JP2023045869A - Pc鋼材の緊張定着装置およびpc鋼材の緊張定着方法 - Google Patents
Pc鋼材の緊張定着装置およびpc鋼材の緊張定着方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2023045869A JP2023045869A JP2021154475A JP2021154475A JP2023045869A JP 2023045869 A JP2023045869 A JP 2023045869A JP 2021154475 A JP2021154475 A JP 2021154475A JP 2021154475 A JP2021154475 A JP 2021154475A JP 2023045869 A JP2023045869 A JP 2023045869A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tensioning
- jack
- press
- steel material
- fitting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 title claims abstract description 252
- 239000010959 steel Substances 0.000 title claims abstract description 252
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 42
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 199
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 claims description 15
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 17
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 239000004567 concrete Substances 0.000 description 4
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 2
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 2
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 2
- 230000032683 aging Effects 0.000 description 1
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 1
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 1
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 1
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 1
- 239000003822 epoxy resin Substances 0.000 description 1
- 230000012447 hatching Effects 0.000 description 1
- 229920001903 high density polyethylene Polymers 0.000 description 1
- 239000004700 high-density polyethylene Substances 0.000 description 1
- JEIPFZHSYJVQDO-UHFFFAOYSA-N iron(III) oxide Inorganic materials O=[Fe]O[Fe]=O JEIPFZHSYJVQDO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 230000035515 penetration Effects 0.000 description 1
- 229920000647 polyepoxide Polymers 0.000 description 1
- 239000011513 prestressed concrete Substances 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Bridges Or Land Bridges (AREA)
- Reinforcement Elements For Buildings (AREA)
Abstract
Description
PC橋梁において桁を部分的に撤去して更新する場合、橋梁直角方向に配置されるPC鋼材については、更新対象の桁と更新対象ではない桁とがすぐ隣接するために施工スペースが極めて小さくなる。一方、プレストレスを導入する際に用いられるジャッキは、センターホール型のジャッキ(定着用ジャッキ(圧入用ジャッキやロックオフピストンを備えたジャッキと同義)と緊張用ジャッキとが直列(PC鋼材の軸方向に沿って並ぶ)に位置して一体となったものでPC鋼材の軸方向に長い)が主流であり、PC鋼材の余長部分にセンターホール型のジャッキをセット(差し抜き)する施工スペースが必要となるため、緊張方向の緊張作業空間は比較的広い施工スペースが必須となる。
次に、桁を分割して部分的に撤去・更新するために、PC鋼材の長さが短いために、以下に示す、セットロスに関する問題点(第2の問題点と記載する場合がある)が生じる。
)を行なうことが好ましい。所定の緊張力で一次緊張した後に、チェア(反力架台)をセットして所定の緊張力になるように二次緊張する。定着具は失った伸びの分(セットロスの分だけ)浮いて来て間隙が発生するので、その間隙を間詰めして伸びを確保する。リングナット付き定着具を用いてリングナットを締め込むことにより伸びを確保する方法やシムプレートをその間隙に挿入することにより伸びを確保する方法(セット量補正方法)が一般的に行なわれている。
さらに、特許文献1には、セット量補正についての記載も示唆もされていないために、第2の問題点を解決することができない。特に、第1の問題点である施工スペースが極めて小さい場合において、セット量を補正して規定の緊張力で緊張させるためにはチェア(反力架台)を設置しなければならず、そのチェア(反力架台)のスペースがさらに必要になる。このため、施工スペースが極めて小さい場合においては、第2の問題点を解決することはさらに困難を極める。
。
本発明のある局面に係るPC鋼材の緊張定着装置は、構造物に圧縮力を付与するPC鋼材を、ウェッジとスリーブとから構成される緊張用定着具および固定用定着具を用いて緊張および定着するPC鋼材の緊張定着装置であって、前記構造物の端面に設けられた支圧板に固定用定着具が当接し、前記PC鋼材の端部側に前記緊張用定着具が設置され、前記緊張定着装置は、前記緊張用定着具を用いて前記PC鋼材を緊張する緊張用ジャッキと、前記固定用定着具のウェッジを圧入する圧入用ジャッキとを含み、前記PC鋼材の中心軸を含む断面において、前記緊張用ジャッキのフレームに前記圧入用ジャッキが内包されるとともに、前記緊張用ジャッキのピストンと前記圧入用ジャッキのピストンとが前記PC鋼材の長手方向において重なり合う部分を備え、前記緊張用ジャッキと前記圧入用ジャッキとは、別体で組み合わせられて前記緊張定着装置を形成、または、前記緊張定着装置として一体化されて形成される。
さらに好ましくは、前記緊張用ジャッキを作動させて前記PC鋼材を緊張する前と緊張した後とでは、前記支圧板、前記固定用定着具、前記圧入用ジャッキ、および、前記緊張用ジャッキのフレームの位置関係が変化しないように構成することができる。
さらに好ましくは、前記緊張用ジャッキのピストンは、前記PC鋼材を軸として対称に偶数本数が配置されるように構成することができる。
ここで、以下の説明において参照する図については、本発明の容易な理解のために、内部ではなく外形で表現すべき部分を内部を透視するように表現している場合があったり、外形ではなく断面で表現すべき部分を外形で表現している場合があったり、断面ではなく外形で表現すべき部分を断面で表現している場合があったり、断面であってもハッチングを付していない場合があったり、断面でないのにハッチングを付している場合があったり、詳細な構造を省略した場合があったり、詳細な構造を省略または変更したために同じ部材であっても図面間で一致しない場合があったりする。また、破断線を記載していない場合もある。
まず、本実施の形態に係るPC鋼材の緊張定着装置、および、そのPC鋼材の緊張定着装置を用いた緊張定着方法が好適に使用されることが想定される構造物について、PC橋梁の部分的な撤去・更新作業手順を示す図1およびその拡大図である図2を参照して説明する。
本実施の形態に係るPC鋼材の緊張定着装置およびPC鋼材の緊張定着方法が好適に使用されることが想定される構造物は、図1(A)に示すPC橋梁100の桁200である。このPC橋梁100は、概略的には(本発明と関連の低い構造は省略している)、桁200と舗装面310とを含んで構成され、ここでは桁200がPC鋼材210により圧縮力が付与されている。このようにPC鋼材210はPC橋梁100の直角方向(橋梁の長手方向に垂直な方向)に配置されている。また、このPC橋梁100は、交通量が多いことや迂回経路が存在しないこと等による重要なPC橋梁であって、ここでは交通量が多く片側2車線の構造をこのPC橋梁100は備える。
図2(B)、図3~図9、図17および図18を参照して、本実施の形態に係る緊張定着装置1000の構造について説明する。なお、くさびとウェッジとは同義である。
これらの図に示すように、この緊張定着装置1000は、構造物である桁200に圧縮力を付与するPC鋼材210を、ウェッジ1110とスリーブ1120とから構成される緊張用定着具1100およびウェッジ1210とねじ付きスリーブ1220と(さらにリングナット1230と)から構成される固定用定着具1200を用いて緊張および定着する。緊張用定着具1100および固定用定着具1200は、ともに、ウェッジ内周でPC鋼材210を噛み込ませ、ウェッジ外周のテーパー面とスリーブ内周のテーパー面とで固定して定着する。
ここで、緊張用ジャッキ1400の緊張用ピストン1410は、固定用定着具1200の反対側であるPC鋼材210の端部側に伸びるように(図3の黒塗り矢示で示すように)緊張用ピストン1410が配置されている。
緊張定着装置1000においては緊張用ジャッキ1400が(後述するように固定用定着具1200および)圧入用ジャッキ1500と並列(横並び、PC鋼材210の軸方向に垂直な方向に沿って並ぶ)に位置するために(図3参照)、および/または、緊張用ジャッキ1400の緊張用ピストン1410をPC鋼材210の端部へ伸びるために(図3参照)、緊張方向(PC鋼材の軸方向)に対して緊張定着装置1000の大きさ(長さ)を小さく(短く)することができる。
緊張定着装置1000は、固定用定着具1200と圧入用ジャッキ1500との間に、固定用定着具1200と圧入用ジャッキ1500とが当接し合う状態と当接し合わない状態とを切り替え可能な切替治具(具体的には後述するシムプレート1600がその一例である)をさらに含む。
このシムプレート1600は、主に図7に示すように、側面形状(PC鋼材210の長手方向を含む面から見た形状)が平板形状でPC鋼材210の長手方向と垂直な面から見た形状が中空円形形状の(すなわち中空円筒形状)本体1610に、PC鋼材210を内包する中空部1612と、その中空部1612にPC鋼材210を挿入するための切欠き部1614とを備える。
また、この二次緊張において、緊張力の伝達される順番(経路)は、支圧板1300、緊張用ジャッキ1400、緊張用定着具1100、PC鋼材210である。このとき、緊張用ジャッキ1400のフレーム1420が支圧板1300に当接して反力架台(チェア)として機能している。
また、緊張用ジャッキ1400の緊張用ピストン1410は、図17(A)に示すように、緊張用ジャッキ2400のように、PC鋼材210を軸として対称に(ここでは水平方向に)2本、または、図17(B)に示すように、緊張用ジャッキ3400のように、PC鋼材210を軸として対称に(ここでは水平方向および垂直方向に)4本、配置されることが好ましい。さらに、緊張用ジャッキ1400の緊張用ピストン1410は、PC鋼材210を軸として対称に偶数本数が配置されることが好ましい。
緊張用定着具1100は、図4、図8等に示すように、PC鋼材210の長手方向に垂直な面から見て2分割や3分割されたウェッジ1110(このウェッジ1110は2分割
)と、ウェッジ1110のテーパー面1112に対応するテーパー面1122をその内周1124に備えたスリーブ1120とを組み合わせたものであって、ウェッジ内周1114でPC鋼材210を噛み込ませ、ウェッジ外周(テーパー面1112)とスリーブ内周1124のテーパー面1122とで固定して定着する。
すなわち、この緊張定着装置1000において、緊張用ジャッキ1400が(固定用定着具1200および)圧入用ジャッキ1500と並列(横並び、PC鋼材210の軸方向に垂直な方向に沿って並ぶ)に位置する。
以下において、図8~図16を参照して、上述した緊張定着装置1000を使用した本実施の形態に係る緊張定着方法について詳しく説明する。この緊張定着方法は、概略的には、以下に示す7つのステップにより構成される。なお、切替治具は、シムプレート1600であるとして説明するが、シムプレート1600に限定されるものではない。切替治具は、固定用定着具1200と圧入用ジャッキ1500との間で、たとえば、切替治具自体の機能により緊張定着装置1000から取り外すことを必要としないで、または、シムプレート1600のように緊張定着装置1000から取り外すことを必要として、固定用定着具1200および圧入用ジャッキ1500と当接し合う状態と当接し合わない状態とを切り替え可能な治具であれば、シムプレート1600に限定されるものではない。
図2(A)の施工スペースに、緊張定着装置1000を設置する。ここで、この緊張定着装置1000は、緊張用ジャッキ1400と圧入用ジャッキ1500とは別体で組み合わせられるものとする。図8および図9を参照して、緊張定着装置1000を設置(セットと同義)する手順、すなわち、施工スペースにおいて桁200の端部から露出したPC鋼材210に緊張定着装置1000をセットする手順を説明する。
また、シムプレート1600を、固定用定着具1200と圧入用ジャッキ1500とで挟まれるように(図8(B)の白抜き矢示で示すように)セットする。このとき、シムプレート1600の切欠き部1614からPC鋼材210を挿入して、中空部1612にPC鋼材210を内包する。なお、圧入用ジャッキ1500の圧入用ピストン1510は、このシムプレート1600を通過してピストン端面1530がウェッジ1210を押圧してウェッジ1210をねじ付きスリーブ1220に圧入する。
このセットされた緊張定着装置1000において、圧入用ジャッキ1500が緊張用ジャッキ1400の空間1422に内包される状態について、図9(B)に側面図を、図9(D)にPC鋼材210の開放端部とは逆側の支圧板1300から見た正面図を、図9(E)に図9(D)の反対側のPC鋼材210の開放端部から見た正面図をそれぞれ示すとともに、図9(A)に緊張用ピストン1410の透視図を、図9(C)に圧入用ジャッキ1500の透視図をそれぞれ示す。
図10に、この(1)一次緊張準備ステップが完了した状態を示す。数値の絶対値は一例ではあるが、点線で示す基準線から構造物(桁200または支圧板1300)の端面までの長さは611mmで、点線で示す基準線からPC鋼材210の端部までの長さは129mmで、緊張用ジャッキ1400の緊張用ピストン1410は10mm出ている。
上述した(1)一次緊張準備ステップの後に、緊張用ジャッキ1400および緊張用定着具1100を用いてPC鋼材210を緊張する。このとき、図11に示すように、緊張用ジャッキ1400の緊張用ピストン1410は黒塗り矢示で示す方向へストローク70mmで作動して(出幅80mm)、緊張用ジャッキ1400がPC鋼材210を緊張する。そして、点線で示す基準線からPC鋼材210の端部までの長さは129mmから(緊張用ピストン1410のストローク分の)70mm減少して59mm(規定の緊張力が付与)となる。
上述した(2)一次緊張ステップの後に、緊張用ジャッキ1400の荷重を開放することなく、圧入用ジャッキ1500を用いて、固定用定着具1200のウェッジ1210を圧入する。このとき、図12に示すように、圧入用ジャッキ1500の圧入用ピストン1510は黒塗り矢示で示す方向へ作動して、圧入用ピストン1510のピストン端面1530がシムプレート1600を通過してウェッジ1210を押圧してウェッジ1210をねじ付きスリーブ1220へ圧入する。このとき、緊張用ジャッキ1400の緊張用ピストン1410の出幅80mm、および、点線で示す基準線からPC鋼材210の端部までの長さ59mm(規定の緊張力が付与)は変化がない。
上述した(3)圧入ステップの後に、緊張用ジャッキ1400の荷重を開放(除荷)する。このとき、図13に示すように、緊張用ジャッキ1400の緊張用ピストン1410は黒塗り矢示で示す方向へ戻り、また、圧入用ジャッキ1500の圧入用ピストン1510は黒塗り矢示で示す方向へ戻しておく。この除荷ステップにより、固定用定着具1200のウェッジ1210がねじ付きスリーブ1220に(7mm)入り込み、7mmのセット量が発生して、規定の緊張力がPC鋼材210に付与されていない。これにより、点線で示す基準線からPC鋼材210の端部までの長さは59mmから(セット量分の)7mm増加して66mmとなる。
ここで、シムプレート1600に代わる切替治具が圧入状態の圧入用ピストン1510と干渉しない場合には、このような従たる理由が存在しないために、圧入用ジャッキ1500の圧入用ピストン1510を戻すタイミングに条件は存在しなくなる。
上述した(4)除荷ステップの後に、圧入用ジャッキ1500の圧入用ピストン1510が戻されていて二次緊張時に固定用定着具1200が干渉することがない。さらに、シムプレート1600を緊張定着装置1000から(切り欠きが小さなシムプレート1600は圧入用ジャッキ1500の圧入用ピストン1510が戻されているので、切り欠きが大きなシムプレート1600はその切り欠きを用いて)取り外す。このとき、図14に示すように、シムプレート1600を取り外したことにより、固定用定着具1200と圧入用ジャッキ1500との間に13mm(>セット量7mm)の隙間が発生する。この隙間は、少なくともセット量よりも大きい必要がある。このとき、点線で示す基準線からPC鋼材210の端部までの長さ66mmは変化がない。そして、このようにPC鋼材210にセットされた緊張定着装置1000において、シムプレート1600が取り外されて緊張用ジャッキ1400を作動させて二次緊張させる場合の緊張力が伝達される順番(経路)は、支圧板1300、緊張用ジャッキ1400(フレーム1420が反力架台)、緊張用定着具1100、PC鋼材210である。
上述した(5)二次緊張準備ステップの後に、シムプレート1600が取り外されたことにより固定用定着具1200および圧入用ジャッキ1500と当接し合わない状態で(すなわち13mmの隙間がある状態で)支圧板1300に当接した緊張用ジャッキ1400のフレーム1420を反力架台として機能させて、緊張用ジャッキ1400および緊張用定着具1100を用いてPC鋼材を緊張する。このとき、図15に示すように、緊張用ジャッキ1400の緊張用ピストン1410は黒塗り矢示で示す方向へ作動して、緊張用ジャッキ1400がPC鋼材210を緊張する。そして、点線で示す基準線からPC鋼材210の端部までの長さは66mmから(セット量分の)7mm減少して59mm(規定の緊張力が付与)となる。
上述した(6)二次緊張ステップの後に、二次緊張により発生した支圧板1300と固定用定着具1200との間隙であって除荷ステップにて発生したセット量に対応する間隙を、リングナット方式(またはシムプレート方式)により補正する。
このとき、図16に示すように、固定用定着具1200のリングナット1230を回転させて固定用定着具1200と支圧板1300とを当接させて、二次緊張で発生したセット量7mmの間隙をゼロに補正する。点線で示す基準線からPC鋼材210の端部までの長さは59mm(規定の緊張力が付与)である。
その後、緊張用ジャッキ1400の荷重を開放(除荷)して、固定用定着具1200以外の緊張定着装置1000をPC鋼材210から取り外す。これにより、PC鋼材の緊張定着方法が完了して、PC鋼材210には規定の緊張力が付与されて、構造物である桁2
00に規定の圧縮力が付与される。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1100 緊張用定着具
1200 固定用定着具
1300 支圧板
1400 緊張用ジャッキ
1500 圧入用ジャッキ
1600 シムプレート(切替治具)
Claims (10)
- 構造物に圧縮力を付与するPC鋼材を、ウェッジとスリーブとから構成される緊張用定着具および固定用定着具を用いて緊張および定着するPC鋼材の緊張定着装置であって、前記構造物の端面に設けられた支圧板に固定用定着具が当接し、前記PC鋼材の端部側に前記緊張用定着具が設置され、
前記緊張定着装置は、
前記緊張用定着具を用いて前記PC鋼材を緊張する緊張用ジャッキと、
前記固定用定着具のウェッジを圧入する圧入用ジャッキとを含み、
前記PC鋼材の中心軸を含む断面において、前記緊張用ジャッキのフレームに前記圧入用ジャッキが内包されるとともに、前記緊張用ジャッキのピストンと前記圧入用ジャッキのピストンとが前記PC鋼材の長手方向において重なり合う部分を備え、
前記緊張用ジャッキと前記圧入用ジャッキとは、別体で組み合わせられて前記緊張定着装置を形成、または、前記緊張定着装置として一体化されて形成される、PC鋼材の緊張定着装置。 - 前記緊張用ジャッキのピストンは、前記固定用定着具の反対側である前記PC鋼材の端部側に伸びるようにシリンダーが配置されている、請求項1に記載のPC鋼材の緊張定着装置。
- 前記緊張用ジャッキを作動させて前記PC鋼材を緊張する前と緊張した後とでは、前記支圧板、前記固定用定着具、前記圧入用ジャッキ、および、前記緊張用ジャッキのフレームの位置関係が変化しない、請求項1または請求項2に記載のPC鋼材の緊張定着装置。
- 前記固定用定着具は、前記緊張用ジャッキを用いた一次緊張の除荷後に発生したセット量を前記緊張用ジャッキを用いた二次緊張により補正する構成を備え、
前記PC鋼材の緊張定着装置は、前記固定用定着具と前記圧入用ジャッキとの間に、前記固定用定着具と前記圧入用ジャッキとが当接し合う状態と当接し合わない状態とを切り替え可能な切替治具をさらに含み、
前記切替治具により前記固定用定着具と前記圧入用ジャッキとが当接し合い、かつ、前記圧入用ジャッキと前記緊張用ジャッキとが当接し合う状態で前記一次緊張して、
前記一次緊張後に前記切替治具が切り替えられて前記固定用定着具と前記圧入用ジャッキとが当接し合わない状態で、かつ、前記支圧板に当接した緊張用ジャッキのフレームを反力架台として機能させて前記二次緊張する、請求項1~請求項3のいずれかに記載のPC鋼材の緊張定着装置。 - 前記切替治具は、前記PC鋼材の長手方向に垂直な面から見て前記PC鋼材が挿入可能な切欠き部を備えるとともに前記PC鋼材の長手方向を含む面から見て略平板形状のシムプレートであって、
前記シムプレートが前記固定用定着具および前記圧入用ジャッキと当接し合い、かつ、前記圧入用ジャッキと前記緊張用ジャッキとが当接し合う状態で前記一次緊張して、
前記一次緊張後に前記シムプレートが取り外されて、前記固定用定着具と前記圧入用ジャッキとが当接し合わない状態で、かつ、前記支圧板に当接した緊張用ジャッキのフレームを反力架台として機能させて前記二次緊張する、請求項4に記載のPC鋼材の緊張定着装置。 - 前記緊張用ジャッキは、そのフレームに前記圧入用ジャッキが内包される空間を備えるとともに、前記PC鋼材の長手方向に垂直な面から見て前記PC鋼材が挿入可能な切欠き部を備える、請求項1~請求項5のいずれかに記載のPC鋼材の緊張定着装置。
- 前記緊張用ジャッキのピストンは、前記PC鋼材を軸として対称に偶数本数が配置される、請求項1~請求項6のいずれかに記載のPC鋼材の緊張定着装置。
- 前記緊張用ジャッキは、そのピストンにより押圧される、少なくとも片面が前記PC鋼材の長手方向を含む面から見て略平面状のプレートを含み、前記プレートは、前記PC鋼材の長手方向に垂直な面から見て前記PC鋼材が挿入可能な切欠き部を備えるとともに、前記PC鋼材の端部側に穴部を備え、前記穴部は前記片面の反対面または前記片面の反対面に連続的かつ一体的に設けられた凸部に設けられ、前記前記穴部の内面が前記スリーブの内面として機能する、請求項1~請求項7のいずれかに記載のPC鋼材の緊張定着装置。
- 構造物に圧縮力を付与するPC鋼材を、ウェッジとスリーブとから構成される緊張用定着具および固定用定着具を用いて緊張および定着するPC鋼材の緊張定着装置を用いたPC鋼材の緊張定着方法であって、前記構造物の端面に設けられた支圧板に固定用定着具が当接し、前記PC鋼材の端部側に前記緊張用定着具が設置され、
前記PC鋼材の緊張定着装置は、
前記緊張用定着具を用いて前記PC鋼材を緊張する緊張用ジャッキと、
前記固定用定着具のウェッジを圧入する圧入用ジャッキとを含み、
前記PC鋼材の中心軸を含む断面において、前記緊張用ジャッキのフレームに前記圧入用ジャッキが内包されるとともに、前記緊張用ジャッキのピストンと前記圧入用ジャッキのピストンとが前記PC鋼材の長手方向において重なり合う部分を備え、
前記固定用定着具は、前記緊張用ジャッキを用いた一次緊張の除荷後に発生したセット量を前記緊張用ジャッキを用いた二次緊張により補正する構成を備え、
前記PC鋼材の緊張定着装置は、前記固定用定着具と前記圧入用ジャッキとの間に、前記固定用定着具と前記圧入用ジャッキとが当接し合う状態と当接し合わない状態とを切り替え可能な切替治具をさらに含み、
前記切替治具により前記固定用定着具と前記圧入用ジャッキとが当接し合い、かつ、前記圧入用ジャッキと前記緊張用ジャッキとが当接し合い、前記構造物側から、前記支圧板、前記固定用定着具、前記圧入用ジャッキ、前記緊張用ジャッキ、前記緊張用定着具が当接し合う状態になるように準備をする一次緊張準備ステップと、
前記一次緊張準備ステップ後に、前記緊張用ジャッキおよび前記緊張用定着具を用いて前記PC鋼材を緊張する一次緊張ステップと、
前記一次緊張ステップ後に、前記緊張用ジャッキの荷重を開放することなく、前記圧入用ジャッキを用いて、前記固定用定着具の前記ウェッジを圧入する圧入ステップと、
前記圧入ステップ後に、前記緊張用ジャッキの荷重を開放する除荷ステップと、
前記除荷ステップ後に、前記切替治具により前記固定用定着具と前記圧入用ジャッキとが当接し合わない状態へ切り替える二次緊張準備ステップと、
前記二次緊張準備ステップ後に、前記切替治具が切り替えられたことにより前記固定用定着具と前記圧入用ジャッキとが当接し合わない状態で、かつ、前記支圧板に当接した緊張用ジャッキのフレームを反力架台として機能させて、前記緊張用ジャッキおよび前記緊張用定着具を用いて前記PC鋼材を緊張する二次緊張ステップと、
前記二次緊張ステップ後に、前記二次緊張により前記PC鋼材と前記固定用定着具とが一体として前記PC鋼材の端部側へ移動されて発生した前記支圧板と前記固定用定着具との間隙であって前記除荷ステップにて発生したセット量を補正するセット量補正ステップとを含む、PC鋼材の緊張定着方法。 - 前記一次緊張ステップにおいて、前記支圧板、前記固定用定着具、前記切替治具、前記圧入用ジャッキ、前記緊張用ジャッキ、前記緊張用定着具、前記PC鋼材の順に、前記緊
張用ジャッキによる緊張力を受けて、
前記二次緊張ステップにおいて、前記支圧板、前記緊張用ジャッキ、前記緊張用定着具、前記PC鋼材の順に、前記緊張用ジャッキによる緊張力を受ける、請求項9に記載のPC鋼材の緊張定着方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021154475A JP7159417B1 (ja) | 2021-09-22 | 2021-09-22 | Pc鋼材の緊張定着装置およびpc鋼材の緊張定着方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021154475A JP7159417B1 (ja) | 2021-09-22 | 2021-09-22 | Pc鋼材の緊張定着装置およびpc鋼材の緊張定着方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP7159417B1 JP7159417B1 (ja) | 2022-10-24 |
JP2023045869A true JP2023045869A (ja) | 2023-04-03 |
Family
ID=83721031
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021154475A Active JP7159417B1 (ja) | 2021-09-22 | 2021-09-22 | Pc鋼材の緊張定着装置およびpc鋼材の緊張定着方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7159417B1 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6051264A (ja) * | 1983-08-30 | 1985-03-22 | 建設基礎エンジニアリング株式会社 | 緊張材の緊張方法および緊張装置 |
JPH0326197Y2 (ja) * | 1985-10-07 | 1991-06-06 | ||
JPS62182365A (ja) * | 1986-02-07 | 1987-08-10 | 大成建設株式会社 | Pc工法におけるストランドの緊張方法およびジヤツキチエア装置 |
JP5779705B1 (ja) * | 2014-10-06 | 2015-09-16 | 極東鋼弦コンクリート振興株式会社 | 定着システムおよびジャッキ |
JP7510167B2 (ja) * | 2019-11-21 | 2024-07-03 | 極東鋼弦コンクリート振興株式会社 | 緊張材の定着方法、緊張材の緊張力調整方法及びジャッキ装置 |
-
2021
- 2021-09-22 JP JP2021154475A patent/JP7159417B1/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7159417B1 (ja) | 2022-10-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7159417B1 (ja) | Pc鋼材の緊張定着装置およびpc鋼材の緊張定着方法 | |
JP4413765B2 (ja) | プレテンホロー桁横締めpc鋼材の仮止め定着装置と定着方法 | |
JP7355644B2 (ja) | Pc鋼材の緊張力調整方法 | |
JP2005282272A (ja) | 合成桁の床版打替工法および床版間の軸力伝達装置 | |
JP6444912B2 (ja) | 鋼構造物の補強・補修構造および方法 | |
JP2016075076A (ja) | 定着システムおよびジャッキ | |
KR101783468B1 (ko) | 탄소판을 이용한 긴장 및 탈부착이 가능한 가설교량용 긴장장치 | |
KR102378877B1 (ko) | 분절 ps 콘크리트 거더와 이의 접합 방법 및 이를 이용한 교량의 급속 시공 방법 | |
JP2005221275A (ja) | 供試体拘束装置 | |
JP2005325518A (ja) | プレストレス導入ユニットおよびプレストレス導入方法 | |
JP6131292B2 (ja) | Pc鋼材のセット量補正治具およびその補正治具を使用した補正方法 | |
KR20030077987A (ko) | 프리스트레스가 도입된 세그먼트부재에 의해 구축되는강판빔 및 그 시공방법 | |
KR20040027293A (ko) | 긴장재를 이용한 구조물의 보강구조와 방법 및 그에이용되는 긴장재 정착장치와 반력대 장치 | |
JP7217673B2 (ja) | コンクリート床版、コンクリート床版の形成方法及びコンクリート床版の補修方法 | |
JP2012237144A (ja) | コンクリート部材の補強方法 | |
JP2001349001A (ja) | Pc鋼線の接続具 | |
KR200268160Y1 (ko) | 콘크리트 구조물 보강용 외부강선 정착장치 | |
JP2020200730A (ja) | コンクリート床版の補修方法 | |
JPH09221915A (ja) | プレストレス導入ユニット | |
KR200242364Y1 (ko) | 교량의 피이에스시빔 텐션장치 | |
JP2021063378A (ja) | コンクリート床版及びコンクリート床版の形成方法 | |
KR100503698B1 (ko) | 프리스트레스트 콘크리트 보의 연속화공법 | |
JP2002349012A (ja) | 施工時期の異なるコンクリート部材同士を一体化してなるpc構造とその施工方法 | |
JP7246292B2 (ja) | コンクリート床版及びコンクリート床版の形成方法 | |
JP7226776B2 (ja) | Pc鋼材に対するメス部材及びオス部材の固定方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220601 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20220601 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220712 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220909 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221004 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221012 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7159417 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |