JP2023052257A - 接合体及び表面弾性波デバイス - Google Patents

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Mikito Hasegawa
佑一郎 山中
Yuichiro Yamanaka
善浩 今川
Yoshihiro Imagawa
裕久 齊藤
Hirohisa Saito
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Abstract

【課題】スピネル多結晶基板を備え、ばらつきの小さい、優れた周波数温度特性を有する接合体及び接合体を備える表面弾性波デバイスを提供する。【解決手段】接合体2は、圧電体基板5と、圧電体基板5の第1の主面5a上に設けられたスピネル多結晶基板1とを備え、圧電体基板5の平均厚みをT1、スピネル多結晶基板の平均厚みをT2としたとき、T1/T2が0.1以下である。スピネル多結晶基板1は、圧電体基板5と接し裏面1aと対向する対向面において、全体厚みばらつきTTVが1.5μm以下である。【選択図】図1

Description

本開示は、接合体及び表面弾性波デバイスに関する。
携帯電話の内部には、電気信号のノイズをカットし、所望の周波数の電気信号のみを送受信するための、SAW(Surface Acoustic Wave、表面弾性波)フィルタと呼ばれる電子部品が組み込まれている。SAWフィルタには、圧電効果を有する材料からなる圧電体基板を用いる。
圧電体基板の一方の表面には、透過周波数帯の波長に応じたピッチの櫛形電極が形成されている。櫛形電極に入力された電気信号により圧電体基板が応力を受けて変形し、ピッチに応じた弾性波が発生する。
SAWフィルタの透過周波数は櫛形電極のピッチで決まる。櫛形電極のピッチは周辺温度の変化による圧電体基板の膨張収縮により変化する。熱膨張による変化を抑制するため、圧電体基板の櫛形電極の形成された表面とは反対側の表面には、高強度かつ低熱膨張である支持基板が貼り付けられている。
特許文献1(特開2006-304206号公報)では、上記の支持基板として、シリコン基板を用いている。シリコンの熱膨張係数は、圧電体基板を形成するタンタル酸リチウム等の材料の熱膨張係数に比べて非常に小さい。従って、圧電体基板が熱により膨張すると、シリコンが割れてしまうおそれがある。
また、上記の支持基板として、サファイヤを用いる技術も提案されている。しかし、サファイヤは単結晶であり、硬度が高いため、小型化のために所望の形状に成形することが困難である。また、シリコンやサファイヤの単結晶基板は一般的に高価であり、より低コストの基板が求められていた。
そこで、特許文献2(特開2011-66818号公報)には、支持基板として、より抵コストで適度な強度を有するスピネルを用いる技術が開示されている。
特開2006-304206号公報 特開2011-66818号公報
[1]本開示の一態様に係る接合体は、圧電体基板と、前記圧電体基板の一方の主面上に設けられたスピネル多結晶基板とを備え、
前記圧電体基板の平均厚みT1と、前記スピネル多結晶基板の平均厚みT2との比であるT1/T2が0.1以下であり、
前記スピネル多結晶基板は、前記圧電体基板と接する主面において、TTV(Total Thickness Variation、全体厚みばらつき)が1.5μm以下である。
[2]本開示の他の一態様に係る表面弾性波デバイスは、上記に記載の接合体と、
前記圧電体基板の前記スピネル多結晶基板の設けられた面とは反対側の主面上に設けられた電極とを備える、表面弾性波デバイスである。
図1は、本開示の一実施形態に係る接合体の模式的断面図である。 図2は、図1の接合体の主面上に電極が形成された接合基板の一例を示す斜視図である。 図3は、図2の接合基板をX-X線で切断した断面図である。 図4は、本開示の一実施形態に係る表面弾性波デバイスの模式的断面図である。 図5は、TTVについて説明するための図である。
[本開示が解決しようとする課題]
本発明者らが特許文献1のスピネルからなる基板を用いた表面弾性波デバイスを作製してその性能を評価したところ、基板の強度は十分であるものの、周波数温度特性(TCF)にばらつきが生じる場合があることが確認された。
そこで、本目的は、スピネル多結晶基板を備え、ばらつきの小さい、優れた周波数温度特性を有する接合体、及び、該接合体を備える表面弾性波デバイスを提供することを目的とする。
[本開示の効果]
上記態様によれば、スピネル多結晶基板を備え、ばらつきの小さい、優れた周波数温度特性を有する接合体、及び、該接合体を備える表面弾性波デバイスを提供することが可能である。
[実施形態の概要]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
(1)本開示の一態様に係る接合体は、圧電体基板と、前記圧電体基板の一方の主面上に設けられたスピネル多結晶基板とを備え、
前記圧電体基板の平均厚みT1と、前記スピネル多結晶基板の平均厚みT2との比であるT1/T2が0.1以下であり、
前記スピネル多結晶基板は、前記圧電体基板と接する主面において、TTVが1.5μm以下である、接合体である。
上記態様によれば、接合体は、スピネル多結晶基板を備え、ばらつきの小さい、優れた周波数温度特性を有することができる。ここで、本明細書において、周波数温度特性(TCF)とは、周囲温度の変化による周波数の変化を示す値(単位:ppm/℃)である。TCFの数値が小さい程、温度特性が良好であることを示す。また、本明細書において、TTVとは、基板の裏面から該裏面と対向する面との距離の最大値と最小値との差を示す値である。例えば、図5に示されるスピネル多結晶基板51では、スピネル多結晶基板51の裏面1aから該裏面1aと対向する面(対向面)1bとの距離の最大値L1と最小値L2との差の値L3がTTVに該当する。
(2)前記T1/T2が0.0002以上0.1以下であることが好ましい。これによると、周波数温度特性のばらつきをより小さくすることができる。
(3)前記T1は、0.1μm以上25μm以下であり、
前記T2は、100μm以上500μm以下であることが好ましい。
これによると、圧電体基板は表面弾性波のロスを良好に抑制することができ、かつ、スピネル多結晶基板は圧電体基板の熱膨張を十分に抑制することができる。
(4)前記圧電体基板は、タンタル酸リチウム又はニオブ酸リチウムからなることが好ましい。これによると、圧電体基板の電気機械結合係数を高め、当該圧電体基板の周波数フィルタ特性を向上させることができる。
(5)前記T1及び前記T2の合計厚みは、100.1μm以上525μm以下であり、
前記スピネル多結晶基板は、その主表面が、直径100mm以上200mm以下の円形、又は、前記円形にオリエンテーションフラットが形成された形状であり、
前記接合体は、その外表面のTTVが10μm以下であることが好ましい。
これによると、圧電体基板は表面弾性波のロスを良好に抑制することができ、かつ、接合体はよりばらつきの小さい、優れた周波数温度特性を有することができる。
(6)本開示の他の一態様に係る表面弾性波デバイスは、上記に記載の接合体と、
前記圧電体基板の前記スピネル多結晶基板の設けられた面とは反対側の主面上に設けられた電極とを備える、表面弾性波デバイスである。
上記態様によれば、表面弾性波デバイスは、ばらつきの小さい、優れた周波数温度特性を有することができる。
[実施形態の詳細]
本開示の一実施形態に係る接合体及び表面弾性波デバイスの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。本開示の図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表すものである。また、長さ、幅、厚み、深さ等の寸法関係は図面の明瞭化と簡略化のために適宜変更されており、必ずしも実際の寸法関係を表すものではない。
本明細書において「A~B」という形式の表記は、範囲の上限下限(すなわちA以上B以下)を意味し、Aにおいて単位の記載がなく、Bにおいてのみ単位が記載されている場合、Aの単位とBの単位とは同じである。また、範囲の上限値がCであるとは、範囲の上限がC以下であることを意味し、範囲の下限値がDであるとは、範囲の下限がD以上であることを意味する。
[実施の形態1:接合体]
<接合体>
本実施形態に係る接合体について、図1を用いて説明する。図1に示されるように、本実施形態に係る接合体2は、圧電体基板5と、該圧電体基板5の一方の主面(以下、「第1の主面」とも記す。)5a上に設けられたスピネル多結晶基板1とを備える。該圧電体基板の平均厚みT1と、該スピネル多結晶基板の平均厚みT2との比であるT1/T2が0.1以下であり、該スピネル多結晶基板は、該圧電体基板と接する主面において、TTVが1.5μm以下である。
本発明者らは、鋭意検討の結果、圧電体基板と、該圧電体基板の一方の主面上に設けられたスピネル多結晶基板とを備える接合体であって、該圧電体基板の平均厚みT1と、該スピネル多結晶基板の平均厚みT2との比であるT1/T2が0.1以下であり、スピネル多結晶基板は、該圧電体基板と接する主面において、TTVが1.5μm以下である接合体は、ばらつきの小さい、優れた周波数温度特性を有することができることを新たに見出した。この理由は明らかではないが、下記(i)及び(ii)の通りと推察される。
(i)本実施形態に係る接合体において、T1/T2が0.1以下であり、圧電体基板の平均厚みT1に対して、スピネル多結晶基板の平均厚みT2が十分に大きい。このため、スピネル多結晶基板は、圧電体基板の熱膨張を十分に抑制することができ、接合体は、ばらつきの小さい、優れた周波数温度特性を有することができる。
(ii)本実施形態に係る接合体において、スピネル多結晶基板は、圧電体基板と接する主面において、TTVが1.5μm以下である。このため、スピネル多結晶基板は厚みが均一に保たれ、スピネル多結晶基板の全面に渡って、圧電体基板の熱膨張を十分に抑制することができる。よって、接合体は、ばらつきの小さい、優れた周波数温度特性を有することができる。
(形状)
接合体2の平均厚みは、100.1μm以上525μm以下が好ましく、200.1μm以上510μm以下がより好ましく、101μm以上510μm以下が更に好ましい。ここで、接合体の厚みは、接合体の主面の法線方向に平行な断面をデジタルマイクロメータで測定される値である。測定は一の断面において3箇所で行い、3箇所の平均値を接合体の平均厚みとする。
なお、出願人が測定した限りでは、同一の試料において測定する限りにおいては、接合体の平均厚みを観察断面の選択個所を変更して複数回算出しても、算出結果のばらつきはほとんどなく、任意に観察断面を設定しても恣意的にはならないことが確認された。
なお、上記の接合体の主面とは、圧電体基板の表面5b及びスピネル多結晶基板の裏面1aを含むものであるが、本明細書中、接合体の主面とは、圧電体基板の表面5bを示すものとする。
接合体2の主面の形状及び大きさは特に限定されず、表面弾性波デバイスの用途によって適宜調節することができる。ここで、接合体2の主面とは、圧電体基板5側の主面及びスピネル多結晶基板1側の主面の両方を含む。接合体2の主面は、例えば、円形であってもよいし、矩形であってもよい。接合体2の主面の形状が円形の場合は、その直径はΦ100mm以上Φ200mm以下とすることができる。接合体2の主面の形状が矩形の場合は、その一辺の長さは70mm以上142mm以下とすることができる。接合体2の主面には、オリエンテーションフラットが形成されていてもよい。接合体2は、その外表面のTTVが10μm以下であることが好ましい。
(圧電体基板とスピネル多結晶基板との接合)
圧電体基板5とスピネル多結晶基板1との接合の方法は特に限定されず、接着剤を用いてもよいし、ファンデルワールス力により接合されてもよい。圧電体基板とスピネル多結晶基板とを高精度に接合するためには、圧電体基板とスピネル多結晶基板とはファンデルワールス力により接合されることが好ましい。より具体的には、圧電体基板を構成する材料の原子と、スピネル多結晶基板を構成するスピネルの原子とは、ファンデルワールス力により接合されることが好ましい。
<圧電体基板>
圧電体基板5は、電気信号を機械的振動へ変換する圧電効果を奏する基板である。圧電体基板5の主成分としては、例えばタンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、ホウ酸リチウム等を用いることができる。これらの中でも、電気機械結合係数に優れるタンタル酸リチウム又はニオブ酸リチウムが好ましい。圧電体基板5は、例えばチョクラルスキー法で上記成分の単結晶棒を生成し、これをスライスすることで得ることができる。なお、基板方位(カット角度)としては、例えば36°~50°とすることができ、表面弾性波デバイスの用途等に応じて適宜選択することができる。
圧電体基板5の平均厚みT1は、0.1μm以上25μm以下が好ましい。圧電体基板5の平均厚みT1が0.1μm未満の場合、表面弾性波のロスが大きくなるおそれや、圧電体基板5の加工が困難になるおそれがある。圧電体基板5の平均厚みT1が25μmを超える場合、圧電体基板5の温度変化による膨張又は収縮が大きくなるおそれや、接合体2が不要に厚くなるおそれがある。圧電体基板5の平均厚みT1の下限は、0.1μmが好ましく、1μmがより好ましく、3μmが更に好ましい。一方、圧電体基板5の平均厚みT1の上限は、25μmが好ましく、15μmがより好ましく、10μmが更に好ましい。圧電体基板5の平均厚みは、1μm以上15μm以下が好ましく、3μm以上10μm以下が更に好ましい。
上記の圧電体基板の厚みは、接合体の厚み及びスピネル多結晶基板の厚みを測定し、接合体の厚みからスピネル多結晶基板の厚みを差し引くことにより確認することができる。接合体の厚みは、デジタルマイクロメータにより測定することができる。スピネル多結晶基板の厚みは、マイクロメータにより測定することができる。
なお、出願人が測定した限りでは、同一の試料において測定する限りにおいては、圧電体基板の平均厚みを観察断面の選択個所を変更して複数回算出しても、算出結果のばらつきはほとんどなく、任意に観察断面を設定しても恣意的にはならないことが確認された。
圧電体基板5の第1の主面5aの算術平均粗さ(Ra)の上限は、1nmが好ましく、0.8nmがより好ましい。圧電体基板5の第1の主面5aの算術平均粗さ(Ra)が1nmを超える場合、ファンデルワールス力によるスピネル多結晶基板1との接着強度が低下するおそれがある。一方、圧電体基板5の第1の主面5aの算術平均粗さ(Ra)の下限は、0.05nmが好ましい。圧電体基板5の第1の主面5aの算術平均粗さ(Ra)が0.05nm未満の場合、バルク波が圧電体基板5とスピネル多結晶基板1との間で反射し易くなってスプリアス応答が増加するおそれや、圧電体基板5とスピネル多結晶基板1との接着面積が低減し、ファンデルワールス力による圧電体基板5とスピネル多結晶基板1との接着強度が低下するおそれがある。
本明細書において、算術平均粗さ(Ra)はJIS B 0601に規定される算術平均粗さを意味する。算術平均粗さは、原子間力顕微鏡(AFM:Atomic Force Microscope)により測定される値である。
圧電体基板5の線膨張係数の上限は、30×10-6/℃が好ましく、20×10-6/℃がより好ましい。圧電体基板5の線膨張係数が30×10-6/℃を超える場合、圧電体基板の温度変化による膨張又は収縮が大きくなるおそれがある。一方、圧電体基板5の線膨張係数の下限は特に限定されないが、例えば、8×10-6/℃が好ましく、10×10-6がより好ましい。
上記の線膨張係数は圧縮荷重法(株式会社リガク製「熱機械分析装置TMA8310」」)により測定される値である。
圧電体基板5は、上記主成分以外の成分を含んでいてもよく、例えば金属を添加してもよい。金属元素を添加することで圧電体基板5の機械的強度や耐熱性等を改善することができる。
<スピネル多結晶基板>
スピネル多結晶基板1は、スピネル焼結体からなる基板である。スピネル多結晶基板1は、接合体2の強度を高めると共に、圧電体基板の熱膨張を抑制するための支持基材である。スピネル多結晶基板1を構成するスピネルとしては、例えば、MgO・nAl(1≦n≦3)が挙げられる。nの値の下限は、1が好ましく、1.03がより好ましく、1.05が更に好ましい。nの値が1未満であると、MgOが局所的に多くなり、気孔率が増加する傾向がある。nの値の上限は、3が好ましく、2がより好ましく、1.5が更に好ましい。nの値が3を超えると、局所的にAlが多くなり、該Alが気孔とともに偏在し、目視上白濁が増加する傾向がある。
スピネル多結晶基板の組成、及び、組成式MgO・nAlにおけるnの値は、X線回折マトリックスフラッシング法により測定することができる。
スピネル多結晶基板1は、スピネル以外の成分を含んでいてもよく、例えばアルミナ成分を含むことができる。スピネル多結晶基板中のスピネル以外の成分の含有量の上限値は10質量%が好ましく、5質量%がより好ましい。スピネル多結晶基板中のスピネル以外の成分の含有量の下限値は3質量%が好ましく、1質量%がより好ましく、0であること、すなわちスピネル以外の成分を含まないことが更に好ましい。
スピネル多結晶基板1の平均厚みT2は、100μm以上500μm以下が好ましい。スピネル多結晶基板1の平均厚みT2が100μm未満の場合、圧電体基板の熱膨張を十分に抑制することができないおそれがある。スピネル多結晶基板1の平均厚みT2が500μmを超える場合、バルク波が圧電体基板5とスピネル多結晶基板1との境界で反射を起こしやすくなるおそれや、接合体2が不要に厚くなるおそれがある。スピネル多結晶基板1の平均厚みT2の下限は、100μmが好ましく、150μmがより好ましく、200μmが更に好ましい。一方、スピネル多結晶基板1の平均厚みT2の上限は、500μmが好ましく、400μmがより好ましく、300μmが更に好ましい。スピネル多結晶基板1の平均厚みT2は、150μm以上400μm以下がより好ましく、200μm以上300μm以下が更に好ましい。
上記のスピネル多結晶基板の厚みは、スピネル多結晶基板の裏面1aの法線方向に平行な断面をマイクロメータで測定される値である。測定は一の断面において3箇所で行い、3箇所の平均値を圧電体基板の平均厚みとする。
なお、出願人が測定した限りでは、同一の試料において測定する限りにおいては、スピネル多結晶基板の平均厚みを観察断面の選択個所を変更して複数回算出しても、算出結果のばらつきはほとんどなく、任意に観察断面を設定しても恣意的にはならないことが確認された。
圧電体基板5の平均厚みT1とスピネル多結晶基板1の平均厚みT2との比であるT1/T2は0.1以下であり、圧電体基板の平均厚みT1に対して、スピネル多結晶基板の平均厚みT2が十分に大きい。このため、スピネル多結晶基板は、圧電体基板の熱膨張を十分に抑制することができ、接合体は、ばらつきの小さい、優れた周波数温度特性を有することができる。
上記比T1/T2の上限は0.1であり、0.04が好ましく、0.02がより好ましい。該比T1/T2が0.1を超える場合、周波数温度特性(TCF)が悪化する傾向がある。
一方、上記比T1/T2の下限は、0.0002が好ましく、0.002がより好ましく、0.006が更に好ましい。該比T1/T2が0.0002未満の場合、圧電体基板5の加工精度が低下するおそれがある。更に、接合体4の温度変化による変形が大きくなるおそれや、機械的強度が低下するおそれがある。
上記比T1/T2は、0.0002以上0.1以下が好ましく、0.002以上0.04がより好ましく、0.006以上0.02以下が更に好ましい。
スピネル多結晶基板1は、圧電体基板5と接する主面(対向面1bに該当)において、TTVが1.5μm以下である。このため、スピネル多結晶基板は膜厚が均一に保たれ、スピネル多結晶基板の全面に渡って、圧電体基板の熱膨張を十分に抑制することができる。よって、接合体は、ばらつきの小さい、優れた周波数温度特性を有することができる。
TTVの上限値は1.5μmであり、1.2μmが好ましく、0.9μmがより好ましく、0.7μmが更に好ましい。TTVが1.5μmを超えると、スピネル多結晶基板の膜厚が不均一となり、接合体の周波数温度特性がばらつく傾向がある。
一方、TTVの下限値は特に限定されないが、製造上の観点からは0.1μmが好ましく、0.5μmがより好ましい。
TTVは0.1μm以上1.5μm以下が好ましく、0.1μm以上1.2μm以下がより好ましく、0.5μm以上0.7μm以下が更に好ましい。
上記のTTVは、平面度測定器(トロペル社製「FlatMaster 200XRA-Wafer」)により測定される。測定領域は、接合体中のスピネル多結晶基板の圧電体基板と接する主面(対向面1bに該当)の全域である。
T1及びT2の合計厚みが、100.1μm以上525μm以下であり、スピネル多結晶基板は、その主表面が、直径100mm以上200mm以下の円形、又は、前記円形にオリエンテーションフラットが形成された形状であり、かつ、スピネル多結晶基板の圧電体基板と接する主面におけるTTVが1.5μm以下である場合は、接合体の外表面におけるTTVを10μm以下とすることができる。
スピネル多結晶基板は複数の結晶粒を含み、該結晶粒は、その平均粒径が1μm以上60μm以下であることが好ましい。これによると、弾性波のロスをより効果的に抑制することができる。
上記結晶粒の平均粒径が1μm未満であると、スピネル多結晶基板の気孔率が大きくなりすぎ、弾性率が低下するため、圧電体基板の熱膨張を抑制するという支持基板としての効果を得難い傾向がある。更にスピネル多結晶基板と圧電体基板との接合界面における接点面積が低下するため、接合強度が低下する。一方、上記結晶粒の平均粒径が60μmを超えると、スピネル粒子同士の粒界に存在する気孔が偏在してしまう傾向がある。スピネル多結晶基板の平均粒径は、5μm以上30μm以下がより好ましく、8μm以上30μm以下が更に好ましい。
本明細書において、「平均粒径」とは、体積基準の粒度分布(体積分布)におけるメジアン径(d50)を意味し、スピネル多結晶基板に含まれる全てのスピネル粒子を対象にした平均粒子径であることを意味する。
スピネル粒子の平均粒径を算出するための各粒子の粒子径は、次の方法によって測定することができる。まず、スピネル多結晶基板の表面を鏡面研磨し、研磨面上に10mm×10mmの測定視野を決定する。該測定視野におけるスピネル多結晶基板の反射電子像を、電子顕微鏡を用いて5000倍の倍率で観察する。次に、この反射電子像において、スピネル多結晶基板を構成する粒子に外接する円の直径(すなわち外接円相当径)を測定し、該直径をスピネル粒子の粒径とする。
なお、出願人が測定した限りでは、同一の試料において測定する限りにおいては、スピネル多結晶基板に含まれる結晶粒の平均粒径を測定視野の選択個所を変更して複数回算出しても、算出結果のばらつきはほとんどなく、任意に測定視野を設定しても恣意的にはならないことが確認された。
スピネル多結晶基板1の表面の算術平均粗さ(Ra)の下限は、0.01nmが好ましく、0.1nmがより好ましい。スピネル多結晶基板1の表面の算術平均粗さ(Ra)が0.01nm未満の場合、スピネル多結晶基板1の表面が非常に平坦になるように加工する必要があるため、加工コストが増加する傾向がある。一方、スピネル多結晶基板1表面の算術平均粗さ(Ra)の上限は、3.0nmが好ましく、2.0nmがより好ましい。スピネル多結晶基板1の表面の算術平均粗さ(Ra)が3.0nmを超える場合、圧電体基板5とスピネル多結晶基板1とをファンデルワールス力により接着する場合に、接着強度が低下するおそれがある。
スピネル多結晶基板1の線膨張係数の上限は、16×10-6/℃が好ましく、8×10-6/℃がより好ましい。スピネル多結晶基板1の線膨張係数が16×10-6/℃を超える場合、圧電体基板の熱膨張を十分に抑制することができないおそれがある。一方、スピネル多結晶基板1の線膨張係数の下限は、1×10-6/℃が好ましく、3×10-6/℃がより好ましい。スピネル多結晶基板1の線膨張係数が1×10-6/℃未満の場合、圧電体基板5と線膨張係数の差が大きくなって温度変化時にスピネル多結晶基板1の歪みが大きくなるおそれがある。
上記の線膨張係数は、棒状に成形した材料を、線熱膨張測定装置で測定して得られる値である。
スピネル多結晶基板1と圧電体基板5との線膨張係数の差の下限は、5×10-6/℃が好ましく、7×10-6/℃がより好ましい。スピネル多結晶基板1と圧電体基板5との線膨張係数の差が5×10-6/℃未満の場合、圧電体基板の熱膨張を十分に抑制することができないおそれがある。一方、スピネル多結晶基板1と圧電体基板5との線膨張係数の差の上限は、20×10-6/℃が好ましい。スピネル多結晶基板1と圧電体基板5との線膨張係数の差が20×10-6/℃を超える場合、温度変化時にスピネル多結晶基板1の歪みが大きくなるおそれがある。
スピネル多結晶基板1は、電気信号を受けて振動する圧電体基板5を支持する。このためスピネル多結晶基板1には相当の応力が加わる。また圧電体基板5が作動すると圧電体基板5は発熱し、その熱がスピネル多結晶基板1にも伝播する。この際、スピネル多結晶基板1には熱応力が発生する。このためスピネル多結晶基板1は、相応の強度を有することが好ましい。
スピネル多結晶基板1のヤング率の下限は、100GPaが好ましく、150GPaがより好ましく、180GPaが更に好ましい。スピネル多結晶基板1のヤング率が100GPa未満の場合、スピネル多結晶基板1が割れやすくなるおそれがある。一方、スピネル多結晶基板1のヤング率の上限は、400GPaが好ましく、350GPaがより好ましく、300GPaが更に好ましい。スピネル多結晶基板1のヤング率が400GPaを超える場合、スピネル多結晶基板1の硬度が過剰に高くなるため、チッピングを起こす可能性が高くなる。更に、スピネル多結晶基板1の硬度が過剰に高くなるため、加工が困難になるおそれがある。
本明細書において、ヤング率は、JIS R 1602に準拠して行われる3点曲げ試験により測定される値である。測定にはミネベア株式会社製「材料試験機AL-50NB」を用いる。
スピネル多結晶基板1のヌープ硬度の下限は、1000が好ましく、1200がより好ましい。スピネル多結晶基板1のヌープ硬度が1000未満の場合、スピネル多結晶基板1が割れやすくなるおそれがある。一方、スピネル多結晶基板1のヌープ硬度の上限は、2500が好ましく、1800がより好ましい。スピネル多結晶基板1のヌープ硬度が2500を超える場合、スピネル多結晶基板1の加工が困難になるおそれがある。
本明細書において、ヌープ硬度は、株式会社ミツトヨ社製「Hardness Testing Machine HM」により測定される値である。
<接合体の製造方法>
本実施形態に係る接合体の製造方法は、圧電体基板を準備する工程と、スピネル多結晶基板を準備する工程と、圧電体基板とスピネル多結晶基板とを接合して接合体を得る工程(以下、「接合工程」とも記す。)と、圧電体基板の厚みを調整する工程を備えることができる。
(圧電体基板を準備する工程)
まず、圧電体基板を準備する。圧電体基板は、従来公知の圧電体基板を用いることができる。次に、圧電体基板の主表面を研磨する。具体的には、圧電体基板の主表面を、研削加工で粗研磨を行った後、スピネル多結晶基板を接合する面に対し、CMP(Chemical Mechanical Polishing)にて、算術平均粗さ(Ra)が0.05μm以上1μm以下程度になるまで面粗度を低減する。
(スピネル多結晶基板を準備する工程)
スピネル多結晶基板を準備する工程は、スピネル粉末準備工程と、成形工程と、焼結工程と、加工工程とを含むことができる。
スピネル粉末準備工程では、組成式がMgO・nAl(1≦n≦3)であり、スピネルからなる粉末を準備する。スピネル粉末は、平均粒径が0.1μm以上0.3μm以下であり、純度が99.5%以上であることが好ましい。
上述した組成のスピネル粉末を準備するためには、MgO(酸化マグネシウム)粉末とAl(アルミナ)粉末とを、1≦Al/MgO≦3の混合比率(質量比)となるように混合することが好ましい。
スピネル粉末の平均粒径を算出するための各粒子の粒子径は、レーザ回折・散乱法による粒子径分布測定方法を用いて測定する。具体的には、粉末粒子に照射したレーザ光の散乱光の散乱強度分布を解析することにより、粉末粒子の直径を測定する方法である。
次に成形工程を実施する。具体的には、プレス成形またはCIP(Cold Isostatic Pressing;冷間等方圧加工法)により成形して成形体を得る。より具体的には、スピネル粉末準備工程で準備したMgO・nAlの粉末を、まずプレス成形により予備成形した後、CIPを行ない、成形体を得ることが好ましい。なお、プレス成形とCIPとのいずれか一方のみを行なってもよいし、例えばプレス成形を行なった後にCIPを行なう等、両方を行なってもよい。
プレス成形においては例えば1MPa以上300MPa以下、特に10MPa以上100MPa以下の圧力を用いることが好ましい。CIPにおいては例えば160MPa以上250MPa以下、特に180MPa以上230MPa以下の圧力を用いることが好ましい。
次に焼結工程を実施する。具体的には、成形体を真空中において1500℃以上1700℃以下の温度条件下で、60分以上600分以下焼結し(第1焼結工程)、その後、HIP(Hot Isostatic Pressing:熱間等方圧加圧法)により1600℃以上1800℃以下の温度条件下で、60分以上240分以下焼結する(第2焼結工程)。これにより、スピネル焼結体からなるスピネルインゴットを得ることができる。
上記の第2焼結工程は、圧力を多段階的に変化させながら行うことが好ましい。より具体的には、1600℃以上1800℃以下の温度条件下で、圧力100MPa以上200MPa以下で、1分以上60分以下焼結する第2a焼結工程と、1600℃以上1800℃以下の温度条件下で、圧力150MPa以上300MPa以下で、10分以上300分以下焼結する第2b焼結工程を含むことが好ましい。
次に加工工程を行なう。具体的には、得られたスピネルインゴットを所望の厚みとなるようにダイヤモンドワイヤーソウにてスライス加工する。これにより、所望の厚みを有するスピネル多結晶基板の下地が完成する。所望の厚みとは、最終的に形成したいスピネル多結晶基板の厚みと、後工程におけるスピネル多結晶基板の主表面の研磨しろ等を考慮した上で決定することが好ましい。なお、最終的に形成したいスピネル多結晶基板の厚みT2は、例えば、100μm以上500μm以下とすることができる。
次に、上記スピネル多結晶基板の主表面を研磨する。具体的には、スピネル多結晶基板の主表面を、研削加工で粗研磨を行った後、最後に圧電体基板を接合する面(対向面1b)に対し、基板面内への負荷が均等にかかるようにバランスを取りながらラップ加工及び粗研磨加工を行うことにより、TTVが1.5μm以下となるように、裏面1aからの厚みのばらつきを低減する。
ラップ加工は、具体的には、ラップ盤として片面又は両面ラップ機、ラップ剤としてダイヤモンド砥粒等を用いて行う。粗研磨加工は、具体的には、片面又は両面研磨機を用いて行う。いずれもワーク厚みや冶具寸法等を考慮し、負荷が均一になるようにバランスを取りながら加工を行う。
更に、圧電体基板を接合する面(対向面1b)に対し、CMPにて、算術平均粗さ(Ra)が0.01nm以上3.0nm以下程度になるまで面粗度を低減することが好ましい。これにより、スピネル多結晶基板は、圧電体基板の主表面とファンデルワールス力により接合することが可能となる。
(接合工程)
次に、上記で準備された圧電体基板とスピネル多結晶基板とを接合して接合体を得る。具体的には、スピネル多結晶基板の研磨面と、圧電体基板の研磨面とが向かい合うようにして真空チャンバ内に配置する。この状態を保持したまま、チャンバ内の内部ガスを排気して高真空状態とする。その後、両基板の研磨面に中性化アルゴンの高速原子ビームを照射した後、両基板を近接させて接合し、接合体を得る。
(圧電体基板の厚みを調整する工程)
上記で得られた接合体において、圧電体基板の厚みT1が所望の厚みとなるように、圧電体基板の第2の主面5bに対して、研削、ラップ加工及び研磨加工を行う。ここで所望の厚みは、T1/T2の値が0.1以下となる厚みであり、例えば、0.1μm以上25μm以下とすることができる。これにより、T1/T2の値が0.1以下である接合体を得ることができる。
なお、接合体におけるスピネル多結晶基板の厚みを測定したところ、接合前のスピネル多結晶基板の厚みを維持していることが確認された。
また、接合体において、スピネル多結晶基板の圧電体基板と接する主面(対向面1b)のTTVを測定したところ、接合前のスピネル多結晶基板のTTVを維持していることが確認された。
[実施の形態2:表面弾性波デバイス]
<表面弾性波デバイスの構成>
本実施形態に係る表面弾性波デバイスについて、図2~図4を用いて説明する。
図2及び図3に示されるように、本実施形態に係る表面弾性波デバイス10は、実施の形態1に記載の接合体2と、圧電体基板5のスピネル多結晶基板1の設けられた面(第1の主面5a)とは反対側の主面(第2の主面5b)上に設けられた電極3とを備える。接合体2は、圧電体基板5と、該圧電体基板5の一方の主面(第1の主面5a)上に設けられたスピネル多結晶基板とを備える。
本実施形態に用いられる接合体、圧電体基板、及び、スピネル多結晶基板の構成は、実施の形態1に記載されている構成と同様であるため、その説明は繰り返さない。
電極3は第1極3aと第2極3bとを含むことができる。第1極3aと第2極3bとの間に例えば交流電圧を印加する。そして第1極3aと第2極3bとの間に印加した交流電圧による電流に、電気信号を入力する。すると電極3が設けられた圧電体基板5を構成する結晶粒子(原子)同士が応力を受けることにより圧電効果により近づいたり離れたりするため、圧電体基板5の主表面が波打つように振動する。
第1極3a及び第2極3bはそれぞれ櫛型形状を有することができる。これによると、例えば電極3に入力される電気信号のうち、第1極3aの櫛型成分3cと櫛型成分3dとの距離に相当する波長の電気信号のみが、外部へ伝播される。つまり上述した波長以外の波長を持つ電気信号は、外部へ伝播されず、接合体2の内部にて遮断されることになる。このような原理により接合体2は、所望の波長を持つ電気信号のみを外部に出力することにより、所望の波長以外の電気信号(つまり雑音)を遮断し、出力信号のノイズを排除することができる。
図2及び図3に示されるように、圧電体基板の第2の主表面5bには、更に電極部材6を設けることができる。
なお、図2及び図3に示されるように、圧電体基板5、該圧電体基板の第2の主表面5b上に設けられた電極3、並びに、圧電体基板の第1の主面5aに接合されたスピネル多結晶基板1とは、接合基板4を形成している。接合基板4は、更に、第1の電極部材6を含むことができる。
本明細書において、表面弾性波デバイスとは、接合基板4のみから形成されていてもよいし、接合基板4に加えて、下記に説明するように、他の構成が含まれていても良い。表面弾性波デバイスが、接合基板4に加えて他の構成を含む一例について、図4を用いて説明する。
図4に示されるように、表面弾性波デバイス410は、接合基板4に加えて、更に、電極3を封止するための封止基板7を含むことができる。封止基板7の主面のうち、接合基板4と対向する主面には、金属薄膜からなる第2の電極部材9が形成され、他方の主面には外部端子11が形成されている。第2の電極部材9と外部端子11とは、封止基板7を貫通するビア配線8を介して電気的に接続されている。
表面弾性波デバイス410において、第1の電極部材6と第2の電極部材9とは接触するように配置されているため、第1の電極部材6及び外部端子11も、第2の電極部材9及びビア配線8を介して電気的に接続されている。
接合基板4と封止基板7とは、接着部材13を介して接合されている。接着部材13は電極3、第1の電極部材6及び第2の電極部材9を囲むように設けられている。したがって、電極3、第1の電極部材及び第2の電極部材は、外部から遮断され、気密封止されている。なお、接合基板4と封止基板7とは、接着部材を用いずに、圧着により直接接合されていてもよい。
接着部材13としては、金属または樹脂を用いることができる。金属としては、金、白金、銀、銅、アルミニウム、ニッケル、チタニウム、金合金、表面を金で被覆した金属等を用いることができる。樹脂としては、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂等を用いることができる。
封止基板7としては、スピネルを用いることが好ましい。封止基板7の平均厚みは、10μm以上1000μm以下が好ましい。
表面弾性波デバイス410の厚みは、110.1μm以上1550μm以下が好ましい。また、表面弾性波デバイス10の主面は、一辺の長さが0.1mm以上10mm以下の矩形であることが好ましい。
<表面弾性波デバイスの製造方法>
本実施形態に係る表面弾性波デバイスの製造方法は、接合基板を準備する工程と、封止基板を準備する工程と、接合基板と封止基板とを接合して表面弾性波デバイスを得る工程とを備えることができる。
(接合基板を準備する工程)
まず、接合基板を準備する。接合基板は、実施の形態1に記載の接合体の主表面上に電極を形成して得ることができる。具体的には、まず、接合体2中の圧電体基板5をRCA洗浄にて表面を清浄化する。次に、圧電体基板5の研磨面に電極となるアルミ系材料を電子ビーム蒸着で100~数100Å厚みで堆積する。
次に、コーターにて圧電体基板の研磨面にレジストを塗布し、ベーキングで硬化した後、ステッパ露光機にて、表面弾性波デバイスのパターンを露光し、デベロッパにて現像する。
次に、RIE(Reactive Ion Etching:反応性イオンエッチング)装置にてレジストでマスクされていない部分のアルミ系材料を除去して、電極部分のみにアルミ系材料を残す。レジストを除去して電極が完成する。これにより、圧電体基板5、該圧電体基板5の第2の主面5b上に設けられた電極3、並びに、圧電体基板5の第1の主面5aに接合されたスピネル多結晶基板1とを含む接合基板4を得ることができる。なお、第1の電極部材6も、上記の電極3の作製方法と同様の方法で、圧電体基板5の第2の主面5b上に形成することができる。
なお、表面弾性波デバイスが、図2及び図3に示されるように、接合基板のみから形成されている場合は、上記で得られた接合基板が表面弾性波デバイス10に該当する。表面弾性波デバイスが、図4に示されるように、接合基板に加えて、更に他の構成を備える場合は、下記の工程を更に行う。
(封止基板を準備する工程)
封止基板7としては、例えばスピネルからなる基板を準備する。該基板に、基板を貫通するビア配線8を形成する。次に、該基板の一方の主面上に、ビア配線8を覆うように第2の電極部材9を形成する。また、該基板の他方の主面上に、ビア配線8を覆うように外部端子11を形成する。これにより封止基板7を得ることができる。
(表面弾性波デバイスを得る工程)
次に、得られた接合基板4と封止基板7とを接合する。まず、圧電体基板5の第2の主面5b上に、金属または樹脂からなる接着部材13を配置する。次に、圧電体基板5の第2の主面5bと対向するように、封止基板7を配置する。この時、第1の電極部材6と第2の電極部材9とが接するように配置する。次に、封止基板7を一定の加熱温度で圧電体基板5に押し当て、接着部材13で、封止基板7と圧電体基板5とを接合し、電極3を気密封止する。
次に、接合基板4と封止基板7とを、電極3の気密封止を保ったまま、所望の大きさに切断して、表面弾性波デバイス410を得ることができる。また、接合基板4を所望の大きさに切断してから封止基板7と接合して表面弾性波デバイス410を得てもよい。
[実施例]
本実施の形態を実施例により更に具体的に説明する。ただし、これらの実施例により本実施の形態が限定されるものではない。
<接合体の作製>
(圧電体基板を準備する工程)
圧電体基板として、平均厚み250μm(表1において、「平均厚みP-T1」と示す)でタンタル酸リチウムからなる圧電体基板を準備した。圧電体基板の主面の形状は円形であり、その直径はΦ98mmであった。
上記の圧電体基板の主表面を、研削加工で粗研磨を行った後、スピネル多結晶基板を接合する面に対し、CMP(Chemical Mechanical Polishing)にて、算術平均粗さ(Ra)が0.5nm程度になるまで面粗度を低減した。
(スピネル多結晶基板を準備する工程)
組成式がMgO・nAl(n=1.03)であり、スピネルからなる粉末を準備した。スピネル粉末は、平均粒径が17μmであり、純度が99.9%であった。
次に上記のスピネルからなる粉末を10MPaの圧力でプレス成形して成形体を得た。
次に上記の成形体を真空中で1675℃で4時間焼結した後、圧力200MPa、温度1780℃の条件下で120分間焼結した。これにより、スピネル焼結体からなるスピネルインゴットを得た。
次に得られたスピネルインゴットを所望の平均厚みとなるようにダイヤモンドワイヤーソウにてスライス加工しスピネル多結晶基板を得た。ここで所望の平均厚みとは、表1の接合前のスピネル多結晶基板の「平均厚みP-T2」欄に示されるスピネル多結晶基板の厚みと、後工程におけるスピネル多結晶基板の主表面の研磨しろ等を考慮した上で決定した。スピネル多結晶基板の主面の形状は円形であり、その直径はΦ100mmであった。
次に、上記のスピネル多結晶基板の主表面を、研削加工で粗研磨を行った後、最後に圧電体基板を接合する面に対し、基板面内への負荷が均等にかかるようにバランスを取りながらラップ加工及び粗研磨加工を行うことにより、TTVが表1の接合前のスピネル多結晶基板の「P-TTV」欄に示される値となるように、裏面からの厚みのばらつきを低減した。ラップ加工は、具体的には、ラップ盤として片面又は両面ラップ機、ラップ剤としてダイヤモンド砥粒等を用いて行った。粗研磨加工は、具体的には、片面又は両面研磨機を用いて行った。いずれもワーク厚みや冶具寸法等を考慮し、負荷が均一になるようにバランスを取りながら加工を行った。更に、CMPにて、算術平均粗さ(Ra)が0.5nm程度になるまで面粗度を低減した。
(接合工程)
次に、上記で準備されたスピネル多結晶基板の研磨面と、圧電体基板の研磨面とが向かい合うようにして真空チャンバ内に配置した。この状態を保持したまま、チャンバ内の内部ガスを排気して高真空状態とした。その後、両基板の研磨面に中性化アルゴンの高速原子ビームを照射した後、両基板を近接させて接合し接合体を得た。
(圧電体基板の厚みを調整する工程)
上記で得られた接合体において、圧電体基板の厚みT1が表1の接合基板中の圧電体基板の「平均厚みT1」欄に示される厚みとなるように、圧電体基板の第2の主面に対して、研削、ラップ加工及び研磨加工を行った。
得られた接合体において、スピネル多結晶基板の平均厚みT2を測定した。結果を表1の接合体中のスピネル体結晶基板の「平均厚みT2」欄に示す。表1の結果から、接合前のスピネル多結晶基板の平均厚みP-T2は、接合体におけるスピネル多結晶基板の平均厚みT2と同一であることが確認された。なお、平均厚みT1及び平均厚みT2の算出方法は、実施の形態1に記載されているため、その説明は繰り返さない。
得られたT1及びT2の値から、T1/T2の値を算出した。結果を表1の「T1/T2」欄に示す。
得られた接合体において、スピネル多結晶基板の圧電体基板との界面(スピネル多結晶基板の対向面1bに該当)のTTVを測定した。結果を表1の接合体中のスピネル多結晶基板の「TTV」欄に示す。表1の結果から、接合前のスピネル多結晶基板のTTV(表1において「P-TTV」)と、接合体中のスピネル多結晶体基板のTTVとは同一であることが確認された。なお、該TTVの測定方法は、実施の形態1に記載されているため、その説明は繰り返さない。
Figure 2023052257000002
<表面弾性波デバイスの作製>
(接合基板を準備する工程)
上記の接合体中の圧電体基板をRCA洗浄にて表面を清浄化した。次に、圧電体基板の洗浄化面に電極となるアルミ系材料を電子ビーム蒸着で数100Å厚みで堆積した。
次に、コーターにて圧電体基板の研磨面にレジストを塗布し、ベーキングで硬化した後、ステッパ露光機にて、表面弾性波デバイスのパターンを露光し、デベロッパにて現像した。
次に、RIE(Reactive Ion Etching:反応性イオンエッチング)装置にてレジストでマスクされていない部分のアルミ系材料を除去して、電極部分のみにアルミ系材料を残した。レジストを除去して電極が完成した。なお、第1の電極部材も、上記の電極の作製方法と同様の方法で、圧電体基板の第2の主面上に形成した。
(封止基板を準備する工程)
封止基板としては、スピネルからなる基板を準備した。該基板に、基板を貫通するビア配線を形成した。次に、該基板の一方の主面上に、ビア配線を覆うように第2の電極部材を形成した。また、該基板の他方の主面上に、ビア配線を覆うように外部端子を形成した。これにより封止基板を得た。
(表面弾性波デバイスを得る工程)
次に、得られた接合基板と封止基板とを接合した。まず、圧電体基板の第2の主面上に、樹脂からなる接着部材を配置した。次に、圧電体基板の第2の主面と対向するように、封止基板を配置した。この時、第1の電極部材と第2の電極部材とが接するように配置した。次に、封止基板を一定の加熱温度で圧電体基板に押し当て、接着部材で、封止基板と圧電体基板とを接合し、電極を気密封止した。
次に、接合基板と封止基板とを、電極の気密封止を保ったまま、1mm×1mmの大きさに切断して、試料1~試料19の表面弾性波デバイスを得た。
<周波数温度係数(TCF)の測定>
得られた表面弾性波デバイスについて、周波数温度係数を測定した。周波数温度係数の具体的な測定方法は下記の通りである。
基板1枚から5点の試験用弾性表面波素子のSAW共振器にネットワークアナライザを接続し、周辺温度を-40℃から85℃まで変化させて、各試料の弾性表面波デバイスの周波数温度係数(TCF:Temperature Coefficient of Frequency)を計測し、それらの平均値およびばらつき(標準偏差)を算出した。結果を表1の「平均値」及び「ばらつき」の欄に示す。
<評価>
試料1~3、5~14及び16~19は、圧電体基板の平均厚みT1と、スピネル多結晶基板の平均厚みT2との比であるT1/T2が0.1以下であり、スピネル多結晶基板は、圧電体基板と接する主面において、TTVが1.5μm以下であり、実施例に該当する。試料1~3、5~14及び16~19は、周波数温度特性が良好であり、そのばらつきも小さかった。
試料4はT1/T2が0.1を超えており、比較例に該当する。試料4は上記の実施例に比べて、周波数温度特性が低下していた。
試料15は、TTVが1.5μmを超えており、比較例に該当する。試料15は上記の実施例に比べて、周波数温度特性のばらつきが大きかった。
以上のように本開示の実施の形態および実施例について説明を行なったが、上述の各実施の形態および実施例の構成を適宜組み合わせたり、様々に変形することも当初から予定している。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態および実施例ではなく請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,51 スピネル多結晶基板、1a 裏面、1b 対向面、2 接合体、3 電極、3a 第1極、3b 第2極、4 接合基板、5 圧電体基板、5a 第1の主面、5b 第2の主面、6 第1の電極部材、7 封止基板、8 ビア配線、9 第2の電極部材、10,410 表面弾性波デバイス、11 外部端子、13 接着部材。

Claims (6)

  1. 圧電体基板と、前記圧電体基板の一方の主面上に設けられたスピネル多結晶基板とを備え、
    前記圧電体基板の平均厚みT1と、前記スピネル多結晶基板の平均厚みT2との比であるT1/T2が0.1以下であり、
    前記スピネル多結晶基板は、前記圧電体基板と接する主面において、TTVが1.5μm以下である、接合体。
  2. 前記T1/T2が0.0002以上0.1以下である、請求項1に記載の接合体。
  3. 前記T1は、0.1μm以上25μm以下であり、
    前記T2は、100μm以上500μm以下である、請求項1又は請求項2に記載の接合体。
  4. 前記圧電体基板は、タンタル酸リチウム又はニオブ酸リチウムからなる、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の接合体。
  5. 前記T1及び前記T2の合計厚みは、100.1μm以上525μm以下であり、
    前記スピネル多結晶基板は、その主表面が、直径100mm以上200mm以下の円形、又は、前記円形にオリエンテーションフラットが形成された形状であり、
    前記接合体は、その外表面のTTVが10μm以下である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の接合体。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の接合体と、
    前記圧電体基板の前記スピネル多結晶基板の設けられた面とは反対側の主面上に設けられた電極とを備える、表面弾性波デバイス。
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