JP2023053642A - ヒートシンク及びそれを備えた冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却性能を向上できるヒートシンク及びそれを備えた冷却装置を提供する。【解決手段】ヒートシンクは、上面側に冷却用のフィン12が配置されるベースプレート11を備える。ベースプレートは、ベース層11aと、クラッド層11bと、を有する。クラッド層は、ベース層の下面側に配置される。クラッド層を構成する金属は、ベース層を構成する金属よりも熱伝導率が高い。【選択図】図2
Description
本発明は、ヒートシンク及びそれを備えた冷却装置に関する。
従来、発熱体の冷却にヒートシンクが用いられる。ヒートシンクは、第1の金属層(ベース層)の一方側の面に第2の金属層から成る冷却用のフィンが配置される。また、第1の金属層の他方側の面に第3の金属層(クラッド層)が配置される。第3の金属層に配置された発熱体の熱は、第3の金属層及び第1の金属層を介してフィンに移動して放熱される(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記のようなヒートシンクによると、第3の金属層の熱伝導率は、第1の金属層の熱伝導率と比べて低いため、発熱体の熱が第3の金属層の面全体に広がり難く、ヒートシンクの冷却性能が低下する問題があった。
本発明は、冷却性能を向上できるヒートシンク及びそれを備えた冷却装置を提供することを目的とする。
本発明の例示的なヒートシンクは、上面側に冷却用のフィンが配置されるベースプレートを備える。ベースプレートは、ベース層と、クラッド層と、を有する。クラッド層は、ベース層の下面側に配置される。クラッド層を構成する金属は、ベース層を構成する金属よりも熱伝導率が高い。
本発明によると、冷却性能を向上できるヒートシンク及びそれを備えた冷却装置を提供することができる。
なお、図面においては、ヒートシンクの奥行方向をX方向として、X1を奥行方向一方側、X2を奥行方向他方側として示す。また、幅方向をY方向として、Y1を幅方向一方側、Y2を幅方向他方側として示す。また、上下方向をZ方向として、Z1を上方、Z2を下方として示す。上下方向、奥行方向、および幅方向は、互いに直交する。なお、上下方向は、冷却装置1を各種機器に組み込んだときの方向を限定しない。
<第1実施形態>
<1.冷却装置の構成>
図1は、本発明の例示的な第1実施形態に係る冷却装置1の斜視図を示す。冷却装置1は、発熱体H(図2参照)を冷却する装置である。発熱体Hは、例えば、車両の車輪を駆動するためのトラクションモータに備えられるインバータのパワートランジスタである。この場合、冷却装置1は、トラクションモータに搭載される。なお、発熱体の個数は、複数個であってもよい。
<1.冷却装置の構成>
図1は、本発明の例示的な第1実施形態に係る冷却装置1の斜視図を示す。冷却装置1は、発熱体H(図2参照)を冷却する装置である。発熱体Hは、例えば、車両の車輪を駆動するためのトラクションモータに備えられるインバータのパワートランジスタである。この場合、冷却装置1は、トラクションモータに搭載される。なお、発熱体の個数は、複数個であってもよい。
冷却装置1は、ヒートシンク10と、ポンプ(不図示)と、を有する。ポンプは、ヒートシンク10の後述するフィン12間に冷却媒体Wを流通させる。
<2.ヒートシンクの構成>
ヒートシンク10は、ベースプレート11と、フィン12とを有する。ベースプレート11は、複数の金属層を積層して形成された金属板である。ベースプレート11の下面には、発熱体H(図2参照)が接触する。ベースプレート11の上面には、複数のフィン12が幅方向に平行に並んで構成される。なお、ベースプレート11を構成する金属層については、後で詳細に説明する。
ヒートシンク10は、ベースプレート11と、フィン12とを有する。ベースプレート11は、複数の金属層を積層して形成された金属板である。ベースプレート11の下面には、発熱体H(図2参照)が接触する。ベースプレート11の上面には、複数のフィン12が幅方向に平行に並んで構成される。なお、ベースプレート11を構成する金属層については、後で詳細に説明する。
複数のフィン12は、例えば、アルミニウム合金から形成され、冷却媒体Wの流通方向に延びる板状に形成される。また、複数のフィン12の上端部は、板状の連結部12aを介して連結されている。複数のフィン12の下端部は、板状の連結部12bを介して連結されている。連結部12bの下面とベースプレート11の上面とが接触する。
なお、連結部12a又は連結部12bの一方を省いてもよい。連結部12bを省いた場合、フィン12の下端部が、ベースプレート11の上面に接触する。また、フィン12を、ベースプレート11の上面から突出させてベースプレート11と一体に形成してもよい。
また、フィン12は、連結部12a、12bと同一部材により構成してもよいし、連結部12a、12bとは別部材であってもよい。
本実施形態では、フィン12は、それぞれ幅方向に等間隔で平行に一列に並ぶ。冷却媒体Wは、隣り合うフィン12の間に形成される冷媒流路内を流れる。冷却媒体Wは、例えば水などの液体であるが、空気などの気体であってもよい。
<3.ベースプレートの構成>
図2は、ベースプレート11の層構成を示す断面図である。ベースプレート11は、ベース層11aと、クラッド層11bと、を有する。クラッド層11bは、ベース層11aの下面側に配置される。また、クラッド層11bは、ベース層11aの全面に配置されている。これにより、発熱体Hの形状に関係なく、発熱体Hをクラッド層11b上に配置できる。
図2は、ベースプレート11の層構成を示す断面図である。ベースプレート11は、ベース層11aと、クラッド層11bと、を有する。クラッド層11bは、ベース層11aの下面側に配置される。また、クラッド層11bは、ベース層11aの全面に配置されている。これにより、発熱体Hの形状に関係なく、発熱体Hをクラッド層11b上に配置できる。
また、ベース層11aとクラッド層11bとは、圧延接合された圧延接合体により形成されている。これにより、製造コストを削減して、ベース層11aとクラッド層11bとを接合できる。
クラッド層11bを構成する金属は、ベース層11aを構成する金属よりも熱伝導率が高い。これにより、発熱体Hの熱が、クラッド層11bの面全体に広がり易く、ベース層11aを介してクラッド層11bからフィン12に効率よく移動する。従って、ヒートシンク10の冷却性能を向上できる。
これにより、ベース層11a及びクラッド層11bの一方に高価な材料を用いても他方に安価な材料を用いることでヒートシンク10のコスト増加を抑制できる。
また、ベース層11aの厚みは、クラッド層11bの厚みよりも大きい。これにより、クラッド層11bに高価な材料を用いてもヒートシンク10のコスト増加を抑制できるとともに、ベースプレート11の強度を向上できる。
ベース層11aは、アルミニウム合金から成り、クラッド層11bは、銅から成る。なお、ベース層11aを構成する金属として、アルミニウム合金以外の金属を用いてもよい。また、クラッド層11bを構成する金属として、銅以外の金属を用いてもよい。
<4.冷却装置の動作>
ベースプレート11の下面に冷却されるべき発熱体Hを接触させてポンプ(不図示)を駆動する。これにより、隣り合うフィン12の間を冷却媒体Wが流通する。発熱体Hの発熱は、ベースプレート11のクラッド層11bからベース層11aに伝達される。ベース層11aに伝達された熱は、フィン12に伝達され、フィン12の間を流通する冷却媒体Wを介して放熱される。これにより、発熱体Hの温度上昇を抑制することができる。
ベースプレート11の下面に冷却されるべき発熱体Hを接触させてポンプ(不図示)を駆動する。これにより、隣り合うフィン12の間を冷却媒体Wが流通する。発熱体Hの発熱は、ベースプレート11のクラッド層11bからベース層11aに伝達される。ベース層11aに伝達された熱は、フィン12に伝達され、フィン12の間を流通する冷却媒体Wを介して放熱される。これにより、発熱体Hの温度上昇を抑制することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図3は、第2実施形態に係るベースプレート11の層構成を示す断面図である。説明の便宜上、前述の図1及び図2に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付す。第2実施形態ではベースプレート11は、境界部11cを有する。その他の部分は第1実施形態と同様である。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図3は、第2実施形態に係るベースプレート11の層構成を示す断面図である。説明の便宜上、前述の図1及び図2に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付す。第2実施形態ではベースプレート11は、境界部11cを有する。その他の部分は第1実施形態と同様である。
境界部11cは、ベース層11aとクラッド層11bとに跨って存在する結晶粒により構成される。ベース層11aとクラッド層11bは、以下の方法により形成される。まず、ベース層11aを構成する金属板とクラッド層11bを構成する金属板とを積層した状態で加熱加圧処理する。このとき、加熱加圧処理において、ベース層11aとクラッド層11bとが完全に一体化しないように、温度、圧力及び処理時間のうち少なくとも1つを意図的に一定以下に調整する。これにより、ベース層11aとクラッド層11bとが部分的に一体化し、境界部11cが形成される。境界部11cを形成することにより、製造コストをより削減して、ベース層11aとクラッド層11bとを接合することができる。
<5.その他>
以上、本発明の実施形態を説明した。なお、本発明の範囲は上述の実施形態に限定されない。本発明は、発明の主旨を逸脱しない範囲で上述の実施形態に種々の変更を加えて実施することができる。また、上述の実施形態で説明した事項は、矛盾を生じない範囲で適宜任意に組み合わせることができる。
以上、本発明の実施形態を説明した。なお、本発明の範囲は上述の実施形態に限定されない。本発明は、発明の主旨を逸脱しない範囲で上述の実施形態に種々の変更を加えて実施することができる。また、上述の実施形態で説明した事項は、矛盾を生じない範囲で適宜任意に組み合わせることができる。
例えば、ベースプレート11は、ベース層11a及びクラッド層11bの2層で構成されてもよいが、ベース層11aの上面、ベース層11aとクラッド層11bの間、又はクラッド層11bの下面に一層又は複数層からなる金属層を配置してもよい。
本発明によると、各種発熱体の冷却に利用することができる。
1 冷却装置
10 ヒートシンク
11 ベースプレート
11a ベース層
11b クラッド層
11c 境界部
12 フィン
12a 連結部
20 ポンプ
F 流通方向
F1 上流側
F2 下流側
H 発熱体
W 冷却媒体
X 奥行方向
X1 奥行方向一方側
X2 奥行方向他方側
10 ヒートシンク
11 ベースプレート
11a ベース層
11b クラッド層
11c 境界部
12 フィン
12a 連結部
20 ポンプ
F 流通方向
F1 上流側
F2 下流側
H 発熱体
W 冷却媒体
X 奥行方向
X1 奥行方向一方側
X2 奥行方向他方側
Claims (7)
- 上面側に冷却用のフィンが配置されるベースプレートを備え、
前記ベースプレートは、ベース層と、前記ベース層の下面側に配置されるクラッド層と、を有し、
前記クラッド層を構成する金属は、前記ベース層を構成する金属よりも熱伝導率が高い、ヒートシンク。 - 前記ベース層の厚みは、前記クラッド層の厚みよりも大きい、請求項1に記載のヒートシンク。
- 前記ベース層は、アルミニウム合金から成り、前記クラッド層は、銅から成る、請求項1又は請求項2に記載のヒートシンク。
- 前記ベース層と前記クラッド層とが、圧延接合されている、請求項1~請求項3のいずれかに記載のヒートシンク。
- 前記ベースプレートは、前記ベース層と前記クラッド層とに跨って存在する結晶粒により構成される境界部を有する、請求項1~請求項3のいずれかに記載のヒートシンク。
- 前記クラッド層は、前記ベース層の全面に配置されている、請求項1~請求項4のいずれかに記載のヒートシンク。
- 請求項1~請求項6のいずれかに記載のヒートシンクと、前記フィン間に冷却媒体を流通させるポンプと、を備える冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021162806A JP2023053642A (ja) | 2021-10-01 | 2021-10-01 | ヒートシンク及びそれを備えた冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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