JP2023044065A - 移動体 - Google Patents

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剛之 松崎
Takayuki Matsuzaki
陽平 岡
Yohei Oka
啓介 今増
Keisuke Imamasu
龍介 坪田
Ryusuke Tsubota
優明 土方
Masaaki Hijikata
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Abstract

Figure 2023044065000001
【課題】従来の段差を乗り越え可能な移動体は、多方向に移動可能ではなかった。
【解決手段】シャシ2と、水平な第一方向が長手方向となるように配置されており、アーム回転軸70を中心に回転可能となるようにシャシ2に対して支持されている2つのアーム10と、それぞれ操舵軸64周りに回転可能な2つの第一車輪51と、操舵軸64周りに回転可能に各アーム10に支持されている2つの第二車輪52と、各アーム10に支持されている2つの第三車輪53と、アーム10をシャシ2に対して回転させるアーム回転部71と、第一車輪51及び第二車輪52のそれぞれを車軸周りに回転させる駆動アクチュエータ61と、第一車輪51及び第二車輪52のそれぞれを操舵軸64周りに回転させる操舵アクチュエータ63とを備える、移動体1は、多方向に移動可能であって段差を乗り越え可能である。
【選択図】図1

Description

この発明は、複数の車輪を有し多方位に移動可能な移動体に関する。
従来、複数の車輪を有し、種々の目的に用いられる移動体の構成が提案されている。例えば、自律走行可能なロボットなどにも移動体の構成が利用される場合がある。このような移動体が不整地を走行するためには、段差などの障害物を乗り越える機構が必要である。
段差を乗り越える機構の代表例としては、無限軌道が挙げられる(例えば、下記特許文献1参照)。
また、車輪を上下に変位させたり、車輪を支持するアームを用いて車輪の駆動機構を上下させたりすることで段差を乗り越えるように構成された移動体の構成も知られている(例えば、下記特許文献2又は特許文献3参照)。
下記特許文献4には、車体に対して回転可能な脚部に車輪が設けられている移動ロボットの構成が記載されている。
下記特許文献5には、基台の下部に、支軸が往復運動可能に構成された移動部が複数設けられている移動体の構成が記載されている。
特開2020-203680号公報 米国特許第10800221号明細書 特許第6755044号公報 特開2019-120101号公報 特開2018-188013号公報
ところで、上記のような移動体については、移動体自体が精密な位置決めを行えることや、小回りが利くことが要求される場合がある。このようなニーズに応えるために、移動体が、段差を乗り越え可能であるとともに、多方向に移動可能であることが望ましい。
従来知られている構造についてこの点を見ると、例えば特許文献1に記載されているような無限軌道を利用した移動体は、一般に、無限軌道の回転方向に対応する所定の方向にしか移動できない。
また、例えば特許文献2、特許文献3、及び特許文献4に記載されているような車輪を利用した移動体は、車体に対する所定の方向において移動したり段差を乗り越えることができるように構成されている。
なお、例えば特許文献5に記載されているような移動体は、全方位に移動可能であって、全方位で障害物の乗り越えが可能である。しかしながら、この移動体は、6つ以上の往復運動可能な可動部を有するものであり、全体として構造が複雑である。
この発明は、多方向に移動可能であって段差を乗り越え可能な移動体を提供することを目的としている。
本第一の発明の移動体は、シャシと、水平な第一方向が長手方向となるように、第一方向に対して垂直であって水平な第二方向に沿って並ぶようにシャシの両側にそれぞれ配置されており、アーム回転軸を中心に回転可能となるようにシャシに対して支持されている2つのアームと、第二方向に沿って並ぶようにシャシの両側にそれぞれ配置されており、それぞれ操舵軸周りに回転可能な2つの第一車輪と、各アームのうち第一方向においてアーム回転軸よりも第一車輪から離れた箇所に、それぞれ操舵軸周りに回転可能に支持されている2つの第二車輪と、各アームのうち第一方向においてアーム回転軸よりも第一車輪に近い箇所に支持された2つの第三車輪と、アームのそれぞれに対応するように設けられており、対応するアームをシャシに対して回転させるアーム回転部と、第一車輪及び第二車輪のそれぞれに対応するように設けられており、対応する車輪を車軸周りに回転させる駆動アクチュエータと、第一車輪及び第二車輪のそれぞれに対応するように設けられており、対応する車輪を操舵軸周りに回転させる操舵アクチュエータとを備える、移動体である。
かかる構成により、多方向に移動可能であって段差を乗り越え可能にすることができる。
また、本第二の発明の移動体は、第一の発明に対して、アームのアーム回転軸は、第二方向に略平行であり、第三車輪は、車軸が第二方向に略平行となるようにしてアームに保持されている、移動体である。
かかる構成により、第一方向に向けて安定して移動したり段差を乗り越えたりすることができる。
また、本第三の発明の移動体は、第一又は二の発明に対して、さらに第三車輪のそれぞれに対応するように駆動アクチュエータが設けられている、移動体である。
かかる構成により、段差乗り越え時等においてもより大きな駆動力を得ることができる。
また、本第四の発明の移動体は、第一から三のいずれかの発明に対して、第一方向が長手方向となるように、第二方向に沿って並ぶようにシャシの両側にそれぞれ配置されており、シャシに対して回転可能となるようにシャシに対して支持されている2つの副アームをさらに備え、副アームに第一車輪が支持されている、移動体である。
かかる構成により、多様な方法により段差を乗り越えることができる。
また、本第五の発明の移動体は、第一から四のいずれかの発明に対して、アームのアーム回転軸に対して平行な回転軸を中心に回転可能となるようにシャシに対して支持されている副リンクと、アームの一部と副リンクとの一部とに接続されており、第二車輪を支持する支持部とをさらに備え、アームと、アームに対応する副リンク及び支持部とが、平行リンクを構成するように接続されている、移動体である。
かかる構成により、アームの回転角にかかわらず、第二車輪の操舵軸を所定の姿勢に維持することができる。
本発明によれば、移動体を、多方向に移動可能であって段差を乗り越え可能にすることができる。
本実施の形態の一例に係る移動体の構成を示す斜視図 同移動体の左右方向への移動時の状態の一例を示す斜視図 同移動体の左右方向への移動時の状態の一例を示す側面図 同移動体の移動態様について説明する平面図 同移動体の段差乗り越え動作の一例を示す図 本実施の形態の変形例1に係る移動体の構成を示す斜視図 本実施の形態の変形例2に係る移動体の構成を示す斜視図
以下、移動体等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
なお、以下の説明において、移動体の構造についての説明の便宜上、移動体が水平面である路面に接地している状態を基準として方向を示す場合がある。図面において示される座標は、各図同士で共通している。座標のZ方向は、水平面に対して垂直な方向である。X方向は、Z方向に対して垂直な方向、すなわち水平方向の一方向である。Y方向は、Z方向に垂直な方向であって、X方向に垂直な方向である。すなわち、Y方向は、X方向に対して垂直な、水平方向の一方向である。なお、Z方向を上下方向ということがあり、X方向を前後方向(後述の移動体において第二車輪がある方向が前;第一方向の一例)ということがあり、Y方向を左右方向(第二方向の一例)ということがある。このように各方向を示すことは、あくまで説明の便宜のために行うものであって、本発明に係る移動体の使用時における向きや姿勢等、及び各構成要素の向きや姿勢等を限定するものではない。
(実施の形態)
本実施の形態において、移動体は、第二車輪と第一車輪と第三車輪とを有するものであり、前後方向が長手方向となるように配置されたシャシに対して回転可能なアームに第二車輪と第三車輪が支持されている構成を有している。第二車輪及び第一車輪は、駆動輪であって、操舵可能に構成されている。第三車輪は操舵可能ではなく、駆動輪である。なお、第三車輪は、操舵可能であってもよいし、従動輪であってもよい。第一車輪も、回転可能な他のアームにより支持されていてもよい。アームは、平行リンクを構成するものであってもよい。以下、このように構成された移動体1について説明する。
図1は、本実施の形態の一例に係る移動体1の構成を示す斜視図である。
移動体1は、シャシ2と、2つのアーム10と、2つの第一車輪51と、2つの第二車輪52と、2つの第三車輪53とを備えている。以下において、第一車輪51と、第二車輪52と、第三車輪53とを区別せずにそれぞれを車輪50と総称することがある。また、第一車輪51を後輪51といい、第二車輪52を前輪52ということがある。この場合における「前」、「後」は、単に各構成を識別するための語に過ぎず、移動体1の移動方向等を限定するものではない。また、移動体1は、各部を動作させる部位として、アーム回転部71と、駆動アクチュエータ61と、操舵アクチュエータ63とを備えている。
移動体1において、シャシ2を中心として略左右対称に、アーム10と、後輪51と、前輪52と、第三車輪53とが配置されている。ここで左右対称であるとは、シャシ2の中央部を通りY方向に対して垂直な面に対して対称であることをいう。
移動体1は、通常、略平坦な路面R(図3に示す)の上に配置され、路面R上を移動可能である。移動体1は、例えば、シャシ2に搭載された、図示しない制御部(例えば、コンピュータや電気回路により構成されていればよい。)、周囲の状況を検知するセンサ部、及び各部の電源として用いられるバッテリー等を有している。移動体1は、例えば、所定のプログラムや、センサ部による検知結果や、外部から受信した指示等に基づいて行われる制御部の制御に基づいて、路面R上を多方向に自律的に移動可能に構成されている。なお、移動体1は自律移動可能なものに限られない。例えば予め設定されたプログラムやシーケンス等に基づいて種々のアクチュエータ等が機能するように構成されていることにより路面R上を移動可能であってもよい。また、外部から各アクチュエータを動作させるための指示が送られることにより路面R上を移動可能であってもよい。
シャシ2は、移動体1の本体であるといってもよいし、移動体1のフレームであるといってもよい。本実施の形態において、シャシ2は、例えば、平面視で長方形形状に構成されている。より具体的には、シャシ2は、全体として直方体形状の外形形状を有している。なお、シャシ2は、部分的に又は全体的に丸みを帯びた形状を有していてもよい。また、シャシ2は、平面視で多角形形状を有していてもよい。本実施の形態において、シャシ2は、大まかに左右対称である形状を有しているが、これに限られない。
アーム10は、例えば、平面視において直線状であって、側面視において湾曲した部位を有する、梁状の部材である。2つのアーム10は、それぞれ、前後方向が長手方向となるように、シャシ2の前方側部に配置されている。2つのアーム10は、左右方向に沿って並ぶように、シャシ2の両側にそれぞれ配置されている。すなわち、左右方向において、右側のアーム10と、シャシ2と、左側のアーム10とがこの順に並ぶように配置されている。2つのアーム10は、例えば互いに左右対称となる形状を有し、左右対称となるように配置されている。
なお、アーム10の形状は、側面視においても直線状であったり、平面視において部分的に湾曲していたり、全体として湾曲していたりしてもよい。
各アーム10は、アーム回転軸(本実施の形態において、後述のアーム回転部71の回転軸)70を中心に回転可能となるように、シャシ2に対して支持されている。本実施の形態において、アーム回転軸70が各アーム10の長手方向中央部を通るようになっている。アーム回転軸70は、略水平に配された軸である。すなわち、アーム回転軸70は、それぞれのアーム10の長手方向に対して略垂直である。本実施の形態において、アーム回転軸70は、左右方向に略平行な軸である。アーム10は、長手方向が略水平な状態からアーム回転軸70を中心にシャシ2に対して回転可能である。すなわち、アーム10は、アーム回転軸70を中心にして、アーム10の前後両側部が上下に変位するように、シャシ2に対してシーソーのようにスイング可能である。
本実施の形態においては、アーム10は、左右対象となるように、シャシ2に対して支持されている。すなわち、2つのアーム10のアーム回転軸70が互いに重なっている(同軸となっている)。
アーム回転部71は、2つのアーム10のそれぞれに対応するように設けられている。各アーム回転部71は、対応するアーム10を、アーム回転軸70を中心にシャシ2に対して回転させることができるように構成されている。例えば、制御部がアーム回転部71の動作を制御することにより、対応するアーム10がアーム回転軸70を中心に回転する。また、例えば、アーム回転部71が、外部からの指示に応じて駆動することにより、対応するアーム10が回転可能となっていてもよい。
なお、アーム回転部71は、回転角を制御可能なアクチュエータである。アーム回転部71は、例えば、サーボモータやステッピングモータであるが、これに限らない。例えば、アーム回転部71は、エンコーダ等を備えて回転角を制御可能に構成されたモータ等のアクチュエータであってもよい。また、アーム回転部71は、油圧アクチュエータを用いてアーム10を回転させるようなものであってもよい。また、アーム回転部71は、アーム回転軸70としてアーム10をシャシ2に対して回転可能に支持する支持軸と、アーム10の一部とシャシ2との間に配置されて両者の距離を変更する直動式のアクチュエータとを含んで構成されていてもよい。
後輪51は、それぞれ、シャシ2の後方側部に配置されている。2つの後輪51は、左右方向に沿って並ぶように、シャシ2の両側にそれぞれ配置されている。すなわち、左右方向において、右側の後輪51と、シャシ2と、左側の後輪51とがこの順に並ぶように配置されている。2つの後輪51は、左右対称となる位置に配置されている。
後輪51は、シャシ2に対して固定された支持部15により支持されている。後輪51を支持する支持部15は、例えば金具等であるが、これに限られない。後輪51は、略垂直な操舵軸64周りに支持部15に対して回転可能になるように設けられている。すなわち、後輪51は、操舵可能な操舵輪である。
前輪52は、それぞれ、シャシ2の前方側部に配置されている。2つのアーム10が左右対称の姿勢である状態において、2つの前輪52は、左右方向に沿って並ぶように、シャシ2の両側にそれぞれ配置されている。すなわち、左右方向において、右側の前輪52と、シャシ2と、左側の前輪52とがこの順に並ぶように配置されている。2つの前輪52は、2つのアーム10が左右対称の姿勢である状態において左右対称となるように配置されている。
前輪52は、アーム10により支持されている。本実施の形態において、前輪52は、アーム10に設けられた支持部15を介してアーム10に支持されている。前輪52を支持する支持部15は、例えばアーム10に対して固定されている金具等であるが、これに限られない。前輪52は、操舵軸64周りに支持部15に対して回転可能になるように設けられている。すなわち、前輪52は、操舵可能な操舵輪である。なお、前輪52の操舵軸64は、アーム10が通常の姿勢を有している状態において、略垂直な姿勢となるように構成されている。ここでアーム10が通常の姿勢であるとは、例えば、移動体1が水平な路面R上にある場合において、前輪52と第三車輪53とが共に接地するような姿勢であることをいう。
本実施の形態において、前輪52は、アーム10の前端部に支持されている。すなわち、前輪52は、アーム10のうち前後方向においてアーム回転軸70よりも後輪51から離れた箇所に支持されている。
第三車輪53は、それぞれ、シャシ2の中央部側方に配置されている。2つのアーム10が左右対称の姿勢である状態において、2つの第三車輪53は、左右方向に沿って並ぶように、シャシ2の両側にそれぞれ配置されている。すなわち、左右方向において、右側の第三車輪53と、シャシ2と、左側の第三車輪53とがこの順に並ぶように配置されている。2つの第三車輪53は、2つのアーム10が左右対称の姿勢である状態において左右対称となるように配置されている。
第三車輪53は、アーム10により支持されている。本実施の形態において、第三車輪53は、車軸が左右方向に略平行となるようにしてアーム10に保持されている。すなわち、本実施の形態において、第三車輪53は非操舵輪であり、第三車輪53の中心面は、左右方向に対して略垂直となっている。
本実施の形態において、第三車輪53は、アーム10の後端部に支持されている。すなわち、第三車輪53は、アーム10のうち前後方向においてアーム回転軸70よりも後輪51に近い箇所に支持されている。
本実施の形態において、各車輪50は、互いに略同じ直径を有するものである。なお、前輪52、後輪51、及び第三車輪53は、互いに異なる直径を有するものであってもよいし、これらのうち一種の車輪が他の車輪とは異なる直径を有するものであってもよい。各車輪50は、通常時において路面Rに接地しうる位置に配置されている。すなわち、6つの車輪50の上下方向の位置は、通常時において略等しくなっている。
本実施の形態において、6つの車輪50は、それぞれ、車軸を中心に回転可能な駆動輪である。すなわち、後輪51、前輪52、及び第三車輪53のそれぞれに対応するように、駆動アクチュエータ61が設けられている。
駆動アクチュエータ61は、対応する車輪50を、車軸を中心に回転させる。駆動アクチュエータ61は、例えば、種々のモータである。なお、駆動アクチュエータ61は、車輪50の回転数すなわち車軸の回転数を検知可能なエンコーダ等の検知手段を有しているものであってもよいし、ステッピングモータ等の回転角を制御可能なモータ等であってもよい。また、駆動アクチュエータ61は、駆動源となるモータと、モータのトルクを車軸に伝達する伝達機構(例えば、歯車等を用いたものなど)とを含んで構成されているものであってもよい。また、車輪50が自在回転可能となるようにクラッチを有するものであってもよい。
このように、本実施の形態において、6つの車輪50がそれぞれ駆動輪となっていることにより、移動体1が高い駆動力を有している。すなわち、移動体1は、最大で6つの車輪50を同時に接地させて駆動させることにより、高い駆動力を発揮可能である。この場合、後輪51及び前輪52のそれぞれの車軸が、第三車輪53の車軸と同様に左右方向に平行となるように、各車輪50の操舵角が設定されていることが望ましい。
なお、各車輪50は、独立して駆動アクチュエータ61により回転するように構成されていなくてもよい。例えば歯車等の動力伝達機構によって同一のアーム10により支持されている前輪52及び第三車輪53が単一の駆動アクチュエータ61により共に動作するように構成されていてもよい。
また、本実施の形態において、操舵輪である後輪51及び前輪52のそれぞれは、操舵アクチュエータ63により操舵軸64を中心に操舵されるように構成されている。
操舵アクチュエータ63は、対応する車輪50を、操舵軸64周りに回転させて操舵する。操舵アクチュエータ63は、回転角を制御可能なアクチュエータである。操舵アクチュエータ63は、例えば、サーボモータやステッピングモータであり、例えば対応する車輪50と共に、支持部15により保持されている。なお、操舵アクチュエータ63は、これに限られず、エンコーダ等を備えて回転角を制御可能に構成されたモータ等のアクチュエータであってもよい。また、車輪50が操舵軸64周りに自在回転可能となるようにクラッチを有するものであってもよい。
本実施の形態においては、後輪51及び前輪52が、駆動アクチュエータ61により回転可能であって、かつ、操舵アクチュエータ63により操舵可能である。駆動アクチュエータ61や操舵アクチュエータ63により各車輪50の車軸周りや操舵軸64周りの駆動状態が変化することに応じて、移動体1は、多方向に移動可能である。
なお、第三車輪53は操舵輪ではないので、移動体1が前後方向とは異なる方向に移動する際には、第三車輪53が接地していない状態(浮いている状態)にすることが好ましい。本実施の形態においては、第三車輪53が接地している状態から、前輪52がシャシ2に対して下方に変位するようにアーム10を回転させることにより、第三車輪53が浮いている状態にすることができる。
図2は、同移動体1の左右方向への移動時の状態の一例を示す斜視図である。図3は、同移動体1の左右方向への移動時の状態の一例を示す側面図である。
例えば左右方向へ移動体1が移動する場合は、図2に示されるように、アーム10の回転と、後輪51及び前輪52の操舵とが行われる。すなわち、アーム10は、若干前方に傾くように回転する。また、後輪51及び前輪52は、車軸が前後方向に略平行となるように、それぞれ操舵される。このようにアーム10の回転と操舵とが行われることにより、駆動輪である後輪51及び前輪52のそれぞれが、中心面が左右方向と平行になる姿勢で駆動可能となる。また、移動方向とは異なる方向を向いている第三車輪53は路面Rから浮いた状態となるので、第三車輪53が路面Rに接触して移動体1の移動の妨げとなることが防止される。したがって、効率良く移動体1を左右方向に移動させることができる。
なお、このほかにも、第三車輪53を浮かせた状態として、操舵輪である後輪51及び前輪52をそれぞれ操舵することにより、様々な態様で移動体1が移動可能となる。
図4は、同移動体1の移動態様について説明する平面図である。
図4においては、その場旋回(S11)、操舵(S12)、及び平行移動(S13)のそれぞれの移動態様の一例が示されている。移動体1の後輪51及び前輪52の操舵角をそれぞれ以下のようにし、また、回転方向を図4において矢印で簡略化して示すようにすることにより、移動体1を各移動態様で移動させることができる。
すなわち、その場旋回の場合は、例えば以下のようである。この場合、各車輪50の操舵角は、その中心面が、平面視において各車輪50を通る円弧Tに接するような角度に設定される。そして、各車輪50は、移動体1を径方向から見て所定の回転方向に駆動される。なお、ここでその場旋回とは、路面R上における移動体1の位置はそのままに、その向きを変更するように旋回する移動態様をいう。
また、操舵移動を行う場合は、例えば以下のようである。この場合、前輪52同士の中心面が互いに略平行になり、後輪51同士の中心面が互いに略平行になり、前輪52の中心面と後輪51の中心面とは平行にならないように操舵角が設定される。そして、各車輪50は、前輪52同士と、後輪51同士とが、それぞれ同方向に路面R上で推進するような向きに駆動される。例えば、前輪52が、左向きに推進するように操舵及び駆動され、後輪51が、右向きに推進するように操舵及び駆動される。これにより、移動体1は、シャシ2の向きが平面視において反時計回りに回転するようにしながら、左前方に移動するという移動態様が実現される。
また、平行移動を行う場合は、例えば以下のようである。この場合、前輪52及び後輪51のすべての中心面が互いに略平行になるように操舵角が設定される。そして、各車輪50が、それぞれ同方向に路面R上で推進するような向きに駆動される。例えば、各車輪50が、右向きに推進するように操舵及び駆動される。そうすると、移動体1は、全体として、シャシ2の向きが変化しないようにしながら、右前方に移動するという平行移動を行う。
なお、後輪51及び前輪52の操舵角や回転速度等は、所望の移動態様に応じて適宜設定されればよい。
本実施の形態に係る移動体1においては、前輪52が先端部に取り付けられているアーム10がシャシ2に対して回転可能であるので、前方又は後方にある段差を乗り越えられる。また、後輪51を路面Rに接地させた状態で、アーム10をシャシ2に対して回転させることにより、シャシ2の姿勢を調整することができる。したがって、例えば姿勢を安定させて搬送させるニーズにも容易に応じることができる。
移動方向にある段差を乗り越える場合には、例えば、以下のようにアーム10をシャシ2に対して回転させるようにすればよい。
図5は、同移動体1の段差乗り越え動作の一例を示す図である。
図5においては、路面R上の移動体1が路面R上にある段部Bを乗り越える場面が側方から示されている。
本実施の形態において、移動体1は、アーム10をアーム回転部71によりシャシ2に対して回転させることにより、前輪52及び第三車輪53を当該シャシ2に対して上下に変位させることができる。すなわち、移動体1は、少なくとも1つのアーム10を回転させることにより、シャシ2の路面Rに対する姿勢を変化させることができるように構成されている。例えば前輪52がシャシ2に対して上に変位するようにアーム10を回転させると、移動体1の重心の場所次第で、少なくとも、当該前輪52か後輪51のいずれかが、路面Rから上方に離れる(浮く)ことになる。各前輪52がシャシ2に対して上に変位するように両アーム10を共に回転させる場合には、2つの前輪52か、2つの後輪51が浮いている状態にすることができる。本実施の形態においては、浮いた車輪50が路面Rと段部Bとの間の段差に最も近づくような方向に移動体1が移動するようにする。すなわち、まず、浮いた車輪50が段部Bの上に乗るようにすることで、移動体1が段差を乗り越えるようにすることができる。段差の位置に応じて、段差の位置に対する移動体1の向きを所定の向きに設定することにより、段差に向けて移動体1を前後いずれかの向きに移動させてその段差を乗り越え可能にすることができる。
移動体1が段部Bに向けて移動する場合を想定する。なお、この場合の段部Bは、移動体1が設置している路面Rから高い位置に上面があるものである。路面Rと段部Bとの段差は、左右方向に略平行な、十分に幅のあるものである。
まず、移動体1の重心が、例えば後輪51寄りの位置にある場合を想定する。この場合、例えば、図5において示されるステップS1からステップS7まで順にたどるように、移動体1が動作する。
まず、移動体1が段部Bの手前まで前に移動する(S1)。そして、アーム10がシャシ2に対して回転する。この場合、第三車輪53がシャシ2から下方に離れる向きにアーム10が変位する。換言すると、車輪50がいずれも路面Rに略接触している状態から、2つのアーム10が、前輪52が上方に変位するように回転する。そうすると、各車輪52が路面Rから上方に離れ、第三車輪53と後輪51とが主に路面R上に接地する状態となる。
次に、移動体1を前に移動させ、浮いた前輪52が段部Bの上に来るようにする(S2)。そうすると、アーム10を上述とは逆方向に回転させるとともに、移動体1をさらに前に移動させる(S3)。さらに移動体1が前に移動すると、後輪51が段部B上に引き上げられ、すべての車輪50が段部Bの上面に接地した状態になる(S4)。
段部Bの前端部から路面Rへの下りの段差に差し掛かると、前輪52が段部Bから路面Rの上方に突き出た状態で、アーム10がシャシ2に対して回転する。この場合の回転方向は、前輪52がシャシ2に対して下方に変位する方向である。これにより、前輪52が路面Rに接地した状態となる(S5)。
その後、移動体1を前に進めて第三車輪53が段部Bから離れると、前輪52を路面Rに、後輪51を段部Bに接地させた状態でアーム10がシャシ2に対して回転する。これにより、第三車輪53が路面Rに接地する(S6)。さらに移動体1を前に進め、後輪51が段差を通過するのに伴ってアーム10が通常の状態に戻ることで、段部Bを乗り越えてすべての車輪50が接地している状態にすることができる(S7)。
次に、移動体1の重心が前方にある場合を想定する。段差に対する移動体1の向きは、上述において示される向きとは逆方向であるものとする。すなわち、段差が後に位置するような移動体1の向きで、移動体1を後に移動させることで、段差が乗り越えられる。
この場合、例えば、図5において示されるステップS1からステップS7とは逆の順にたどるように、移動体1が動作するようにすればよい。
すなわち、まず、移動体1が後ろ向きに移動し、段部Bの手前に位置する(S7)。そして、アーム10がシャシ2に対して回転する。この場合、アーム10が第三車輪53がシャシ2から下方に離れる向きに変位する。そうすると、シャシ2が路面Rに対して傾き、後輪51が路面Rから上方に離れる。アーム10に支持されている前輪52と第三車輪53とが主に路面R上に接地する状態となる。
次に、移動体1が後に移動し、浮いた後輪51が段部Bの上に来るようにする(S6)。そうすると、第三車輪53が浮いた状態になるようにアーム10がそれぞれ上述とは逆方向に回転し、移動体1がさらに後に移動する。これにより、第三車輪53が段部Bの上に来るようになる(S5)。さらに移動体1が後に移動すると、後輪51が段差を通過するのに伴ってアーム10が通常の状態に戻ることで、すべての車輪50が段部Bの上面に接地した状態になる(S4)。
その後、下りの段差に差し掛かると、後輪51が段部Bから路面Rの上方に突き出た状態で、前輪52がシャシ2に対して下方に変位する方向に、アーム10が回転する。また、移動体1が後に適宜移動する。そうすることで、後輪51が路面Rに接地した状態となる(S3)。
その後、移動体1が移動方向に進んで第三車輪53が段部Bから離れると、前輪52を段部Bに、後輪51を路面Rに接地させた状態で、アーム10がシャシ2に対して回転する。これにより、第三車輪53が路面Rに接地する(S2)。さらに移動体1が移動方向に進み、アーム10が略水平に戻ることで、段部Bを乗り越えてすべての車輪50が接地している状態にすることができる(S1)。
以上説明したように、本実施の形態においては、移動体1は、前輪52及び後輪51を操舵及び駆動して、多方向において移動可能である。また、多様な移動態様で移動可能である。また、前後方向に移動する際には、アーム10により前輪52及び後輪51に加えて第三車輪53を接地させることで、より安定して移動可能である。前輪52及び後輪51それぞれを操舵可能であるので、高荷重時に大きなトルクを要するなどの欠点がある差動旋回を行う必要がなく、効率的に移動体1を多方向に移動させることができる。
また、移動体1は、アーム10を回転させることで、主に前後方向において、段差を乗り越えることができる。使用するアクチュエータの数を抑えた比較的簡素な構成により、移動体1を、多方向に移動可能であって、段差乗り越え可能にすることができる。
なお、移動体の構成は、上述の実施の形態のものに限られない。以下、本実施の形態の変形例について説明する。
変形例1は、次のようである。すなわち、前輪及び第三車輪を支持するアームに加えて、後輪を支持するアームが、シャシに対して回転可能に設けられていてもよい。
図6は、本実施の形態の変形例1に係る移動体401の構成を示す斜視図である。
変形例1に係る移動体401において、前輪52及び第三車輪53のアーム10による懸架機構は上述の実施の形態に係る移動体1のものと同じである。移動体401においては、後輪51を支持する2つの副アーム416が設けられている。
副アーム416は、例えば、平面視において直線状の梁状の部材である。2つの副アーム416は、それぞれ、前後方向が長手方向となるように、シャシ2の後方側部に配置されている。2つの副アーム416は、左右方向に沿って並ぶように、シャシ2の両側にそれぞれ配置されている。すなわち、左右方向において、右側の副アーム416と、シャシ2と、左側の副アーム416とがこの順に並ぶように配置されている。2つの副アーム416は、例えば互いに左右対称となる形状を有し、左右対称となるように配置されている。
各副アーム416は、それに対応して設けられたアーム回転部71により、アーム回転軸70を中心に回転可能となるように、シャシ2に対して支持されている。副アーム416のアーム回転軸70は、左右方向に略平行な軸である。副アーム416は、アーム回転軸70から後方に伸びるような長手方向が略水平な状態から、アーム回転軸70を中心にシャシ2に対して回転可能である。本実施の形態においては、2つの副アーム416のアーム回転軸70が互いに重なっている。
変形例1において、後輪51を支持する支持部15は、副アーム416の後端部に固定されている。すなわち、後輪51は、副アーム416の回転に伴って、上下に変位可能である。
移動体401においても、上述の実施の形態と基本的には同様の構成が設けられているので、上述と同様の効果を得ることができる。また、本変形例においては、前輪52に加えて、後輪51も、それぞれ副アーム416の回転に伴って上下に変位可能である。段差の位置に応じて2つのアーム10及び2つの副アーム416のそれぞれのシャシ2に対する回転角を調整することにより、登りの段差に近い車輪50を路面から浮かせて段差を越えられるようにしたり、下りの段差に近い車輪50を路面に接地させてスムーズに段差を越えられるようにしたりすることができる。
変形例2は、次のようである。すなわち、前輪が、平行リンク機構により上下に変位可能に構成されていてもよい。
図7は、本実施の形態の変形例2に係る移動体501の構成を示す斜視図である。
変形例2において、移動体501は、上述の変形例1に係る移動体401と基本的には同様の構成を有している。移動体501は、移動体401とは異なる前輪52及び後輪51の懸架方法が用いられているものである。
すなわち、左右のアーム10の上方に、梁状の副リンク510が設けられている。副リンク510は、アーム回転軸70に対して平行な回転軸を中心に回転可能となるように、シャシ2に対して支持されている。また、本変形例において、前輪52を支持する支持部15は、アーム10の前端部と、副リンク510の前端部とに接続されている。支持部15とアーム10とはアーム回転軸70に対して平行な回転軸を中心に互いに回転可能であり、支持部15と副リンク510とはアーム回転軸70に対して平行な回転軸を中心に互いに回転可能である。シャシ2と支持部15との間を結ぶアーム10のリンクの長さと、副リンク510のリンクの長さとは、互いに等しくなっている。すなわち、移動体501において、アーム10と、副リンク510と、支持部15とが、平行リンクを構成するように接続されている。
また、左右の副アーム416の上方に、梁状の副リンク516が設けられている。副リンク516は、副アーム416のアーム回転軸70に対して平行な回転軸を中心に回転可能となるように、シャシ2に対して支持されている。また、後輪51を支持する支持部15は、副アーム416の後端部と、副リンク516の後端部とに接続されている。このような後輪51の支持構造においても、上述のような前輪52の支持構造と同様に、副アーム416と、副リンク516と、支持部15とが、平行リンクを構成するように接続されている。
このように、変形例2においては、後輪51及び前輪52が共に平行リンクをなす支持構造により支持されている。したがって、アーム10や副アーム416が回転した場合においても、各車輪50の操舵軸64の姿勢は変化しない。したがって、アーム10の回転角が大きくなっても、操舵軸64や操舵アクチュエータ63などに対する負荷が大きくなることを防止することができる。また、アーム10等の回転角や、各車輪50の操舵角が変化しても、各車輪50の中心面と路面Rとがなす角は略垂直のまま変動しない。したがって、常に各車輪50の路面Rに対する接地状態を一定に維持することができる。
なお、変形例2において、後輪51と前輪52とのいずれか一方のみが平行リンクをなす支持構造により支持され、他方は上述の実施の形態と同様の支持構造により支持されるようにしてもよい。
(その他)
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものである。
例えば、アーム回転部は、1つのアクチュエータを用いて左右のアームを連動して回転させるものであってもよい。この場合、クラッチや減速機構等を用いて、左右のアームのそれぞれを連動させずに回転させることができるように構成されていてもよい。
第三車輪は、操舵可能であってもよい。また、第三車輪は、駆動アクチュエータにより駆動されない車輪(従動輪)であってもよい。この場合、第三車輪は、例えば自在キャスターのように、外力に応じて車軸とは異なる軸周りに回転可能に支持されていてもよい。
移動体は、例えば、斜め方向に移動する場合においても、段差の乗り越えが行われるようにしてもよい。例えば、登る段差に最も接近している車輪が浮くように、アームのシャシに対する回転角を左右において異なるようにして、当該車輪が段の上に載るようにしてもよい。
上述の実施の形態等に係る各構成を適宜組み合わせた実施の形態を構成してもよい。例えば、上述の実施の形態等の構成そのものに限られず、上述の実施の形態等のそれぞれの構成要素について、適宜、他の実施の形態等の構成要素と置換したり組み合わせたりしてもよい。また、上述の実施の形態等について、一部の構成要素や機能が省略されていてもよい。
なお、上記のような移動体の構造は、例えば、屋外・屋内搬送ロボットや、ロボットアーム付き移動作業ロボットの足回り装置として、幅広く活用することが可能である。
以上のように、本発明に係る移動体は、簡素な構造とすることができ、多方向において段差を乗り越えて移動可能であり、移動体等として有用である。
1,401,501 移動体、2 シャシ、10 アーム、15 支持部、51 後輪(第一車輪)、52 前輪(第二車輪)、53 第三車輪、61 駆動アクチュエータ、63 操舵アクチュエータ、64 操舵軸、70 アーム回転軸、71 アーム回転部、416 副アーム、510 副リンク

Claims (5)

  1. シャシと、
    水平な第一方向が長手方向となるように、前記第一方向に対して垂直であって水平な第二方向に沿って並ぶように前記シャシの両側にそれぞれ配置されており、アーム回転軸を中心に回転可能となるように前記シャシに対して支持されている2つのアームと、
    前記第二方向に沿って並ぶように前記シャシの両側にそれぞれ配置されており、それぞれ操舵軸周りに回転可能な2つの第一車輪と、
    前記各アームのうち前記第一方向において前記アーム回転軸よりも前記第一車輪から離れた箇所に、それぞれ操舵軸周りに回転可能に支持されている2つの第二車輪と、
    前記各アームのうち前記第一方向において前記アーム回転軸よりも前記第一車輪に近い箇所に支持された2つの第三車輪と、
    前記アームを前記シャシに対して回転させるアーム回転部と、
    前記第一車輪及び前記第二車輪のそれぞれに対応するように設けられており、対応する車輪を車軸周りに回転させる駆動アクチュエータと、
    前記第一車輪及び前記第二車輪のそれぞれに対応するように設けられており、対応する車輪を前記操舵軸周りに回転させる操舵アクチュエータとを備える、移動体。
  2. 前記アームのアーム回転軸は、前記第二方向に略平行であり、
    前記第三車輪は、車軸が前記第二方向に略平行となるようにして前記アームに保持されている、請求項1に記載の移動体。
  3. さらに前記第三車輪のそれぞれに対応するように前記駆動アクチュエータが設けられている、請求項1又は2に記載の移動体。
  4. 前記第一方向が長手方向となるように、前記第二方向に沿って並ぶように前記シャシの両側にそれぞれ配置されており、前記シャシに対して回転可能となるように前記シャシに対して支持されている2つの副アームをさらに備え、
    前記副アームに前記第一車輪が支持されている、請求項1から3のいずれかに記載の移動体。
  5. 前記アームのアーム回転軸に対して平行な回転軸を中心に回転可能となるように前記シャシに対して支持されている副リンクと、
    前記アームの一部と前記副リンクとの一部とに接続されており、前記第二車輪を支持する支持部とをさらに備え、
    前記アームと、当該アームに対応する前記副リンク及び前記支持部とが、平行リンクを構成するように接続されている、請求項1から4のいずれかに記載の移動体。
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