JP2023049914A - 排ガス浄化触媒装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】NOxの浄化効率が十分に高く、かつ、N2Oの生成量が少ない、排ガス浄化触媒装置を提供すること。【解決手段】基材、及び前記基材上の触媒コート層を含む、排ガス浄化触媒装置であって、前記触媒コート層は、Cu-CHA型ゼオライトを含み、使用前の時点で電子線マイクロアナライザーにより分析したときに、前記触媒コート層の厚さ方向の全領域にわたって硫黄原子が観察され、かつ、前記Cu-CHA型ゼオライト中のCu原子量(モル)に対する前記硫黄原子の量(モル)の比が、0.05以上1.00以下である、排ガス浄化触媒装置。【選択図】図1

Description

本発明は、排ガス浄化触媒装置に関する。
ディーゼルエンジンから排出される排ガス中のNOxを、大気に放出される前に還元浄化する技術として、選択的接触還元(SCR:Selective Catalytic Reduction)システムが知られている。SCRシステムは、還元剤、例えばアンモニア(又は尿素等のアンモニア源)を用いて、排ガス中のNOをNに還元する技術である。
このSCRシステムでは、シリカ/アルミナ比(SAR)が低いゼオライトを銅(Cu)でイオン交換した、Cu-ゼオライトが、低温領域におけるNOx浄化能に優れるものとして知られている。
例えば、特許文献1には、シリカ/アルミナ比(SAR)30未満のモレキュラーシーブを含み、かつ、当該モレキュラーシーブはイオン交換銅(Cu)及びイオン交換白金(Pt)を含む、選択的アンモニア酸化のための二元金属触媒が記載されている。
また、特許文献2では、構造コード「CHA」で表されるチャバサイト型ゼイライトを銅(Cu)でイオン交換した、Cu-CHA型ゼオライトを用いた排ガス浄化触媒が、NOx浄化能に優れると説明されている。
特表2012-507400号公報 国際公開第2008/106519号
SCRシステムにおいて、低SARのCu-ゼオライトは、低温領域におけるNOx浄化能に優れるが、副生成物としてNOが生成する。NOは、地球温暖化に影響する温室効果ガスであるため、その排出量は抑制されるべきである。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、NOxの浄化効率が十分に高く、かつ、NOの生成量が少ない、排ガス浄化触媒装置を提供することである。
上記課題を解決する本発明は、以下のとおりである。
《態様1》基材、及び前記基材上の触媒コート層を含む、排ガス浄化触媒装置であって、
前記触媒コート層は、Cu-CHA型ゼオライトを含み、
使用前の時点で、
電子線マイクロアナライザーにより分析したときに、前記触媒コート層の厚さ方向の全領域にわたって硫黄原子が観察され、かつ
前記Cu-CHA型ゼオライト中のCu原子量(モル)に対する前記硫黄原子の量(モル)の比が、0.05以上1.00以下である、
排ガス浄化触媒装置。
《態様2》使用前の時点で電子線マイクロアナライザーにより分析したときに、前記触媒コート層を、その最表面から最深部までを深さ方向に9分割した場合の、最表面部分の硫黄原子濃度Cと最深部分の硫黄原子濃度Cとの比C/Cが、1.5以下である、態様1に記載の排ガス浄化触媒装置。
《態様3》前記Cu-CHA型ゼオライト中のCu原子量(モル)に対する前記硫黄原子の量(モル)の比が、0.10以上0.50以下である、態様1又は2に記載の排ガス浄化触媒装置。
《態様4》前記Cu-CHA型ゼオライトにおけるCu量が、前記Cu-CHA型ゼオライト中のAl原子1モルに対して、0.10mol/mol-Al以上0.40mol/mol-Al以下である、態様1~3のいずれか一項に記載の排ガス浄化触媒装置。
《態様5》前記Cu-CHA型ゼオライトのシリカアルミナ比(SAR)が、7.5以上15.0以下である、態様1~4のいずれか一項に記載の排ガス浄化触媒装置。
《態様6》SCR触媒装置である、態様1~5のいずれか一項に記載の排ガス浄化触媒装置。
《態様7》Cu-CHA型ゼオライトと硫黄源とを含有する、塗工液を調製すること、
基材上に、前記塗工液をコートして、コート層を得ること、及び
前記コートを焼成して、基材上に触媒コート層を形成すること
を含む、排ガス浄化触媒装置の製造方法。
《態様8》前記硫黄源が、硫黄原子と、水酸基及びカルボキシル基から選択される1種又は2種の官能基とを有する、有機硫黄化合物である、態様7に記載の製造方法。
《態様9》前記硫黄源が、タウリン及びシステインから選択される1種又は2種である、態様8に記載の製造方法。
本発明によると、NOxの浄化効率が十分に高く、かつ、NOの生成量が少ない、排ガス浄化触媒装置が提供される。
図1は、実施例3及び4、並びに比較例1で得られた排ガス浄化触媒装置に吸着させたNHの脱離挙動を示すグラフである。 図2は、EPMAで測定された、実施例3で得られた排ガス浄化触媒装置の水熱耐久処理前の硫黄原子マッピングである。 図3は、EPMAで測定された、実施例3で得られた排ガス浄化触媒装置の水熱耐久処理後の硫黄原子マッピングである。 図4は、EPMAで測定された、比較例5で得られた排ガス浄化触媒装置の実機硫黄被毒後の硫黄原子マッピングである。
《排ガス浄化触媒装置》
本発明の排ガス浄化触媒装置は、
基材、及び前記基材上の触媒コート層を含む、排ガス浄化触媒装置であって、
前記触媒コート層は、Cu-CHA型ゼオライトを含み、
使用前の時点で、
電子線マイクロアナライザーにより分析したときに、前記触媒コート層の厚さ方向の全領域にわたって硫黄原子が観察され、かつ
前記Cu-CHA型ゼオライト中のCu原子量(モル)に対する前記硫黄原子の量(モル)の比が、0.05以上1.00以下である、
排ガス浄化触媒装置である。
本発明の排ガス浄化触媒装置では、Cu-CHA型ゼオライトを用いる。上述したとおり、Cu-ゼオライトは、NOx浄化能に優れる。また、本発明の排ガス浄化触媒装置では、このようなCu-CHA型ゼオライトを含む触媒コート層を、使用前の時点で電子線マイクロアナライザー(EPMA)によって分析したときに、触媒コート層の厚さ方向の全領域にわたって硫黄原子が観察される。触媒コート層の厚さ方向における硫黄原子の分布は、好ましくはほぼ均一である。
このような本発明の排ガス浄化触媒装置において、NOの排出量が低減されている理由は、以下のように推察される。
SCR反応によって、NOxが浄化される機構は、以下の主反応(1)及び(2)によると考えられている。
2NO+4NH+2O→3N+6HO (1)
2NO+2NO+2NH→3N+3HO (2)
このSCR反応中に、以下の副反応(3)及び(4)が起こり、NOが生成すると考えられる。
2NO+2NH→NHNO+N+HO (3)
NHNO→NO+2HO (4)
上記副反応(3)は、Cu-CHA型ゼオライトを用いる排ガス浄化触媒装置では、触媒コート層中のルイス酸点(Cuイオン等)に吸着したNHが寄与すると考えられている。本発明の排ガス浄化触媒装置では、触媒コート層中に、好ましくは厚さ方向に均一な分布で硫黄成分が存在する。この硫黄成分によって、触媒コート層中のルイス酸点の一部が被覆され、NHの吸着量が減ずることにより、副反応(3)の進行が抑制されて、NHNO経由のNOの生成量が減少するものと推察される。
そして、驚くべきことに、触媒コート層中の硫黄成分によって、触媒コート層中のルイス酸点の一部が被覆され、副反応(3)の進行が抑制されても、上記の主反応(1)及び(2)の進行は阻害されないと考えられる。そのため、本発明の排ガス浄化触媒装置では、NOの浄化性能は、全く又はほとんど損なわれないのである。これは、副反応(3)の進行に寄与するNH吸着点と、主反応(1)及び(2)の進行に寄与するサイトとが異なり、硫黄成分は前者のNH吸着点を優先的に被覆することによると推察される。
本発明の排ガス浄化装置は、以上の作用機構により、NOxの浄化効率が十分に高く、かつ、NOの生成量が少ないものとなると考えられる、ただし、本発明は、特定の理論に拘束されるものではない。
以下、本発明の排ガス浄化装置の各要素について、順に詳説する。
《基材》
本発明の排ガス浄化触媒装置における基材は、公知の基材の中から、目的に応じて適宜に選択されてよい。基材の構成材料は、例えば、コージェライト、金属等であってよい。基材は、ストレートフロー型であっても、ウォールフロー型であってもよい。
本発明の排ガス浄化触媒装置における基材は、典型的には、例えば、コージェライト製のストレートフロー型又はウォールフロー型のモノリスハニカム基材であってよい。
《触媒コート層》
本発明の排ガス浄化触媒装置における触媒コート層は、基材上に存在する。触媒コート層が基材上に存在するとは、触媒コート層が、基材のセルを区画するセル壁の上(セル壁のセル側の面上)に積層されて存在すること、及びセル壁の内部(セル壁の深さ方向に延びる細孔の部分)に浸透して存在すること、のうちの少なくとも一方を意味する。触媒コート層は、例えば、少なくとも、基材のセルを区画するセル壁の上に積層されて存在する部分を含んでいてよい。
〈Cu-CHA型ゼオライト〉
本発明の排ガス浄化触媒装置における触媒コート層は、Cu-CHA型ゼオライトを含む。「Cu-CHA型ゼオライト」とは、構造コード「CHA」で示されるチャバサイト型のゼオライトを、Cuでイオン交換して、Cuをドープしたものである。
本発明におけるCu-CHA型ゼオライトは、そのシリカアルミナ比(SAR)が15.0以下であってよい。SARが15.0以下のCu-CHA型ゼオライトを用いることにより、SCR反応によるNOx浄化率、特に低温領域におけるNOx浄化率が高いものとなる。このSARの値は、ゼオライト中のシリカ(SiO)のモル量と、アルミナ(Al)のモル量との比(SiO/Al)として示される。
本発明におけるCu-CHA型ゼオライトのSARは、NOx浄化率を高くする観点から、14.0以下、13.0以下、12.0以下、11.0以下、10.0以下、9.0以下、又は8.0以下であってよい。一方で、SARが低すぎると、ゼオライトの合成が困難となり、触媒コストの過度の上昇を招く場合がある。このような事態を回避するため、Cu-CHA型ゼオライトのSARは、4.0以上、5.0以上、6.0以上、又は7.0以上であってよい。
本発明におけるCu-CHA型ゼオライトのSARは、典型的には、例えば、7.5以上15.0以下であってよい。
Cu-CHA型ゼオライトにおけるCu量は、本発明の排ガス浄化触媒装置のSCR活性を高くする観点から、Cu-CHA型ゼオライト中のAl原子1モルに対して、0.10mol/mol-Al以上、0.15mol/mol-Al以上、0.20mol/mol-Al以上、0.25mol/mol-Al以上、又は0.30mol/mol-Al以上であってよい。
Cu-CHA型ゼオライトにおけるCu量の上限については、SCR活性の観点らの制限はない。しかしながら、Cu-CHA型ゼオライト中のCu量を過度に増やしても、SCR活性が無制限に上昇するわけではない。したがって、排ガス浄化触媒装置の製造コストを適正に維持する観点から、Cu-CHA型ゼオライトにおけるCu量は、Cu-CHA型ゼオライト中のAl原子1モルに対して、0.50mol/mol-Al以下、0.45mol/mol-Al以下、0.40mol/mol-Al以下、0.35mol/mol-Al以下、0.30mol/mol-Al以下、又は0.25mol/mol-Al以下であってよい。
Cu-CHA型ゼオライトにおけるCu量は、典型的には、例えば、Cu-CHA型ゼオライト中のAl原子1モルに対して、0.10mol/mol-Al以上0.40mol/mol-Al以下であってよい。
〈硫黄成分〉
本発明の排ガス浄化触媒装置は、使用前の時点でマイクロアナライザー(EPMA)により分析したときに、触媒コート層の厚さ方向の全領域にわたって硫黄原子が観察される。触媒コート層の厚さ方向における硫黄原子の分布は、好ましくはほぼ均一である。
本発明の排ガス浄化触媒装置の触媒コート層のEPMA分析によって観察される硫黄原子は、どのような化学種であってもよい。本明細書では、以下、硫黄原子を含む化学種を、「硫黄成分」と総称することがある。
定量的には、本発明の排ガス浄化触媒装置を、使用前の時点でEPMAにより分析したときに、触媒コート層を、その最表面から最深部までを深さ方向に9分割した場合の、最表面部分の硫黄原子濃度Cと最深部分の硫黄原子濃度Cとの比C/Cが、1.5以下、1.4以下、1.3以下、又は1.2以下であってよい。
上記の比C/Cは、理想的には1.0である。しかしながら、触媒コート層の厚さ方向における硫黄原子の分布が完全に均一ではなくても、比C/Cが1.5以下であれば、本発明が所期する効果が発現する。したがって、上記の比C/Cは、例えば、0.9以上、1.0以上、又は1.1以上であってもよい。
排ガス浄化触媒装置を実車両の排気系に配置し、実使用に供した場合、燃料中に含まれる硫黄成分によって、触媒コート層が硫黄被毒されることが考えられる。このような硫黄被毒された触媒コート層について、EPMA分析を行うと、硫黄原子が検出される。しかしながら、硫黄被毒された触媒コート層では、硫黄成分が触媒コート層の表面付近の領域に偏在している。
そして、興味深いことに、本発明者らの検討によって、硫黄成分が表面付近の領域に偏在している触媒コート層を用いると、NOの生成量は減少するものの、NOxの浄化性能が著しく損なわれることが明らかになった。
これは、硫黄被毒された触媒コート層では、排ガスと最初に接触するコート層の表面近傍において、過剰な量の硫黄成分によって、NHNO経由のNOの生成に寄与するNH吸着点とともに、NOx浄化に寄与するサイトも被覆されることにより、NOの生成量とともに、NOxの浄化活性も減少するためと考えられる。
これに対して、本発明の排ガス浄化触媒装置では、硫黄成分が触媒コート層中に均一に分散していること、特に、硫黄成分が触媒コート層中に適切な濃度で均一に分散していることによって、触媒コート層の厚さ方向の全領域にわたって、NHNO経由のNOの生成に寄与するNH吸着点が被覆される一方で、NOx浄化に寄与するサイトは被覆されずに、NOxの浄化活性が維持されていると考えられる。
本発明において、Cu-CHA型ゼオライト中のCu原子量(モル)に対する硫黄原子の量(モル)の比は、0.05以上1.00以下である。Cu-CHA型ゼオライト中のCu原子量(モル)に対する硫黄原子の量(モル)の比は、NO生成量をより抑制する観点から、0.05以上であり、0.10以上、0.15以上、0.20以上、0.25以上、又は0.30以上であってよい。一方、この比は、高度のNOx浄化性能を維持する観点から、1.00以下であり、0.80以下、0.50以下、0.40以下、0.35以下、0.30以下、又は0.25以下であってよい。
Cu-CHA型ゼオライト中のCu原子量(モル)に対する硫黄原子の量(モル)の比は、典型的には、0.10以上0.50以下であってよい。
本発明の排ガス浄化触媒装置において、硫黄原子の担持量は、0.05g/基材-L以上、又は0.10g/基材-L以上であってよく、3.0g/基材-L以下、2.5g/基材-L以下、2.0g/基材-L以下、1.5g/基材-L以下、又は1.0g/基材-L以下であってよい。
本発明の排ガス浄化触媒装置の触媒コート層中の硫黄原子の量は、例えば、以下の方法によって定量されてよい。例えば、排ガス浄化触媒装置を粉砕した微粉末試料を調製し、炭素・硫黄分析計(CS計)中で燃焼させて、発生するCO及びSOの量を測定して、微粉末試料中の炭素含量(質量%)及び硫黄量(質量%)を定量する。そして、得られた定量値から、基材に由来する成分量を除去したうえで、質量百分率を基材1L当たりの質量に換算することにより、触媒コート層中の硫黄原子の量を知ることができる。
〈任意成分〉
本発明の排ガス浄化触媒装置では、触媒コート層中に、Cu-CHA型ゼオライト及び硫黄成分以外の任意成分が含まれていてもよい。この任意成分は、例えば、Cu-CHA型ゼオライト以外の無機酸化物、アルカリ金属、アルカリ土類金属、貴金属、バインダー等であってよい。
触媒コート層中に含まれるCu-CHA型ゼオライト以外の無機酸化物は、例えばアルミニウム、ケイ素、チタニウム、ジルコニウム、希土類元素等から選択される1種又は2種以上の元素の酸化物であってよい。無機酸化物として、具体的には例えば、アルミナ、ジルコニア等が挙げられる。
貴金属は、白金族元素から選択されてよく、特に、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、及びロジウム(Rh)から選択されてよい。貴金属は、Cu-CHA型ゼオライト及びCu-CHA型ゼオライト以外の無機酸化物のうちの1種又は2種以上に担持されていてよい。
触媒コート層に含まれるバインダーは、例えば、アルミナゾル、ジルコニアゾル、シリカゾル、チタニアゾル等であってよい。
本発明の排ガス浄化触媒装置の触媒コート層中に含まれる、本発明所定のCu-CHA型ゼオライトの量は、触媒コート層の全質量に対して、40質量%以上、50質量%以上、60質量%以上、70質量%以上、又は80質量%以上であってよく、100質量%以下、99質量%以上下、又は95質量%以下であってよい。
《排ガス浄化触媒装置の用途》
本発明の排ガス浄化触媒装置は、アンモニアを還元剤とするSCR触媒装置として、好適に用いられてよい。本発明の排ガス浄化触媒装置に供給される、過現在としてのアンモニア源は、アンモニア、尿素等であってよい。
《排ガス浄化触媒装置の製造方法》
本発明の排ガス浄化触媒装置は、上記の構成を有している限り、どのような方法によって製造されてもよい。
本発明の排ガス浄化触媒装置は、例えば、以下の方法によって製造されてよい:
Cu-CHA型ゼオライトと硫黄源とを含有する、塗工液を調製すること、
基材上に、前記塗工液をコートして、コート層を得ること、及び
前記コートを焼成して、基材上に触媒コート層を形成すること
を含む、排ガス浄化触媒装置の製造方法。
〈基材〉
基材は、所望の排ガス浄化触媒装置における基材に応じて、適宜に選択されてよい。例えば、コージェライト製のストレートフロー型モノリスハニカム基材であってよい。
〈塗工液〉
塗工液は、Cu-CHA型ゼオライトと硫黄源とを含有する。
Cu-CHA型ゼオライトは、所望の排ガス浄化触媒装置の触媒コート層に含まれるCu-CHA型ゼオライトに応じて、適宜に選択されてよい。例えば、シリカアルミナ比(SAR)が、7.5以上15.0以下であり、Al原子1モルに対するCu量が、0.10mol/mol-Al以上0.40mol/mol-Al以下のCu-CHA型ゼオライトであってよい。
(硫黄源)
硫黄源は、硫黄原子と、水酸基及びカルボキシル基から選択される1種又は2種の官能基とを有する、有機硫黄化合物であってよい。硫黄源が、水酸基及びカルボキシル基から選択される1種又は2種の官能基を有することにより、基材との親和性が高くなり、焼成後にも硫黄成分が触媒コート層に留まることになり、好ましい。
塗工液に含まれる硫黄源は、タウリン及びシステインから選択される1種又は2種であってよい。
塗工液中の硫黄源の量は、Cu-CHA型ゼオライト中のCu原子量(モル)に対する硫黄原子の量(モル)の比(S/Cu比)として、NO生成量をより抑制する観点から、0.3以上、0.5以上、0.7以上、1.0以上、1.2以上、1.5以上であってよく、高度のNOx浄化性能を維持する観点から、3.0以下、2.5以下、2.2以下、2.0以下、1.8以下、又は1.5以下であってよい。
(溶媒)
塗工液は、適当な溶媒を含み、この溶媒中に各成分が溶解又は分散した形態であってよい。溶媒は、水及び水溶性有機溶媒から選択される1種又は2種以上であってよい。水溶性有機溶媒は、例えば、アルコール等であってよい。本発明における塗工液の溶媒は、典型的には水である。
本発明における塗工液は、Cu-CHA型ゼオライト、硫黄源、及び溶媒の他に、例えば、酸、塩基、増粘剤、防腐剤、消泡剤等の任意成分を、更に含んでいてもよい。
(塗工液のコート及び焼成)
塗工液のコート及び焼成は、公知の方法により、又はこれに当業者による適宜の変更を加えた方法により、行われてよい。
《排ガス浄化触媒装置の製造》
〈実施例1〉
Cu-CHA型ゼオライトA(SAR7.5、Cuイオン交換量0.25mol/mol-Al)を純水中に投入し、撹拌しながらpH調整剤及び分散剤を添加して、pHを7~10の範囲内に調節した。ここに、バインダーとしてシリカゾル、及び硫黄源としてのタウリンを加えて、室温にて30分間撹拌を行って、原料混合物を得た。タウリンの添加量は、Cu-CHA型ゼオライト中のCu原子1モル当たり、0.31モルとした。
得られた原料混合物を、ビーズミルによる湿式粉砕に供し、平均粒径D50が1.5~
4.0μmとなるように粉砕することにより、ウォッシュコートスラリーを得た。
セルの断面形状が矩形のコーディライト製ストレートフロー型ハニカム基材に、上記ウォッシュコートスラリーをコートし、500℃において2時間焼成して、触媒コート層を形成することにより、排ガス浄化触媒装置を得た。この排ガス浄化触媒装置の触媒コート層に含まれる、ハニカム基材1L当たりの硫黄原子量を、炭素・硫黄分析計によって定量したところ、0.21g/Lであった。
本実施例で得られた排ガス浄化触媒装置において、Cu-CHA型ゼオライト中のCu原子量(モル)に対する硫黄原子の量(モル)の比は、0.059であった。
〈実施例2~7及び比較例1~5〉
原料混合物に加えるCu-CHA型ゼオライトの種類、並びに硫黄源の種類及び量を、それぞれ、表2のとおりに変更した他は、実施例1と同様にして、排ガス浄化触媒装置を製造した。なお、比較例1及び5では、それぞれ、硫黄源を使用しなかった。
なお、実施例7及び比較例5で使用の「Cu-CHA型ゼオライトB」は、SAR14、Cuイオン交換量0.35mol/mol-Alのゼオライトである。
〈比較例6〉
比較例1と同様にして製造した排ガス浄化触媒装置に対し、以下の条件で硫黄被毒を行って、実機硫黄被毒された排ガス浄化触媒装置を得た。
得られた硫黄被毒前の排ガス浄化触媒装置を、排気量2,800ccのディーゼルエンジン車両の排気系に装着し、硫黄含有量420ppmのディーゼル燃料を用いてエンジンを稼働させた排ガスを、触媒入り温度350℃にて20分間流通させて、硫黄被毒を行った。流通させた排ガス中に含まれる、ハニカム基材1L当たりの硫黄量は9.1g/Lであり、硫黄被毒量は、0.59g/Lであった。
本比較例で採用した硫黄被毒の条件は、硫黄被毒の加速試験である。
《評価1:SCR性能》
各実施例及び比較例で得られた排ガス浄化触媒装置について、下記の条件下で水熱耐久処理を行った後、SCR性能(NOx浄化率及びNO生成量)の評価を行った。
〈水熱耐久処理〉
得られた排ガス浄化触媒装置を、10体積%の水蒸気を含む空気中、630℃において、50時間加熱することにより、水熱耐久処理を行った。
〈SCR反応の評価〉
水熱耐久処理後の排ガス浄化触媒装置に対し、入りガス温度を室温から600℃まで20℃/分の速度で昇温させつつ、表1に示した「組成1」の組成のガスを、SV83,000h-1の流速で流して、プレ焼成を行った。次いで、入りガス温度を600℃から200℃まで10℃/分の速度で降温させつつ、表1に示した「組成2」の組成のガス(窒素ガス)を、SV83,000h-1の流速で流して、降温処理を行った。
その後、入りガス温度を200℃から50℃ずつ段階的に上げながら、表1に示した「組成3」の組成のガスを、SV83,000h-1の流速で流して、各温度におけるNO発生量及びNOx浄化率を追跡した。ここで、各温度の保持時間は、それぞれ、10分ずつとし、温度間の昇温速度は20℃/分とした。各温度間の昇温中も、組成3のガスの流通を継続した。なお、表1中の各成分の濃度は、体積基準である。
各実施例及び比較例の排ガス浄化触媒装置についての、250℃におけるNO発生量(排出ガス中のNO量(ppm))及びNOx浄化率(入りガス中のNOx濃度に対する、排出ガス中のNOx濃度の百分率(%))を表2に示す。
また、実施例2及び比較例1でそれぞれ得られた排ガス浄化触媒装置についての、各温度におけるNO発生量及びNOx浄化率を表3に示す。
Figure 2023049914000002
Figure 2023049914000003
Figure 2023049914000004
実施例1~6の排ガス浄化装置は、触媒コート層が、「Cu-CHA型ゼオライトA」、及び該Cu-CHA型ゼオライトトのCu1モルに対して、0.05モル以上の硫黄成分を含有する。これに対して、比較例1の排ガス浄化装置は、触媒コート層が、「Cu-CHA型ゼオライトA」を含有し、かつ、硫黄成分を含有しない。また、比較例2~4の排ガス浄化装置は、触媒コート層が、「Cu-CHA型ゼオライトA」、及び硫黄成分を含有するが、Cu-CHA型ゼオライトのCu1モルに対する硫黄成分量が、0.05モルに満たない。更に、比較例6の排ガス浄化装置は、比較例1の排ガス浄化装置を、実車両(実機)に装着して硫黄被毒したものである。
表2によると、比較例1の排ガス浄化装置と比較して、触媒コート層がCu-CHA型ゼオライトのCu1モルに対して、0.05モル以上の硫黄成分を含有する実施例1~6の排ガス浄化装置は、250℃において、NOx浄化率を損なわずに、NO生成量が低減されたことが確認された。これに対して、触媒コート層中の、Cu-CHA型ゼオライトのCu1モルに対する硫黄成分量が0.05モルに満たない比較例2~4の排ガス浄化装置では、NO生成量の低減効果は見られなかった。
また、比較例1の排ガス浄化装置と比較して、実機によって硫黄被毒された触媒コート層を有する比較例6の排ガス浄化装置では、NO生成量は低減されたが、NOx浄化率が大きく損なわれた。
表3を参照すると、比較例1の排ガス浄化装置と比較して、触媒コート層がCu-CHA型ゼオライトのCu1モルに対して0.116モルの硫黄成分を含有する実施例2の排ガス浄化装置は、概ね550℃以下の低温度領域において、NOx浄化率を損なわずに、NO生成量が低減されていることが理解できる。
実施例7の排ガス浄化装置は、触媒コート層が、「Cu-CHA型ゼオライトB」、及びCu-CHA型ゼオライトのCu1モルに対して0.117モルの硫黄成分を含有する。これに対して、比較例5の排ガス浄化装置は、触媒コート層が、「Cu-CHA型ゼオライトB」を含有し、かつ、硫黄成分を含有しない。
表2によると、比較例5の排ガス浄化装置と比較して、実施例7の排ガス浄化装置は、250℃において、NOx浄化率をほとんど損なわずに、NO生成量が低減されたことが確認された。
《評価2:NHの脱離プロファイル》
実施例2及び3、並びに比較例1で得られた排ガス浄化触媒装置について、NHの脱離プロファイルを調べた。
各排ガス浄化触媒装置について、SCR反応の評価に先立って行った水熱耐久処理と同じ条件の水熱耐久処理を行った後、入りガス温度を室温から600℃まで、20℃/分の速度で昇温させつつ、表4に示した「組成4」の組成のガスを、SV83,000h-1の流速で流して、プレ焼成を行った。次いで、入りガス温度を600℃から100℃まで、10℃/分の速度で降温させつつ、表4に示した「組成5」の組成のガス(窒素ガス)を、SV83,000h-1の流速で流して、降温処理を行った。
更に、入りガス温度100℃を維持しつつ、表4に示した「組成6」の組成のガスを50分間流して、排ガス浄化触媒装置にNHを吸着させた。その後、入りガス温度を100℃から20℃/分の速度で上げながら、表4に示した「組成7」の組成のガスを、SV83,000h-1の流速で流して、NHを脱離させ、排出ガスに含まれるNHの濃度を追跡した。なお、表4中の各成分の濃度は、体積基準である。
結果を図1に示す。
Figure 2023049914000005
図1によると、実施例2及び3、並びに比較例1で得られた排ガス浄化触媒装置からのNHの脱離は、約180℃をピークトップとする脱離ピークと、約220~230℃をピークトップとする脱離ピークとの2山構成の脱離挙動を示した。これらのうち、約180℃をピークトップとする脱離ピークは、触媒コート層のルイス酸点に物理吸着したNHの脱離であり、約220~230℃をピークトップとする脱離ピークは、触媒コート層のルイス酸点に化学吸着したNHの脱離であると考えられる。
実施例2及び3の排ガス浄化触媒装置では、比較例1の排ガス浄化触媒装置と比較して、ルイス酸点に物理吸着及び化学吸着したNHの脱離量が減少している。このことから、触媒コート層が、所定の硫黄源に由来する硫黄成分を含有していることにより、触媒コート層のルイス酸点が減少して、NHの吸着量が減り、NHNO経由のNO生成量が減少したと推察される。
《評価3:硫黄原子分布》
実施例2で得られた排ガス浄化触媒装置について、水熱耐久処理前後の硫黄原子分布を調べ、比較例6で得られた排ガス浄化触媒装置について実機硫黄被毒させた後の硫黄原子分布と比較した。
各排ガス浄化触媒装置を、1cm角に裁断し、樹脂及び樹脂硬化剤を用いて固定化した後、オスミウム蒸着を行って、ハニカム基材の長さ方向に垂直な断面の観察試料を得た。得られた観察試料について、電子線マイクロアナリシス(EPMA)による元素分析によって調べ、硫黄原子マッピングを得た。測定条件は、以下のとおりである。
加速電圧:20kV
プローブ電流:100nA
収集時間:30m秒
解像度:256×256ピクセル
試料熱履歴:なし(調製直後のフレッシュ品を測定)
観察倍率:500倍
得られた硫黄原子マッピングを、図2~図4に示す。図2は、実施例2で得られた排ガス浄化触媒装置の水熱耐久処理前の硫黄原子マッピングであり、図3は、実施例2で得られた排ガス浄化触媒装置の水熱耐久処理後の硫黄原子マッピングであり、図4は、比較例6で得られた排ガス浄化触媒装置の実機硫黄被毒後の硫黄原子マッピングである。
これらの硫黄原子マッピングにおいて、矩形のセル断面の中心から角の1つに向かう仮想直線に沿って、触媒コート層を深さ方向に9等分した。次いで、得られた9領域における硫黄原子濃度を、硫黄原子マッピングのカラースケールから読み取った。得られた9領域の硫黄原子濃度を、最浅部分から順に、C、C、・・・Cとして、最深部の硫黄原子濃度Cに対する相対値として評価した。
結果を表5に示す。
Figure 2023049914000006
図2及び図3、並びに表5を参照すると、実施例2の水熱耐久前の排ガス浄化触媒装置では、EPMA分析において、触媒コート層の厚さ方向の全領域にわたって、ほぼ均一な濃度で硫黄原子が観察された。これに対して、実機によって硫黄被毒された触媒コート層を有する比較例6の排ガス浄化装置では、硫黄原子は触媒コート層の表層付近の領域に偏在していた。
また、実施例2の排ガス浄化触媒装置を水熱耐久した後でも、触媒コート層の厚さ方向の硫黄原子分布には、実質的な変化が見られなかった。

Claims (9)

  1. 基材、及び前記基材上の触媒コート層を含む、排ガス浄化触媒装置であって、
    前記触媒コート層は、Cu-CHA型ゼオライトを含み、
    使用前の時点で、
    電子線マイクロアナライザーにより分析したときに、前記触媒コート層の厚さ方向の全領域にわたって硫黄原子が観察され、かつ、
    前記Cu-CHA型ゼオライト中のCu原子量(モル)に対する前記硫黄原子の量(モル)の比が、0.05以上1.00以下である、
    排ガス浄化触媒装置。
  2. 使用前の時点で電子線マイクロアナライザーにより分析したときに、前記触媒コート層を、その最表面から最深部までを深さ方向に9分割した場合の、最表面部分の硫黄原子濃度Cと最深部分の硫黄原子濃度Cとの比C/Cが、1.5以下である、請求項1に記載の排ガス浄化触媒装置。
  3. 前記Cu-CHA型ゼオライト中のCu原子量(モル)に対する前記硫黄原子の量(モル)の比が、0.10以上0.50以下である、
    請求項1又は2に記載の排ガス浄化触媒装置。
  4. 前記Cu-CHA型ゼオライトにおけるCu量が、前記Cu-CHA型ゼオライト中のAl原子1モルに対して、0.10mol/mol-Al以上0.40mol/mol-Al以下である、請求項1~3のいずれか一項に記載の排ガス浄化触媒装置。
  5. 前記Cu-CHA型ゼオライトのシリカアルミナ比(SAR)が、7.5以上15.0以下である、請求項1~4のいずれか一項に記載の排ガス浄化触媒装置。
  6. SCR触媒装置である、請求項1~5のいずれか一項に記載の排ガス浄化触媒装置。
  7. Cu-CHA型ゼオライトと硫黄源とを含有する、塗工液を調製すること、
    基材上に、前記塗工液をコートして、コート層を得ること、及び
    前記コートを焼成して、基材上に触媒コート層を形成すること
    を含む、排ガス浄化触媒装置の製造方法。
  8. 前記硫黄源が、硫黄原子と、水酸基及びカルボキシル基から選択される1種又は2種の官能基とを有する、有機硫黄化合物である、請求項7に記載の製造方法。
  9. 前記硫黄源が、タウリン及びシステインから選択される1種又は2種である、請求項8に記載の製造方法。
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