JP2023050026A - 耳折り装置及び包装システム - Google Patents
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Abstract
【課題】包装袋体の耳折りをさらに適切に実行可能な耳折り装置を提供する。【解決手段】耳折り装置(3)は、被包装品を覆った包装材の両端を溶着して一対の耳部が形成され且つ個々に切り離された包装袋体の耳部を折り曲げる装置であって、一対の耳部を幅方向に向けた状態で、幅方向に直交する搬送方向に包装袋体を搬送する耳折り搬送部(10)と、一対の耳部それぞれを搬送方向に延びる第1折り線で下方に折り曲げる第1耳折り部(30)と、搬送方向における第1耳折り部(30)の直後に配置されて、一対の耳部それぞれを第1折り線でさらに折り曲げる第2耳折り部(40)とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、耳折り装置及び包装システムに関する。
従来より、横型ピロー包装機によって被包装品を帯状フィルムで覆った際に形成される一対の耳部を、下向きに折り曲げる耳折り装置が知られている(例えば、特許文献1~3を参照)。このような耳折り装置は、複数の包装袋体を箱の中に並べて納める際に、商品の審美性を高めるのに好適である。
耳折り装置は、2工程に分けて耳部を折り曲げるのが一般的である。より詳細には、耳折り装置は、耳部に折り目を付ける仮工程と、仮工程で付けられた折り目で耳部をさらに折り曲げる本工程とを含む。
例えば特許文献2に記載の装置は、被包装品の両端で帯状フィルムをシールするエンドシール工程と、耳折りの仮工程とを同時に実行する。一方、耳折りの本工程は、隣接する被包装品の間で帯状フィルムを切断する切断工程、包装袋体を別のコンベアに載せ替える移載工程などの後に実行される。
そのため、特許文献2では耳折りの仮工程と本工程との間の距離が長くなって、本工程における包装袋体の位置精度が低下する。その結果、本工程において、被包装品が潰れたり、耳折りできない(所謂、空振り)といった課題が生じ得る。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、包装袋体の耳折りをさらに適切に実行可能な耳折り装置を提供することにある。
本発明は、前記課題を解決するため、被包装品を覆った包装材の両端を溶着して一対の耳部が形成され且つ個々に切り離された包装袋体の前記耳部を折り曲げる耳折り装置であって、一対の前記耳部を幅方向に向けた状態で、前記幅方向に直交する搬送方向に前記包装袋体を搬送する耳折り搬送部と、一対の前記耳部それぞれを前記搬送方向に延びる第1折り線で下方に折り曲げる第1耳折り部と、前記搬送方向における前記第1耳折り部の直後に配置されて、一対の前記耳部それぞれを前記第1折り線でさらに折り曲げる第2耳折り部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、包装袋体の耳折りをさらに適切に実行することができる。
以下、実施形態に係る包装システム1を図面に基づいて説明する。なお、以下に記載する本発明の実施形態は、本発明を具体化する際の一例を示すものであって、本発明の範囲を実施形態の記載の範囲に限定するものではない。従って、本発明は、実施形態に種々の変更を加えて実施することができる。
図1は、包装システム1の平面図である。包装システム1は、帯状フィルム(包装材)で製品P(被包装品)を包装して包装袋体Bpを生成すると共に、包装袋体Bpの両端に生成される一対の耳部Yを折り曲げるシステムである。図1に示すように、包装システム1は、横型ピロー包装機2と、耳折り装置3と、プッシャ4とを主に備える。
帯状フィルムは、製品Pを包装する袋の材料となる帯状の包装材である。帯状フィルムは、熱を加えることによって溶着することが可能な膜状の部材であって、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、アルミ裏打紙、アルミ蒸着紙などが挙げられる。製品Pは、帯状フィルムで包装可能なあらゆるものが該当するが、典型的には、1つの包装袋体Bpに1つずつ封入される物(例えば、饅頭、大福、フィナンシェ等)が好適である。
横型ピロー包装機2は、耳折り装置3より包装システム1の処理工程の上流側に配置されている。横型ピロー包装機2は、帯状フィルムで製品Pを包装して包装袋体Bpを生成する装置である。横型ピロー包装機2は、包装コンベア5(包装搬送部)と、製筒器(図示省略)と、センタシール装置(図示省略)と、エンドシール装置(図示省略)とを主に備える。
包装コンベア5は、複数の製品Pを所定の間隔を隔てて順番に搬送する。製筒器は、帯状フィルムの幅方向の両端部を下方で重ね合わせて筒状に成形すると共に、筒状の帯状フィルムの内部に製品Pを進入させる。センタシール装置は、帯状フィルムの重ね合わされた端部同士を溶着する。エンドシール装置は、製品Pの両端部で帯状フィルムを上下に溶着すると共に、隣接する製品Pの間を切断する。また、横型ピロー包装機2は、包装袋体Bpの幅方向の両端部を内側に折り込むガセット機構を備えていてもよい。横型ピロー包装機2の構成は周知なので、詳細な説明は省略する。
図6に示すように、エンドシール装置によって、製品Pを包む袋状部Bと、袋状部Bの両端に位置する一対の耳部Yとが成形される。換言すれば、一対の耳部Yは、エンドシール装置によって溶着された部分である。但し、横型ピロー包装機2で包装袋体Bpが成形された時点において、一対の耳部Yは、図6に示すような下方に折り込まれている状態ではなく、図7(A)に示すように包装コンベア5の搬送方向に突出している。
耳折り装置3は、横型ピロー包装機2より包装システム1の処理工程の下流側に配置されている。耳折り装置3は、包装袋体Bpの両端に生成される一対の耳部Yを下方に折り曲げる装置である。図1に示すように、耳折り装置3は、耳折り搬送部10と、位置合わせ部20と、第1耳折り部30と、第2耳折り部40と、冷却部50とを主に備える。
図2は、耳折り搬送部10の側面図である。耳折り搬送部10は、プッシャ4によって横型ピロー包装機2から供給される複数の包装袋体Bpを所定の間隔を隔てて順番に搬送する。図1及び図2に示すように、耳折り搬送部10は、搬送台11と、耳折りコンベア12とを有する。搬送台11及び耳折りコンベア12は、包装コンベア5に近接する位置から位置合わせ部20、第1耳折り部30、第2耳折り部40、及び冷却部50に対面する位置まで延設されている。
搬送台11は、包装コンベア5と直交する方向に延設された長尺の平板である。搬送台11は、包装コンベア5から供給された包装袋体Bpを下側から支持する。以下、搬送台11上を搬送される包装袋体Bpの搬送方向を単に「搬送方向」と表記し、上下方向及び搬送方向に直交する方向を「幅方向」と表記する。すなわち、幅方向は、包装コンベア5による包装袋体Bpの搬送方向に一致する。
プッシャ4は、包装コンベア5を挟んで搬送台11と反対側に配置されている。また、プッシャ4は、搬送方向に進退することによって、包装コンベア5上を搬送される包装袋体Bpを搬送台11に押し出す。そのため、搬送台11上の包装袋体Bpは、一対の耳部Yが幅方向に突出した状態で搬送される。
耳折りコンベア12は、搬送台11上の複数の包装袋体Bpを搬送方向に所定の間隔を隔てて順番に搬送する。耳折りコンベア12は、搬送台11の上方に配置されている。耳折りコンベア12は、モータ(図示省略)の駆動力によって回転する駆動ローラ13と、駆動ローラ13から搬送方向に離間して配置される従動ローラ14と、駆動ローラ13及び従動ローラ14に掛け渡された無端環状の環状ベルト15と、環状ベルト15の外周面から外向きに突出する複数のプッシュプレート16とで構成されている。また、複数のプッシュプレート16は、環状ベルト15の周方向に等間隔に設けられている。
図2に示すように、モータの駆動力が伝達されて駆動ローラ13が回転すると、環状ベルト15は、下面が搬送方向に移動するように回転する。そして、プッシャ4によって包装コンベア5から搬送台11に押し出された包装袋体Bpは、隣接するプッシュプレート16の間に1つずつ進入する。そして、搬送台11上の包装袋体Bpは、後方側(搬送方向の上流側)に位置するプッシュプレート16によって押される。これにより、複数の包装袋体Bpは、所定の間隔を隔てた状態で搬送台11上を搬送される。上記の処理を実現するため、プッシャ4、包装コンベア5、及び耳折りコンベア12は、同期して動作する。
位置合わせ部20は、搬送台11上を搬送される包装袋体Bpを幅方向に位置合わせ(センタ合わせ)する。より詳細には、位置合わせ部20は、搬送台11の幅方向の中央に包装袋体Bpを位置合わせする。位置合わせ部20は、第1耳折り部30より搬送方向の上流側に配置されている。そして、位置合わせ部20は、一対の位置合わせプレート21、22を備える。
一対の位置合わせプレート21、22は、搬送台11を挟んで幅方向に対向配置されている。すなわち、一対の位置合わせプレート21、22は、幅方向において、搬送台11上を搬送される包装袋体Bpに対面している。一対の位置合わせプレート21、22は、搬送台11に接離する方向(すなわち、幅方向に)移動可能に構成されている。一対の位置合わせプレート21、22が搬送台11に連動して近づくことによって、一対の位置合わせプレート21、22に挟まれた包装袋体Bpが搬送台11の幅方向の中央に位置合わせされる。
第1耳折り部30は、搬送台11上を搬送される包装袋体Bpの一対の耳部Yを第1折り線L1(図7(B)参照)で下方に折り曲げる。より詳細には、第1耳折り部30は、一対の耳部Yを本格的に折り返す前に、折り目(第1折り線L1)を付ける。第1耳折り部30は、位置合わせ部20より搬送方向の下流側で、第2耳折り部40より搬送方向の上流側に配置されている。
図3は、第1耳折り部30の構成及び動作を示す図である。図3に示すように、第1耳折り部30は、一対の耳部Yそれぞれに対して、第1下ブロック31、32と、第1上ブロック33、34と、エアシリンダ35、36とを備える。第1下ブロック31、32、第1上ブロック33、34、及びエアシリンダ35、36それぞれは、搬送台11を挟んで幅方向に対向配置されている。
第1下ブロック31、32は、搬送台11上を搬送される包装袋体Bpの耳部Yの下側に固定されている。より詳細には、第1下ブロック31、32は、包装袋体Bpの耳部Yの下面に接するように配置される。第1下ブロック31、32は、搬送方向に延設され且つ上方に向かって先細り形状となる上端31a、32aを有する。より詳細には、第1下ブロック31、32の上端31a、32aは、外側(包装袋体Bpと反対側)が鉛直方向に延び、内側(包装袋体Bpに対面する側)が上方に向かって包装袋体Bpから離間する向きに傾斜している。
第1上ブロック33、34は、搬送台11上を搬送される包装袋体Bpの耳部Yの上側に配置されている。より詳細には、第1上ブロック33、34は、包装袋体Bpの耳部Yを挟んで、第1下ブロック31、32と上下方向に対向配置されている。第1上ブロック33、34の下面には、搬送方向に延設され且つ上方に凹んだ凹溝33a、34aが形成されている。そして、第1上ブロック33、34は、エアシリンダ35、36によって昇降可能に構成されている。
図3(A)に示すように、第1下ブロック31、32及び第1上ブロック33、34は、上下方向に離間して配置されている。これにより、搬送台11上を搬送される包装袋体Bpは、第1下ブロック31、32及び第1上ブロック33、34の間に進入することができる。
次に、図3(B)に示すように、第1耳折り部30は、第1下ブロック31、32及び第1上ブロック33、34の間に包装袋体Bpが進入したタイミングで、エアシリンダ35、36を駆動して第1上ブロック33、34を下降させる。これにより、第1下ブロック31、32の上端31a、32aは、耳部Yと共に第1上ブロック33、34の凹溝33a、34aに進入する。すなわち、第1下ブロック31、32及び第1上ブロック33、34は、耳部Yを上下方向から挟持する。
その結果、図7(B)に示すように、耳部Yは、第1下ブロック31、32の上端31a、32aと、第1上ブロック33、34の凹溝33a、34aとの形状に沿って、第1折り線L1で下方に折り曲げられる。第1折り線L1は、耳部Yの基端(袋状部B側の端部)よりやや先端において、搬送方向に延設される直線である。
第1折り線L1における耳部Yの第1目標屈曲角は、例えば、80°~100°(典型的には、90°)に設定される。第1目標屈曲角は、第1下ブロック31、32の上端31a、32a及び第1上ブロック33、34の凹溝33a、34aの形状の組み合わせによって設定される。すなわち、第1耳折り部30に挟持された耳部Yは、第1折り線L1より先端側が基端側に対して、第1目標屈曲角だけ下方に折り曲げられる。
次に、図3(C)に示すように、第1耳折り部30は、エアシリンダ35、36を駆動して第1上ブロック33、34を上昇させる。これにより、第1下ブロック31、32及び第1上ブロック33、34が上下方向に離間して、耳部Yが折り曲げられた包装袋体Bpが第1耳折り部30を通過可能になる。このとき、元に戻ろうとするする帯状フィルムの剛性によって、耳部Yの屈曲角は、第1目標屈曲角より小さくなる。
さらに、第1下ブロック31、32及び第1上ブロック33、34には、ヒータ31b、32b、33b、34bが内蔵されている。第1耳折り部30のヒータ31b、32b、33b、34bは、横型ピロー包装機2のエンドシール装置で帯状フィルムを溶着する際の温度(例えば、130℃~140℃)より低い第1温度(例えば、100℃~120℃)に設定される。そして、第1耳折り部30は、第1温度の第1下ブロック31、32及び第1上ブロック33、34で耳部Yを挟持することによって、耳部Yを加熱しながら折り曲げる。
第2耳折り部40は、搬送台11上を搬送される包装袋体Bpの一対の耳部Yを第1折り線L1でさらに下方に折り曲げる。また、第2耳折り部40は、一対の耳部Yを第2折り線L2(図7(C)参照)で第1折り線L1と反対向きに折り曲げてもよい。第2折り線L2は、第1折り線L1より耳部Yの先端側において、搬送方向に延びる直線である。第2耳折り部40は、第1耳折り部30より搬送方向の下流側で、冷却部50より搬送方向の上流側に配置されている。
より詳細には、第2耳折り部40は、搬送方向における第1耳折り部30の直後に配置されている。「第1耳折り部30の直後」とは、第1耳折り部30及び第2耳折り部40の間に、包装袋体Bpを塑性変形(例えば、帯状フィルムの溶着、切断)させる他の構成部品が存在しないことを指す。但し、耳折り搬送部10の一部及び後述する耳折り補助部は、包装袋体Bpを塑性変形させないので、第1耳折り部30及び第2耳折り部40の間に配置されていてもよい。
図4は、第2耳折り部40の構成及び動作を示す図である。図4に示すように、第2耳折り部40は、一対の耳部Yそれぞれに対して、第2下ブロック41、42と、第2上ブロック43、44と、下エアシリンダ45、46と、上エアシリンダ47、48とを備える。第2下ブロック41、42、第2上ブロック43、44、下エアシリンダ45、46、及び上エアシリンダ47、48それぞれは、搬送台11を挟んで幅方向に対向配置されている。
第2下ブロック41、42は、搬送台11上を搬送される包装袋体Bpの耳部Yの下側に配置されている。また、第2下ブロック41、42は、下エアシリンダ45、46によって、幅方向(すなわち、包装袋体Bpに接離する方向)に移動可能に構成されている。
第2下ブロック41、42の上面41a、42aは、平坦面である。上面41a、42aは、幅方向に所定の長さを有すると共に、搬送方向に延設されている。また、第2下ブロック41、42の上面41a、42aの包装袋体Bpに対面する側には、角部41b、42bが形成されている。角部41b、42bは、鋭角に構成されていると共に、搬送方向に延設されている。すなわち、角部41b、42bから下方に延びる側面(包装袋体Bpに対面する側面)は、包装袋体Bpから離間するように傾斜している。
第2上ブロック43、44は、搬送台11上を搬送される包装袋体Bpの耳部Yの上側に配置されている。より詳細には、第2上ブロック43、44は、包装袋体Bpの耳部Yを挟んで、第2下ブロック41、42と上下方向に対向配置されている。第2上ブロック43、44の下面43a、44aは、平坦面である。下面43a、44aは、幅方向の長さが第2下ブロック41、42の上面41a、42aより長く設定されていると共に、搬送方向に延設されている。そして、第2上ブロック43、44は、上エアシリンダ47、48によって昇降可能に構成されている。
図4(A)に示すように、第2下ブロック41、42は、幅方向において包装袋体Bpから離間している。また、第2下ブロック41、42及び第2上ブロック43、44は、上下方向に離間して配置されている。これにより、搬送台11上を搬送される包装袋体Bpは、第2下ブロック41、42及び第2上ブロック43、44の間に進入することができる。
次に、図4(B)に示すように、第2耳折り部40は、第2下ブロック41、42及び第2上ブロック43、44の間に包装袋体Bpが進入したタイミングで、下エアシリンダ45、46を駆動して第2下ブロック41、42を包装袋体Bpに近接させる。そして、第2下ブロック41、42が幅方向から包装袋体Bpに近づく過程で、角部41b、42bが耳部Yに当接することによって、耳部Yが第1折り線L1で下方に折り返される。また、第2下ブロック41、42の上面41a、42aは、折り返された耳部Yの下面に当接する。
次に、図4(C)に示すように、第2耳折り部40は、上エアシリンダ47、48を駆動して第2上ブロック43、44を下降させる。これにより、第2下ブロック41、42の上面41a、42aと第2上ブロック43、44の下面43a、44aとによって、第1折り線L1で折り返された耳部Yが上下方向から挟持される。さらに、第2下ブロック41、42の角部41b、42bから下方に延びる側面と、包装袋体Bpの袋状部Bとの間で、耳部Yの第1折り線L1より先端側の部分が挟持される。
その結果、図7(C)に示すように、耳部Yは、第2下ブロック41、42の上面41a、42aと、第2上ブロック43、44の下面43a、44aとに挟持されて、第1折り線L1でさらに折り曲げられる。さらに、耳部Yは、角部41b、42bから下方に延びる側面に沿って、耳部Yの第1折り線L1より先端側の第2折り線L2で、第1折り線L1と反対向きに折り曲げられる。
第1折り線L1における耳部Yの第2目標屈曲角は、例えば、170°~180°(典型的には、180°)に設定される。第2目標屈曲角は、第2下ブロック41、42及び第2上ブロック43、44の形状の組み合わせによって設定される。すなわち、第2耳折り部40に挟持された耳部Yは、第1折り線L1より先端側が基端側に対して、第2目標屈曲角だけ下方に折り曲げられる。
また、第2折り線L2における耳部Yの第3目標屈曲角は、袋状部Bに包まれた製品Pの形状に合わせて設定される。なお、第2折り線L2で耳部Yを折り曲げることに代えて、第2耳折り部40は、耳部Yの第1折り線L1より先端側を、第1折り線L1の折り方向と反対向きに湾曲させてもよい。
次に、図4(D)に示すように、第2耳折り部40は、上エアシリンダ47、48を駆動して第2上ブロック43、44を上昇させると共に、下エアシリンダ45、46を駆動して第2下ブロック41、42を包装袋体Bpから離間させる。これにより、第2下ブロック41、42及び第2上ブロック43、44が離間して、耳部Yが折り曲げられた包装袋体Bpが第2耳折り部40を通過可能になる。このとき、元に戻ろうとするする帯状フィルムの剛性によって、耳部Yの屈曲角は、第2目標屈曲角及び第3目標屈曲角より小さくなる。
さらに、第2下ブロック41、42及び第2上ブロック43、44には、ヒータ41c、42c、43b、44bが内蔵されている。第2耳折り部40のヒータ41c、42c、43b、44bは、第1温度より低い第2温度(例えば、85℃~95℃)に設定される。そして、第2耳折り部40は、第2温度の第2下ブロック41、42及び第2上ブロック43、44で耳部Yを挟持することによって、耳部Yを加熱しながら折り曲げる。
冷却部50は、第1耳折り部30及び第2耳折り部40によって折り曲げられた一対の耳部Yを冷却する。冷却部50は、搬送方向における第2耳折り部40の下流側に配置されている。図5は、冷却部50の構成を示す図である。図5に示すように、冷却部50は、一対の耳部Yそれぞれに対して、第3下ブロック51、52と、第3上ブロック53、54と、下エアシリンダ55、56と、上エアシリンダ57、58とを備える。
冷却部50の各構成要素の形状及び動作は、第2耳折り部40と共通するので、再度の説明は省略する。但し、第3下ブロック51、52及び第3上ブロック53、54は、第2温度より低い第3温度(例えば、5℃~20℃)に冷却されている。すなわち、冷却部50は、第3温度の第3下ブロック51、52及び第3上ブロック53、54で耳部Yを挟持することによって、第1耳折り部30及び第2耳折り部40で加熱された耳部Yを冷却する。これにより、図6に示すように、耳部Yが折り曲げられた状態で包装袋体Bpの形状が定着する。
上記の実施形態によれば、例えば以下の作用効果を奏する。
上記の実施形態によれば、第1耳折り部30の直後に第2耳折り部40を配置することによって、2段階の耳折り工程の距離が近くなる。これにより、第1耳折り部30から第2耳折り部40に至るまでに、包装袋体Bpの幅方向の位置ずれを最小限に留めることができる。その結果、第2耳折り部40において、製品Pが潰れたり、第2下ブロック41、42及び第2上ブロック43、44で耳部Yを挟持できない(所謂、空振り)のを防止することができる。
また、上記の実施形態によれば、第1耳折り部30及び第2耳折り部40において、耳部Yを上下方向から挟持することによって、製品Pを潰すことなく、耳部Yを折り曲げることができる。
また、上記の実施形態に係る第1折り部30によれば、第1下ブロック31、32の上端31a、32aと、第1上ブロック33、34の凹溝33a、34aとで、耳部Yを挟持する。これにより、幅方向に突出する耳部Yに対して、適切に折り目(第1折り線L1)を付けることができる。
また、上記の実施形態に係る第2耳折り部40によれば、耳部Yを上下方向から挟持するのに先立って、第2下ブロック41、42を包装袋体Bpに近づけて、第1折り線L1で耳部Yを折り返す。これにより、包装袋体Bpの耳折りをさらに適切に実行することができる。
また、上記の実施形態によれば、第1耳折り部30及び第2耳折り部40で耳部Yを加熱しながら折り曲げることによって、耳部Yを確実に折り曲げることができる。また、上記の実施形態によれば、第2耳折り部40の後に冷却部50を設けることによって、折り曲げられた耳部Yの形状を定着させることができる。なお、冷却部50は、耳部Yを挟持して冷却することに限定されず、耳部Yに冷却風を吹き付けてもよい。
また、上記の実施形態によれば、第1耳折り部30の前に位置合わせ部20を設けることによって、包装コンベア5から搬送台11に移送された包装袋体Bpの幅方向の中央に位置合わせすることができる。その結果、包装袋体Bpの耳折りをさらに適切に実行することができる。
なお、上記の実施形態において、第1耳折り部30及び第2耳折り部40の間に、耳折り補助部(図示省略)をさらに設けてもよい。耳折り補助部は、第1耳折り部30で折り曲げられた耳部Yの角度を維持した状態で、包装袋体Bpを第2耳折り部40に受け渡す役割を担う。一例として、耳折り補助部は、搬送台11上を搬送される包装袋体Bpの耳部Yの第1折り線L1より先端側に、上方から空気を吹き付けるブロアであってもよい。他の例として、耳折り補助部は、搬送台11上を搬送される包装袋体Bpの耳部Yに側方から当接するガイド板であってもよい。
また、上記の実施形態では、包装システム1の一部としての耳折り装置3を説明したが、横型ピロー包装機2及び耳折り装置3は独立していてもよい。
1…包装システム、2…横型ピロー包装機、3…耳折り装置、4…プッシャ、5…包装コンベア、10…耳折り搬送部、11…搬送台、12…耳折りコンベア、13…駆動ローラ、14…従動ローラ、15…環状ベルト、16…プッシュプレート、20…位置合わせ部、21,22…位置合わせプレート、30…第1耳折り部、31,32…第1下ブロック、31a,32a…上端、31b,32b,33b,34b,41c,42c,43b,44b…ヒータ、33,34…第1上ブロック、33a,34a…凹溝、35,36…エアシリンダ、40…第2耳折り部、41,42…第2下ブロック、41a,42a…上面、41b,42b…角部、43,44…第2上ブロック、43a,44a…下面、45,46,55,56…下エアシリンダ、47,48,57,58…上エアシリンダ、50…冷却部、51,52…第3下ブロック、53,54…第3上ブロック
Claims (11)
- 被包装品を覆った包装材の両端を溶着して一対の耳部が形成され且つ個々に切り離された包装袋体の前記耳部を折り曲げる耳折り装置であって、
一対の前記耳部を幅方向に向けた状態で、前記幅方向に直交する搬送方向に前記包装袋体を搬送する耳折り搬送部と、
一対の前記耳部それぞれを前記搬送方向に延びる第1折り線で下方に折り曲げる第1耳折り部と、
前記搬送方向における前記第1耳折り部の直後に配置されて、一対の前記耳部それぞれを前記第1折り線でさらに折り曲げる第2耳折り部とを備えることを特徴とする耳折り装置。 - 請求項1に記載の耳折り装置において、
前記第1耳折り部は、一対の前記耳部それぞれに対して、
前記耳部の下側に固定された第1下ブロックと、
前記耳部の上側で昇降可能に構成されて、前記第1下ブロックとで前記耳部を上下方向から挟持する第1上ブロックとを備えることを特徴とする耳折り装置。 - 請求項2に記載の耳折り装置において、
前記第1耳折り部は、前記第1上ブロックの下面を前記搬送方向に延びる凹溝に、前記第1下ブロックの先細り形状の上端を前記耳部と共に進入させることによって、前記耳部を下方に折り曲げることを特徴とする耳折り装置。 - 請求項1~3のいずれか1項に記載の耳折り装置において、
前記第2耳折り部は、一対の前記耳部それぞれに対して、
前記耳部の下側で前記幅方向に移動可能に支持された第2下ブロックと、
前記耳部の上側で昇降可能に構成されて、前記第2下ブロックとで前記耳部を上下方向から挟持する第2上ブロックとを備えることを特徴とする耳折り装置。 - 請求項4に記載の耳折り装置において、
前記第2耳折り部は、
前記幅方向から前記包装袋体に近づく前記第2下ブロックによって、前記耳部を前記第1折り線で下方に折り返し、
前記第2下ブロックの上面と下降する前記第2上ブロックの下面とで、前記耳部を上下方向から挟持することによって、前記耳部をさらに折り曲げることを特徴とする耳折り装置。 - 請求項5に記載の耳折り装置において、
前記第2耳折り部は、前記第1折り線より先端側の第2折り線で、前記耳部を前記第1折り線と反対向きに折り曲げることを特徴とする耳折り装置。 - 請求項1~6のいずれか1項に記載の耳折り装置であって、
前記第1耳折り部は、前記包装材を溶着する際の温度より低い第1温度で、前記耳部を加熱しながら折り曲げ、
前記第2耳折り部は、前記第1温度より低い第2温度で、前記耳部を加熱しながら折り曲げることを特徴とする耳折り装置。 - 請求項1~7のいずれか1項に記載の耳折り装置において、
前記第2耳折り部より前記搬送方向の下流側に配置されて、折り曲げられた一対の前記耳部を冷却する冷却部を備えることを特徴とする耳折り装置。 - 請求項1~8のいずれか1項に記載の耳折り装置において、
前記第1耳折り部及び前記第2耳折り部の間において、前記第1耳折り部で折り曲げられた前記耳部の角度を維持する耳折り補助部を備えることを特徴とする耳折り装置。 - 請求項1~9のいずれか1項に記載の耳折り装置において、
前記第1耳折り部より前記搬送方向の上流側に配置されて、前記耳折り搬送部によって搬送される前記包装袋体を前記幅方向に位置合わせする位置合わせ部を備えることを特徴とする耳折り装置。 - 被包装品を包装材で包装する横型ピロー包装機と、
請求項1~10のいずれか1項に記載の耳折り装置と、
互いに直交する方向に延設される前記横型ピロー包装機の包装搬送部から前記耳折り搬送部に、前記包装袋体を押し出すプッシャとを備えることを特徴とする包装システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021160163A JP2023050026A (ja) | 2021-09-29 | 2021-09-29 | 耳折り装置及び包装システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2021160163A JP2023050026A (ja) | 2021-09-29 | 2021-09-29 | 耳折り装置及び包装システム |
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ID=85801897
Family Applications (1)
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JP2021160163A Pending JP2023050026A (ja) | 2021-09-29 | 2021-09-29 | 耳折り装置及び包装システム |
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- 2021-09-29 JP JP2021160163A patent/JP2023050026A/ja active Pending
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