JP2023021631A - 包装箱 - Google Patents

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裕貴 中田
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Abstract

【課題】包装箱本体と、この包装箱本体に接着された接着シートとから成る包装箱であって、開封した後手を離しても十分に広い開口を維持できる包装箱を提供すること。【解決手段】包装箱本体10が天面板11と正面板12とを有し、これら天面板と正面板とに跨って開口する開口領域10αが設けられており、この開口領域が天面板の折り曲げ予定線10aと破断予定線10bとで囲まれて構成されており、破断予定線が、折り曲げ予定線の一方の端部又はその近傍から出発し、前記境界線を越えて正面板に延び、次に再度境界線を越えて前記天面板に延びて、前記折り曲げ予定線の他方の端部又はその近傍に至るものであり、一方、前記接着シート20が前記開口領域を囲んで接着されていると共に、前記折り曲げ予定線に重なる位置に切り抜き部を有しており、この切り抜き部の幅が3mm以上である。【選択図】図1

Description

本発明は、包装箱本体と、この包装箱本体に接着された接着シートとから成る包装箱であって、開封と封止とを繰り返すことができる包装箱に関する。
例えば紙製の包装箱本体(紙箱本体)の天面板と正面板とに跨って開口する開口領域を設け、この開口領域を囲んで包装箱本体の外面に接着シートを接着させた包装箱(紙箱)は公知であり、例えば、特許文献1に記載されている。
この紙箱においては、前記接着シートとしてプラスチックシートの上に粘着剤層を塗布形成したシートを使用して、その粘着剤層によって紙箱本体の外面に接着している。前述のように開口領域は紙箱本体の天面板と正面板とに跨って開口するように構成されており、接着シートはこの開口領域を囲んで接着されているから、この接着シートも紙箱本体の天面板と正面板とに跨って接着されている。そして、接着シートの正面板側の先端を摘まんで引き上げると、接着シートは開口領域の外側の領域では紙箱本体から剥離し、開口領域を接着したまま引き上げられ、開口領域の天面板側の端縁を回動中心として回動するように開口する。このとき、前記端縁の位置では、紙箱本体と接着シートとは一体のもののように折り曲げられる。
なお、前述の粘着剤層は、紙箱本体から剥離した後、再度接着できる粘着剤を使用しているから、この包装箱は開封と再封とを何度も繰り返すことができる。しかも、開封した際にも、紙箱本体と接着シートとは前記開口領域の天面板側端縁で位置固定されているから、その再封に際して位置ずれを生じることもない。
特許第3928998号公報
ところで、前述のように接着シートはプラスチックシート上に粘着剤層を形成して構成されており、プラスチックシートは比較的弾性が大きいため、これを折り曲げると、元の平坦な状態に戻ろうとする力が働く。また、紙箱本体を構成する紙も繊維質であるため、これを折り曲げると、元の平坦な状態に戻ろうとする力が働く。そして、接着シートを回動して開封したときには、これらプラスチックシートと紙とが重なった状態のまま、回動中心となる開口領域の天面板側の端縁で折り曲げられているから、その後、先端を摘まんでいた手を離すと、開口領域の天面板側端縁で折り曲げられた接着シートと紙とは元の状態に戻ろうとして、開口を塞ぐように戻るのである。そして、このため、十分広く開口させることが困難であった。
そこで、本発明は、包装箱本体と、この包装箱本体に接着された接着シートとから成る包装箱であって、開封した後、手を離しても十分に広い開口を維持できる包装箱を提供することを目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、包装箱本体と、この包装箱本体に接着された接着シートとから成る包装箱において、
包装箱本体が天面板とこれに隣接する正面板とを有し、これら天面板と正面板とに跨って開口する開口領域が設けられており、
この開口領域が折り曲げ予定線と破断予定線とで囲まれて構成されており、
前記折り曲げ予定線が前記天面板に設けられており、しかも、この折り曲げ予定線が前記天面板と正面板との間の境界線に平行に延びており、
破断予定線が、この折り曲げ予定線の一方の端部又はその近傍から出発し、前記境界線を越えて正面板に延び、次に再度境界線を越えて前記天面板に延びて、前記折り曲げ予定線の他方の端部又はその近傍に至るものであり、
一方、前記接着シートが前記開口領域を囲んで包装箱本体の外面に接着されていると共に、前記折り曲げ予定線に重なる位置に切り抜き部を有しており、この切り抜き部の幅が3mm以上であることを有することを特徴とする包装箱である。
次に、請求項2に記載の発明は、前記接着シートが再接着可能な粘着剤層を有しており、この粘着剤層によって、前記包装箱本体の外面に接着されていることを特徴とする請求項1に記載の包装箱である。
次に、請求項3に記載の発明は、前記接着シートがその層構成中にプラスチックシートを含んでいることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装箱である。
次に、請求項4に記載の発明は、前記包装箱本体がその層構成中に紙とプラスチックフィルムとを含んでおり、このプラスチックフィルムが前記紙の内面側に配置されていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の包装箱である。
次に、請求項5に記載の発明は、前記接着シートが、その正面板側の先端に、前記包装箱本体に接着されていない摘み片を有することを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の包装箱である。
本発明に係る包装箱本体には、天面板と正面板とに跨って開口する開口領域が設けられ、この開口領域が折り曲げ予定線と破断予定線とで囲まれて構成されており、これら折り曲げ予定線と破断予定線のうち、折り曲げ予定線が天面板に設けられており、しかも、この折り曲げ予定線が天面板と正面板との間の境界線に平行に延びているため、従来の包装箱と同様に、前記破断予定線で包装箱本体を破断して、前記折り曲げ予定線を回動中心として回動することによって開口することができる。
そして、開口領域を囲んで接着シートが接着されているため、この接着シートの正面板側の先端を摘まんで引き上げることにより、破断予定線で包装箱本体を破断し、しかも、破断予定線の外側(すなわち開口領域の外側)の位置では接着シートが紙箱本体から剥離し、破断予定線の内側(すなわち開口領域)では接着シートが開口領域を接着したまま引き上げられて、前記折り曲げ予定線を回動中心として回動するように開口する。
そして、本発明に係る接着シートは、前記折り曲げ予定線に重なる位置に幅3mm以上の切り抜き部を有しているから、開口の際にはこの折り曲げ予定線の位置で包装箱本体が急峻に折り曲げられるが、接着シートでは元の状態に戻ろうとする力が緩和され、このため、その後手を離しても十分に広い開口を維持できるのである。
図1は本発明の包装箱の具体例の説明用斜視図である。 図2は本発明の包装箱本体の具体例の説明用斜視図である。 図3は本発明の接着シートの具体例の説明用展開図である。 図4は本発明の包装箱の具体例に係り、その開口状態を示す説明用斜視図である。 図5は本発明の包装箱の第2の具体例に係り、図5(a)はその説明用斜視図、図5(b)は接着シートの説明用展開図である。 図6は実施例に係り、図6(a)は包装箱本体の説明用斜視図、図6(b)は接着シートの説明用展開図である。 図7は実施例に係る包装箱の開封状態を示す説明用正面図である。
以下、添付図面を参照して、本開示の具体例を説明する。図1は本発明の包装箱の具体例の説明用斜視図であり、図2はその包装箱本体の説明用斜視図、図3はその接着シートの説明用展開図である。
図1から分かるように、この包装箱Aは包装箱本体10と接着シート20とで構成されており、接着シート20は包装箱本体10の外面に接着されている。
包装箱本体10は、図1及び図2に示すように、直方体形状を有している。符号11は天面板を示し、符号12は正面板を示している。これら天面板11と正面板12とは、これらの間の境界線112を介して隣接している。なお、符号13は包装箱本体10の側面板を表している。
そして、天面板11には、前記境界線112に平行に延びる折り曲げ予定線10aが設けられている。この折り曲げ予定線10aは、包装箱Aを開封した際に、後述する開口領域10αの回動中心となる線である。
そして、この包装箱本体10には、折り曲げ予定線10aの両端部のうち一方の端部又はその近傍から出発して他方の端部又はその近傍に至る破断予定線10bが設けられている。破断予定線10bは7つの部分で構成されている。
まず、第1の部分10bは、前記折り曲げ予定線10aの一方の端部又はその近傍から出発して天面板11内を延び、前記境界線112に達する部分である。この第1の部分10bは前記境界線112に垂直な方向に延びて、この境界線112に達する。なお、この例では、第1の部分10bは折り曲げ予定線10aの一方の端部を出発点としているが、第1の部分10bの出発点は折り曲げ予定線10aの端部の近傍であっても構わない。もっとも、折り曲げ予定線10aを回動中心として回動させたとき、この折り曲げ予定線10aの端部と第1の部分10bの出発点との間の線が、前記回動に伴って容易に折り曲げられることが望ましい。
次に、第2の部分10bは、前記第1の部分10bに連続して、正面板12内を延びる部分である。この第2の部分10bも前記境界線112に垂直な方向に延びている。
次に、第3の部分10bは、第2の部分10bに連続して、正面板12内を斜めに延びる部分である。
また、第4の部分10bは、第3の部分10bに連続して、正面板12内を延びる部分で、この第4の部分10bは前記境界線112に平行に延びている。
次に、第5の部分10bは、第4の部分10bに連続して、正面板12内を斜めに延びる部分である。図から分かるように、第4の部分10bの垂直二等分線を対称軸と
して、第3の部分10bと線対称に構成されている。
次に、第6の部分10bは、第5の部分10bに連続して、正面板12内を延びる部分である。この第6の部分10bは前記境界線112に垂直な方向に延びており、第4の部分10bの垂直二等分線を対称軸として、第3の部分10bと線対称に構成されている。
最後に、第7の部分10bは、第6の部分10bに連続して天面板11内を延び、折り曲げ予定線10aの他方の端部又はその近傍を終点として、この終点に達する部分である。この第7の部分10bも、第1の部分10bと同様に、前記境界線112に垂直な方向に延びて前記終点に到達する。第4の部分10bの垂直二等分線を対称軸とすると、この第7の部分10bは第1の部分10bと線対称に構成されている。もちろん、その終点は折り曲げ予定線10aの端部に限られず、その近傍であってもよい。この場合でも、折り曲げ予定線10aを回動中心として回動させたとき、この折り曲げ予定線10aの端部と第7の部分10bの終点との間の線が、前記回動に伴って容易に折り曲げられることが望ましい。
以上の説明から分かるように、第1の部分10b~第7の部分10bから成る破断予定線10bと折り曲げ予定線10aとは、その両者で閉曲線を構成している。そして、この閉曲線で囲まれた部分は開口領域10αを構成しており、破断予定線10bで包装箱本体10を破断すると、折り曲げ予定線10aを回動中心として開口領域10αを回動させることにより、ここを開口することができる。
これら折り曲げ予定線10aと破断予定線10bのうち、折り曲げ予定線10aは型押し罫線で構成することができる。また、破断予定線10bは、例えば、ミシン目線やハーフカット線で構成することが可能である。
次に、この包装箱本体10の材質としては、その層構成中に紙を含むものを好ましく適用することができる。紙基材の内面側に防湿性のプラスチックフィルムを配置した層構成を有する場合には、密閉性を要する内容物を収容することができる。例えば、菓子である。また、紙基材の内面側に水蒸気バリア性のフィルムを配置した場合には、菓子などのほか、ウェットティッシュ等を収容することもできる。水蒸気バリア性のフィルムとしては、例えば、金属蒸着膜や酸化アルミニウムなどの無機酸化物の蒸着膜を有する蒸着フィルムが例示できる。また、ポリ塩化ビニリデンフィルムやこのポリ塩化ビニリデンを塗布したフィルムであってもよい。さらに、その層構成中にアルミニウム箔などの金属箔を有するものを使用することも可能である。
次に、接着シート20は、その基材(接着シート基材)の一方の面に粘着剤層を設けたものを使用できる。接着シート基材は任意のシートでよいが、その層構成中にプラスチックシートを含むものが好ましい。このように層構成中にプラスチックシートを含む接着シート20は比較的弾性が大きいが、それにも拘わらず、開口の後、手を離して接着シート20を自由な状態に置いたときでも、元の状態に戻ろうとする力が緩和され、十分に広い開口を維持できるのである。
また、粘着剤層は、包装箱本体10の外面に接着でき、また、接着した接着シート20を剥離した後にも、包装箱本体10の外面に再接着できる粘着剤を好ましく適用できる。このように剥離と接着とを繰り返す粘着剤を使用することにより、包装箱Aの開封と密封とを何度も繰り返すことが可能となる。
ところで、この接着シート20には、その一部に切り抜かれた領域と、粘着剤層を形成
していない非接着領域が設けられている。
図1及び図3において、ハッチングを施した部分は、粘着剤層を塗付形成した接着領域21を示している。これに対し、ハッチングを施していない部分は、接着シート20が切り抜かれた領域(切り抜き部)22と、粘着剤層を形成していない非接着領域23を示している。
接着シート20が包装箱本体10の外面に接着した状態では、接着領域21は前記開口領域10αの全部を取り囲んでいる。また、接着領域21は破断予定線10bのすべてに重ねられている。このため、切り抜き部22は折り曲げ予定線の両端を除く中央に配置されている。
このように切り抜き部22は折り曲げ予定線の一部に重なるように配置されているに過ぎないが、この切り抜き部22が設けられているため、接着シート20を引き上げ、折り曲げ予定線で折り曲げて開口したときにも、接着シート20には元の状態に戻ろうという力が緩和され、このため、手を離してこの接着シート20を自由な状態としても、接着シート20が戻って開口を塞ぐことがないのである。
なお、この切り抜き部22は、その幅は3mm以上あることが必要である。その幅がこれより小さいと、折り曲げ予定線10aで折り曲げて開口したとき、接着シート20には元の状態に戻ろうという力が強く働き、手を離すと、接着シート20が戻って開口を塞ぐ場合がある。一方、幅が3mm以上の場合には、折り曲げ予定線10aで折り曲げて開口したとき、接着シート20に働く前記力が小さく、十分広い開口状態を維持することができる。
なお、切り抜き部22の長さは長い方が望ましいが、後述する実施例から分かるように、わずかな長さであっても、切り抜き部22がない場合に比較して広い開口状態を維持することが可能である。望ましくは、折り曲げ予定線10aの長さの70%以上の長さである。
次に、非接着領域23は接着シート20の先端である。包装箱本体10の外面に接着した状態では、この非接着領域23は正面板12側の先端に位置しており、このため、この非接着領域23は、包装箱Aを開口する際の摘み片として利用することができる。
この接着シート20は、図1に示すような位置関係で包装箱本体10の外面に接着されている。すなわち、まず、切り抜き部22は、折り曲げ予定線10aに重なるように配置する。また、接着領域21は、破断予定線10bのすべてに重なり、また、開口領域10αの全部を取り囲むように配置する。そして、摘み片23は、接着シート20を構成する領域であって、包装箱本体10の正面板12に接着された領域のうち、天面板から最も遠い先端、すなわち、下方先端に配置する。
次に、この包装箱Aは、図4に示すように開口することができる。すなわち、摘み片23を摘まんで引き上げると、接着シート20は開口領域10αの外側の領域では紙箱本体から剥離し、開口領域10αを接着したまま引き上げられ、折り曲げ予定線10aを回動中心として回動するように開口する。
そして、再封するには、引き上げられた接着シート20を回動させて、その開口を塞ぎ、開口領域10αの周囲で接着シート20を包装箱本体10の外面に接着すればよい。
なお、この開封と再封とは何度も繰り返して行うことができる。
次に、図5は本発明の包装箱の第2の具体例を示すもので、図5(a)は包装箱Bの説明用斜視図、図5(b)は接着シート20’の説明用展開図である。
この例では、接着シート20’の切り抜き部22’が接着シート20’の端縁に達している。その他は図1~3に示す第1の具体例と同様である。そして、この例でも、第1の具体例と同様に、開封した後、手を離しても十分に広い開口を維持できることは明らかである。
次に、実施例によって本発明を説明する。
これらの例で使用した包装箱本体10の層構成は、その外面側から、厚さ30μmのポリエチレン樹脂層、厚さ12μmのポリエステルフィルムを蒸着基材とする蒸着フィルム、厚さ30μmのポリエチレン樹脂層、坪量310g/mの耐水紙、厚さ30μmのポリエチレン樹脂層である。この包装箱本体10の各部の寸法を図6(a)に示す。
また、これらの例で使用した接着シート20の層構成は、ポリ塩化ビニリデンを塗付した厚さ20μmのポリプロピレンフィルム、接着剤、厚さ50μmの延伸ポリプロピレンフィルム、アクリル系粘着剤層である。この接着シート20の各部の寸法を図6(a)に示す。なお、切り抜き部22の幅と長さは各例によって異なるから、後述する表1に示す。
これら包装箱本体10と接着シート20とを使用して、図1に示す包装箱Aを製造し、接着シート20先端の摘み片23を摘まんで開口し、一度折り曲げた。そして、手を離して接着シート20及び開口領域10αを自由な状態として、これが戻ったときの開口角度θを測定した(図7参照)。
切り抜き部22の幅と長さを変えてこの実験を繰り返した結果を表1に示す。
Figure 2023021631000002
この結果から、切り抜き部22の幅が1mmの場合には、接着シート20及び開口領域10αが戻って十分広く開口させることが困難であるが、幅が3mmの場合には、その長さに拘わらず、接着シート20や開口領域10αは戻らず、広く開口させることができることが分かる。
なお、切り抜き部22の長さは30mmであっても、切り抜き部がない場合よりも広く開口させることができるが、その効果はわずかである。そして、この切り抜き部22の長さが長いほど、開口角度θが大きく、広く開口できることもこの結果から分かる。望ましくは、70mm以上(折り曲げ予定線10aの長さの70%以上)である。
A:包装箱
10:包装箱本体
11:天面板 12:正面板 13:側面板
10a:折り曲げ予定線
10b:破断予定線 10b:破断予定線の第1の部分 10b:破断予定線の第2の部分 10b:破断予定線の第3の部分 10b:破断予定線の第4の部分 10b:破断予定線の第5の部分 10b:破断予定線の第6の部分
10b:破断予定線の第7の部分
10α:開口領域
20:接着シート
21:接着領域
22:切り抜き部
23:摘み片
B:包装箱
20’:接着シート 22’:切り抜き部

Claims (5)

  1. 包装箱本体と、この包装箱本体に接着された接着シートとから成る包装箱において、
    包装箱本体が天面板とこれに隣接する正面板とを有し、これら天面板と正面板とに跨って開口する開口領域が設けられており、
    この開口領域が折り曲げ予定線と破断予定線とで囲まれて構成されており、
    前記折り曲げ予定線が前記天面板に設けられており、しかも、この折り曲げ予定線が前記天面板と正面板との間の境界線に平行に延びており、
    破断予定線が、この折り曲げ予定線の一方の端部又はその近傍から出発し、前記境界線を越えて正面板に延び、次に再度境界線を越えて前記天面板に延びて、前記折り曲げ予定線の他方の端部又はその近傍に至るものであり、
    一方、前記接着シートが前記開口領域を囲んで包装箱本体の外面に接着されていると共に、前記折り曲げ予定線に重なる位置に切り抜き部を有しており、この切り抜き部の幅が3mm以上であることを有することを特徴とする包装箱。
  2. 前記接着シートが再接着可能な粘着剤層を有しており、この粘着剤層によって、前記包装箱本体の外面に接着されていることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記接着シートがその層構成中にプラスチックシートを含んでいることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装箱。
  4. 前記包装箱本体がその層構成中に紙とプラスチックフィルムとを含んでおり、このプラスチックフィルムが前記紙の内面側に配置されていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の包装箱。
  5. 前記接着シートが、その正面板側の先端に、前記包装箱本体に接着されていない摘み片を有することを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の包装箱。
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