JP2021093891A - 回転電機の製造方法 - Google Patents

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将起 池田
俊彦 岡澤
Toshihiko Okazawa
俊彦 岡澤
裕一朗 金澤
Yuichiro Kanazawa
裕一朗 金澤
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Abstract

【課題】新規な固定方法を利用してステータコアをケース部に固定しつつ、かつ、ケース部の熱収縮に起因してステータコアに生じうる応力を低減する。【解決手段】磁性体である第1金属材料により形成されるステータコア(112、112A)を金型にセットし、ステータコアをセットした金型に、非磁性体であり第1金属材料よりも熱膨張係数が大きい第2金属材料を鋳込むことで、ステータコアに接合するケース部(60、60A)を形成し、鋳込んだ第2金属材料の温度がその融点以下になった後に、ステータコアとケース部との一体物である鋳物に対し、第1金属材料と第2金属材料との間の熱膨張係数の相違に起因してステータコアに生じうる応力に関する応力低減処理を実行することを含み、応力低減処理は、鋳物に熱を与える熱処理、及び、鋳物から熱を奪う冷却処理のうちの、少なくともいずれか一方を含む、回転電機(10)の製造方法が開示される。【選択図】図9A

Description

本開示は、回転電機の製造方法に関する。
ステータコアをボルトによりケース部に固定し、径方向でケース部とステータコアとの間に隙間を形成し、当該隙間に、冷却用の油が流れるパイプを配置する技術が知られている。
特開2014−158400号公報
上述のような従来技術では、ステータコアをケース部に固定するためにボルトを用いるので、ボルトに起因した不都合(例えばボルトの締め付けによるステータコアの歪の発生や、ボルトを含む部品点数の増加等)が生じる。
そこで、1つの側面では、本発明は、新規な固定方法を利用してステータコアをケース部に固定しつつ、かつ、ケース部の熱収縮に起因してステータコアに生じうる応力を低減することを目的とする。
1つの側面では、磁性体である第1金属材料により形成されるステータコアを金型にセットし、
前記ステータコアをセットした前記金型に、非磁性体であり前記第1金属材料よりも熱膨張係数が大きい第2金属材料を鋳込むことで、前記ステータコアに接合するケース部を形成し、
鋳込んだ前記第2金属材料の温度がその融点以下になった後に、前記ステータコアと前記ケース部との一体物である鋳物に対し、前記第1金属材料と前記第2金属材料との間の熱膨張係数の相違に起因して前記ステータコアに生じうる応力に関する応力低減処理を実行することを含み、
前記応力低減処理は、前記鋳物に熱を与える熱処理、及び、前記鋳物から熱を奪う冷却処理のうちの、少なくともいずれか一方を含む回転電機の製造方法が提供される。
1つの側面では、本発明によれば、新規な固定方法を利用してステータコアをケース部に固定しつつ、かつ、ケース部の熱収縮に起因してステータコアに生じうる応力を低減することが可能となる。
実施例1によるモータの外観を概略的に示す正面図である。 モータの一部を概略的に示す側面図(軸方向に視た平面図)である。 モータの中心軸を通る平面で切断した際の、モータの一部を概略的に示す断面図である。 冷却水路に係る中子の単体を示す斜視図である。 ステータコアの単品状態の平面図である。 ステータの径方向に沿った断面図である。 ステータの軸方向に沿った断面図である。 一のコイル片の3面図である。 ステータの製造方法の流れの一例を示す概略フローチャートである。 ステータの製造方法の流れの他の一例を示す概略フローチャートである。 応力低減処理の低減対象となる応力についての発生原理の説明図である。 ケース部とステータコアとの接合方法の説明図である。 比較例の説明図である。 実施例2によるステータコアとケース部との接合部の断面斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。
図1は、本実施例によるモータ10の外観を概略的に示す正面図であり、図2は、モータ10の一部を概略的に示す側面図(軸方向に視た平面図)であり、図3は、モータ10の中心軸Iを通る平面で切断した際の、モータ10の一部を概略的に示す断面図である。図4は、冷却水路95に係る中子795Aの単体を示す斜視図である。図1〜図3では、モータ10のロータの図示が省略され、ステータコイル114等が非常に概略的に示される。
以下では、径方向は、特に言及しない限り、モータ10の中心軸I(=ステータコア112の中心軸)を基準とする。また、以下の説明では、上下方向は、中心軸Iが水平方向に略平行になるように搭載されたモータ10の搭載状態での上下方向を表す。図1等には、当該上下方向に対応したZ方向と、軸方向に対応するX方向とが図示されている。この場合、Z方向は、中心軸Iに直交し、Z1側が上側であり、Z2側が下側である。
モータ10は、ロータ(図示せず)と、ステータ10bとを備え、ステータ10bは、ステータコア112と、ステータコイル114とを含む。ステータコイル114は、軸方向両端にコイルエンド220A、220Bを含む。
また、モータ10は、ステータ10bの径方向外側に接合されるケース部60を含む。
ケース部60は、図1及び図2等に示すように、円筒状の形態であり、モータ10の筐体として機能できる。ケース部60は、例えば、軸方向の両側が開口した形態(軸方向に視て、ステータコア112に実質的に重なることがない形態)である。ケース部60は、軸方向の両側で他のケース部材71、72(図3に、一点鎖線で概略的に図示)に結合される。なお、図3では、図示しないが、軸方向の一端側のケース部材71又は72は、ロータ(図示せず)を回転可能に支持してよい。なお、図2及び図3には、他のケース部材71、72とのボルト結合用の穴610が図示されている。このように、ケース部60は、軸方向の端面が他のケース部材71、72の軸方向の端面に軸方向に当接する態様で、他のケース部材71、72に結合されてもよい。なお、ボルト結合用の穴610は、軸方向に貫通する貫通穴の形態であってもよいし、非貫通穴の形態であってもよい。
ケース部60は、アルミを主成分とする材料(第2金属材料の一例)により形成される。例えば、ケース部60は、後述のように冷却水が通る冷却水路95を形成する関係上、好ましくは、耐腐食性が良好なアルミ合金により形成される。アルミ合金としては、例えば、Al−Si系合金や、Al−Mg系合金、Al−Mg−Si系合金等、任意である。
ケース部60は、後述のようにケース油路35(油路の一例)及び冷却水路95(図3参照)を形成する中空部(空洞)を有する構造である。かかる中空部を有するケース部60は、一ピースの部材であり、鋳造で形成されてもよいし、3Dプリント技術を利用して形成されてもよい。
具体的には、ケース部60は、中子(入れ子)(図4の中子795A参照)を利用して形成されてもよい。ここで、図4は、冷却水路95に係る中子795Aを概略的に示すが、ケース油路35に係る中子も同様に用意される。なお、図4に示す中子795Aは、冷却水路95を形成するための円筒部7951を備え、円筒部7951には、円柱部1951を形成するための穴1951A(径方向の貫通穴)が複数形成される。また、中子795Aは、軸方向の溝部957Aを備え、軸方向の溝部957Aは、冷却水路95の周方向の連続性を、ケース部60の天頂部領域で軸方向に遮断するための仕切り壁(図示せず)を形成する。溝部957Aは、径方向に貫通する形態である。また、中子795Aは、入口水路942及び出口水路944を形成するための円柱部942A、944Aを有する。
ケース部60は、このような2つの中子を、鋳型となる金型(図示せず)内に、ケース油路35に係る中子の径方向内側に冷却水路95に係る中子が径方向に隙間を介して配置される態様でセットし、溶融した金属材料(ケース部60の材料であり、例えばアルミ合金)を当該金型内に注入することで形成(鋳造)できる。この場合、各中子は、例えば崩壊性の塩中子であってよく、金型から取り出された鋳造物における各中子の部分に水を注入することで、塩を溶かして除去する。この結果、ケース油路35に係る中子の部分(円柱部1351を形成するための穴まわりの部分)が空間(ケース油路35等の空間)となり、冷却水路95に係る中子の部分(図4に示すような、円柱部1951を形成するための穴1951Aまわりの部分)が空間(冷却水路95等の空間)となり、径方向でケース油路35に係る中子と冷却水路95に係る中子との間の隙間(ケース部60の軸方向の略全長にわたり軸方向に延在する円環状の隙間)が境界壁面部位652(図3参照)となり、金型の外周面とケース油路35に係る中子の径方向外側の表面との間の隙間(ケース部60の軸方向の略全長にわたり軸方向に延在する円環状の隙間)が外径側壁面部位653(図3参照)となり、型の内周面と冷却水路95に係る中子の径方向内側の表面との間の隙間(ケース部60の軸方向の略全長にわたり軸方向に延在する円環状の隙間)が内径側壁面部位651(図3参照)となり、かつ、型と各中子の軸方向の両端面との間の隙間(円環状の隙間)が両端壁部660(図3参照)となるケース部60を製造できる。
ケース部60は、径方向でステータコア112に接する態様でステータコア112を径方向内側に保持する。すなわち、ケース部60は、ステータコア112の径方向外側の表面を隙間なく覆う態様で、ステータコア112を保持する。このようにして、ケース部60は、ステータコア112を含むステータ10bを回転不能に支持する。
ケース部60とステータコア112とは、ボルトによる締結ではなく、接合により一体化される。すなわち、ケース部60は、ステータコア112の径方向外側の表面に、その径方向内側の表面が接合される。ケース部60とステータコア112との接合方法については後述する。
ケース部60は、好ましくは、ステータコア112の径方向外側の表面の略全体に、その径方向内側の表面が接する態様(面接触する態様)でステータコア112を保持する。この場合、ケース部60内の冷却水路95を通る冷却水によりステータコア112の全体を効率的に冷却できる。本実施例では、一例として、ケース部60は、図3に示すように、ステータコア112のX方向の全長にわたり延在し、ステータコア112の外周面の略全体に、その内周面が接する。なお、ステータコア112の外周面の“略全体”とは、ステータコア112の溶接溝(図示せず)のような箇所(ステータコア112の外周面とケース部60の内周面とが径方向で離間しうる箇所)を許容する概念である。
ケース部60は、内部にケース油路35及び冷却水路95を形成する。この際、径方向内側からステータコア112、冷却水路95、及びケース油路35の順に隣接して配置される。なお、“隣接”とは、ケース部60に係る材料部分以外は介在しない態様を指す。
冷却水路95は、入口水路942及び出口水路944に接続される。具体的には、冷却水路95は、上流側の端部が入口水路942に接続され、下流側の端部が出口水路944に接続される。入口水路942及び出口水路944は、図1に示すように、ケース部60の径方向外側から径方向外側(上下方向では上側)に突出する態様で、形成されてもよい。
冷却水路95は、ステータコア112の軸方向の延在範囲において周方向に延在する。本実施例では、一例として、冷却水路95は、多数の円柱部1951(径方向に延在する円柱部)まわりに形成される形態(図3及び図4参照)である。より具体的には、冷却水路95は、径方向内側が内径側壁面部位651により仕切られ、径方向外側が境界壁面部位652により仕切られ、かつ、軸方向の両端部が両端壁部660により閉塞される。そして、このようにして形成される円環状の空間(ケース部60の軸方向の略全長にわたり軸方向に延在する円環状の空間)に、内径側壁面部位651から境界壁面部位652まで径方向に延在する多数の円柱部1951が配置される。多数の円柱部1951は、流れに対して抵抗となりつつ、ステータコア112の径方向外側の表面の全体にわたり、淀みなく冷却水が流れるように機能する。多数の円柱部1951は、当該円環状の空間において略均等な態様で分散して配置されてよい。冷却水路95は、軸方向の一端が、入口水路942に接続され、軸方向の他端が出口水路944に接続される。
なお、図4に示す中子795Aは、上述したようにケース部60の天頂部領域において軸方向の仕切り壁(図示せず)を形成するための軸方向の溝部957Aを備え、溝部957Aは、径方向に貫通する形態である。冷却水路95は、溝部957Aに対応する仕切り壁を有することで、入口水路942から出口水路944へと直線状に流れる冷却水の流れを防止できる。すなわち、入口水路942から導入された冷却水は、出口水路944まで至るためには、ステータコア112の径方向外側を周回しつつ軸方向に流れる必要があるので、入口水路942から出口水路944まで直線状に冷却水が流れる場合に比べて、ステータコア112を効果的に冷却できる。
ケース油路35は、ステータコア112の軸方向の延在範囲において周方向に延在する。本実施例では、一例として、ケース油路35は、多数の円柱部1351(径方向に延在する円柱部)まわりに形成される形態(図3参照)である。より具体的には、ケース油路35は、径方向内側が境界壁面部位652により仕切られ、径方向外側が外径側壁面部位653により仕切られ、かつ、軸方向の両端部が両端壁部660により閉塞される。そして、このようにして形成される円環状の空間(ケース部60の軸方向の略全長にわたり軸方向に延在する円環状の空間)に、境界壁面部位652から外径側壁面部位653まで径方向に延在する多数の円柱部1351が配置される。多数の円柱部1351は、当該円環状の空間において略均等な態様で分散して配置されてよい。
また、本実施例では、一例として、ケース油路35は、図3に示すように、軸方向の一方の側の第1油路部351と、軸方向の他方の側の第2油路部352とを含む。第1油路部351と第2油路部352とは、入口油路330、331よりも上流側以外は、互いに対して連通しない独立した油路部である。なお、入口油路330、331は、図1に示すように、ケース部60の径方向外側から径方向外側(上下方向では下側)に突出する態様で、形成されてもよい。
第1油路部351は、ステータコア112の軸方向の延在範囲の一方の側(本例ではX1側)において周方向に延在する。第1油路部351は、中心軸Iまわりの円筒状の形態(上述のように径方向の円柱部1351を備える円筒状の形態)であり、一端が入口油路330に連通し、他端が油滴下部(図示せず)にて開口する。
第2油路部352は、ステータコア112の軸方向の延在範囲の他方の側(本例ではX2側)において周方向に延在する。第2油路部352は、中心軸Iまわりの円筒状の形態(上述のように径方向の円柱部1351を備える円筒状の形態)であり、一端が入口油路331に連通し、他端が油滴下部(図示せず)にて開口する。
なお、本実施例では、一例として、第1油路部351及び第2油路部352は、ステータコア112の軸方向の延在範囲の中心付近で分離した対称な形態である。これにより、ケース油路35を軸方向に分離しつつ、ステータコア112を第1油路部351及び第2油路部352のそれぞれを通る油により均等に冷却することが容易となる。ただし、変形例では、第1油路部351及び第2油路部352は、ステータコア112の軸方向の延在範囲の中心に関して非対称な形態であってもよいし、冷却水路95のように、第1油路部351及び第2油路部352が連通(連続)する態様であってもよい。
ここで、上述した冷却水路95及びケース油路35における冷却水と油の流れを概説する。
入口水路942に供給(図1の矢印R1参照)される冷却水は、冷却水路95に入り、冷却水路95を通って、ステータコア112の径方向外側で中心軸Iまわりを回りつつX1側からX2側へと流れ、出口水路944から出ていく(図1の矢印R3参照)。
入口油路330、331に供給(図1の矢印R1参照)される油は、ケース油路35の第1油路部351及び第2油路部352に供給され、第1油路部351に供給された油は、X1側へと中心軸Iまわりを回りつつ流れ、X1側端部における天頂部領域に至って油滴下部(図示せず)から、X1側のコイルエンド220Aに滴下される(図示せず)。同様に、第2油路部352に供給された油は、X2側へと中心軸Iまわりを回りつつ流れ、X2側端部における天頂部領域に至って油滴下部(図示せず)から、X2側のコイルエンド220Bに滴下される(図示せず)。
図1〜図4に示す例によれば、冷却水路95を形成するケース部60が、ステータコア112に接するので、冷却水とステータコア112との間には、ケース部60の内径側壁面部位651だけが存在するだけである。ここで、冷却水は、ラジエータ(図示せず)で外気(例えば車両の走行時に通過する空気)と熱交換されて冷却され、油は、冷却水路95内の冷却水と熱交換されて冷却されるものであるので、冷却水の方が油よりも低温である。従って、冷却水とステータコア112との間に、例えば油等の他の媒体や部材が介在する場合に比べて、冷却水によりステータコア112を効率的に冷却できる。
また、図1〜図4に示す例によれば、上述のように、冷却水路95は、ステータコア112の径方向外側でステータコア112の軸方向の全体にわたり延在しかつ周方向の全体にわたり延在するので、ステータコア112の全体から熱を奪うことができる。
また、図1〜図4に示す例によれば、ケース部60内に冷却水路95とケース油路35とが形成されるので、ケース部60内に冷却水路95とケース油路35との間の境界部を形成できる。すなわち、冷却水路95を形成するケース部60がケース油路35を形成するので、径方向で冷却水と油との間には、ケース部60の境界壁面部位652が存在するだけである。従って、冷却水と油との間に、例えば他の部材が介在する場合に比べて、冷却水により油を効率的に冷却できる。従って、図1〜図4に示す例によれば、出力の比較的高いモータ10においても、オイルクーラを不要とすることができる。
また、図1〜図4に示す例によれば、上述したように、ケース部60は、1ピースの部材でありながら、冷却水路95とケース油路35とを内部に形成するので、2つ以上の部材を結合することでケース部60のようなケース部を形成する構成に比べて、部品点数を少なくすることができるとともに、結合のための構造(例えばボルト締結構造)等が不要となり、簡易な構成を実現できる。
なお、図1〜図4に示す例において、ケース油路35内の油は、モータ10の動作中は常に循環されてもよいし、あるいは、モータ10の動作中の一部の期間だけ循環されてもよい。例えば、ケース油路35内の油は、上述したように主にコイルエンド220A、220Bの冷却に使用されるので、コイルエンド220A、220Bの発熱が比較的大きくなる期間だけ循環されてもよい。
なお、図1〜図4では、特定の構造のモータ10が示されるが、モータ10の構造は、ステータコア112とケース部60とが接合される限り、任意である。従って、ケース部60は、冷却水路95及びケース油路35のうちの、一方又は双方を有していなくてもよい。冷却水路95及びケース油路35を有さない場合、ケース部60は、中実の構造であってよい。また、図1〜図4では、特定の冷却方法が開示されているが、モータ10の冷却方法は任意である。従って、例えば、冷却水路95及びケース油路35は、冷却水及び油がそれぞれ螺旋状で中心軸Iまわりを旋回するように形成されてもよい。
次に、図5〜図8を参照して、モータ10のステータコア112及びステータコイル114について説明する。
図5は、ステータコア112の単品状態の平面図である。図6は、ステータコア112にコイル片52が組み付けられた状態のステータ10bの径方向に沿った断面図である。図7は、ステータコア112にコイル片52が組み付けられた状態のステータ10bの軸方向に沿った断面図である。なお、図7には、図中のQ2部の拡大図が併せて示される。図8は、一のコイル片52の3面図である。
ステータ10bは、上述したように、ステータコア112と、ステータコイル114とを含む。
ステータコア112は、鉄を主成分とする材料(第1金属材料の一例)により形成される。例えば、ステータコア112は、例えば円環状の磁性体の積層鋼板からなるが、変形例では、ステータコア112は、磁性粉末が圧縮して固められた圧粉体により形成されてもよい。なお、ステータコア112は、周方向で分割される分割コアにより形成されてもよいし、周方向で分割されない形態であってもよい。ステータコア112の径方向内側には、ステータコイル114が巻回される複数のスロット220が形成される。具体的には、ステータコア112は、図5に示すように、円環状のバックヨーク22Aと、バックヨーク22Aから径方向内側に向かって延びる複数のティース22Bとを含み、周方向で複数のティース22B間にスロット220が形成される。スロット220の数は任意であるが、本実施例では、一例として、48個である。なお、スロット220は、径方向内側の幅(周方向の幅)が径方向外側の幅未満に設定されてよい。
ステータコイル114は、U相コイル、V相コイル、及びW相コイル(以下、U、V、Wを区別しない場合は「相コイル」と称する)を含む。各相コイルの基端は、入力端子(図示せず)に接続されており、各相コイルの末端は、他の相コイルの末端に接続されてモータ10の中性点を形成する。すなわち、ステータコイル114は、スター結線される。ただし、ステータコイル114の結線態様は、必要とするモータ特性等に応じて、適宜、変更してもよく、例えば、ステータコイル114は、スター結線に代えて、デルタ結線されてもよい。
各相コイルは、複数のコイル片52を結合して構成される。コイル片52は、相コイルを、組み付けやすい単位(例えば2つのスロット220に挿入される単位)で分割したセグメントコイル(セグメント導体)の形態である。コイル片52は、断面略矩形の線状導体(平角線)を、絶縁被膜(図示せず)で被覆してなる。本実施例では、線状導体は、一例として、銅により形成される。ただし、変形例では、線状導体は、鉄のような他の導体材料により形成されてもよい。
一のコイル片52は、軸方向の一方側の第1セグメント導体52Aと、軸方向の他方側の第2セグメント導体52Bとを結合してなる。第1セグメント導体52A及び第2セグメント導体52Bは、それぞれ、一対の直線状の導体辺部50と、当該一対の導体辺部50を連結する渡り部54と、を有した略U字状に成形されてよい。コイル片52をステータコア112に組み付ける際、一対の導体辺部50は、それぞれ、スロット220に挿入される(図7参照)。この場合、コイル片52は、例えば軸方向に組み付けることができる。
一のスロット220には、図7に示すコイル片52の導体辺部50が複数、径方向に並んで挿入される。従って、ステータコア112の軸方向の両端には、周方向に延びる渡り部54が複数、径方向に並ぶ。本実施例では、一例として、一のスロット220に8つのコイル片52が組み付けられる(すなわち8層巻構造である)。なお、渡り部54は、コイルエンド220A、220Bを生成する。
本実施例では、第1セグメント導体52Aは、図8に示すように、周方向両側の導体辺部50のうちの一方が長く、他方が短く、第2セグメント導体52Bは、周方向両側の導体辺部50のうちの他方が長く、一方が短い。これにより、第1セグメント導体52A及び第2セグメント導体52Bのそれぞれに係る2つの結合部を軸方向にオフセットすることができる。また、本実施例では、第1セグメント導体52A及び第2セグメント導体52Bは、それぞれ、周方向両側の導体辺部50のうちの一方が結合可能であるの対して、他方が、径方向に1層分だけ互いに離間する方向にオフセットする。具体的には、第1セグメント導体52A及び第2セグメント導体52Bは、それぞれ、対向面42の頂部にオフセット部521A、521Bを備え、オフセット部521A、521Bは、径方向で逆方向のオフセットを実現する。
コイル片52は、重ね巻の形態でステータコア112に巻装される。この場合、一のコイル片52を構成する第1セグメント導体52A及び第2セグメント導体52Bは、図7に示すように、それぞれ、周方向両側の導体辺部50のうちの、一方側の導体辺部50の結合部40同士が結合される。この場合、他方側の導体辺部50は、他の一のコイル片52に結合される。この際、結合部40は、互いに全体が径方向で対向して面接触する対向面42を有し、対向面42同士が重なる状態で結合部40同士が結合される。
なお、コイル片52の結合部40同士を結合する際の結合方法としては、溶接が利用される。例えば、溶接方法としては、TIG溶接に代表されるアーク溶接が採用されてもよいし、レーザビーム源を熱源とするレーザ溶接が採用されてもよい。
図5〜図8に示す例によれば、ステータコイル114は、セグメントコイルの形態であるコイル片52により形成されるので、ステータコア112のスロット220内の占積率を効果的に高めることができる。なお、ステータコイル114の構成は、国際特許公開第2019/059293号パンフレット(WO2019/059293 A1)に記載されるような構成と同じであってよく、当該文献に記載の内容は、ここでの参照により本明細書に組み込む。例えばコイル片52の第1セグメント導体52A及び第2セグメント導体52Bは、当該文献に記載のコイル片の第1セグメント導体及び第2セグメント導体と同じであってよい。
なお、図5〜図8では、特定の構造のステータコア112及びステータコイル114が示されるが、ステータコア112及びステータコイル114の構造は、ステータコイル114がセグメントコイルの形態のコイル片52から形成される限り、任意である。また、セグメントコイルの形態のコイル片は、コイル片52のようなステータコア112のスロット220内で結合される形態に限られず、軸方向一端側で結合される形態のような、他の形態であってもよい。また、ステータコイル114の巻き方も任意であり、波巻の形態等のような、上述したような重ね巻の形態以外の巻き方であってもよい。また、他の変形例では、セグメントコイルの形態以外の形態のコイルが利用されてもよい。
次に、図9A以降を参照して、ケース部60とステータコア112との接合方法について、ステータ10bの製造方法とともに説明する。なお、以下の説明において、温度を表す「度」は、摂氏の単位を表す。
図9Aは、ステータ10bの製造方法の流れの一例を示す概略フローチャートであり、図9Bは、ステータ10bの製造方法の流れの他の一例を示す概略フローチャートである。図10は、応力低減処理の低減対象となる応力についての発生原理の説明図である。図11は、ケース部60とステータコア112との接合方法の説明図であり、接合層61が形成された状態のステータコア112の拡大図(図5のQ1部の拡大図)である。
図9Aに示す例と図9Bに示す例とは、ステップS39A、ステップS39B及びステップS40以外は共通であるので、ここでは、共通な部分は、区別せずに説明する。
ステータ10bの製造方法は、まず、ステータコア112を準備することを含む(ステップS30)。ステータコア112は、例えば円環状の磁性体の積層鋼板からなる。この場合、各鋼板は、互いに結合されていなくてもよいし、溶接等により結合されていてもよい。
次いで、ステータ10bの製造方法は、ステータコア112の表面(径方向外側の表面)に、接合層61(図11参照)を形成することを含む(ステップS32)。接合層61は、次の工程で導入されるアルミを主成分とする材料が、ステータコア112の表面に接合しやすくするための層であり、接合層61は、鉄とアルミの合金層である。鉄とアルミの合金層は、例えば、アルミナイジング処理を行うことで形成できる。アルミナイジング処理の場合、ステータコア112の表面の一部が溶融し、アルミとの合金層が形成される。ステータコア112の表面の一部が溶融して接合層61が形成されるので、接合層61とステータコア112とは強固に一体化される。
接合層61は、好ましくは、ステータコア112におけるケース部60と接合する範囲全体をカバーするように形成される。これにより、ステータコア112とケース部60との間の接合を、ステータコア112とケース部60との間の接合範囲の全体にわたって強固にすることができる。
次いで、ステータ10bの製造方法は、接合層61が形成されたステータコア112を、金型(図示せず)にセットすることを含む(ステップS34)。この際、上述したケース油路35及び冷却水路95を形成するための中子(図4の中子795A参照)を金型にセットする。
次いで、ステータ10bの製造方法は、ステータコア112(接合層61が形成されたステータコア112)がセットされた金型に、アルミを主成分とする材料(以下、単に「アルミ材料」とも称する)を、溶かした状態で鋳込む(注入する)ことで、ケース部60を鋳造することを含む(ステップS36)。なお、本実施例では、溶かしたアルミ材料の重さだけで鋳造する金型鋳造(アルミ重力鋳造)方法が採用されるが、他の鋳造方法が利用されてもよい。
ここで、金型にセットされたステータコア112の表面には、上述のように接合層61が形成されている。従って、金型に、溶かしたアルミ材料を鋳込むと、アルミ材料が接合層61に含まれるアルミと一体化する。このようにして、接合層61を事前に形成する方法では、接合層61を介してステータコア112の表面にケース部60を強固に接合できる。以下では、このようにして形成されるケース部60とステータコア112との一体物(成形物)を、単に「鋳物」とも称する。
次いで、ステータ10bの製造方法は、鋳物を金型から取り出し、上述したケース油路35及び冷却水路95を形成するための中子(図4の中子795A参照)を“崩壊”させることを含む(ステップS38)。例えば、各中子が例えば塩中子でである場合、金型から取り出された鋳物における各中子の部分に水を注入することで、各中子が塩水として除去される。これにより、ケース部60の内部に上述したケース油路35及び冷却水路95が形成される。
次いで、ステータ10bの製造方法は、鋳物に対する応力低減処理を実行する(図9AのステップS39A、図9BのステップS39B)。ここで、図10を参照して、応力低減処理の低減対象となる応力の発生原理を説明する。図10には、左側に、ステップS36の直後(熱収縮前)の鋳物の状態が、軸方向に視たビューで概略的に示され、右側に、応力低減処理の実行前(熱収縮後)の鋳物の状態が、軸方向に視たビューで概略的に示されている。
ところで、一般的に、鋳物は、鋳込み後に金型内で凝固する際に収縮し、その後、鋳物が周囲温度(常温)まで冷却する間に固体収縮を起こす。
ここで、アルミは鉄に比べて熱膨張係数が約2倍である。従って、アルミを主成分とする材料から形成されるケース部60と、鉄を主成分とする材料から形成されるステータコア112との一体物である鋳物については、固体収縮のような熱収縮を起こす際、ケース部60とステータコア112の間の熱収縮量の有意な差異に起因して、ステータコア112に応力が生じる。すなわち、図10に矢印R8及び矢印R9にて模式的に示すように、鋳物の温度が低下すると、ステータコア112の熱収縮量(矢印R8参照)とケース部60の熱収縮量(矢印R9参照)との差異が顕著となり、図10にて矢印R10にて模式的に示すように、ステータコア112がケース部60から径方向内側に向かう力を受ける。この結果、ステータコア112に応力が生じる。このような応力は、ステータコア112の残留ひずみを生み、モータ10の駆動時におけるステータコア112での損失(鉄損)を増加させてしまう。
図9AのステップS39A及び図9BのステップS39Bの応力低減処理は、このようなステータコア112での損失(鉄損)を低減すべく、ステータコア112に生じる応力であって、ケース部60の径方向内側への熱収縮に起因して生じる応力を、低減する処理(該応力低減処理が実行されない場合に比べて低減する処理)である。なお、「応力を低減する」とは、応力の大きさを0まで低減すること、すなわち応力をなくすことを含む概念である。
応力低減処理は、ステータコア112に生じる応力であってケース部60の径方向内側への熱収縮に起因して生じる応力を、該応力低減処理が実行されない場合に比べて低減できる限り、任意の態様で実現されてもよい。応力低減処理は、熱を利用した処理であってよい。すなわち、応力低減処理は、鋳物に熱を与える熱処理、及び、鋳物から熱を奪う冷却処理のうちの、少なくともいずれか一方を含んでよい。
具体的には、図9Aに示す例では、応力低減処理(ステップS39A)は、ケース部60の内径が拡大する方向にアルミの永久成長を生じさせる熱処理であり、当該熱処理は、ステップS36で利用されるアルミ材料の融点よりも低くかつ常温よりも高い温度で実行される。なお、ケース部60の内径は、ステータコア112の外径によって決まるので(径方向の収縮が規制されるので)、応力低減処理によって実際に拡大するわけではないが(すなわち、例えば常温でのケース部60の内径は、応力低減処理の前後で拡大されているわけでないが)、このような応力低減処理によって上述した熱収縮量の差が低減され、その結果、上述した応力が低減されることになる。
このような応力低減処理として好適な熱処理は、ケース部60を形成するアルミ材料内の原子配列を変化させる処理であり、具体的には、ケース部60の内径が拡大する方向に、アルミ材料の結晶構造を変化させる処理である。ケース部60の内径が拡大する方向にアルミ材料の結晶構造が変化すると、その分だけ、上述した熱収縮差が低減されるので、上述した応力が低減される。この場合、熱処理は、例えば150度から300度の範囲内の温度で、好ましくは、200度から250度の範囲内の温度で実行されてよい。熱処理時間は、例えば時間のオーダーであり、日又は週若しくは月のオーダーであってもよい。熱処理の温度は、熱処理中一定であってもよいし、適宜変化されてもよい。このような各種の熱処理条件は、上述した応力の大きさが略0になるように試験等により適合されてよい。
また、図9Aに示す例において、応力低減処理である熱処理は、金型から取り出した鋳物の温度を常温付近まで低下させた後に実行されてもよい。あるいは、図9Aに示す例において、応力低減処理である熱処理は、金型から取り出した鋳物の温度を常温付近まで低下させることなく実行されてもよい(すなわち、金型から取り出した鋳物の温度が常温に至る前に実行されてもよい)。この場合、応力低減処理である熱処理は、図10を参照して説明した有意な熱収縮(固体収縮)が生じる前に実行されることになる。なお、この場合、熱処理のための熱量のうちの、鋳物の温度を常温付近から上昇させるための熱量が不要となり、応力低減処理に要するエネルギを効率的に低減できる。
他方、図9Bに示す例では、応力低減処理(ステップS39B)は、ケース部60の内径が拡大する方向にケース部60の塑性変形を生じさせる冷却処理を含み、当該冷却処理は、0度よりも低い温度に鋳物の温度を低下させる処理を含む。例えば、冷却処理は、サブゼロ処理(深冷処理)である。サブゼロ処理は、一般的に、焼入れした鋼に対して実行される処理であるが、本実施例の場合は、上述した鋳物に対して実行されてよい。なお、サブゼロ処理で利用される寒剤としては、ドライアイスや、炭酸ガス、液体窒素等であってよい。また、サブゼロ処理に代えて、更に低温の超サブゼロ処理が実行されてもよい。
冷却処理を実行すると、ケース部60とステータコア112の間の熱収縮量の有意な差異が更に増加することによって、ケース部60がステータコア112から受ける径方向外側に向かう力(図10の矢印R10の力に係る反力)の大きさが増加する。従って、冷却処理を実行すると、ケース部60は、ステータコア112により径方向外側に押圧されることで塑性変形する。すなわち、ケース部60の内径が拡大する方向にケース部60が塑性変形する。このようなケース部60の塑性変形が生じると、その分だけ、上述した熱収縮差(締め代)が低減されるので、上述した応力が低減される。冷却処理の場合も上述した熱処理と同様、冷却処理用の各種条件(処理時間や温度等)は、上述した応力の大きさが略0になるように試験等により適合されてよい。
図9Bに示す例では、次いで、ステータ10bの製造方法は、応力低減処理(冷却処理)に後続して時効熱処理を実行することを含む(ステップS40)。時効熱処理を実行することで、ケース部60を形成するアルミ材料の結晶構造の再配列が促進され、冷却処理後(塑性変形後)のケース部60の強度を回復させることができる。なお、変形例では、時効熱処理は省略されてもよい。
次いで、ステータ10bの製造方法は、上述のようにケース部60が接合されたステータコア112に、コイル片52を組み付けることを含む(ステップS42)。この場合、コイル片52は、ステータコア112のスロット220内に軸方向に(又は径方向内側から)容易に組み付けることができる。
次いで、ステータ10bの製造方法は、コイル片52同士を接合すること(接合工程)を含む(ステップS44)。
このようにして、図9A及び図9Bに示す例によれば、ステータコア112をセットした金型内にアルミ材料を鋳込むことで、ステータコア112とケース部60との一体物(鋳物)を形成できるので、ボルトを用いた固定方法とは異なる新規な固定方法を利用してステータコア112をケース部60に固定できる。
また、図9A及び図9Bに示す例によれば、上述したように応力低減処理が実行されるので、ステータコア112とケース部60との一体物(鋳物)の温度が常温等に低下した際に生じうる応力(応力低減処理を実行しない場合に上述したように熱収縮差に起因してステータコア112に生じうる応力)を低減できる。これにより、ステータコア112の残留ひずみに起因した損失を低減できる。
このようにして、図9A及び図9Bに示す例によれば、新規な固定方法を利用してステータコア112をケース部60に固定しつつ、かつ、ケース部60の熱収縮に起因してステータコア112に生じうる応力を低減することが可能となる。
また、図9A及び図9Bに示す例によれば、アルミナイジング処理により接合層61を形成することで、ステータコア112とケース部60とが強固に接合したステータ10bを容易に製造できる。なお、このようにして製造されたステータ10bの径方向内側に、ロータ(図示せず)が組み付けられ、モータ10を形成できる。
なお、図9Aに示す例及び図9Bに示す例は、それぞれ代替的に実現されるが、組み合わせて実現されてもよい。すなわち、図9Aに示す例において、ステップS39Aの前に、更にステップS39B及びステップS40が実行されてもよい。あるいは、図9Aに示す例において、ステップS39Aの後に、更にステップS39B及びステップS40が実行されてもよい。
次に、図12の比較例と対比しつつ、本実施例のその他の効果について説明する。
図12は、比較例の説明図であり、比較例によるステータコア22を示す平面図である。比較例は、ステータコア22がケース部(図示せず)にボルトにより締結される点で、ステータコア112がケース部60に接合される本実施例とは異なる。このような比較例では、ステータコア22をケース部(図示せず)にボルトで締結するためのボルト締結部221を備える。
本実施例によれば、上述したように、ステータコア112とケース部60とが接合されるので、ステータコアがケース部にボルトで締結されるような比較例(図12参照)に比べて、ボルトを使用しない分だけ部品点数を低減できるとともに、ボルトの締め付けによるステータコアの歪の発生を防止できる。
また、本実施例によれば、上述したように、ステータコア112の径方向外側には、比較例(図12参照)のボルト締結部221を設ける必要性がない。これにより、ステータコア112の径方向外側の表面の凹凸を低減できるので、ステータコア112の径方向外側を、周方向に沿って均一にケース部60の冷却水路95内の冷却水により冷却しやすくなる。すなわち、比較例では、ステータコア22の径方向外側の表面の全周のうち、ボルト締結部221が設けられる周範囲においては、ステータコア22の径方向が肉厚になる分だけ、他の周範囲よりも、ステータコア22の径方向内側の部位を冷却する冷却性能が低下しやすい。これに対して、本実施例によれば、図5に示すように、ステータコア112は、径方向外側の表面に有意な凹凸を有さないので、周方向の全周にわたって均一な冷却性能を実現できる。ただし、変形例では、ステータコアの径方向外側の表面には、ケース部60との接合強度を高めるための凹凸(例えば溝部)が形成されてもよい(図13参照)。この場合も、凹凸は、ボルト締結部221のような比較的大きな凸の形態である必要はないので、周方向の冷却性能の均一性を有意に阻害することなく、ケース部60との接合強度を高めることができる。
また、本実施例によれば、上述したように、セグメントコイルの形態のコイル片52を利用してステータコイル114が形成されるので、上述のように、ケース部60が接合されたステータコア112に対してもコイル片52を容易に組み付けてコイル片52同士を結合することができる。
また、本実施例によれば、上述したように、ケース部60の内部に冷却水路95及びケース油路35の双方が設けられるので、例えばケース部とステータコアとの間に径方向の隙間を形成して当該隙間に冷却用のパイプを通すような比較例(図示せず)に比べて、モータ10の径方向の体格を効率的に低減できる。
次に、図13を参照して、他の実施例について説明する。以下では、区別のために、上述した実施例を、「実施例1」とも称する。
図13は、他の実施例(実施例2)によるケース部60A及びステータコア112Aの接合部の説明図であり、ケース部60A及びステータコア112Aの接合部の一部(天頂部領域)について、中心軸Iに垂直な平面で切断した状態の斜視図である。
実施例2によるケース部60Aは、径方向内側の表面(ステータコア112Aと接合する表面)に、径方向内側に楔状に突出する楔状突起601を有する点が、上述した実施例1によるケース部60とは異なる。
また、実施例2によるステータコア112Aは、径方向外側の表面(ケース部60Aと接合する表面)に、径方向内側に楔状に凹む楔状凹部1121(凹部の一例)を有する点が、上述した実施例1によるステータコア112とは異なる。楔状凹部1121は、図13に示すように、径方向内側に向かうほど幅(周方向の寸法)が大きくなる。なお、ステータコア112Aが積層鋼板からなる場合、楔状凹部1121は、鋼板のプレス加工時に容易に形成できる。
ステータコア112Aの楔状凹部1121内には、図13に示すように、ケース部60Aの楔状突起601(凸部の一例)が形成される。これにより、ステータコア112Aとケース部60Aとの間の接合強度を効率的に高めることができる。
実施例2においても、上述した実施例1によるケース部60と同様、ケース部60Aは、金型内にセットされたステータコア112Aの径方向外側に、アルミ材料を、溶かした状態で鋳込む(注入する)ことで、形成できる。この際、楔状凹部1121内に流れ込むアルミ材料によって楔状突起601が形成されることになる。従って、楔状突起601は、楔状凹部1121と同様に、図13に示すように、径方向内側に向かうほど幅(周方向の寸法)が大きくなる。
ここで、実施例2では、楔状凹部1121内に楔状突起601が形成されることで、ステータコア112Aとケース部60Aとの間の接合強度が高くなるので、上述したアルミナイジング処理は不要とされてもよいし、適用箇所が低減されてもよい。あるいは、アルミナイジング処理を行った上で、楔状凹部1121と楔状突起601とにより接合強度を更に高める構成であってもよい。
実施例2によっても、上述した実施例1と同様の効果が得られる。特に実施例2によれば、楔状凹部1121と楔状突起601とによりステータコア112Aとケース部60Aとの間の接合強度を効率的に高めることができる。
なお、上述した実施例2において、楔状凹部1121と楔状突起601の形成箇所は、軸方向の全長にわたってもよいし、軸方向の一部であってもよい。また、上述した実施例2において、楔状凹部1121と楔状突起601の形成箇所は、周方向に沿って複数設定されてもよい。
また、上述した実施例2では、楔状凹部1121と楔状突起601が利用されるが、他の形態の凹部と突起が利用されてもよい。例えば、楔状突起601に代えて、径方向内側に向かうほど幅(周方向の寸法)が細くなる形態の突起が利用されてもよいし、周方向の幅が一定の突起が利用されてもよい。ただし、径方向内側に向かうほど幅(周方向の寸法)が広くなる形態の楔状突起601の方が、ステータコア112Aがケース部60Aに対して径方向に変位し難く、接合強度を効率的に高めることができる点で有利である。
また、上述した実施例2では、楔状凹部1121がステータコア112Aに形成され、楔状突起601がケース部60Aに形成されるが、逆であってもよい。すなわち、径方向外側に凹む楔状凹部がケース部側に形成され、かつ、径方向外側に突出する楔状突起がステータコアに形成されてもよい。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
例えば、上述した実施例1(実施例2についても同様)では、ケース部60は、ケース油路35及び冷却水路95を有する態様で形成されるが、これに限られない。例えば、ケース部60は、ケース油路35及び冷却水路95のうちのいずれか一方のみを有する態様で形成されてもよいし、双方を備えない態様(例えば中実の態様)で形成されてもよい。双方を備えない場合は、上述したケース油路35及び冷却水路95を形成するための中子(図4の中子795A参照)は不要となる。この場合、上述では比較例として言及した構成、すなわち、ケース部とステータコアとの間に径方向の隙間を形成して当該隙間に冷却用のパイプを通すような構成であってもよい。また、ケース部60は、2つ以上の部材により形成されてもよい。
また、上述した実施例1(実施例2についても同様)では、ステップS36の後に応力低減処理が実行されているが、応力低減処理の内容に依存して、応力低減処理の実行タイミングは適宜変更されてもよい。例えば、他の例による応力低減処理は、ステップS36の間、ステータコア112の温度を、アルミ材料の融点よりも有意に高い所定温度(例えばアルミ材料の融点の2倍程度)まで上昇させる処理であってもよい。すなわち、当該他の例による応力低減処理は、ステップS36の間に実行され、ステータコア112を所定温度まで加熱する処理であってもよい。この場合、ステップS36の後のステータコア112の熱収縮量が比較的大きくなり、上述した応力を低減できる。あるいは、同様の観点から、他の例による応力低減処理は、ステップS34の直前に、金型にセットする予定のステータコア112を、アルミ材料の融点よりも有意に高い所定温度(例えばアルミ材料の融点の2倍程度)まで上昇させる処理であってもよい。
また、上述した実施例1(実施例2についても同様)では、応力低減処理に係る熱処理又は冷却処理は、鋳物全体に対して実行されるが、可能な場合は、鋳物におけるケース部60に対応する部位のみに対して主に作用するように実行されてもよい。
<付記>
以上の実施例に関し、更に以下を開示する。なお、以下で記載する効果のうちの、一の形態に対する追加的な各形態に係る効果は、当該追加的な各形態に起因した付加的な効果である。
(1)一の形態は、磁性体である第1金属材料により形成されるステータコア(112、112A)を金型にセットし、
前記ステータコアをセットした前記金型に、非磁性体であり前記第1金属材料よりも熱膨張係数が大きい第2金属材料を鋳込むことで、前記ステータコアに接合するケース部(60、60A)を形成し、
鋳込んだ前記第2金属材料の温度がその融点以下になった後に、前記ステータコアと前記ケース部との一体物である鋳物に対し、前記第1金属材料と前記第2金属材料との間の熱膨張係数の相違に起因して前記ステータコアに生じうる応力に関する応力低減処理を実行することを含み、
前記応力低減処理は、前記鋳物に熱を与える熱処理、及び、前記鋳物から熱を奪う冷却処理のうちの、少なくともいずれか一方を含む、回転電機(10)の製造方法である。
本形態によれば、ステータコアにケース部を一体的に接合するので、ステータコアをケース部に固定するためのボルトの必要性を低減できる。その反面、ステータコアにケース部を一体的に接合するという新規な固定方法では、第1金属材料と第2金属材料との間の熱膨張係数の相違に起因してステータコアに生じうる応力が問題となる。この点、本形態によれば、適切な応力低減処理が実行されるので、かかる応力を低減できる。このようにして、本形態によれば、新規な固定方法を利用してステータコアをケース部に固定しつつ、かつ、ケース部の熱収縮に起因してステータコアに生じうる応力を低減できる。
(2)また、本形態においては、好ましくは、前記熱処理は、前記第2金属材料の融点よりも低くかつ周囲温度よりも高い温度で実行される。
この場合、ケース部の内径が拡大する方向に第2金属材料(例えばアルミ)に係る結晶の永久成長を効果的に生じさせる熱処理を実現できるので、ケース部の熱収縮に起因してステータコアに生じうる応力を効果的に低減できる。
(3)また、本形態においては、好ましくは、前記熱処理は、前記第2金属材料の温度が周囲温度に至った後、又は、前記第2金属材料の温度が周囲温度に至る前に実行される。
この場合、適切なタイミングで熱処理を実現できる。なお、第2金属材料の温度が周囲温度に至った後に熱処理が実行される場合は、金型から鋳物を取り出した後に専用の設備を利用して熱処理を行う事が可能である。また、第2金属材料の温度が周囲温度に至る前に熱処理が実行される場合は、熱処理に要するエネルギを低減でき、省エネルギの観点から有利となる。
(4)また、本形態においては、好ましくは、前記冷却処理は、摂氏0度よりも低い温度に前記鋳物の温度を低下させる処理を含む。
この場合、ケース部の内径が拡大する方向にケース部の塑性変形を効果的に生じさせる冷却処理を実現できるので、ケース部の熱収縮に起因してステータコアに生じうる応力を効果的に低減できる。
(5)また、本形態においては、好ましくは、前記冷却処理に後続して時効熱処理を実行することを更に含む。
この場合、第2金属材料(例えばアルミ)に係る結晶構造の再配列が促進され、冷却処理後(塑性変形後)のケース部の強度を効果的に回復させることができる。
(6)また、本形態においては、好ましくは、前記ケース部及び前記ステータコアのうちのいずれか一方は、他方との接合面に、径方向に凹む凹部(1121)を有し、かつ、前記他方は、前記一方との接合面に、径方向に突出する凸部(601)を有し、
前記凹部及び前記凸部は、互いに対して径方向及び周方向で隙間なく接触し、かつ、周方向幅が径方向位置に応じて変化する。
この場合、凸部と凹部との間の隙間のない嵌合関係を一体成形時に実現でき、ケース部とステータコアとの間の接合強度を効果的に高めることができる。
(7)また、本形態においては、好ましくは、前記ステータコアを前記金型にセットする前に、前記ステータコアの表面に、接合層(61)を形成することを更に含み、
前記ケース部は、前記接合層を介して前記ステータコアの表面に接合することを更に含む。
この場合、接合層を形成することで、ケース部とステータコアとの間の接合強度を効果的に高めることができる。
(8)また、本形態においては、好ましくは、前記第1金属材料は、鉄を主成分とする材料であり、前記第2金属材料は、アルミを主成分とする材料であり、
前記接合層は、鉄とアルミの合金層であってアルミナイジング処理により形成される合金層を含む。
この場合、アルミナイジング処理を利用して、ケース部とステータコアとの間の接合強度を高めることができる。
(9)また、本形態においては、好ましくは、前記ケース部を形成する際、前記ケース部の内部に、冷却水路(95)及び油路(35)のうちの少なくともいずれか一方を形成する。
この場合、ケース部とステータコアとの間に径方向の隙間を形成して当該隙間に冷却用のパイプを通すような比較例(図示せず)に比べて、回転電機の径方向の体格を効率的に低減できる。すなわち、径方向でケース部とステータコアとの間に隙間を形成する場合は、径方向の体格が増加しやすい傾向となるが、本形態では、かかる隙間を不要とすることができ、回転電機の径方向の体格の低減を図ることができる。
10 モータ
10b ステータ
22 ステータコア
22A バックヨーク
22B ティース
35 ケース油路
40 結合部
42 対向面
50 導体辺部
52 コイル片
54 渡り部
60、60A ケース部
61 接合層
601 楔状突起
95 冷却水路
112、112A ステータコア
1121 楔状凹部
114 ステータコイル
220 スロット
220A コイルエンド
220B コイルエンド
221 ボルト締結部

Claims (9)

  1. 磁性体である第1金属材料により形成されるステータコアを金型にセットし、
    前記ステータコアをセットした前記金型に、非磁性体であり前記第1金属材料よりも熱膨張係数が大きい第2金属材料を鋳込むことで、前記ステータコアに接合するケース部を形成し、
    鋳込んだ前記第2金属材料の温度がその融点以下になった後に、前記ステータコアと前記ケース部との一体物である鋳物に対し、前記第1金属材料と前記第2金属材料との間の熱膨張係数の相違に起因して前記ステータコアに生じうる応力に関する応力低減処理を実行することを含み、
    前記応力低減処理は、前記鋳物に熱を与える熱処理、及び、前記鋳物から熱を奪う冷却処理のうちの、少なくともいずれか一方を含む、回転電機の製造方法。
  2. 前記熱処理は、前記第2金属材料の融点よりも低くかつ周囲温度よりも高い温度で実行される、請求項1に記載の回転電機の製造方法。
  3. 前記熱処理は、前記第2金属材料の温度が周囲温度に至った後、又は、前記第2金属材料の温度が周囲温度に至る前に実行される、請求項2に記載の回転電機の製造方法。
  4. 前記冷却処理は、摂氏0度よりも低い温度に前記鋳物の温度を低下させる処理を含む、請求項1に記載の回転電機の製造方法。
  5. 前記冷却処理に後続して時効熱処理を実行することを更に含む、請求項4に記載の回転電機の製造方法。
  6. 前記ケース部及び前記ステータコアのうちのいずれか一方は、他方との接合面に、径方向に凹む凹部を有し、かつ、前記他方は、前記一方との接合面に、径方向に突出する凸部を有し、
    前記凹部及び前記凸部は、互いに対して径方向及び周方向で隙間なく接触し、かつ、周方向幅が径方向位置に応じて変化する、請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の回転電機の製造方法。
  7. 前記ステータコアを前記金型にセットする前に、前記ステータコアの表面に、接合層を形成することを更に含み、
    前記ケース部は、前記接合層を介して前記ステータコアの表面に接合することを更に含む、請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の回転電機の製造方法。
  8. 前記第1金属材料は、鉄を主成分とする材料であり、前記第2金属材料は、アルミを主成分とする材料であり、
    前記接合層は、鉄とアルミの合金層であってアルミナイジング処理により形成される合金層を含む、請求項7に記載の回転電機の製造方法。
  9. 前記ケース部を形成する際、前記ケース部の内部に、冷却水路及び油路のうちの少なくともいずれか一方を形成する、請求項1〜8のうちのいずれか1項に記載の回転電機の製造方法。
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