JP2023051092A - 分析装置 - Google Patents
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Abstract
Description
そのため、ワークの形状を把握する手段として例えば特許文献1や特許文献2にはワークの上表面をカメラなどで撮影して画像データを取得する技術が提案されている。
[1] ワークを光照射により分析する分析装置であって、
前記ワークを搬送する搬送手段と、
第1センサと、
第2センサと、
光照射ユニットを有し、
前記第1センサは、前記搬送手段上を搬送される前記ワークの上面に第1のセンシング波を照射するように前記搬送手段の上方に設けられており、
前記第2センサは、前記搬送手段の進行方向と交差する幅方向から前記ワークの側面に第2のセンシング波を照射する位置に設けられており、
前記光照射ユニットは、前記第1センサおよび前記第2センサよりも搬送手段の進行方向下流側に設けられており、
前記ワークに対して前記第1センサから照射されるセンシング波の照射位置と、前記ワークに対して前記光照射ユニットから照射される光の照射位置とが、前記搬送手段の進行方向に対して平行な同軸上に配置されている分析装置。
前記光照射可能範囲に基づき、前記光照射ユニットにおける光の照射回数および照射時間を決定する第2の演算手段と、
前記照射回数および前記照射時間に基づき、前記光照射ユニットにおける前記ワークに対する光の照射を制御する手段と、
を備えた[1]に記載の分析装置。
前記第2センサ受信器は、搬送される前記ワークを挟んで前記第2センサと前記搬送手段の幅方向で対向するように設けられている[1]~[3]のいずれかに記載の分析装置。
前記光照射ユニットはX線またはレーザーを照射する手段であり、
前記搬送手段上を搬送される前記ワークの上面の異なる位置にX線またはレーザーを2回以上照射する分析方法。
図1に示すように本発明の分析装置3は、第1センサ1、第2センサ2、搬送手段4、光照射ユニット7を備えている。
搬送手段4はワーク5を一定のスピードで搬送する連続稼働方式、ワーク5を一時的に静止状態にできるSTOP/GO方式のいずれも採用可能である。本発明の分析装置3ではワーク5を静止状態にしなくても光照射ユニット7においてワーク5に光7cを照射して分析できるため、搬送手段4は連続稼働方式が好ましいが、ワーク5に光7cを照射するタイミングに合わせてワーク5を静止状態にするSTOP/GO方式を採用してもよい。
変位センサとしては、好ましくは光学式変位センサ、超音波式変位センサであり、より好ましくは光学式変位センサである。
また光学式変位センサとしては、三角距離方式、PSD方式、正反射方式、拡散反射方式など各種公知の測定方式を採用できる。
透過型センサを使用する場合、例えばローラコンベアなどのようにローラー間に隙間を有するコンベアのローラー間の隙間の下方にセンシング波1cの受信器を設ける。
反射型センサを使用する場合、例えば図2に示すようにセンシング波1cを照射する発信部1aと物体(ワーク5、または搬送手段4)に当たって反射する反射波1dを受光する受信部1bとを同一の装置に有する第1センサ1を使用する。
ただし、第1センサ1の設置位置は、ワーク5に対して第1センサ1から照射されるセンシング波1cの照射位置1gと、該センシング波1cが照射された該ワーク5が搬送されて前記光照射ユニット7から該ワーク5に対して照射される光7cの照射位置7gとが、搬送手段4の進行方向xに対して平行な同軸4e上となるように配置する。第1センサ1の照射位置1gと光照射ユニット7の照射位置7gとが、同軸上、すなわち、搬送手段4の幅方向yにおける端部からの位置1fと位置7fとが同じ距離となるように第1センサ1と光照射ユニット7とを配置する。ワーク5は搬送手段4により一直線上に移動するため、ワーク5の上面のセンシング波1cの照射位置上の照射可能範囲に光照射ユニット7から光7cを照射できる。一方、ワーク5に対する光照射ユニット7の光照射範囲は第1センサ1で得られた情報に基づいて決定するため、両者の照射位置が同軸4e上にない場合、適切な位置に光7cを照射できなくなる。
第2センサ2の照射方式はラインビーム方式、スポットビーム方式のいずれも採用可能であるが、高さ方向により広範囲に測定できるラインビーム方式が好ましい。特に第2センサ2はワーク5の存否に関する情報取得を目的としているためラインビーム方式であれば、ワーク5の側面に空隙があってもワーク5が存在すると判定できる。第2センサ2がスポットビーム方式の場合、該スポット照射箇所に空隙があると該空隙前後のワーク5の同一性の判断精度が低下することがある。
また反射型センサの場合、搬送手段4の表面から第2センサ2のセンシング波2cまでの高さは通過するワーク5がセンシング波2cを遮断するようにワーク5の高さに応じて適宜調整すればよいが、異なる高さのワーク5が混在する場合は、高さできるだけ低くして搬送手段4の表面近くとすることが好ましい。反射型センサを用いる場合、より確実にワーク5を検出するためには第2センサ2に複数の発信部2a、受信部2bを設けて異なる高さ方向の位置でセンシング波2cを発射、受信するラインビーム方式センサを用いることも好ましい。
透過型センサの場合も反射型センサと同様、搬送手段4の表面から第2センサ2のセンシング波2cまでの高さは通過するワーク5がセンシング波2cを遮断するようにワーク5の高さに応じて適宜調整すればよいが、異なる高さのワーク5が混在する場合は、できるだけ搬送手段4の表面に近い方が好ましい。透過型センサの場合、より確実にワーク5を検出するために発信部2aを複数設けて異なる高さでセンシング波2cを発射するラインビーム型センサが好ましい。透過型センサとしてラインビーム型センサを用いるとスポットビーム型センサと比べてより確実にワーク5を検出できるため好ましい。
また本発明では第1センサ1と第2センサ2は、各センシング波が交差しないように第1センサ1、または第2センサ2が搬送手段4の上流側に設けられていてもよい。この場合は各センサで得られた情報と搬送速度とをコンピュータに入力し、ワークに照射された第1センサ1のセンシング波照射時間と第2センサ2のセンシング波照射時間をリンクさせて搬送手段4上のワークの存否状態を把握できるように処理することが好ましい。
搬送されるワーク5は搬送位置調整手段6と衝突すると軌道が変化し、照射位置1gのライン4g上に移動するので、より確実にワーク5に第1センサ1からのセンシング波1cを照射できる。特に搬送位置調整手段6はワーク5が不定形であり、互いに異なる形状を有している場合や、ホッパーなどのように搬送手段4の定位置にワーク5を載置できないような供給手段と組み合わせる場合に有効である。
搬送位置調整手段6は必要に応じて適宜設置すればよく、設置数は1または2以上である。複数の搬送位置調整手段6を用いる場合、搬送手段4の幅方向yで対向するように設けてもよい。
搬送位置調整手段6の設置角度や位置はワーク5が第1センサ1の照射位置1g上となるように適切に調整することが好ましい。
光照射ユニット7はワーク5に光7cを照射する手段であり、好ましくはX線またはレーザーを照射する手段である。光照射ユニット7から照射された光に基づいてワーク5の元素組成や含有物質等を分析できる。照射した光7cの分析には各種公知の分析機器を使用できる。この分析結果に基づいて光照射ユニット7の下流側でワーク5を選別する手段を設けることも好ましい実施態様である。
上記本発明の構成によれば、搬送されるワーク5が空隙を有していても1個のワークと判断できると共に、各ワークの上面5aの情報を把握できるため、光7cの照射位置、照射回数の把握が容易であり、高精度で分析できる。
第1の演算手段によって決定された光照射可能範囲に基づき、光照射ユニット7における光7cの照射回数および照射時間を決定する第2の演算手段と、
第2の演算手段によって決定された照射回数および前記照射時間に基づき、光照射ユニット7における該ワーク5に対する光7cの照射を制御する手段と、を備えていることも好ましい実施態様である。
更に第1センサ1からの入力データがOFF/第2センサ2からの入力データがONの場合、この区間はワーク5上面に開口部5cがあり(B2)、ワーク5-2が存在していないと判断する。
そしてワーク5-2の移動方向後端部分が第1センサ1の照射位置1gを通過すると再び第1センサ1のセンシング波1cは遮断されなくなるためOFF状態であることを示すデータが第1の演算手段に入力される。同様に該ワーク5-2が第2センサ2を通過すると第2センサ2のセンシング波2cは遮断されなくなるためOFF状態であることを示すデータが第1の演算手段に入力される。このとき第1センサ1と第2センサ2から入力されたデータはいずれもOFFであることを示しているため(A)、第1の演算手段ではワーク5-2が存在していないと判断する。
例えば光照射ユニット7を有する分析装置が蛍光X線分析法などのX線を照射する分析装置である場合、ワーク5-2の上面区間B中の照射可能区間B1~B3の少なくとも1以上の区間においてX線を照射する。同一ワーク5-2に対してX線の照射時間が長くなる程、分析精度が向上するため、照射可能な区間を合計した全区間において照射回数は少なくとも2回以上とすると共に各照射時間もできるだけ長くなるように設定してX線を照射することが好ましい。照射回数、及び照射時間は第1の演算手段から入力された各区間B1-1~B1-3の長さに関するデータに加えて、ワーク5-2の移動速度に関するデータ、光照射ユニット7の照射インターバルに関するデータなどに基づいて第2の演算手段で決定される。例えば図7の場合、区間B1-1、区間B1-2、区間B1-3において照射可能であるため、照射回数は3回に決定される。照射時間は、区間B1-1、区間B1-2、区間B1-3におけるワーク5-2のx軸方向の長さとコンベアの移動速度により演算される。具体的には、ワーク5-2の区間B1-1の長さが1cm、区間B1-2の長さが3cm、区間B1-3の長さが2cmの場合、コンベアの移動速度が1cm/秒であれば、照射時間は区間B1-1が1秒、区間B1-2が3秒、区間B1-3が2秒であり、合計照射時間は6秒と決定される。
照射回数、及び照射時間は、第1の演算手段から入力された各区間B1-1~B1-3の長さに関するデータに加えて、ワーク5-2の移動速度に関するデータ、光照射ユニット7のレーザーパルス幅とレーザー照射インターバルに関するデータなどに基づいて第2の演算手段で決定される。図7の場合、レーザーパルス幅とレーザー照射インターバル、区間B1-1、区間B1-2、区間B1-3におけるワーク5-2のx軸方向の長さとコンベアの移動速度により演算される。具体的にはワーク5-2の区間B-1の長さが0.2cm、区間B-2の長さが0.6cm、区間B-3の長さが0.4cm、コンベアの移動速度が1cm/秒、レーザーパルス幅が5m秒、レーザー照射間隔が50m秒の場合、照射回数は、区間B-1は3回、区間B-2は10回、区間B-3の7回に決定される。照射時間は、区間B-1が15m秒、区間B-2が50m秒、区間B-3が35m秒であり、合計照射時間は100m秒と決定される。
第1の演算手段に入力された第2センサ2から取得したデータ(図中、第2センサ)に基づいて、第2センサ2が反応し続けている区間(ON状態)を1個のワークとして固有の識別番号を付与すると共に、該ON状態の区間の長さに基づいて該ワークの進行方向長さを測定する。また第1センサ1から取得したデータ(図中、第1センサ)から、第1センサ1が反応し続けている区間(ON状態)をワークに対する光照射可能範囲とする。この際、第1センサがワークのON状態となった区間に対して第1センサ1の該最小区間(図中、T1:検出サイズ設定値)、すなわち光照射可能範囲の最小限の長さを決めておき、T1よりもON状態が短い場合を光照射可能範囲から排除してもよい。これにより、ワーク以外のゴミや不純物などに対する光照射や光照射可能範囲が不十分な箇所に対する誤照射を排除できる。
第2の演算手段では、レーザーを同一ワークに対して複数回照射する場合に必要となるレーザーの待機時間であるレーザー照射最短間隔(図中、T2)と、光照射可能範囲(第1センサON区間)に基づいてレーザー照射回数(図中、照射回数カウント)、及び照射時間を決定する。図示例では照射時間は示していないが照射可能範囲内において照射時間を適宜調整する。光照射ユニット7からのレーザー照射最短間隔(例えば50ms)を考慮して、第1センサ1で所定時間ON状態となった光照射可能範囲の中からレーザー照射位置(図中、照射位置1~4)を決定すると共に、同一ワークにおけるレーザー照射回数をカウントする(図中、照射回数カウント)。
分析機器では取得したワーク分析に必要な情報に基づいてワークを分析する。なお、ワークの分析方法は特に限定されず、例えば情報入手後次のレーザー照射までに各情報を分析してもよいし、ワーク毎にまとめて情報を分析してもよい。
またワークの分析は、同一ワークに対する照射毎の分析結果を平均して判断してもよいし、特定の値に注目して最も高い値を検出した分析結果のみに基づいて判断してもよい。
部品類としてはネジ、ボルト、ナットなどの固定具、コンデンサ、コイル、抵抗などの電子部品;その他各種製品製造部品;製造中間品などが例示される。
廃棄物としては貴金属、鉄、非鉄などの有価金属材料;ゴム、プラスチック、木などの有機物材料;ガラス、シリコン、セラミックスなどの無機非金属材料などが挙げられる。また廃棄物は溶解、燃焼、物理選別などの前処理が施されたものであってもよい。廃棄物の具体例としては上記部品類の他、指輪等の宝飾品類、歯科廃棄物、廃電子基板などが挙げられる。
1a 発信部
1b 受信部
1c 第1センサからのセンシング波
1d 反射波
1e 第1センサから照射されたセンシング波の角度
1f 第1センサから照射されたセンシング波の搬送手段端部からの位置
1g センシング波照射位置
2 第2センサ
2a 発信部
2b 受信部
2c 第2センサからのセンシング波
2d 反射波
2g 第2センサ受信器
2e 第2センサから照射されたセンシング波の角度
2f 反射板
3 分析装置
4 搬送手段
4e 進行方向に対して平行な同軸
4g 搬送手段の進行方向中心線
5 ワーク
5a ワークの上面
5b ワークの側面
5c ワークの開口部
5d ワーク間の間隔
6 搬送位置調整手段
7 光照射ユニット
7a 発信部
7b 受信部
7c 光照射ユニットから照射された光
7d 反射波
7f センシング波照射手段から照射されたセンシング波の搬送手段端部からの位置
7g 光照射位置
8 ローラーエンコーダ
x 搬送手段の移動・進行方向(ワーク搬送方向)
y 搬送手段の幅方向
z 高さ方向
B、D ワークが存在する区間
A、C、E ワークが存在しない区間
B2 空隙区間
B1(B1-1~B1-3) ワーク存在区間
T1 検出サイズ設定値
T2 照射最短間隔
T3 移動時間
Claims (10)
- ワークを光照射により分析する分析装置であって、
前記ワークを搬送する搬送手段と、
第1センサと、
第2センサと、
光照射ユニットを有し、
前記第1センサは、前記搬送手段上を搬送される前記ワークの上面に第1のセンシング波を照射するように前記搬送手段の上方に設けられており、
前記第2センサは、前記搬送手段の進行方向と交差する幅方向から前記ワークの側面に第2のセンシング波を照射する位置に設けられており、
前記光照射ユニットは、前記第1センサおよび前記第2センサよりも搬送手段の進行方向下流側に設けられており、
前記ワークに対して前記第1センサから照射されるセンシング波の照射位置と、前記ワークに対して前記光照射ユニットから照射される光の照射位置とが、前記搬送手段の進行方向に対して平行な同軸上に配置されている分析装置。 - 前記第1センサから得られた前記ワークの上面情報と、前記第2センサから得られた前記ワークの側面情報に基づき、前記光照射ユニットにおいて前記ワークに対する光照射可能範囲を決定する第1の演算手段と、
前記光照射可能範囲に基づき、前記光照射ユニットにおける光の照射回数および照射時間を決定する第2の演算手段と、
前記照射回数および前記照射時間に基づき、前記光照射ユニットにおける前記ワークに対する光の照射を制御する手段と、
を備えた請求項1に記載の分析装置。 - 前記第1センサはセンシング波を発信する発信部と、前記センシング波の反射波を受信する受信部とを有するものである請求項1または2に記載の分析装置。
- 前記第2センサは照射したセンシング波を受信する第2センサ受信器を有しており、
前記第2センサ受信器は、搬送される前記ワークを挟んで前記第2センサと前記搬送手段の幅方向で対向するように設けられている請求項1~3のいずれかに記載の分析装置。 - 前記ワークが前記第1センサの照射位置を通過するように前記第1センサ、及び前記第2センサの上流側に搬送手段の幅方向における前記ワークの位置を調整する搬送位置調整手段が設けられている請求項1~4のいずれかに記載の分析装置。
- 前記光照射ユニットから照射された光に基づいて前記ワークの元素組成を分析するものである請求項1~5のいずれかに記載の分析装置。
- 前記光照射ユニットから照射する光がX線またはレーザーである請求項1~6のいずれかに記載の分析装置。
- 請求項1~7のいずれかに記載の分析装置を用いたワークの分析方法であって、
前記光照射ユニットはX線またはレーザーを照射する手段であり、
前記搬送手段上を搬送される前記ワークの上面の異なる位置に前記X線または前記レーザーを2回以上照射する分析方法。 - 前記X線またはレーザーを、搬送中の前記ワークに対して照射する請求項8に記載の分析方法。
- 前記2回以上の前記X線または前記レーザーの照射によって得られたワークの情報を照射回毎に分析して特定の値が最も高い分析結果、または全照射回の分析結果から算出した平均値、に基づいてワークを分析するものである請求項8または9に記載の分析方法。
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