JP7251278B2 - 電機子の製造方法および電機子 - Google Patents

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本発明は、電機子の製造方法および電機子に関するものである。
回転電機の電機子として鉄心に巻線が巻回された構造のものがある(例えば特許文献1参照)。特許文献1の電機子では、U字状に成形した複数のコイル線を鉄心のスリットにおける対応部分に各別に差し込むとともに、それらコイル線の端部同士を接合するといった態様で、鉄心への巻線の組み付けが行われる。
特開2014-100006号公報
上記電機子は、鉄心への巻線の組み付けに際して多数の接合箇所においてコイル線の端部同士を接合する必要があるため、その組み付けにかかる作業が煩雑になってしまう。しかも、各接合箇所においてコイル線同士の接合のためのスペースが必要になるため、電機子の大型化を招いてしまう。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、小型な電機子を簡素な手順で製造することのできる電機子の製造方法、および同電機子を提供することにある。
上記課題を解決するための電機子の製造方法は、鉄心と同鉄心に巻回された巻線とを有する電機子の製造方法において、前記鉄心における前記巻線が延設される部分において同鉄心の中心線に沿う方向に貫通する態様で前記中心線と直交する線に沿って並ぶ複数の貫通孔を有してなる前記鉄心を形成する第1工程と、前記第1工程の後に、前記貫通孔の内面に絶縁材料からなる絶縁層を形成する第2工程と、前記第2工程の後に、前記絶縁層が内面に形成された前記貫通孔をキャビティの一部とする態様での鋳造によって前記鉄心に前記巻線を一体成形する第3工程と、を有する。
上記製造方法によれば、鋳造によって巻線を成形することができるため、電機子の製造に際して巻線を構成するコイル線同士を多数の接合箇所において接合する作業が不要になる。そのため、コイル線同士を接合する接合箇所を多数有する比較例の電機子を製造する場合と比べて、電機子を簡素な手順で製造することができる。しかも、コイル線同士を接合する接合箇所を少なくしたり無くしたりすることができるため、その接合のためのスペースが不要になる分だけ、上記比較例の電機子と比べて電機子を小型化することができる。
前記課題を解決するための電機子は、鉄心と同鉄心に巻回された巻線とを有する電機子において、前記鉄心は、前記巻線が延設される部分において前記鉄心の中心線に沿う方向に貫通する態様で前記中心線と直交する線に沿って並ぶ複数の貫通孔と、絶縁材料からなるとともに前記複数の貫通孔の内面を覆う形状の絶縁層と、を有してなり、前記巻線は、前記絶縁層によって内面が覆われた前記貫通孔を埋める態様で延びる部分を有してなる。
上記構成によれば、貫通孔の内面に予め絶縁層を形成した状態の鉄心と、各貫通孔がキャビティの一部になっている巻線成形用の金型装置とを用いた鋳造によって、同鉄心に巻線を一体成形することができる。これにより、電機子の製造に際して巻線を構成するコイル線同士を多数の接合箇所において接合する作業が不要になる。そのため、コイル線同士を接合する接合箇所を多数有する比較例の電機子を製造する場合と比べて、電機子を簡素な手順で製造することができる。しかも、コイル線同士を接合する接合箇所を少なくしたり無くしたりすることができるため、その接合のためのスペースが不要になる分だけ、上記比較例の電機子と比べて電機子を小型化することもできる。
本発明によれば、小型な電機子を簡素な手順で製造することができる。
一実施形態のステータの(a)は平面図であり、(b)は側面図であり、(c)は底面図。 ステータコアの(a)は平面図であり、(b)は側面図。 ステータの図1(a)の3-3線に沿った断面図。 ステータの製造工程を示すフローチャート。 インサート成形用の金型装置の断面図。 アルミダイカスト鋳造用の金型装置の固定型の(a)は底面図であり、(b)は側面図。 同金型装置の可動型の(a)は側面図であり、(b)は平面図。 同金型装置の側面図。 ステータの孔配置部およびその周辺を示す断面図。 他の実施形態のステータの貫通孔およびその周辺を示す断面図。
以下、電機子の製造方法および同電機子の一実施形態について説明する。
本実施形態の電機子の製造方法および同電機子は電動機の固定子(ステータ)に適用される。
先ず、本実施形態のステータの構造について説明する。
図1(a)、図1(b)および図1(c)に示すように、ステータ10は、鉄心としてのステータコア11と、鉄心に巻回された巻線としてのステータコイル12とを有している。
図2(a)および図2(b)に示すように、ステータコア11は円筒状をなしている。このステータコア11は、詳しくは、中心孔を有する円板状の金属板が複数枚(例えば数百枚)積層された積層構造をなしている。各金属板は電磁鋼板(詳しくは、無方向性ケイ素鋼板)によって形成されている。
ステータコア11には、中心線Lの延びる方向(以下、中心線L方向)に貫通する貫通孔20が複数(本実施形態では、72個)設けられている。
ステータコア11において貫通孔20が設けられる部分(以下、孔配置部21)は、ステータコア11の周方向において等間隔で並ぶように12箇所定められている。各孔配置部21はステータコア11の中心線Lを中心とする円弧状をなしている。また、ステータコア11において隣り合う孔配置部21に挟まれた部分(以下、非配置部22)は、同ステータコア11の径方向において同一幅で直線状に延びる形状になっている。
各孔配置部21には、ステータコア11の径方向において一列で並ぶように6つの貫通孔20が設けられている。同一の孔配置部21に形成される6つの貫通孔20は、周方向において孔配置部21にぴったり納まるように設けられている。詳しくは、各貫通孔20は、中心線Lを中心とする断面円弧状であって、且つ、円弧状の孔配置部21における周方向の両端まで延びる断面円弧状をなしている。これにより、孔配置部21に形成される6つの貫通孔20は、ステータコア11の外周側に配置されるものほど断面形状における周方向長さが長くなっている。また、孔配置部21に形成される6つの貫通孔20は断面積が略同一になっている。
図1および図3に示すように、ステータコア11の表面には絶縁層23が設けられている。この絶縁層23は、各貫通孔20(図3)の内面とステータコア11の中心線L方向における両端面とを覆う形状をなしている。絶縁層23は、耐熱温度(具体的には、熱分解温度)が高く、且つ絶縁性を有する合成樹脂材料(本実施形態では、ポリベンゾイミダゾール)によって形成されている。
ステータコイル12は、集中巻のものであり、ステータコア11における非配置部22に複数回だけ巻回されたコイル状をなしている。ステータコイル12における貫通孔20を貫通する部分は、絶縁層23によって内面が覆われた貫通孔20を埋める態様で延びている。ステータコイル12は各部の断面積が同一になる態様で延設されている。本実施形態では、ステータコイル12の各部のうちの同一の孔配置部21において貫通孔20を埋める態様で延びる6本の部分の断面積が同一になるように、各貫通孔20の断面形状と絶縁層23の厚さとが定められている。また、ステータコイル12における上記ステータコア11の外部で2つの貫通孔20を繋ぐように延びる部分は、同ステータコア11の外面との間に絶縁層23を挟んだ状態で、同外面に沿って延びている。ステータコイル12はアルミニウムによって形成されている。
以下、本実施形態のステータ10を製造する際の各工程について、図4に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
図4に示すように、ステータ10を製造する際には先ず、第1工程が実行される。
この第1工程では、複数の貫通孔20を有するステータコア11(図2参照)が形成される。
第1工程の後には、第2工程が実行される。
この第2工程では、インサート成形により、ステータコア11の各貫通孔20の内面と同ステータコア11の中心線L方向における両端面とに上記絶縁層23が形成される。詳しくは、図5に示すように、固定型31と可動型32とからなるインサート成形用の金型装置30が用意される。そして、金型装置30の内部にステータコア11が組み込まれるとともに、その状態で同金型装置30の内部に溶融した合成樹脂材料が射出される。これにより、ステータコア11の表面に絶縁層23(図3参照)が形成される。
図4に示すように、第2工程の後には、第3工程が実行される。
この第3工程では、アルミダイカスト鋳造によって、ステータコイル12がステータコア11に一体成形される。
本実施形態では、図6に示す第1型41と図7に示す第2型42とからなるアルミダイカスト鋳造用の金型装置40が用意される。
図6(a)および図6(b)に示すように、第1型41は有蓋円筒状をなしている。この第1型41における蓋壁41Aの内面には、複数本(本実施形態では36本)の形成溝41Bが設けられている。これら形成溝41Bは、ステータコイル12のコイル線のうちの上記ステータ10の中心線L方向における一方の壁部から突出している部分(図1(a)参照)と同一形状になっている。
図7(a)および図7(b)に示すように、第2型42は有底円筒状をなしている。この第2型42における底壁42Aの内面には、複数本(本実施形態では42本)の形成溝42Bが設けられている。これら形成溝42Bは、ステータコイル12のコイル線のうちの上記ステータ10の中心線L方向における他方の壁部から突出している部分(図1(c)参照)と同一形状になっている。
図8に示すように金型装置40の内部にステータコア11を組み込むことにより、第1型41の形成溝41B(図6(a)参照)と第2型42の形成溝42B(図7(b)参照)とがステータコア11の各貫通孔20(図2(a)参照)によって連通された状態になる。この状態では、第1型41の形成溝41B、第2型42の形成溝42B、およびステータコア11の各貫通孔20によって、金型装置40の内部に前記ステータコイル12の外形と同一形状のキャビティが区画形成される。
第3工程では、金型装置40の内部にステータコア11が組み込まれるとともに、その状態で同金型装置40の内部にダイカスト材(詳しくは、溶融アルミニウム)が射出される。これにより、アルミニウムからなるステータコイル12がステータコア11に一体成形される。
このように本実施形態では、第1工程、第2工程、第3工程を通じて、ステータ10が製造される。
以下、本実施形態のステータ10による作用について説明する。
本実施形態のステータ10では、ステータコア11の各貫通孔20をキャビティの一部とする態様でのアルミダイカスト鋳造によって、同ステータコア11にステータコイル12が一体成形される。これにより、ステータ10の製造に際して、ステータコイルを構成するコイル線同士を多数の接合箇所において接合するといった煩雑な作業が不要になっている。そのため、コイル線同士を接合する接合箇所を多数有する比較例のステータを製造する場合と比べて、ステータ10を簡素な手順で製造することができる。しかも、本実施形態のステータ10では、ステータコイル12を構成するコイル線同士を溶接等によって接合する接合箇所が無い。そのため、コイル線同士の接合のためのスペースが不要になる分だけ、上記比較例のステータと比べて、ステータ10を小型化することができる。
鋳造によってステータコイルをステータコア11に一体成形するためには、同ステータコイルの成形に際して絶縁層23が溶けることのないように、ステータコイルの形成材料の融解温度を絶縁層23の形成材料の耐熱温度(本実施形態では、熱分解温度)よりも低くすることが望ましい。
アルミダイカスト鋳造においてダイカスト材として用いられるアルミニウムの溶融温度(660.3度)は、ステータコイルの形成材料として多用される「銅」の溶融温度(1085.0度)よりも低い。本実施形態では、そうしたアルミニウムをダイカスト材として利用するアルミダイカスト鋳造によってステータコイル12が成形される。そのため、ステータコイルの形成材料として「銅」が用いられる場合と比較して、絶縁層23の形成材料の耐熱温度よりもステータコイルの形成材料の融解温度を低くするといった構成を容易に実現することができる。したがって、鋳造によってステータコイル12をステータコア11に一体成形する第3工程を容易に実現することができる。
ステータコア11における上記ステータコイル12が巻回された非配置部22(図2)を通る磁力は、同非配置部22の断面積、詳しくは各部の断面積のうちの最小値によって定まる。そのため、非配置部22に磁力を通すうえで同非配置部22を無駄なく利用するためには、非配置部22の形状を同一の断面積で延びる形状にすることが好ましい。本実施形態のステータ10における非配置部22は、そうした形状になっている。
一方、ステータコア11においてステータコイル12のコイル線を貫通させる態様で配設可能な部分は、隣り合う非配置部22に挟まれた部分である孔配置部21になる。この孔配置部21は、中心線Lを中心とする円弧状をなしている。そして、電動機のトルクアップを図るためには、ステータコア11の孔配置部21におけるステータコイル12(詳しくは、そのコイル線)の占積率を高くして、同コイル線の巻回し量を多くすることが好ましい。
本実施形態では、図2(a)に示すように、ステータコア11の径方向に一列で並ぶ6つの貫通孔20が、円弧状の孔配置部21にぴったり納まるように設けられている。具体的には、孔配置部21に形成される6つの貫通孔20は、いずれも中心線Lを中心とする断面円弧状をなしており、ステータコア11の外周側に配置されるものほど断面形状における周方向長さが長くなっている。これにより本実施形態によれば、ステータコア11におけるステータコイル12を配置可能な部分である孔配置部21を効率良く利用する態様で、同ステータコア11に貫通孔20を設けることができ、同貫通孔20を利用してステータコイル12を設けることができる。
図9に示すように、同一の孔配置部21に形成された6つの貫通孔20の内部には、同一のステータコイル12の一部をなすコイル線が各別に形成される。ステータコイル12の最大電流量は、同ステータコイル12を構成するコイル線の各部の断面積のうちの最小値によって定まる。そのため、孔配置部21に複数のコイル線を形成するうえで同孔配置部21を無駄なく利用するためには、それらコイル線の断面積を同一にすることが好ましい。
本実施形態では、ステータコイル12の各部のうち、同一の孔配置部21において貫通孔20を埋める態様で延びる6本の部分の断面積が同一になっている。これにより、ステータコイル12を構成するコイル線の各部のうちのステータコア11を貫通する6本の部分については同一の断面積にすることができるため、同コイル線が無駄に太い部分をなくすことができる。したがって、ステータコア11においてステータコイル12を配置可能な部分である円弧状の孔配置部21の全体を効率良く利用する態様で、コイル線を設けることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下に記載する効果が得られる。
(1)ステータ10を簡素な手順で製造することができる。しかも、ステータ10を小型化することができる。
(2)アルミダイカスト鋳造を通じてステータコイル12を成形するようにした。そのため、鋳造によってステータコイル12をステータコア11に一体成形する第3工程を容易に実現することができる。
(3)ステータコア11の各貫通孔20の断面形状を、中心線Lを中心とする円弧状にした。そのため、ステータコア11におけるステータコイル12を配置可能な部分である孔配置部21を効率良く利用する態様で、同ステータコア11にステータコイル12を設けることができる。
(4)同一の孔配置部21に形成される6つの貫通孔20の断面形状における周方向の長さを、ステータコア11の外周側に配置される貫通孔20ほど長くした。そのため、ステータコア11の孔配置部21を効率良く利用する態様で、同ステータコア11にステータコイル12を設けることができる。
(5)ステータコイル12の各部のうち、同一の孔配置部21において貫通孔20を埋める態様で延びる6本の部分の断面積を同一にした。そのため、ステータコア11においてステータコイル12を配置可能な部分である円弧状の孔配置部21の全体を効率良く利用する態様で、コイル線を設けることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・ステータコア11の表面に絶縁層23を形成する第2工程は、任意に変更することができる。例えば、第2工程において、溶融した合成樹脂材料を溜めた溶融樹脂槽にステータコアを浸けることによって絶縁層を形成するようにしてもよい。その他、第2工程において、予め成形された絶縁部材をステータコアに取り付けることによって絶縁層を形成することなども可能である。この場合には、絶縁層の形成材料として、合成樹脂材料以外の材料(セラミックなど)を採用することができる。
・ステータコア11に形成される各貫通孔20の形状は任意に変更することができる。
・一つの貫通孔20に二本のコイル線が貫通する態様で、ステータコイルを形成するようにしてもよい。そうしたステータの一例を図10に示す。図10に示す例では、各貫通孔50の内部にステータコア51の径方向(図10の上下方向)に延びる隔壁53が形成されている。この隔壁53によって、各貫通孔50の内部は、周方向において二つの貫通孔50A,50Bが並ぶように仕切られている。この隔壁53は、第2工程において、絶縁層23と同一の形成材料で同絶縁層23と一体に形成することができる。本例では、第3工程において、各貫通孔50を構成する二つの貫通孔50A,50Bをキャビティの一部とする態様でのアルミダイカスト鋳造によって、ステータコイル52を成形するようにすればよい。
・ステータコイル12を、ダイカスト鋳造によって成形することに代えて、低圧鋳造や重力鋳造によって成形するようにしてもよい。
・ステータコイル12の形成材料として、「銅」を採用することができる。
・上記実施形態にかかる電機子の製造方法や同電機子は、分布巻のステータコイルを有するステータにも適用することができる。
・上記実施形態にかかる電機子の製造方法や同電機子は、ブラシモータの回転子(ロータ)にも適用することができる。
10…ステータ、11…ステータコア、12…ステータコイル、20…貫通孔、21…孔配置部、22…非配置部、23…絶縁層、30…金型装置、31…固定型、32…可動型、40…金型装置、41…第1型、41A…蓋壁、41B…形成溝、42…第2型、42A…底壁、42B…形成溝、50,50A,50B…貫通孔、51…ステータコア、52…ステータコイル、53…隔壁。

Claims (4)

  1. 鉄心と同鉄心に巻回された巻線とを有する電機子において、
    前記鉄心は、前記巻線が延設される部分において前記鉄心の中心線に沿う方向に貫通する態様で前記中心線と直交する線に沿って並ぶ複数の貫通孔と、絶縁材料からなるとともに前記複数の貫通孔の内面を覆う形状の絶縁層と、を有してなり、
    前記複数の貫通孔の各々は、前記鉄心の周方向に間隔を置いて前記中心線と直交する方向に延びる一対の内側面と、前記中心線と直交する方向に間隔を置いて前記中心線を中心とする断面円弧状で前記周方向に延びる一対の内周面と、によって区画されており、
    前記複数の貫通孔の断面形状における周方向長さは、前記鉄心の外周側に配置される前記貫通孔ほど長くなっており、
    前記巻線は、前記絶縁層によって内面が覆われた前記貫通孔を埋める態様で延びる部分を有してなり、
    前記巻線の各部のうちの前記複数の貫通孔を各別に埋める態様で延びる複数の部分の断面積は同一になっていることを特徴とする電機子。
  2. 前記巻線は、アルミニウムからなる
    請求項1に記載の電機子。
  3. 請求項1または2に記載の電機子を製造する製造方法において、
    前記複数の貫通孔を有してなる前記鉄心を形成する第1工程と、
    前記第1工程の後に、前記貫通孔の内面に絶縁材料からなる前記絶縁層を形成する第2工程と、
    前記第2工程の後に、前記絶縁層が内面に形成された前記貫通孔をキャビティの一部とする態様での鋳造によって前記鉄心に前記巻線を一体成形する第3工程と、を有することを特徴とする電機子の製造方法。
  4. 前記第3工程における前記鋳造は、アルミダイカスト鋳造である
    請求項3に記載の電機子の製造方法。
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