JP2023048701A - 外科用切削バー - Google Patents

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Abstract

【課題】切削力がより高い外科用切削バーを提供すること。【解決手段】課題を解決するには、回転軸線を中心に回転する軸部と、軸部の先端側に形成される切削部を備えた外科用切削バーであって、切削部は、軸部の先端側から後端側に向けて螺旋状に伸びる複数の溝を備え、複数の溝はそれぞれ回転方向に間隔を空けて配置されており、隣り合う溝に挟まれた位置には回転軸に対して垂直な方向に凹凸する凹部と凸部を備えた波形外周刃が螺旋状に形成されており、波型外周刃において、それぞれの波型外周刃の前記凸部は、回転方向に隣り合う波型外周刃の凸部に対して、軸方向にずれた位置となるように構成すれば良い。【選択図】図4

Description

本発明は、外科手術用の医療器具である外科用切削バーに関するものである。
従来から、モータやタービンにより回転駆動するハンドピースに取り付けて骨を切削する骨切削用の手段として、外科用バーがある。外科用切削バーは、回転軸線を中心に回転する軸部と、この軸部の先端に設けられる切削部を備えている。
このような外科用切削バーは、軸部をハンドピースの回転出力となる部位に取り付けることで、骨などの切削対象を回転切削することができる。(特許文献1)
特開平10-43193号公報
外科用切削バーを用いた手術を行う医療現場では、患者に対する負担を低減する対応が求められる。患者に対して、負担を低減する対応の一つとして、手術時間の短縮がある。
この様な背景から、外科用切削バーに求められる性能について、手術時間の短縮に繋がる高い切削力を求められており、これを実現する課題がある。
本発明は、上記の課題を解決するものであり、切削力がより高い外科用切削バーを提供することを目的とする。
課題を解決するためには、回転軸線を中心に回転する軸部と、軸部の先端側に形成される切削部を備えた外科用切削バーであって、切削部は、軸部の先端側から後端側に向けて螺旋状に伸びる複数の溝を備え、複数の溝はそれぞれ回転方向に間隔を空けて配置されており、隣り合う溝に挟まれた位置には回転軸に対して垂直な方向に凹凸する凹部と凸部を備えた波形外周刃が螺旋状に形成されており、波型外周刃において、それぞれの波型外周刃の前記凸部は、回転方向に隣り合う波型外周刃の凸部に対して、軸方向にずれた位置となるように構成すれば良い。
本発明によれば、切削力がより高い外科用切削バーを提供することが可能となる。
外科手術システムの構成図 外科用切削バーの側面図 外科用切削バーの切削部を拡大した斜視図 図2のA-A位置における断面図 波型外周刃の形状を示す概略図 切削部を径方向から見た側面概略図
(実施の形態)
以下、図面を用いて実施の形態を説明する。
ここでは、本発明に係る外科用切削バー200を用いる医療機器として、骨手術器械である外科手術システム100を例示する。
<外科手術システム>
図1は、外科手術システム100の構成図である。
外科手術システム100は、コントロールユニット101と、ハンドピース103と、ハンドピース103をコントロールユニット101に接続する接続ケーブル105と、フットスイッチ107を含んで構成される。
ハンドピース103は、外殻が棒形状の筐体で構成され、先端側にアタッチメント103aを備える。ハンドピース103のアタッチメント103aには、外科用切削バー200が着脱自在に取り付けられている。
また、ハンドピース103の内部には、外科用切削バー200を回転駆動するエアモータ又は電気モータ(電動機)等の動力源が設けられる。動力源は、コントロールユニット101に接続されたフットスイッチ107によって回転又は回転停止される。コントロールユニット101は、ハンドピース103の回転駆動を制御する。
ハンドピース103は、外科手術を行う医師が把持部103bを握り、直接操作することで切削位置となる患部に回転する外科用切削バー200を接触させて使用する。
尚、ハンドピース103の駆動源の回転又は停止を、手で操作するハンドスイッチをハンドピース103に設け、このハンドスイッチを操作することで行っても良い。また、ハンドピース103は、外科用切削バー200に適切な回転駆動力を付与するものであれば、本実施の形態で説明に用いる以外のものでもよい。
<外科用切削バー>
次に、図2~図6を参照して、外科用切削バー200の構成について説明を行う。
図2は、外科用切削バー200の側面図であり、外科用切削バー200の先端が下向きの状態において、径方向から見た平面図である。図3は、外科用切削バー200の切削部220を拡大した斜視図である。図4は、図2のA-A位置における断面図である。図5は、それぞれの波型外周刃240(241,242,243)の断面図である。図5において、それぞれの波型外周刃の構成と、隣り合う波型外周刃の関係をわかり易く示す為、先端から後端に向けて螺旋状に伸びる各波型外周刃を螺旋にそって切断した概略断面図とした。図6は、切削部220の概略図であり、外科用切削バー200の先端が下向きの状態において、径方向から見た平面図である。
尚、図において示される線Oは、外科用切削バー200の回転中心を示す回転軸線である。つまり、回転軸線Oが延びる方向が軸方向である。また、回転軸線Oに対して直行する方向を径方向とする。また、図において示される矢印Rは、外科用切削バー200の回転方向を示す。
外科用切削バー200は、ステンレス鋼、超硬合金(タングステンカーバイド)等の硬質材料によって形成される棒状の部材である。このような外科用切削バー200は、回転軸線Oを中心に回転する軸部210と、軸部210の先端側に形成された切削部220を備える。
軸部210の切削部220と反対側となる後端には、ハンドピース103のアタッチメント103aの内部に位置する回転軸に接続して固定される接続部211が設けられる。アタッチメント103aの回転軸に固定された外科用切削バー200は、ハンドピース103の回転駆動によって、切削部220と軸部210とが回転軸線Oを中心に回転する。
この外科用切削バー200が取り付けられた外科手術システム100では、術者がハンドピース103を持ちながらフットスイッチ107を操作することで、外科用切削バー200を回転させる。 そして、術者が外科用切削バー200の切削部220を回転させた状態で骨などの切除対象に押し当て、適宜ハンドピース103を動かすことで、切除対象を切削する治療が行われる。
尚、外科用切削バー200の回転方向Rは、本実施の形態の場合、ハンドピース103を握る使用者から見て右回転である。
<切削部の構成>
以下の説明では、外科用切削バー200において、回転軸線Oが延びる方向である軸方向を基準に、軸方向に直交する方向を径方向、切削部220が位置する側を先端側、接続部211が位置する側を後端側とする。尚、同一の部材又は同一の部位に対しては、同一の符号を付与することで、その説明を省略、又は簡単にする。
図2~図4を参照すると、切削部220は、軸部210の先端側から後端側に向けて螺旋状に伸びる溝230を備える。本実施の形態の場合、溝230は3本であり、それぞれ第1溝231、第2溝232、第3溝233である。
これら第1溝231、第2溝232、第3溝233は、それぞれ回転方向に間隔を空けて、それぞれが交わること無く螺旋状に配置されている。
また、隣り合う溝230(231,232,233)に挟まれた位置に形成される稜部には、回転軸に対して垂直な方向である径方向に凹凸する波形外周刃240が形成されている。波型外周刃240は、隣り合う溝230に沿って形成されるので、軸方向に沿って螺旋状に先端側から後端側に伸びている。つまり、切削部220は、溝230と径方向に凹凸する部位が連なることで形成される波型外周刃240を備える部位である。
本実施の形態の場合、切削部220に形成される波型外周刃240は、第1溝231と第2溝232に挟まれた位置に形成される第1波型外周刃241と、第2溝232と第3溝233に挟まれた位置に形成される第2波型外周刃242と、第3溝233と第1溝231に挟まれた位置に形成される第3波型外周刃243の3つである。
図5を参照して、各波型外周刃240(241,242,243)について説明する。
図5において、第1波型外周刃241の概略断面図、第2波型外周刃242の概略断面図、第3波型外周刃243の概略断面図が示されている。また、第1波型外周刃241の先端を先端241c、第2波型外周刃242の先端を先端242c、第3波型外周刃243の先端を先端243cとする。それぞれの先端241c、242c、243cの回転方向Rの位置は、揃えて示してある。
第1波型外周刃241において、径方向に凸となる部分を第1波型外周刃凸部241a、径方向に凹となる部分を第1波型外周刃凹部241bとする。この第1波型外周刃凸部241aは、径方向に向けて突出するピークを含む部分である。また、第1波型外周刃凹部241bは、径方向に凹むボトムとなる部分である。
同様に、第2波型外周刃242において、径方向に凸となる部分を第2波型外周刃凸部242a、径方向に凹となる部分を第2波型外周刃凹部242bとする。また、第3波型外周刃243において、径方向に凸となる部分を第3波型外周刃凸部243a、径方向に凹となる部分を第3波型外周刃凹部243bとする。
これらの第1波型外周刃241と第2波型外周刃242と第3波型外周刃243の凹凸している部分の形状は、概ね同じ形状である。
次に、第1波型外周刃241と第2波型外周刃242と第3波型外周刃243の構造と、それぞれの部位の位置関係を説明する。
第1波型外周刃241の径方向外側の形状において、第1波型外周刃241の先端241cから 第1波型外周刃凹部241bの形状が形成され始める部分まで、直線形状となる第1直線部241dとなる。
つまり、第1波型外周刃241の径方向外側の形状は、先端241cから伸びる第1直線部241dが位置し、この第1直線部241dから後端側に向けて交互に第1波型外周刃凹部241bと第1波型外周刃凸部241aが形成されて、凹凸形状となっている。
また、第2波型外周刃242の径方向外側の形状において、第2波型外周刃242の先端242cから 第2波型外周刃凹部242bの形状が形成され始める部分まで、直線形状となる第2直線部242dとなる。
つまり、第2波型外周刃242の径方向外側の形状は、先端242cから伸びる第2直線部242dが位置し、この第2直線部242dから後端側に向けて交互に第2波型外周刃凹部242bと第2波型外周刃凸部242bが形成されて、凹凸形状となっている。
同様に、第3波型外周刃243の径方向外側の形状において、第3波型外周刃243の先端243cから 第3波型外周刃凹部243bの形状が形成され始める部分まで、直線形状となる第3直線部243dとなる。
つまり、第3波型外周刃243の径方向外側の形状は、先端243cから伸びる第3直線部243dが位置し、この第3直線部243dから後端側に向けて交互に第3波型外周刃凹部243bと第3波型外周刃凸部243aが形成されて、凹凸形状となっている。
ここで、第1直線部241dの大きさΔ241dは、第2直線部242dの大きさΔ242dより短く構成されている。また、第2直線部242dの大きさΔ242dは、第3直線部243dの大きさΔ243dより短く構成されている。つまり、それぞれの直線部の大きさは異なって構成されており、Δ241dとΔ242dとΔ243dの大きさの関係は、Δ241d<Δ242d<Δ243d、である。
また、本実施の形態の場合、例えば、第1波型外周刃241の場合、隣り合う第1波型外周刃凸部241aのピーク位置の距離をLとすると、Δ242d―Δ241d=L/3 である。つまり、Δ241dよりΔ242dがL/3分だけ長く構成されている。
このように構成されているので、第2波型外周刃242は、第1波型外周刃241に比べると、先端側の1つ目の第2波型外周刃凹部242bが形成される位置が、後端側にL/3分ずれた位置となる。
これにともない、先端側の1つ目の第2波型外周刃凹部242bから後端側に続く第2波型外周刃凸部242aと第2波型外周刃凹部242bの連なりも、第1波型外周刃241に対して後端側にL/3分ずれた位置となる。
同様に、Δ243d―Δ242d=L/3、である。つまり、Δ242dよりΔ243dがL/3分だけ長く構成されている。
このように構成されているので、第3波型外周刃243は、第2波型外周刃242に比べると、先端側の1つ目の第3波型外周刃凹部243bが形成される位置が、後端側にL/3分ずれた位置となる。
これにともない、先端側の1つ目の第3波型外周刃凹部243bから後端側に続く第3波型外周刃凸部243aと第3波型外周刃凹部243bの連なりも、第2波型外周刃242に対して後端側にL/3分ずれた位置となる。
このように切削部220は構成されているので、波型外周刃240(241,242,243)において、それぞれの波型外周刃240(241,242,243)の凸部(241a,242a,243a)は、回転方向に隣り合う波型外周刃240(241,242,243)の凸部(241a,242a,243a)に対して軸方向にずれた位置となる。
つまり、本実施の形態の場合、第1波型外周刃241の第1波型外周刃凸部241aのピーク位置に対して、第2波型外周刃242の第2波型外周刃凸部242aのピーク位置が、L/3分だけ軸方向後端側にずれた位置となる。
また同様に、第2波型外周刃242の第2波型外周刃凸部242aのピーク位置に対して、第2波型外周刃243の第3波型外周刃凸部243aのピーク位置が、L/3分だけ軸方向後端側にずれた位置となる。
これにより、第1波型外周刃凸部241aと第2波型外周刃凸部242aと第3波型外周刃凸部243aのそれぞれのピーク位置が、回転方向に重ならない位置関係となる。
以上のように切削部220は構成されているので、切削対象である骨に対して、切削に伴う負担を低減すると共に、効率よく切削を行うことができる切削力がより高い外科用切削バー200を提供することが可能である。
具体的には、切削部220において、第1波型外周刃凸部241aと第2波型外周刃凸部242aと第3波型外周刃凸部243aのそれぞれのピーク位置を軸方向にずらすことで、それぞれが回転方向に重ならない位置関係となる。
尚、本実施の形態において、波型外周刃240が3個であるため、各外周刃凸部のピークの位置のずれがL/3となるように構成されている。波型外周刃240が4個の場合、各外周刃凸部のピークの位置のずれがL/4となるように構成される。
つまり、波型外周刃240がN個である場合、各外周刃凸部のピークの位置のずれがL/Nとなるように構成されている。
そして、切削部220により切削対象である骨を切削するときに、切削対象に接触するそれぞれの波型外周刃凸部のピークを軸方向にずらし、部分的に切削対象に作用する切削時の力を分散させることができる。
これにより、骨などを切削する際に、部分的に一度に大きな力が加わりにくく、分散して効率よく切削することができる。切削部220のように構成することで、特に、人体の骨を切削する場合、切削対象である骨に対して切削に伴う影響を低減することができる。
また、本実施の形態では、第1直線部241dと第2直線部242dと第3直線部243dの大きさを異ならせることで、波型外周刃の形成される位置が軸方向にずれるように形成されている。これにより、第1波型外周刃凸部241aと第2波型外周刃凸部242aと第3波型外周刃凸部243aのそれぞれのピーク位置が、回転方向に重ならない位置関係となる。
このように、各直線部の大きさを適宜変えることで、切削部220を形成する加工作業の際に、容易に各外周刃凸部のピーク位置をずらす加工を行うことができる。また、外科用切削バー200の品質を検査する際に、直線部分の大きさを計測することで、切削部220の形状が正確に形成されているか否かを、容易に測定することが可能である。
更に、本実施の形態の波型外周刃240(241,242,243)は、全ての凸部である第1波型外周刃凸部241aと第2波型外周刃凸部242aと第3波型外周刃凸部243a、及び、全ての凹部である第1波型外周刃凹部241bと第2波型外周刃凹部242bと第3波型外周刃凹部243bが、切削対象を切削する切れ刃である。
つまり、凹部及び凸部を形成する曲線で構成される螺旋状の波型外周刃240(241,242,243)の全体が、切削対象を切削することができる切れ刃となっている。
このように切削部220は構成されているので、切削部220に対してあらゆる方向から切削対象に接触しても、切削部220は切削を行うことができる。
つまり、凹部及び凸部を形成する曲線が、全て切れ刃となっているので、切削対象に対して、常に切れ刃が接する。これにより、切削部220が切削対象に様々な向きや角度で接触しても、切削を行うことが可能である。
外科用切削バー200は、取り付けられたハンドピース103を医師が手で操作し、切削部220を切削対象となる患部に対して、様々な向きや角度で接触して使用されるので、上記の様に構成にすることで、手術時間の短縮や患者への負担低減などに有効である。
特に、波型外周刃240(241,242,243)は凹凸する曲線形状なので、切削時に波型外周刃240が切削対象と一度に接触する量を減らし、切削時の切削抵抗を低減することができる。これにより、切削抵抗の低減と患部への切削時の負担を減らすことができる。
次に、図6を参照して、波型外周刃240(241,242,243)のねじれ角について説明する。ねじれ角とは、外科用切削バー200の回転軸線Oと、螺旋状にねじれて形成される波型外周刃240(241,242,243)とのなす角である。
図中において、波型外周刃240と回転軸線Oとの関係について模式的に示す。また、外科用切削バー200を径方向から見て、波型外周刃240と回転軸線Oのなす角を、先端側からθ1、θ2、θ3とする。
外科用切削バー200の回転方向Rは右回転である。外科用切削バー200の回転軸Oの周囲に沿って螺旋状に波型外周刃240は形成されている。また、波型外周刃240は、切削対象を切削する切り刃が、回転方向Rと同じく右方向を向いている。
そして、波型外周刃240は、先端側より後端側の位置のねじれ角が大きくなるように構成されている。つまり、波型外周刃240と回転軸線Oのなす角は、次のような関係となる。
θ1<θ2<θ3
このように、波型外周刃240は、先端側より後端側の位置のねじれ角が大きくなるように構成することで、外科用切削バー200の切削部220の強度を向上させることができる。
特に、波型外周刃240の後端側のねじれ角を大きくすることで、強度を向上させることができる。これに加え、波型外周刃240の先端側はねじれ角を小さくすることで、先端は金属の柔軟性を生かした切削部220を構成できる。
これにより、外科用切削バー200は強度を向上させつつ、柔軟性のある先端側で繊細な切削作業を行うことができる。
次に、図3、図6を参照すると、外科用切削バー200は切削部220において、波型外周刃240(241,242,243)は、回転方向Rと同じ方向に向くと共に、回転方向Rに対して逆方向にねじれている。
本実施の形態の外科用切削バー200は、外科用切削バー200の回転方向Rは右回転であるので、波型外周刃240(241,242,243)は右方向を向いている。つまり、外科用切削バー200が右回転するとき、波型外周刃240(241,242,243)が切削対象に対向する。そして、波型外周刃240(241,242,243)は、左回転にねじれて螺旋状に形成されている。
本実施の形態の外科用切削バー200は、所謂、右刃左ねじりである。外科用切削バー200の先端を下向きにして径方向からみると、螺旋部分が左上がりとなる。
このように外科用切削バー200は右刃左ねじれの切削部220であるので、切削対象を切削しているとき、先端側から後端に向けて力が作用する。つまり、外科用切削バー200が取り付けられているハンドピース103のアタッチメント103aに対して、外科用切削バー200を押し込む方向に力が作用する。
従って、患者に対して患部の切削を行っている際に、外科用切削バー200が患者側に抜け落ちることを防ぐことができる。
次に、図6を参照すると、外科用切削バー200の切削部220は、前記切削部は、先端側から後端側が広がるテーパー形状に構成されている。つまり、切削部220は、先端側から後端側に至るにつれて、徐々に直径が大きくなる形状である。
このように、切削部220の先端側の直径を細くすることで、患部の切削部分を少なくして患者にかかる負担を低減すると共に、後端側の直径を大きくすることで切削に耐えうる強度を実現することができる。
O 回転軸線
R 外科用切削バーの回転方向
100 外科手術システム
101 コントロールユニット
103 ハンドピース
103a アタッチメント
103b 把持部
105 接続ケーブル
107 フットスイッチ
200 外科用切削バー
210 軸部
211 接続部
220 切削部
230 溝
231 第1溝
232 第2溝
233 第3溝
240 波型外周刃
241 第1波型外周刃
242 第2波型外周刃
243 第3波型外周刃

Claims (4)

  1. 回転軸線を中心に回転する軸部と、前記軸部の先端側に形成される切削部を備えた外科用切削バーであって、
    前記切削部は、前記軸部の先端側から後端側に向けて螺旋状に伸びる複数の溝を備え、複数の前記溝はそれぞれ回転方向に間隔を空けて配置されており、隣り合う前記溝に挟まれた位置には回転軸に対して垂直な方向に凹凸する凹部と凸部を備えた波形外周刃が螺旋状に形成されており、
    前記波型外周刃において、それぞれの前記波型外周刃の前記凸部は、回転方向に隣り合う前記波型外周刃の前記凸部に対して、軸方向にずれた位置であることを特徴とする外科用切削バー。
  2. 螺旋状の前記波型外周刃は、先端側より後端側の位置のねじれ角が大きいことを特徴とする請求項1に記載の外科用切削バー。
  3. 前記切削部において、前記波型外周刃は回転方向に向くと共に、回転方向に対し逆方向にねじれていることを特徴とする請求項1に記載の外科用切削バー。
  4. 前記切削部は、先端側から後端側が広がるテーパー形状であることを特徴とする請求項1に記載の外科用切削バー。
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