JP2023050806A - 回転電機及び回転電機の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】固定子コアと支持部材との間の線膨張係数の差に起因して生じうる固定子コアの径方向の応力の最適化を図る。【解決手段】第1金属材料により形成されかつティース部を有する固定子コアと、ティース部に巻回されるコイルとを有する固定子と、第1金属材料よりも線膨張係数の高い第2金属材料により形成され、固定子を支持する支持部材と、固定子と同軸に配置され、固定子に対して径方向に隙間を有する回転子と、径方向で固定子コアと支持部材との間に位置し、固定子コアに鋳包みで固定される環状部位と、を備え、環状部位は、第1金属材料よりも線膨張係数が低い第1材料と、第1金属材料よりも線膨張係数が高い第2材料とを含む複数の材料から形成される、回転電機が開示される。【選択図】図2
Description
本開示は、回転電機及び回転電機の製造方法に関する。
固定子コアの外周側に環状部材を焼き嵌めし、かつ、固定子コアに嵌められた環状部材の外周側に支持部材を焼き嵌めする技術が知られている。この技術では、環状部材は、固定子コアよりも線膨張係数が大きく、かつ、支持部材よりも線膨張係数が小さい。
しかしながら、上記のような従来技術は、固定子コアの外周側に環状部材を焼き嵌めすることを前提としており、固定子コアと支持部材との間の線膨張係数の差に起因して生じうる固定子コアの径方向の圧縮応力(及びそれに伴う鉄損)の最小化を図ることが難しい。すなわち、上記のような従来技術では、環状部材の熱収縮に起因して固定子コアに有意な径方向の圧縮応力(及びそれに伴う有意な鉄損)が依然として発生する。
そこで、1つの側面では、本開示は、固定子コアと支持部材との間の線膨張係数の差に起因して生じうる固定子コアの径方向の応力の最適化を図ることを目的とする。
1つの側面では、第1金属材料により形成されかつティース部を有する固定子コアと、前記ティース部に巻回されるコイルとを有する固定子と、
前記第1金属材料よりも線膨張係数の高い第2金属材料により形成され、前記固定子を支持する支持部材と、
前記固定子と同軸に配置され、前記固定子に対して径方向に隙間を有する回転子と、
径方向で前記固定子コアと前記支持部材との間に位置し、前記固定子コアに鋳包みで固定される環状部位と、を備え、
前記環状部位は、前記第1金属材料よりも線膨張係数が低い第1材料と、前記第1金属材料よりも線膨張係数が高い第2材料とを含む複数の材料から形成される、回転電機が提供される。
前記第1金属材料よりも線膨張係数の高い第2金属材料により形成され、前記固定子を支持する支持部材と、
前記固定子と同軸に配置され、前記固定子に対して径方向に隙間を有する回転子と、
径方向で前記固定子コアと前記支持部材との間に位置し、前記固定子コアに鋳包みで固定される環状部位と、を備え、
前記環状部位は、前記第1金属材料よりも線膨張係数が低い第1材料と、前記第1金属材料よりも線膨張係数が高い第2材料とを含む複数の材料から形成される、回転電機が提供される。
1つの側面では、本開示によれば、固定子コアと支持部材との間の線膨張係数の差に起因して生じうる固定子コアの径方向の応力の最適化を図ることが可能となる。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率はあくまでも一例であり、これに限定されるものではなく、また、図面内の形状等は、説明の都合上、部分的に誇張している場合がある。
図1は、一実施例によるモータ1の断面構造を概略的に示す断面図である。
図1には、モータ1の回転軸12が図示されている。以下の説明において、軸方向とは、モータ1の回転軸(回転中心)12が延在する方向を指す。また、径方向とは、回転軸12を中心とした径方向を指す。従って、径方向外側とは、回転軸12から離れる側を指し、径方向内側とは、回転軸12に向かう側を指す。また、周方向とは、回転軸12まわりの回転方向に対応する。
モータ1は、例えばハイブリッド車両や電気自動車で使用される車両駆動用のモータであってよい。ただし、モータ1は、他の任意の用途に使用されるものであってもよい。
モータ1は、インナーロータ型であり、固定子21が回転子30の径方向外側を囲繞するように設けられる。固定子21は、固定子コア22の径方向外側が固定子支持部材10に、後述する環状部位70を介して、固定される。環状部位70を介した固定子コア22と固定子支持部材10との好ましい固定方法については後述する。
固定子支持部材10は、モータ1のケースを形成する。固定子支持部材10は、ケース部材11のような他のケース部材とともに、モータ1のケースの一部又は全部を形成してよい。また、固定子支持部材10は、モータ1の収容室に加えて、モータ1に駆動連結可能な動力伝達機構の収容室も形成するケースの一部を形成してもよい。また、固定子支持部材10の径方向外側に、更なるケース部材が設けられてもよい。固定子支持部材10は、アルミを主成分とする材料(第2金属材料の一例)により形成される。例えば、固定子支持部材10は、後述する冷却水が通る冷却水路95を形成する関係上、好ましくは、伝熱性及び耐腐食性が良好なアルミ合金材料により形成される。アルミ合金材料としては、例えば、Al-Si系合金や、Al-Mg系合金、Al-Mg-Si系合金又はこれらの類であってよく、任意である。
固定子支持部材10は、冷却水が通る冷却水路95を形成する。すなわち、固定子支持部材10は、冷却水路95を形成するための中空部(空洞)を有する。かかる中空部を有する固定子支持部材10は、例えば1ピースの部材であり、崩壊性中子を利用した鋳造で形成されてよい。あるいは、固定子支持部材10は、径方向内側及び径方向外側にそれぞれ配置される2ピースの部材により形成されてもよいし、3Dプリンタ技術を利用して形成されてもよい。なお、冷却水は、LLC(Long Life Coolant)を含んでよい。冷却水は、ラジエータ(図示せず)で外気(例えば車両の走行時に通過する空気)との熱交換により冷却されてから、冷却水路95に供給されてよい。
冷却水路95の形態は任意であり、螺旋状に周回する形態であってもよいし、軸方向に往復する態様で延在する形態であってもよいし、円筒状の空間の形態であってもよい。本実施例では、一例として、冷却水路95は、円筒状の空間における径方向の複数の柱部1951まわりに形成される。このような径方向の複数の柱部1951を有する固定子支持部材10は、塩中子(図21の中子80参照)等を利用して鋳造できる。
本実施例では、固定子支持部材10は、上述したように、固定子コア22の径方向外側の表面に、後述する環状部位70を介して、結合される。環状部位70は、好ましくは、後述するように、固定子支持部材10を同じ材料を含む態様で形成される。従って、固定子支持部材10と固定子コア22との間に、熱伝達率の比較的低い他の部材や空気層が介在する場合に比べて、固定子支持部材10と固定子コア22との間の熱抵抗を低減できる。この結果、固定子支持部材10の冷却水路95内の冷却水により固定子コア22(及び固定子コア22に巻装される固定子コイル29)を効率的に冷却できる。
なお、図1に示す例では、固定子支持部材10は、固定子コア22の径方向外側を覆うのみならず、軸方向両側のコイルエンド29A、29Bに対して径方向に対向する。すなわち、固定子支持部材10は、固定子コア22の軸方向両側において、固定子コア22の延在範囲を越えて軸方向外側まで延在する。これにより、固定子支持部材10の冷却水路95を同様にコイルエンド29A、29Bに対して径方向に対向する態様で形成でき、コイルエンド29A、29Bを冷却水路95内の冷却水により冷却することも可能である。なお、径方向でコイルエンド29A、29Bと固定子支持部材10との間には、熱伝導性の高い樹脂材料等が設けられてもよい。
固定子21は、固定子コア22と、固定子コイル29とを含む。
固定子コア22は、鉄を主成分とする材料(第1金属材料の一例)により形成される。例えば、固定子コア22は、例えば円環状の磁性体の積層鋼板からなるが、変形例では、固定子コア22は、磁性粉末が圧縮して固められた圧粉体により形成されてもよい。なお、固定子コア22は、周方向で分割される分割コアにより形成されてもよいし、周方向で分割されない形態であってもよい。
固定子コア22には、図2に示すように、バックヨーク221から径方向内側に突出する複数のティース部223が形成される。複数のティース部223は、周方向に等間隔で配置され、周方向でティース部223間には、スロット220が形成される。
固定子コイル29は、固定子コア22に巻装される。固定子コイル29は、例えば、U相コイル、V相コイル、及びW相コイルを含む。固定子コイル29は、固定子コア22のスロット220に挿入されるスロット挿入部(図示せず)とともに、固定子コア22の軸方向両側から突出するコイルエンド29A、29Bを有する。
固定子コイル29は、セグメントコイルの形態のコイル片(図示せず)を固定子コア22に組み付けることで固定子コア22に巻装されてもよい。この場合、コイル片同士は、X方向X2側で溶接等により接合されてよい。なお、セグメントコイルとは、各相のコイルを、組み付けやすい単位(例えば2つのスロットに挿入される単位)で分割した形態である。コイル片は、例えば、断面略矩形の線状導体(平角線)を、絶縁被膜(図示せず)で被覆してなる。線状導体は、銅により形成されるが、変形例では、線状導体は、鉄のような他の導体材料により形成されてもよい。
回転子30は、固定子21の径方向内側に径方向の隙間を空けて配置される。回転子30は、回転子コア32と、回転子シャフト34とを備える。回転子コア32は、回転子シャフト34の径方向外側に固定され、回転子シャフト34と一体となって回転する。回転子シャフト34は、ケース部材11にベアリング14a、14bを介して回転可能に支持される。なお、回転子シャフト34は、モータ1の回転軸12を画成する。
回転子コア32は、例えば円環状の磁性体の積層鋼板から形成される。回転子コア32の内部には、永久磁石321が挿入される。永久磁石321の数や配列等は任意である。変形例では、回転子コア32は、磁性粉末が圧縮して固められた圧粉体により形成されてもよい。なお、回転子30には、永久磁石321に代えて、励磁コイルが設けられてもよい。
回転子コア32の軸方向の両側には、エンドプレート35A、35Bが取り付けられてよい。エンドプレート35A、35Bは、回転子コア32を支持する支持機能の他、回転子30のアンバランスの調整機能(切削等されることでアンバランスを無くす機能)を有してよい。
回転子シャフト34は、図1に示すように、中空部34Aを有する。中空部34Aは、回転子シャフト34の軸方向の全長にわたり延在する。中空部34Aは、油路として機能してもよい。例えば、中空部34Aには、図1にて矢印R1で示すように、軸方向の一端側から油が供給され、回転子シャフト34の径方向内側の表面を伝って油が流れることで、回転子コア32を径方向内側から冷却できる。また、回転子シャフト34の径方向内側の表面を伝う油は、回転子シャフト34の両端部に形成される油穴341、342を通って径方向外側へと噴出され(矢印R5、R6)、コイルエンド29A、29Bの冷却に供されてもよい。
なお、図1では、特定の構造のモータ1が示されるが、モータ1の構造は、固定子コア22が固定子支持部材10により支持されている限り、任意である。従って、例えば、回転子シャフト34は、中空部34Aを有さなくてもよいし、中空部34Aよりも有意に内径の小さい中空部を有してもよい。また、図1では、油による特定の冷却方法が開示されているが、油によるモータ1の冷却方法は任意である。従って、例えば、中空部34A内に挿入される油導入管が設けられてもよいし、固定子支持部材10内に形成されてもよい油路を介して径方向外側からコイルエンド29A、29Bに向けて油が滴下されてもよい。この場合、固定子支持部材10の油路は、固定子支持部材10の壁部を介して冷却水路95と隣接する態様(例えば径方向外側から隣接する態様)で形成されてもよい。この場合、固定子支持部材10の油路内の油は、冷却水路95内の冷却水により効率的に冷却できる。
図2は、環状部位70の説明図であり、固定子コア22、固定子支持部材10、及び環状部位70の一部だけを抜き出して示す斜視図である。
環状部位70は、径方向で固定子コア22と固定子支持部材10との間に位置する。環状部位70は、固定子コア22を鋳包む態様で形成される。すなわち、環状部位70は、固定子コア22に鋳包みで固定される。本実施例では、環状部位70は、後述するように、固定子支持部材10と同時に鋳造され、固定子支持部材10とともに固定子コア22に鋳包みで固定される。
環状部位70は、固定子コア22の材料よりも線膨張係数が低い第1材料と、固定子コア22の材料よりも線膨張係数が高い第2材料とを含む複数の材料から形成される。第1材料は、環状部位70の熱膨張係数を比較的低くし、後述するように、常温環境下の常態において(あるいは低温環境下において)、固定子コア22に生じうる径方向の応力の最適化を図る機能を有する。ここで、常態とは、モータ1の使用温度領域-40℃~130℃におけるモータ1の運転状態であってよい。なお、固定子コア22に生じうる径方向の応力の最適化は、後述するように、固定子コア22に生じうる径方向の圧縮応力を低減する又は固定子コア22に径方向の引張応力を発生させることで、図ることができる。第2材料は、環状部位70により固定子コア22を鋳包むための材料である。
本実施例では、環状部位70は、第1材料としてセラミックス材料と、第2材料としてアルミ合金材料とにより形成される。セラミックス材料は、例えばSiC(炭化ケイ素)が好適であるが、他の同様の材料が利用されてもよい。アルミ合金材料は、好ましくは、固定子支持部材10と同じ材料である。これにより、後述するように、環状部位70は固定子支持部材10と一体的に形成できる。
このようにして、本実施例によれば、固定子支持部材10は、環状部位70を介して固定子コア22に鋳包みで固定されるので、焼き嵌め等により固定される場合とは異なり、固定子支持部材10から固定子コア22に径方向の圧縮力(締結用の圧縮力)を付与する必要がなくなる。
これにより、セラミックス材料を利用して、環状部位70に、線膨張係数が固定子コア22よりも小さい環状の領域を形成することで、固定子コア22に生じうる径方向の応力の最適化を図ることができる。すなわち、固定子コア22の外周面に、線膨張係数の大きい材料だけではなく、線膨張係数の小さい材料も接触することで、固定子コア22の径方向に作用する熱応力がそれぞれ打ち消される。その結果、固定子コア22の径方向の応力を最適化する(圧縮力を下げる)ことができる。
具体的には、図2に示す例では、環状部位70は、線膨張係数が固定子コア22よりも小さい部位(以下、「第1環状部位71」とも称する)からなる。すなわち、第1環状部位71は、環状部位70の全体を形成する。第1環状部位71の線膨張係数は、好ましくは、4×10-6~11.7×10-6である。環状部位70(第1環状部位71)は、セラミックス材料とアルミ合金材料とを均一な混合比で含む複合材料により形成されてもよい。すなわち、環状部位70(第1環状部位71)は、環状部位70におけるどの径方向位置でも、線膨張係数が略同じになるように、均質に形成されてもよい。
図3は、他の例による環状部位70Aの説明図であり、固定子コア22、固定子支持部材10、及び環状部位70Aの一部だけを抜き出して示す斜視図である。
図3に示す例では、環状部位70Aは、線膨張係数が固定子コア22よりも小さい第1環状部位71Aと、線膨張係数が第1環状部位71Aよりも大きい第2環状部位72Aとを含む。この場合、環状部位70のうちの第1環状部位71Aは、セラミックス材料とアルミ合金材料のうちの、セラミックス材料のみ又はセラミックス材料とアルミ合金材料の複合材料(以下、「セラミックス/アルミ複合材料」と称する)により形成され、第2環状部位72Aは、アルミ合金材料のみ又はセラミックス/アルミ複合材料により形成されてよい。
図3に示す例では、第2環状部位72Aは、固定子コア22に接合し、鋳包みの際の環状部位70Aと固定子コア22との間の接合強度(及びそれに伴い固定子コア22と固定子支持部材10との間の固定強度)を高める機能(以下、「接合強化機能」とも称する)を有してよい。なお、第2環状部位72Aは、第1環状部位71Aよりも高密度にアルミ合金材料を含むことで、線膨張係数が第1環状部位71Aよりも大きくなる。
図4は、環状部位70の効果の説明図であり、固定子コア22、固定子支持部材10、及び環状部位70のそれぞれに生じる応力の説明図である。なお、ここでは図2に示した環状部位70の効果を主に説明するが、図3に示した環状部位70Aの効果についても実質的に同様である。
図4には、固定子コア22、固定子支持部材10、及び環状部位70が平面視で図示されるとともに、ラインA1上の各位置での応力のプロフィールの一例が、径方向の応力σrと、周方向の応力σθとに関してそれぞれ模式的に示されている。この場合、ラインA1よりも上側(“+”)が“引張”を表し、ラインA1よりも下側(“-”)が“圧縮”を表す。図5は、固定子コア22の一部を取り出したときの、当該一部に作用する応力の説明図である。
本実施例では、環状部位70(第1環状部位71)は、上述したように、線膨張係数が固定子コア22よりも小さい。なお、固定子コア22は、固定子支持部材10よりも線膨張係数が有意に小さく、従って、環状部位70(第1環状部位71)は、上述したように、線膨張係数が固定子コア22及び固定子支持部材10よりも小さい。
このため、本実施例では、例えば鋳造後の熱収縮の際や常温からの温度低下による熱収縮の際、環状部位70(第1環状部位71)は、固定子コア22よりも熱収縮量が小さくなる。このため、図5に示すように、固定子コア22に作用する径方向の応力σr、及び、周方向の応力σθは、ともに引張応力となる。なお、図5では、固定子コア22における半径rから半径r+drまでの角度範囲dθの領域(ハッチングで図示)に作用する応力が示されている。他方、鋳造後の熱収縮の際や常温からの熱収縮の際、環状部位70(第1環状部位71)は、固定子支持部材10よりも熱収縮量が小さくなる。このため、図5に示すように、固定子支持部材10に作用する径方向の応力σrは圧縮応力となり、周方向の応力σθは引張応力となる。このようにして、環状部位70(第1環状部位71)は、固定子支持部材10から径方向の圧縮応力を受けつつ、固定子コア22に径方向の引張応力を付与するように機能する。
このように本実施例による環状部位70(第1環状部位71)は、線膨張係数が固定子コア22及び固定子支持部材10よりも小さいことで、鋳造後の熱収縮の際や常温からの熱収縮の際に、固定子支持部材10と固定子コア22との間に生じる熱収縮量の差(及びそれに伴い生じうる熱応力)を吸収/緩和する機能を有する。なお、環状部位70は、このような機能を確保できる最小限の径方向の厚みを有してよく、好ましくは、5mm以下であり、より好ましくは、1mm~4mmの範囲内であってよい。
図6は、比較例による固定子コア22に作用する応力の説明図である。比較例は、本実施例に対して、環状部位70を備えていない点が異なる。すなわち、比較例では、固定子コア22は、固定子支持部材10により直接的に鋳包まれる。
ここで、アルミは鉄に比べて熱膨張係数が約2倍である。従って、アルミを主成分とする材料から形成される固定子支持部材10と、鉄を主成分とする材料から形成される固定子コア22との一体物である鋳物については、固体収縮のような熱収縮を起こす際、固定子支持部材10と固定子コア22の間の熱収縮量の有意な差異に起因して、固定子コア22に応力が生じる。すなわち、鋳物の温度が低下すると、図6に示すように、固定子コア22に圧縮応力が生じる。このような圧縮応力は、固定子コア22の残留ひずみを生み、モータ1の駆動時における固定子コア22での損失(鉄損)を増加させてしまう。
これに対して、本実施例によれば、固定子支持部材10と、環状部位70と、固定子コア22との一体物である鋳物が、熱収縮を起こす際、図4を参照して上述したように、環状部位70が、固定子コア22に生じる圧縮応力を低減し、又は、固定子コア22に引張応力を発生させる。これにより、モータ1の駆動時における固定子コア22での損失(鉄損)を効果的に低減できる。
ところで、固定子コア22での損失(鉄損)を低減する観点からは、固定子コア22に生じる径方向の応力は、0であるよりも、引張応力であるほうが望ましい。すなわち、固定子コア22に生じる応力が引張応力である場合に、固定子コア22での損失(鉄損)を効果的に低減できる。
環状部位70の径方向の全体のうち、固定子コア22に生じる応力に有意に影響する部位は、固定子コア22に近い側(例えば、環状部位70の径方向の中心よりも固定子コア22に近い側)の部位である。
そこで、上述した環状部位70(環状部位70Aも同様)は、固定子コア22に近い側(例えば、環状部位70の径方向の中心よりも固定子コア22に近い側)の部分に、セラミックス材料を多く含むように(すなわちセラミックス材料の密度が高くなるように)、形成されてもよい。この場合、環状部位70(環状部位70Aも同様)は、固定子コア22に近い側の部位の線膨張係数が、好ましくは4×10-6~9×10-6、より好ましくは4×10-6~6×10-6となるように形成されてもよい。
なお、環状部位70Aのように、第2環状部位72Aを含む場合は、固定子コア22に近い側の部位が線膨張係数の比較的大きい部分を含んでしまうものの、第2環状部位72Aの厚み(径方向の厚み)は有意に小さいため、その影響は有意に小さい。すなわち、第2環状部位72Aの厚み(径方向の厚み)は、上述した接合強化機能を確保できる最小厚み(径方向の厚み)で実現できるので、環状部位70Aによっても固定子コア22に引張応力を発生させることができる。従って、環状部位70Aによっても固定子コア22での損失(鉄損)を低減できる。
ここで、固定子支持部材10の熱収縮に起因した径方向の圧縮応力を効率的に緩和(吸収)しつつ、固定子コア22に径方向の引張応力を発生させるためには、環状部位70における固定子コア22に近い側(例えば、環状部位70の径方向の中心よりも固定子コア22に近い側)の部分の線膨張係数を、固定子コア22よりも有意に低くしつつ、環状部位70における固定子支持部材10に近い側の部分の線膨張係数を、環状部位70における固定子コア22に近い側の部分の線膨張係数より大きくすることが有利となる。
具体的には、環状部位内において、線膨張係数を、径方向に沿って、径方向内側に向かうほど小さく変化させることができれば、固定子支持部材10の熱収縮に起因した径方向の圧縮応力を効率的に緩和(吸収)しつつ、固定子コア22に径方向の引張応力を発生させることが容易となる。
例えば、図7に示す2層の層構造を有する環状部位70B’の場合、径方向内側の部位711B’の線膨張係数を、径方向外側の部位712B’の線膨張係数よりも低くすることで、環状部位70B’の線膨張係数を、径方向に沿って、径方向内側に向かうほど小さく変化させることができる。なお、径方向内側の部位711B’の線膨張係数は、固定子コア22の線膨張係数よりも有意に低く、径方向外側の部位712B’の線膨張係数は、固定子支持部材10の線膨張係数よりも有意に低い。この場合、図7に図6と同様の態様で示すように、図6に示す場合に比べて固定子支持部材10及び環状部位70B’のそれぞれにおける応力を低減しつつ、固定子コア22に径方向の引張応力を発生させることができる。すなわち、固定子支持部材10の熱収縮に起因した径方向の圧縮応力を効率的に緩和(吸収)しつつ、固定子コア22に径方向の引張応力を発生させることができる。
ところで、セラミックス/アルミ複合材料の溶湯(例えば粒子ないしフィラーの形態でセラミックス材料が混合されたアルミ合金の溶湯)により環状部位70を形成する場合、線膨張係数を径方向に沿って変化させるべくセラミックス材料の密度を径方向内外で変化させることは困難である。
そこで、次に、図8から図14を参照して詳説するように、環状部位は、セラミックス材料により形成される部位を複数径方向に配置した層構造を有してもよい。この場合、セラミックス材料の密度を径方向内外で変化させることが容易となる。例えば、固定子コア22に近い側(例えば、環状部位70の径方向の中心よりも固定子コア22に近い側)のセラミックス材料の密度を高くすることが容易となる。
図8は、層構造を有する環状部位70Bの説明図であり、前出の図3と同様、固定子コア22、固定子支持部材10、及び環状部位70Bの一体物の一部だけを抜き出して示す斜視図である。図9は、図8に示す一体物における環状部位70Bの層構造の説明図であり、当該一体物の一部(図8のQ1部)の拡大図である。図9では、見やすさのための都合上、環状部位70Bの第1環状部位71Bの領域にハッチングを付している。図10は、環状部位70Bの第1環状部位71Bを形成する部位711B~714B(以下、「低線膨張係数部位711B~714B」と称する)の層構造を示す斜視図である。図10には、低線膨張係数部位711B~714Bの全周のうちの一部だけが示されている。図11は、低線膨張係数部位711B~714B間の接続部716を通る平面で切断した際の断面を示す斜視図である。図11には、低線膨張係数部位711B~714Bの全周のうちの一部だけが示されている。図12は、アルミ合金材料の各部位を示す斜視図である。図12では、低線膨張係数部位711B~714Bの層構造の内部に形成されるアルミ合金材料の部位722B~724B(以下、「アルミ部位722B~724B」とも称する)を説明する都合上、アルミ合金材料の各部位721B~724Bのうちの、固定子コア22に接合する最も内径側の部位721B(以下、「接合用アルミ部位721B」とも称する)の図示が省略されている。なお、接合用アルミ部位721Bは、上述した第2環状部位72Bとして、第2環状部位72Aと同様の接合強化機能を有し、その厚み(径方向の厚み)は最小化されてよい。
環状部位70Bは、図8及び図9に示すように、第1環状部位71Bを形成する4層の低線膨張係数部位711B~714Bを含む。低線膨張係数部位711B~714Bは、それぞれ、環状部位70Bと同心状の環状の形態を有する。第1環状部位71Bを形成する4層の低線膨張係数部位711B~714Bは、セラミックス材料により形成される。4層の低線膨張係数部位711B~714Bは、多孔質でないセラミックス材料により形成されるが、後述するように、多孔質のセラミックス材料により形成されてもよい。
4層の低線膨張係数部位711B~714Bは、図9に示すように、部位ごとに径方向の厚み(図9の低線膨張係数部位712Bの厚みd1参照)が異なってよい。この場合、4層の低線膨張係数部位711B~714Bは、図9に示すように、好ましくは、径方向内側に向かうほど径方向の厚みが大きくなる。従って、この場合、固定子コア22に最も近い側の低線膨張係数部位711B(第1層の一例)は、固定子支持部材10に近い側の他の低線膨張係数部位712B~714B(第2層の一例)よりも径方向の厚みが大きい。これにより、環状部位70Bは、接合用アルミ部位721B(第2環状部位72B)を除いて、径方向内側に向かうほど線膨張係数が低くなる。従って、環状部位70Bによれば、固定子支持部材10の熱収縮に起因した径方向の圧縮応力を効率的に緩和(吸収)しつつ、常温環境下の常態において(あるいは低温環境下において)固定子コア22に径方向の引張応力を発生させることが容易となる。
アルミ部位722B~724Bは、4層の低線膨張係数部位711B~714Bの間に形成される。すなわち、アルミ部位722Bは、径方向で低線膨張係数部位711Bと低線膨張係数部位712Bの間に位置し、アルミ部位723Bは、径方向で低線膨張係数部位712Bと低線膨張係数部位713Bの間に位置し、アルミ部位724Bは、径方向で低線膨張係数部位713Bと低線膨張係数部位714Bの間に位置する。アルミ部位722B~724Bのそれぞれの径方向の厚みは、同じであるが、異なってもよい。
なお、4層の低線膨張係数部位711B~714Bは、生産性の観点から、好ましくは、一体物として構成される。これにより、低線膨張係数部位711B~714Bのそれぞれを別々に金型内にセットすることなく、一体物(図21の一体物77参照)として金型内にセットでき、モータ1の生産性が向上する。具体的には、4層の低線膨張係数部位711B~714Bは、図9及び図11に示すように、接続部716を介して互いに接続される。接続部716は、例えば径方向に延在する円柱状の形態であるが、他の形態であってもよい。また、接続部716の数や配置は、任意であるが、低線膨張係数部位711B~714Bの一体物としての安定性が確保されるように適合されてよい。
また、4層の低線膨張係数部位711B~714Bは、径方向の貫通孔718を有する。径方向の貫通孔718は、鋳造の際に低線膨張係数部位711B~714Bを径方向に通過するアルミ合金の溶湯の流れ(径方向の流れ)を可能とし、アルミ合金材料の各部位721B~724Bの形成を可能とする。なお、アルミ部位722B~724Bには、図12に示すように、接続部716に対応した貫通孔728と、貫通孔718に対応した接続部726が形成される。なお、接続部726は、環状部位70Bの熱伝導性を高める機能を有することができる。
このようにして、環状部位70Bは、アルミ合金材料の各部位721B~724Bを有することで、4層の低線膨張係数部位711B~714Bの層構造を、径方向の有意な空隙を有することなく、一体的に含むことができる。これにより、固定子コア22に近い側(例えば、環状部位70の径方向の中心よりも固定子コア22に近い側)のセラミックス材料の密度を高くしつつ、環状部位70Bの熱伝導性を高めることができる。すなわち、固定子コア22に生じうる径方向の応力の最適化を図りつつ、固定子支持部材10と固定子コア22との間の熱抵抗を低減できる。固定子支持部材10と固定子コア22との間の熱抵抗を低減することで、固定子支持部材10の冷却水路95内の冷却水により固定子コア22(及び固定子コア22に巻装される固定子コイル29)を効率的に冷却できる。
なお、図8から図12に示した例(後出の図13及び図14に示す例も同様)では、環状部位70Bは、4層の低線膨張係数部位711B~714Bの層構造であるが、層数は任意である。例えば、環状部位70Bは、2層の低線膨張係数部位711B、712Bの層構造であってもよいし、3層の低線膨張係数部位711B~713Bの層構造であってもよいし、5層以上であってもよい。
図13は、他の例による層構造を有する環状部位70Cの説明図であり、前出の図9と同様の拡大図である。図14は、環状部位70Cを形成する多孔質のセラミックス材料(多孔質材料の一例)の説明図であり、図13のQ2部を拡大した概念図である。
図13に示す環状部位70Cは、図8及び図9に示した環状部位70Bに対して、4層の低線膨張係数部位711B~714Bが、4層の低線膨張係数部位711C~714Cに置換された点が異なる。4層の低線膨張係数部位711C~714Cは、4層の低線膨張係数部位711B~714Bに対して、径方向の厚みのプロフィールが異なる。具体的には、4層の低線膨張係数部位711C~714Cは、径方向の厚み(図13の低線膨張係数部位712Cの厚みd1参照)が実質的に同じである。アルミ合金材料の部位722C~724Cは、図8及び図9に示した環状部位70Bのアルミ部位722B~724Bと実質的に同じであってよい。
4層の低線膨張係数部位711C~714Cは、径方向の厚みが同じであるが、図14に模式的に示すように多孔質のセラミックス材料である。なお、低線膨張係数部位711C~714Cを形成するセラミックス材料は、図14に模式的に示すように、三次元網目構造の骨格90を有し、骨格90間に空隙(孔)92を有する。
4層の低線膨張係数部位711C~714Cは、多孔率(気孔率)が異なる。具体的には、4層の低線膨張係数部位711C~714Cは、径方向内側に向かうほど多孔率が低くなる。従って、この場合、固定子コア22に最も近い側の低線膨張係数部位711C(第1層の一例)は、固定子支持部材10に近い側の他の低線膨張係数部位712C~714C(第2層の一例)よりも多孔率が低い。低線膨張係数部位711C~714Cの各孔には、鋳造の際にアルミ合金材料が浸透(浸漬)する。すなわち、低線膨張係数部位711C~714Cは、多孔質の孔内にアルミ合金材料を有する。従って、多孔率が低いほど、セラミックス材料の密度が高くなる(これに伴いアルミ合金材料の密度が低くなる)。これにより、環状部位70Cは、接合用部位721C(第2環状部位72C)を除いて、径方向内側に向かうほど線膨張係数が低くなる。従って、環状部位70Cによれば、固定子支持部材10の熱収縮に起因した径方向の圧縮応力を効率的に緩和(吸収)しつつ、常温環境下の常態において(あるいは低温環境下において)固定子コア22に径方向の引張応力を発生させることが容易となる。
また、図13に示す環状部位70Cによれば、4層の低線膨張係数部位711C~714Cの各孔内のアルミ合金材料に起因して環状部位70Cの熱伝導性を高めることができる。これにより、固定子支持部材10と固定子コア22との間の熱抵抗を効果的に低減でき、固定子支持部材10の冷却水路95内の冷却水により固定子コア22(及び固定子コア22に巻装される固定子コイル29)を効率的に冷却できる。
なお、図8から図12に示した環状部位70Bでは、4層の低線膨張係数部位711B~714Bは、多孔質でないセラミックス材料により形成されるが、上述したように、多孔質のセラミックス材料により形成されてもよい。この場合、図13に示した例のように、4層の低線膨張係数部位711B~714Bは、径方向内側に向かうほど多孔率が低くなってもよいし、多孔率が径方向に沿って実質的に同じであってもよい。多孔質のセラミックス材料により形成される場合、各孔内のアルミ合金材料に起因して環状部位70Bの熱伝導性を高めることができる。
次に、図15から図17を参照して、他の例による環状部位70Dについて説明する。
図15は、固定子コア22Dと環状部位70Dと固定子支持部材10とを軸方向に視た平面図である。図16は、図15のQ3部の拡大図である。図17は、楔状突起706D及び楔状凹部226Dによる効果の説明図である。
環状部位70Dは、以下で説明する楔状突起706Dを有する点以外は、上述した環状部位70、70A~70Cと同様であってよい。以下では、一例として、環状部位70Dは、楔状突起706Dを有する点以外は、上述した環状部位70Bと同じであるものとする。
図15から図17に示す例では、環状部位70Dは、径方向内側の表面(固定子コア22Dに径方向で対向する表面)に、径方向内側に楔状に突出する楔状突起706Dを有する。楔状突起706Dは、軸方向に連続する態様で、軸方向に延在する。具体的には、楔状突起706Dは、環状部位70Dにおける固定子コア22Dに径方向に対向する軸方向範囲の全体にわたって軸方向に延在する。ただし、変形例では、楔状突起706Dは、環状部位70Dにおける固定子コア22Dに径方向に対向する軸方向範囲の一部のみにわたって軸方向に延在してもよい。
図15から図17に示す例は、固定子コア22Dは、径方向外側の表面(環状部位70Dに径方向で対向する表面)に、径方向内側に楔状に凹む楔状凹部226Dを有する。楔状凹部226Dは、環状部位70Dの楔状突起706Dと相補関係となる形態であり、対応する楔状突起706Dと実質的に隙間なく一体化する。
楔状凹部226Dの形成箇所は、軸方向の全長にわたってもよいし、軸方向の一部であってもよい。ただし、楔状凹部226Dが軸方向全長にわたって延在する場合、固定子コア22Dを形成する鋼板を共通化でき、生産性が良好となる。
ところで、本実施例では、上述したように固定子支持部材10及び固定子コア22Dの間に環状部位70Dを備えることで、固定子コア22Dに、径方向の引張応力が作用させることができる。かかる径方向の引張応力は、上述したように鉄損を低減できる点で有利であるが、径方向で環状部位70Dと固定子コア22Dの間の接合強度を低下させ、隙間Δ1(図17参照)を形成する原因となりうる。
しかしながら、図15から図17に示す例では、上述したように、環状部位70D及び固定子コア22Dは、楔状突起706D及び楔状凹部226Dを介して結合されているので、かかる隙間Δ1の発生の可能性又は当該隙間Δ1が過大に増加する可能性を低減できる。具体的には、径方向で環状部位70Dと固定子コア22Dの間に径方向の引張力が生じると、楔状突起706Dが、固定子コア22Dの楔状凹部226Dにおいて径方向内側に向かう反力F400を受けることができる。これにより、楔状突起706Dが楔状凹部226Dから径方向に抜け出る可能性を低減できる。なお、このような楔状凹部226D及び楔状突起706Dが設けられない場合、かかる隙間Δ1が形成されると、環状部位70D(及びそれに伴い固定子支持部材10)及び固定子コア22Dの間の相対的な回転(回転軸12まわりの回転)が生じる可能性がある。これに対して、図15から図17に示す例では、かかる可能性を効果的に低減できる。
このようにして、図15から図17に示す例によれば、常温環境下の常態において(あるいは低温環境下において)固定子コア22に引張応力を発生させつつ、環状部位70Dによる固定子コア22Dの保持力の確保の両立を図ることができる。
また、本実施例のように、固定子支持部材10の冷却水路95内の冷却水により固定子コア22D及び固定子コイル29を冷却する構成においては、環状部位70D及び固定子コア22D間の接触面積が大きい方が、冷却の観点から有利である。
この点、固定子コア22Dの楔状凹部226Dと環状部位70Dの楔状突起706Dとは、相補関係となる形態であり、実質的に隙間なく接触するので、環状部位70D及び固定子コア22D間の接触面積を効率的に増加できる。
なお、楔状突起706Dと楔状凹部226Dの形成箇所は、周方向に沿って複数設定されてもよい。固定子コア22Dにおける楔状突起706Dの形成箇所は、多いほど、固定子コア22Dと環状部位70Dとの間の結合強度が増す点や、環状部位70D及び固定子コア22D間の接触面積が増す点(及びそれに伴う固定子コア22Dから冷却水路95内の冷却水により奪える熱量が増加する点)で、有利である。
なお、図15から図17に示す例では、固定子コア22Dに楔状凹部226Dが設けられ、環状部位70Dに楔状突起706Dが設けられるが、逆であってもよい。すなわち、固定子コア22Dに、径方向外側に突出する楔状突起(第1凸部の一例)が設けられ、環状部位70Dに、径方向外側に凹む楔状凹部(第2凹部の一例)が設けられてもよい。この場合、後述する鋳込工程において、固定子コア22Dの楔状突起まわりに溶湯を至らせることで、環状部位70Dにおける楔状凹部を形成できる。
次に、図18から図21を参照して、本実施例によるモータ1の製造方法について概説する。
図18は、モータ1の製造方法のうちの、固定子21を製造する工程(特に、固定子コア22Dと環状部位70Dと固定子支持部材10とを一体化する工程)の流れを示す概略的なフローチャートである。ここでは、図15から図17に示した環状部位70Dに関する製造方法を説明するが、他の環状部位70、70A、70B、70B’、70Cについても同様に適用できる。
本製造方法は、まず、固定子コア22Dを準備することを含む(ステップS30)。固定子コア22Dは、例えば円環状の磁性体の積層鋼板からなる。この場合、各鋼板は、互いに結合されていなくてもよいし、溶接等により結合されていてもよい。各鋼板(図示せず)は、上述した楔状凹部226Dを形成する部位を有する。
次いで、本製造方法は、固定子コア22Dを、金型(図21の鋳造用の金型50参照)にセットすることを含む(ステップS32)。
次いで、本製造方法は、環状部位70Dの第1環状部位71Bを形成する4層の低線膨張係数部位711B~714Bの一体物77(図21参照)を、金型(図21の鋳造用の金型50参照)にセットすることを含む(ステップS34)。なお、上述したように4層の低線膨張係数部位711B~714Bは、接続部716を介して一体化されているので、金型への一体物77のセットが容易である。また、本製造方法は、ステップS34において、更に、固定子支持部材10に冷却水路95を形成するための中子80(例えば、塩中子)を、金型にセットすることを含む。なお、中子80と一体物77のセット順は任意であり、実質的に同時にセットされてもよい。また、ステップS34の工程は、上述したステップS32よりも先に実行されてもよいし、実質的に同時に実行されてもよい。
次いで、本製造方法は、固定子コア22Dの外周面に、接合層61(図19及び図20参照)を形成する工程を含む(ステップS36)。接合層61は、固定子コア22を環状部位70Dで鋳包む次工程(ステップS38)の際に、環状部位70Dの第2環状部位72Bと一体化することで、環状部位70Dと固定子コア22Dとの間の接合の信頼性を高める機能を有する。具体的には、環状部位70Dの第2環状部位72Bが上述したようにアルミを主成分とする材料により形成される場合、接合層61は、アルミを主成分とする材料が、固定子コア22Dの外周面に接合しやすくするための層である。この場合、接合層61は、鉄とアルミの合金層であってよい。鉄とアルミの合金層は、例えば、アルミナイジング処理を行うことで形成できる。アルミナイジング処理の場合、固定子コア22Dの外周面の一部が溶融し、アルミとの合金層が形成される。固定子コア22Dの外周面の一部が溶融して接合層61が形成されるので、接合層61と固定子コア22Dとは強固に一体化される。
次いで、本製造方法は、固定子コア22D、4層の低線膨張係数部位711B~714B、及び中子80がセットされた金型に、アルミを主成分とする材料としてアルミ合金材料を、溶かした状態で注入して固定子コア22Dを鋳包む鋳込工程(ステップS38)を含む。鋳込工程は、固定子コア22Dを鋳包む環状部位70D及び固定子支持部材10を形成することで、固定子コア22Dに鋳包みで固定された環状部位70Dと固定子支持部材10を鋳造する。
図21は、鋳込工程の概略的な説明図である。図21には、上述した中子80と、一体物77とが、鋳造用の金型50にセットされた状態が模式的に示される。図21に模式的に示すように、一体物77は、径方向内側の固定子コア22に対して径方向外側に離間してセットされ、中子80は、一体物77に対して径方向外側に離間してセットされる。また、中子80は、径方向外側の鋳造用の金型50に対して径方向内側に離間してセットされてよい。図21には、鋳造用の金型50内に注入されたアルミ合金材料がハッチング領域60で模式的に示されている。
この鋳込工程の際、アルミ合金材料の溶湯は、一体物77の低線膨張係数部位711B~714B(図21では図示せず)の間、固定子コア22Dと一体物77(低線膨張係数部位711B)の間に至り、上述したアルミ部位721B~724Bが形成される。また、アルミ合金材料の溶湯は、中子80まわりに至り、上述した冷却水路95を有する固定子支持部材10が形成される。また、固定子コア22Dの外周面における楔状凹部226D内にも至り、環状部位70Dの楔状突起706Dが形成される。固定子コア22Dと一体物77(低線膨張係数部位711B)の間に至るアルミ合金材料の溶湯は、固定子コア22Dの外周面の接合層61と一体化することで、接合用アルミ部位721B(第2環状部位72B)と固定子コア22Dとの間の化学的な接合(及びそれに伴い固定子コア22Dと固定子支持部材10との間の化学的な締結)を実現できる。図19は、環状部位70Dと固定子コア22Dとの接合部の拡大図(写真)である。図20は、図19のQ4部の模式図である。なお、図示しないが、接合層61を設けずに焼嵌めにより固定子支持部材10と固定子コア22とを結合させる場合、固定子支持部材10と固定子コア22との間に、固定子コア22の外周面の凹凸(軸方向に沿った径方向の凹凸)に起因した空気層(隙間)が形成されやすい。これに対して、接合層61を設けることで、図19及び図20に示すように、固定子コア22Dの外周面の凹凸を埋める態様で接合用アルミ部位721B(第2環状部位72B)を形成できる。これにより、固定子支持部材10と固定子コア22Dとの間の熱抵抗を効果的に低減できる。
なお、本製造方法では、溶かしたアルミ合金材料の重さだけで鋳造する金型鋳造(アルミ重力鋳造)方法が採用されるが、他の鋳造方法が利用されてもよい。
次いで、本製造方法は、鋳物を金型から取り出し、中子80を除去する工程(ステップS40)を含む。
次いで、本製造方法は、上述のように固定子支持部材10が結合された固定子コア22Dに、コイル片を組み付けることを含む(ステップS42)。この場合、コイル片は、固定子コア22Dのスロット220内に軸方向に(又は径方向内側から)容易に組み付けることができる。その後、図示しないが、本製造方法は、他の後工程を実行して、固定子21を完成させることを含む。
ところで、本実施例では、鋳造後の熱収縮に起因して固定子コア22Dに生じうる圧縮応力が、上述したように環状部位70Dによって低減されるか、又は、鋳造後の熱収縮にもかかわらず上述したように環状部位70Dによって固定子コア22Dに引張応力が発生される。従って、本製造方法では、鋳造後の熱収縮に起因して固定子コア22Dに生じうる圧縮応力を低減するための特別な後処理(例えば、アルミ鋳造物の永久成長を促進させる熱処理や、サブゼロ処理(深冷処理)等)を無くす又は簡素化することができる。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。また、各実施例の効果のうちの、従属項に係る効果は、上位概念(独立項)とは区別した付加的効果である。
例えば、図18を参照して上述した本製造方法では、環状部位70Dが固定子支持部材10とともに固定子コア22Dを鋳包むように一体的に形成されているが、これに限られない。例えば、別に鋳造等により製造した固定子支持部材10を、固定子コア22Dとともに金型内にセットし、金型内にアルミ合金材料を注入することで環状部位70Dを形成してもよい。
1・・・モータ(回転電機)、10・・・固定子支持部材(支持部材)、21・・・固定子、22、22D・・・固定子コア、223・・・ティース部、30・・・回転子、70、70A~70D・・・環状部位、71、71A、71B・・・第1環状部位、72A、72B、72C・・・第2環状部位、711B、711C・・・低線膨張係数部位(第1層)、712B~714B、711C~714C・・・低線膨張係数部位(第2層)、61・・・接合層、226D・・・楔状凹部(第1凹部)、706D・・・楔状突起(第2凸部)、95・・・冷却水路(流路)
Claims (10)
- 第1金属材料により形成されかつティース部を有する固定子コアと、前記ティース部に巻回されるコイルとを有する固定子と、
前記第1金属材料よりも線膨張係数の高い第2金属材料により形成され、前記固定子を支持する支持部材と、
前記固定子と同軸に配置され、前記固定子に対して径方向に隙間を有する回転子と、
径方向で前記固定子コアと前記支持部材との間に位置し、前記固定子コアに鋳包みで固定される環状部位と、を備え、
前記環状部位は、前記第1金属材料よりも線膨張係数が低い第1材料と、前記第1金属材料よりも線膨張係数が高い第2材料とを含む複数の材料から形成される、回転電機。 - 前記環状部位は、線膨張係数が前記固定子コアよりも小さい第1環状部位を含む、請求項1に記載の回転電機。
- 前記第1材料は、セラミックス材料であり、前記第2金属材料及び前記第2材料は、同じアルミ合金材料であり、
前記環状部位は、前記支持部材に、前記固定子コア及び前記第1材料が前記第2金属材料で鋳包まれて形成されるとともに一体化されている請求項2に記載の回転電機。 - 前記環状部位は、接合層を介して前記固定子コアに接合する第2環状部位を更に含み、
前記第2環状部位は、前記第2材料により形成され、
前記第1環状部位は、径方向で前記接合層とは逆側で前記第2環状部位に接合し、
前記第1金属材料は、鉄を含み、
前記接合層は、アルミナイジング処理によって形成可能な鉄とアルミの合金層を含む、請求項3に記載の回転電機。 - 前記第1環状部位は、前記第1材料により形成される環状の第1層と、前記第1層よりも、径方向で前記支持部材に近い側に、前記第1材料により形成される環状の第2層とを含み、
前記第2層は、前記第1層よりも径方向の厚みが小さい、請求項2から4のうちのいずれか1項に記載の回転電機。 - 前記第1材料は、多孔質材料であり、
前記第1環状部位は、前記第1材料により形成される環状の第1層と、前記第1層よりも、径方向で前記支持部材に近い側に、前記第1材料により形成される環状の第2層とを含み、
前記第2層を形成する前記第1材料は、前記第1層を形成する前記第1材料よりも多孔率が高く、
前記第2材料は、前記第1層及び前記第2層における複数の孔内に延在する、請求項2から4のうちのいずれか1項に記載の回転電機。 - 前記固定子コアには、常態において、径方向の引張応力が発生する、請求項1から6のうちのいずれか1項に記載の回転電機。
- 前記固定子コアの外周部と前記環状部位の内周部とが接合し、
前記固定子コアの外周部は、第1凹部又は第1凸部を有し、
前記環状部位の内周部は、前記第1凹部又は前記第1凸部に係合する第2凸部又は第2凹部を有する、請求項1から7のうちのいずれか1項に記載の回転電機。 - 前記支持部材は、径方向に視て前記固定子コアに重なる範囲内に、冷却水が流れる流路を有する、請求項1から8のうちのいずれか1項に記載の回転電機。
- 磁性体である第1金属材料により形成される固定子コアを、金型にセットする工程と、
前記金型に、非磁性体であり前記第1金属材料よりも線膨張係数が高い第2金属材料の溶湯を、前記第1金属材料よりも線膨張係数が低い第1材料とともに、注入することで、又は、前記金型に、前記第1材料の部材をセットしてから前記第2金属材料の溶湯を注入することで、前記固定子コアを鋳包む鋳込工程とを備える、回転電機の製造方法。
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