JP2023050064A - カプセルベッド - Google Patents

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JP2023050064A JP2022004473A JP2022004473A JP2023050064A JP 2023050064 A JP2023050064 A JP 2023050064A JP 2022004473 A JP2022004473 A JP 2022004473A JP 2022004473 A JP2022004473 A JP 2022004473A JP 2023050064 A JP2023050064 A JP 2023050064A
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憲昭 相田
Kensho Aida
達夫 野部
Tatsuo Nobe
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Kotobuki and Co Ltd
Kogakuin University
Kotobuki Seating Co Ltd
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Kotobuki and Co Ltd
Kogakuin University
Kotobuki Seating Co Ltd
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Abstract

【課題】部品点数を削減しつつ、カプセルベッドの室内空間および周囲の外部空間において、空気の循環および清浄化を促し、衛生的な環境を実現する。【解決手段】カプセルベッド100A,100Bは、外部空間から仕切られた内部空間SAを区画する複数の仕切り部材10~60と、内部空間SA内に設けられ、外部空間と、内部空間内において人が滞在可能な室内空間Sとを連通する第1連通空間S1を形成する第1連通空間形成部材110A、110Bと、内部空間SA内に設けられ、外部空間と室内空間Sとを連通する第2連通空間S2を形成する第2連通空間形成部材11Bと、を有する。第1連通空間形成部材110A、110Bは、第1フィルタ115を備え、第2連通空間形成部材120A,120Bは、第2フィルタ124とファン128を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、カプセルベッドに関する。
近年、ホテルなどの宿泊用施設が、コンパクトなカプセルベッドを採用している。カプセルベッドは、コンパクトな空間ながら、比較的容易にプライバシーの確保が可能であり 、多数の宿泊者の宿泊を可能とする。このような状況下、種々のカプセルベッドの開発が 進展している。
一方、カプセルベッドの利用により、多数の宿泊者が限られた空間に宿泊する状況が想 定される。このような状況下における重要な課題は、カプセルベッド内の空間の空気を円滑に循環し、カプセルベッド内の空間をクリーンな状態に維持することである。このような課題に対する対策は、たとえば、感染症の予防が社会的な施策になるような時代において、ますます重要なものとなっている。
たとえば、特許文献1は、寝室の壁に設けられた二つの開口が、空気供給と空気排出を実行する、ファンやフィルタを備えた二つのダクトにそれぞれ連通しているユニットを、寝室の共有スペース側と、寝室の背面側にそれぞれ独立に設けたカプセルポッドを開示している。
米国特許出願公開第2020/297127号明細書
しかしながら、特許文献1のカプセルポッドにおいては、共有スペースにおける汚染された空気と、寝室内における汚染された空気とを清浄化する2つのユニットが、それぞれ独立して設けられるため、ユニットごとに空気供給、空気排出の部品が必要となり、部品点数が増加する。
また、いずれのユニットも、空気供給と空気排出のダクトの位置が近く、寝室(室内空間)全体の空気を循環させるのに、さらなる改良が求められる。
本発明は、部品点数を削減しつつ、十分な空気の循環性能を確保し得るカプセルベッドを提供する。
本発明のカプセルベッドは、外部空間から仕切られた内部空間を区画する複数の仕切り部材と、前記内部空間内に設けられ、前記外部空間と、前記内部空間内において人が滞在可能な室内空間とを連通する第1連通空間を形成する第1連通空間形成部材と、前記内部空間内に設けられ、前記外部空間と前記室内空間とを連通する第2連通空間を形成する第2連通空間形成部材と、を有し、前記第1連通空間形成部材は、第1フィルタを備え、前記第2連通空間形成部材は、第2フィルタとファンを備える。
本発明のカプセルベッドでは、たとえば、前記複数の仕切り部材が第1仕切り部材および第2仕切り部材を含み、前記第1仕切り部材が、前記室内空間を隔てて、前記第2仕切り部材と対向するように配置され、前記第1連通空間が、前記第1仕切り部材に隣接して設けられ、前記第2連通空間が、前記第2仕切り部材に隣接して設けられる。
本発明のカプセルベッドでは、たとえば、前記第2フィルタの捕集効率が、前記第1フィルタの捕集効率より大きく、前記ファンは、前記第1連通空間において、前記外部空間から前記室内空間に、空気を供給し、前記第2連通空間において、前記室内空間から前記外部空間に、空気を排出するように回転する。
本発明のカプセルベッドでは、たとえば、前記第1フィルタの捕集効率が、前記第2フィルタの捕集効率より大きく、前記ファンは、前記第1連通空間において、前記室内空間から前記外部空間に、空気を排出し、前記第2連通空間において、前記外部空間から前記室内空間に、空気を供給するように回転する。
本発明のカプセルベッドでは、たとえば、前記第1連通空間形成部材および前記第2連通空間形成部材の少なくともいずれかは、音の吸収作用を有する材料により構成されるとともに、空気の通過可能な通路を有する吸音部材を備える。
本発明のカプセルベッドでは、たとえば、前記吸音部材は、前記通路の周囲を形成する壁部と、前記壁部から前記通路内に突出するように設けられる少なくとも2つの突出部材と、を備え、前記少なくとも2つの突出部材は、前記通路の長手方向において互いに離れて配置されるとともに、それぞれが前記通路の対向する2つの壁面から突出する。
本発明のカプセルベッドでは、たとえば、前記吸音部材は、略直角に曲げられた形状の前記通路を有する。
本発明のカプセルベッドでは、たとえば、前記第2連通空間形成部材は、内部に空気が通過可能で、音の吸収作用を有する材料により覆われた通路を有すると共に、該通路内に前記ファンが配置される消音ボックスを備え、
前記消音ボックスの通路は、所定の方向において、一方側から他方側に向かう第1通路と、該第1通路から折り返して、前記他方側から前記一方側に向かう第2通路とを少なくとも備え、
前記ファンは、前記消音ボックスの第2フィルタ側の開口から前記第1通路及び第2通路を越えた前記通路内に配置される。
本発明のカプセルベッドでは、たとえば、前記ファンが、前記第1連通空間において、前記外部空間から前記室内空間に、空気を供給し、前記第2連通空間において、前記室内空間から前記外部空間に、空気を排出する第1回転方向に回転可能であるとともに、前記第2連通空間において、前記外部空間から前記室内空間に、空気を供給し、前記第1連通空間において、前記室内空間から前記外部空間に、空気を排出する第2回転方向に回転可能である。
本発明によれば、ファンが駆動して、外部空間からの空気を、第1連通空間内の第1フィルタにより清浄化して、室内空間に供給し、また、室内空間内の空気を、第2連通空間内の第2フィルタにより清浄化して、外部空間へ排出する。よって、部品点数を削減しつつ、カプセルベッドの室内空間および周囲の外部空間において、空気の循環および清浄化を促し、衛生的な環境を実現することができる。
また、第1連通空間形成部材及び第2連通空間形成部材は、仕切り部材によって区画された内部空間内に設けられるので、カプセルベッドの外観性を損なうことなく、上記効果を実現できる。
図1は、本発明の実施形態に係る2台のカプセルベッドの斜視図である。 図2は、2台のカプセルベッドの正面図である。 図3は、カプセルベッドの上部断面を上方からみた概略図である。 図4Aは、第2側壁の側から見た、2台のカプセルベッドの側面を示す図2のIV-IV線に沿った概略断面図である。 図4Bは、2台のカプセルベッドの図2のIV´-IV´線に沿った概略 断面図である。 図5は、2台のカプセルベッドにおける第1連通空間形成部材の分解斜視図 である。 図6は、第1側壁の側から見た、2台のカプセルベッドの側面を示す概略断面図である。 図7は、2台のカプセルベッドにおける第2連通空間形成部材の分解斜視図 である。 図8は、第1側壁の側から見た、他の実施形態に係る2台のカプセルベッドの側面を示す概略断面図である。 図9Aは、上段のカプセルベッドにおける第2連通空間形成部材の分解斜視図である。 図9Bは、下段のカプセルベッドにおける第2連通空間形成部材の分解斜視図である。
以下、本発明を適用したカプセルベッドの実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る2台のカプセルベッドの斜視図であり、図2は、2台のカプセルベッドの正面図である。本実施形態においては、2台のカプセルベッド100A,100Bが上下方向に積み重ねられており、カプセルベッド100Aの宿泊者は、梯子200を登ることにより、カプセルベッド100Aの室内空間に入ることができる。カプセルベッド100Aとカプセルベッド100Bは、一部を除いて、共通した構造を有する。以下の説明は、カプセルベッド100Bの特有な構成を除いて、カプセルベッド100Aについて行う。また、図中、X方向は、カプセルベッド100A,100Bの長手方向を表し、Y方向は、カプセルベッド100A,100Bの短手方向を表し、Z方向は、カプセルベッド100A,100Bの上下方向を表す。
カプセルベッド100Aは、略直方体形状を有している。カプセルベッド100Aは、複数の仕切り部材によって廊下などの外部空間から仕切られ、人が滞在可能な室内空間S(図3参照)を含む内部空間SAを区画している。カプセルベッド100Aの室内空間Sは、コンパクトな空間であり、仕切り部材により比較的容易にプライバシーの確保が可能である。また、カプセルベッド100Aは略直方体形状であるため、X方向及びZ方向に並べて配置でき、限られた空間に多数設置可能である。
複数の仕切り部材は、第1仕切り部材である第1側壁10と、第2仕切り部材である第2側壁20と、第3仕切り部材である第3側壁30と、第4仕切り部材である第4側壁40と、第5仕切り部材であるスライドドア41と、第6仕切り部材である底面部材50(図3参照)と、第6仕切り部材である天井部材60と、を含む。これら7つの仕切り部材のうち、第1側壁10と、第2側壁20と、第3側壁30と、第4側壁40と、スライドドア41とが、カプセルベッド100Aの側面を画定し、底面部材50がカプセルベッド100Aの底面を画定し、天井部材60がカプセルベッド100Aの上面を画定する。
第1側壁10と第2側壁20とは、室内空間Sを隔てて、互いにX方向に対向するように配置されている。また、第3側壁30と、第4側壁40及びスライドドア41とは、室内空間Sを隔てて、互いにY方向に対向するように配置されている。第1側壁10と、第2側壁20と、第3側壁30と、第4側壁40と、底面部材50と、天井部材60は、それぞれボルトのような締結部材で固定された板状の部材である。スライドドア41は、底面部材50と天井部材60の間において、第4側壁40の側方をスライド可能な板状の部材から構成され、室内空間Sを開閉する。これにより、人が、スライドドア41を開方向にスライドすることにより、室内空間Sにアクセスし、滞在可能となる。また、スライドドア41を閉方向にスライドすることで、室内空間Sは、外部空間から遮断された、プライバシーが確保された空間となる。
図3は、カプセルベッドの上部断面を上方からみた概略図であり、本図では天井部材60が省略されることによって、室内空間Sおよび底面部材50が露出した状態で示されている。
本実施形態のカプセルベッド100Aは、第1側壁10に隣接して設けられ、外部空間と室内空間Sとを連通する第1連通空間S1を形成する第1連通空間形成部材110Aと 、第2側壁20に隣接して設けられ、外部空間と室内空間Sとを連通する第2連通空間S2を形成する第2連通空間形成部材120Aと、を備えている。したがって、内部空間SA内には、室内空間Sと第1連通空間S1と第2連通空間S2とが設けられる。
第1連通空間S1および第2連通空間S2の存在により、空気が外部空間と室内空間Sとの間を移動することが可能となる。図3においては、一例として、空気の流れが矢印で示されている。矢印は、空気が外部空間→第1連通空間S1→室内空間S→第2連通空間S2→外部空間に沿った空気の流れを示している。このような流れは、たとえば、空気を強制的に送るファン128(図7参照)を、第2連通空間S2に配置することにより得ることができる。この例では、第1連通空間S1が、室内空間Sに空気を供給する供給口として機能し、第2連通空間S2が、室内空間Sから空気を排出する排出口として機能する。すなわち、本実施形態では、スライドドア41が閉状態では、室内空間Sの空気は、第1連通空間S1および第2連通空間S2を介して外部空間と実質的に流通する。
また、空気中の異物、たとえばゴミ、ほこり、塵、ウィルスなどを捉えて除去可能なフィルタが、第1連通空間S1および第2連通空間S2に設置される。本実施形態においては、第1フィルタ115が第1連通空間S1に配置され、第2フィルタ124が第2連通空間S2に配置されている。第1フィルタ115および第2フィルタ124の存在により、室内空間Sは、異物の少ない、清浄な空気で満たすことが可能となる。
上記構成によれば、ファン128が駆動して、外部空間からの空気を、第1連通空間S1内の第1フィルタ115により清浄化して、室内空間Sに供給し、また、室内空間Sの空気を、第2連通空間S2内の第2フィルタ124により清浄化して、外部空間へ排出する。よって、カプセルベッド100Aの室内空間Sおよび周囲の外部空間において、空気の循環および清浄化を促し、衛生的な環境を実現することができる。また、第1連通空間形成部材110A及び第2連通空間形成部材120Aは、仕切り部材によって区画された内部空間SA内に設けられるので、カプセルベッド100Aの外観性を損なうことなく、上記効果を実現できる。
さらに本実施形態においては、第2フィルタ124の捕集効率が、第1フィルタ115の捕集効率より大きくなるように設定されている。たとえば、第1フィルタ115が一般的な中性能フィルタにより構成され、第2フィルタ124が、塵埃の捕集性能が高いHEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタにより構成される。一般的に、フィルタの捕集性能が高くなるほど、空気透過率は減少するため、この構成下では、第1フィルタ115の空気透過率>第2フィルタ124の空気透過率、が成立する。
したがって、ファン128から比較的近い側に相対的に空気透過率の低い第2フィルタ124を配置し、ファン128から比較的遠い側に相対的に空気透過率の高い第1フィルタ115を配置することで、室内空間Sの負圧を実現し、外部空間からの空気を清浄化して室内空間Sに供給し、さらに、室内空間Sからの空気を清浄化して外部空間へ排出している。
図4Aは、第2側壁20の側から見た、2台のカプセルベッド100A,100Bの側面を示す図2のIV-IV線に沿った概略断面図であり、図4Bは、2台のカプセルベッドの図2のIV´-IV´線に沿った概略断面図である。また、図5は、2台のカプセルベッド100A,100Bにおける第1連通空間形成部材110A,110Bの分解斜視図である。第1連通空間形成部材110Aは、カプセルベッド100Aにおいて、第1フィルタ115を含む第1連通空間S1を形成するための部材群である。第1連通空間形成部材110Aは、ガラリ111と、ガラリボックス112と、消音ダクト113と、フィルタボックス114と、第1フィルタ115と、パンチングカバー116と、を含む。なお、カプセルベッド100B内の第1連通空間形成部材110Bは、第1連通空間形成部材110Aとほぼ同じ構成を有している。
ガラリ111は、スライドドア41に隣接した位置において、カプセルベッド100Aの側面に露出する換気口であり、本実施形態では矩形状を呈し、上下方向に並べられた複数の羽根板(ルーバー)を有している。なお、ガラリ111の空気が通過可能な面積は、消音ダクト113の通路の面積よりも大きく形成されている。
ガラリボックス112は、ガラリ111を支持する箱状の部材であり、ガラリ111から進入した空気が通過可能な通路を有している。なお、第1連通空間形成部材110Bでは、ガラリボックス112に対するガラリ111のZ方向の取付位置が、第1連通空間形成部材110Aのものと異なっている。
消音ダクト113は、ガラリボックス112の上部の開口部分に取り付けられる。消音ダクト113は、箱型の形状を有し、グラスウールのような音の吸収作用を有する材料により構成されるとともに、空気の通過可能な通路を有する吸音部材である。消音ダクト113は、通路内を通過する空気の音を吸収することにより、室内空間S内や外部空間からの騒音や振動を抑制できるので、室内空間Sの静粛性を確保することが可能となると共に 、室内空間S内の騒音が外部空間へ漏れるのを抑制することができる。
本実施形態の消音ダクト113は、消音ダクト113の通路の周囲を形成する壁部1113bと、壁部113bから通路内に突出するように設けられる少なくとも2つの突出部材113aと、を備える。この2つの突出部材113aは、通路の長手方向において互いに離れて配置されるとともに、それぞれが通路の対向する2つの壁面から突出する。
突出部材113aは、通路を通過する空気の進路をジグザグ型な形状にすることにより 、空気の進行速度を落とす役割を果たす。この作用により、消音ダクト113は、空気に よる騒音をさらに下げることができる。
フィルタボックス114は、消音ダクト113および第1フィルタ115を収納する箱型形状の部材である。パンチングカバー116は、フィルタボックス114に収納された第1フィルタ115を覆う、多数の微細な孔が形成されたシート部材である。パンチングカバー116は、第1側壁10の内側において、室内空間Sに露出する。フィルタボックス114は、室内空間Sの床面スペースを確保できるように、内部空間SAの上部に配置されている。
図6は、第1側壁10の側から見た、2台のカプセルベッド100A,100Bの側面を示す概略断面図である。また、図7は、2台のカプセルベッド100A,100Bにおける第2連通空間形成部材120A,120Bの分解斜視図である。第2連通空間形成部材120Aは、カプセルベッド100Aにおいて、第2フィルタ124を含む第2連通空間S2を形成するための部材群である。第2連通空間形成部材120Aは、ヘッドボード121と、パンチングチャネル122と、2つのサイドアングル123A,123Bと、第2フィルタ124と、フィルタボックス125と、消音エルボ126と、ダクトジョイナー127と、ファン128と、ダクト129と、を含む。なお、カプセルベッド100B内の第2連通空間形成部材120Bは、第2連通空間形成部材120Aとほぼ同じ構成を有している。ただし、第2連通空間形成部材120A,120Bにおける、消音エルボ126、ダクトジョイナー127、ファン128、及びダ クト129の配置は、互いのダクト129の干渉を避けるため、Y方向において第2フィ ルタ124に対して互いに反対側に配置される。
ヘッドボード121は、木製の板材をウレタンのような柔軟性を有する部材によって覆うことで構成されている。ヘッドボード121は、第2側壁20の内側において、室内空間Sに露出する。パンチングチャネル122は、金属製の板状の部材であり、ヘッドボード121の裏側に取り付けられ、X方向に折り曲げられたY方向両側面とY方向中央部分に空気が通過可能な通路を有する。パンチングチャネル122のY方向両側面は、多数の微細な孔をX方向及びZ方向に亘って開けることで通路を形成する。2つのサイドアングル123A,123Bは、それぞれパンチングチャネル122の両側に接続されるとともに、第3側壁30、第4側壁40に固定される。したがって、室内空間Sの空気は、パンチングチャンネル122のY方向両側面の通路から、パンチングチャンネル122とヘッドボード121によって区画される空間に取り込まれ、パンチングチャンネル122の中央部分の開口通路へと送られる。
第2フィルタ124は、パンチングチャネル122の中央部分の開口通路に取り付けられる。フィルタボックス125は、第2フィルタ124を収納する一面が開口した箱型形状の部材である。
消音エルボ126は、フィルタボックス125の側面に取り付けられる。消音エルボ126は、フィルタボックス125内の第2フィルタ124とフィルタボックス125の底面125aとの間に形成された空間を通過した空気を取り込む。消音エルボ126は、略L字型の形状の通路を形成し、グラスウールのような音の吸収作用を有する材料により構成されるとともに、空気の通過可能な通路を有する吸音部材である。消音エルボ126は、通路内を通過する空気の音を吸収することにより、ファン128から発生する騒音や振動また、外部空間又は室内空間Sからの騒音を抑制できるので、室内空間Sの静粛性を確保することが可能となると共に、室内空間S内の騒音が外部空間へ漏れるのを抑制することができる。
消音エルボ126は、略L字型の形状によって、内部の通路が、略直角に曲げられた形 状を呈する。これにより、空気の流れが曲げられ、音の吸収効果を高めることができる。
ダクトジョイナー127は、消音エルボ126の上面に取り付けられる。ダクトジョイナー127は、台形の形状を呈し、その内部の通路が、室内空間Sから外部空間に向かう長手方向に沿って、断面積が小さくなる形状を呈する。
ファン128は回転する羽根を備え、ダクトジョイナー127の通路の断面積が小さい側に取り付けられる。したがって、第2連通空間S2を排気口とすると、第2フィルタ、消音エルボ126、及びファン128は、上流から下流へこの順に配置されることになる。
ファン128は、第1連通空間S1において、外部空間から室内空間Sに、空気を供給し、第2連通空間S2において、室内空間Sから外部空間に、空気を排出する第1回転方向に回転可能であるとともに、第2連通空間S1において、外部空間から室内空間Sに、空気を供給し、第1連通空間S1において、室内空間Sから外部空間に、空気を排出する第2回転方向に回転可能である。通常の状態では、ファン128は第1回転方向に回転し 、図3の矢印に沿って空気が流れる。すなわち、カプセルベッド100A,100Bは、 第1連通空間S1、第2連通空間S2、ファン128によって、第3種換気状態(供給口から空気を自然に吸い込み、排出口から空気を機械的に排出する)を実現する。
本実施形態では、第2フィルタ124の捕集効率が第1フィルタ115の捕集効率より大きいことから、第1フィルタ115の空気透過率>第2フィルタ124の空気透過率が成立しており、供給側の空気透過率が排出側の空気透過率より高い。この構成下、ファン128が第1回転方向に回転することに伴い、騒音を抑えつつ、室内空間Sを負圧状態に維持し、空気の流れを促進することができる。
なお、本実施形態のように、ファン128を第2連通空間S2のみに配置することにより、低コストで、騒音を抑制しつつ、室内空間Sの換気状態を実現することができる。
ダクト129は、ファン128に接続され、天井部材60から突出する。ファン128が第1回転方向に回転する間、ダクト129は空気を排出し、ファン128が第2回転方向に回転する間、ダクト129は空気を吸引する。第2連通空間形成部材120Bは、第2連通空間形成部材120Aより低い位置にあるため、第2連通空間形成部材120Bのダクト129は、カプセルベッド100Aのパンチングチャンネル122と第2側壁20との間の空間を越えて、カプセルベッド100Aの天井部材60まで届くように、第2連通空間形成部材120Aのダクト129に比べて、長いものとなっている。
図8は、第1側壁10の側から見た、他の実施形態に係る2台のカプセルベッド100A,100Bの側面を示す概略断面図である。また、図9Aは、図8における上段のカプセルベッド100Aにおける第2連通空間形成部材130Aの分解斜視図であり、図9Bは、図8における下段のカプセルベッド100Bにおける第2連通空間形成部材130Bの分解斜視図である。本実施形態のカプセルベッド100A,100Bは、図1~図7の実施形態に対し、第2連通空間形成部材の構造が異なっており、他の部分は概ね共通している。
第2連通空間形成部材130Aは、カプセルベッド100Aにおいて、第2フィルタ124及びファン128を含む第2連通空間S2を形成するための部材群である。第2連通空間形成部材130Aは、上記実施形態と同様に、ヘッドボード121と、パンチングチャネル122と、2つのサイドアングル123A,123Bと、第2フィルタ124と、フィルタボックス125と、ファン128と、を含む一方、この実施形態では、上記実施形態の消音エルボ126の代わりに、消音ボックス131を含む。なお、カプセルベッド100B内の第2連通空間形成部材130Bは、第2連通空間形成部材130Aとほぼ同じ構成を有しているが、上記実施形態と同様に、ダクト139をさらに備える点、ダクト139と接続する消音ボックス131のケース133の形状の点で、第2連通空間形成部材130Aと異なっている。
また、第2フィルタ124は、パンチングチャネル122の中央部分の開口通路に取り付けられるが、上記実施形態よりも下方に位置している。また、フィルタボックス125は、第2フィルタ124を収納する一面が開口した箱型形状の部材であるが、連通孔125bが上面に形成されている。
消音ボックス131は、フィルタボックス125の上面に取り付けられる。消音ボックス131は、フィルタボックス125内の第2フィルタ124を通過し、第2フィルタ124とフィルタボックス125の底面125aとの間に形成された空間を通過した後、フィルタボックス125の上面に形成された通過孔125bから排出された空気を取り込む。
消音ボックス131は、直方体形状を有し、内部に空気が通過可能で、グラスウールのような音の吸収作用を有する材料により覆われた通路132を有すると共に、該通路132内にファン128が配置される。消音ボックス131は、通路132内を通過する空気の音を吸収することにより、室内空間S内や外部空間からの騒音や振動を抑制できるので、室内空間Sの静粛性を確保することが可能となると共に、室内空間S内の騒音が外部空間へ漏れるのを抑制することができる。
本実施形態の消音ボックス131は、ケース133と、ケース133の一側面の開口部を塞ぐ蓋体134と、ケース133内に通路132を構成する通路構成部材135と、音の吸収作用を有する吸音材料136a~136dと、を備えている。ケース133には、フィルタボックス125の連通孔125bに臨む開口133aが形成される。
通路構成部材135はケース133及び蓋体134に支持され、複数枚の板を組み合わせることにより構成される。これら板の組み合わせにより、消音ボックス131内には、複数個所で折れ曲がる空気の通路132が形成される。これにより、消音ボックス131の通路132は、開口133aから、Z方向(所定の方向)において、下方(一方側)から上方(他方側)に向かう第1通路132aと、該第1通路132aから折り返して、上方(他方側)から下方(一方側)に向かう第2通路132bと、第2通路132bから折り返して、再度下方から上方に向かう第3通路132cと、を少なくとも備える。
吸音材料136a~136dは、ケース133の底面、及び蓋体134の内面に配置されると共に、通路構成部材135の通路132を構成する面に貼り付けられて、通路132の内面を覆っている。
ファン128は、その上下に配置される支持フレーム137a,137bにより、第3通路132cの壁に取り付けられる。すなわち、ファン138は、消音ボックス131の内部であって、第2フィルタ側の開口133aから第1通路132a及び第2通路132bを越えた第3通路132c内に配置される。
したがって、消音ボックス131は、通路132をジグザグ型な形状にすることにより、空気の進行速度を落とす役割を果たす。この作用により、消音ボックス131は、空気による騒音をさらに下げることができる。また、ファン138を通過した空気は、ケース133の上面に形成された排出孔133b(天井部材60において開口している)から外部空間へ排出される。
上述したように、下段のカプセルベッド100B内の第2連通空間形成部材130Bは、上述した第2連通空間形成部材130Aとほぼ同じ構成を有している。ただし、第2連通空間形成部材130Bは、第2連通空間形成部材130Aより下方に位置しているため、上方に延びるダクト139が設けられている。ダクト139は、消音ボックス131のケース133の側面に形成された排出孔133bに接続され、天井部材60まで延びる。ダクト139は、カプセルベッド100Aのパンチングチャンネル122と第2側壁20との間の空間を越えて、カプセルベッド100Aの天井部材60まで届く。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、本発明の第1フィルタ115及び第2フィルタ124の種類は、任意に変更してもよい。上記実施形態では、第2フィルタ124の捕集効率が、第1フィルタ115の捕集効率より大きくなるように、第1フィルタ115に中性能フィルタ及び第2フィルタ124に HEPAフィルタを選択し、ファン128を第1回転方向に回転させている。しかしながら、本発明は、これに限らず、第1フィルタ115の捕集効率が、第2フィルタ124の捕集効率より大きくなるように、第1フィルタ115にHEPAフィルタ及び第2フィルタ128に中性能フィルタを選択し、ファン128を第2回転方向に回転させてもよい。この場合、図3の矢印とは逆向きの方向に空気を流すことができ、室内空間Sを正圧として、外部空間の空気に浮遊する塵埃の捕集性能を高めることができる。
また、第1フィルタ115及び第2フィルタ124に使用されるフィルタを複数種類用意しておき、第1回転方向及び第2回転方向の両方向に回転可能なファンを用いることで 、空気の流れを汚染状況に応じて切り替えて使用することができる。さらに、第1フィルタ115及び第2フィルタ124のフィルタサイズ、即ち、フィルタボックス114の第1フィルタ115を収容する空間とフィルタボックス125の第2フィルタ124を収容する空間を同じ大きさとすることで、第1フィルタ115と第2フィルタ124間でフィルタを交換できるようにしてもよい。
例えば、第1連通空間S1および第2連通空間S2は、室内空間を隔てて対向するように、第1側壁10および第2側壁20にそれぞれ隣接して設けられることが望ましいが、本発明はこれに限らず、上述した複数の仕切り部材のいずれかに隣接して設けられればよい。また、第1連通空間形成部材又は第2連通空間形成部材は、仕切り部材によって一部を 構成してもよいし、仕切り部材を介さずに、第1連通空間又は第2連通空間を構成してもよい。
10 第1側壁(第1仕切り部材)
20 第2側壁(第2仕切り部材)
30 第3側壁(第3仕切り部材)
40 第4側壁(第4仕切り部材)
41 スライドドア(第5仕切り部材)
50 底面部材(第6仕切り部材)
60 天井部材(第7仕切り部材)
100A,100B カプセルベッド
110A,110B 第1連通空間形成部材
111 ガラリ
112 ガラリボックス
113 消音ダクト
114 フィルタボックス
115 第1フィルタ
116 パンチングカバー
120A,120B,130A,130B 第2連通空間形成部材
121 ヘッドボード
122 パンチングチャネル
123A,123B サイドアングル
124 第2フィルタ
125 フィルタボックス
126 消音エルボ
127 ダクトジョイナー
128 ファン
129,139 ダクト
131 消音ボックス
132 通路
132a~132c 第1~第3通路
133 ケース
134 蓋体
135 通路構成部材
136a~136d 吸音材料
200 梯子
S 室内空間
S1 第1連通空間
S2 第2連通空間

Claims (9)

  1. 外部空間から仕切られた内部空間を区画する複数の仕切り部材と、
    前記内部空間内に設けられ、前記外部空間と、前記内部空間内において人が滞在可能な室内空間とを連通する第1連通空間を形成する第1連通空間形成部材と、
    前記内部空間内に設けられ、前記外部空間と前記室内空間とを連通する第2連通空間を形成する第2連通空間形成部材と、を有し、
    前記第1連通空間形成部材は、第1フィルタを備え、
    前記第2連通空間形成部材は、第2フィルタとファンを備える、
    カプセルベッド。
  2. 前記複数の仕切り部材が第1仕切り部材および第2仕切り部材を含み、
    前記第1仕切り部材が、前記室内空間を隔てて、前記第2仕切り部材と対向するように配置され、
    前記第1連通空間が、前記第1仕切り部材に隣接して設けられ、
    前記第2連通空間が、前記第2仕切り部材に隣接して設けられる、
    請求項1に記載のカプセルベッド。
  3. 前記第2フィルタの捕集効率が、前記第1フィルタの捕集効率より大きく、
    前記ファンは、前記第1連通空間において、前記外部空間から前記室内空間に、空気を供給し、前記第2連通空間において、前記室内空間から前記外部空間に、空気を排出するように回転する、
    請求項1または2に記載のカプセルベッド。
  4. 前記第1フィルタの捕集効率が、前記第2フィルタの捕集効率より大きく、
    前記ファンは、前記第1連通空間において、前記室内空間から前記外部空間に、空気を排出し、前記第2連通空間において、前記外部空間から前記室内空間に、空気を供給するように回転する、
    請求項1または2に記載のカプセルベッド。
  5. 前記第1連通空間形成部材および前記第2連通空間形成部材の少なくともいずれかは、 音の吸収作用を有する材料により構成されるとともに、空気の通過可能な通路を有する吸音部材を備える、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のカプセルベッド。
  6. 前記吸音部材は、前記通路の周囲を形成する壁部と、前記壁部から前記通路内に突出するように設けられる少なくとも2つの突出部材と、を備え、
    前記少なくとも2つの突出部材は、前記通路の長手方向において互いに離れて配置されるとともに、それぞれが前記通路の対向する2つの壁面から突出する、
    請求項5に記載のカプセルベッド。
  7. 前記吸音部材は、略直角に曲げられた形状の前記通路を有する、
    請求項5に記載のカプセルベッド。
  8. 前記第2連通空間形成部材は、内部に空気が通過可能で、音の吸収作用を有する材料により覆われた通路を有すると共に、該通路内に前記ファンが配置される消音ボックスを備え、
    前記消音ボックスの通路は、所定の方向において、一方側から他方側に向かう第1通路と、該第1通路から折り返して、前記他方側から前記一方側に向かう第2通路とを少なくとも備え、
    前記ファンは、前記消音ボックスの第2フィルタ側の開口から前記第1通路及び第2通路を越えた前記通路内に配置される、
    請求項1から7のいずれか1項に記載のカプセルベッド。
  9. 前記ファンは、前記第1連通空間において、前記外部空間から前記室内空間に、空気を供給し、前記第2連通空間において、前記室内空間から前記外部空間に、空気を排出する第1回転方向に回転可能であるとともに、前記第2連通空間において、前記外部空間から前記室内空間に、空気を供給し、前記第1連通空間において、前記室内空間から前記外部空間に、空気を排出する第2回転方向に回転可能である、
    請求項1から7のいずれか1項に記載のカプセルベッド。
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