JP2023051231A - 建具の取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】デザイン性に優れる建具の取付構造を提供することを目的とする。【解決手段】建具10は、袖壁16の一方側に下枠22を介して移動可能に配設される引戸14を備える。下枠22と袖壁16との間を含む箇所には見切り材20が設けられている。見切り材20は、床下地材30の上に設けられており、袖壁16の一方側で床下地材30の上に設けられる第1床材36及び袖壁16の他方側で床下地材30の上に設けられる第2床材38とは異なっており、一方側における下枠22を境として袖壁16側の領域Aの床を形成している。見切り材20は、ヒレ部22baの下方まで入り込んでいる。【選択図】図6

Description

本発明は建具の取付構造に関する。
一般的な引戸は上枠と下枠とによってスライド可能に案内され、閉位置で第1室と第2室との間を閉鎖し、開位置で開放させる。開位置の引戸と対面する位置には第1室と第2室とを仕切る袖壁が設けられる(特許文献1参照)。第1室の床を形成する第1床材と第2室の床を形成する第2床材とは色、模様、質感および光沢など(以下、色彩等という)などが異なる場合がある。
特開2005-226313号公報
袖壁は引戸の厚みなどに応じて下枠より第1室または第2室にずれた位置に設けられるため、袖壁と下枠との間には多少のスペースが生じる。ここでは、袖壁は下枠より第2室側にずれた位置に設けられているものとする。
建物の施工上、第1室の第1床材と第2室の第2床材とは下枠で区切られることがあり、袖壁と下枠との間のスペースには第2床材が貼られる。このスペースは第2室からは視認されず、引戸が開位置にある場合にも視認されない。
ところが、このスペースは引戸が閉位置にある場合には第1室からは視認される。このため、第1室では下枠を境にして第1床材と第2床材の両方が視認され、ユーザに違和感を与えることになりデザイン上好ましくない。この比較的狭いスペースに第1床材を設けることも技術的には可能ではあるが、広い面積の第1床材とは別に、小片の第1床材を別途用意することは施工上好ましくない。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、デザイン性に優れる建具の取付構造を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる建具の取付構造は、袖壁の一方側に下枠を介して移動可能に配設される引戸を備えた建具であって、前記下枠と前記袖壁との間を含む箇所に見切り材を有することを特徴とする。
本発明にかかる建具の取付構造では、袖壁を境として第1空間および第2空間の制約を受けず、選択の自由度があり、デザイン性に優れたものとすることができる。
本発明の実施形態にかかる取付構造の対象である建具を第1空間から見た正面図である。 引戸を閉じた状態の建具の横断面図である。 引戸を開いた状態の建具の横断面図である。 図3におけるIV~IV線視による縦断面図である。 図2におけるV~V線視による縦断面図である。 図4の下方部の拡大図である。 建具の一部拡大横断面図である。 第1変形例にかかる施工方法で施工された建具の一部拡大横断面図である。 第1変形例にかかる施工方法で施工された建具の一部拡大縦断面図である。 第2変形例にかかる施工方法で施工された建具の一部拡大横断面図である。 第2変形例にかかる施工方法で施工された建具の一部拡大縦断面図である。 中方立がない場合の建具の横断面図である。
以下に、本発明にかかる建具の取付構造(以下、単に取付構造ともいう。)の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。本発明の実施形態にかかる取付構造の対象である建具10は、建物の内部で第1空間(袖壁16の一方側)と第2空間(袖壁16の他方側)とを仕切る位置に設けられている。第1空間および第2空間は、例えば部屋、廊下、ロビーなどである。
図1は、本発明の実施形態にかかる取付構造の対象である建具10を第1空間から見た正面図である。図2は、引戸14を閉じた状態の建具10の横断面図である。図3は、引戸14を開いた状態の建具10の横断面図である。図4は、図3におけるIV~IV線視による縦断面図である。図5は、図2におけるV~V線視による縦断面図である。
建具10は、袖壁16の一方側に下枠22を介して移動可能に配設される引戸14を備えている。建具10の取付構造では、下枠22と袖壁16との間を含む箇所に見切り材20が設けられている。下枠22は枠体12の一部である。袖壁16には中方立18が設けられている。枠体12は、下枠22、上枠24、戸尻縦枠26および戸先縦枠28が四周枠組みされたものである。4つの枠材は、躯体34や床下地材30にネジやクギなどで固定される。これらの4つの枠材は必ずしも相互に固定されてなくても構わず、見かけ上で概略の枠形状になっていればよい。下枠22、上枠24、戸尻縦枠26、戸先縦枠28及び中方立18は、アルミニウム合金等の金属によって成形した押し出し形材であり、長手に沿った全長がほぼ一様の断面を有するように構成してある。枠体12は、壁板などに覆われてほとんど視認されない場合もあるが、図1では明示的に適度な幅を有するように図示している。
本出願において、見込み方向とは建具10における第1空間から第2空間に至る方向、(図1では紙面の垂直方向)をいう。見込み面とは見込み方向に沿って延在する面をいう。見付け方向とは見込み方向に直交する方向であり、上下方向に長尺な戸先縦枠28等の場合はその長手方向に直交する左右方向をいい、左右方向に長尺な下枠22等の場合はその長手方向に直交する上下方向をいう。見付け面とは見付け方向に沿った面をいう。枠状部材の内側(内周側)とは、例えば枠体12の枠内部分をいう。枠状部材の外側(外周側)とは、例えば枠体12の枠外部分をいう。なお、これらの呼称は枠体12だけではなく関連する他の構成要素、例えば引戸14、袖壁16、見切り材20などにも適用される。
引戸14は、下枠22と上枠24とによって図1の左右方向にスライド可能に案内される。引戸14は引手金具14aを有しており、該引手金具14aに手をかけて操作することにより閉位置と開位置との間でスライドする。引戸14は、閉位置(図2参照)で戸先14b付近が戸先縦枠28に当接するとともに戸尻14c付近が中方立18と重なる位置となり、第1空間と第2空間との間を閉鎖する。図1の引戸14は閉位置にある。引戸14は、開位置(図3参照)で戸尻14cが戸尻縦枠26に当接するとともに戸先14b付近が中方立18と重なる位置となり、第1空間と第2空間との間を開放させる。つまり、引戸14が開位置にあるとき、下枠22、上枠24、戸先縦枠28および引戸14の戸先で囲われる矩形領域が開口通路32となる。図2、図3から了解されるように中方立18の第1空間側の見込み面は引戸14によって常時覆われており、ほとんど視認されることがない。この見込み面にはモヘア18aが設けられている。引戸14は1枚の障子であるが、複数枚の障子を引違い可能に構成してもよい。なお、戸尻縦枠26は引戸14の戸尻側に設けられているが、引残しを設ける場合には引戸14の戸尻が戸尻縦枠26に当接しない場合もある。
袖壁16は開位置の引戸14と対面する位置に設けられており、第1空間と第2空間とを仕切っている。つまり、建具10は引戸14が閉位置にあるとき、該引戸14と袖壁16とによって第1空間と第2空間を仕切る。袖壁16は戸尻側が建物の躯体34に当接しており、戸先側の第1空間側に中方立18が設けられている。
袖壁16は、主部である袖壁下地材16aと、該袖壁下地材16aにおける第1空間側の面を覆う壁板16bと、第2空間側の面を覆う壁板16cとを有する。袖壁下地材16aは、例えば柱、間柱および胴縁等で組まれた構造体である。また袖壁16の開口通路32の側端面には壁板16dが設けられている。壁板16b~16dは、例えば石膏ボードである。壁板16b~16dの各表面には壁紙が貼られていてもよい。壁板16b,16cの下端には巾木35が貼り付けられている。巾木35は省略してもよい。符号37はコーナー部材である。
図6は、図4の下方部の拡大図である。下枠22は床下地材30にネジで固定される中央部22aと、該中央部22aの左右上端から第1空間側および第2空間側に向けて突出して内周側見込み面を形成するヒレ部22ba、22bbと、中央部22aに嵌め込まれるレール部材22cとを有する。中央部22aの断面は上方に開口したコ字形状である。下枠22は対称形状となっているが、ヒレ部22baが第2空間側に突出し、ヒレ部22bbが第1空間側に突出しているものとして区別する。ヒレ部22ba,22bbの先端は下方に向けて滑らかに傾斜している。床下地材30を基準としたヒレ部22ba,22bbの先端の高さHは、一般的な床材の規格値になっている。下枠22は対称形状であることから左右を逆にして施工することが可能である。
レール部材22cは、引戸14の下面から突出するローラ14dを案内するとともに、中央部22aに螺合されているネジを覆う。レール部材22cは中央部22aとは別体になっているが、設計条件によっては一体構造としてもよい。
第1空間における下枠22を境として袖壁16とは反対側(図6の右側)の領域の床は、床下地材30の上に設けられた第1床材36によって形成されている。第2空間の床は床下地材30の上に設けられた第2床材38によって形成されている。第1床材36および第2床材38は、例えば木材(合板、集成材などを含む)であり、厚さがHとなっている。第1床材36と第2床材38とは、色彩等などが異なっている。なお、第1床材36および第2床材38は、少なくとも建具10の近傍に設けられているものとするが、第1空間における下枠22よりも右側の全面が第1床材36である必要はなく、同様に第2空間の床の全面が第2床材38である必要はない。
第1床材36はヒレ部22bbの下方まで入り込んでいるが、寸法誤差および施工の容易性を考慮し、第1床材36と中央部22aとの間には余裕代としてわずかな隙間G1が確保されている。第1床材36はヒレ部22bbの下方まで入り込んでおり、該ヒレ部22bbと床下地材30とによって挟まれている。
袖壁16の袖壁下地材16aは、床下地材30の上面に乗るように設けられている。第2床材38の端面は袖壁下地材16a見付け面に当接している。壁板16cは第2床材38の上面に乗るように設けられている。つまり、第2床材38は壁板16cの下方まで入り込んでおり、壁板16cと床下地材30とによって挟まれており、第2床材38と袖壁16との間には隙間が生じることがない。なお、開口通路32における第2床材38の第1空間側の縁38b(図7参照)は、下枠22のヒレ部22baの下方まで入り込んでいる。
見切り材20は、下枠22と袖壁16との間を含む箇所で床下地材30の上に設けられている。つまり、見切り材20は少なくとも下枠22における第2空間側の縁L1から袖壁16における第1空間側の縁L2に亘って設けられており、見切り材20の一部が平面視で下枠22や袖壁16と重複する場合を含み得る。見切り材20は、第1空間における下枠22を境として袖壁側(図6の左側)の領域Aの床を形成している。なお、本願では袖壁16を境として一方(図6の右側)を第1空間、他方(図6の左側)を第2空間と呼んでいるが、あくまでも説明の便宜上の表現であり、見切り材20が床を形成する領域Aについては第3空間または中間空間などと呼ぶこともできる。
見切り材20は、第1床材36及び第2床材38とは異なっているものとするが、例えば第1床材36と類似色の材質を用いても構わない。本実施の形態における見切り材20は、アルミニウム合金等の金属によって成形した押し出し形材であり、長手に沿った全長がほぼ一様の断面を有するように構成してある。
見切り材20は、下枠22のヒレ部22ba,22bbと同材であり、色彩等も同じである。見切り材20は矩形筒形状であり、矩形の短い辺が縦向き、長い辺が横向きとなっている。見切り材20は床下地材30に対して粘着テープなどで固定さている。見切り材20は矩形筒形状であることから上下を逆にして適用してもよい。見切り材20は、金属材の矩形筒形状とすることにより軽量でありながら十分な強度が得られ、後述する壁板16bがある程度重い場合でも確実支持することができ、経時的に変形し難い。
見切り材20の高さH1は、第1床材36、第2床材38の高さHと等しいか、高さHより僅かに低くなっているが、実質的に等しくなっている。見切り材20の高さH1を高さHより僅かに低くすることにより、開口通路32側の小口20b(図7参照)が視認されることがない。
見切り材20は、上面20aの一部が露呈しており、第1空間における下枠22を境として袖壁16側(図6の左側)の領域Aの床を形成している。領域Aは下枠22の第2空間側の縁L1(つまり、ヒレ部22baの第2空間側の縁)と壁板16bの下端における第1空間側の縁L2とによって挟まれる部分である。見切り材20の見込み寸法は領域Aの幅より十分大きくなっている。
上記のとおり、従来は建物の施工上、第1床材36と第2床材38とは下枠22で区切られることがあり、袖壁16と下枠22との間の領域Aには第2床材38が貼られることがある。ところが、この領域Aは引戸14が閉位置にある場合には第1空間から視認され、下枠22を境にして第1床材36と第2床材38の両方が視認されてユーザに違和感を与える懸念がある。
これに対して、建具10では、領域Aでは第1床材36および第2床材38とは異なる見切り材20が床を形成しているため、ユーザに違和感を与えることがなく、特に見込み方向に隣接する下枠22とのデザイン的整合性を図りながら色彩等を選択する自由度があり、デザイン性に優れたものとなる。この選択はデザイナーの判断やユーザの要望に基づいて行うとよい。
見切り材20は、少なくとも床を形成する上面20a(換言すると内周側見込み面)が下枠22のヒレ部22ba,22bbと同色であると、デザイン上で該下枠22との一体感が得られて好適である。なお、ここでいう同色とは厳密な意味ではなく、開口通路32を通るユーザから見て実質的に同色と感じられる色であればよい。見切り材20と下枠22とは、同じ材質でかつ色彩等も同じ設定にすることで一層の一体感が得られ、デザイン性がさらに向上する。
また、領域Aに第1床材36を設けることも可能ではあるが、狭い領域Aのための専用小片として第1床材36を別途用意することは施工上好ましくない。さらに、領域Aに第1床材36を適用するこことは、下枠22を含む建具10全体としてのデザイン的統一性に欠け、必ずしも好ましくはない。そのため、上記のとおり、見切り材20は第1床材36、第2床材38とは異なり、デザイン上の観点から別途選択されることが望ましい。
さらにまた、下枠22のヒレ部22baを大きくして領域Aを隠すことも可能ではあるが、適用される施工対象毎に専用の加工が必要であり、しかも下枠22が非対称形状となって左右逆の適用ができなくなり施工上の面倒が生じる。建具10では領域Aの床に見切り材20を適用することで、このような不都合が生じることがない。
見切り材20は、ヒレ部22baの下方まで入り込んでおり、両者間には見込み方向の隙間が生じることがない。見切り材20は、ヒレ部22baの先端と床下地材30とによって挟まれており、両者間には見付け方向の隙間が生じることがない。これにより、見切り材20とヒレ部22bbとの間は、デザイン上好適であるとともに異物が挟まることを防止できる。
なお、見切り材20の高さH1は、第1床材36の高さHより僅かに低い場合があるが、ヒレ部22baの先端は弾性的に僅かに上下に変位可能であり、見切り材20の上面20aに当接し得る。
見切り材20の第1空間側見付け面と中央部22aとの間には適度な隙間G2が確保されている。袖壁16と下枠22との間の見込み方向距離は仕様や施工上の理由により変わり得る。そのため領域Aの幅も変化し得るが、隙間G2が確保されていることにより領域Aの幅の違いを吸収することができる(図11参照)。
見切り材20は、壁板16bの下方まで入り込んでおり、両者間には見込み方向の隙間が生じることがない。見切り材20は、壁板16bと床下地材30とによって挟まれており、両者間には見付け方向の隙間が生じることがない。これにより、見切り材20と壁板16bとの間は、デザイン上好適であるとともに異物が挟まることを防止できる。
図7は、建具10の一部拡大横断面図である。図7では、引戸14を省略し、下枠22は仮想線で示している。また、第1床材36および第2床材38が設けられている範囲をハッチングで示し、煩雑とならないようにその他の構成要素の断面にはハッチングを省略している。このような図示形態は後述する図8、図10も同様である。
見切り材20は、戸尻縦枠26における下枠22よりも袖壁16側に位置する袖壁側部分26aの下方まで入り込んでおり、両者間には左右方向の隙間が生じることがない。
見切り材20は、袖壁側部分26aと床下地材30とによって挟まれており、両者間には上下方向の隙間が生じることがない。これにより、見切り材20と袖壁側部分26aとの間は、デザイン上好適であるとともに異物が挟まることを防止できる。
なお、見切り材20における戸尻側(図7の右側)の端部で小口20bの近傍部には壁板16dや中方立18が設けられているが、該見切り材20はこれらの下方まで入り込ませなくてもよい。この部分は引戸14に隠れてほとんど視認されることがないためである。
建具10の施工は種々の形態をとり得る。図6、図7に示す例では、袖壁16の袖壁下地材16aの施工後に第1床材36および第2床材38の床貼りを行う。具体的には、まず袖壁下地材16aを床下地材30の上面における所定位置に配置して所定の方法で固定する。
そして、第1空間の所定の領域に第1床材36を貼り、第2空間については切欠38aが形成された第2床材38を貼る。第2床材38の第1空間側の縁38bは、下枠22における中央部22aの見付け面と適度な隙間を確保する位置に合わせられる。この隙間は上記の隙間G1(図6参照)と同程度である。
切欠38aは、下枠22の延在方向に沿った横方向縁38aaと、これに直交する見込み方向縁38abとから形成される。横方向縁38aaは、袖壁下地材16aにおける第2空間側見付け面の下端に当接して沿う位置に形成される。見込み方向縁38abは、袖壁下地材16aにおける開口通路32側の見込み面の下端に当接して沿う位置に形成される。
その後、見切り材20を第2空間側見込面が袖壁下地材16aに当接し、下面が床下地材30に当接するようにして固定する。そして、壁板16bを第2空間側見込面が袖壁下地材16aに当接し、下面が見切り材20に当接するようにして固定する。また、壁板16c,16dは、それぞれ袖壁下地材16aおよび第2床材38に当接するようにして固定する。壁板16b~16dの設置後に、中方立18を設ける。最後に、枠体12を固定して引戸14を下枠22および上枠24に嵌め合わせる。
図8は、第1変形例にかかる施工方法で施工された建具10の一部拡大横断面図である。図9は、第1変形例にかかる施工方法で施工された建具10の一部拡大縦断面図である。この第1変形例にかかる施工方法では、第1床材36および第2床材38の床貼りを行った後に袖壁下地材16aの施工を行う。この場合における切欠38aの横方向縁38aaは、図6、図7で示した例よりも袖壁下地材16aの見込み幅だけ第1空間側に寄った位置に形成されている。
第1変形例にかかる施工方法では、第1床材36および第2床材38を床下地材30に貼った後、袖壁下地材16aを第2床材38の上に設ける。このとき、袖壁下地材16aにおける第1空間側見付け面が横方向縁38aaと同一面上となるようにする。そして、見切り材20を第2空間側見込面が第2床材38の横方向縁38aaの見付け面に当接し、下面が床下地材30に当接するようにして固定する。その後、壁板16b~16d、枠体12等の施工は上記の手順に準じて行う。
図10は、第2変形例にかかる施工方法で施工された建具10の一部拡大横断面図である。図11は、第2変形例にかかる施工方法で施工された建具10の一部拡大縦断面図である。この場合における切欠38aの横方向縁38aaは、図8、図9で示した例よりも壁板16bの幅の半分程度第1空間側に寄った位置に形成されている。
第2変形例にかかる施工方法では、第1床材36および第2床材38を床下地材30に貼った後、袖壁下地材16aを第2床材38の上に設ける。このとき、袖壁下地材16aにおける第1空間側見付け面が横方向縁38aaよりも壁板16bの幅の半分程度第2空間側に寄った位置となるようにする。そして、見切り材20を第2空間側見込面が第2床材38の横方向縁38aaの見付け面に当接し、下面が床下地材30に当接するようにして固定する。そして、壁板16bを第2空間側見込面が袖壁下地材16aに当接し、下面の第2空間側半分が第2床材38の上面、第1空間側半分が見切り材20の上面に当接するようにして固定する。この場合、見切り材20は上記の例よりもやや第1空間側にずれるが、中央部22aとの隙間G2はある程度確保される。壁板16c、16d、枠体12等の施工は上記の手順に準じて行う。
上記の各例から了解されるように、袖壁下地材16aは、床下地材30または第2床材38のいずれの上面に載っているとよい。壁板16bは第1空間側の少なくとも一部が見切り材20の上面に載っているとよい。また、見切り材20の第2室側見込面と袖壁下地材16aまたは第2床材38との間には、基本的には隙間がないものとする。壁板16bの支持を安定させるためである。
上記の各例では建具10に中方立18が設けられているが、設計またはデザイン上の理由によっては図12に示すように中方立18は省略してもよい。この場合、袖壁16における開口通路32側の見込み面には、第1空間側および第2空間側端部にコーナー部材37を設けてもよい。
上述した建具10の取付構造では、下枠22と袖壁16との間を含む箇所に見切り材20が設けられており、第1空間における下枠22よりも袖壁16側の領域Aの床が該見切り材20で形成され、反対側が第1床材36で形成されている。見切り材20は第1床材36及び第2床材38とは異なっており、これらの第1床材36及び第2床材38の制約を受けず、選択の自由度があり、デザイン性および施工性に優れたものとすることができる。また、この領域Aには見切り材20が設けられていて、第2空間の床であるはずの第2床材38が延在することはなく、領域Aを含む第1空間のデザイン的違和感がない。
第1床材36と第2床材38とは同じものであってもよい。そのような場合であっても、適切な色彩等の見切り材20を選択することにより下枠22を含む建具10の全体として統一感のあるデザインにすることができる。建具10は、建物の新築またはリフォームのいずれの場合においても適用可能である。
本発明にかかる建具の取付構造は、袖壁の一方側に下枠を介して移動可能に配設される引戸を備えた建具の取付構造であって、前記下枠と前記袖壁との間を含む箇所に見切り材が設けられていることを特徴とする。これにより、袖壁を境として一方の空間および他方の空間の制約を受けず、選択の自由度があり、デザイン性に優れたものとすることができる。
本発明にかかる建具の取付構造は、前記見切り材は、床下地材の上に設けられており、前記袖壁の一方側で前記床下地材の上に設けられる第1床材及び前記袖壁の他方側で前記床下地材の上に設けられる第2床材とは異なっており、前記一方側における前記下枠を境として前記袖壁側の領域の床を形成していることを特徴とする。これにより、第1床材および第2床材の制約を受けることがなくなる。
本発明にかかる建具の取付構造は、前記下枠は前記袖壁側に突出して内周側見込み面を形成するヒレ部を有し、前記見切り材は、前記ヒレ部の下方まで入り込んでいることを特徴とする。これにより、見切り材とヒレ部との間に隙間が生じることがない。
本発明にかかる建具の取付構造は、前記見切り材は、前記袖壁の表面を覆う壁板の下方まで入り込んでいることを特徴とする。これにより、見切り材と袖壁下地材との間に隙間が生じることがない。
本発明にかかる建具の取付構造は、前記引戸の戸尻側に戸尻縦枠が設けられ、前記見切り材は、前記戸尻縦枠における前記下枠よりも前記袖壁側に位置する袖壁側部分の下方まで入り込んでいることを特徴とする。これにより、見切り材と袖壁側部分との間に隙間が生じることがない。
本発明にかかる建具の取付構造は、前記見切り材は少なくとも内周側見込み面が前記下枠と同じ色であることを特徴とする。これにより建具を一体感のあるデザインとすることができる。
本発明にかかる建具の取付構造は、前記見切り材は矩形筒形状であることを特徴とする。これにより、見切り材が軽量かつ高強度となる。
本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
10 建具、12 枠体、14 引戸、16 袖壁、16a 袖壁下地材、16b,16c,16d 壁板、18 中方立、20 見切り材、20a 上面、22 下枠、22a 中央部、22ba,22bb ヒレ部、22c レール部材、26 戸尻縦枠、26a 袖壁側部分、28 戸先縦枠、30 床下地材、32 開口通路、34 躯体、36 第1床材、38 第2床材、38a 切欠

Claims (7)

  1. 袖壁の一方側に下枠を介して移動可能に配設される引戸を備えた建具の取付構造であって、
    前記下枠と前記袖壁との間を含む箇所に見切り材が設けられている
    ことを特徴とする建具の取付構造。
  2. 前記見切り材は、床下地材の上に設けられており、前記袖壁の一方側で前記床下地材の上に設けられる第1床材及び前記袖壁の他方側で前記床下地材の上に設けられる第2床材とは異なっており、前記一方側における前記下枠を境として前記袖壁側の領域の床を形成している
    ことを特徴とする請求項1に記載の建具の取付構造。
  3. 前記下枠は前記袖壁側に突出して内周側見込み面を形成するヒレ部を有し、
    前記見切り材は、前記ヒレ部の下方まで入り込んでいる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の建具の取付構造。
  4. 前記見切り材は、前記袖壁の表面を覆う壁板の下方まで入り込んでいる
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の建具の取付構造。
  5. 前記引戸の戸尻側に戸尻縦枠が設けられ、
    前記見切り材は、前記戸尻縦枠における前記下枠よりも前記袖壁側に位置する袖壁側部分の下方まで入り込んでいる
    ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の建具の取付構造。
  6. 前記見切り材は少なくとも内周側見込み面が前記下枠と同じ色である
    ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の建具の取付構造。
  7. 前記見切り材は矩形筒形状である
    ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の建具の取付構造。
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