JP2023049074A - 免震壁構造物 - Google Patents

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秀文 古東
Hidefumi Koto
晃子 林
Mitsuko Hayashi
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Abstract

【課題】ひずみなどの外力が直接加わることがなく、壁面への左官塗りやその表面の描画に対する損傷を回避することができる軽量壁の構造を開示する。【解決手段】既設壁面の建物の室内側に軽量壁を設けて二重壁とするものであって、前記軽量壁は前記既設壁面に対して防振装置でのみ接続する。防振装置は複数設けられ、既設壁面と軽量壁のそれぞれに対してマトリックス状に配列する。【選択図】図6

Description

この発明は、地震などの外力によって躯体に変形ひずみが生じた場合でも、このひずみを壁面に伝達しないようにした免震壁構造物に関するものである。
従来の軽量壁は、一般にボード等の表面に左官塗りなどの仕上げを行うことがある。この場合、通常では軽量壁は下地の軽量鉄骨を介して構造躯体と連結されるので、地震などの外力による層間変形によって損傷を受けることがある。漆喰などのような通常の左官塗りの場合にはひずみなどの変形に追従しない仕上げであるから、仕上げ材に損傷が発生する。そして、仕上げ材の種類によっては損傷部分を簡便に補修したり、手直しをしたりすることができないことがある。特に仕上げとして例えばフラスコ画のような繊細な描画が施されているような場合の損傷は、多大な損害の発生になる。
つまり、従来のような軽量壁20は図7に示すように、上下の梁21、22と両側の柱23、24の間に拘束されているので、地震のS波などのような急激な水平方向の力が加わった場合にはこれに追随することができず、軽量壁そのものが部分的に破壊されてしまうという問題があった。
特開2001-173266号公報
特許文献1には免震構造を有する壁体の構造が記載されている。ただし、この発明における壁体は鋼製コイルバネを免震材として利用し、この免震材によって壁体を支持固定するものである。しかしながら、コイルバネが振動を吸収する構成ではバネの固有振動数と入力される外力の周波数によっては共振を起こしてしまうので、壁体が大きく運動するという問題を有している。
本発明は従来のような柱梁に拘束する軽量壁の構造を改良し、ひずみなどの外力が直接加わることがなく、壁面への左官塗りやその表面の描画に対する損傷を回避することができる軽量壁の構造を開示することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明では、既設壁面の建物の室内側に軽量壁を設けて二重壁とする構成を前提とする。そして、前記軽量壁は既設壁面に対して防振装置でのみ接続するという手段を用いることとした。この構成では軽量壁は防振装置でのみ支えられており、その他の手段によっては支えられていない。したがって、地震などが発生した場合でもその振動は最初に構造躯体である既設壁面に伝達されるが、軽量壁は防振装置でのみ支えられているので、既設壁面の振動は防振装置によって吸収され、あるいは軽減されて軽量壁に伝達されることになる。また、防振装置は複数が設けられ、既設壁面と軽量壁のそれぞれに対してマトリックス状に配列するという手段を選択的に用いることとした。マトリックス状の配列は、既設壁面の振動が均一に防振装置に伝達されることになり、振動の偏りによる軽量壁のゆがみの発生などを回避するものである。
また、防振装置の具体的な構成としては、防振ゴムと、この防振ゴムを挟んで設けられる金属板と、この金属板の中央部から立設する支柱からなるものとした。金属板は振動を防振ゴムに効率的に伝達するものであり、支柱は防振装置を他の部材に対して設置するためのものである。そして、壁に対する防振装置の設置については、防振装置のそれぞれ両側の金属板にはアングル材を固定し、これらのアングル材の一方は既設壁面に、他方のアングル材は軽量壁に取付けるという手段を用いた。
本発明では上記のような構成を採用したので、地震などの振動が建物の躯体に入力された場合でも軽量壁は防振装置によってのみ接続されているので、この防振装置の振動吸収能によって振動は軽量壁には伝達されないか、軽減されてのみ伝達されることになるので、軽量壁に施された左官壁や表面の描画がひび割れたり破壊されることを防止することが可能となった。
本発明の一実施形態の免震壁構造物の正面図 同、軽量壁部分の正面図 本発明の防振装置を示す斜視図 同、免震壁構造物の一部の下側納まりを示す側面図 同、上側納まりを示す側面図 同、中間部の納まりを示す側面図 従来例を示す正面図
以下、本発明の好ましい実施形態を図面に従って説明する。図1は一実施形態の免震壁構造物を正面から示したもの、図2はそのうちの軽量壁の部分を示したものである。図中、1は建物の既設壁面、2はこの既設壁面1の室内側に設けられた軽量壁で、例えばALCボードなどで構成されている。なお、軽量壁2は既設壁面1に対して剛接するものではなく、既設壁面1に加えられる外力は直接伝達されないように設けられる。この構成は防振装置3を介して軽量壁2を既設壁面1に装着して二重壁とすることによって実現している。防振装置3は、一例として図3に示すように、円筒状の防振ゴム4を金属板5・5で挟み込み、この金属板5・5の中心部に支柱6・6を立設した構成である。支柱6としては防振装置3を壁面に組み立てやすいようにネジが切られたボルトを採用するのが好ましい。防振ゴム4そのものについては、本発明に特有の構成である必要はなく、公知の防振ゴム素材を利用することができる。そして、既設壁面1と軽量壁2の間に防振装置3を介在させて軽量壁3を施工する。
既設壁面1に対して軽量壁2を設ける構成としては、先ず既設壁面1に対して所定の間隔で桟木7を設ける。次にこの桟木7に対して所定の間隔で防振装置3の一方側の支柱6を固定する。そして、防振装置3の他方側の支柱6を軽量壁2に固定する。この場合、図面に示したように、防振装置3は軽量壁2に対する配置の偏りを回避するために、格子状の交点に設け、いわゆるマトリックス状に配置することが好ましい。なお、桟木7は実施形態では縦方向に設けているが、横方向に設けることも可能である。必要なことは、防振装置3を偏りなく軽量壁2に対して設けることであって、このようにすると既設壁面1に対して外力が加えられた場合でも防振ゴム4がその力を均等に吸収するので、軽量壁2が偏って動いて応力が一部に集中してその一部に好ましくない亀裂が生じたり、破壊されることを防止することができる。ここで、防振装置3の設置数は特に限定されないが、必要な個数は、軽量壁2の面積と重量に応じて設定される。図1では比較的軽量壁2の面積が広いので7×4のマトリックス状に配置しているが、壁面が広くなればそれに応じてより多くの防振装置が必要になり、壁面が狭くなれば図示した個数は必要としない。要は、軽量壁の総重量を防振装置の接続によってのみ支える必要があるので、軽量壁の面積の割に防振装置の数が少なければ軽量壁にたわみが生じることになる。反対に、防振装置の個数が多すぎると防振装置に求められる柔軟な接続を阻害するとともに余分なコストが生じてしまう。したがって、必要な個数については防振ゴムの振動吸収能力などを考慮して計算される。
防振装置3の設置については、例えば軽量壁2の最下部の納まりは図4に示すような構造を採用する。ここで、防振装置3は既設壁面1側のアングル材8と、軽量壁2側のアングル材9で挟むように固定されている。それぞれの固定については、防振装置3の支柱6に設けられたボルトに対してナットを締め付けて行う。10は軽量壁2の周囲を保護するために設けられた枠体、11はアングル材9の下から支えるための金属プレート、12は軽量壁2の表面を構成する左官壁である。左官壁としては、表面に意匠を施したフレスコ画のようなものが一例である。また、13は既設壁面1の構成の一部を示し、耐火ボードである。なお、既設壁面1側のアングル材8は壁や柱に設けられる。図4では既設壁面1側のアングル材8は間柱に設けられたところを示している。既設壁面1側の壁については、躯体壁であっても間仕切り壁であってもよく、柱についても間柱である必要はない。
また、図5に示した構成は、軽量壁2の最上部の納まりである。最上部の納まりについても、使用する防振装置3と、これを挟むアングル材8、9は図4に示す構成と変わるところはないが、最下部の納まりように軽量壁2の重力方向に対するずれを計算に入れる必要がないので、金属プレート11は設けられていない。なお、軽量壁2側のアングル材8は枠体10に直接固定されている。図6は軽量壁2の中間部における納まりを示した断面図であって、両側のアングル材8、9はそれぞれ直接既設壁面1と軽量壁面2に固定されている。
本発明では上記のような構成を採用したので、建物に想定外の外力が加わった場合でも、既設壁面1と軽量壁2とは防振装置3によって応力的には縁が切られているので、既設壁面1の振動やたわみなどは防振装置3によって吸収され、軽量壁3には直接伝達されることはない。したがって、地震などのような突然の振動に対しても軽量壁3のひずみは極力抑えられることになり、比較的応力に弱い左官壁のひび割れを防止することができる。また、軽量壁2の表面に施した意匠も保護されることになるので、高額な芸術品としての壁画などを有効に保護することができる。
1 既設壁面
2 軽量壁
3 防振装置
4 防振ゴム
5 金属板
6 支柱
7 桟木
8、9 アングル材
10 枠体

Claims (4)

  1. 既設壁面の建物の室内側に軽量壁を設けて二重壁とするものであって、前記軽量壁は前記既設壁面に対して防振装置でのみ接続することを特徴とする免震壁構造物。
  2. 防振装置は複数設けられ、既設壁面と軽量壁のそれぞれに対してマトリックス状に配列する請求項1記載の免震壁構造物。
  3. 防振装置は、防振ゴムと、この防振ゴムを挟んで設けられる金属板と、この金属板の中央部から立設する支柱からなる請求項1または2記載の免震壁構造物。
  4. 防振装置のそれぞれ両側の金属板にはアングル材を固定し、これらのアングル材の一方は既設壁面に、他方のアングル材は軽量壁に取付けた請求項1~3のいずれか記載の免震壁構造物。
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