JP2023050375A - 移植機 - Google Patents

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昌実 村並
Masami Muranami
暢宏 山根
Nobuhiro Yamane
幸太 東
Kota Azuma
昭雄 田崎
Akio Tazaki
弘喜 中島
Hiroyoshi Nakajima
僚太 周防
Ryota Suo
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

【課題】着座検知センサが作業者の着座を検出している状態で、機体が畝端に到達するとエンジンを停止させる移植機がある。然しながら、作業者が苗供給装置側に身を乗り出して作業座席の端付近に荷重がかかると、着座検知センサが作業者の着座を検知できず移植機が畝端に到達しても停止しないことがあった。そこで、作業者の着座を適確に検出する移植機を提供する。【解決手段】作業座席46の植付装置側端部下方位置に設けた機体左右方向の回動支持ピン508よりも植付装置から離れた位置に着座検知センサ195を設けた移植機において、座席フレーム500の植付装置側に前後方向に複数の位置調節保持凹部504を形成した座席位置調節用長孔502を設け、回動支持ピン508を座席位置調節用長孔502内に配置して複数の位置調節保持凹部504に保持させて作業座席46の前後位置を調節する。【選択図】図11

Description

本発明は、玉葱やレタス等の野菜苗を圃場に移植する移植機に関する。
従来、作業者が進行方向に背を向けて作業座席に着座して苗供給装置に苗を投入し、投入された苗を苗植付装置で植え付ける移植機がある。そして、作業座席に設けた着座検知センサが作業者の着座を検出している状態で、機体が畝端に到達するとエンジンを停止させてその場で停止する機構が設けられている。(特許文献1)。
特開2020-184949号公報
しかしながら、作業者が苗供給装置側に身を乗り出して作業座席の前端付近に荷重がかかると、着座検知センサが作業者の着座を検知できず移植機が畝端に到達しても停止しないような事態が発生していた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、作業者の着座を適確に検出する移植機を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、走行車体40に植付装置42と該植付装置42に向かって作業者が着座する作業座席46を設け、作業座席46の座席支持部材506の植付装置42側端部下方位置に設けた機体左右方向の回動支持ピン508を回動支点として作業座席46を回動自在とし、該回動支持ピン508よりも植付装置42から離れた位置に作業座席46に作業者が着座していることを検知する着座検知センサ195を設けた移植機であって、走行車体40に基部を固定した座席フレーム500の植付装置42側に前後方向に複数の位置調節保持凹部504を形成した座席位置調節用長孔502を設け、作業座席46の回動支持ピン508を座席位置調節用長孔502内に配置して複数の位置調節保持凹部504に保持させることにより作業座席46の前後位置を調節する構成とした移植機である。
請求項1記載の発明によれば、走行車体40に基部を固定した座席フレーム500の植付装置42側に前後方向に複数の位置調節保持凹部504を形成した座席位置調節用長孔502を設け、作業座席46の回動支持ピン508を座席位置調節用長孔502内に配置して複数の位置調節保持凹部504に保持させることにより作業座席46の前後位置を調節する構成としたので、作業者が作業座席46の植付装置42寄りに着座しても作業座席46の反対側が浮き上がりにくくなり、着座検知センサ195が作業者の着座を適確に検知できる。
請求項2記載の発明は、座席位置調節用長孔502を植付装置42側程低くなる円弧状とした請求項1に記載の移植機である。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の作用効果に加えて、座席位置調節用長孔502を植付装置42側程低くなる円弧状としたので、回動支持ピン508を植付装置42に最も近い位置調節保持凹部504に保持させると、作業座席46が植付装置42に最も近い位置に調節されると共に、作業座席46が低くなり、背の低い作業者にとって植付装置42に対する作業性がとても良い。
また、座席位置調節用長孔502が円弧状であるから、作業座席46に作業者が着座したままでも、作業座席46を持って回動支持ピン508を位置調節保持凹部504から外して座席位置調節用長孔502の円弧に沿って容易に前後スライドでき、作業座席46前後移動調節が容易に行える。
請求項3記載の発明は、座席フレーム500上部の座席装着枠501の植付装置42側に座席位置調節用長孔502を設け、該座席位置調節用長孔502よりも植付装置42から離れた位置に着座検知センサ195を設けると共に、作業座席46の座席支持部材506に着座検知センサ195を押圧する押圧部材510を設けた請求項1または請求項2に記載の移植機である。
請求項4記載の発明は、走行車体40に植付装置42と該植付装置42に向かって作業者が着座する作業座席46を設け、作業座席46の座席支持部材506の植付装置42側端部下方位置に設けた機体左右方向の回動支持ピン508を回動支点として作業座席46を回動自在とし、該回動支持ピン508よりも植付装置42から離れた位置に作業座席46に作業者が着座していることを検知する着座検知センサ195を設けた移植機であって、走行車体40に基部を固定した座席フレーム500の植付装置42側に位置決めピン525を設け、回動支持ピン508に植付装置42から離れる方向に延設したスライドプレート521を枢支し、該スライドプレート521に複数の位置調節保持凹部504を有する前後方向の長孔520を設け、該長孔520内に位置決めピン525を配置して複数の位置調節保持凹部504に保持させることにより作業座席46の前後位置を調節する移植機である。
請求項4記載の発明によれば、走行車体40に基部を固定した座席フレーム500の植付装置42側に位置決めピン525を設け、回動支持ピン508に植付装置42から離れる方向に延設したスライドプレート521を枢支し、該スライドプレート521に複数の位置調節保持凹部504を有する前後方向の長孔520を設け、該長孔520内に位置決めピン525を配置して複数の位置調節保持凹部504に保持させることにより作業座席46の前後位置を調節するので、作業者が作業座席46の植付装置42寄りに着座しても作業座席46の反対側が浮き上がりにくくなり、着座検知センサ195が作業者の着座を適確に検知できる。
また、作業座席46を前後位置調節すべく位置決めピン525を何れの位置調節保持凹部504に係合させても、作業座席46の支持部材が作業座席46から植付装置42側に突出しないので、苗移植作業時に邪魔にならず作業性が良い。
請求項5記載の発明は、位置決めピン525よりも植付装置42から離れた位置で位置決めピン525と上下位置が異なる位置に姿勢保持ピン526を座席フレーム500に設け、位置決めピン525が何れかの位置調節保持凹部504に係合している時、該姿勢保持ピン526が位置調節保持凹部504外の上下幅の狭い長孔520に位置する請求項4に記載の移植機である。
請求項5記載の発明によれば、請求項4に記載の発明の作用効果に加えて、位置決めピン525よりも植付装置42から離れた位置で位置決めピン525と上下位置が異なる位置に姿勢保持ピン526を座席フレーム500に設け、位置決めピン525が何れかの位置調節保持凹部504に係合している時、該姿勢保持ピン526が位置調節保持凹部504外の上下幅の狭い長孔520に位置するので、作業者の着座姿勢にかかわらず作業座席46のがたつきを防止でき、着座検知センサ195の誤検知を防止できる。
請求項6記載の発明は、作業座席46に作業者が着座すると座席フレーム500が縮小する構成とし、該座席フレーム500の縮小を検出して作業者の着座を検出する第2着座検知センサ550を設け、着座検知センサ195と第2着座検知センサ550の少なくとも片方が作業者の着座を検出すれば、作業者が着座していると判定する請求項1~請求項5の何れか1項に記載の移植機である。
請求項6記載の発明によれば、請求項1~請求項5の何れか1項に記載の発明の作用効果に加えて、着座検知センサ195と第2着座検知センサ550の少なくとも片方が作業者の着座を検出すれば、作業者が着座していると判定するので、作業者の着座姿勢や着座検知センサ195と第2着座検知センサ550の何れか片方の故障にかかわらず、作業者の着座を適確に検知できる。
本発明の実施形態にかかる移植機の左側面図 同上移植機の右側面図 同上移植機の背面図 同上移植機の正面図 同上移植機の平面図 同上移植機の機体前側の要部斜視図 同上移植機の機体前側の要部平面図 同上移植機の機体前側の要部斜視図 同上移植機の機体前側の要部側面図 同上移植機の機体後側の要部斜視図 同上移植機の要部側面図 同上移植機の電気回路図 本発明の他の実施形態にかかる移植機を示す要部側面図 本発明の他の実施形態にかかる移植機を示す要部側断面図 同上他の実施形態を示す電気回路図 本発明の他の実施形態にかかる移植機を示す要部側面図 本発明の実施形態の要部斜視図 本発明の実施形態の要部平面図 本発明の実施形態の要部斜視図 本発明の実施形態の要部平面図 本発明の他の実施形態を示す要部平面図 本発明の実施形態の要部背面図 本発明の実施形態の要部背面図 本発明の他の実施形態を示す作用説明用の要部斜視図
以下、図面に基づき、本発明の好ましい実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態の移植機の一例として苗を移植する移植機10を示す左側面図であり、図2は右側面図、図3は背面図、図4は正面図であると共に、図5は平面図である。
なお、以下の説明では、操縦ハンドル47を配置した側を後とし、その反対側、すなわちエンジン41を配置した側を前とする。そして、機体前側に向かって右手側を右とし、左手側を左とする。
本実施の形態の移植機10は、図1から図5に示すとおり、機体を前進走行可能とする走行車体40と、走行車体40の後部に設けた歩行操縦用の操縦ハンドル47と、圃場に苗を植え付ける植付装置42と、植付装置42に苗を供給する苗供給装置43を備えている。
走行車体40は、機体前部にミッションケース39を設け、該ミッションケース39の前側に駆動装置であるエンジン41を設ける。前記ミッションケース39の左右両側の機体後側下部には、後輪44の左右位置を変更するトレッド調節が可能な車軸を覆う車軸カバー101が各々連結され、該車軸カバー101の機体外側端部には、機体後側に設ける後輪44に駆動力を伝動する走行伝動ケース38を各々上下回動可能に装着する。
そして、前記ミッションケース39から伝動されて植付装置42及び苗供給装置43に駆動力を分岐供給する伝動ケース26に、少なくとも該伝動ケース26の左右側面と背面を覆うベースプレート400を設け、該ベースプレート400の後部にフレームステー401をボルト等の固定部材を介して着脱可能に設ける。そして、該フレームステー401に、機体後側上方に向かって円弧を描く形状で突出するハンドルフレーム402を設け、該ハンドルフレーム402の後部には、車高の上下調節や走行及び植付作業の伝動の入切等を操作する操縦部ユニット403を設けると共に、苗の植付を行わない移動時等に作業者が機体を操作する際に把持する操縦ハンドル47を設ける。該操縦ハンドル47はハンドルフレーム402を中心として機体左右方向で且つ機体後方に向かって屈曲する形状であり、左右の後部側には、前記後輪44への伝動を入切するサイドクラッチ操作レバー405を各々設けている。また、操縦ハンドル47のうち、左右どちらか一側には、エンジン41の出力を増減操作する第1スロットルレバー406を設ける。
そして、前記操縦ハンドル47の左右間には、操縦パネル47aを設け、該操縦パネル47aに、昇降用油圧シリンダ300を伸縮操作して走行車体40の車高を調節する車高調節レバー123と、左右の走行伝動ケース38及び伝動ケース26への駆動力の伝動を入切する主クラッチレバー125と、エンジン41の始動の可否を切り替えると共に停止操作を行う第1エンジンスイッチ407と、走行車体40の走行伝動を移動速、植付作業速、走行中立及び後進のいずれかに切り替える主変速レバー150を設ける。
エンジン41の始動を許可するときは、作業者は該第1エンジンスイッチ407を押し込んで回転させて入位置に操作する。これにより、エンジン41の始動操作が行われると、エンジン41が始動する。なお、エンジン41の始動は、セルスタータを用いるものでも、リコイルスタータを用いるものでもよい。また、エンジン41以外の駆動装置、例えば電動モータで作動するものであるときでも、第1エンジンスイッチ407が入位置にあるときに電動モータへの通電が行われて始動する構成とする。
エンジン41を停止させるときは、作業者が前記第1エンジンスイッチ407を軽く押し込むと、内装されたトルクバネ(図示省略)の力で切位置に切り替わり、これによりエンジン41が停止状態になる。
切操作時は第1エンジンスイッチ407を軽く押し込むだけでよいので、走行及び植付を即座に止めることができる。これにより、畝端に到達したときにすぐに走行と植付が停止するので、畝でない箇所での苗の植付動作が防止され、余分に消費される苗が減少する。また、次の植付作業を行う畝に機体を移動させる際、余分な移動が生じないので、燃料消費や作業時間が軽減される。
前記操縦ハンドル47の機体前側で、且つ伝動ケース26の上部には、後述する、作業者が投入する苗を左右の植付ホッパ20a,20bに搬送する苗供給装置43が設けられている。該苗供給装置43の後部と、ハンドルフレーム402の後側上部で且つ操縦パネル47aの前側に設ける補強連結ステー151に亘って、操縦ハンドル47及び苗供給装置43付近の強度を向上させると共に振動を低減させる、前後方向の補強フレーム152を設ける。
そして、該補強フレーム152の前後間に、側面視L字形状の回動支持プレート153を、背面視で機体左右他側(機体右側)に向けて突出する姿勢で装着する。該回動支持プレート153は、機体左右他側が開放されており、この開放側に、視認回動アーム154の基部を回動可能に装着する。なお、該視認回動アーム154は、機体左右一側(機体左側)にはハンドルフレーム402に接触するまで回動可能とし、機体左右他側には回動支持プレート153に接触する位置まで回動可能とする。言い換えれば、回動支持プレート153は、視認回動アーム154を機体左右他側方向に回動させたとき、苗供給装置43と視認回動アーム154が略平行、乃至機体外側に向かう下り傾斜姿勢となる位置で、機体下部側に位置する回動規制部153aにより回動を規制することになる。
なお、視認回動アーム154が設けられる部分の下方には、機体左右他側の植付ホッパ20bを昇降させる左右他側の上下動機構21が上下回動可能に配置されているが、回動規制部153aに接触するまで機体左右他側に回動させた視認回動アーム154は、最大限上方回動した上下動機構21よりも機体上方に位置する配置構成とする。
前記視認回動アーム154の端部側には、走行車体40の進行方向上、即ち機体前側の景色が映り込ませ、後述する作業座席46、及びフロアステップ122に、走行車体40の進行方向に背を向けて搭乗する作業者が視認する、視認部材155を回動可能に設ける。より具体的には、該視認部材155は、機体後側にボール状の連結体(図示省略)を有し、このボール状の連結体を視認回動アーム154側の連結穴部(図示省略)にねじ込み、回転及び角度調節自在に構成されている。
前記視認部材155は、ミラー155aとすると装着するだけで機体前側の景色を映すことができるので、装着によるコストの上昇が抑えられる。なお、苗の植付作業を行う圃場では、作業時間帯や作業場所によっては太陽光や周辺の照明の反射により見づらくなることが考えられるので、ミラー155aの上側にシェード体(図示省略)等を装着可能とするとよい。
上記構成では、視認回動アーム154を前後方向の回動軸を中心に、機体左右方向に円弧状に回動させ、視認部材155の左右位置及び上下高さを変更することができるので、作業者の作業姿勢や作業者の体格に合わせて、視認部材155に映る機体前方の景色を見やすくすることができる。これにより、作業者は苗の植付作業を終了する畝端への接近や、進路上の障害物の有無等を確実に発見できるので、畝以外の箇所で苗を無駄に植えてしまうことや、障害物との接触で走行車体40が破損することが防止される。
また、作業者は進行方向に背を向け、機体後側に配置される苗供給装置43に苗を投入する必要があるが、機体前側の様子を見るべく背後を向く必要がなくなるので、苗の供給が途切れ、植付ホッパ20a,20bが圃場に苗を植え付けない、所謂欠株が発生することが防止される。
これにより、作業者は欠株の発生箇所に苗を手作業で植える必要が無く、作業者の労力が軽減される。
そして、収納時等、機体左右一側に向けて視認回動アーム154を回動させると、視認回動アーム154は機体の左右一側端部よりも機体内側に位置し、且つ機体の左右幅内に収まる構成となるので、収納場所で視認装置157が引っ掛かり、破損することが防止される。
また、非使用時等に、機体左右他側の回動規制部153aに向けて最大限視認回動アーム154を回動させても、視認回動アーム154は上下動機構21と干渉しない上方位置に位置するので、視認回動アーム154が上下動機構21との接触で破損することが防止される。
さらに、視認部材155は、基部側が補強フレーム152の前後間に設けられているので、機体の振動が視認部材155に伝わりにくく、視認部材155に映る景色が視認しやすくなる。
また、ハンドルフレーム402と苗供給装置43を補強フレーム152で連結することにより、機体の強度の向上が図られる。
なお、視認回動アーム154の回動支持プレート153への取付はダブルナットとし、外れることや自重で下方回動することを防止しつつ、作業者の回動操作では軽い力で回動する取付方とすると、調節作業が容易で、且つ工具が無くても行える。
前記ミッションケース39の機体前側で且つ左右両側には、正面断面視でコの字形状のバンパー支持フレーム108を機体前側に突出させて設ける。そして、該左右のバンパー支持フレーム108の前方には、機体前側に突出するバンパー109を設ける。
なお、バンパー109は、板体の機体前側と左右両側を下方に折り曲げたバンパープレート109aと、該バンパープレート109aの上面に着脱可能なフロントウエイト109bと、バンパープレート109aから左右方向に延びるバンパーロッド109cで構成している。該フロントウエイト109bは、鉄等の比較的重量があり且つ硬度の高い素材の塊で構成し、バンパープレート109aよりも機体前側に突出する形状とする。
これにより、重量と硬度を有する塊であるフロントウエイト109bが最も機体前方に突出するので、障害物に接触したときにバンパープレート109aまで損傷が及ぶことを防止できる。
前記左右のバンパー支持フレーム108の機体前側で、且つ機体下部側には機体下側が開口部となる凹部(図示省略)を形成し、これらの凹部に、機体左右方向を長手方向とする前部梁フレーム110を差し込んで固定する。
該前部梁フレーム110を設けることにより、左右のバンパー支持フレーム108とミッションケース39とで機体前側にも四角形にフレームが組み上げられるので、機体前側の強度が向上する。特に、バンパー109が障害物に接触した際、前部梁フレーム110に左右のバンパー支持フレーム108を差し込んで固定しているので、左右のバンパー支持フレーム108の後部側に破損や衝撃が伝播しにくくなる。
また、ミッションケース39を機体に組み付ける際、左右のバンパー支持フレーム108の凹部を前部梁フレーム110に差し込んでから左右方向に移動させることにより、ミッションケース39の前後位置を固定したうえで左右位置を調節できるので、ミッションケース39の取付位置のずれにより組立作業が滞ることが防止される。
なお、前記ミッションケース39の前側で且つ左右一側に前記エンジン41の後部を積載し、エンジン41の前部は、前部梁フレーム110の左右中央部付近に配置するエンジンマウントに積載する構成とするが、エンジン41が配置される側のバンパー支持フレーム108とエンジン41は、上下方向に間隔を空けて配置する構成とする。即ち、バンパー支持フレーム108は、エンジン41を下方から受ける部材ではない。
上記構成により、バンパー109が障害物に接触したときの衝撃が、バンパー支持フレーム108からエンジン41に伝播することを防止できるので、エンジン41が破損することや、衝撃により作動不良を起こすことを防止できる。
また、バンパー支持フレーム108が衝撃で変形しても、エンジン41の積載状態に影響を及ぼしにくい構成となり、バンパー109が破損してもエンジン41の動力で作業や移動を行うことができる。
そして、前記バンパープレート109aの左右両側には、バンパーロッド109cを装着する左右方向の凹部を有するステップ支持プレート111を各々装着する。該左右のステップ支持プレート111は、前記前部梁フレーム110の機体後側で且つ左右両側に各々設ける補強アーム112を介して支持する構成とする。
該左右のステップ支持プレート111の上面は平坦であり、走行車体40の機体左右一側、即ち機体左側においては、作業者が機体前側から乗り降りする際に足を乗せる前側搭乗ステップ113の機体前側部分を装着する。一方、機体左右他側、即ち機体右側には、植付ホッパ20a,20bが植え付ける苗同士の前後間隔、所謂株間を設定する、株間主変速レバー801と株間副変速レバー802、及び主変速レバー150が植付速に操作されているときに、第1植付速または第2植付速を選択する植付変速レバー803を支持する、株間切替カバー114を形成する。
該前側搭乗ステップ113は、機体前側で且つ上下方向下側に位置する下部足載せ部113aと、下部足載せ部113aよりも機体後側で且つ上下方向上側に位置する上側足載せ部113bと、下部足載せ部113aと上側足載せ部113bの上下間に位置し、機体外側方向に向かって捻れて傾斜する中間傾斜部113cで構成される。下部足載せ部113aの表面には、滑り止め突起を複数形成するものとし、中間傾斜部113cは、乗り降りの際に作業者が足を心理的に乗せにくい傾斜角度で、且つ下部足載せ部113aと上側足載せ部113bの間で移動するときに跨いで通過される前後長さとする。
一方、該株間切替カバー114は、機体前側で且つ上下方向下側に位置する下側台部114aと、下側台部114aよりも機体後側で且つ上下方向上側に位置する上側台部114bと、下側台部114aと上側台部114bの上下間に位置し、機体外側方向に向かって捻れて傾斜すると共に、株間主変速レバー801と株間副変速レバー802、及び主変速レバー150が各々移動する移動溝を形成したレバー装着部114cで構成される。
なお、前記前側搭乗ステップ113と株間切替カバー114は左右対称な形状であり、機体左右一側に設けるものを株間切替カバー114とし、機体左右他側に設けるものを前側搭乗ステップ113としてもよい。
そして、前記上側足載せ部113b及び上側台部114bの機体後側には、機体側方から作業者が乗り降りすると共に、作業時の足場となる側部ステップ118を各々設ける。該側部ステップ118は、枠内に縦横に板体を配置して複数の空間部を形成しており、作業者の靴底に付着した土を下方に落下させる構成とする。また、前記左右の側部ステップ118の左右間には、搭乗する作業者の足場となる中央ステップ119を着脱可能に設ける。
以上により、フロアステップ122が構成される。
前側搭乗ステップ113、株間切替カバー114、左右の側部ステップ118及び中央ステップ119の取付は、各々独立して行う、即ち、一つの取付部材(ボルト等)で共締めしないものとする。これにより、部分的なメンテナンス作業時に各ステップ構成体を取り外す際、別のステップ構成体を取り外す必要が無く、メンテナンス作業の能率が向上する。
前記前側搭乗ステップ113の前側下部には、前側搭乗ステップ113への乗り降りの際に作業者が足を乗せる、乗降補助機構170を装着する。該乗降補助機構170は、機体外側に位置する、側面視でL字形状であり、屈曲部分より機体下側に機体前方に突出する第1突出部171aを有する外側支持アーム171と、機体内側に位置する、正面視でL字形状であり、屈曲部分より機体下側に機体外側に突出する第2突出部172aを有する内側支持アーム172と、第1突出部171aと第2突出部172aに亘って設ける乗降補助ステップ173で構成する。
前記外側支持アーム171は、ステップ支持プレート111と共に、共締めボルト174…で共締めして走行車体40に装着する。また、前記内側支持アーム172は、バンパープレート109aと共に、共締めボルト174…で共締めして走行車体40に装着する。
これにより、共締めボルト174…で複数の部材を締め込む構成となるので、走行車体40の機体前側付近の強度の向上が図られ、作業者の乗り降りの際に係る荷重による耐久性の低下が軽減される。
また、乗降補助ステップ173を設けたことにより、畝の高さ等に合わせて走行車体40の車高を高くしていても、作業者は乗降補助ステップ173に足を乗せ、前側搭乗ステップ113の下側足載せ部113aに足を段階的に載せて乗り込むと共に、逆の動作により降りることができるので、乗り降りの際に足を高く上げる必要や、多少なりとも飛び降りる必要が無く、作業者の身体への負担が軽減される。
そして、乗降補助ステップ173を、第1突出部171aと第2突出部172aに亘って設けたことにより、乗降補助ステップ173の左右幅内に外側支持アーム171と内側支持アーム172が位置しないので、作業者の足が外側支持アーム171と内側支持アーム172に接触することが防止される。
一方、走行車体40の車高を下降させたときや植付作業中は、前記乗降補助機構170は不要になるだけでなく、車高によっては畝面や畝の法面に接触して畝を崩し、苗の植付精度を低下させるおそれがある。
これを防止すべく、外側支持アーム171と内側支持アーム172の基部をダブルナット(図示省略)で装着し、共締めボルト174…を回動支点として外側支持アーム171と内側支持アーム172を回動可能に装着して、乗降補助機構170を上下回動可能に構成するとよい。
上記構成により、不要な時には乗降補助機構170を畝面から離間する上方に回動させることができるので、乗降補助機構170が畝を崩すことが防止され、苗の植付精度が維持される。
図1から図8に示すとおり、前記株間切替カバー114の下部には、自重により下方回動して畝面に接触し、走行車体40が畝の端に到達して接地しなくなるとさらに下方回動し、圃場端に到達したことを作業者に知らせる報知装置181を作動させる、畝端センサ182を支持する、畝端センサステー182aを設ける。該報知装置181は、走行車体40の各部に装着するブザーやランプ、あるいは、作業者の情報端末(タブレット、スマートフォン等)に通知する通信装置とする。
該畝端センサ182は、センサアーム183を回動可能に設け、該センサアーム183の下部に畝面接地ローラ184を回転可能に装着し、センサアーム183を下方に付勢する接地付勢スプリング185を設けると共に、センサアーム183の基部には、所定角度以上になると入(あるいは切)になる畝端検知スイッチ186を設けて構成する。該接地付勢スプリング185は、長孔に沿って角度調節可能な検知調節プレート187に上端部側を装着し、畝高さに合わせて作動する角度を変更可能に構成する。
この畝端センサ182は、苗の植付作業走行の開始時、走行車体40の車高調整により畝面に接地させる。回転自在な畝面接地ローラ184を接地させていることにより、畝面を崩しにくく、且つ微細な凹凸を均すことができ、苗の植付精度の向上が図られる。
そして、走行車体40が前進を続けて畝の端部に到達し、畝面接地ローラ184が畝面に接触しなくなると、接地付勢スプリング185の付勢力と、センサアーム183と畝面接地ローラ184の自重により、センサアーム183が下方回動して、畝端検知スイッチ186が押されない状態となる。畝端検知スイッチ186が押されなくなると、報知装置181に通電されることにより、報知装置181が作動し、作業者に走行車体40の機体前端付近が畝端に到達したことを報知する。
なお、畝端センサ182が畝端を検知した時点では、畝にはまだ数株分の植付スペースが残っているので、作業者は機体を即座に停止させるのではなく、残りの植付スペースに植え付けられる数の苗を苗供給装置43に投入しつつ、停止操作を準備する。
これにより、作業者は背後を振り返ることなく畝端への接近を知ることができるので、苗を畝上に植え付け終えるタイミングで機体を停止させることができ、余分な走行による燃料の消費や、次の作業条への移動距離が長くなることが防止される。
また、畝端が近付いた際、苗供給装置43に投入する苗の数を調整できるので、植付作業走行の停止操作が遅れて植付ホッパ20a,20bが植付動作を行っても、畝でない箇所に苗が放出されることが防止される。
なお、前記センサアーム183を左右一対のセンサアーム183a,183aとし、畝面接地ローラ184を左右の畝面接地ローラ184a,184aを各々回転可能に装着し、左右の畝端検知スイッチ186,186を各々設ける構成としてもよい。
これにより、左右のセンサアーム183,183のどちらか一方が下方回動して対応する畝端検知スイッチ186,186の一方が押されない状態になると、報知装置181が作動することにより、畝端が風雨により崩れて形状が乱れていても畝端が検知されやすく、作業者による植付作業走行停止操作がタイミングよく行える。
また、走行車体40の機体前側の左右両側で、且つ後輪44よりも機体前側には、前部梁フレーム110の下部側に設けられて機体左右方向に突出する横フレーム16を介して、転動自在に支持した前輪45を設ける。
そして、前記走行伝動ケース38の前部の回動軸心位置には、ミッションケース39から左右両外側方に延出させた車輪駆動軸の先端が入り込んで、ミッションケース39内の走行部系変速伝動部を経た走行用の動力が走行伝動ケース38内の伝動機構に伝達している。そして、走行用の動力は走行伝動ケース38内の伝動機構を介して、走行用伝動ケース38の後輪車軸12に伝動し、後輪44が駆動回転する構成としている。
なお、ミッションケース39内に設けた左右それぞれのサイドクラッチ(図示せず)により、左右の各後輪44の駆動を断つことが出来る構成になっている。従って、機体を旋回させるときには、サイドクラッチにより旋回内側となる左右一方の後輪44を非駆動状態にしてスムーズに旋回できる構成としている。
また、前記走行伝動ケース38には、走行伝動ケース38の前部側を回動支点として後輪44を上下させる、上下回動する駆動手段が連結している。具体的には、走行伝動ケース38のミッションケース39への取付部には、上方に延びるアームが一体的に取り付けられており、アーム13がミッションケース39に固定された昇降用油圧シリンダのピストンロッド先端に取り付けた連結体の左右両側部と連結している。左右一方側(右側)は、連結ロッドで連結し、他方側(左側)は、機体の傾斜に対応して伸縮作動可能な左右水平制御用油圧シリンダで連結している。
昇降用油圧シリンダが作動してそのピストンロッドが機体後方に突出すると、左右のアームは後方に回動し、これに伴い走行伝動ケース38が下方に回動して、機体が上昇する。反対に、昇降用油圧シリンダのピストンロッドが機体前方に移動してシリンダ内に引っ込むと、左右のアームは前方に回動し、これに伴い走行伝動ケース38が上方に回動して、機体が下降する。
この昇降用油圧シリンダは、畝面に接地して機体と畝面との上下間隔の変動に伴って動作する畝面センサによって作動する。畝面センサの動作は機体の位置を基準とした畝上面高さを検出する動作となり、その畝面センサの検出動作に基づいて機体を畝上面高さに対応して設定高さになる構成で昇降用油圧シリンダが作動する構成としている。
また、左右水平制御用油圧シリンダが伸縮作動すると、その左右水平制御用油圧シリンダと連結する左側のアームが回動して、左側の後輪44のみを上下動させ、機体を左右に傾斜させる。この左右水平制御用油圧シリンダは、左右水平を基準として機体の左右傾斜を検出するセンサの検出結果に基づいて作動して、機体を左右水平にする構成としている。
前記横フレーム16は、前部梁フレーム110に前後方向の軸中心にローリング回動可能に装着されており、該横フレーム16の左右両側部には、上下に長い縦フレーム17を装着する。そして、左右前輪45は、縦フレーム17の下端部側方に固着した前輪車軸18に回転自在に取り付けられている。従って、左右前輪45は、機体の左右中央の前後方向の軸心回りにローリング動自在となっている。また、横フレーム16の左右両側部を基準として、縦フレーム17が上下調節可能に設けられており、前輪45の高さ調節をすることが出来る構成としている。
前記操縦ハンドル47は、機体後部に設けられており、後輪44の後輪車軸12より機体後側に位置している。具体的には、ミッションケース39に前端部を固定した機体フレームの後端部に取り付けられている。
機体フレームは、機体の左右中央で後方に延び、また、前後中間部から斜め後上方に延びている。
操縦ハンドル47は、機体フレームの後端部から左右に後方に延びてその各後端部を操縦ハンドル47のグリップ部としている。
なお、図では、グリップ部を左右に分かれた構成としているが、操縦ハンドル47の左右の後端部を互いに左右に連結してその連結部分をグリップ部としても良い。
植付装置42は、先端が下方に向かう嘴状の複数の植付具と、植付具の下端部が圃場面より上方となる位置と圃場面より下方となる位置とに植付具を上下動させる上下動機構21と、嘴状の植付具の下端部が閉じて上方から苗を受け入れて内側に苗を収容可能する閉状態と植付具の下端部が左右に開いて内側に収容した苗を下方に放出可能とする開状態とに植付具を開閉する開閉機構とを備える。
図1から図5に示すとおり、本実施の形態の植付装置42は、第1植付ホッパ20aと第2植付ホッパ20bを左右に並べて配備した、二条植の構成としている。これらの第1植付ホッパ20a及び第2植付ホッパ20bは、ミッションケース39から伝動される伝動ケース26の左右両側部に設けられた上下動機構21に各々装着されている。
苗供給装置43の各苗収容体22は、上下に開口する筒状体と、その筒状体の下側の開口部を開閉する底蓋とを有し、互いにループ状に連結している。
そして、移動機構が、連結した各苗収容体22が左右の植付ホッパ20a,20bの上方近傍を通過する状態で、機体平面視で左右に長い長円形状のループ状の軌跡で、連結した苗収容体22を左回りに周回動させる。
そして、苗落下機構が、苗収容体22の底蓋を、その苗収容体22に対応する、植付ホッパ20a,20bの上方位置で開放する。
作業者は、作業座席46に着座して苗供給装置43の各苗収容体22に苗の供給作業を行うが、補充用の苗が無くなったときや何らかの問題、例えば苗の植付姿勢が連続して異常、苗が植え付けられない等、が生じたときは、走行車体40の走行の停止や、植付ホッパ20a,20bの駆動を止める必要がある。また、作業者のペースよりも走行速度や植付ホッパ20a,20bの昇降ペースが速いときは、エンジン41の出力を低下させ、作業を行いやすい速度に変化させる必要がある。
上記の操作を、作業座席46に着座したまま行うべく、前記苗供給装置43の機体前側で、且つ左右一側端部、即ち、作業座席46に着座した作業者の右手側には、エンジン41の始動の可否を切り替えると共に停止操作を行う第2エンジンスイッチ408を設けると共に、該第2エンジンスイッチ408よりも機体内側(機体左右他側)寄りとなる位置には、エンジン41の出力を増減操作する第2スロットルレバー409を機体左右方向に回動操作可能に設ける。
なお、前記第2エンジンスイッチ408は、第1エンジンスイッチ407と同じ操作方法であるが、エンジン41は、これら第1エンジンスイッチ407と第2エンジンスイッチ408の両方が入位置に操作されていなければ始動しないものとする。
これにより、移動時等作業者が機体の後方で操縦ハンドル47を握って操縦するときは第1エンジンスイッチ407で停止操作ができると共に、苗の植付作業時等走行車体40に搭乗しているときは第2エンジンスイッチ408を切操作してエンジン41を停止させることができるので、搭乗中に走行車体40から降りて第1エンジンスイッチ407を切操作しに行く必要が無く、植付あるいは機体に問題を生じさせる動作を中断することができる。
また、第2スロットルレバー409を走行車体40上から操作できるので、エンジン41の出力を増減操作する際に走行車体40を乗り降りする必要が無く、作業能率や作業精度が向上する。
また、左右の植付ホッパ20a,20bは、後輪車軸12の位置よりも後側に配置している。
苗供給装置43は、左右の植付ホッパ20a,20bに合わせて苗収容体22が一回りで周回移動して苗を供給する構成としている。
そして、左右の植付ホッパ20a,20bに対応して落下供給する苗を収容する苗収容体22を各別に設けており、苗収容体22が対応する左右の植付ホッパ20a,20bの上方にきたときのみ底蓋が開き、対応しない左右の植付ホッパ20a,20bの上方では底蓋が開かない構成としている。
従って、作業座席46に着座した作業者が苗供給装置43の各苗収容体22に苗を供給すると、各苗収容体22が左右の植付ホッパ20a,20bの上下作動に同期して周回移動して、左右の植付ホッパ20a,20bが植付軌跡の上部に対向した位置でその底蓋が開いて苗が左右の植付ホッパ20a,20b内に自動的に落下投入される(左右の植付ホッパ20a,20bは、上下動機構21により上下動する植付軌跡の上部では、その下部の開閉動する一対の嘴状の植付具は閉じている)。
そして、左右の植付ホッパ20a,20bは、上下動機構21により下動して一対の嘴状の植付具が圃場に突入する植付軌跡の下部で開いて、保持する苗を圃場中に植付けて、開いたまま圃場から上方に抜けていく。
本実施の形態の移植機10は、左右の植付ホッパ20a,20bが植え付けた苗に合わせて覆土鎮圧することに利用される覆土鎮圧輪37を左右の植付ホッパ20a,20bの苗植え付け個所の各後方左右両側近傍位置に設けている。
該左右の覆土鎮圧輪37は、一本の棒材を平面視J形状に屈曲させて構成した、各々別個に上下回動自在な鎮圧アーム370,370と、該左右の鎮圧アーム370,370の後部側に、各々左右一対回転自在に設けられる鎮圧回転体371,371で構成する。
なお、鎮圧アーム370は、機体内側に位置する一側端部が走行車体40の後部側に上下回動自在に装着され、後方に向かって突出する直線部分の後部を上方に屈曲させた後、機体外側に屈曲させ、さらに下方に屈曲させて機体内側の直線部分と同じ上下位置で機体前側に屈曲させている。そして、左右の鎮圧回転体371,371のうち、機体外側の鎮圧回転体371は機体前側に屈曲する機体外側の直線部分に設けられ、機体内側の鎮圧回転体371は機体内側の直線部分に装着される。
上記構成により、鎮圧アーム370の後部に、機体上方に向かって突出する回避部分372が形成され、左右の鎮圧回転体371,371は左右間隔を空けて配置される。これにより、植付ホッパ20a,20bが植え付けた苗は、左右の鎮圧回転体371,371の左右間隔部を通過しつつ周辺の土を均されると共に、回避部分372の下方を通過するので、覆土鎮圧輪37,37に押し倒され、植付姿勢が乱れることが防止される。
なお、左右の鎮圧アーム370,370は各々機体左右位置を調節可能に装着し、植付ホッパ20a,20bの条間設定に合わせて鎮圧する位置を変更可能に構成する。また、左右の鎮圧回転体371,371についても、各々左右位置を調節可能に構成すると、植付後の苗の周囲の土を確実に固められ、苗が倒伏や低温により生育不良を起こすことが防止される。
走行車体40が作業を行う圃場は、山間部等では平坦でなく、傾斜状態である場所も存在する。移植機は、進行方向後側に伝動ケース26や苗供給装置43、植付ホッパ20a,20b等の重量物が搭載されており、上り傾斜では機体前側が浮き上がりやすくなる。これを抑えるべく、走行車体40の前側にはエンジン41やミッションケース39を配置すると共に、作業者が着座する作業座席46を配置して前後の重量バランスを取っているが、それでも傾作業場所によっては機体前側が浮き上がる、前上がり傾斜姿勢になることがある。これにより、苗が畝面に後方傾斜姿勢で植え付けられ、見た目が悪くなるだけでなく生育に支障を来すおそれがある。特に、作業の進行により燃料タンク内の燃料が消費されると共に、予備苗枠50に積載した補充用の苗が減少することにより、機体前側の重量が変動して、前上がり傾斜姿勢になりやすい傾向がある。
また、苗供給装置43から植付ホッパ20a,20bに苗が投入される際、植付ホッパ20a,20bの上側開口部に苗が入らず、圃場に落下する上、本来植付が行われる位置では欠株が発生するおそれがある。植付ホッパ20a,20b内に苗が入り込んだとしても、植付ホッパ20a,20b内の機体後側に寄って投入されるので、走行車体40の前後傾斜と相まってより植付姿勢が乱れるおそれがある。
さらに、傾斜角度が大きくなり過ぎると、走行車体40が転倒し、積載した苗が圃場にまき散らされ、拾い集める手間が生じると共に、転倒時に圃場面に接触して機体各部が破損するおそれがある。
これを防止すべく、図17に示すように前記左右の鎮圧アーム370,370の取付基部側に、走行車体40が所定角度以上回動すると左右の鎮圧アーム370,370に接触する、左右の過剰傾斜センサ194,194を各々設ける。該左右の過剰傾斜センサ194,194は、左右どちらか一方が押されて検知状態になると、走行車体40が所定角度(例:5~10度)以上に前上がり傾斜する姿勢になっていると判断し、エンジン41を停止させるか、あるいはミッションケース39内において、左右の走行伝動ケース38及び伝動ケース26への駆動力の伝動を遮断する。
そして、左右の過剰傾斜センサ194,194は、左右の鎮圧アーム370,370の取付基部に各々前方に延出した作動片370a,370aに設けた機体左右方向の押圧ピン370b,370bにて作動する。
この押圧ピン370bは、作動片370aの左右両側に延びており、条間変更をして左右の鎮圧アーム370,370を機体左右方向に移動させても、押圧ピン370bが過剰傾斜センサ194を作動させる構成としている。即ち、条間を狭くして左右の鎮圧アーム370,370を機体左右方向の内方に移動させた時は、押圧ピン370bの外側に延びる部分で過剰傾斜センサ194を作動させ、条間を広くして左右の鎮圧アーム370,370を機体左右方向の外方に移動させた時は、押圧ピン370bの内側に延びる部分で過剰傾斜センサ194を作動させる。よって、条間変更時に、押圧ピン370bの位置や過剰傾斜センサ194の位置を調節する必要がなく、作業性が良い。
なお、左右の走行伝動ケース38及び伝動ケース26への駆動力の伝動の遮断は、ミッションケース39に内装する走行クラッチ(図示省略)の入切を切り替える走行伝動アクチュエータ、植付クラッチ(図示省略)の入切を切り替える植付伝動アクチュエータを各々作動させる、あるいは、走行クラッチ及び植付クラッチよりも伝動上手側の主クラッチ(図示省略)を入切する主伝動アクチュエータを作動させて行うものとする。
これにより、走行車体40が苗の植付作業に適さない傾斜姿勢になると植付作業走行が自動停止するので、苗の植付姿勢が乱れることが防止されると共に、転倒により機体各部が破損することが防止される。
上記の走行車体40の前上がり傾斜は、植付作業走行中に発生すると問題になるが、苗を植え付けない作業時、例えば圃場への移動時や、軽トラック等の輸送手段に積み下ろしする際には、作業者が機体後部から操縦ハンドル47を持って操縦しているので、特に問題にならないし、そもそも発生し得ない。しかしながら、段差を乗り越えるときや、荷台に移動させるあゆみを移動するときには、走行車体40を左右の過剰傾斜センサ194,194が傾斜を検知する傾斜角度以上に前上がり傾斜させる必要がある。このとき、エンジン41、あるいは走行伝動が停止してしまうと、作業者は人力で走行車体40を移動させねばならず、余分な労力が必要になると共に、エンジン41を再始動しなければならず、さらに余分な労力や燃料の消費が必要になる問題が生じる。
これを防止すべく、作業座席46に作業者の着座を検知する着座検知センサ195を設ける。該着座検知センサ195が作業者の着座を検知しているときに、左右の過剰傾斜センサ194,194が過剰な傾斜を検知すると、エンジン41、あるいは走行及び植付伝動が停止し、作業者の着座を検知していないときは、左右の過剰傾斜センサ194,194が過剰な傾斜を検知しても、エンジン41、あるいは走行及び植付伝動を停止させない回路構成とする。
これにより、植付作業を行っていないときは、走行車体40を駆動力により移動させ続けることができるので、作業能率が向上すると共に、作業者の労力の軽減が図られる。
なお、着座検知センサ195は、機体上に作業者が積載した荷物(例えば、苗が入っていた空箱、情報端末、水筒やペットボトル)の重量により、作業者の着座を誤検知することを防止すべく、検知とみなす荷重を所定重量(例:30~40kg)以上に設定しておき、作業者が着座していることを確実に検知させる。
さらに誤検知を防止するには、前記畝端センサ182が畝端への到達を検知していない状態であり、且つ左右の過剰傾斜センサ194,194のどちらか一方、あるいは両方が検知状態であることを条件とするとよい。畝上を通過していない場所では、畝端センサ182のセンサアーム183は下方に回動しており、常に畝端を検知している状態であると共に、前上がり傾斜姿勢では地面に凹凸があっても接触しにくいので、誤検知によるエンジン41や走行及び植付伝動の停止が防止される。
ここで、作業座席46及び作業者の着座を検知する着座検知センサ195の構成について、図11に基づいて詳述する。
本件の移植機には、苗供給装置43に苗を補給する作業者が乗車して苗補給作業を行うべく、作業者が座る作業座席46を設けている。具体的には、苗供給装置43の前側となる機体左右中央位置に後向きに作業座席46を配置している。作業座席46に座る作業者は、苗供給装置43の前側部に向って後側向き姿勢で着座して、苗供給装置43の前側部、特に苗収容体22の周回移動経路における前側の直線状部分28に対応して苗補給作業を行う。
作業座席46は、走行車体40に基部を固定した鉄パイプ材よりなる座席フレーム500上部に溶接固定した左右座席装着枠501,501に装着されている。
座席装着枠501は、前後方向に設けた逆コ字状枠で、後部に円弧状の座席位置調節用長孔502を設けた座席位置調節プレート503が設けられている。
座席位置調節用長孔502は、後部程低くなる円弧状で、下部に位置調節保持凹部504が3カ所設けられている。
また、座席装着枠501には、中央部に設けた貫通孔505に対向して着座検知センサ195が設けられている。
作業座席46は、底部に座席支持プレート506が設けられている。
座席支持プレート506の後部には、下方に向けて延設された座席支持アーム507の下部に機体左右方向の回動支持ピン508が設けられている。
座席支持プレート506の前部には、作業座席46前部を支持するクッションゴムよりなる前部支持部材509が設けられている。
座席支持プレート506の前部支持部材509よりも少し後方部には、座席装着枠501の貫通孔505を通って着座検知センサ195を押圧する押圧部材510が設けられている。
座席支持プレート506後部の座席支持アーム507に設けた回動支持ピン508は、座席装着枠501に設けた座席位置調節プレート503の座席位置調節用長孔502に挿通して配置され、円弧状の座席位置調節用長孔502に沿って前後調節して3カ所の位置調節保持凹部504の何れかに係合して保持される。
従って、回動支持ピン508を最も前部の位置調節保持凹部504に係合させた場合は、作業座席46は、最も前方に調節された位置で、苗供給装置43の苗収容体22の周回移動経路における前側の直線状部分28から離れた位置となり、背の高い作業者が作業座席46に着座して苗供給装置43の苗収容体22に苗を供給するのに適切である。
また、回動支持ピン508を最も後部の位置調節保持凹部504に係合させた場合は、作業座席46は、最も後方に調節された位置で、苗供給装置43の苗収容体22の周回移動経路における前側の直線状部分28に近づいた位置となり、背の低い作業者が作業座席46に着座して苗供給装置43の苗収容体22に苗を供給するのに適切である。尚且つ、座席位置調節用長孔502が後部程低くなる円弧状となっている最も後部の低い位置にある位置調節保持凹部504に回動支持ピン508が係合保持されているので、作業座席46が低くなり、背の低い作業者にとって苗収容体22への苗供給作業性がとても良い。
また、回動支持ピン508を中間の位置調節保持凹部504に係合させた場合は、作業座席46は、前後方向の中間に調節された位置で、標準的な身長の作業者が作業座席46に着座して苗供給装置43の苗収容体22に苗を供給するのに適切である。
そして、座席装着枠501の座席位置調節用長孔502は円弧状であるから、作業座席46に作業者が着座したままでも、作業座席46後部を少し持ち上げて回動支持ピン508を位置調節保持凹部504から外して座席位置調節用長孔502上部の円弧に沿って容易に前後スライドでき、作業座席46前後移動調節が容易に行える。
そして、回動支持ピン508を何れの位置調節保持凹部504に係合させた場合でも、該回動支持ピン508を回動中心として作業座席46前部の背もたれ側を機体後方に回動させて、収納状態の低い位置の収納状態に姿勢変更できる。よって、機体をトラックに積載する場合や納屋等に格納する場合に、機体の高さを低くできて積載性や格納性が良い。また、作業座席46近傍下方にある燃料タンクの蓋511を開けて、燃料タンクに燃料を供給する場合も、収納状態に姿勢変更しておけば、燃料供給作業が容易に行える。
そして、作業者が作業座席46に着座すると、作業者の体重によりクッションゴムよりなる前部支持部材509が押し潰れて、押圧部材510が座席装着枠501の貫通孔505を通って着座検知センサ195を押してONにし、作業者の着座を検出する。
特に、作業座席46の回動支点となる回動支持ピン508が作業座席46の後側端部にあるので、作業者が苗供給装置43の苗収容体22に苗を供給する作業の為に作業座席46の後側端部寄りに着座しても作業座席46の前部側が浮き上がりにくくなり、着座検知センサ195が作業者の着座を確実に検知できる。
ここで、移植機10が畝に沿って走行し、作業者が進行方向に背を向けて作業座席46に着座して苗移植作業を行っている際に、移植機10が畝の端部に到達した時、エンジン41を停止して移植機10を停止する畝端自動停止について説明する。
移植機10が畝に沿って走行し、作業者が進行方向に背を向けて作業座席46に着座して正常状態で苗移植作業を行っている際には、図12のエンジン41の電気回路図で、第1エンジンスイッチ407、第2エンジンスイッチ408、着座検知センサ195、畝端検知スイッチ186及び左右の過剰傾斜センサ194,194が全てONになって、エンジン41は駆動している。
そして、移植機10が移植作業をしながら前進を続けて畝の端部に到達し、畝端センサ182の畝面接地ローラ184が畝面に接触しなくなると、接地付勢スプリング185の付勢力と、センサアーム183と畝面接地ローラ184の自重により、センサアーム183が下方回動して、畝端検知スイッチ186が押されない状態となってOFFとなり、エンジン41は停止し移植機10が停止する。
そして、特に、作業座席46の回動支点となる回動支持ピン508が作業座席46の後側端部にあるので、作業者が苗供給装置43の苗収容体22に苗を供給する作業の為に作業座席46の後側端部寄りに着座しても作業座席46の前部側が浮き上がりにくくなり、着座検知センサ195が作業者の着座を確実に検知でき、作業者が作業座席46に着座して正常状態で苗移植作業を行っているのに、着座検知センサ195がOFFになってエンジン41が停止し移植機10が停止してしまうような事態を防止できる。
作業座席46の左右両側で機体側面視で後輪44の後輪車軸12の上方位置に、苗供給装置43に補給する苗を収容可能な予備苗枠50を設けている。
圃場に苗を移植する際、圃場の土質や周辺の水環境、あるいは作業前の天候等の条件を考慮して、植え付けた苗の付近に水を供給する、所謂灌水作業を行うことがある。
本件の移植機には、左右の走行伝動ケース38,38に、水タンク600を積載する水タンクホルダ601を各々設けている。
該水タンク600に貯留された灌水用の水は、走行車体40の底部で、且つ機体前後中央付近に設けられる灌水ポンプの動作によって汲み上げられると共に、植付ホッパ20a,20bが苗を植え付ける位置に排出される。該灌水ポンプは、植付ホッパ20a,20bの数に合わせて配置し、走行車体40の左右中央部を基準として、間隔を空けて左右に配置する。
次に、左右の植付ホッパ20a,20bに付着する土を除去するスクレーパー機構700について説明する。
スクレーパー機構700は、下降及び上昇する植付ホッパ20a(20b)の外周面へ付着した土壌を除去する、覆土鎮圧輪37へ取付けられたスクレーパー701を有する機構である。
スクレーパー701は上下方向に回動可能に覆土鎮圧輪37へ取付けられているので、条間調節操作にともなうスクレーパー701の調節操作は不要である。
スクレーパー701は、図18、図19に示すように、車体左右方向に並んで配置された2個のスクレーパープレート702と、2個のスクレーパープレート702へそれぞれ取付けられたスクレーパープレートアーム703と、2個のスクレーパープレートアーム703が車体左右方向に回動可能に取付けられているスクレーパープレートアーム取付けベース704と、2個のスクレーパープレート702が引寄せられるように2個のスクレーパープレートアーム703を付勢する引寄せ付勢スプリングを有する。
すなわち、スクレーパープレートアーム取付けベース704は、鎮圧アーム370の前端の後方へ取付けられている。そして、ゴム板などを利用して形成されたスクレーパープレート702を取付けるためのスクレーパープレートアーム703の前端は、スクレーパープレートアーム取付けベース704に枢支軸705に枢支されている。
スクレーパープレートアーム取付けベース704は、上下方向に回動可能であるように鎮圧アーム370へ取付けられており、スクレーパープレート702の後端が持上げられるように、持上げ付勢スプリングにより付勢される。
すなわち、スクレーパープレートアーム703の高さはあまり大きくないが、スクレーパープレートアーム703の姿勢はスクレーパープレート702の取付け部分の後側が鋭角で後方へ向かって立上る後上り傾斜姿勢である。従って、スクレーパープレート702は下方へ向かって傾斜させられながら車体左右方向に回動されるので、弧を描きながら下降された植付ホッパ20a(20b)は2個のスクレーパープレート702の間の部分へプレート面法線方向でスムーズに進入する。
2個のスクレーパープレート702が植付ホッパ20a(20b)の外周部分と上下方向に長い範囲にわたって接触し、植付ホッパ20a(20b)の外周面へ付着した土壌を確実に除去することができるとともに、植付ホッパ20a(20b)による苗の植付けが妨げられず、植付け精度が確保される。これに加えて、植付ホッパ20a(20b)の外周面へ付着した土壌が除去されることにより、植付ホッパ20a(20b)が土中に十分進入できずに植付け深さが浅くなることが防止される。
植付ホッパ20a(20b)が上昇されてスクレーパープレート702から離れると、スクレーパープレートアーム取付けベース704は持上げ付勢スプリングにより上方へ向かって付勢されるので、スクレーパープレートアーム703の後上り傾斜姿勢が実現される。したがって、スクレーパー701の全体が上方へ向かって回動するので、植付けられた苗がスクレーパー701との接触で倒されない。そして、上昇される植付ホッパ20a(20b)がスクレーパープレート702と摺動する時間は十分に確保されるので、植付ホッパ20a(20b)の外周面へ付着した土壌はより確実に除去される。
左のスクレーパープレートアーム703は左のスクレーパープレート702の左端縁へ取付けられており、右のスクレーパープレートアーム703は右のスクレーパープレート702の右端縁へ取付けられている。
左右のスクレーパープレート702,702の前後中央部分には端縁から外方へ向かって伸びるスリット706が形成されている。
左右のスクレーパープレート702,702のスリット706の前方及び後方には半円状の切欠き部707,707が形成されており、スクレーパープレート702は下降及び上昇する植付ホッパ20a(20b)の外周面に沿って柔軟に屈曲可能である。切欠き部707,707は、左右のスクレーパープレート702が互いに対向する側から反対側へ向かって伸びるので、スクレーパープレート702の端部分は植付ホッパ20a(20b)の外周面に沿うように変形して土壌は確実に除去される。
植付ホッパ20a(20b)は、植付軌跡で下降する時、左右のスクレーパープレート702,702前方の半円状の切欠き部707に上方から突入し、上昇する時、左右のスクレーパープレート702,702後方の半円状の切欠き部707から抜け出る。
左右のスクレーパープレートアーム703,703は、後端部が前端部よりも内方に位置するように後方程内方に位置する傾斜形状にしている。
従って、左右のスクレーパープレートアーム703,703後部では、左右のスクレーパープレートアーム703,703内辺から左右のスクレーパープレート702,702が突出する長さが短くなり、植付ホッパ20a(20b)が左右のスクレーパープレート702,702後方の半円状の切欠き部707から抜け出る時に、左右のスクレーパープレート702,702がめくれる範囲が小さくなって弾力が強く、植付ホッパ20a(20b)の外周面に付着している土壌を確実に除去する。
また、左右のスクレーパープレートアーム703,703は、後端部が前端部よりも内方に位置するように後方程内方に位置する傾斜形状であるから、植付ホッパ20a(20b)が植付け位置から上昇しながら後方に移動する時に、該傾斜部がガイドとなって左右のスクレーパープレートアーム703,703が引っ掛かりなくスムーズに開く。
また、スクレーパー701が取り付けられている覆土鎮圧輪37の鎮圧アーム370の下降位置を規制するストッパ片375がスクレーパー701の外側にあるが、左右のスクレーパープレートアーム703,703は後端部が前端部よりも内方に位置するように後方程内方に位置する傾斜形状にしているので、該ストッパ片375との干渉も防止できる。
ストッパ片375は、鎮圧アーム370を受ける先端部上面に鎮圧アーム370の外周面に沿った窪み376が設けられ、鎮圧アーム370を受けた時のガタを抑える。また、ストッパ片375の先端部下面には、傾斜した面取り376がされており、ストッパ片375の先端部がスクレーパープレートアーム703に干渉しても該面取り376にてスクレーパープレートアーム703逃げるようになっている。
図20に示すように、スクレーパープレート702の切欠き部707にスリット710を設け、切欠き部707に植付ホッパ20a(20b)外周面が接当した時に、スクレーパープレート702が変形して植付ホッパ20a(20b)の外周面に付着している土壌を確実に除去する。
また、スクレーパープレート702は、布にゴムを溶着(又は、接着)して形成しているが、機械に組む時に、布面が下でゴム面が上になるように装着している。従って、植付ホッパ20a(20b)が左右のスクレーパープレート702,702後方の半円状の切欠き部707から抜け出る時に、左右のスクレーパープレート702,702がめくれ上げにくくなり、また、めくれ上がっても元に戻り、植付ホッパ20a(20b)の先端まで外周面に付着している土壌を確実に除去する。
また、図21に示すように、左右のスクレーパープレートアーム703,703の後端部に内方に向けて延設した延設部703aを設けてスクレーパープレート702後方の切欠き部707近傍を支持するように構成すれば、植付ホッパ20a(20b)が左右のスクレーパープレート702,702後方の切欠き部707から抜け出る時に、左右のスクレーパープレート702,702のめくれが防止されて、植付ホッパ20a(20b)先端まで外周面に付着している土壌を確実に除去することができる。
図22及び図23に基づいて、覆土鎮圧輪37の走行車体40への取付け構成を説明する。
走行車体40後部に設けた覆土鎮圧輪装着フレーム800に鎮圧シャフト801を挿通し、該鎮圧シャフト801に左右覆土鎮圧輪37,37の鎮圧アーム370,370基部に設けた支持パイプ376,376を回動自在に外篏している。
そして、覆土鎮圧輪装着フレーム800に基部を溶接固定したベースアーム802には、取付け孔803を設けている。
片方の覆土鎮圧輪37の鎮圧アーム370に固設した取付けアーム804には、左右方向に条間調節長さの幅Lを開けて左取付け孔805と右取付け孔806を設けている。
図22及び図23では、ベースアーム802の取付け孔803と取付けアーム804の右取付け孔806を合致させて両アーム802,804をボルトにて固定している。この時、該片方の覆土鎮圧輪37の支持パイプ376端部と覆土鎮圧輪装着フレーム800端部の間は、広い間隙があいている。
そして、該広い間隙部分で、覆土鎮圧輪装着フレーム800端部に座金810を接当させて、鎮圧シャフト801に設けた貫通孔811に割ピン812を挿通して止めている。該割ピン812により、鎮圧シャフト801が左右方向に抜けてしまうのを防止している。
他方の覆土鎮圧輪37の支持パイプ376端部と覆土鎮圧輪装着フレーム800端部は、接当した状態である。
この図22及び図23に示す状態が、広い条間にした左右覆土鎮圧輪37,37の位置である。
そして、狭い条間にする場合には、片方の覆土鎮圧輪37の支持パイプ376を覆土鎮圧輪装着フレーム800に近づけるように移動させて、ベースアーム802の取付け孔803と取付けアーム804の左取付け孔805を合致させて両アーム802,804をボルトにて固定して、左右覆土鎮圧輪37,37の間隔を狭くする。
<他の実施形態>
(1)図13は、作業座席46の回動支点となる回動支持ピン508を座席装着枠501に装着する他の実施形態を示す。
即ち、作業座席46底部の座席支持プレート506後端部に作業座席46の回動支点となる回動支持ピン508を設け、該回動支持ピン508に前後方向の長孔520を有するスライドプレート521後端を枢支して設けている。
スライドプレート521は、後端に上方に向けて支持片523を一体形成し、該支持片523に設けた貫通孔524に回動支持ピン508を挿通して、座席支持プレート506後端部に回動支持ピン508にて回動自在に設けている。そして、作業座席46後端と座席支持プレート506後端は、略同じ位置であり、座席支持プレート506は、作業座席46後端から後方に突出していない。
スライドプレート521は、前後方向の長孔520を設けてあり、該長孔520に上方に向けて3カ所の位置調節保持凹部504が設けられている。
座席装着枠501後部には、後端上位に機体左右方向に延びる位置決めピン525を設けられ、位置決めピン525よりも前方側下位に機体左右方向に延びる姿勢保持ピン526が設けられている。
位置決めピン525及び姿勢保持ピン526は、長孔520に挿通して設けられている。そして、位置決めピン525が何れかの位置調節保持凹部504に係合している時、姿勢保持ピン526は、位置調節保持凹部504外の上下幅の狭い長孔520に位置する構成としている。
従って、位置決めピン525をスライドプレート521の最も後部の位置調節保持凹部504に係合させた場合は、作業座席46は、最も前方に調節された位置で、苗供給装置43の苗収容体22の周回移動経路における前側の直線状部分28から離れた位置となり、背の高い作業者が作業座席46に着座して苗供給装置43の苗収容体22に苗を供給するのに適切である。この時、姿勢保持ピン526は、位置調節保持凹部504外の上下幅の狭い長孔520に位置しているので、作業座席46のがたつきを防止でき、着座検知センサ195の誤検知を防止できる。
また、位置決めピン525を最も前部の位置調節保持凹部504に係合させた場合は、作業座席46は、最も後方に調節された位置で、苗供給装置43の苗収容体22の周回移動経路における前側の直線状部分28に近づいた位置となり、背の低い作業者が作業座席46に着座して苗供給装置43の苗収容体22に苗を供給するのに適切である。この時、姿勢保持ピン526は、位置調節保持凹部504外の上下幅の狭い長孔520に位置しているので、作業座席46のがたつきを防止でき、着座検知センサ195の誤検知を防止できる。
また、位置決めピン525を中間の位置調節保持凹部504に係合させた場合は、作業座席46は、前後方向の中間に調節された位置で、標準的な身長の作業者が作業座席46に着座して苗供給装置43の苗収容体22に苗を供給するのに適切である。この時、姿勢保持ピン526は、位置調節保持凹部504外の上下幅の狭い長孔520に位置しているので、作業座席46のがたつきを防止でき、着座検知センサ195の誤検知を防止できる。
そして、作業座席46を前後位置調節すべく位置決めピン525を何れの位置調節保持凹部504に係合させても、作業座席46の支持部材(座席装着枠501やスライドプレート521)が作業座席46後端から後方に突出しないので、苗移植作業時に邪魔にならず作業性が良い。
(2)図14及び図15は、前記着座検知センサ195と座席フレーム500に設けた第2着座検知センサ550を設けた他の実施形態を示す。
即ち、座席フレーム500は、走行車体40に基部を固定した縦座席フレーム500aと座席装着枠501が装着されている装着フレーム500bで構成されている。
縦座席フレーム500a上部には、貫通孔551が形成されている。そして、装着フレーム500b下部は、該貫通孔551に嵌入している。
貫通孔551底部には、第2着座検知センサ550が設けられている、
装着フレーム500bには、凸状リブ552が形成され、該凸状リブ552と縦座席フレーム500a上端面間に圧縮バネ553が設けられている。
従って、作業座席46に作業者が着座していない時は、圧縮バネ553の上方付勢力にて装着フレーム500bが上方位置にあり、装着フレーム500b下端は第2着座検知センサ550から離れた上方にあって、第2着座検知センサ550はOFFである。
そして、作業座席46に作業者が着座している時は、圧縮バネ553の上方付勢力にて抗して作業者の体重で装着フレーム500bが下動し、装着フレーム500b下端が第2着座検知センサ550を押して、第2着座検知センサ550はONになる。
移植機10が畝に沿って走行し、作業者が進行方向に背を向けて作業座席46に着座して正常状態で苗移植作業を行っている際には、図15のエンジン41の電気回路図で、第1エンジンスイッチ407、第2エンジンスイッチ408、着座検知センサ195、第2着座検知センサ550、畝端検知スイッチ186及び左右の過剰傾斜センサ194,194が全てONになって、エンジン41は駆動している。
そして、移植機10が移植作業をしながら前進を続けて畝の端部に到達し、畝端センサ182の畝面接地ローラ184が畝面に接触しなくなると、接地付勢スプリング185の付勢力と、センサアーム183と畝面接地ローラ184の自重により、センサアーム183が下方回動して、畝端検知スイッチ186が押されない状態となってOFFとなり、エンジン41は停止し移植機10が停止する。
そして、特に、着座検知センサ195と第2着座検知センサ550がエンジン41の電気回路図で示すように並列に設けられているので、作業者の着座姿勢の変化により着座検知センサ195がOFFになっても、第2着座検知センサ550がONであるから、作業者が作業座席46に着座して正常状態で苗移植作業を行っている際にエンジン41が停止し移植機10が停止してしまうような事態にはならない。
即ち、着座検知センサ195と第2着座検知センサ550の何れかがONであれば、作業者の着座を検知するので、作業者の着座を確実に検知できる。
(3)図16は、第2着座検知センサ550を設けた他の実施形態を示す。
即ち、座席装着枠501に縦方向の長孔560を設け、該長孔560の下部位置に第2着座検知センサ550を設けている。
作業座席46の座席支持プレート506前部下面には、前後方向に並列した3つの座席前後調節用孔561を設けた座席固定プレート562を設ける。
座席支持プレート506と座席装着枠501間には、圧縮バネ563が設けられている。
作業座席46は、座席装着枠501の長孔560と座席固定プレート562の3つの座席前後調節用孔561の何れか1つに回動支持ピン508を挿通して回動自在に装着される。
座席装着枠501の長孔560と座席固定プレート562の最も後部の座席前後調節用孔561に回動支持ピン508を挿通して回動自在に装着すると、作業座席46は、最も前方に調節された位置で、苗供給装置43の苗収容体22の周回移動経路における前側の直線状部分28から離れた位置となり、背の高い作業者が作業座席46に着座して苗供給装置43の苗収容体22に苗を供給するのに適切である。
また、座席装着枠501の長孔560と座席固定プレート562の最も前部の座席前後調節用孔561に回動支持ピン508を挿通して回動自在に装着すると、作業座席46は、最も後方に調節された位置で、苗供給装置43の苗収容体22の周回移動経路における前側の直線状部分28に近づいた位置となり、背の低い作業者が作業座席46に着座して苗供給装置43の苗収容体22に苗を供給するのに適切である。
また、座席装着枠501の長孔560と座席固定プレート562の前後方向の中間の座席前後調節用孔561に回動支持ピン508を挿通して回動自在に装着すると、作業座席46は、前後方向の中間に調節された位置で、標準的な身長の作業者が作業座席46に着座して苗供給装置43の苗収容体22に苗を供給するのに適切である。
そして、作業座席46に作業者が着座していない時は、圧縮バネ563の上方付勢力にて作業座席46が上方位置にあり、回動支持ピン508は座席装着枠501の長孔560上端位置にあり、座席固定プレート562下辺は第2着座検知センサ550から離れた上方位置にあり、第2着座検知センサ550はOFFである。
そして、作業座席46に作業者が着座している時は、圧縮バネ563の上方付勢力にて抗して作業者の体重で作業座席46が下動し、回動支持ピン508は座席装着枠501の長孔560下端位置にあり、座席固定プレート562下辺にて第2着座検知センサ550が押されてONになる。
よって、前(2)項と同様に、着座検知センサ195と第2着座検知センサ550が図15のエンジン41の電気回路図で示すように並列に設けられているので、着座検知センサ195と第2着座検知センサ550の何れかがONであれば、作業者の着座を検知するので、作業者の着座を確実に検知できる。
(4)図24は、水タンク600を積載する水タンクホルダ601の他の実施形態を示す。
即ち、側部ステップ118の外側端面に支持金具900上部をボルトにて固定し、該支持金具900に水タンクホルダ601をボルトにて固定する。
支持金具900は、正面視でL字状の取付け板901が形成されており、縦面に2カ所の取付け孔902を設け、機体外側方に延びる横面に2カ所の取付け孔903を設けている。
水タンクホルダ601は、枠組構成されており、前後中間位置のU字状枠904の縦面に2カ所の取付け孔905を設け、横面に2カ所の取付け孔906を設けている。
支持金具900のL字状の取付け板901の縦面の2カ所の取付け孔902と水タンクホルダ601のU字状枠904の縦面の2カ所の取付け孔905を合致させてボルトで固定し、支持金具900のL字状の取付け板901の横面の2カ所の取付け孔903と水タンクホルダ601のU字状枠904の横面の2カ所の取付け孔906を合致させてボルトで固定して、水タンクホルダ601を組み付けている。なお、機体左右方向で反対側の水タンクホルダ601は、左右対称で同様にして組み付けている。
そして、特に、水タンクホルダ601の走行車体40への組み付け位置は、水タンクホルダ601の後端が、覆土鎮圧輪装着フレーム800に挿通支持された鎮圧シャフト801に回動自在に設けた左右覆土鎮圧輪37,37の鎮圧アーム370,370基部に設けた支持パイプ376,376に対して、前方に離れた位置に設定している。
従って、鎮圧シャフト801から左右覆土鎮圧輪37,37の鎮圧アーム370,370基部に設けた支持パイプ376,376を左右外方に抜く時に、水タンクホルダ601が邪魔にならず、機体のメンテナンスが容易である。
40 走行車体
42 植付装置
46 作業座席
195 着座検知センサ
500 座席フレーム
501 座席装着枠
502 座席位置調節用長孔
504 位置調節保持凹部
506 座席支持部材
508 回動支持ピン
510 押圧部材
520 長孔
521 スライドプレート
525 ピン
526 姿勢保持ピン
550 第2着座検知センサ

Claims (6)

  1. 走行車体(40)に植付装置(42)と該植付装置(42)に向かって作業者が着座する作業座席(46)を設け、作業座席(46)の座席支持部材(506)の植付装置(42)側端部下方位置に設けた機体左右方向の回動支持ピン(508)を回動支点として作業座席(46)を回動自在とし、該回動支持ピン(508)よりも植付装置(42)から離れた位置に作業座席(46)に作業者が着座していることを検知する着座検知センサ(195)を設けた移植機であって、走行車体(40)に基部を固定した座席フレーム(500)の植付装置(42)側に前後方向に複数の位置調節保持凹部(504)を形成した座席位置調節用長孔(502)を設け、作業座席(46)の回動支持ピン(508)を座席位置調節用長孔(502)内に配置して複数の位置調節保持凹部(504)に保持させることにより作業座席(46)の前後位置を調節する構成としたことを特徴とする移植機。
  2. 座席位置調節用長孔(502)を植付装置(42)側程低くなる円弧状としたことを特徴とする請求項1に記載の移植機。
  3. 座席フレーム(500)上部の座席装着枠(501)の植付装置(42)側に座席位置調節用長孔(502)を設け、該座席位置調節用長孔(502)よりも植付装置(42)から離れた位置に着座検知センサ(195)を設けると共に、作業座席(46)の座席支持部材(506)に着座検知センサ(195)を押圧する押圧部材(510)を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の移植機。
  4. 走行車体(40)に植付装置(42)と該植付装置(42)に向かって作業者が着座する作業座席(46)を設け、作業座席(46)の座席支持部材(506)の植付装置(42)側端部下方位置に設けた機体左右方向の回動支持ピン(508)を回動支点として作業座席(46)を回動自在とし、該回動支持ピン(508)よりも植付装置(42)から離れた位置に作業座席(46)に作業者が着座していることを検知する着座検知センサ(195)を設けた移植機であって、走行車体(40)に基部を固定した座席フレーム(500)の植付装置(42)側に位置決めピン(525)を設け、回動支持ピン(508)に植付装置(42)から離れる方向に延設したスライドプレート(521)を枢支し、該スライドプレート(521)に複数の位置調節保持凹部(504)を有する前後方向の長孔(520)を設け、該長孔(520)内に位置決めピン(525)を配置して複数の位置調節保持凹部(504)に保持させることにより作業座席(46)の前後位置を調節することを特徴とする移植機。
  5. 位置決めピン(525)よりも植付装置(42)から離れた位置で位置決めピン(525)と上下位置が異なる位置に姿勢保持ピン(526)を座席フレーム(500)に設け、位置決めピン(525)が何れかの位置調節保持凹部(504)に係合している時、該姿勢保持ピン(526)が位置調節保持凹部(504)外の上下幅の狭い長孔(520)に位置することを特徴とする請求項4に記載の移植機。
  6. 作業座席(46)に作業者が着座すると座席フレーム(500)が縮小する構成とし、該座席フレーム(500)の縮小を検出して作業者の着座を検出する第2着座検知センサ(550)を設け、着座検知センサ(195)と第2着座検知センサ(550)の少なくとも片方が作業者の着座を検出すれば、作業者が着座していると判定することを特徴とする請求項1~請求項5の何れか1項に記載の移植機。
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