JP2023051183A - 長尺枕木、長尺枕木の施工方法 - Google Patents

長尺枕木、長尺枕木の施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】接着剤が未硬化の時にも枕木を構成する部材間でずれが生じることを抑制できると共に、施工性に優れる長尺枕木、および長尺枕木の施工方法を提供する。【解決手段】2つ以上の合成枕木の長手方向の端部を嵌め合わせて接合することにより構成される長尺枕木1であって、2つ以上の合成枕木のうち、互いに隣接する2つの合成枕木の長手方向の端部をいすか継ぎで接合して接合部2を形成し、接合部2が接着剤で接着固定されている、長尺枕木1。【選択図】図1

Description

本発明は、長尺枕木、および長尺枕木の施工方法に関する。
一般に、鉄道軌道の分岐部においては、分岐部の種類に応じて、長さ6m~9mの長尺枕木が必要となる。しかしながら、過密市街地、高架線部、あるいは防音壁等で囲まれた場所においては、上記の長尺枕木を一体物で取り扱うと、作業性が低下する。上記の場所では、特に枕木の交換作業が極めて困難である。そこで、作業性を向上するために、施工現場で接合可能な、分割した枕木が用いられている。
施工現場で枕木を接合する方法としては、例えば、2本の合成樹脂製枕木の互いに接合すべき両端部をそれぞれ互いに相補の凹凸形状に形成すると共に、互いに突き合わせ嵌合し、その各相互当接面間に接着剤を塗布して接着固定する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、施工現場で接合可能な長尺枕木としては、例えば、合成枕木の長手方向端部を突き合わせて接着することにより構成される長尺枕木において、少なくとも1つの補強部材を、互いに接合される対の枕木の接合部分に配設し、各補強部材といずれか一方または双方の枕木とにわたるように軸心が上下方向に沿う第1の補強ピンを打ち込むとともに、各補強部材といずれか一方または双方の枕木とにわたるように軸心が水平方向に沿う第2の補強ピンを打ち込んだものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平4-149302号公報 特開2003-27402号公報
従来、施工現場にて、2つ以上の部材を組み合わせて枕木を形成している。この場合、予めそれぞれの部材に設けた貫通穴に補強ピンを差し込み、それらの部材を接着することで枕木を形成している。前記の部材は、例えば、厚さ方向に対して斜めに形成した接合面を有する。前記の部材は、その接合面で接着剤を介して互いに接合されて、枕木を形成する。このような枕木では、接着剤が未硬化の時に前記の部材が接合面でずれる可能性がある。さらに、従来の枕木では、前記の部材をより強固に接合するために、枕木をその厚さ方向に対して垂直方向から補強ピンを打ち込むことが難しく、施工性が悪かった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、接着剤が未硬化の時にも枕木を構成する部材間でずれが生じることを抑制できると共に、施工性に優れる長尺枕木、および長尺枕木の施工方法を提供することを目的とする。
本発明は、以下の態様を有する。
[1]2つ以上の合成枕木の長手方向の端部を嵌め合わせて接合することにより構成される長尺枕木であって、
前記2つ以上の合成枕木のうち、互いに隣接する2つの合成枕木の長手方向の端部をいすか継ぎで接合して接合部を形成し、
前記接合部が接着剤で接着固定されている、長尺枕木。
[2]前記互いに隣接する2つの合成枕木の長手方向の端部はそれぞれ、平面視または側面視にて、互いに重ならないように形成され、かつ互いに前記合成枕木の幅方向または厚さ方向の長さが異なる2つ以上の嵌合片部を有する、[1]に記載の長尺枕木。
[3][1]または[2]に記載の長尺枕木の施工方法であって、
互いに隣接する2つの合成枕木の長手方向の端部にそれぞれ形成した嵌合片部同士を、接着剤を介して接合する、長尺枕木の施工方法。
本発明によれば、接着剤が未硬化の時にも枕木を構成する部材間でずれが生じることを抑制できると共に、施工性に優れる長尺枕木、および長尺枕木の施工方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る長尺枕木を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る長尺枕木を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る長尺枕木を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る長尺枕木を示す背面図である。 本発明の一実施形態に係る長尺枕木を構成する合成枕木を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る長尺枕木を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る長尺枕木を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る長尺枕木を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る長尺枕木を示す背面図である。 本発明の一実施形態に係る長尺枕木を構成する合成枕木を示す斜視図である。
以下、本発明の長尺枕木および長尺枕木の施工方法について、実施形態を示して説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
図1および図2は、本発明の一実施形態に係る長尺枕木を示す斜視図である。図3は、本発明の一実施形態に係る長尺枕木を示す正面図である。図4は、本発明の一実施形態に係る長尺枕木を示す背面図である。図5は、本発明の一実施形態に係る長尺枕木を構成する合成枕木を示す斜視図である。
なお、以下の説明で用いる図面は、その特徴をわかりやすくするために、便宜上、特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等は、実際とは異なる場合がある。
[長尺枕木]
図1~図4に示すように、本実施形態の長尺枕木1は、第1合成枕木10と、第2合成枕木20とを有する。第1合成枕木10と第2合成枕木20は、互いに隣接している。第1合成枕木10の長手方向の端部11と第2合成枕木20の長手方向の端部21とは、嵌め合わせて接合される。また、第1合成枕木10の長手方向の端部11と第2合成枕木20の長手方向の端部21とによって接合部2が形成される。接合部2は、第1合成枕木10の長手方向の端部11と第2合成枕木20の長手方向の端部21とをいすか継ぎで接合することによって形成されている。さらに、接合部2は接着剤で接着固定されている。すなわち、第1合成枕木10の長手方向の端部11と第2合成枕木20の長手方向の端部21とが、接着剤を介して、いすか継ぎで接合され、固定されている。
いすか継ぎとは、2つの部材のうち一方の端部と他方の端部のそれぞれに、相補の形状を有する嵌合片部を形成し、それらの嵌合片部を食い違わせて、2つの部材を継ぐ継ぎ方である。
鳥がくちばしを広げているような状態のことを指す建築用語である「イスカ」の形状を、接合の一部に含んだ継ぎ方が、部材間でずれが生じることを抑制できる点で好ましい。
第1合成枕木10の長手方向の端部11と第2合成枕木20の長手方向の端部21は、互いに相補な形状をなしている。第1合成枕木10の長手方向の端部11と第2合成枕木20の長手方向の端部21はそれぞれ、嵌合片部を有する。この嵌合片部を互いに食い違わせて接合することにより、第1合成枕木10と第2合成枕木20とを、いすか継ぎで接合する。
第1合成枕木10の長手方向の端部11は、第1嵌合片部12と、第2嵌合片部13と、第3嵌合片部14と、第4嵌合片部15と、第5嵌合片部16とを有する。これら5つの嵌合片部は、平面視または側面視にて、互いに重ならないように形成されている。また、前記5つの嵌合片部は、平面視または側面視にて、互いに第1合成枕木10の幅方向または厚さ方向の長さが異なる。
第1嵌合片部12は、平面視にて長方形状である。
第2嵌合片部13は、第1嵌合片部12上に形成され、平面視にて三角形状である。第2嵌合片部13は、第1嵌合片部12よりも長手方向の長さが短くなっている。また、第2嵌合片部13は、その長手方向の端面が第1合成枕木10の長手方向に対して斜めになっている(図5において、手前から奥に向かって、第1合成枕木10の長手方向の端部11とは反対側に斜めに傾いている)。
第3嵌合片部14は、第2嵌合片部13上に形成され、平面視にて三角形状である。第3嵌合片部14は、第1嵌合片部12よりも長手方向の長さが短くなっている。また、第3嵌合片部14は、その長手方向の端面が第1合成枕木10の長手方向に対して斜めになっている(図5において、奥から手前に向かって、第1合成枕木10の長手方向の端部11側に斜めに傾いている)。
第4嵌合片部15は、第3嵌合片部14上に形成され、平面視にて三角形状である。第4嵌合片部15は、第1嵌合片部12よりも長手方向の長さが短くなっている。また、第4嵌合片部15は、その長手方向の端面が第1合成枕木10の長手方向に対して斜めになっている(図5において、手前から奥に向かって、第1合成枕木10の長手方向の端部11とは反対側に斜めに傾いている)。
第5嵌合片部16は、第4嵌合片部15上に形成され、平面視にて三角形状である。第5嵌合片部16は、第1嵌合片部12よりも長手方向の長さが短くなっている。また、第5嵌合片部16は、その長手方向の端面が第1合成枕木10の長手方向に対して斜めになっている(図5において、奥から手前に向かって、第1合成枕木10の長手方向の端部11側に斜めに傾いている)。
第2合成枕木20の長手方向の端部21は、第1嵌合片部22と、第2嵌合片部23と、第3嵌合片部24と、第4嵌合片部25とを有する。これら4つの嵌合片部は、互いに重ならないように形成されている。また、前記4つの嵌合片部は、互いに第2合成枕木20の幅方向または厚さ方向の長さが異なる。
第1嵌合片部22は、平面視にて三角形状である。また、第1嵌合片部22は、その長手方向の端面が第2合成枕木20の長手方向に対して斜めになっている(図5において、手前から奥に向かって、第2合成枕木20の長手方向の端部21とは反対側に斜めに傾いている)。
第2嵌合片部23は、第1嵌合片部22上に形成され、平面視にて三角形状である。第2嵌合片部23は、第1嵌合片部22よりも長手方向の長さが短くなっている。また、第2嵌合片部23は、その長手方向の端面が第2合成枕木20の長手方向に対して斜めになっている(図5において、奥から手前に向かって、第2合成枕木20の長手方向の端部21側に斜めに傾いている)。
第3嵌合片部24は、第2嵌合片部23上に形成され、平面視にて三角形状である。第3嵌合片部24は、第1嵌合片部22よりも長手方向の長さが短くなっている。また、第3嵌合片部24は、その長手方向の端面が第2合成枕木20の長手方向に対して斜めになっている(図5において、手前から奥に向かって、第2合成枕木20の長手方向の端部21とは反対側に斜めに傾いている)。
第4嵌合片部25は、第3嵌合片部24上に形成され、平面視にて三角形状である。第4嵌合片部25は、第1嵌合片部22よりも長手方向の長さが短くなっている。また、第4嵌合片部25は、その長手方向の端面が第2合成枕木20の長手方向に対して斜めになっている(図5において、奥から手前に向かって、第2合成枕木20の長手方向の端部21側に斜めに傾いている)。
図3~図5に基づいて、第1合成枕木10の長手方向の端部11と第2合成枕木20の長手方向の端部21とからなる接合部2について説明する。
第1嵌合片部12上に第4嵌合片部25が配置されると共に、第2嵌合片部13の斜めの端面に第4嵌合片部25の斜めの端面が当接されている。これにより、第4嵌合片部25が、第1嵌合片部12と第3嵌合片部14に挟まれている。
また、第2嵌合片部13上に第3嵌合片部24が配置されると共に、第3嵌合片部14の斜めの端面に第3嵌合片部24の斜めの端面が当接されている。これにより、第3嵌合片部24が、第2嵌合片部13と第4嵌合片部15に挟まれている。
また、第3嵌合片部14上に第2嵌合片部23が配置されると共に、第4嵌合片部15の斜めの端面に第2嵌合片部23の斜めの端面が当接されている。これにより、第4嵌合片部15が、第3嵌合片部24と第1嵌合片部22に挟まれている。
さらに、第4嵌合片部15上に第1嵌合片部22が配置されると共に、第5嵌合片部16の斜めの端面に第1嵌合片部22の斜めの端面が当接されている。これにより、第2嵌合片部23が、第3嵌合片部14と第5嵌合片部16に挟まれている。
これにより、第1合成枕木10の長手方向の端部11と第2合成枕木20の長手方向の端部21とからなる接合部2が形成されている。
第1合成枕木10および第2合成枕木20は、例えば、ガラス繊維強化プラスチック発泡体(合成木材)から構成される。
ガラス繊維強化プラスチック発泡体における発泡樹脂としては、例えば、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂を用いることができる。これらの中でも、硬質の樹脂を好適に用いることができる。
上記発泡樹脂には、圧縮強度の向上や低コスト化を図るために、炭酸カルシウム、石膏、タルク、水酸化アルミニウム、クレー等の無機充填材や、シラスバルーン、パーライト、ガラスバルーン等の軽量骨材が添加されていてもよい。
ガラス繊維強化プラスチック発泡体を補強する繊維としては、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維等の無機質繊維、天然繊維、合成繊維等の有機質繊維を用いることができる。これらの中でも、強度や経済性の観点から、ガラス繊維が好ましい。ガラス繊維としては、例えば、ガラスロービング、ガラスロービングクロス、ガラスマット、コンティニュアスストランドマット等が挙げられる。これらの繊維は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を積層して用いてもよい。また、上記の繊維としては、長繊維と短繊維を混合して用いてもよい。
ガラス繊維強化プラスチック発泡体としては、軽量化、耐久性および加工性の確保の観点から、ガラス長繊維を長手方向に引き揃えて補強繊維とした、ガラス長繊維強化硬質ウレタン発泡体(例えば、商品名:エスロンネオランバーFFU、積水化学工業株式会社製)等の発泡体を採用することが最も好ましい。軽量化、耐久性および加工性の確保のために最も好ましい。
接合部2の接着固定に用いられる接着剤としては、例えば、エポキシ樹脂、ウレタン系接着剤等を用いることができる。
本実施形態の長尺枕木1によれば、互いに隣接する第1合成枕木10の長手方向の端部11と第2合成枕木20の長手方向の端部21をいすか継ぎで接合して接合部2を形成し、接合部2が接着剤で接着固定されているため、接着剤が未硬化の時にも第1合成枕木10と第2合成枕木20の間でずれが生じることを抑制できる。また、接合部2において、せん断応力を分散させて、接合部2の強度を向上することができる。また、第1合成枕木10の長手方向の端部11と第2合成枕木20の長手方向の端部21をいすか継ぎで接合して接合部2を形成しているため、第1合成枕木10と第2合成枕木20の間で、それらの厚さ方向および幅方向において、接合部2にずれが生じることを抑制できる。さらに、第1合成枕木10の長手方向の端部11と第2合成枕木20の長手方向の端部21をいすか継ぎで接合して接合部2を形成するため、接合部2に補強ピンを打ち込む必要がなく、工程を簡略化することができるから、施工性に優れる。
本実施形態の長尺枕木1では、第2嵌合片部13の斜めの端面に第4嵌合片部25の斜めの端面が当接され、第3嵌合片部14の斜めの端面に第3嵌合片部24の斜めの端面が当接され、第4嵌合片部15の斜めの端面に第2嵌合片部23の斜めの端面が当接され、第5嵌合片部16の斜めの端面に第1嵌合片部22の斜めの端面が当接されているため、第1合成枕木10と第2合成枕木20の間で、それらの厚さ方向および幅方向において、接合部2にずれが生じることを抑制できる。
本実施形態の長尺枕木1は、第1合成枕木10の長手方向の端部11が、平面視または側面視にて、互いに重ならないように形成され、かつ互いに第1合成枕木10の幅方向または厚さ方向の長さが異なる5つの嵌合片部を有する。また、本実施形態の長尺枕木1は、第2合成枕木20の長手方向の端部21が、互いに重ならないように形成され、かつ互いに第2合成枕木20の幅方向または厚さ方向の長さが異なる4つの嵌合片部を有する。したがって、接合部2において、せん断応力を分散させて、接合部2の強度を向上することができる。
[長尺枕木の製造方法]
本実施形態の長尺枕木を製造するには、第1合成枕木10の長手方向の端部11と第2合成枕木20の長手方向の端部21に、互いに相補な形状をなす嵌合片部を形成する。
嵌合片部の形成は、NC加工機または手加工によって、第1合成枕木10の長手方向の端部11と第2合成枕木20の長手方向の端部21の切削を行う。
なお、直方体の枕木を切削して、嵌合片部を形成してもよく、板状の合成木材を各層毎に切削して、複数合成木材を貼り合わせて、嵌合片部を形成してもよい。
[長尺枕木の施工方法]
本実施形態の長尺枕木の施工方法は、上述の実施形態の長尺枕木の施工方法であって、互いに接合する2つの合成枕木の長手方向の端部にそれぞれ形成された嵌合片部同士を、接着剤を介して接合する。
図3~図5に基づいて、第1合成枕木10の長手方向の端部11と第2合成枕木20の長手方向の端部21とを嵌合する方法を具体的に説明する。
第1嵌合片部12上に第4嵌合片部25を配置すると共に、第2嵌合片部13の斜めの端面に第4嵌合片部25の斜めの端面を当接する。これにより、第4嵌合片部25が、第1嵌合片部12と第3嵌合片部14に挟まれる。
また、第2嵌合片部13上に第3嵌合片部24を配置すると共に、第3嵌合片部14の斜めの端面に第3嵌合片部24の斜めの端面を当接する。これにより、第3嵌合片部24が、第2嵌合片部13と第4嵌合片部15に挟まれる。
また、第3嵌合片部14上に第2嵌合片部23を配置すると共に、第4嵌合片部15の斜めの端面に第2嵌合片部23の斜めの端面を当接する。これにより、第4嵌合片部15が、第3嵌合片部24と第1嵌合片部22に挟まれる。
さらに、第4嵌合片部15上に第1嵌合片部22を配置すると共に、第5嵌合片部16の斜めの端面に第1嵌合片部22の斜めの端面を当接する。これにより、第2嵌合片部23が、第3嵌合片部14と第5嵌合片部16に挟まれる。
以上の操作により、第1合成枕木10の長手方向の端部11と第2合成枕木20の長手方向の端部21とからなる接合部2が形成される。
[他の実施形態]
なお、本発明は、上記の実施形態に限定するものではない。
例えば、図6~図10に示すような変形例を採用してもよい。
[長尺枕木の変形例]
図6および図7は、本発明の一実施形態に係る長尺枕木を示す斜視図である。図8は、本発明の一実施形態に係る長尺枕木を示す正面図である。図9は、本発明の一実施形態に係る長尺枕木を示す背面図である。図10は、本発明の一実施形態に係る長尺枕木を構成する合成枕木を示す斜視図である。
なお、以下の説明で用いる図面は、その特徴をわかりやすくするために、便宜上、特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等は、実際とは異なる場合がある。
図6~図9に示すように、本実施形態の長尺枕木100は、第1合成枕木110と、第2合成枕木120とを有する。第1合成枕木110と第2合成枕木120は、互いに隣接している。第1合成枕木110の長手方向の端部111と第2合成枕木120の長手方向の端部121とは、嵌め合わせて接合される。また、第1合成枕木110の長手方向の端部111と第2合成枕木120の長手方向の端部121とによって接合部102が形成される。接合部102は、第1合成枕木110の長手方向の端部111と第2合成枕木120の長手方向の端部121とをいすか継ぎで接合することによって形成されている。さらに、接合部102は接着剤で接着固定されている。すなわち、第1合成枕木110の長手方向の端部111と第2合成枕木120の長手方向の端部121とが、接着剤を介して、いすか継ぎで接合され、固定されている。
第1合成枕木110の長手方向の端部111と第2合成枕木120の長手方向の端部121は、互いに相補な形状をなしている。第1合成枕木110の長手方向の端部111と第2合成枕木120の長手方向の端部121はそれぞれ、嵌合片部を有する。この嵌合片部を互いに食い違わせて接合することにより、第1合成枕木110と第2合成枕木120とを、いすか継ぎで接合する。
第1合成枕木110の長手方向の端部111は、第1嵌合片部112と、第2嵌合片部113と、第3嵌合片部114とを有する。これら3つの嵌合片部は、平面視または側面視にて、互いに重ならないように形成されている。また、前記3つの嵌合片部は、平面視または側面視にて、互いに第1合成枕木110の幅方向または厚さ方向の長さが異なる。
第1嵌合片部112は、平面視にて長方形状である。
第2嵌合片部113は、第1嵌合片部112上に形成され、第1嵌合片部112の一面112aと垂直な方向から見た(正面視にて)形状が台形状をなしている。第2嵌合片部113の正面視の形状は、第1合成枕木110の長手方向の端部111側において、第1合成枕木110の長手方向の端部111側に向かって漸次高さが低くなる斜面を有する台形状である。第2嵌合片部113は、第1嵌合片部112よりも長手方向の長さが短くなっている。
第3嵌合片部114は、第1嵌合片部112上に形成され、第1嵌合片部112の一面112aと垂直な方向から見た(正面視にて)形状が台形状をなしている。第3嵌合片部114の正面視の形状は、第1合成枕木110の長手方向の端部111側において、第1合成枕木110の長手方向の端部111側に向かって漸次高さが高くなる斜面を有する台形状である。第3嵌合片部114は、第1嵌合片部112よりも長手方向の長さが短くなっている。
第2合成枕木120の長手方向の端部121は、第1嵌合片部122と、第2嵌合片部123と、第3嵌合片部124とを有する。これら3つの嵌合片部は、互いに重ならないように形成されている。また、前記3つの嵌合片部は、互いに第2合成枕木120の幅方向または厚さ方向の長さが異なる。
第1嵌合片部122は、平面視にて長方形状である。
第2嵌合片部123は、第1嵌合片部122上に形成され、第1嵌合片部122の一面122aと垂直な方向から見た(正面視にて)形状が台形状をなしている。第2嵌合片部123の正面視の形状は、第2合成枕木120の長手方向の端部121側において、第2合成枕木120の長手方向の端部121側に向かって漸次高さが低くなる斜面を有する台形状である。第2嵌合片部123は、第1嵌合片部122よりも長手方向の長さが短くなっている。
第3嵌合片部124は、第1嵌合片部122上に形成され、第1嵌合片部122の一面122aと垂直な方向から見た(正面視にて)形状が台形状をなしている。第3嵌合片部124の正面視の形状は、第2合成枕木120の長手方向の端部121側において、第2合成枕木120の長手方向の端部121側に向かって漸次高さが高くなる斜面を有する台形状である。第3嵌合片部124は、第1嵌合片部122よりも長手方向の長さが短くなっている。
図8~図10に基づいて、第1合成枕木110の長手方向の端部111と第2合成枕木120の長手方向の端部121とからなる接合部102について説明する。
第1嵌合片部112上に第2嵌合片部123が配置されると共に、第2嵌合片部113の斜面に第2嵌合片部123の斜面が当接されている。
また、第3嵌合片部114上に第1嵌合片部122が配置されると共に、第3嵌合片部114の斜面に第3嵌合片部124の斜面が当接されている。これにより、第3嵌合片部114が、第3嵌合片部124と第1嵌合片部122に挟まれている。また、第3嵌合片部124が、第1嵌合片部112と第3嵌合片部114に挟まれている。
これにより、第1合成枕木110の長手方向の端部111と第2合成枕木120の長手方向の端部121とからなる接合部102が形成されている。
本実施形態の長尺枕木100では、第2嵌合片部113の斜面に第2嵌合片部123の斜面が当接され、第3嵌合片部114の斜面に第3嵌合片部124の斜面が当接されているため、第1合成枕木110と第2合成枕木120の間で、それらの厚さ方向および幅方向において、接合部2にずれが生じることを抑制できる。
以上、この発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、実施の形態はこの発明の例示にしか過ぎないものである。よって、この発明は実施の形態の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、例えば、各実施の形態に複数の構成が含まれている場合には、特に記載がなくとも、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、実施の形態に複数の実施例や変形例がこの発明のものとして開示されている場合には、特に記載がなくとも、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。また、図面に描かれている構成については、特に記載がなくとも、含まれることは勿論である。さらに、「等」の用語がある場合には、同等のものを含むという意味で用いられている。
1 長尺枕木
10 第1合成枕木
11 端部
12 第1嵌合片部
13 第2嵌合片部
14 第3嵌合片部
15 第4嵌合片部
16 第5嵌合片部
20 第2合成枕木
21 端部
22 第1嵌合片部
23 第2嵌合片部
24 第3嵌合片部
25 第4嵌合片部

Claims (3)

  1. 2つ以上の合成枕木の長手方向の端部を嵌め合わせて接合することにより構成される長尺枕木であって、
    前記2つ以上の合成枕木のうち、互いに隣接する2つの合成枕木の長手方向の端部をいすか継ぎで接合して接合部を形成し、
    前記接合部が接着剤で接着固定されている、長尺枕木。
  2. 前記互いに隣接する2つの合成枕木の長手方向の端部はそれぞれ、平面視または側面視にて、互いに重ならないように形成され、かつ互いに前記合成枕木の幅方向または厚さ方向の長さが異なる2つ以上の嵌合片部を有する、請求項1に記載の長尺枕木。
  3. 請求項1または2に記載の長尺枕木の施工方法であって、
    互いに隣接する2つの合成枕木の長手方向の端部にそれぞれ形成した嵌合片部同士を、接着剤を介して接合する、長尺枕木の施工方法。
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