JP2023046133A - タイヤ - Google Patents

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    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/86Optimisation of rolling resistance, e.g. weight reduction 

Abstract

【課題】タイヤの摩耗進展時にも十分な排水性を有するタイヤを提供すること。【解決手段】本発明のタイヤは、タイヤ幅方向最外側に配置される周方向主溝2aとトレッド端TEとによって区画される、ショルダ陸部3a及び3bに、少なくとも1本のショルダ溝4を備え、ショルダ溝4は、溝底側に、トレッド踏面1側よりも溝幅が大きくなる拡幅部4aを有し、ショルダ溝4は、トレッド踏面1においてタイヤ幅方向に沿って延び、拡幅部4aのタイヤ径方向における最大幅部分Pwは、トレッド踏面の平面視で、タイヤ幅方向に対して25°以上の傾斜角度で延びることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤに関する。
従来より、タイヤの摩耗進展特の排水性の低下を抑制するために、サイプの底部の幅が広がるようなサイプを有するタイヤが開示されている(特許文献1)。
特開2018-111421号公報
しかしながら、従来の技術においては、タイヤの摩耗進展時の排水性について、さらに改良の余地がある。
そこで、本発明は、タイヤの摩耗進展時にも十分な排水性を有するタイヤを提供することを目的とする。
本発明の要旨は、以下のとおりである。
トレッド踏面に、タイヤ周方向に延びる複数の周方向主溝を有し、
タイヤ幅方向最外側に配置される前記周方向主溝とトレッド端とによって区画される、ショルダ陸部に、少なくとも1本のショルダ溝を備え、
前記ショルダ溝は、溝底側に、前記トレッド踏面側よりも溝幅が大きくなる拡幅部を有し、
前記ショルダ溝は、トレッド踏面においてタイヤ幅方向に沿って延び、
前記拡幅部のタイヤ径方向における最大幅部分は、前記トレッド踏面の平面視で、タイヤ幅方向に対して25°以上の傾斜角度で延びることを特徴とする、タイヤ。
本発明のタイヤによれば、タイヤの摩耗時にも十分な排水性を有することができる。
本発明のタイヤにおいては、前記ショルダ溝のトレッド踏面における溝幅は、1.5mm未満であることが好ましい。
これにより、新品時におけるタイヤの剛性を効果的に維持することができる。
本発明のタイヤにおいては、前記ショルダ溝のトレッド踏面における延在長さは、タイヤ接地幅の25%以上であることが好ましい。
これにより、十分な排水性を効果的に確保することができる。
本発明のタイヤにおいては、前記ショルダ溝は、タイヤの接地面内において、前記ショルダ陸部に3~10本配置されることが好ましい。
これにより、十分な排水性を効果的に確保することができるとともに、ショルダ溝が設けられた陸部の剛性を効果的に確保することができる。
本発明のタイヤにおいては、前記ショルダ陸部は、タイヤ幅方向に延びるとともにトレッド端及び前記周方向主溝に連通する、複数の幅方向溝によって、複数のブロック陸部に区画され、
前記ブロック陸部は、タイヤの接地面内において、2~10個配置されることが好ましい。
これにより、タイヤの排水性をより効果的に確保することができるとともに、ブロック陸部の十分な剛性を維持することができる。
本発明のタイヤにおいては、前記ショルダ溝は、各前記ブロック陸部に1~3本配置されることが好ましい。
これにより、タイヤの摩耗進展時における十分な排水性を効果的に確保することができるとともに、ショルダ溝が配置されたブロック陸部の剛性を十分に維持することができる。
本発明により、タイヤの摩耗進展時にも十分な排水性を有するタイヤを提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係るタイヤの、タイヤの軸方向に見た接地面を模式的に示す図である。 図1のA-A線に沿う断面図である。 ショルダ溝の形状について説明するための模式的な斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係るタイヤの、接地面を模式的に示す図である。
本発明に係るタイヤは、任意の種類のタイヤに利用できるものであるが、好適には乗用車用タイヤに利用できるものである。
以下に、図面を参照しつつ、本発明に係るタイヤの実施形態を例示説明する。各図において共通する構成要素には同一の符号を付している。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るタイヤ10の、タイヤの軸方向に見た接地面を模式的に示す図である。なお、図1では、タイヤの摩耗進展時におけるトレッド踏面1の平面視における溝についても、点線で示している。また、図1では、タイヤの摩耗進展時における接地面の外輪郭線を概略的に点線C1で示している。
本明細書において、「トレッド踏面(1)」とは、リムに組み付けるとともに所定の内圧を充填したタイヤを、最大負荷荷重を負荷した状態で転動させた際に、路面と接触することになる、タイヤの全周に亘る外周面を意味する。
本明細書において、「トレッド端(TE)」とは、トレッド踏面(1)のタイヤ幅方向端を意味する。
ここで、「リム」とは、タイヤが生産され、使用される地域に有効な産業規格であって、日本ではJATMA(日本自動車タイヤ協会)のJATMA YEAR BOOK、欧州ではETRTO (The European Tyre and Rim Technical Organisation)のSTANDARDS MANUAL、米国ではTRA (The Tire and Rim Association, Inc.)のYEAR BOOK等に記載されているまたは将来的に記載される、適用サイズにおける標準リム(ETRTOのSTANDARDS MANUALではMeasuring Rim、TRAのYEAR BOOKではDesign Rim)を指す(すなわち、上記の「リム」には、現行サイズに加えて将来的に上記産業規格に含まれ得るサイズも含む。「将来的に記載されるサイズ」の例としては、ETRTOのSTANDARDS MANUAL 2013年度版において「FUTURE DEVELOPMENTS」として記載されているサイズを挙げることができる。)が、上記産業規格に記載のないサイズの場合は、タイヤのビード幅に対応した幅のリムをいう。
また、「所定の内圧」とは、上記のJATMA YEAR BOOK等に記載されている、適用サイズ・プライレーティングにおける単輪の最大負荷能力に対応する空気圧(最高空気圧)をいい、上記産業規格に記載のないサイズの場合は、タイヤを装着する車両ごとに規定される最大負荷能力に対応する空気圧(最高空気圧)をいうものとする。
「最大負荷荷重」とは、上記最大負荷能力に対応する荷重をいうものとする。
なお、ここでいう空気は、窒素ガス等の不活性ガスその他に置換することも可能である。
本明細書では、特に断りのない限り、溝や陸部等の各要素の寸法、接地幅(TW)等は、後述の「基準状態」で測定されるものとする。
本明細書において、「基準状態」とは、タイヤをリムに組み付け、上記所定の内圧を充填し、無負荷とした状態を指す。
本明細書において、「溝幅」とは、溝の延在方向に垂直に測ったときの、互いに対向する一対の溝壁面同士の間隔である。また、本明細書において「溝深さ」とは、溝幅方向に沿う断面における、トレッド踏面から溝底位置までの、トレッド踏面に垂直な方向の距離をいう。
また、本明細書において、「接地面」とは、リムに組み付けるとともに所定の内圧を充填したタイヤを、最大負荷荷重を負荷した状態で接地させた際に、路面と接触する、タイヤの外周面を意味する。
また、本明細書において、「タイヤ周方向」は、「タイヤ周方向CD1」又は「タイヤ周方向CD2」ともいい、「タイヤ幅方向」は、「タイヤ幅方向WD」ともいう。各図には、タイヤ周方向(CD)をCD1及びCD2矢印により、タイヤ幅方向(WD)をWD矢印により、それぞれ示している。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係るタイヤ10は、トレッド踏面に、タイヤ周方向に延びる複数の周方向主溝2を有している。本実施形態では、タイヤ幅方向最外側に配置される一対の周方向主溝2aと、タイヤ赤道面CLに沿って延びる周方向主溝2bと、が配置されている。図1に示す例においては、周方向主溝2の本数は3本であるが、2本又は4本以上とすることもできる。
本実施形態のタイヤ10のトレッド踏面1のトレッド平面視において、周方向主溝2a及び2bは、いずれも、タイヤ周方向に対して傾斜せずに延びているが、少なくとも1つの周方向主溝2がタイヤ周方向に対して傾斜して延びていてもよく、その場合、タイヤ周方向に対して、例えば5°以下の角度で傾斜して延びるものとすることができる。また、各周方向主溝2は、図1に示すように、タイヤ周方向に沿って直線状に延びていてもよく、ジグザグ状又は波状等に周方向に延びていてもよい。
周方向主溝2a及び2bの溝幅は特に限定されないが、排水性及び操縦安定性の観点から、例えば、タイヤをリムに組み付け、所定の内圧を充填して最大負荷荷重を負荷した際の、荷重直下時に、互いに対向する一対の溝壁面どうしが接触しないように構成されていることが好ましい。より具体的には、基準状態における溝幅を1.5mm超とすることが好ましい。
また、周方向主溝2a及び2bの溝深さについても特に限定されないが、十分な排水性の観点及びタイヤの剛性維持の観点から、例えば、溝深さ3mm以上20mm以下とすることが好ましい。
本実施形態のタイヤ10のトレッド踏面1には、タイヤ幅方向最外側に配置される一対の周方向主溝2aと、トレッド端TEとによってショルダ陸部3a及び3bが区画され、周方向主溝2bと、一対の周方向主溝2aとによってセンタ陸部3c及び3dが区画されている。
なお、本実施形態のタイヤ10では、ショルダ陸部3a及び3b並びにセンタ陸部3c及び3dは、タイヤ周方向においては分断されていないリブ状陸部であるが、幅方向溝によって分断されたブロック状陸部とすることもできる。
図1に示す例では、センタ陸部3c及び3dは、タイヤ幅方向に延びる溝等を有していないが、タイヤ幅方向に延びる溝等を適宜設けることもできる。
本実施形態のタイヤ10において、ショルダ陸部3a及び3bには、それぞれ少なくとも1本のショルダ溝4が設けられている。図1において、ショルダ溝4は、接地面で、ショルダ陸部3a及び3bにそれぞれ2本ずつ設けられているが、ショルダ溝4の本数や配置は特に限定されない。例えば、ショルダ陸部3a及び3bのいずれか一方にのみ、ショルダ溝4が設けられていてもよい。
以下、ショルダ溝4のさらなる詳細について、ショルダ陸部3aに設けられたショルダ溝4を典型例として、図1、図2及び図3を参照して説明する。
図2は、図1のA-A線に沿う断面図であり、図3は、ショルダ溝の形状について説明するための模式的な斜視図である。
本実施形態において、ショルダ溝4は、トレッド踏面1においてタイヤ幅方向WDに沿って延びている。ここで、「タイヤ幅方向に沿って」延びるとは、ショルダ溝4が、タイヤ平面視においてタイヤ幅方向WDに平行である場合や、ショルダ溝4がタイヤ幅方向に対して5°以下の傾斜角度で延びている場合を意味している。また、ショルダ溝4は、図1に示すようにタイヤ幅方向に直線状に延びていてもよく、タイヤ幅方向にジグザグ状又は波状等に延びていてもよい。ここで、「タイヤ幅方向にジグザグ状」とは、ジグザグ状を構成する直線状の各部分が、いずれもタイヤ幅方向に沿って延びていることを意味する。
図1に示す例では、ショルダ溝4は、ショルダ陸部3aのトレッド端TEに開口するとともに、周方向主溝2a側に延びて、ショルダ陸部3a上で終端しているが、ショルダ溝4の構成はこれに限られず、例えば、トレッド端TE及び周方向主溝2aの両者に開口していてもよい。
なお、ショルダ溝4のトレッド踏面1における溝幅は特に限定されない。
ショルダ溝4は、溝底側トレッド踏面1側よりも溝幅が大きくなる拡幅部を有している。本実施形態においては、図2に示すように、溝底43側(図示例では、紙面下方向)に、トレッド踏面1側よりも溝幅が大きくなる第1拡幅部4aと、第1拡幅部4aよりも溝底側に、第1拡幅部4aよりも溝幅が大きくなる第2拡幅部4bとを有しているが、第1拡幅部4a及び4bの形状は特に限定されない。
例えば、図2に示すように、第1拡幅部4aが、トレッド踏面1から第2拡幅部4b側に向かって段階的に溝幅が増加する形状としてもよく、あるいは、溝4を、トレッド踏面1から第2拡幅部4bに至るまでは、拡幅せずに一定の溝幅を有するものとしてもよい。
また、図2に示すように、断面視においてトレッド踏面1側から溝底43側に向かって段階的に溝幅が増加して、溝底43付近に最大幅部分を有する形状としてもよい。第2拡幅部4bの形状についても特に限定されず、第2拡幅部4bの断面形状を矩形状とする等、第1拡幅部4a側から溝底43に至るまで一定の溝幅を有するものとしてもよい。また、第2拡幅部4bの断面形状を円形状又は楕円形状とする等、第1拡幅部4a側から溝底43側における途中に最大幅部分を有する形状としてもよい。
また、ショルダ溝4は、図2に示すように、溝壁41及び溝壁42と溝底43との境界を、任意の曲率半径を有する弧状の側壁及び溝底としてもよく、あるいは、溝壁41及び42と溝底43とが、それぞれ溝の延在方向に直交する断面において、それぞれ直線状に構成されていてもよい。
上述のとおり、第1の実施形態のタイヤ10において、ショルダ溝4は、図1に示すように、トレッド踏面1において、タイヤ幅方向WDに沿って延びている。また、図1に点線で示すように、ショルダ溝4の第2拡幅部4bのタイヤ径方向における最大幅部分Pwは、トレッド踏面1の平面視で、タイヤ幅方向WDに対する傾斜角度θ1が25°以上となる(即ち、タイヤ幅方向WDに対して25°以上の傾斜角度で延びる)ように構成されている。
ここで、第2拡幅部4bの最大幅部分(Pw)とは、基準状態において、ショルダ溝4の第2拡幅部4bの延在方向に垂直に測ったときの、互いに対向する一対の溝壁面同士の間隔が最大である部分を意味している。
また、最大幅部分Pwの、トレッド踏面1の平面視における傾斜角度θ1とは、図1に示すように、ショルダ溝4の一方端(図1の例では、タイヤ幅方向一方端)とショルダ溝4の他方端(図1の例では、タイヤ幅方向他方端)とをつなぐ線分(図1の例では、ショルダ溝4の一方端の溝幅方向中心と、ショルダ溝4の他方端の溝幅方向中心とをつなぐ線分)の、タイヤ幅方向WDに対する傾斜角度を意味している。
図3に示すように、本実施形態のタイヤ10において、ショルダ溝4は、トレッド踏面1においてタイヤ幅方向WDに沿って延び、トレッド踏面1から溝底側に向かって連続的にタイヤ幅方向WDに対する傾斜角度が変化して、傾斜角度θ1が25°以上となるように構成されている。ショルダ溝4は、このような構成に限られず、トレッド踏面1から第2拡幅部4bに至るまでの部分が、タイヤ幅方向WDに沿って延び、第2拡幅部4bは一定の傾斜角度θ1で延びるように構成されていてもよい。また、ショルダ溝4がトレッド踏面1から溝底に向かって段階的に角度変化するように構成されていてもよい。
第1の実施形態のタイヤの構成による作用効果について説明する。
本実施形態のタイヤ10によれば、タイヤ幅方向最外側に配置されたショルダ陸部3a及び3bに、トレッド踏面1においてタイヤ幅方向WDに沿って延びるショルダ溝4を配置することによって、排水性を確保することができる。ショルダ溝4は、タイヤ幅方向WDに沿う向きに延びることから、タイヤ10の直進時においては、接地面の踏み込み側の輪郭線に沿うように接地することになり、ショルダ溝4の端部における偏摩耗及びノイズの発生を抑制することができる。
また、ショルダ溝4は、溝底側に、トレッド踏面1側よりも溝幅が大きくなる拡幅部(本実施形態においては第1拡幅部4a及び第2拡幅部4b)を有するため、タイヤの摩耗進展時においても十分な排水性を確保することができる。
さらに、ショルダ溝4は、タイヤの摩耗進展時においてはタイヤ幅方向WDに対して25°以上傾斜している。タイヤの摩耗進展時においては、図1に点線C1で例示するように、摩耗進展前の状態から接地面の外輪郭線が変化する。溝による排水性は、タイヤの踏み込み側に近い位置において、溝が接地面の外輪郭線に直交する向きに延びているほど、高まる傾向にある。そこで、本実施形態においては、図1に示すように、タイヤの摩耗進展前においては、ショルダ溝4がタイヤの幅方向に沿って延びるものとし、タイヤの摩耗進展後においては、ショルダ溝4(本実施形態においては第2拡幅部4b)がタイヤ幅方向に対して25°以上傾斜して延びるものとしている。これによって、タイヤの摩耗進展後は、タイヤの回転に伴い、ショルダ溝4がタイヤの踏み込み側に近くなった際に、摩耗進展後の接地面の外輪郭線に対してほぼ垂直になるタイミングで、タイヤの幅方向内側からトレッド端TE側に向かう排水が促進される。また、ショルダ溝4をショルダ陸部に設けることによって、センタ陸部に配置するよりも、トレッド端TEに向かう排水が促進されやすく、タイヤの摩耗進展時においても十分な排水性を確保することができる。
以下、第1の実施形態のタイヤにおける、好適な構成や変形例等について、説明する。
ショルダ溝4の溝深さd1は特に限定されないが、十分な排水性確保の観点及びタイヤの剛性維持の観点から、周方向主溝2a及び2bと同程度の深さとすることが好ましい。より具体的には、溝深さd1は、例えば、3mm以上20mm以下とすることが好ましい。より好ましくは、5mm以上10mm以下とする。
ショルダ溝4の第2拡幅部4bの溝深さ方向における長さd2は、特に限定されないが、十分な排水性を効果的に確保しながら、ショルダ溝4が設けられた陸部の剛性を十分に維持する観点から、長さd2をショルダ溝4全体の深さd1に対して30%以上70%以下とすることが好ましい。より好ましくは、長さd2を溝深さd1に対して40%以上60%以下とする。
ショルダ溝4のトレッド踏面1における溝幅w1は、特に限定されないが、新品時におけるタイヤの剛性を効果的に維持する観点から、基準状態において1.5mm未満とすることが好適である。ショルダ溝4の十分な排水性を確保する観点からは、1mm以上とすることが好適である。
ショルダ溝4の第2拡幅部4bの最大幅部分Pwにおける溝幅w2についても特に限定されないが、タイヤの摩耗進展時における十分な排水性の観点から、例えば、溝幅w2を1.5mm以上とすることができ、ショルダ溝4が設けられた陸部の十分な剛性維持の観点からは、例えば、4mm以下とすることが好適である。より好適には、タイヤの摩耗進展時における十分な排水性及び陸部の剛性維持の両立の観点から、溝幅w2を2.0mm以上3.5mm未満とする。
ショルダ溝4のトレッド踏面1における延在長さL1は特に限定されないが、タイヤの接地幅TWの25%以上であることが好ましい。延在長さL1をタイヤの接地幅TWの25%以上とすることによって、路面の水を十分に溝内に取り込み、十分な排水性を効果的に確保することができる。
ショルダ溝4の本数は特に限定されないが、十分な排水性を確保する観点からは、タイヤの接地面内において、ショルダ陸部3a及び3bに、それぞれ2本以上配置されることが好ましい。より好ましくは、十分な排水性及びショルダ溝4が設けられた陸部の剛性確保の観点から、接地面内において、ショルダ陸部3a及び3bに、それぞれ3~10本配置されることが好ましい。
ここで、「接地面内において、配置される」とは、ショルダ溝4の一部でも接地面内に位置していれば、接地面内に位置しているものとする。
ショルダ溝4の第2拡幅部4bのタイヤ径方向における最大幅部分Pwの、トレッド踏面1の平面視におけるタイヤ幅方向WDに対する傾斜角度(鋭角側の角度)θ1は、25°以上であれば特に限定されないが、十分な排水性を効果的に確保しながら、タイヤの周方向のトラクション性能を十分に維持するため、50°以下とすることが好ましい。より好適には、第2拡幅部4bの傾斜角度θ1は、28°以上45°以下である。
なお、タイヤ10の回転方向は特に限定されないが、特に摩耗進展時にショルダ溝4のタイヤ幅方向内側の端部からトレッド端TE側に向かう排水をより効果的に促進するため、図1におけるタイヤ周方向CD1の向きに回転するように装着すること、又は、タイヤ10が当該向きに回転するように装着することが定められ又は推奨されたタイヤであることが好ましい。図1の例においては、タイヤの摩耗進展後に、ショルダ溝4の第2拡幅部4bの最大幅部分Pwが、タイヤ幅方向内側から外側に向かうにつれて、タイヤの踏み込み側から蹴り出し側に向かって傾斜するように、タイヤを回転させることを意味する。このように装着することによって、タイヤの摩耗進展後において、ショルダ溝4の第2拡幅部4bによるタイヤの接地面の踏み込み側から蹴り出し側に向かう排水がより効果的に促進される。さらに、タイヤの摩耗進展後において、タイヤの接地面の踏み込み側から、水を排水する方向に向かって溝が傾斜して延在することになり、路面との十分なウェットグリップを得ることができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の他の実施形態(第2の実施形態)に係るタイヤについて、図4を参照しながら説明する。第2の実施形態のタイヤ20は、ショルダ陸部の構成が異なる以外は、第1の実施形態のタイヤと同様の構成であり、第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図4は、本発明の第2の実施形態に係るタイヤ20の、接地面を模式的に示す図である。なお、図4では、タイヤの摩耗進展時におけるトレッド踏面11の平面視における溝についても、点線で示している。
本実施形態のタイヤ20のトレッド踏面11には、タイヤ幅方向最外側に配置される一対の周方向主溝2aと、トレッド端TEとによってショルダ陸部30a及び30bが区画され、周方向主溝2bと、一対の周方向主溝2aとによってセンタ陸部3c及び3dが区画されている。
ショルダ陸部30a及び30bは、タイヤ幅方向に延びるとともに、トレッド端TE及び周方向主溝2aに連通する、複数の幅方向溝50(本実施形態においては、接地面内において、ショルダ陸部30a及び30bにそれぞれ2本)によって、複数のブロック陸部301a及び301bに区画されている(本実施形態においては、接地面内にブロック陸部全体が位置しているブロック陸部301a及び301bが、それぞれ1つずつ配置されているとともに、接地面内にブロック陸部の一部が位置しているブロック陸部301a及び301bが、それぞれ2つずつ配置されている)。
なお、幅方向溝50は、タイヤ平面視においてタイヤ幅方向WDに平行であってもよく、タイヤ幅方向WDに対して45°以下の傾斜角度で延びていてもよい。また、幅方向溝50は、図4に示すようにタイヤ幅方向に直線状に延びていてもよく、タイヤ幅方向にジグザグ状又は波状等に延びていてもよい。
本実施形態のタイヤ20において、接地面内に配置されるブロック陸部の数は特に限定されないが、ブロック陸部301a及び301bが、接地面内に、それぞれ2~10個配置されていることが好ましい。ブロック陸部301a及び301bを接地面内にそれぞれ2個以上配置することによって、タイヤの排水性をより効果的に確保することができ、それぞれ10個以下とすることによって、ブロック陸部の十分な剛性を維持することができる。
ここで、「接地面内に配置される」とは、ブロック陸部301a及び301bの一部でも接地面内に位置していれば、接地面内に位置しているものとする。
本実施形態のタイヤ20において、ショルダ溝4は、タイヤの摩耗進展時における十分な排水性を効果的に確保する観点から、各ブロック陸部301a及び301bに、1本以上配置されることが好ましい。また、ショルダ溝4は、ショルダ溝4が配置されたブロック陸部の剛性を十分に維持する観点から、各ブロック陸部301a及び301bに配置される本数が、3本以下であることが好ましい。
本発明に係るタイヤは、任意の種類のタイヤに利用できるものであるが、好適には乗用車用タイヤに利用できるものである。
1、11:トレッド踏面、 2、2a、2b:周方向主溝 3a、3b、30a、30b:ショルダ陸部、 3c、3d:センタ陸部、 4:ショルダ溝、 4a:拡幅部、 4b:細溝部、 10、20:タイヤ、 41、42:溝壁、 43:溝底、 50:幅方向溝、 301a、301b:ブロック陸部、 Pw:最大幅部分、 WD:タイヤ幅方向、 CD1、CD2:タイヤ周方向、 TE:トレッド端

Claims (6)

  1. トレッド踏面に、タイヤ周方向に延びる複数の周方向主溝を有し、
    タイヤ幅方向最外側に配置される前記周方向主溝とトレッド端とによって区画される、ショルダ陸部に、少なくとも1本のショルダ溝を備え、
    前記ショルダ溝は、溝底側に、前記トレッド踏面側よりも溝幅が大きくなる拡幅部を有し、
    前記ショルダ溝は、トレッド踏面においてタイヤ幅方向に沿って延び、
    前記拡幅部のタイヤ径方向における最大幅部分は、前記トレッド踏面の平面視で、タイヤ幅方向に対して25°以上の傾斜角度で延びることを特徴とする、タイヤ。
  2. 前記ショルダ溝のトレッド踏面における溝幅は、1.5mm未満である、請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記ショルダ溝のトレッド踏面における延在長さは、タイヤ接地幅の25%以上である、請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. 前記ショルダ溝は、タイヤの接地面内において、前記ショルダ陸部に3~10本配置される、請求項1~3のいずれか一項に記載のタイヤ。
  5. 前記ショルダ陸部は、タイヤ幅方向に延びるとともにトレッド端及び前記周方向主溝に連通する、複数の幅方向溝によって、複数のブロック陸部に区画され、
    前記ブロック陸部は、タイヤの接地面内において、2~10個配置される、請求項1~4のいずれか一項に記載のタイヤ。
  6. 前記ショルダ溝は、各前記ブロック陸部に1~3本配置される、請求項5に記載のタイヤ。
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