JP2023044923A - 包装箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】包装箱本体と、この包装箱本体に接着された接着シートとから成る包装箱であって、開封した後手を離しても十分に広い開口を維持できる包装箱を提供すること。【解決手段】包装箱本体10が天面板11と正面板12とを有し、これら天面板と正面板とに跨って開口する開口領域10αが設けられており、この開口領域が天面板の全切り線10aと破断予定線10bとで囲まれて構成されており、破断予定線が、全切り線の一方の端部又はその近傍から出発し、前記境界線を越えて正面板に延び、次に再度境界線を越えて前記天面板に延びて、前記全切り線の他方の端部又はその近傍に至るものであり、一方、前記接着シート20が前記開口領域を囲んで接着されていると共に、前記全切り線に重なる位置から前記開口領域に向けて、包装箱本体から自由な非接着領域を有しており、この非接着領域の幅を5mm以上で、その長さを前記全切り線の長さ以上とする。【選択図】図1
Description
本発明は、包装箱本体と、この包装箱本体に接着された接着シートとから成る包装箱であって、開封と封止とを繰り返すことができる包装箱に関する。
例えば紙製の包装箱本体(紙箱本体)の天面板と正面板とに跨って開口する開口領域を設け、この開口領域を囲んで包装箱本体の外面に接着シートを接着させた包装箱(紙箱)は公知であり、例えば、特許文献1に記載されている。
この紙箱においては、前記接着シートとしてプラスチックシートの上に粘着剤層を塗布形成したシートを使用して、その粘着剤層によって紙箱本体の外面に接着している。前述のように開口領域は紙箱本体の天面板と正面板とに跨って開口するように構成されており、接着シートはこの開口領域を囲んで接着されているから、この接着シートも紙箱本体の天面板と正面板とに跨って接着されている。そして、接着シートの正面板側の先端を摘まんで引き上げると、接着シートは開口領域の外側の領域では紙箱本体から剥離し、開口領域を接着したまま引き上げられ、開口領域の天面板側の端縁を回動中心として回動するように開口する。このとき、前記端縁の位置では、紙箱本体と接着シートとは一体のもののように折り曲げられる。
なお、前述の粘着剤層は、紙箱本体から剥離した後、再度接着できる粘着剤を使用しているから、この包装箱は開封と再封とを何度も繰り返すことができる。しかも、開封した際にも、紙箱本体と接着シートとは前記開口領域の天面板側端縁で位置固定されているから、その再封に際して位置ずれを生じることもない。
ところで、前述のように接着シートはプラスチックシート上に粘着剤層を形成して構成されており、プラスチックシートは比較的弾性が大きいため、これを折り曲げると、元の平坦な状態に戻ろうとする力が働く。また、紙箱本体を構成する紙も繊維質であるため、これを折り曲げると、元の平坦な状態に戻ろうとする力が働く。そして、接着シートを回動して開封したときには、これらプラスチックシートと紙とが重なった状態のまま、回動中心となる開口領域の天面板側の端縁で折り曲げられているから、その後、先端を摘まんでいた手を離すと、開口領域の天面板側端縁で折り曲げられた接着シートと紙とは元の状態に戻ろうとして、開口を塞ぐように戻るのである。そして、このため、十分広く開口させることが困難であった。
そこで、本発明は、包装箱本体と、この包装箱本体に接着された接着シートとから成る包装箱であって、開封した後手を離しても十分に広い開口を維持できる包装箱を提供することを目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、包装箱本体と、この包装箱本体に接着された接着シートとから成る包装箱において、
包装箱本体が天面板とこれに隣接する正面板とを有し、これら天面板と正面板とに跨って開口する開口領域が設けられており、
この開口領域が包装箱本体を貫通する全切り線と破断予定線とで囲まれて構成されており、
前記全切り線が前記天面板に設けられており、しかも、この全切り線が前記天面板と正面板との間の境界線に平行に延びており、
一方、前記接着シートが前記開口領域を囲んで包装箱本体の外面に接着されていると共に、前記全切り線に重なる位置から前記開口領域に向けて、包装箱本体から自由な非接着領域を有しており、この非接着領域の幅が5mm以上で、その長さが前記全切り線の長さ以上であることを有することを特徴とする包装箱である。
包装箱本体が天面板とこれに隣接する正面板とを有し、これら天面板と正面板とに跨って開口する開口領域が設けられており、
この開口領域が包装箱本体を貫通する全切り線と破断予定線とで囲まれて構成されており、
前記全切り線が前記天面板に設けられており、しかも、この全切り線が前記天面板と正面板との間の境界線に平行に延びており、
一方、前記接着シートが前記開口領域を囲んで包装箱本体の外面に接着されていると共に、前記全切り線に重なる位置から前記開口領域に向けて、包装箱本体から自由な非接着領域を有しており、この非接着領域の幅が5mm以上で、その長さが前記全切り線の長さ以上であることを有することを特徴とする包装箱である。
次に、請求項2に記載の発明は、前記破断予定線が、前記全切り線の一方の端部又はその近傍から出発し、前記境界線を越えて正面板に延び、次に再度境界線を越えて前記天面板に延びて、前記全切り線の他方の端部又はその近傍に至るものであることを特徴とする請求項1に記載の包装箱である。
次に、請求項3に記載の発明は、前記接着シートが再接着可能な粘着剤層を有しており、この粘着剤層によって、前記包装箱本体の外面に接着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装箱である。
次に、請求項4に記載の発明は、前記接着シートがその層構成中にプラスチックシートを含んでいることを特徴とする1~3のいずれかに記載の包装箱である。
次に、請求項5に記載の発明は、前記包装箱本体がその層構成中に紙とプラスチックフィルムとを含んでおり、このプラスチックフィルムが前記紙の内面側に配置されていることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の包装箱である。
次に、請求項6に記載の発明は、前記接着シートが、その正面板側の先端に、前記包装箱本体に接着されていない摘み片を有することを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の包装箱である。
本発明に係る包装箱本体には、天面板と正面板とに跨って開口する開口領域が設けられ、この開口領域が全切り線と破断予定線とで囲まれて構成されており、これら全切り線と破断予定線のうち、全切り線が天面板に設けられており、しかも、この全切り線が天面板と正面板との間の境界線に平行に延びているから、従来の包装箱と同様に、前記破断予定線で包装箱本体を破断して、前記全切り線を回動中心として回動することによって開口することができる。
そして、開口領域を囲んで接着シートが接着されているから、この接着シートの正面板側の先端を摘まんで引き上げることにより、破断予定線で包装箱本体を破断し、しかも、破断予定線の外側(すなわち開口領域の外側)の位置では接着シートが紙箱本体から剥離し、破断予定線の内側(すなわち開口領域)では接着シートが開口領域を接着したまま引き上げられて、前記全切り線を回動中心として回動するように開口する。
このとき、包装箱本体は全切り線の位置で急峻に折り曲げられるが、この全切り線は包装箱本体を貫通しているから、この包装箱本体では元の状態に戻ろうとする力が緩和される。また、接着シートは、前記全切り線に重なる位置から前記開口領域に向けて包装箱本体から自由な非接着領域を有しているから、前記全切り線に重なる位置では緩やかに折り曲げられるに過ぎず、元の状態に戻ろうとする力が緩和される。
このように、接着シートの正面板側の先端を摘まんで引き上げることにより開口したとき、包装箱本体と接着シートのいずれについても、元の状態に戻ろうとする力が緩和されるから、その後手を離しても十分に広い開口を維持できるのである。
(第1の実施形態)
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の第1の実施形態に係る包装箱の説明用斜視図であり、図2はその包装箱本体の説明用斜視図、図3はその接着シートの説明用展開図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の第1の実施形態に係る包装箱の説明用斜視図であり、図2はその包装箱本体の説明用斜視図、図3はその接着シートの説明用展開図である。
図1から分かるように、この包装箱Aは包装箱本体A10と接着シートA20とで構成されており、接着シートA20は包装箱本体A10の外面に接着されている。
包装箱本体A10は、図1及び図2に示すように、直方体形状を有している。符号A11は天面板を示し、符号A12は正面板を示している。これら天面板A11と正面板A12とは、これらの間の境界線A112を介して隣接している。なお、符号A13は包装箱本体A10の側面板を表している。
そして、天面板A11には、前記境界線A112に平行に延びる全切り線A10aが設けられている。この全切り線A10aは、包装箱Aを開封した際に、後述する開口領域A10αの回動中心となる線で、包装箱本体A10を貫通した切込み線で構成されている。そして、このため、包装箱本体A10を構成する繊維をこの全切り線A10aで切断している。
そして、この包装箱本体10には、全切り線A10aの両端部のうち一方の端部又はその近傍から出発して他方の端部又はその近傍に至る破断予定線A10bが設けられている。破断予定線A10bは7つの部分で構成されている。
まず、第1の部分A10b1は、前記全切り線A10aの一方の端部又はその近傍から出発して天面板A11内を延び、前記境界線A112に達する部分である。この第1の部分A10b1は前記境界線A112に垂直な方向に延びて、この境界線A112に達する。なお、この例では、第1の部分A10b1は全切り線A10aの一方の端部を出発点と
しているが、第1の部分A10b1の出発点は全切り線A10aの端部の近傍であっても構わない。もっとも、全切り線A10aを回動中心として回動させたとき、この全切り線A10aの端部と第1の部分A10b1の出発点との間の線が、前記回動に伴って容易に折り曲げられることが望ましい。
しているが、第1の部分A10b1の出発点は全切り線A10aの端部の近傍であっても構わない。もっとも、全切り線A10aを回動中心として回動させたとき、この全切り線A10aの端部と第1の部分A10b1の出発点との間の線が、前記回動に伴って容易に折り曲げられることが望ましい。
次に、第2の部分A10b2は、前記第1の部分A10b1に連続して、正面板A12内を延びる部分である。この第2の部分A10b2も前記境界線A112に垂直な方向に延びている。
次に、第3の部分A10b3は、第2の部分A10b2に連続して、正面板A12内を斜めに延びる部分である。
また、第4の部分A10b4は、第3の部分A10b3に連続して、正面板A12内を延びる部分で、この第4の部分A10b4は前記境界線A112に平行に延びている。
次に、第5の部分A10b5は、第4の部分A10b4に連続して、正面板A12内を斜めに延びる部分である。図から分かるように、第4の部分A10b4の垂直二等分線を対称軸として、第3の部分A10b3と線対称に構成されている。
次に、第6の部分A10b6は、第5の部分A10b5に連続して、正面板A12内を延びる部分である。この第6の部分A10b6は前記境界線A112に垂直な方向に延びており、第4の部分A10b4の垂直二等分線を対称軸として、第3の部分A10b3と線対称に構成されている。
最後に、第7の部分A10b7は、第6の部分A10b6に連続して天面板A11内を延び、全切り線A10aの他方の端部又はその近傍を終点として、この終点に達する部分である。この第7の部分A10b7も、第1の部分A10b1と同様に、前記境界線A112に垂直な方向に延びて前記終点に到達する。第4の部分A10b4の垂直二等分線を対称軸とすると、この第7の部分A10b7は第1の部分A10b1と線対称に構成されている。もちろん、その終点は全切り線A10aの端部に限られず、その近傍であってもよい。この場合でも、全切り線A10aを回動中心として回動させたとき、この全切り線A10aの端部と第7の部分A10b7の終点との間の線が、前記回動に伴って容易に折り曲げられることが望ましい。
なお、破断予定線A10bは、例えば、ミシン目線やハーフカット線で構成することが可能である。
以上の説明から分かるように、第1の部分A10b1~第7の部分A10b7から成る破断予定線A10bと全切り線A10aとは、その両者で閉曲線を構成している。そして、この閉曲線で囲まれた部分は開口領域A10αを構成しており、破断予定線A10bで包装箱本体A10を破断すると、全切り線A10aを回動中心として開口領域A10αを回動させることにより、ここを開口することができる。このように開口領域A10αを回動させると、全切り線A10aの位置で包装箱本体A10が折り曲げられるが、前述のように包装箱本体A10を構成する繊維は全切り線A10aで切断されているため、この包装箱本体では元の状態に戻ろうとする力が緩和されている。
次に、この包装箱本体A10の材質としては、その層構成中に紙を含むものを好ましく適用することができる。紙基材の内面側に防湿性のプラスチックフィルムを配置した層構成を有する場合には、密閉性を要する内容物を収容することができる。例えば、菓子である。また、紙基材の内面側に水蒸気バリア性のフィルムを配置した場合には、菓子などの
ほか、ウェットティッシュ等を収容することもできる。水蒸気バリア性のフィルムとしては、例えば、金属蒸着膜や酸化アルミニウムなどの無機酸化物の蒸着膜を有する蒸着フィルムが例示できる。また、ポリ塩化ビニリデンフィルムやこのポリ塩化ビニリデンを塗布したフィルムであってもよい。さらに、その層構成中にアルミニウム箔などの金属箔を有するものを使用することも可能である。
ほか、ウェットティッシュ等を収容することもできる。水蒸気バリア性のフィルムとしては、例えば、金属蒸着膜や酸化アルミニウムなどの無機酸化物の蒸着膜を有する蒸着フィルムが例示できる。また、ポリ塩化ビニリデンフィルムやこのポリ塩化ビニリデンを塗布したフィルムであってもよい。さらに、その層構成中にアルミニウム箔などの金属箔を有するものを使用することも可能である。
次に、接着シートA20は、その基材(接着シート基材)の一方の面に粘着剤層を設けたものを使用できる。接着シート基材は任意のシートでよいが、その層構成中にプラスチックシートを含むものが好ましい。このように層構成中にプラスチックシートを含む接着シートA20は比較的弾性が大きいが、それにも拘わらず、開口の後、手を離して接着シートA20を自由な状態に置いたときでも、元の状態に戻ろうとする力が緩和され、十分に広い開口を維持できるのである。
また、粘着剤層は、包装箱本体A10の外面に接着でき、また、接着した接着シートA20を剥離した後にも、包装箱本体A10の外面に再接着できる粘着剤を好ましく適用できる。このように剥離と接着とを繰り返す粘着剤を使用することにより、包装箱Aの開封と密封とを何度も繰り返すことが可能となる。
ところで、この接着シートA20には、粘着剤層を形成していない非接着領域が2か所に設けられている。
図1及び図3において、ハッチングを施した部分は、粘着剤層を塗付形成した接着領域21を示しており、接着シートA20が包装箱本体A10の外面に接着した状態では、この接着領域21は前記開口領域A10αの全部を取り囲んでいる。これに対し、ハッチングを施していない部分は、粘着剤層を形成していない2か所の非接着領域A22,A23を示している。
まず、第1の非接着領域A22は、前記全切り線A10aに重なる位置から前記開口領域A10αに向けて一定の幅で線状に設けられた領域である。この領域A22は、前記全切り線10aを回動中心として、包装箱本体A10の開口領域A10α及び接着シートA20を回動させたとき、図4に示すように、接着シートA20を緩やかに折り曲げて、元の状態に戻ろうとする力を緩和する役割を果たしている。
前述のようにこの第1の非接着領域A22は、全切り線A10aに重なる位置から前記開口領域A10αに向けて一定の幅で設けられている必要があるが、この非接着領域A22は、全切り線A10aから前記開口領域A10αの反対側に位置する領域まで広がっていてもよい。図1に示すように、この例では非接着領域A22は全切り線A10aを挟んでその両側に広がっている。なお、その幅は5mm以上あることが必要であり、長さは前記全切り線A10aの長さ以上であることを必要とする。第1の非接着領域A22の幅がこれより狭かったり、長さが短かかった場合には、全切り線A10aの位置で折り曲げて開口したとき、接着シートA20には元の状態に戻ろうという力が働き、全切り線A10aで包装箱本体A10を構成する繊維が切断されている場合でも、手を離すと、接着シートA20と開口領域10αとが戻って開口を塞ぐ場合がある。一方、幅が5mm以上で、長さが全切り線A10aの長さ以上の場合には、全切り線A10aで折り曲げて開口したとき、接着シートA20に働く前記力が小さく、このため、十分広い開口状態を維持することができる。
次に、第2の非接着領域A23は接着シートA20の先端である。包装箱本体A10の外面に接着した状態では、この非接着領域A23は正面板A12側の先端に位置しており、このため、この非接着領域23は、包装箱Aを開口する際の摘み片として利用することができる。
この接着シートA20は、図1に示すような位置関係で包装箱本体A10の外面に接着されている。すなわち、まず、第1の非接着領域A22は、その端縁が全切り線A10aに重なるように配置する。あるいは、図1に示すように、非接着領域A22が全切り線A10aを挟んでその両側に広がるような位置関係で配置してもよい。また、接着領域A21は、破断予定線A10bのすべてに重なり、また、開口領域A10αの全部を取り囲むように配置する。そして、摘み片A23は、接着シートA20を構成する領域であって、包装箱本体A10の正面板12に接着された領域のうち、天面板から最も遠い先端、すなわち、下方先端に配置する。
次に、この包装箱Aは、図4に示すように開口することができる。すなわち、摘み片A23を摘まんで引き上げると、接着シートA20は開口領域A10αの外側の領域では紙箱本体から剥離し、開口領域A10αを接着したまま引き上げられ、全切り線A10aを回動中心として回動するように開口する。
そして、再封するには、引き上げられた接着シートA20を回動させて、その開口を塞ぎ、開口領域A10αの周囲で接着シートA20を包装箱本体A10の外面に接着すればよい。
なお、この開封と再封とは何度も繰り返して行うことができる。
(第2の実施形態)
次に、図5は本発明の第2の実施形態に係る包装箱の説明用斜視図であり、図6はその包装箱本体の説明用斜視図である。なお、接着シートの展開図は、各部位の寸法を除き、第1の実施形態に係る接着シートA20の展開図と同様であるから、その図示を省略する。
次に、図5は本発明の第2の実施形態に係る包装箱の説明用斜視図であり、図6はその包装箱本体の説明用斜視図である。なお、接着シートの展開図は、各部位の寸法を除き、第1の実施形態に係る接着シートA20の展開図と同様であるから、その図示を省略する。
この第2の実施形態に係る包装箱Bは、包装箱本体B10の破断予定線B10bが正面板B12に到達せず、天面板B11の内部にとどまっている。すなわち、破断予定線B10bは5つの部分で構成されている。その他の点では第1の実施形態に係る包装箱1と同様である。
第1の部分B10b1は、全切り線B10aの一方の端部又はその近傍から出発して、天面板B11内を、天面板B11と正面板B12との境界線に向かって延びる部分である。もっとも、第1の部分B10b1は前記境界線に到達することがない。次に、第2の部分B10b2は前記第1の部分B10b1に連続して延びる部分である。この第2の部分B10b2は、前記第1の部分B10b1と第3の部分B10b3とを接続する役割を有している。そして、第3の部分B10b3は第2の部分B10b2に連続して、前記全切り線B10aに平行に延びる部分である。また、第4の部分B10b4及び第5の部分B10b5は第2の部分B10b2及び第1の部分B10b1と線対称に配置されており、第5の部分B10b5は全切り線B10aの他方の端部又はその近傍を終点としている。
なお、念のために説明すると、第2の実施形態に係る接着シートB20には、粘着剤層を形成していない非接着領域が2か所に設けられており、そのうち第1の非接着領域B22は、全切り線B10aに重なる位置から開口領域B10αに向けて、幅5mm以上で、線状に設けられた領域である。また、第2の非接着領域B23は包装箱Bを開口する際の摘み片を構成している。
次に、実験例によって本発明を説明する。
(第1の実験群)
これらの例で使用した包装箱は、図1~4に示す第1の実施形態に係る包装箱Aである。そして、箱本体A10の層構成は、その外面側から、厚さ30μmのポリエチレン樹脂層、厚さ12μmのポリエステルフィルムを蒸着基材とする蒸着フィルム、厚さ30μmのポリエチレン樹脂層、坪量310g/m2の耐水紙、厚さ30μmのポリエチレン樹脂層である。この包装箱本体A10の各部の寸法を図8(a)に示す。
これらの例で使用した包装箱は、図1~4に示す第1の実施形態に係る包装箱Aである。そして、箱本体A10の層構成は、その外面側から、厚さ30μmのポリエチレン樹脂層、厚さ12μmのポリエステルフィルムを蒸着基材とする蒸着フィルム、厚さ30μmのポリエチレン樹脂層、坪量310g/m2の耐水紙、厚さ30μmのポリエチレン樹脂層である。この包装箱本体A10の各部の寸法を図8(a)に示す。
また、これらの例で使用した接着シートA20の層構成は、ポリ塩化ビニリデンを塗付した厚さ20μmのポリプロピレンフィルム、接着剤、厚さ50μmの延伸ポリプロピレンフィルム、アクリル系粘着剤層である。この接着シートA20の各部の寸法を図8(b)に示す。なお、第1の非接着領域A22の幅と長さは各例によって異なるから、後述する表1に示す。
これら包装箱本体A10と接着シートA20とを使用して、図1に示す包装箱Aを製造し、接着シートA20先端の摘み片A23を摘まんで開口した。そして、手を離して接着シートA20及び開口領域A10αを自由な状態として、これが戻ったときの開口角度θを測定した(図9参照)。
第1の非接着領域A22の幅と長さを変えてこの実験を繰り返した結果を表1に示す。
(第2の実験群)
これらの例で使用した包装箱は、図5~7に示す第2の実施形態に係る包装箱Bである。
これらの例で使用した包装箱は、図5~7に示す第2の実施形態に係る包装箱Bである。
なお、箱本体B10及び接着シートB20の材質は、第1の実験群で使用した箱本体A10及び接着シートA20と同一である。
これら包装箱本体B10と接着シートB20とを使用して、図5に示す包装箱Bを製造した。包装箱本体B10の各部の寸法を図10(a)に示す。また、接着シートB20の各部の寸法を図10(b)に示す。
そして、接着シートB20先端の摘み片B23を摘まんで包装箱Bを開口した。そして、手を離して接着シートB20及び開口領域B10αを自由な状態として、これが戻ったときの開口角度θを測定した(図11参照)。
第1の非接着領域B22の幅と長さを変えてこの実験を繰り返した結果を表2に示す。
A:包装箱
A10:包装箱本体
A11:天面板 A12:正面板 A13:側面板
A10a:全切り線
A10b:破断予定線 A10b1:破断予定線の第1の部分 A10b2:破断予定線の第2の部分 A10b3:破断予定線の第3の部分 A10b4:破断予定線の第4の部分 A10b5:破断予定線の第5の部分 A10b6:破断予定線の第6の部分 A10b7:破断予定線の第7の部分
A10α:開口領域
A20:接着シート
A21:接着領域
A22:非接着領域
A23:摘み片
B:包装箱
B10:包装箱本体
B11:天面板 B12:正面板 B13:側面板
B10a:全切り線
B10b:破断予定線 B10b1:破断予定線の第1の部分 B10b2:破断予定線の第2の部分 B10b3:破断予定線の第3の部分 B10b4:破断予定線の第4の部分 B10b5:破断予定線の第5の部分
B10α:開口領域
B20:接着シート
B21:接着領域
B22:非接着領域
B23:摘み片
A10:包装箱本体
A11:天面板 A12:正面板 A13:側面板
A10a:全切り線
A10b:破断予定線 A10b1:破断予定線の第1の部分 A10b2:破断予定線の第2の部分 A10b3:破断予定線の第3の部分 A10b4:破断予定線の第4の部分 A10b5:破断予定線の第5の部分 A10b6:破断予定線の第6の部分 A10b7:破断予定線の第7の部分
A10α:開口領域
A20:接着シート
A21:接着領域
A22:非接着領域
A23:摘み片
B:包装箱
B10:包装箱本体
B11:天面板 B12:正面板 B13:側面板
B10a:全切り線
B10b:破断予定線 B10b1:破断予定線の第1の部分 B10b2:破断予定線の第2の部分 B10b3:破断予定線の第3の部分 B10b4:破断予定線の第4の部分 B10b5:破断予定線の第5の部分
B10α:開口領域
B20:接着シート
B21:接着領域
B22:非接着領域
B23:摘み片
Claims (6)
- 包装箱本体と、この包装箱本体に接着された接着シートとから成る包装箱において、
包装箱本体が天面板とこれに隣接する正面板とを有し、これら天面板と正面板とに跨って開口する開口領域が設けられており、
この開口領域が包装箱本体を貫通する全切り線と破断予定線とで囲まれて構成されており、
前記全切り線が前記天面板に設けられており、しかも、この全切り線が前記天面板と正面板との間の境界線に平行に延びており、
一方、前記接着シートが前記開口領域を囲んで包装箱本体の外面に接着されていると共に、前記全切り線に重なる位置から前記開口領域に向けて、包装箱本体から自由な非接着領域を有しており、この非接着領域の幅が5mm以上で、その長さが前記全切り線の長さ以上であることを有することを特徴とする包装箱。 - 前記破断予定線が、前記全切り線の一方の端部又はその近傍から出発し、前記境界線を越えて正面板に延び、次に再度境界線を越えて前記天面板に延びて、前記全切り線の他方の端部又はその近傍に至るものであることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
- 前記接着シートが再接着可能な粘着剤層を有しており、この粘着剤層によって、前記包装箱本体の外面に接着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装箱。
- 前記接着シートがその層構成中にプラスチックシートを含んでいることを特徴とする1~3のいずれかに記載の包装箱。
- 前記包装箱本体がその層構成中に紙とプラスチックフィルムとを含んでおり、このプラスチックフィルムが前記紙の内面側に配置されていることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の包装箱。
- 前記接着シートが、その正面板側の先端に、前記包装箱本体に接着されていない摘み片を有することを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の包装箱。
Priority Applications (1)
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JP2021153042A JP2023044923A (ja) | 2021-09-21 | 2021-09-21 | 包装箱 |
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2021
- 2021-09-21 JP JP2021153042A patent/JP2023044923A/ja active Pending
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