端縁に接続されるとともに外装筒部83aよりも小径の略円筒形状の被外装筒部83bと、を備えている。外装筒部83aは、根元筒部82に外装され、後端部が根元筒部82の嵌合突起82fにアンダーカット嵌合されている。このように外装筒部83aは、根元筒部82に強固に嵌合されている。
このため、補助ノズル81を先端筒部83から脱離させる際に、先端筒部83が根元筒部82から脱離することが防止される。また、外装筒部83aの内周面には、根元筒部82の周止めリブ82gが挿入された溝部83cがノズル周方向に離散的に等間隔で複数形成されている。これらの溝部83cのそれぞれは、ノズル軸方向に沿って直線状に形成されている。
被外装筒部83bは、補助ノズル81が外装された円筒形状の部位である。被外装筒部83bの後端部には、外周面から突出する環状突起83dが設けられている。環状突起83dは、補助ノズル81の後述する係止突起81eが環状突起83dの後側から係止された部位であり、ノズル周方向に延びるように環状に形状されている。
また、被外装筒部83bの外周面のうち、環状突起83dよりも前側に位置する部分は、補助ノズル81の後述する案内溝部81fに挿入されることで補助ノズル81のノズル本体80に対する回転を防止するとともに脱着時に補助ノズル81を案内する案内リブ83fが設けられている。案内リブ83fは、それぞれがノズル軸方向に直線状に形成され、ノズル周方向に間隔をあけて複数形成されている。
また、ノズル本体80の内側には、弁押え84が配設されている。弁押え84は、ノズル本体80の内周面からノズル径方向に突出する環状基部84aと、環状基部84aから後側に突出する3つの爪部(第一爪部84b、第二爪部84c、及び第三爪部84d)と、を有している。
環状基部84aは、ノズル本体80の内周面のうち、外装筒部83aの前端部に形成され、ノズル周方向に延びる環状に形成されている。環状基部84aの後面は、根元筒部82の前端開口縁に当接或いは近接している。第一爪部84b、第二爪部84c、及び第三爪部84dは、それぞれの前端が環状基部84aに接続され、後側に向かうに従って漸次ノズル径方向の内側に向けて延びている。
これらの第一爪部84b、第二爪部84c、及び第三爪部84dそれぞれの後端部は、図3に示すように、ノズル径方向の内側に向けて屈曲されており、互いに接続されている。このように第一爪部84bの後端部と、第二爪部84cの後端部と、第三爪部84dの後端部と、が互いに接続されることにより、接続されていない場合と比較して、弁押え84の剛性が高められる。
これらの第一爪部84b、第二爪部84c、及び第三爪部84dは、図2(b)に示すように、ノズル周方向に等間隔に配列されている。ノズル軸方向から見て、第一爪部84bと第二爪部84cとの間には第一流通開口S1が設けられ、第二爪部84cと第三爪部84dとの間には第二流通開口S2が設けられ、第三爪部84dと第一爪部84bとの間には第三流通開口S3が設けられている。
これらの第一流通開口S1、第二流通開口S2、及び第三流通開口S3は、後側から前側に向けて、内容物の通過を許容する。
補助ノズル81は、内容物を吐出するための筒部材であり、内容物を吐出する吐出口81aを有している。補助ノズル81は、ノズル本体80の被外装筒部83bに外装された筒状の本体筒部81bと、本体筒部81bの前端からノズル軸Lに沿って突出する筒状の延出筒部81cと、延出筒部81cの前端から下方に突出するとともに前端開口が吐出口81aとされた屈曲筒部81dと、を備えている。
本体筒部81bは、後端の内周面に突設された係止突起81eを備えている。係止突起81eは、ノズル軸Lを中心とする環状形状とされている。このような係止突起81eは、ノズル本体80の被外装筒部83bに備えられた環状突起83dに、環状突起83dの後側からアンダーカット嵌合されている。
また、本体筒部81bの内周面のうち、係止突起81eよりも前側に位置する部分には、ノズル本体80の被外装筒部83bが備える案内リブ83fが挿入された案内溝部81fがノズル周方向に離散的に等間隔で複数形成されている。これらの案内溝部81fは、それぞれがノズル軸方向に直線状に形成されている。
このような本体筒部81bの前端部は、前側に向かうに連れて縮径されており、延出筒部81cが接続されている。延出筒部81cは、本体筒部81bよりも小径とされるとともに、ノズル軸Lを共通軸として同軸に配置されている。屈曲筒部81dは、延出筒部81cと略同一径とされており、吐出口81aが略下方を向くように延出筒部81cに対して屈曲して接続されている。
また、補助ノズル81の本体筒部81bの外周面には、滑り止め突部81gが複数設けられている。それぞれの滑り止め突部81gは、ノズル周方向に延びて形成されている。本体筒部81bの外周面のうち、水平方向に対向する領域のそれぞれに対して3つずつの滑り止め突部81gが設けられており、各領域では滑り止め突部81gがノズル軸方向に等間隔で配列されている。
このような滑り止め突部81gにより、補助ノズル81をつまんでノズル本体80から容易に取り外すことが可能となる。
(吐出弁)
吐出弁9は、ノズル部8内からシリンダ部3内の液室32への内容物及び空気の流入を止める逆止弁であり、ピストン部4の押込み動作(下方移動)に連動して開けられる。
吐出弁9は、ノズル部8の内側に取付けられる弁基部90と、弾性変形することにより液室32と吐出口81aとの連通及びその遮断を切り替える弁部91と、を備えている。
弁部91は、弁基部90から吐出口81a側に向けて延びる筒状に形成されている。
弁基部90は、隔壁部82bの前側に配設され、挿通孔82cより大径に形成された基部本体92と、基部本体92から後側に向けて突出し、挿通孔82cに挿通された挿通部93と、を備えている。挿通部93は筒状に形成され、ノズル軸Lと同軸に配設されている。
挿通部93のうち、隔壁部82bより後側に位置する後端部には、ノズル径方向の外側に向けて突出する係止部94が形成されている。挿通部93は、挿通孔82cに前後動自在に挿通される。吐出弁9が前進端位置に位置したときに、係止部94が隔壁部82bの後面に当接し、吐出弁9が後退端位置に位置したときに、基部本体92が隔壁部82bの前面に当接する。
係止部94は、後側に向かうに従い漸次、縮径された円錐台形状に形成されており、上述したテーパー状の挿通孔82cの前側から挿通孔82c内に挿入させることで、吐出弁9が挿通孔82cに装着されている。基部本体92は、柱状に形成され、ノズル軸Lと同軸に配設されている。
弁部91は、前側に向かって漸次拡径されたテーパー状の筒形状をなし、弁基部90の基部本体92の外周縁から、前側に向かって突設されている。弁部91の前端部は、ノズル本体80の内周面に全周にわたって密に当接している。
そして、本実施形態では、ノズル本体80の内側において、吐出弁9よりも前側に位置する部分には、弁押え84が、吐出弁9の弁基部90とノズル軸方向に当接或いは近接して配設されている。
弁押え84は、弁部91におけるノズル径方向の内側に挿入され、弁基部90と当接或いは近接して配設されている。図示の例では、弁押え84のうち、第一爪部84b、第二爪部84c、及び第三爪部84dそれぞれの後端部が、弁部91内に挿入され、弁基部90における基部本体92の前面と当接或いは近接している。
弁押え84は、吐出弁9が前進端位置に位置したときに、弁押え84の後端部が、弁基部90の前面とノズル軸方向に隙間をあけて対向するように配設されている。
弁基部90の前面には、凹部95が形成されている。凹部95は、ノズル軸方向から見た平面視において、円形状をなしている。凹部95は、ノズル軸Lと同軸上に配置されている。
弁押え84の後端部には、凹部95内に挿入される突部84eが形成されている。図示の例では、突部84eは、弁押え84の後端部におけるノズル径方向の中央部に配設され、第一爪部84b、第二爪部84c、及び第三爪部84dそれぞれの接続部分に一体に形成されている。突部84eは、ノズル軸Lと同軸上に配設された円柱形状をなしている。
突部84eは、吐出弁9の前後動位置を問わず常に凹部95内に位置している。また、突部84eは、吐出弁9が前進端位置に位置したときに、弁基部90の凹部95に対して、ノズル軸方向及びノズル径方向の両方向に隙間をあけて配設されている。なお、突部84eは、凹部95内に嵌合されていてもよい。
<定量吐出器の作用>
上記した定量吐出器1を用いて内容物を吐出する際には、液室32に内容物が貯留された状態で、押下ヘッド51の天壁部51aの上面を押圧し、コイルスプリング52の付勢力に抵抗しながら押下ヘッド51を押し下げる。
これにより、コイルスプリング52が軸方向に圧縮されるとともに、連結部材53を介して押下ヘッド51に連結されたピストン部4が、押下ヘッド51とともにシリンダ部3に対して相対的に下降してシリンダ部3の底壁部31側に押し込まれ、液室32が減容される。
次に、液室32の減容化によって液室32の内圧が所定の正圧まで上昇することで、その内圧によって弁部91が弾性的に縮径変形し、弁部91の前端部とノズル本体80の内周面との間に隙間が形成されて吐出弁9が開かれる。
これにより、液室32内の内容物がノズル本体80の後端部の内側に流入した後、隔壁部82bの流通孔82dと、第一流通開口S1、第二流通開口S2及び第三流通開口S3とを通ってノズル本体80内を前側に向かって流通し、さらに、ノズル本体80内から補助ノズル81内に流入して補助ノズル81内を通って補助ノズル81の吐出口81aから外部に吐出される。
そして、上記した押下ヘッド51の押し下げ操作を止めてピストン部4の押込み動作(下降)を停止させると、弁部91が弾性により復元変形して拡径される。これにより、弁部91の前端部がノズル本体80の内周面に全周に亘って再び密に当接して吐出弁9が閉じられ、その結果、ノズル部8からの内容物の吐出が停止される。
次に、押下ヘッド51への押圧力を解除すると、コイルスプリング52の付勢力によって押下ヘッド51が押し上げられ、連結部材53を介して押下ヘッド51に連結されたピストン部4が、押下ヘッド51とともにシリンダ部3に対して相対的に上昇してシリンダ部3の上端側に引き戻され、液室32の容積が増大される。その結果、液室32の内圧が負圧となり、その内圧によってピストン部4の底壁部40が引っ張られる。
また、上述したように液室32の内圧が負圧となると、その内圧によって吸込み弁7の弁体部71が引っ張られ、吸込み弁7の連結片72を弾性変形させながら弁体部71が引き上げられ、弁体部71が弁座部64から離間して吸込み弁7が開かれる。
これにより、容器本体10内の内容物がディップチューブ61内に流入してディップチューブ61内を上方に向かって流通し、弁座部64の内側を通って吸込み弁7の周壁部70の内側に流入する。そして、その内容物は、周壁部70と弁体部71との間の隙間を通って流通し、接続筒部60の上筒部62の内側を通過して液室32内に吸い込まれる。
そして、連結部材53のフランジ部53bの上面が中蓋50の底壁部50dの下面のストッパ50fに当接することで、押下ヘッド51の上昇が停止してピストン部4の引戻し動作が停止する。これにより、吸込み弁7の連結片72の弾性によって弁体部71が引き下げられ、弁体部71が弁座部64に着座して密に当接して吸込み弁7が閉じられ、その結果、液室32内への内容物の吸い込みが停止される。
以上説明したように、本実施形態に係る定量吐出器1によれば、ノズル部8の内側において、吐出弁9よりも吐出口81a側に位置する部分に、吐出弁9の弁基部90とノズル軸方向に近接する弁押え84が配設されているので、仮に液室32内の内容物が、ノズル部8の内側を吐出口81a側に向けて勢いよく流れたとしても、弁押え84により、弁基部90を吐出弁9の前側から押えることができる。このため、ノズル部8の内側において、吐出弁9が前側に向けて位置ずれするのを防ぐことができる。またこのような作用効果は、この定量吐出器1が、例えば内容量が1L以上である大容量の容器本体10に適用される場合に顕著に奏功される。
また、弁部91が、弁基部90から前側に向けて延びる筒状に形成され、弁押え84は、弁部91におけるノズル径方向の内側に挿入されているので、弁押え84が弁部91と接触するのを抑制することが可能になり、弁部91の弾性変形が弁押え84によって阻害されるのを防ぐことができる。
また、本実施形態に係る定量吐出器1においては、弁基部90の外表面のうち、吐出口81a側を向く前面には凹部95が形成され、弁押え84には、凹部95内に挿入される突部84eが形成されている。
このため、弁押え84の突部84eが、弁基部90の前面に形成された凹部95内に挿入されているので、吐出弁9が弁押え84に対して、ノズル径方向に位置ずれするのを抑制することが可能になり、弁押え84により吐出弁9を確実に押えることができる。
(第二実施形態)
次に、図3を参照し、本発明の第二実施形態に係る定量吐出器100について説明する。なお、本実施形態においては、第一実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態に係る定量吐出器100では、図3に示すように、弁押え184は、弁基部90の前面の略全域にわたって当接する当接部84fを備えている。当接部84fは、弁押え184の後端部に形成されている。
当接部84fは、ノズル軸Lと同軸に配設されている。当接部84fは、図3(b)に示すように、ノズル軸方向から見た平面視において円形状をなしている。当接部84fの半径は、第一爪部84b、第二爪部84c、及び第三爪部84dそれぞれの後端部におけるノズル径方向の外端と、ノズル軸Lと、のノズル径方向の距離と同等となっている。
当接部84fのノズル軸方向の厚みは、第一爪部84b、第二爪部84c、及び第三爪部84dそれぞれの厚みと同等となっている。当接部84fは、弁部91のノズル径方向の内側に位置している。抑え部184は、吐出弁9が前進端位置に位置したときに、当接部84fの後面が、弁基部90の前面とノズル軸方向に隙間をあけて対向するように配設されている。
本実施形態に係る定量吐出器100によれば、弁押え184が、弁基部90の前面の略全域にわたって当接する当接部84fを備えているので、当接部84fにより、弁基部90の前面を略全域にわたって押えることで、吐出弁9がノズル軸Lに対して傾くのを防ぐことができ、吐出弁9が前側に位置ずれするのを効果的に抑制することができる。
(第三実施形態)
次に、図4を参照し、本発明の第二実施形態200に係る定量吐出器ついて説明する。なお、本実施形態においては、第一実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態に係る定量吐出器200では、図4に示すように、弁押え284の後端部に、当接部84fが形成されている。当接部84fのノズル径方向の中央部に、後方に向けて突出する突部84eが形成されている。このような構成とすることで、突部84e及び当接部84fによる吐出弁9の位置ずれを防止する前述した効果をともに得ることになり、弁押え284により、吐出弁9が前側に向けて移動するのを、より一層効果的に抑制することができる。
次に、以上説明した作用効果の検証試験について説明する。
この検証試験では、比較例である定量吐出器、第一実施形態に係る定量吐出器1、第二実施形態に係る定量吐出器100、及び第三実施形態に係る定量吐出器200を評価サンプルとして、各評価サンプルを倒立姿勢にした状態で、所定の高さから落下させた際に、ノズル部の内側において、吐出弁が前側に向けて位置ずれするかどうかを確認した。
なお、比較例の定量吐出器として、ノズル部の内側に弁押えが配設されていない定量吐出器を採用した。今回の試験では、各評価サンプルを倒立姿勢でコンクリート面に向けて落下させた。各評価サンプルは、内容量1Lの容器本体に適用し、液室内を水で充満させた。試験はそれぞれのサンプルについて5回行った。
その結果、比較例である定量吐出器においては、60cmの高さから落下させると、一部について、吐出弁が隔壁部から前側に脱落したことが確認された。また、70cmの高さから落下させると、全てについて、吐出弁が隔壁部から前側に脱落したことが確認された。
一方、定量吐出器1及び定量吐出器100では、80cmの高さから落下させた際に、全てについて、吐出弁9が隔壁部82bから脱落しないことが確認された。
また、定量吐出器200では、90cmの高さから落下させた際に、全てについて、吐出弁9が隔壁部82bから脱落しないことが確認された。
これにより、ノズル部8の内側において、吐出弁9よりも前側に位置する部分に、弁基部90と当接或いは近接する弁押え84を配設することで、吐出弁9の前側への位置ずれを防ぐことができることが確認された。また、定量吐出器200のように、弁押え84に突部84e及び当接部84fを設けることで、吐出弁9が前側に向けて移動するのを、より一層効果的に抑制することができることが確認された。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態においては、弁押え84、184、284が、弁部91におけるノズル径方向の内側に挿入され、弁基部90と当接或いは近接している構成を示したが、このような態様に限られない。弁押えが、弁部におけるノズル径方向の内側に挿入されていなくてもよい。
また、上記実施形態においては、弁押え84が爪部を3本有する構成を採用した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、弁押えの爪部の数を変更してもよい。
また、上記実施形態においては、弁押え84が爪部(第一爪部84b、第二爪部84c、及び第三爪部84d)を有する構成を採用した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、弁押えを円筒状又は円錐筒状等に形成してもよいし、弁押えとして網状部材等を用いてもよい。
また、上記実施形態においては、弁押え84が環状基部84aを有する構成を採用した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、爪部(第一爪部、第二爪部、及び第三爪部)がノズル本体の内周面に直接接続してもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1、100、200 定量吐出器
3 シリンダ部
4 ピストン部
5 ピストン操作部
6 吸込み部
7 吸込み弁
8 ノズル部
9 吐出弁
32 液室
80 ノズル本体
81a 吐出口
84、184,284 弁押え
84e 突部
84f 当接部
90 弁基部
91 弁部
95 凹部
L ノズル軸

Claims (4)

  1. シリンダ部と、
    前記シリンダ部の内周面に沿ってシリンダ軸方向に摺動可能なピストン部と、
    前記ピストン部を操作するピストン操作部と、
    前記シリンダ部内の液室に連通された筒状の吸込み部と、
    前記吸込み部の内側に配設され、前記ピストン部の引戻し動作に連動して開けられる開閉可能な吸込み弁と、
    内容物を吐出する吐出口を有し、前記シリンダ部の側方に向かって突出しているとともに、前記シリンダ部に直結されて前記液室に連通された筒状のノズル部と、
    前記ノズル部の内側に配設され、前記ピストン部の押込み動作に連動して開けられる開閉可能な吐出弁と、を備え、
    前記吐出弁は、前記ノズル部の内側に取付けられる弁基部と、弾性変形することにより前記液室と前記吐出口との連通及びその遮断を切り替える弁部と、を備え、
    前記ノズル部の内側において、前記吐出弁よりも前記吐出口側に位置する部分には、前記弁基部と当接或いは近接する弁押えが配設されていることを特徴とする定量吐出器。
  2. 前記弁部は、前記弁基部から前記吐出口側に向けて延びる筒状に形成され、
    前記弁押えは、前記弁部におけるノズル径方向の内側に挿入され、前記弁基部と当接或いは近接していることを特徴とする請求項1に記載の定量吐出器。
  3. 前記弁基部の外表面のうち、前記吐出口側を向く前面には凹部が形成され、
    前記弁押えには、前記凹部内に挿入される突部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の定量吐出器。
  4. 前記弁押えは、前記弁基部の外表面のうち、前記吐出口側を向く前面の略全域にわたって当接する当接部を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の定量吐出器。
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