JP2023048360A - W/o型の乳化化粧料又は外用剤 - Google Patents

W/o型の乳化化粧料又は外用剤 Download PDF

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Abstract

【課題】塗布時に軽い力で伸ばすことができ、均一に塗布することができ、発色や紫外線散乱効果の良いW/O型の乳化化粧料又は外用剤を提供する。【解決手段】炭素数8~22の分岐脂肪酸、重合度6~20のポリグリセリンから構成されるHLB6以下のポリグリセリン脂肪酸エステルを用いることで上記課題を解決する。【選択図】なし

Description

本発明は、W/O型の乳化化粧料又は外用剤に関する。
W/O型乳化組成物は、内相が水、外相が油となっており、化粧料としての使用に際しては、皮膚に塗布した際に油膜を形成し、撥水性を示すという特長がある。そのため、耐水性が求められるサンスクリーンやファンデーション用途の化粧料に多く用いられている。サンスクリーンやファンデーションには、顔料や紫外線散乱剤等の粉体が含有されるが、粉体は経時的な凝集など安定性に課題があり、均一な分散は難しいとされている。ファンデーションに含有される顔料が凝集した場合には、保管時、および塗布時に色ムラが生じ、紫外線散乱剤が凝集した場合には、十分な紫外線防止効果が得られない問題が生じる。
上記課題を解決する手段として、W/O型の乳化化粧料に水溶性の高分子を加え、粘度を向上することによって安定化する方法があるが(特許文献1、2)、塗布時に水溶性高分子に由来する独特のずるつき感が生じ、使用感に関しては不十分であった。
特開2006-160714号公報 特開2011-126808号公報
本発明が解決しようとする課題は、粉体を含有するW/O型乳化化粧料又は外用剤において、塗布時に軽い力で伸ばすことができ、ムラなく均一に塗布することができ、発色の良さや紫外線防止効果に優れる化粧料を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、炭素数8~22の分岐脂肪酸、重合度6~20のポリグリセリンから構成されるHLB6以下のポリグリセリン脂肪酸エステルを含有することで、上記課題を解決し得る事を見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、油剤として特定のポリグリセリン脂肪酸エステルを含有することで、粉体の分散に優れ、塗布時に軽い力で伸ばすことができ、ムラなく均一に塗布することができ、発色の良さや紫外散乱効果に優れるW/O型乳化化粧料又は外用剤の調製を可能とするものである。
以下に本発明を実施するための形態をより詳細に説明するが、本発明の範囲は、この実施形態に限定するものではなく、本発明の趣旨を損なわない範囲で変更等が加えられた形態も本発明に属する。なお、範囲を表す表記の「~」は、上限と下限を含むものである。
本発明に用いるポリグリセリン脂肪酸エステルは、炭素数8~22の分岐脂肪酸、重合度6~20のポリグリセリンから成るHLB6以下のエステルである。
本発明に係る炭素数8~22の分岐脂肪酸としては、例えば2-エチルヘキサン酸、イソノナン酸、イソミリスチン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン酸等が挙げられる。
本発明に係るポリグリセリンの平均重合度は6~20であり、好ましくは8~15であり、より好ましくは10である。ここで、平均重合度は、末端基分析法による水酸基価から算出されるポリグリセリンの平均重合度(n)である。詳しくは、下記式(1)および下記式(2)から算出される。
分子量=74n+18 ・・・(1)
水酸基価=56110(n+2)/分子量・・・(2)
上記式(2)中の水酸基価とは、ポリグリセリンに含まれる水酸基数の大小の指標となる数値であり、1gのポリグリセリンに含まれる遊離ヒドロキシル基をアセチル化するために必要な酢酸を中和するのに要する水酸化カリウムのミリグラム数をいう。水酸化カリウムのミリグラム数は、社団法人日本油化学会編纂「日本油化学会制定、基準油脂分析試験法、2003年度版」に準じて算出される。
ポリグリセリン脂肪酸エステルは、従来公知のエステル化反応により製造することができる。例えば、脂肪酸とポリグリセリンとを水酸化ナトリウム等のアルカリ触媒の存在下でエステル化反応させることにより製造することができる。エステル化は、ポリグリセリン脂肪酸エステルのエステル化率が所望の値になるまで行われる。
本発明に係るポリグリセリン脂肪酸エステルのエステル化率は30%以上であることが好ましく、さらに好ましくは70%以上である。ここで、エステル化率とは、水酸基価から算出されるポリグリセリンの平均重合度(n)、このポリグリセリンが有する水酸基数(n+2)、ポリグリセリンに付加する脂肪酸のモル数(M)としたとき、下記式(3)で算出される値である。水酸基価とは、上記式(2)により算出される値である。
エステル化率(%)=(M/(n+2))×100・・・(3)
本発明に係るポリグリセリン脂肪酸エステルのHLBは6以下であり、好ましくは3以上6以下である。HLBはアトラス法を用い、エステルのけん化価および脂肪酸の中和価から算出したものであり、以下の式(4)により算出する。また、式(4)中のけん化価および中和価は社団法人日本油化学会編纂「日本油化学会制定、基準油脂分析試験法、2003年度版」に準じて測定する。
HLB=20×(1-けん化価/中和価)・・・(4)
本発明のポリグリセリン脂肪酸エステルの具体例としてはペンタイソステアリン酸ポリグリセリル-10、デカイソステアリン酸ポリグリセリル-10、デカエチルヘキサン酸ポリグリセリル-10等が挙げられ、特に好ましくはデカイソステアリン酸ポリグリセリル-10である。
本発明におけるポリグリセリン脂肪酸エステルの含量は、W/O型乳化化粧料に対して0.1~30重量%が好ましい。
本発明に係る顔料は、特に限定されないが、例えば、体質顔料としてマイカ、タルク、カオリン、モンモリロナイト、セリサイト、カオリナイト、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸、硫酸バリウム等、無機顔料としてベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、群青、紺青、酸化クロム、カーボンブラック、白色顔料として、酸化チタン、二酸化チタン、酸化亜鉛等、ホトクロミック顔料、有機顔料粉体として赤色201号、赤色202号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等が挙げられる。
紫外線散乱剤は、特に限定されないが、例えば、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、又それらに金属石鹸、シリカ、シリコーン等で表面処理を施した紫外線散乱剤等が挙げられる。
本発明のW/O型乳化化粧料又は外用剤に用いられる水性成分としては、特に限定されないが、例えば、多価アルコールでは、エリスリトール、グリセリン、キシリトール、ジグリセリン、エタノール、ジプロピレングリコール、ソルビット、トレハロース、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、1,2-ペンタンジオール、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレングリセリン、ポリプロピレン、ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンブチルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブチルエーテル、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリグリセリン、マルチトール、マンニトール等を配合する事ができる。
本発明のW/O型乳化化粧料又は外用剤に用いられる油性成分としては、特に限定されないが、例えば、炭化水素としては、例えば、流動パラフィン、パラフィン、スクワラン、スクワレン、オゾケライト、プリスタン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等、エステル油としては、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2-へプチルウンデシル、トリ2エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、2エチルヘキセン酸セチル、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、ジステアリン酸エチレングリコール、N-ラウロイルサルコシン、トリイソステアリン酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、モノステアリン酸エチレングリコール等、植物油としては、サフラワー油、オリーブ油、ヒマシ油、アボカド油、ゴマ油、ローズヒップ油、メドウフォーム油、パーシック油、ティーツリー油、ハッカ油、トウモロコシ油、ナタネ油、ヒマワリ油、小麦胚芽油、アマニ油、綿実油、大豆油、落花生油、コメヌカ油等、シリコーン油としては、シクロペンタシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等が挙げられる。高級アルコール類としてセタノール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、ラウリルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、ホホバアルコール、キミルアルコール、バチルアルコール、ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2-オクチルドデカノール、ダイマージオール等が挙げられる。 またラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、12-ヒドロキシステアリン酸、パルミトオレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレイン酸、エルカ酸、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸、イソヘキサデカン酸、アンテイソヘンイコサン酸、長鎖分岐脂肪酸、ダイマー酸、水素添加ダイマー酸等の脂肪酸類;キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、もくろう、みつろう、モンタンワックス、オゾケライト、セレシン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタム、フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス、エチレン・プロピレンコポリマー等のワックス類;カカオ脂、シア脂、ヤシ油等の植物性油脂類;牛脂、乳脂、馬脂、卵黄油、等の動物性油脂類;鯨ロウ、ラノリン、オレンジラッフィー油等の動物性ロウ類;パルミチン酸デキストリン、(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル、ジステアルジモニウムヘクトライト等の油性ゲル化剤等が挙げられる。
また、発明の効果を損なわない範囲で通常の化粧料及び外用剤に使用される成分を含有することができる。例えば、アルミナ、シリカ、煙霧状シリカ(超微粒子無水ケイ酸)、雲母チタン、魚鱗箔、窒化ホウ素、合成フッ素金雲母、微粒子複合粉体、金、アルミニウム等の無機粉体及びこれらを表明処理により疎水化した粉体等の無機粉体、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2-(2’-ヒドロキシ-5’-t-オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4-メトキシ-4’-t-ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アルミニウム、亜鉛、マグネシウムなどの塩酸塩及び硫酸塩等の無機塩類、酢酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、コハク酸等のヒドロキシ酸、多価酸と、アルカリ金属等との塩の有機塩類、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、N-アシルアミノ酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、脂肪酸石鹸、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、N-アシルタウリン塩等のアニオン性界面活性剤類、酢酸ベタイン型両性活性剤、イミダゾリン型両性活性剤、アルキルアミドプロピルベタイン型両性活性剤、アルキルヒドロキシスルホベタイン型両性活性剤、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン型両性活性剤、アルキルジメチルアミンオキサイド等の両性活性剤類、プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレンソルビットミツロウ、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンステロール、ポリオキシエチレン水素添加ステロール、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、アルキルグリセリルエーテル、アルキルポリグリコシド、アルキルアルカノールアミド等の非イオン性界面活性剤、アルキルアンモニウム塩、アミドアミン等のカチオン性界面活性剤、水素添加大豆リン脂質、水酸化大豆リン脂質等のレシチン誘導体類、N-アシルリジン等の有機低分子性粉体、でんぷん、シルク粉末、セルロース粉末等の天然有機粉体、ナイロンパウダー、ポリエチレン末等の合成高分子粉末、モノラウリン酸グリセライド、モノウンデシレン酸グリセリル、モノミリスチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、モノイソステアリン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル、(ジイソステアリン酸/ポリヒドロキシステアリン酸/セバシン酸)ポリグリセリル、(イソステアリン酸/コハク酸)デカグリセリル、モノラウリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル等、ポリヒドロキシステアリン酸、ヒマシ油脂肪酸縮合物、1,2-ヒドロキシステアリン酸縮合物等の粉体分散剤、エデト酸塩、ヒドロキシエタンジホフホン酸塩、ポリリン酸塩、グルコン酸等のキレート剤類、安息香酸塩、感光素、パラベン類、フェノキシエタノール、サリチル酸、ソルビン酸、イソプロピルメチルフェノール等の防腐剤類、アルブチン、エラグ酸、コウジ酸、アスコルビン酸塩誘導体等の美白剤、ビタミン類、アミノ酸類、グリチルリチン酸誘導体類、植物エキス類、香料、精油、pH調整剤等を配合する事ができる。
本発明のW/O型乳化化粧料又は外用剤には、医薬部外品も含まれる。化粧料としては、クレンジングクリーム、クレンジングミルク、クレンジングローション、クレンジングリキッド、洗顔クリーム、洗顔フォーム、マッサージクリーム、コールドクリーム、スキンクリーム、スキンジェル、乳液、化粧水、パック、美容液、アフターシェービングローション等のスキンケア化粧品、日焼け止め料、ボディシャンプー、石鹸、ボディローション、ボディクリーム、浴用剤、ハンドクリーム等のボディケア化粧品、ファンデーション、化粧下地、アイシャドウ、アイライナー、マスカラ、ほほ紅、おしろい、眉墨等のメイク化粧品、ヘアシャンプー、ヘアリンス、コンディショナー、トリートメント、ヘアリキッド、ヘアトニック、ヘアローション、ヘアクリーム、染毛料、整髪料等の毛髪化粧品等が挙げられる。また外用剤としては、各種軟膏や、育毛剤、歯磨き剤、消毒剤等が挙げられ、製品の形態によらず適用できる。
以下、実施例及び比較例により発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
<実施例1~4比較例1>
表1に示した成分と配合割合にてW/O型ファンデーションを調製し、感触を評価した。
[W/O型ファンデーションの調製]
まず、B相を所定の容器に計量し、自転公転ミキサー(あわとり練太郎ARV-310,THINKY)を用いて、1500rpmで2分間攪拌することで顔料分散体を調製した。つぎに300mL容のビーカーにA相を計量し、水浴にて70℃に加温し、同じく水浴で70℃に加温したB相を加え、手攪拌で混合した。その後、(A+B)相をディスパーミキサー(ホモディスパー,Model2.5,プライミクス株式会社製)を用いて1000rpmで1分半撹拌した。そこに、水浴で70℃に加温したC相を5分間かけて添加し、攪拌速度を2500rpmまで上昇し、約3分間撹拌した。ディスパーミキサーでの撹拌を停止した後、乳化組成物の入ったビーカーを約25℃の水浴に浸し、手で撹拌しながら30℃まで冷却することでW/O型ファンデーションを得た。
使用した乳化剤の詳細は以下の通りである。イソステアリン酸ポリグリセリル-2:IS-201P(阪本薬品工業株式会社製、HLB4.7)、ポリリシノレイン酸ポリグリセリル-6:CRS-75(阪本薬品工業株式会社製、HLB3.3)、デカイソステアリン酸ポリグリセリル-10:IS-1009P(阪本薬品工業株式会社製、HLB3.6)
[官能評価]
実施例1~4、比較例1のW/O型ファンデーションを調製し、健常な男女のパネラー5名の内腕部に塗布させ、塗布時の伸びの良さ、均一に塗布できるか、発色の良さについて官能評価させた。尚、塗布時の伸びの良く、均一に塗布することができ、発色の良いサンプルのスコアを5として相対評価し、5名の平均点を算出し、以下の基準により評価した。その結果を表1に示す。
(評価基準)
◎:4.0点以上
〇:3.0点以上4.0点未満
△:2.0点以上3.0点未満
×:2.0点未満
Figure 2023048360000001
実施例のW/O型ファンデーションは、塗布時に軽い力で伸ばすことができ、均一に塗布することができ、発色が良く、評価項目を十分に満たすものであった。一方、比較例の組成物については、不十分な評価結果であった。
顔料や紫外線散乱剤等の粉体を含有するW/O型乳化化粧料において、油剤として特定のポリグリセリン脂肪酸エステルを用いることで塗布時に軽い力で伸ばすことができ、ムラが無く均一に塗布することができ、発色や紫外線の散乱効果が良い化粧料を得ることができ、日焼け止め化粧料やファンデーション、頬紅等幅広い用途に利用が可能なものである。

Claims (4)

  1. 炭素数8~22の分岐脂肪酸、平均重合度6~20のポリグリセリンから構成されるHLB6以下のポリグリセリン脂肪酸エステル、顔料および紫外線散乱剤からなる群より選ばれる1種以上の粉体を含有することを特徴とするW/O型の乳化化粧料又は外用剤。
  2. ポリグリセリン脂肪酸エステルの構成脂肪酸がイソステアリン酸であることを特徴とする請求項1に記載のW/O型の乳化化粧料又は外用剤。
  3. ポリグリセリン脂肪酸エステルがデカイソステアリン酸ポリグリセリル-10であることを特徴とする請求項1に記載のW/O型の乳化化粧料又は外用剤。
  4. 油剤としてポリグリセリン脂肪酸エステルを用いることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のW/O型の乳化化粧料又は外用剤。
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