JP2023048429A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】必要な触媒の機能を担保しつつ、燃焼状態の不安定化、及び燃費の悪化を抑える。【解決手段】車両500は、点火プラグ19、触媒22、及びクランク軸31を備えた内燃機関10と、クランク軸31に連結し、車両500を前進させるドライブレンジ、又は車両500を後進させるリバースレンジにシフトレンジを切り替え可能な自動変速機50とを有する。車両500の制御装置100は、点火プラグ19の点火時期を圧縮上死点よりも遅角側にすることによって触媒22の暖機を促進する触媒暖機処理を実行可能である。制御装置100は、触媒暖機処理の実行中、自動変速機50のシフトレンジがリバースレンジである場合にはシフトレンジがドライブレンジである場合に比べ、点火プラグ19の点火時期を進角側の時期とし、且つ機関回転速度を低くする。【選択図】図1

Description

この発明は、車両の制御装置に関する。
特許文献1に開示された車両は、内燃機関、自動変速機、及び制御装置を有する。内燃機関は、気筒内で点火を行う点火プラグ、及び排気を浄化する触媒を有する。また、内燃機関は、気筒内での燃料の燃焼に伴い回転するクランク軸を有する。自動変速機は、クランク軸に連結している。
制御装置は、内燃機関の始動直後において触媒の推定温度が閾値未満の場合、点火時期を遅角補正する。これにより、排気が高温のまま触媒に至りやすくなり、触媒の暖機が促進される。この点火時期の遅角補正にあたって、制御装置は、自動変速機のシフトレンジが走行レンジである場合と非走行レンジである場合とで遅角補正量を変更する。
特開2008-008184号公報
触媒の暖機を促進すべく点火時期の遅角量を大きくすると、混合気の燃焼状態が不安定になる。また、触媒の暖機を促進すべく機関回転速度を高くすると、燃料の消費量が多くなることから、燃費が悪化する。触媒の暖機を行うにあたっては、これら燃焼状態、及び燃費を考慮しつつ、触媒が最適に機能するように暖機を進める必要がある。
ここで、自動変速機のシフトレンジが走行レンジである場合のうち、ドライブレンジが選択されている場合とリバースレンジが選択されている場合とでは、内燃機関に要求される出力が異なり、それに応じて排気の量が異なる。それに伴い、それぞれのときに必要となる触媒の排気浄化能、さらにいえば触媒の暖機を行うにあたって必要とされる暖機の速度は異なる。したがって、ドライブレンジとリバースレンジとでは、触媒の暖機の速度、燃焼状態、及び燃費のうち、触媒の暖機を行う際に優先させるべきものは異なる。そのため、これら3つの要素を全て考慮したとき、特許文献1のように単に走行レンジと非走行レンジという括りで触媒の暖機に係る制御を変更しただけでは、それぞれのシフトレンジに応じた最適な制御を必ずしも行うことができないおそれがある。
上記課題を解決するための車両の制御装置は、気筒内で点火を行う点火プラグ、排気を浄化する触媒、及びクランク軸を備えた内燃機関と、前記クランク軸に連結し、車両を前進させるドライブレンジ、又は車両を後進させるリバースレンジにシフトレンジを切り替え可能な自動変速機とを有する車両に適用され、前記点火プラグの点火時期を圧縮上死点よりも遅角側にすることによって前記触媒の暖機を促進する触媒暖機処理を実行可能であり、前記触媒暖機処理の実行中、前記自動変速機のシフトレンジが前記リバースレンジである場合にはシフトレンジが前記ドライブレンジである場合に比べ、前記点火プラグの点火時期を進角側の時期とし、且つ機関回転速度を低くする。
車両がリバースレンジで走行する場合には、ドライブレンジで走行する場合に比べて、内燃機関に要求される出力が小さい。そして、排気の量も少ない。そのため、触媒暖機処理の実行中におけるシフトレンジがリバースレンジである場合、触媒の排気浄化能、すなわち触媒の温度はさほど高くなくてもよい。したがって、触媒暖機処理中のシフトレンジがリバースレンジである場合には、触媒の暖機の速度を抑えることが許容される。そこで、上記構成では、シフトレンジがリバースレンジである場合には、シフトレンジがドライブレンジである場合よりも点火時期を進角側の時期とし、且つ機関回転速度を低くしている。これにより、必要な触媒の機能を担保しつつ、燃焼状態の不安定化、及び燃費の悪化を抑えることができる。
図1は、車両の概略構成図である。 図2は、シフトレンジ毎の始動時温度と目標機関回転速度との関係性を表した模式図である。 図3は、シフトレンジ毎の始動時温度と目標点火時期との関係性を表した模式図である。 図4は、触媒暖機処理の処理手順を表したフローチャートである。 図5は、触媒暖機処理の実行に伴う触媒の温度の時間変化の例を表したタイムチャートである。
以下、車両の制御装置の一実施形態を、図面を参照して説明する。
<車両の概略構成>
図1に示すように、車両500は、内燃機関10を有する。内燃機関10は、車両500の駆動源である。
内燃機関10は、機関本体10A、及びクランク軸31を有する。機関本体10Aは、複数の気筒11を有する。各気筒11は、機関本体10Aに区画された空間である。図示は省略するが、各気筒11はピストンを収容している。各気筒11内において、ピストンは往復動可能である。ピストンは、コネクティングロッドを介してクランク軸31に連結している。ピストンの往復動に応じてクランク軸31は回転する。
機関本体10Aは、ウォータージャケット18を有する。ウォータージャケット18は、冷却水が流通する通路である。ウォータージャケット18は、複数の気筒11の周囲に位置している。
内燃機関10は、複数の点火プラグ19を有する。点火プラグ19は、気筒11毎に設けられている。点火プラグ19の先端は、気筒11内に位置している。点火プラグ19は、吸気と燃料との混合気に点火を行う。それに伴い、気筒11内で混合気が燃焼する。
内燃機関10は、吸気通路15、スロットルバルブ16、及び複数の燃料噴射弁17を有する。吸気通路15は、各気筒11に吸気を導入するための通路である。吸気通路15は、各気筒11に接続している。スロットルバルブ16は、吸気通路15の途中に位置している。スロットルバルブ16は、吸気通路15に流入する吸気量GAを調節する。複数の燃料噴射弁17は、吸気通路15における、スロットルバルブ16から視て下流側に位置している。燃料噴射弁17は、気筒11毎に設けられている。燃料噴射弁17は、燃料を噴射して気筒11内へ燃料を供給する。
内燃機関10は、排気通路21、及び三元触媒(以下、単に触媒と記す。)22を有する。排気通路21は、各気筒11から排気を排出するための通路である。排気通路21は、各気筒11に接続している。触媒22は、排気通路21の途中に位置している。触媒22は、排気を浄化する。
内燃機関10は、エアフロメータ61、水温センサ63、及びクランク角センサ64を有する。エアフロメータ61は、吸気通路15における、スロットルバルブ16から視て上流側に位置している。エアフロメータ61は、吸気通路15に流入する吸気量GAを検出する。水温センサ63は、ウォータージャケット18の出口に位置している。水温センサ63は、冷却水の温度TWを検出する。クランク角センサ64は、クランク軸31の近傍に位置している。クランク角センサ64は、クランク軸31の回転位置CRを検出する。エアフロメータ61、水温センサ63、及びクランク角センサ64は、それぞれが検出した情報に応じた信号を出力する。
車両500は、自動変速機50を有する。自動変速機50は、入力軸52、出力軸54、複数の係合要素53、複数の遊星歯車機構、及び油圧回路55を有する。入力軸52は、上記クランク軸31に連結している。出力軸54は、ディファレンシャル等を介して車輪60に連結している。複数の係合要素53、及び複数の遊星歯車機構は、入力軸52と出力軸54との間に介在している。複数の係合要素53は、クラッチ、及びブレーキのいずれかである。各係合要素53は、油圧回路55の油圧に応じて断接状態が切り替わる。各係合要素53の断接状態が切り替わることにより、自動変速機50は、予め設定されている4つのシフトレンジのいずれかに対応する変速段を形成可能である。4つのシフトレンジは、パーキングレンジ、ニュートラルレンジ、ドライブレンジ、及びリバースレンジである。パーキングレンジ、及びニュートラルレンジは、車両500の非走行用の変速段を形成するシフトレンジである。ドライブレンジ、及びリバースレンジは、車両500の走行用の変速段を形成するシフトレンジである。詳細には、ドライブレンジは、車両500の前進走行用の変速段を形成するシフトレンジである。リバースレンジは、車両500の後進走行用の変速段を形成するシフトレンジである。
車両500は、シフトレバー82を有する。シフトレバー82は、車両500の車室内に位置している。シフトレバー82は、予め定められた4つの操作位置のいずれかに乗員が操作位置を切り替え可能なレバーである。各操作位置は、自動変速機50における別々のシフトレンジと対応している。
車両500は、アクセルペダル94、及びブレーキペダル95を有する。アクセルペダル94、及びブレーキペダル95は、乗員が踏み込むフットペダルである。
車両500は、シフトポジションセンサ84、アクセルセンサ87、ブレーキセンサ88、及び車速センサ89を有する。シフトポジションセンサ84は、シフトレバー82の操作位置をレバー位置LVとして検出する。アクセルセンサ87は、アクセルペダル94の踏み込み量をアクセル操作量ACCとして検出する。ブレーキセンサ88は、ブレーキペダル95の踏み込み量をブレーキ操作量BKとして検出する。車速センサ89は、車両500の走行速度を車速SPとして検出する。上記の各センサは、それぞれが検出した情報に応じた信号を出力する。
車両500は、イグニッションスイッチ99を有する。イグニッションスイッチ99は、車両500の起動用のスイッチである。イグニッションスイッチ99は、乗員の操作によってオン、又はオフになる。イグニッションスイッチ99は、オン、又はオフに応じた信号Yを出力する。
<制御装置の概略構成>
車両500は、制御装置100を有する。制御装置100は、コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って各種処理を実行する1つ以上のプロセッサとして構成し得る。なお、制御装置100は、各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する、特定用途向け集積回路(ASIC)等の1つ以上の専用のハードウェア回路、またはそれらの組み合わせを含む回路(circuitry)として構成してもよい。プロセッサは、CPU102及び、RAM並びにROM104等のメモリを含む。メモリは、処理をCPU102に実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリすなわちコンピュータ可読媒体は、汎用または専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。また、制御装置100は、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリである記憶装置106を有する。
制御装置100は、イグニッションスイッチ99からの信号Yを受信する。また、制御装置100は、車両500に取り付けられている各種センサからの検出信号を受信する。具体的には、制御装置100は、次の各パラメータについての検出信号を受信する。
・エアフロメータ61が検出する吸気量GA
・水温センサ63が検出する冷却水の温度TW
・クランク角センサ64が検出するクランク軸31の回転位置CR
・シフトポジションセンサ84が検出するレバー位置LV
・アクセルセンサ87が検出するアクセル操作量ACC
・ブレーキセンサ88が検出するブレーキ操作量BK
・車速センサ89が検出する車速SP
制御装置100は、自動変速機50を制御対象とする。制御装置100は、レバー位置LVに応じて自動変速機50のシフトレンジを切り替える。
制御装置100は、内燃機関10を制御対象とする。制御装置100は、例えば、点火プラグ19の点火時期F、スロットルバルブ16の開度OP、及び燃料噴射弁17が噴射する燃料量Jを制御する。なお、本実施形態では、点火プラグ19の点火時期Fをつぎのように取り扱う。すなわち、点火対象とする気筒11の圧縮上死点を「0」として、圧縮上死点前に設定される点火時期Fを負の値とし、圧縮上死点後に設定される点火時期Fを正の値とする。したがって、遅角側に設定されるほど点火時期Fの値は大きくなる。
制御装置100は、内燃機関10を制御するための複数の処理の一つとして、触媒暖機処理を実行可能である。触媒暖機処理は、内燃機関10の冷間始動時に触媒22の暖機を促進するための処理である。ここで、イグニッションスイッチ99がオンになったときの冷却水の温度TWを始動時温度TSと呼称する。制御装置100は、始動時温度TSが規定温度TK以下の場合、車両500の走行開始前の停車中に触媒暖機処理を行う。なお、上記の始動時温度TSが低い場合、機関本体10Aの温度を含め、内燃機関10全体の温度が低いと推定できる。したがって、触媒22の温度22Tも低いと推定できる。上記の規定温度TKは、触媒22が有効な排気浄化機能を発揮し得ない始動時温度TSのうちの最大値として、例えば実験又はシミュレーションで予め定めてある。
制御装置100は、触媒暖機処理では、点火プラグ19の点火時期Fを圧縮上死点に対して遅角側へと補正したり、クランク軸31の回転速度である機関回転速度NEを高くしたりする。それらのことによって、制御装置100は、触媒22の暖機を促進する。なお、点火時期Fを遅角すると、気筒11内での混合気の燃焼により生じた熱エネルギーの力学的エネルギーへの変換効率が低くなる。そして、排気に伝達される熱エネルギーが増加する。したがって、排気が高温になり易い。この高温の排気が触媒22に至ることで、触媒22の暖機を促進できる。また、機関回転速度NEを高くすると、ピストンのフリクションに応じて排気が高温になり易い。この高温の排気が触媒22に至ることで、触媒22の暖機を促進できる。
さて、点火プラグ19の点火時期Fを遅角したり機関回転速度NEを高くしたりすることは、触媒22の暖機を促進できる一方で、次のような背反がある。すなわち、点火時期Fを遅角すると、気筒11内での混合気の燃焼状態が不安定になる。また、機関回転速度NEを高くすると、燃料を多く消費することから、燃費が悪化する。制御装置100は、触媒暖機処理では、これら混合気の燃焼状態、及び燃費についても考慮しつつ、触媒22の暖機を進める。具体的には、制御装置100は、自動変速機50のシフトレンジとの対応から、触媒22の暖機の速度、混合気の燃焼状態、及び燃費のうち優先するものを変更する。そして、優先する内容に応じて、点火プラグ19の点火時期F、及び機関回転速度NEを変更する。優先する内容とシフトレンジとの対応関係については、後述の作用の欄で説明する。
<マップについて>
制御装置100は、触媒暖機処理の実行に際して利用する複数のマップを予め記憶している。これらのマップは、触媒暖機処理の実行中に内燃機関10を制御する上で必要となる各種のパラメータの目標値を規定するものである。各種のパラメータとは、具体的には、機関回転速度NEの目標値である目標機関回転速度NE*、点火時期Fの目標値である目標点火時期F*、及び吸気量GAの目標値である目標吸気量GA*である。なお、マップは、ドライブレンジ、リバースレンジ、及び非走行レンジという3つのシフトレンジの括りで、シフトレンジ毎に用意してある。非走行レンジとは、パーキングレンジ、及びニュートラルレンジの総称である。なお、以下の記載では、ドライブレンジ、及びリバースレンジのことを総称して走行レンジと呼称することもある。
<ドライブレンジ用のマップ>
制御装置100は、ドライブ第1マップを予め記憶している。ドライブ第1マップは、ドライブレンジ用のマップである。ドライブ第1マップには、触媒22の暖機が必要な所定の始動時温度TSの範囲内において、始動時温度TS毎に目標機関回転速度NE*が定めてある。図2の一点鎖線で示すように、ドライブ第1マップにおける始動時温度TSと目標機関回転速度NE*との関係性は、基本的にはつぎのようになっている。すなわち、始動時温度TSが高い程、目標機関回転速度NE*は低い。
ドライブ第1マップにおける始動時温度TSと目標機関回転速度NE*との関係性は、始動時温度TSに応じて必要になる触媒22の暖機の速度と、燃費とを考慮して定めてある。すなわち、始動時温度TSが低い場合、機関回転速度NEを高くして触媒22の暖機の速度を高くする必要がある。一方、始動時温度TSが高い場合、既に触媒22の温度が相応に高いことから、触媒22の暖機の速度を抑えることを許容できる。つまり、機関回転速度NEを抑え、その分、燃費を良好にすることが可能である。こうした事情を踏まえ、ドライブ第1マップでは、始動時温度TSが高い程、目標機関回転速度NE*は低くなっている。
制御装置100は、ドライブ第2マップを予め記憶している。ドライブ第2マップは、ドライブ第1マップと同様、ドライブレンジ用のマップである。ドライブ第2マップには、触媒22の暖機が必要な所定の始動時温度TSの範囲内において、始動時温度TS毎に目標点火時期F*が定めてある。図3の一点鎖線で示すように、ドライブ第2マップにおける始動時温度TSと目標点火時期F*との関係性は、基本的にはつぎのようになっている。すなわち、始動時温度TSが高い程、目標点火時期F*は進角側の時期となっている。
ドライブ第2マップにおける始動時温度TSと目標点火時期F*との関係性は、始動時温度TSに応じて必要になる触媒22の暖機の速度と、混合気の燃焼状態とを考慮して定めてある。すなわち、始動時温度TSが低い場合、点火時期Fの遅角量を大きくして触媒22の暖機の速度を高くする必要がある。一方、始動時温度TSが高い場合、既に触媒22の温度22Tが相応に高いことから、触媒22の暖機の速度を抑えることを許容できる。つまり、点火時期Fの遅角量を抑え、その分、混合気の燃焼状態の安定化を図ることが可能である。こうした事情を踏まえ、ドライブ第2マップでは、始動時温度TSが高い程、目標点火時期F*は進角側の時期となっている。
なお、ドライブ第2マップの目標点火時期F*は、始動時温度TS毎の基本点火時期FBに対して遅角側へと点火時期Fを補正した値として定められている。始動時温度TS毎の基本点火時期FBは、ドライブ第1マップで規定されている目標機関回転速度NE*に応じたMBT点火時期である。MBT点火時期とは、現状の機関運転状態において最大トルクを得ることのできる点火時期Fのことである。ここで、ドライブ第1マップで規定されている始動時温度TS毎の目標機関回転速度NE*の値の範囲では、MBT点火時期にさほどの違いはない。したがって、始動時温度TS毎の基本点火時期FBは、概ね同じである。このことは、つぎのことを意味する。すなわち、ドライブ第2マップに規定されている目標点火時期F*は、大きな正の値である程、つまり遅角側の値である程、基本点火時期FBからの遅角側への補正量が大きい。なお、ドライブ第2マップに規定されている目標点火時期F*は、MBT点火時期から遅角側へと補正された値であることとの関連で、圧縮上死点よりも遅角側の時期になっている。ちなみに、MBT点火時期は、厳密には、機関回転速度NE以外にも機関負荷等に応じて多少変化するが、機関負荷等による差異は小さい。そのため、目標機関回転速度NE*に応じたMBT点火時期を定めるにあたっては、例えば、機関負荷等についてある一定値を仮定しておけばよい。
制御装置100は、ドライブ第3マップを予め記憶している。ドライブ第3マップは、ドライブ第1マップ、及びドライブ第2マップと同様、ドライブレンジ用のマップである。ドライブ第3マップには、触媒22の暖機が必要な所定の始動時温度TSの範囲内において、始動時温度TS毎に目標吸気量GA*が定めてある。この目標吸気量GA*は、ドライブ第1マップ、及びドライブ第2マップとの関連からつぎのように定めてある。例えば、ドライブ第1マップにおいて、始動時温度TSが第1値であるときの目標機関回転速度NE*が第2値であるとする。また、ドライブ第2マップにおいて、始動時温度TSが第1値であるときの目標点火時期F*が第3値であるとする。この場合、始動時温度TSが第1値であるときの目標吸気量GA*は、目標点火時期F*が第3値であるときに目標機関回転速度NE*を第2値に維持するのに必要な吸気量GAとして定めてある。こういった要領で、始動時温度TS毎に目標吸気量GA*が定めてある。
<リバースレンジ用のマップ>
制御装置100は、リバース第1マップを予め記憶している。リバース第1マップは、リバースレンジ用のマップである。リバース第1マップには、ドライブ第1マップと同様、触媒22の暖機が必要な所定の始動時温度TSの範囲内において、始動時温度TS毎に目標機関回転速度NE*が定めてある。リバース第1マップにおける、始動時温度TSと目標機関回転速度NE*との関係性は、ドライブ第1マップと同じである。すなわち、図2の実線で示すように、リバース第1マップでは、始動時温度TSが高い程、目標機関回転速度NE*は低い。なお、図2に示すように、同じ始動時温度TSで比較すると、実線で示すリバース第1マップにおける目標機関回転速度NE*は、一点鎖線で示すドライブ第1マップにおける目標機関回転速度NE*よりも低い。理由は後述の作用の欄で説明する。
制御装置100は、リバース第2マップを予め記憶している。リバース第2マップは、リバース第1マップと同様、リバースレンジ用のマップである。リバース第2マップには、ドライブ第2マップと同様、触媒22の暖機が必要な所定の始動時温度TSの範囲内において、始動時温度TS毎に目標点火時期F*が定めてある。リバース第2マップにおける、始動時温度TSと目標点火時期F*との関係性は、ドライブ第2マップと同じである。すなわち、図3の実線で示すように、リバース第2マップでは、始動時温度TSが高い程、目標点火時期F*は進角側の時期になっている。なお、リバース第2マップにおける目標点火時期F*は、ドライブ第2マップと同様、基本点火時期FBに対して遅角側へと点火時期Fを補正した値として定めてある。また、リバース第2マップにおける目標点火時期F*は、圧縮上死点よりも遅角側の時期になっている。
図3に示すように、同じ始動時温度TSで比較すると、実線で示すリバース第2マップにおける目標点火時期F*は、一点鎖線で示すドライブ第2マップにおける目標点火時期F*よりも進角側の時期である。その理由については後述の作用の欄で説明する。ここで、リバース第2マップにおける目標点火時期F*に関して、基本点火時期FBからの遅角側への補正量をリバース補正量と呼称する。また、上記したドライブ第1マップにおける目標点火時期F*に関して、基本点火時期FBからの遅角側への補正量をドライブ補正量と呼称する。同じ始動時温度TSで比較したとき、リバース補正量とドライブ補正量とはつぎのような関係にある。前提として、同じ始動時温度TSで比較したとき、リバース第1マップの目標機関回転速度NE*から定まる基本点火時期FBと、ドライブ第1マップの目標機関回転速度NE*から定まる基本点火時期FBとは、概ね同じである。したがって、リバース補正量とドライブ補正量とは、前者の方が後者よりも小さいという関係にある。
制御装置100は、リバース第3マップを予め記憶している。リバース第3マップは、リバース第1マップ、及びリバース第2マップと同様、リバースレンジ用のマップである。リバース第3マップには、ドライブ第3マップと同様、触媒22の暖機が必要な所定の始動時温度TSの範囲内において、始動時温度TS毎に目標吸気量GA*が定めてある。リバース第3マップにおける目標吸気量GA*は、ドライブ第3マップと同様の観点で定めてある。
<非走行レンジ用のマップ>
制御装置100は、非走行第1マップを予め記憶している。非走行第1マップは、非走行レンジ用のマップである。非走行第1マップには、ドライブ第1マップと同様、触媒22の暖機が必要な所定の始動時温度TSの範囲内において、始動時温度TS毎に目標機関回転速度NE*が定めてある。非走行第1マップにおける、始動時温度TSと目標機関回転速度NE*との関係性は、ドライブ第1マップと同じである。すなわち、図2の二点鎖線で示すように、非走行第1マップでは、始動時温度TSが高い程、目標機関回転速度NE*は低い。なお、図2に示すように、同じ始動時温度TSで比較すると、二点鎖線で示す非走行第1マップにおける目標機関回転速度NE*は、一点鎖線で示すドライブ第1マップにおける目標機関回転速度NE*よりも高い。その理由については後述の作用の欄で説明する。
制御装置100は、非走行第2マップを予め記憶している。非走行第2マップは、非走行第1マップと同様、非走行レンジ用のマップである。非走行第2マップには、ドライブ第2マップと同様、触媒22の暖機が必要な所定の始動時温度TSの範囲内において、始動時温度TS毎に目標点火時期F*が定めてある。非走行第2マップにおける、始動時温度TSと目標点火時期F*との関係性は、ドライブ第2マップと同じである。すなわち、図3の二点鎖線で示すように、非走行第2マップでは、始動時温度TSが高い程、目標点火時期F*は進角側の時期である。非走行第2マップにおける目標点火時期F*は、ドライブ第2マップと同様、基本点火時期FBに対して遅角側へと点火時期Fを補正した値として定めてある。また、非走行第2マップにおける目標点火時期F*は、圧縮上死点よりも遅角側の時期になっている。なお、図3に示すように、同じ始動時温度TSで比較すると、二点鎖線で示す非走行第2マップにおける目標点火時期F*は、一点鎖線で示すドライブ第2マップにおける目標点火時期F*よりも遅角側の時期である。このことは、リバース第2マップとドライブ第2マップとの比較で説明したのと同様の観点において、つぎのことを意味する。すなわち、同じ始動時温度TSで比較すると、非走行補正量は、ドライブ補正量よりも大きい。非走行補正量とは、非走行第2マップで規定されている目標点火時期F*に関して、基本点火時期FBからの遅角側への補正量のことである。なお、非走行第2マップとドライブ第2マップとに違いがある理由については、後述の作用の欄で説明する。
制御装置100は、非走行第3マップを予め記憶している。非走行第3マップは、非走行第1マップ、及び非走行第2マップと同様、非走行レンジ用のマップである。非走行第3マップには、ドライブ第3マップと同様、触媒22の暖機が必要な所定の始動時温度TSの範囲内において、始動時温度TS毎に目標吸気量GA*が定めてある。非走行第3マップにおける目標吸気量GA*は、ドライブ第3マップと同様の観点で定めてある。
<触媒暖機処理の具体的な処理内容>
制御装置100は、イグニッションスイッチ99がオンになると、そのときの冷却水の温度TWを始動時温度TSとして取得する。制御装置100は、始動時温度TSが上記の規定温度TKよりも大きいときには、通常のアイドル処理を行う。すなわち、制御装置100は、通常のアイドル処理では、機関回転速度NEがアイドル回転速度になるように内燃機関10を制御する。アイドル回転速度は、内燃機関10が自立して運転を継続できる最小限度の機関回転速度NEとして予め定めてある。
一方、制御装置100は、始動時温度TSが規定温度TK以下のときには、触媒暖機処理を開始する。なお、制御装置100は、触媒暖機処理を開始すると、イグニッションスイッチ99がオンになってからの吸気量GAの積算値である積算吸気量GAsの算出を開始する。
図4に示すように、制御装置100は、触媒暖機処理を開始すると、先ずステップS10の処理を実行する。ステップS10において、制御装置100は、自動変速機50の現状のシフトレンジを判別する。制御装置100は、最新のレバー位置LV、又は自動変速機50に関する制御内容に基づいてこの判定を行う。制御装置100は、自動変速機50のシフトレンジを判別すると、処理をステップS20に進める。
ステップS20において、制御装置100は、ステップS10で判別したシフトレンジに応じたマップを読み出す。例えば、ステップS10で判別したシフトレンジがドライブレンジである場合、制御装置100は、ドライブ第1マップ、ドライブ第2マップ、及びドライブ第3マップを読み出す。ここでは、シフトレンジがドライブレンジの場合を例としたが、他のシフトレンジの場合も同様にしてシフトレンジに応じたマップを読み出せばよい。制御装置100は、シフトレンジに応じたマップを読み出すと、処理をステップS30に進める。
ステップS30において、制御装置100は、ステップS20で読み出したマップに基づいて各目標値を算出する。例えば、ステップS20で読み出したマップが、ドライブ第1マップ、ドライブ第2マップ、及びドライブ第3マップであるとする。この場合、制御装置100は、ドライブ第1マップに基づいて、始動時温度TSに対応する目標機関回転速度NE*を算出する。また、制御装置100は、ドライブ第2マップに基づいて、始動時温度TSに対応する目標点火時期F*を算出する。また、制御装置100は、ドライブ第3マップに基づいて、始動時温度TSに対応する目標吸気量GA*を算出する。制御装置100は、目標吸気量GA*を算出すると、目標吸気量GA*を実現するのに必要となるスロットルバルブ16の開度OPを目標開度OP*として算出する。また、制御装置100は、目標吸気量GA*を算出すると、燃料噴射弁17から噴射する燃料量Jの目標値を目標燃料量J*として算出する。このとき、制御装置100は、気筒11内の空燃比が理論空燃比になるように、目標燃料量J*を算出する。なお、制御装置100は、例えば、吸気量GAとスロットルバルブ16の開度OPとの関係性を表したマップを予め記憶している。制御装置100は、このマップに基づいて、目標開度OP*を算出する。また、制御装置100は、吸気量GAと、空燃比を理論空燃比にするのに必要な燃料量Jとの関係性を表したマップを予め記憶している。制御装置100は、このマップに基づいて、目標燃料量J*を算出する。なお、上ではシフトレンジがドライブレンジの場合を例として説明したが、他のシフトレンジの場合も同様の要領で各目標値を算出すればよい。制御装置100は、各目標値を算出すると、処理をステップS40に進める。
ステップS40において、制御装置100は、ステップS30で算出した各目標値に基づいて、内燃機関10の各種部位を制御する。具体的には、制御装置100は、目標点火時期F*に点火が行われるように点火プラグ19を制御する。また、制御装置100は、スロットルバルブ16の開度OPが目標開度OP*になるようにスロットルバルブ16を制御する。また、制御装置100は、目標燃料量J*分の燃料が噴射されるように燃料噴射弁17を制御する。制御装置100は、内燃機関10の各種部位を所定の制御期間に亘って制御すると、処理をステップS50に進める。
ステップS50において、制御装置100は、終了条件が成立したか否かを判定する。終了条件は、次の項目(イ)(ロ)の少なくとも一方が満たされることである。
(イ)自動変速機50のシフトレンジが走行レンジであり、且つブレーキ操作量BKが規定操作量以下である。
(ロ)イグニッションスイッチ99がオンになってからの積算吸気量GAsが判定値以上である。
項目(イ)に関して、規定操作量は、ブレーキペダル95が解放されたとみなせるブレーキ操作量BKとして、例えば実験又はシミュレーションで予め定めてある。ここで、項目(イ)の満たされる状況を、イグニッションスイッチ99がオンになった以降の一連の流れとともに説明する。イグニッションスイッチ99がオンになった時点での自動変速機50のシフトレンジは非走行レンジである。乗員は、車両500の走行を開始させる場合、その走行開始に先立って、ブレーキペダル95を踏み込んだ状態でシフトレンジを走行レンジに切り替える。その後、乗員がブレーキペダル95を解放すると、車両500が走行を開始する。上記の項目(イ)が満たされる状況は、車両500の走行を開始させるべく乗員がブレーキペダル95を解放した状況、すなわち、乗員が走行開始を指示した状況である。
上記の項目(ロ)に関して、積算吸気量GAsは、内燃機関10の始動時以降に気筒11内で混合気が燃焼することにより生じた熱エネルギーの総量に相関する。すなわち、積算吸気量GAsが大きいほど、混合気の燃焼に伴う熱によって機関本体10Aの温度が上昇していると推定できる。そして、機関本体10Aの温度が上昇していれば排気の温度も上昇していると推定でき、それに伴い排気通路21の触媒22の温度22Tも上昇していると推定できる。ここで、触媒22が活性化する温度範囲(以下、活性化温度範囲と記す。)のうち、中央近傍の温度を代表温度と呼称する。上記の項目(ロ)における判定値は、触媒22の温度22Tが代表値に至ったとみなせる積算吸気量GAsとして、例えば実験又はシミュレーションで予め定めてある。そして、上記の項目(ロ)が満たされる状況は、触媒22が活性化温度に至って暖機が完了した状況である。
制御装置100は、ステップS10で判別したシフトレンジ、最新のブレーキ操作量BK、及び最新の積算吸気量GAsを参照することで終了条件が成立したか否かを判定する。制御装置100は、終了条件が成立していない場合(ステップS50:NO)、ステップS10の処理に戻る。この場合、制御装置100は、ステップS10~ステップS50までの処理を再度行う。制御装置100は、終了条件が成立するまでステップS10~ステップS50の処理を繰り返す。制御装置100は、終了条件が成立すると(ステップS50:YES)、触媒暖機処理を終了する。
なお、上記の項目(イ)(ロ)のいずれが満たされて終了条件が成立したかによって、制御装置100が触媒暖機処理の後に行う処理は異なる。項目(イ)(ロ)のうち、(イ)が満たされず(ロ)が満たされることで終了条件が成立した場合、乗員が車両500の走行開始を指示するよりも前に触媒22の暖機が完了したことになる。この場合、車両500の走行開始の指示がないことから、制御装置100は上記した通常のアイドル処理を行う。
一方、項目(イ)(ロ)のうち、(ロ)が満たされず(イ)が満たされることで終了条件が成立した場合、触媒22の暖機が完了するよりも前に乗員が車両500の走行開始を指示したことになる。この場合、制御装置100は、触媒暖機処理の終了後、内燃機関10に係る走行用の処理を実行する。この走行用の処理では、制御装置100は、例えば、車速SPとアクセル操作量ACCに基づいて内燃機関10の要求トルクを算出する。そして、制御装置100は、その要求トルクに基づいて内燃機関10を制御する。ただし、(ロ)が満たされず(イ)が満たされることで終了条件が成立した場合、触媒22の暖機は完了していない。そのため、制御装置100は、触媒22の暖機が完了するまでは、点火プラグ19の点火時期Fを、機関運転状態に応じた基本点火時期FBよりも遅角側の時期にする。このことによって、触媒22の暖機の促進を継続する。なお、点火時期Fを基本点火時期FBよりも遅角側にすると、内燃機関10のトルクが低下する。そのため、このときの遅角量は、要求トルクを満たす程度の大きさに制限される。
なお、項目(イ)(ロ)の双方が同時に満たされることで終了条件が成立した場合には、触媒22の暖機が完了した状態で乗員が車両500の走行開始を指示ことになる。この場合、制御装置100は、触媒22の暖機を考慮することなく上記の走行用の処理を行う。
<実施形態の作用>
(A)非走行レンジと走行レンジとでのマップの設定内容の違いについて
図2に示すように、同じ始動時温度TSで比較したとき、非走行レンジにおける目標機関回転速度NE*は、走行レンジにおける目標機関回転速度NE*よりも高い。また、図3に示すように、同じ始動時温度TSで比較したとき、非走行レンジにおける目標点火時期F*は、走行レンジにおける目標点火時期F*よりも遅角側の時期である。このような設定を採用している理由を説明する。
ここで、項目(イ)が満たされて終了条件が成立する状況、すなわち乗員が車両500の走行開始を指示することで終了条件が成立する状況を考える。この場合、上記のとおり、制御装置100は、触媒暖機処理を終了した後、走行用の処理を行う。さて、項目(イ)が満たされて終了条件が成立するケースでは、触媒暖機処理の実行途中で自動変速機50のシフトレンジが非走行レンジから走行レンジへと切り替わる。これは、上記のとおり、イグニッションスイッチ99がオンになった時点でのシフトレンジが非走行レンジであり、その後に乗員がシフトレンジを自身の意図する進行方向に切り替えるからである。触媒暖機処理の実行途中でシフトレンジが非走行レンジから走行レンジへと切り替わることから、触媒暖機処理の実行期間には、シフトレンジが非走行レンジである期間と、シフトレンジが走行レンジである期間とが存在する。このうち、後者の期間は、走行用の処理への繋ぎとなる期間ということになる。ここで、触媒暖機処理から走行用の処理の切り替えに際して、例えば点火時期Fを急変させることなくスムーズに車両500の走行を開始させることが求められる。そのためには、上記後者の期間における目標点火時期F*を、走行用の処理で要求される点火時期Fを考慮して設定しておく必要がある。つまり、走行用の処理への切り替えとの兼ね合いで、シフトレンジが走行レンジであるときの触媒暖機処理の目標点火時期F*には、設定可能な値に制約がある。目標機関回転速度NE*についても同様のことがいえる。
一方、上記前者の期間の各目標値、すなわちシフトレンジが非走行レンジであるとき各目標値については、走行用の処理への切り替えを考慮した制約はない。これは、シフトレンジが非走行レンジであるときに、内燃機関10の制御を触媒暖機処理から走行用の処理へと切り替えるといった状況が生じないからである。したがって、非走行レンジに関しては、目標機関回転速度NE*、及び目標点火時期F*をある程度自由に設定できる。
ここで、触媒暖機処理は、触媒22の暖機を促進するための処理である。このことから、触媒22の暖機の速度、混合気の燃焼状態、及び燃費といった、触媒暖機処理の実行に際して考慮すべき要素のうち、先ず何よりも触媒22の暖機の速度を優先した設定が必要になる。上記のとおり、走行レンジに関しては、触媒22の暖機の速度を高めるべく各目標値を設定しようとしても、上記制約との関連で、設定できる値に限度がある。これに対して、非走行レンジでは、各目標値として設定できる値の範囲が広い。そこで、非走行レンジでは、触媒22の暖機の速度を極力高めるべく、走行レンジに比べて目標機関回転速度NE*を高く、且つ目標点火時期F*を遅角側の時期に設定している。
(B)ドライブレンジとリバースレンジとでのマップの設定内容の違いについて
上記のように非走行レンジのマップを設定した上で、さらに走行レンジの括りの中では、ドライブレジンとリバースレンジとでマップの設定内容を変えている。すなわち、図2に示すように、同じ始動時温度TSで比較したとき、リバースレンジにおける目標機関回転速度NE*は、ドライブレンジにおける目標機関回転速度NE*よりも低い。また、図3に示すように、同じ始動時温度TSで比較したとき、リバースレンジにおける目標点火時期F*は、ドライブレンジにおける目標点火時期F*よりも進角側の時期である。このような設定を採用している理由を説明する。
前提として、車両500が後進する場合には、車両500が前進する場合に比べ、内燃機関10の要求出力が小さく、排気の量が少ない。したがって、車両500が後進する場合には、車両500が前進する場合に比べ、触媒22の排気浄化能は低くてもよい。
さて、いま、自動変速機50のシフトレンジがリバースレンジの状態で触媒暖機処理を行っているものとする。この場合、この後、乗員は、シフトレンジをリバースレンジとしたままブレーキペダル95を解放する可能性が高い。つまり、車両500は後進する可能性が高い。上記のとおり、後進のときには前進のときほどの排気浄化能は要求されない。したがって、触媒暖機処理の終了時点における触媒22の排気浄化能、すなわち触媒22の温度22Tは、ある程度の値を担保できれば、さほど高くなくてもよい。その上、上記の非走行レンジの各目標値の設定に因り、シフトレンジがリバースレンジに切り替えられる前の段階で、すなわちシフトレンジが非走行レンジである期間に、触媒22の温度22Tは相応に高くなることが期待できる。このこともあり、触媒暖機処理中のシフトレンジがリバースレンジである場合には、触媒22の暖機の速度を抑えることを許容できる。そこで、リバースレンジでは、同じ始動時温度TSで比較したとき、ドライブレンジよりも目標機関回転速度NE*を低く設定している。また、ドライブレンジよりも目標点火時期F*を進角側の時期に設定している。つまり、リバースレンジでは、ドライブレンジに比べ、混合気の燃焼状態を安定にしたり燃費をよくしたりすることを優先して各目標値を設定している。
以上のような理由から、ドライブレンジ、リバースレンジ、及び非走行レンジで、異なる目標機関回転速度NE*、及び目標点火時期F*を設定している。なお、各シフトレンジでの目標機関回転速度NE*、及び目標点火時期F*は、車両500が走行開始する前までに触媒22が活性温度範囲まで昇温するように、例えば実験又はシミュレーションで適宜定めればよい。その際、例えば、イグニッションスイッチ99がオンになってから運転手が車両500の走行開始の指示をするまでの時間の長さについて、一般的なとみなせる値を予め算出しておく。例えば複数の運転手についての複数の乗車機会をサンプルとして、車両500の走行開始を指示するまでの時間の長さに関する平均値を算出しておく。そして、その時間の長さを基準として、その時間内に触媒22を活性化温度範囲まで昇温させるのに必要な触媒22の暖機の速度を逆算し、そこから各目標値を定めればよい。特に、非走行レンジでの各目標値については、非走行レンジで触媒暖機処理を実行する期間内に、触媒22の温度22Tが速やかに活性化温度範囲の下限値TB近傍に至るように、値を設定すればよい。
(C)触媒暖機処理に伴う触媒の温度の時間変化の例
以上のように各マップを設定することにより、つぎのように触媒22を暖機することが可能である。ここでは、イグニッションスイッチ99がオンになった後、触媒22の暖機が完了する前に乗員が車両500の走行開始を指示して触媒暖機処理が終了する場合を例とする。
図5に示すように、時刻t1でイグニッションスイッチ99がオンになったものとする。そして、この時の冷却水の温度TWである始動時温度TSが規定値TK以下であったとする。この場合、制御装置100は、触媒暖機処理を開始する。さて、イグニッションスイッチ99がオンになった時点での自動変速機50のシフトレンジは非走行レンジである。そこで、制御装置100は、非走行レンジ用のマップに基づいて各目標値を算出する(ステップS20,ステップS30)。そして、制御装置100は、算出した各目標値に基づいて内燃機関10を制御する(ステップS40)。上記のとおり、非走行レンジ用のマップでは、目標機関回転速度NE*が相応に高く、且つ、目標点火時期F*が相応に遅角側の時期になっている。これらの目標値に基づいて内燃機関10を制御することに伴い、図5の実線A1で示すように、触媒22は、比較的に高い速度である第1速度A1Sで昇温する。そして、触媒22の温度22Tは、例えば活性化温度範囲の下限値TB近傍の値へと速やかに上昇する。
時刻t1よりも後の時刻t2において、乗員が自動変速機50のシフトレンジを非走行レンジからリバースレンジへと切り替えたものとする。すると、これ以降、制御装置100は、リバースレンジ用のマップに基づいて各目標値を算出する(ステップS20,ステップS30)。ここで、上記のとおり、同じ始動時温度TSで比較したとき、リバースレンジ用のマップでは、非走行レンジ用のマップに比べ、目標機関回転速度NE*が低く、且つ目標点火時期F*が進角側の時期である。これらの目標値に基づいて内燃機関10を制御することに伴い(ステップS40)、図5の実線A2で示すように、時刻t2以降、触媒22は、第1速度A1Sよりも低い第2速度A2Sで昇温する。なお、リバースレンジ用のマップでは、ドライブレンジ用のマップに比べても、目標機関回転速度NE*が低く、且つ目標点火時期F*が進角側の時期である。したがって、第2速度A2Sは、図5の一点鎖線A3で示す、仮に時刻t2で乗員がシフトレンジをドライブレンジに切り替えた場合の触媒22の昇温速度A3Sよりも低い。
時刻t2の後、触媒22の温度22Tは緩やかに上昇し、やがて活性化温度範囲の下限値TBを超える。その後の時刻t3で乗員がブレーキペダル95を解放したとする。すると、項目(イ)が満たされることで終了条件が成立する(ステップS50:YES)。すると、制御装置100は、触媒暖機処理を終了し、走行用の処理を開始する。それとともに、車両500は後進を開始する。このとき、触媒22の温度22Tは、活性化温度範囲の値である。したがって、車両500の後進中、触媒22は好適に機能して、排気を浄化する。
この例のように、リバースレンジ用のマップにおける各目標値の設定上、乗員が車両500の走行開始時に後進を意図する場合、触媒22の暖機が完了する前に乗員が車両500の走行開始を指示して終了条件が成立する機会が多くなり得る。しかし、車両500の後進時には触媒22の温度22Tが活性化温度範囲の下限値TBに達してさえいればよい。また、上記の非走行レンジ用のマップの設定によれば、非走行レンジの期間に触媒22の温度を速やかに高めることができる。したがって、車両500の後進開始時に触媒22の暖機が完了していなくても、必要な触媒22の排気浄化能を確実に担保できる。
なお、以上では、シフトレンジがリバースレンジへと切り替わった時点で触媒22の温度22Tが活性化温度範囲の下限値TBに至っていない場合を例とした。しかし、シフトレンジを切り替えるタイミング、及び非走行用マップにおける各目標値の定め方によっては、シフトレンジがリバースレンジに切り替わった時点で触媒22の温度22Tが上記下限値TBを上回っていることもあり得る。また、項目(イ)ではなく項目(ロ)が満たされて、すなわち乗員が車両500の走行開始を指示する前に触媒22の暖機が完了して終了条件が成立することもあり得る。
<実施形態の効果>
イグニッションスイッチ99がオンになってから車両500の走行開始までの期間におけるシフトレンジの切り替えの順番、及び走行開始後の排気の量等との兼ね合いで、触媒暖機処理において必要になる触媒22の暖機の速度は、シフトレンジ毎に異なる。その点を考慮し、本実施形態では、触媒22の暖機の速度、混合気の燃焼状態、及び燃費に関して、触媒暖機処理中に優先する内容をシフトレンジに応じて変えている。すなわち、走行用の処理への切り替えに伴う制約が無く、且つ速やかな触媒22の暖機が求められる非走行レンジでは、触媒22の暖機の速度を優先している。一方で、車両500の走行中の排気浄化能を抑えることが許容されるリバースレンジでは、混合気の燃焼状態、及び燃費を優先している。このようにして、シフトレンジ毎に優先内容を変更することで、必要な触媒22の機能を担保しつつ、混合気の燃焼状態の不安定化、及び燃費の悪化を抑えることができる。
<変更例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・終了条件の項目(イ)の内容は、上記実施形態の例に限定されない。例えば、上記実施形態の項目(イ)の内容に対して、さらに、アクセル操作量ACCがゼロよりも大きいという内容を加えてもよい。すなわち、車両500が走行を開始したのが確実であることを把握するまでは触媒暖機処理を継続してもよい。同様の観点の内容をアクセル操作量ACCに代えて、又は加えて車速SPによって定めてもよい。項目(イ)は、乗員の走行要求を満たすことができるように、適切なタイミングで触媒暖機処理から走行用の処理へと内燃機関10の制御を切り替えることができるものであればよい。
・終了条件の項目(ロ)は、上記実施形態の例に限定されない。項目(ロ)は、触媒22の暖機の完了を規定できる内容であればよい。例えば、積算吸気量GAsに代えて、又は加えて、イグニッションスイッチ99がオンになってからの経過時間が規定の時間を超えたことを終了条件としてもよい。また、積算吸気量GAsに代えて、触媒22の温度の推定値を算出し、その推定値を利用して項目(ロ)を定めてもよい。
・非走行レンジのマップと走行レンジのマップとで上記実施形態のような設定内容の違いを設けることは、必須ではない。非走行レンジでのマップの設定内容に拘わらず、ドライブレンジのマップとリバースレンジのマップとで上記実施形態のような設定内容の違いを設けておけば、少なくともリバースレンジでの触媒暖機処理の実行中には、混合気の燃焼状態の不安定化、及び燃費の悪化を抑えることができる。
・触媒暖機処理を実行するのは、イグニッションスイッチ99がオンになってから車両500が走行を開始するまでの期間内に限らない。例えば、つぎのような態様を採用してもよい。上記のとおり、走行用の処理の開始後に触媒22の暖機の促進を継続することもあり得る。このときの処理、すなわち、走行用の処理のうち、触媒22の暖機の促進を継続する期間の処理を、走行用の触媒暖機処理として扱ってもよい。そして、その際、自動変速機50のシフトレンジがリバースレンジである場合にはシフトレンジがドライブレンジである場合に比べ、目標点火時期F*を進角側の時期とし、且つ目標機関回転速度NE*を低くしてもよい。走行用の触媒暖機処理を実行すれば、車両500が実際に走行している期間に、混合気の燃焼状態を安定化したり燃費をよくしたりすることができる。
・触媒暖機処理の実行の可否を判断する上で、冷却水の温度TWを利用することは必須ではない。例えば、冷却水の温度TWに代えて、外気温を利用してもよい。この場合、車両500に外気温を検出する温度センサを取り付けておけばよい。内燃機関10の始動時における触媒22の温度の指標になるパラメータであれば、触媒暖機処理の実行の可否を判断するパラメータとして利用できる。
・上記変更例のように、触媒暖機処理の可否を判断する上で冷却水の温度TW以外のパラメータを利用する場合に関して、その新たなパラメータを他パラメータと呼称する。他パラメータを利用する場合、各マップについても、他パラメータの値毎に目標機関回転速度NE*、及び目標点火時期F*を設定すればよい。
・目標機関回転速度NE*を冷却水の温度TW毎、又は上記他パラメータの値毎に設定することは必須ではない。すなわち、冷却水の温度TW、又は他パラメータの値に拘わらず、触媒暖機処理中の目標機関回転速度NE*を一定値としてもよい。例えば上記実施形態の場合、終了条件が成立すれば触媒暖機処理は終了するし、触媒暖機処理で触媒22の暖機が完了しない場合には、走行用の処理で触媒22の暖機の促進を継続する。したがって、目標機関回転速度NE*に応じた所要時間の差は生じ得るが、目標機関回転速度NE*に拘わらず、触媒22の暖機を完了できる。したがって、目標機関回転速度NE*を一定値にしても触媒22の暖機を完了する上では問題はない。目標機関回転速度NE*を一定値にする場合でも、自動変速機50のシフトレンジがリバースレンジである場合にはシフトレンジがドライブレンジである場合に比べ、当該目標機関回転速度NE*を低く設定すればよい。ここでは目標機関回転速度NE*を例として説明したが、触媒暖機処理中の目標点火時期F*についても、一定値としてよい。その際、シフトレンジがリバースレンジである場合にはシフトレンジがドライブレンジである場合に比べ、目標点火時期F*を進角側の時期として設定すればよい。
・上記変更例に関して、目標機関回転速度NE*と目標点火時期F*のうち、いずれか一方のみを一定値にしてもよいし、双方を一定値にしてもよい。
・基本点火時期FBは、MBT点火時期に限定されない。基本点火時期FBは、例えば、MBT点火時期に対して適宜補正を施した値でおもよい。基本点火時期FBは、目標点火時期F*を設定する上での基準として適切なものであればよい。
・内燃機関10の構成は、上記実施形態の例に限定されない。内燃機関10は、点火プラグ19、触媒22、及びクランク軸31を有していればよい。例えば、排気通路21における触媒22から視て下流側に、さらにもう1つ触媒を設けてもよい。
・自動変速機50の構成は、上記実施形態の例に限定されない。自動変速機50は、車両500を前進させるドライブレンジ、又は車両500を後進させるリバースレンジにシフトレンジを切り替え可能に構成されていればよい。
・車両500の全体構成は、上記実施形態の例に限定されない。車両500は、内燃機関10と、自動変速機50とを有していればよい。例えば、車両500は、当該車両500の駆動源として、内燃機関10に加え、モータジェネレータを有していてもよい。すなわち、車両500は、ハイブリッド車両として構成されていてもよい。車両500がハイブリッド車両である場合でも、触媒22の暖機を促進するにあたり、シフトレンジがリバースレンジである場合にはシフトレンジがドライブレンジである場合に比べ、目標点火時期F*を進角側の時期とし、且つ目標機関回転速度NE*を低くしてよい。
10…内燃機関
11…気筒
19…点火プラグ
22…触媒
31…クランク軸
50…自動変速機
100…制御装置
500…車両

Claims (1)

  1. 気筒内で点火を行う点火プラグ、排気を浄化する触媒、及びクランク軸を備えた内燃機関と、前記クランク軸に連結し、車両を前進させるドライブレンジ、又は車両を後進させるリバースレンジにシフトレンジを切り替え可能な自動変速機とを有する車両に適用され、
    前記点火プラグの点火時期を圧縮上死点よりも遅角側にすることによって前記触媒の暖機を促進する触媒暖機処理を実行可能であり、
    前記触媒暖機処理の実行中、前記自動変速機のシフトレンジが前記リバースレンジである場合にはシフトレンジが前記ドライブレンジである場合に比べ、前記点火プラグの点火時期を進角側の時期とし、且つ機関回転速度を低くする
    車両の制御装置。
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