JP2023048542A - 粗利率管理装置、粗利率管理方法、および、粗利率管理プログラム - Google Patents

粗利率管理装置、粗利率管理方法、および、粗利率管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】受注業務の段階で加工指示業務における商品原価および粗利率の把握を可能とする粗利率管理装置、粗利率管理方法、および、粗利率管理プログラムを提供する。【解決手段】本実施形態の粗利率管理装置は、商品の加工指示情報を作成する加工指示情報作成手段と、加工賃および商品材料の原価に基づき、商品原価金額を算出する原価金額算出手段と、商品の粗利率を算出する粗利率算出手段と、受注情報を作成する受注情報作成手段と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、粗利率管理装置、粗利率管理方法、および、粗利率管理プログラムに関する。
従来より、鉄鋼商社は、自社で調達した材料を、顧客の要求に合わせて切断や曲げ加工等の処理を行った商品を販売している。顧客への商品販売は、まず、顧客からの受注を受け受注内容を登録する受注業務があり、その後、受注内容に応じて加工先へ切断や曲げ加工等の加工処理内容を登録する加工指示業務が行われる。
顧客への商品の販売価格は、商品材料の種類、形状、加工方法等により決定されるが、受注業務、加工指示業務の順番で業務登録が行われているため、受注業務の段階では、商品材料の原価や加工賃等を把握できないため、受注した販売価格が適切な粗利を得られているか判断ができない状態であった。
特開2017-182805号公報
値引き後の粗利率を算出し、値引き後粗利率が目標利率を下回る場合に警告を表示する技術が開示されているが(例えば、特許文献1参照)、商品の加工処理の内容を粗利率に反映しうるものではなく、受注段階で顧客要求の加工処理後の商品が目標粗利率を保持し得るかどうか判断できる技術が希求されている。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、受注業務の段階で加工指示業務における商品原価および粗利率の把握を可能とする粗利率管理装置、粗利率管理方法、および、粗利率管理プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る粗利率管理装置は、制御部を備える粗利率管理装置であって、事業者が所有する商品材料の原価を記憶する原価マスタ、にアクセス可能であり、前記制御部は、前記商品材料の原価および前記商品材料の商品への加工に要する加工賃に基づき、商品原価金額を算出する原価金額算出手段と、使用する前記商品材料、加工により製造する前記商品の個数および重量を含む商品情報、前記加工賃、ならびに前記商品原価金額を含む加工指示データを作成する加工指示データ作成手段と、前記商品の売上金額および前記商品原価金額に基づき、前記商品の粗利率を算出する粗利率算出手段と、前記商品情報、前記売上金額、および前記粗利率を含む受注データを作成する受注データ作成手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る粗利率管理装置は、事業所毎または事業所および前記商品材料毎の目標粗利率を記憶する目標粗利率マスタ、にアクセス可能であり、前記制御部は、前記粗利率算出手段が算出した前記商品の粗利率が、前記目標粗利率を下回る場合、警告を出力させる警告出力手段を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る粗利率管理装置は、商品材料データと商品情報とを比較して、残材量を算出する残材算出手段と、を備え、残材の客先送付または倉庫保管の選択を可能とすることを特徴とする。
また、本発明に係る粗利率管理装置は、前記受注データ取得手段は、前記加工指示データからデータの取得が可能であり、残材を客先送付する場合、残材欄有の受注データを作成し、残材が倉庫補完の場合、残材欄なしの受注データを作成することを特徴とする。
また、本発明に係る粗利率管理プログラムは、制御部を備える粗利率管理装置で実行される粗利率管理プログラムであって、前記粗利率管理装置は、事業者が所有する商品材料の原価を記憶する原価マスタ、にアクセス可能であり、前記商品材料の原価および前記商品材料の商品への加工に要する加工賃に基づき、商品原価金額を算出する原価金額算出ステップと、使用する前記商品材料、加工により製造する前記商品の個数および重量を含む商品情報、前記加工賃、ならびに前記商品原価金額を含む加工指示データを作成する加工指示データ作成ステップと、前記商品の売上金額および前記商品原価金額に基づき、前記商品の粗利率を算出する粗利率算出ステップと、前記商品情報、前記売上金額、および前記粗利率を含む受注データを作成する受注データ作成ステップと、を含むこと、を特徴とする。
また、本発明に係る粗利率管理方法は、制御部を備える粗利率管理装置で実行される粗利率管理法であって、前記粗利率管理装置は、事業者が所有する商品材料の原価を記憶する原価マスタ、にアクセス可能であり、前記制御部で実行される、前記商品材料の原価および前記商品材料の商品への加工に要する加工賃に基づき、商品原価金額を算出する原価金額算出ステップと、使用する前記商品材料、加工により製造する前記商品の個数および重量を含む商品情報、前記加工賃、ならびに前記商品原価金額を含む加工指示データを作成する加工指示データ作成ステップと、前記商品の売上金額および前記商品原価金額に基づき、前記商品の粗利率を算出する粗利率算出ステップと、前記商品情報、前記売上金額、および前記粗利率を含む受注データを作成する受注データ作成ステップと、を含むこと、を特徴とする。
本発明によれば、受注業務の段階で加工指示業務における商品原価および粗利率の把握を可能とする効果を奏する。
図1は、本実施の形態に係る粗利率管理装置100の構成の一例を示す図である。 図2は、本実施形態における粗利率管理装置100の処理の一例を示すフローチャートである。 図3は、在庫の商品材料の原価マスタ106aの一例を示す図である。 図4は、事業所別、商品別の目標粗利率マスタ106bの一例を示す図である。 図5は、事業所別の目標粗利率マスタ106b’の一例を示す図である。 図6は、残材マスタ106cの一例を示す図である。 図7は、加工指示入力画面MAの一例を示す図である。 図8は、商品材料データ106dの一例を示す図である。 図9は、加工指示データ106eの一例を示す図である。 図10は、受注入力画面MBの一例を示す図である。 図11は、受注データ106fの一例を示す図である。 図12は、加工指示入力画面MA’の一例を示す図である。 図13は、加工指示データ106e’の一例を示す図である。 図14は、受注入力画面MB’の一例を示す図である。 図15は、受注データ106f’の一例を示す図である。
以下に、本発明に係る粗利率管理装置、粗利率管理方法、および、粗利率管理プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
[1.構成]
本実施形態に係る粗利率管理装置の構成の一例について、図1等を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係る粗利率管理装置100の構成の一例を示す図である。
粗利率管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータを基に構築したものである。なお、粗利率管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置を基に構築したものに限らず、市販のノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォンまたはタブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置を基に構築したものであってもよい。
粗利率管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。粗利率管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、粗利率管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、粗利率管理装置100とサーバ装置200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、記憶部106に格納されるデータは、例えばサーバ装置200に格納されてもよい。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
記憶部106は、例えば、原価マスタ106aと、目標粗利率マスタ106bと、残材マスタ106cと、商品材料データ106dと、加工指示データ106eと、受注データ106fと、等が格納されている。
原価マスタ106aには、各事業所が所有する商品材料の原価金額が格納されている。原価マスタ106aには、例えば、図3に示すように、商品材料の商品CD、商品名、商品材料の原価金額に加え、商品材料の長さ等の情報が格納されている。商品材料は、例えば、パイプ等の鋼材であり、同一径、同一材料の鋼材は、同一の商品CDが使用される。
目標粗利率マスタ106bは、商品材料毎の目標粗利率が格納されている。目標粗利率マスタ106bは、例えば、図4に示すように、事業所かつ商品材料毎の目標粗利率を格納するものの他、図5に示すような、商品CDの区別のない事業所毎の目標粗利率を格納する目標粗利率マスタ106b’であってもよい。
残材マスタ106cは、例えば、図6に示すように残材の商品CDが格納されている。
商品材料データ106dは、例えば、図8に示すように、加工指示番号、商品CD、商品材料、商品材料の長さ、重量等の商品材料データのテーブルである。
加工指示データ106eは、例えば、図9に示すように、加工指示番号、事業所、加工指示日、加工先、商品CD、商品名、商品の長さ、本数、重量、商品原価金額、材料区分等の加工指示データのテーブルである。本実施形態では、鋼材の切断加工を例として説明するため、商品材料と商品材料の加工により製造された商品とは、同一径、同一材料の鋼材であるため、同一の商品CDを使用する。
受注データ106fは、図11に示すように、受注番号、事業所、得意先番号、得意先名、受注日、商品CD、商品名、商品の長さ、本数、重量、売上金額、商品原価、粗利額、粗利率、加工指示番号等の受注データのテーブルである。
制御部102は、粗利率管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
制御部102は、機能概念的に、商品材料データ作成部102a、残材算出部102b、原価金額算出部102c、加工指示データ作成部102d、粗利率算出部102e、警告出力部102f、受注データ作成部102gなどを備える。
商品材料データ作成部102aは、加工指示番号、商品CD、商品材料名、商品材料の長さ、重量、商品材料原価を含む商品材料データ106dを作成する。商品材料データ作成部102aは、図7に示す加工指示入力画面MAによりユーザが入力した上記データに基づき、図8に示す商品材料データ106dを作成する。
残材算出部102bは、商品材料から商品を加工する際、残材が生じる否かを判定し、生じる場合は、残量(重量)を算出する。
原価金額算出部102cは、商品材料の商品への加工に要する加工賃および商品材料の原価に基づき、商品原価金額を算出する。
加工指示データ作成部102dは、加工指示番号、事業所、加工指示日、加工先情報、使用する商品材料、商品材料の加工により製造する商品の長さ、個数および重量を含む商品情報、加工に要する加工賃、商品原価金額、ならびに残材区分を含む加工指示データを作成する。加工指示データ作成部102dは、図7に示す加工指示入力画面MAによりユーザが入力したデータ、および原価金額算出部102cが算出した商品原価金額に基づき、図9に示す加工指示データ106eを作成する。
粗利率算出部102eは、商品の売上金額および商品原価金額に基づき、商品の粗利率を算出する。粗利率算出部102eは、図8に示す受注入力画面MBによりユーザが入力した商品の売上金額、および加工指示データ106eに格納される商品原価金額に基づき、商品販売の粗利額および粗利率を算出する。
警告出力部102fは、粗利率算出部102eが算出した商品の粗利率が、目標粗利率マスタ106bに格納されている目標粗利率を下回る場合、警告を出力する。
受注データ作成部102gは、受注番号、事業所、得意先情報、受注日、商品CD、商品情報、売上金額、商品原価、粗利額、粗利率および加工指示番号を含む受注データ106fを作成する。受注データ作成部102gは、図10に示す受注入力画面MBによりユーザが入力したデータ、および粗利率算出部102eが算出した粗利額および粗利率に基づき、図11に示す受注データ106fを作成する。なお、受注データ106fに、警告対象であるか否かのチェック項目を含めてもよい。
[2.処理]
ここでは、粗利率管理装置100で実行される処理の具体例について、図2~11を参照して説明する。
本説明は、粗利率管理装置100が、加工指示入力画面MAおよび受注入力画面MBを介して入力したデータ、ならびに原価マスタ106a~残材マスタ106cに基づき商品材料データ106d~受注データ106fを作成する処理について説明する。図2は、本実施の形態に係る粗利率管理装置100の全体の処理の流れを説明するためのフローを示す図である。
図7に示す加工指示入力画面MAにより、ユーザが加工指示情報を入力すると(ステップS-1)、商品材料データ作成部102aは商品材料データ106dを作成する(ステップS-2)。ユーザは、加工指示入力画面MAにおいて、事業所、加工指示日、加工先商品CD、商品材料の長さ、重量、加工する本数を入力する。商品CD等の入力により、図3の原価マスタを参照して商品(材料)名、商品材料原価金額が加工指示入力画面MAに自動表示される。上記データの入力後、商品材料データ作成部102aは、図8に示す商品材料データ106dを作成する。
加工指示入力画面MAにおける加工(切断)後の商品の長さ、本数、重量、加工賃等のデータ入力後、登録ボタンが押下されると、残材算出部102bは、商品材料データ106dと商品情報とを比較して、残材量を算出する(ステップS-3)。
その後、原価金額算出部102cは、商品材料の商品への加工に要する加工賃および商品材料の原価金額に基づき商品原価金額を算出する(ステップS-4)。
算出された商品原価金額は、加工指示入力画面MAに表示され、商品材料データ作成部102aは、図9に示す加工指示データ106eを作成する(ステップS-5)。本実施形態では、残材が発生しない場合の加工指示を例として説明する。
加工指示データ106eでは、商品は、材質、形状、サイズ毎に登録される。例えば、本実施形態の加工では、図8および図9に示すように、6,000mmの長さの丸型パイプ1本を、1,000mmの長さの丸型パイプ4本と、500mmの長さの丸型パイプ4本に切断するため、1,000mmの長さの丸型パイプと、500mmの長さの丸型パイプについて、個別の商品として加工指示欄を形成する。
商品原価金額は、商品原料の原価金額を、商品毎にその重量割合に応じて分割し、当該商品の加工賃を加算して算出する。本実施形態では、1本6,000mmの丸型パイプを、1,000mmの長さの丸型パイプ4本(4Kg)と、500mmの長さの丸型パイプ4本(2Kg)に切断するため、1,000mmの長さの丸型パイプの商品原価金額は、商品材料の原価金額30,000を4/(4+2)し、加工賃3,200を加算した金額(23,200)となり、500mmの長さの丸型パイプは、商品材料の原価金額30,000を2/(4+2)し、加工賃2,200を加算した金額(12,200)となる。
また、加工指示入力画面MAでは、加工指示番号が自動的に付与され、加工指示入力画面MAと受注入力画面MBとの連動を可能とし、残材区分の指定も選択可能としている。加工指示入力画面MAと受注入力画面MBとの連動が選択されると(連動:1、非連動:0)、加工指示入力画面MAで入力したデータが、受注入力画面MBで自動表示され、受注入力画面MBでの同一情報の再入力が不要となる。また、残材区分の選択により(倉庫:0、客先:1)、残材が倉庫へ保管されるか、客先へ送るかの指定が可能となる。
加工指示データの作成後、図10に示す受注入力画面MBにより、ユーザが、受注日、得意先CD、売上金額等の受注情報を入力すると(ステップS-6)、粗利率算出部102eは、商品の売上金額および商品原価金額に基づき、商品の粗利額、および粗利率を算出する(ステップS-7)。算出した粗利額および粗利率は、受注入力画面MBに表示される。受注入力画面MBでは、受注番号が自動的に付与される。また、加工指示入力画面MAにおいて受注入力画面MBへの連動が選択される場合、加工指示データ作成後、受注入力画面MBは自動起動され、加工指示入力画面MAで入力および自動表示された情報、例えば、加工指示番号、事業所、商品CD、商品名、商品の長さ、本数、重量、原価金額は、受注入力画面MBにおいて自動表示される。
商品の粗利率は、商品の売上金額から原価金額を減じて粗利額を算出し、当該粗利額を売上金額で除算して算出する。警告出力部102fは、粗利率算出部102eが算出した商品の粗利率が、目標粗利率マスタ106bに格納されている目標粗利率以上であるか否かを判定する(ステップS-8)。目標粗利率以上である場合(ステップS-8:Yes)、受注データ作成部102gは、受注入力画面MBで登録ボタンが押下されたか否かを判定し(ステップS-9)、押下された場合(ステップS-9:Yes)、受注入力画面MBで入力された情報に基づき、図11に示す受注データ106fを作成する(ステップS-10)。登録ボタンが押下されない場合(ステップS-9:No)、受注データ作成部102gは、受注入力画面MBで登録ボタンが押下されたと判定するまで、ステップS-9を繰り返す。
一方、算出した粗利率が目標粗利率を下回る場合(ステップS-8:No)、警告出力部102fは、警告メッセージを出力する(ステップS-11)。警告メッセージの出力後、ステップS-9へ移行する。
上記の例では、商品材料を加工する際に残材がない場合について説明したが、残材がある場合の処理の具体例についても説明する。図12は、残材が生じる場合の加工指示入力画面MA’の一例を示す図である。
例えば、6,000mmの長さの丸型パイプを、1,000mmの長さの丸型パイプ5本に切断する加工指示情報を入力する場合、加工指示入力画面MA’の商品材料情報欄に商品材料情報を入力し、商品情報の1行目に商品である1,000mmの長さの丸型パイプの情報を入力する。商品材料データ作成部102aが作成する商品材料データ106dは、同じ商品材料を使用するため、残材が発生しない場合と同じものである(図8参照)。商品材料、商品についての加工情報入力後、登録ボタンが押下されると、残材算出部102bは、使用材料情報と商品情報の内容を比較し、残材量を算出する。残材量が「0」でない場合、加工指示データ作成部102dは、加工指示入力画面MA’に商品情報として残材の欄を表示し、図13に示す加工指示データ106e’を作製する。加工指示入力画面MA’および加工指示データ106e’での残材の商品CDは、残材マスタ106cの参照により「ZZZZ」となる。
残材が発生する場合、原価金額算出部102cは、残材に原価を割り当てることなく商品原価金額を算出する。1本6,000mmの丸型パイプを、1,000mmの長さの丸型パイプ5本(5Kg)に切断する場合、残材(1Kg)が発生する。残材に原価を割り当てないため、1,000mmの長さの丸型パイプ5本の原価金額は、商品材料の原価金額30,000に加工賃3,200を加算した金額(33,200)となる。
また、加工指示入力画面MA’では、残材区分として「0」の倉庫が選択されている。受注データ作成部102gは、加工指示データの残材区分を確認し、「1:客先へ」が選択されている場合、加工指示入力画面MA’内の残材欄を含む全加工指示明細を取得し、受注入力画面MB’を作成する。一方、「0:倉庫へ」が選択されている場合、加工指示入力画面MA’内の残材欄を除いた全加工指示明細を取得し、受注入力画面MB’を作成する。客先が選択される場合、残材は商品とともに客先に納品される。「0」の倉庫が選択される場合、客先へは商品のみ納品し、残材は倉庫に残される。
加工指示データ作成後、図13に示す受注入力画面MB’により、受注日、得意先CD、売上金額等を入力すると、粗利率算出部102eは、商品の売上金額および商品原価金額に基づき、商品の粗利額、および粗利率を算出する。警告出力部102fは、産出された粗利率が目標粗利率以上であるか判定し、登録ボタンの押下により、受注データ作成部102gは、図14に示す受注データ106f’を作成する。
以上、本実施形態によれば、まず、加工指示入力画面MA、MA’により商品毎に加工賃を反映した原価金額が算出され、当該原価金額を含む加工指示データを作成する。その後受注入力画面MB、MB’で商品毎の粗利率を含む受注データを作成する。受注入力画面MB、MB’では、商品の粗利率が目標粗利率を下回る場合警告が表示されるため、受注データ作成前に売上金額の検討を行うことが可能となる。また、加工指示入力画面MA、MA’において、受注入力画面MB、MB’への連動を選択すると、受注入力画面MB、MB’が自動的に起動され、共通するデータが自動表示されるため、再入力の手間を削減できる。
[3.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、粗利率管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、粗利率管理装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて粗利率管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、粗利率管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、粗利率管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、粗利率管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
本発明は、特に、材料を加工して販売する鉄鋼商社業界などにおいて有用である。
100 粗利率管理装置
102 制御部
102a 商品材料データ作成部
102b 残材算出部
102c 原価金額算出部
102d 加工指示データ作成部
102e 粗利率算出部
102f 警告出力部
102g 受注データ作成部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 原価マスタ
106b、106b’ 目標粗利率マスタ
106c 残材マスタ
106d 商品材料データ
106e 加工指示データ
106f 受注データ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク

Claims (6)

  1. 制御部を備える粗利率管理装置であって、
    事業者が所有する商品材料の原価を記憶する原価マスタ、
    にアクセス可能であり、
    前記制御部は、
    前記商品材料の原価および前記商品材料の商品への加工に要する加工賃に基づき、商品原価金額を算出する原価金額算出手段と、
    使用する前記商品材料、加工により製造する前記商品の個数および重量を含む商品情報、前記加工賃、ならびに前記商品原価金額を含む加工指示データを作成する加工指示データ作成手段と、
    前記商品の売上金額および前記商品原価金額に基づき、前記商品の粗利率を算出する粗利率算出手段と、
    前記商品情報、前記売上金額、および前記粗利率を含む受注データを作成する受注データ作成手段と、
    を備えることを特徴とする粗利率管理装置。
  2. 事業所毎または事業所および前記商品材料毎の目標粗利率を記憶する目標粗利率マスタ、
    にアクセス可能であり、
    前記制御部は、前記粗利率算出手段が算出した前記商品の粗利率が、前記目標粗利率を下回る場合、警告を出力させる警告出力手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の粗利率管理装置。
  3. 商品材料データと商品情報とを比較して、残材量を算出する残材算出手段と、
    を備え、
    残材の客先送付または倉庫保管の選択を可能とすることを特徴とする請求項1または2に記載の粗利率管理装置。
  4. 前記受注データ取得手段は、前記加工指示データからデータの取得が可能であり、
    残材を客先送付する場合、残材欄有の受注データを作成し、残材が倉庫補完の場合、残材欄なしの受注データを作成することを特徴とする請求項3に記載の粗利率管理装置。
  5. 制御部を備える粗利率管理装置で実行される粗利率管理プログラムであって、
    前記粗利率管理装置は、
    事業者が所有する商品材料の原価を記憶する原価マスタ、
    にアクセス可能であり、
    前記商品材料の原価および前記商品材料の商品への加工に要する加工賃に基づき、商品原価金額を算出する原価金額算出ステップと、
    使用する前記商品材料、加工により製造する前記商品の個数および重量を含む商品情報、前記加工賃、ならびに前記商品原価金額を含む加工指示データを作成する加工指示データ作成ステップと、
    前記商品の売上金額および前記商品原価金額に基づき、前記商品の粗利率を算出する粗利率算出ステップと、
    前記商品情報、前記売上金額、および前記粗利率を含む受注データを作成する受注データ作成ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とする粗利率管理プログラム。
  6. 制御部を備える粗利率管理装置で実行される粗利率管理方法であって、
    前記粗利率管理装置は、
    事業者が所有する商品材料の原価を記憶する原価マスタ、
    にアクセス可能であり、
    前記制御部で実行される、
    前記商品材料の原価および前記商品材料の商品への加工に要する加工賃に基づき、商品原価金額を算出する原価金額算出ステップと、
    使用する前記商品材料、加工により製造する前記商品の個数および重量を含む商品情報、前記加工賃、ならびに前記商品原価金額を含む加工指示データを作成する加工指示データ作成ステップと、
    前記商品の売上金額および前記商品原価金額に基づき、前記商品の粗利率を算出する粗利率算出ステップと、
    前記商品情報、前記売上金額、および前記粗利率を含む受注データを作成する受注データ作成ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とする粗利率管理方法。
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