JP2023044046A - 制御システムおよび制御システムの制御方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023044046000001
【課題】無線で交流電力を受電する受電部を小型化できるようにする。
【解決手段】送電部100は、クロック信号を生成するクロック生成回路105と、クロック信号に基づくタイミングで交流電力をスイッチングするスイッチ回路102と、スイッチングされた交流電力を無線で送電する送電アンテナ101と、クロック信号を無線で送信する送信アンテナ103とを有し、受電部200は、送電アンテナから無線で送電された交流電力を受電する受電アンテナ201と、送信アンテナから無線で送信されたクロック信号を受信する受信アンテナ203と、受信したクロック信号に基づくタイミングで、受電アンテナが受電した交流電力をスイッチングする整流回路202とを有し、第1の補正回路106は、整流回路が入力する交流電力の位相と、整流回路が入力するクロック信号の位相との位相ずれを低減するように、クロック信号の位相を補正する。
【選択図】図1

Description

本開示は、制御システムおよび制御システムの制御方法に関する。
モータに電力を供給して駆動させるシステムがある。例えば、半導体露光装置では、ウエハを露光位置に移動させるための粗動ステージ上に、ウエハ上にパターンを形成するためにウエハを微細移動させる微動ステージと、この微動ステージを動かすモータが搭載されている。このモータを駆動するための電力を供給する給電ケーブルは、粗動ステージ上に搭載されたモータに接続される。このケーブルは、粗動ステージの移動に併せて動くため、ケーブルの張力がステージの位置決め精度に影響を与える。そこで、モータ駆動のための電力伝送を無線化することが考えられている。
ステージを動かすモータには、交流電圧を印加する必要がある。例えば、ステージを1軸上で正方向に動かすときには正電圧を印加し、負方向に動かすときには負電圧を印加する必要があるためである。微動ステージを動かすためには、粗動ステージ上に搭載されたモータに交流電圧を印加する必要がある。
モータに印加する交流電圧は、一般にモータドライバと呼ばれる回路で作られる。モータドライバに直流電圧と制御信号を与えることで、モータに印加する交流電圧を作り出す。特許文献1には、モータドライバを粗動ステージ上に配置し、無線電力伝送を用いて粗動ステージ上に搭載されたモータに交流電圧を印加するモータ無線駆動システムの構成が記載されている。粗動ステージが無線電力伝送の受電側となっており、粗動ステージ上に無線電力伝送の受電部が配置されている。粗動ステージ上の受電部に直流電圧を無線伝送し、粗動ステージ上のモータドライバに直流電圧を与えることで、粗動ステージ上に搭載されたモータに印加する交流電圧を生成し、モータを駆動する。
特開2018-54847号公報
しかし、無線電力伝送の受電側にモータドライバを配置するスペースが必要となるため、粗動ステージが大型化する。そのため、粗動ステージ制御系を大規模にする必要がある。
本開示の目的は、送電部から受電部に無線で交流電力を送電する制御システムであって、受電部を小型化できるようにすることである。
制御システムは、交流電力を無線で送電する送電部と、前記送電部に対して相対的に移動可能であり、前記送電部から無線で送電された交流電力を受電する受電部と、第1の補正回路とを有する制御システムであって、前記送電部は、クロック信号を生成するクロック生成回路と、前記クロック信号に基づくタイミングで交流電力をスイッチングするスイッチ回路と、前記スイッチングされた交流電力を無線で送電する送電アンテナと、前記クロック信号を無線で送信する送信アンテナとを有し、前記受電部は、前記送電アンテナから無線で送電された交流電力を受電する受電アンテナと、前記送信アンテナから無線で送信されたクロック信号を受信する受信アンテナと、前記受信したクロック信号に基づくタイミングで、前記受電アンテナが受電した交流電力をスイッチングする整流回路とを有し、前記第1の補正回路は、前記整流回路が入力する交流電力の位相と、前記整流回路が入力するクロック信号の位相との位相ずれを低減するように、クロック信号の位相を補正する。
本開示によれば、送電部から受電部に無線で交流電力を送電する制御システムであって、受電部を小型化することができる。
制御システムの構成例を示すブロック図である。 制御システムの外観例を示す図である。 送電アンテナを示す図である。 クロック信号の測定波形を示す図である。 制御システムの構成例を示すブロック図である。 制御システムの構成例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
(第1の実施形態)
[システム構成]
図1は、第1の実施形態による制御システム300の構成例を示すブロック図である。制御システム300は、送電部100と、受電部200と、交流電源401と、モータ402を有する。送電部100と受電部200の間は、物理的には接続されていない。送電アンテナ101から受電アンテナ201へ電力が非接触で送られ、送信アンテナ103から受信アンテナ203へクロック信号が非接触で送られる。送電アンテナ101と受電アンテナ201は、磁界結合で結合されている。一方、送信アンテナ103と受信アンテナ203は、電界結合で結合されている。以下、制御システム300の制御方法を説明する。
送電部100は、送電アンテナ101と、スイッチ回路102とを有する。スイッチ回路102は、交流電源401から供給された交流電圧を、交流電源401から供給された交流電圧の周波数よりも高い周波数でスイッチングし、スイッチングした交流電圧を送電アンテナ101に送る。送電アンテナ101は、受電アンテナ201に対して、電力を無線送電する。
スイッチ回路102は、供給される交流電圧をスイッチングするために、例えば2つのFETのソース同士とゲート同士を接続して成る双方向スイッチを有する。スイッチ回路102は、2つのFETのドレイン間に正電圧と負電圧のどちらが印加されても、2つのFETのボディダイオードはオンとならないため、交流電圧をスイッチングすることができる。FETのゲートおよびソース間に電圧を与えることで、2つのFETのドレイン間がオンまたはオフにスイッチングされる。
また、送電部100は、送信アンテナ103と、クロック送信回路104と、クロック生成回路105と、補正回路106を有する。クロック生成回路105は、クロック信号を生成し、そのクロック信号をクロック送信回路104を介して送信アンテナ103に送る。また、クロック生成回路105は、クロック信号をクロック信号は補正回路106にも送る。補正回路106は、クロック信号の位相を補正し、補正したクロック信号をスイッチ回路102に送り、スイッチ回路102のスイッチタイミングを制御する。送信アンテナ103は、受信アンテナ203に対して、クロック信号を無線送信する。
受電部200は、受電アンテナ201と、整流回路202を有する。受電アンテナ201は、送電アンテナ101から放射された電力を受電し、受電した電力を整流回路202に供給する。整流回路202は、送電アンテナ101から供給される交流電圧波形を交流電源401の元の交流電圧波形に復元し、復元した交流電圧をモータ402に供給する。モータ402は、交流電圧を基に駆動する。スイッチ回路102と送電アンテナ101と受電アンテナ201と整流回路202は、電力を効率的に無線伝送するために共振回路を形成している。
整流回路202は、交流電圧を出力するために、スイッチ回路102と同様の双方向スイッチを有する。双方向スイッチを用いたスイッチ回路102と整流回路202により、モータ402に印加する所望の交流電圧を無線電力伝送することができる。
また、受電部200は、受信アンテナ203と、クロック受信回路204を有する。受信アンテナ203は、送信アンテナ103から放射されたクロック信号を受信し、受信したクロック信号をクロック受信回路204に供給する。クロック受信回路204は、受信アンテナ203が受信したクロック信号を波形整形し、波形整形したクロック信号を整流回路202に送り、整流回路202のスイッチタイミングを制御する。
図2は、第1の実施形態による制御システム300の外観例を示す図である。受電アンテナ201と整流回路202は、リニアモータ501によって1軸上をスライド移動するステージ502の上に搭載されている。送電アンテナ101は、受電アンテナ201に対して長尺となっている。ステージ502の動きに応じて、受電アンテナ201は、送電アンテナ101に対して、長尺方向に相対的に移動する。送電アンテナ101と受電アンテナ201は、どの位置でも、非接触で対向するようになっている。それにより、ステージ502がどの位置であっても、受電アンテナ201が送電アンテナ101から無線で電力を受電することができる。
また、受信アンテナ203とクロック受信回路204は、同様に、ステージ502の上に搭載されている。送信アンテナ103は、受信アンテナ203に対して長尺となっている。ステージ502の動きに応じて、受信アンテナ203は、送信アンテナ103に対し、長尺方向に相対的に移動する。送信アンテナ103と受信アンテナ203は、どの位置でも、非接触で対向するようになっている。それにより、ステージ502がどの位置であっても、受電アンテナ201が送信アンテナ103から無線でクロック信号を受信することができる。
補正回路106は、クロック生成回路105から送られてきたクロック信号の位相を変化させた後、クロック信号をスイッチ回路102に送る。変化させる位相の量は、スイッチ回路102に送られるクロック信号でタイミング制御された受電アンテナ201の受電電力と、整流回路202に送られるクロック信号との位相差を打ち消す量である。
モータ402は、例えばステージを正方向に動かすときには正電圧が印加され、負方向に動かすときには負電圧が印加される必要がある。すなわち、整流回路202は、交流電圧をモータ402に印加することで、ステージの移動方向を制御することができる。
特許文献1では、モータ402の移動方向を制御するための交流電圧が、受電部200で生成されており、送電部100には直流電源により直流電圧が印加されている。直流電圧を無線電力伝送により受電部200へ供給し、受電部200にあるモータドライバへ直流電圧が供給される。そして、モータドライバがモータへ印加する交流電圧を生成することで、ステージの移動方向を制御する。モータへ印加する交流電圧を高精度にするために、直流電圧は一定に保つように制御されている。
一方、本実施形態の制御システム300は、特許文献1の構成とは異なり、受電部200にはモータドライバがなく、受電部200が小型である。送電部100にある交流電源401が特許文献1のモータドライバに該当する。送電部100には、交流電源401で生成されたステージの移動方向を制御するための交流電圧が印加される。そして、交流電源401の交流電圧は、スイッチ回路102を介して無線電力伝送により受電部200へ供給される。整流回路202は、受電アンテナ201の交流電圧波形を交流電源401の元の交流電圧波形に復元し、復元した交流電圧をモータ402に印加する。
[補正回路の役割]
整流回路202が元の交流電圧波形に高精度に復元するためには、整流回路202がスイッチングするタイミングとスイッチ回路102がスイッチングするタイミングとを高精度に一致させる必要がある。より詳細には、スイッチ回路102がスイッチングしたタイミングで決まる、整流回路202が受電した波形のゼロクロスタイミングと、整流回路202がスイッチングするタイミングを高精度に一致させればよい。当然、タイミングがずれると、整流回路202の整流波形がくずれ、モータ402へ印加する交流電圧波形の振幅が所望の値からずれる。振幅がずれると、モータ402の動作も変化するため、ステージ位置もずれる。
そこで、補正回路106は、前述したスイッチングタイミングを高精度に一致させるために、スイッチ回路102のスイッチングタイミングを決めるクロック信号の位相を補正する。位相補正について説明する。スイッチ回路102は、クロック生成回路105で生成されたクロック信号を基に、常に一定のタイミングで、スイッチングする。しかし、送信アンテナ103と受信アンテナ203を介して整流回路202へ送られたクロック信号の位相は、ステージ502の移動によって変化する場合がある。
図3(a)~(c)は、ステージ502の移動によりクロック信号の位相が変化する場合を説明する図である。図3(a)は、送電アンテナ101の配線例を示す図である。ステージ502の動きに応じて、送電アンテナ101と受電アンテナ201は、どの位置でも非接触で対向するように、送電アンテナ101は、スパイラルコイルを引き延ばした長尺形状となっている。この送電アンテナ101の例では、図3(a)の左方の2つの端部にスイッチ回路102の出力ノードを接続し、左方の2つの端部から送電アンテナ101へ給電される。
図3(b)は、送信アンテナ103の配線例を示す図である。ステージ502の動きに応じて、送信アンテナ103と受信アンテナ203は、どの位置でも非接触で対向するように、送信アンテナ103は、アンテナパターンを引き延ばした長尺形状となっている。この送信アンテナ103の例では、図3(b)の左方の2つの端部にクロック送信回路104の出力ノードを接続し、左方の2つの端部から送信アンテナ103へ給電される。
図3(c)は、送電アンテナ101と送信アンテナ103の長尺方向の位置に対する、送電アンテナ101に給電される電力と送信アンテナ103に給電されるクロック信号の遅延時間を表している。実線は、送信アンテナ103の長尺方向の位置に対する、送信アンテナ103に給電されるクロック信号の遅延時間を表している。破線は、送電アンテナ101の長尺方向の位置に対する、送電アンテナ101に給電される電力の遅延時間を表している。
スパイラルコイルである送電アンテナ101に給電される電流は、図3(a)の左方向と右方向を行ったり来たりするため、遅延時間は、位置に対して単調増加とならない。よって、受電アンテナ201が受電する電力の位相は、スイッチ回路102のスイッチングタイミングを制御している送電部100のクロック信号の位相で決まり、位置によって大きく変化しない。よって、受電アンテナ201の電力の遅延時間は、図3(c)の破線のように位置に対してほぼ一定である。
それに対し、送信アンテナ103に給電される電流は、図3(b)の左方向または右方向へ一方通行で伝搬するため、送信アンテナ103の右端では、伝搬した分の遅延時間が生じる。よって、受信アンテナ203が受信するクロック信号の位相は、受信アンテナ203の左端で受信するクロック信号、すなわち送電部100のクロック信号の位相に対して、位置が右方向へ行くに従って、位相ずれが大きくなる。よって、送信アンテナ103のクロック信号の遅延時間は、図3(c)の実線のように、送信アンテナ103の位置が右方向へ行くに従って、長くなる。
図4(a)および(b)は、クロック信号の測定波形を示す図である。図4(a)は、受信アンテナ203が送信アンテナ103の左端に位置する場合のクロック信号の測定波形を示す。図4(b)は、受信アンテナ203が送信アンテナ103の左端から400mm右方向に位置する場合のクロック信号の測定波形を示す。
送信アンテナ103の長さは500mmであり、受信アンテナ203の長さは100mmである。図4(a)および図4(b)は、ともに、上の波形が送信アンテナ103に入力される送信クロック信号であり、下の波形がクロック受信回路204で波形整形された受信クロック信号である。
図4(a)では、受信クロック信号は、送信クロック信号に対して、244ns遅延している。それに対し、図4(b)では、受信クロック信号は、送信クロック信号に対して、246ns遅延している。すなわち、受信アンテナ203の位置が左端から400mm遠くなった分、遅延時間が2ns増えている。よって、受電アンテナ201が受電する電力と受信アンテナ203が受信するクロック信号の位相は、受信アンテナ203が400mm移動すると、2ns分だけずれる。
このように、受電アンテナ201が受電する電力と受信アンテナ203が受信するクロック信号の位相は、受電アンテナ201と受信アンテナ203が搭載されたステージ502の位置によって、ずれが発生する。補正回路106は、この位相ずれを補正することで、整流回路202に入力した電力の波形のゼロクロスタイミングと、整流回路202がスイッチングするクロック信号のタイミングのずれが少なくなる。これにより、整流回路202は、元の交流電圧波形に高精度に復元することができる。
補正回路106における位相の補正量は、位相ずれを打ち消す量とする。具体的には、補正回路106は、整流回路202に入力されるクロック信号のずれ量と同じ量だけ位相をずらす。すなわち、補正回路106は、整流回路202に入力される位相がずれたクロック信号と同じクロック信号を生成してスイッチ回路102に出力する。
補正回路106の補正量の求め方について説明する。ステージ502の規定動作シーケンスに基づき位相ずれ量を推算し、位相補正量を求めてもよい。また、予め規定動作シーケンスによる位相ずれ量を測定しておき、測定値からそれを打ち消す位相補正量を求めてもよい。または、補正回路106は、ステージ502の位置と位相ずれ量、位相補正量のテーブルデータを予め用意し、ステージ502の動作の位置情報をリアルタイムに取得することで、テーブルデータより位相補正量を求めてもよい。または、制御システム300は、位相ずれ量をリアルタイムに観測し、その結果を補正回路106に伝達して位相補正量を求めてもよい。
以上のように、送電部100は、交流電力を無線で送電する。受電部200は、送電部100に対して相対的に移動可能であり、送電部100から無線で送電された交流電力を受電する。
クロック生成回路105は、クロック信号を生成する。補正回路106は、クロック生成回路105により生成されたクロック信号の位相を補正し、その補正したクロック信号をスイッチ回路102に出力する。スイッチ回路102は、クロック信号に基づくタイミングで交流電力をスイッチングする。送電アンテナ101は、そのスイッチングされた交流電力を無線で送電する。クロック送信回路104は、クロック生成回路105により生成されたクロック信号を、送信アンテナ103を介して無線で送信する。送信アンテナ103は、クロック信号を無線で送信する。
受電アンテナ201は、送電アンテナ101から無線で送電された交流電力を受電する。受信アンテナ203は、送信アンテナ103から無線で送信されたクロック信号を受信する。クロック受信回路204は、受信アンテナ203を介して無線でクロック信号を受信する。整流回路202は、受信したクロック信号に基づくタイミングで、受電アンテナ201が受電した交流電力をスイッチングする。
補正回路106は、整流回路202が入力する交流電力の位相と、整流回路202が入力するクロック信号の位相との位相ずれを低減するように、クロック信号の位相を補正する。
例えば、補正回路106の補正量は、制御システム300の規定動作シーケンスを基に予め決定されている。また、補正回路106の補正量は、受電部200の位置を基に決定される。また、補正回路106の補正量は、受信アンテナ203が受信したクロック信号の位相変化量を基に決定される。
スイッチ回路102と整流回路202は、それぞれ、双方向スイッチを用いてスイッチングする。送電部100と受電部200のいずれか一方は、他方に対して長尺である。受電部200は、送電部100に対して、相対的位置が変化しても、交流電力を受電可能であり、かつクロック信号を受信可能である。
本実施形態によれば、制御システム300は、粗動ステージ上のモータに無線電力伝送を用いて交流電圧を印加する制御システムであって、受電部200を小型化することができる。
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態による制御システム300の構成例を示す図である。図5は、図1に対して、補正回路106を削除し、補正回路206を追加したものである。以下、第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点について説明する。
クロック生成回路105は、クロック信号を生成し、クロック信号をスイッチ回路102に送り、スイッチ回路102のスイッチタイミングを制御する。
受電部200は、受信アンテナ203と、クロック受信回路204と、補正回路206を有する。クロック受信回路204は、受信アンテナ203が受信したクロック信号を波形整形し、波形整形したクロック信号を補正回路206に出力する。補正回路206は、クロック受信回路204から入力したクロック信号の位相を補正し、その補正したクロック信号を整流回路202に出力し、整流回路202のスイッチタイミングを制御する。
補正回路206は、前述した整流回路202に入力される電力と受信アンテナ203が受信するクロック信号の位相ずれを補正する。それにより、整流回路202が受電した波形のゼロクロスタイミングと、整流回路202がスイッチングするクロック信号のタイミングのずれが少なくなり、整流回路202は、元の交流電圧波形に高精度に復元することができる。
補正回路206における位相の補正量は、位相ずれを打ち消す量である。具体的には、補正回路206は、第1の実施形態で説明した要因で、クロック信号が送信アンテナ103と受信アンテナ203を通過した際にずれた量だけ、クロック信号の位相を逆方向にずらすことで、位相ずれを打ち消す。すなわち、補正回路206は、クロック生成回路105からスイッチ回路102へ送られたクロック信号と同じ、位相がずれていないクロック信号を生成して整流回路202に出力する。補正量の求め方は、第1の実施形態と同様である。
また、補正回路206は、受電部200内にあるため、受電アンテナ201の受電電力波形から位相を検出し、クロック信号の位相を補正してもよい。補正回路206は、整流回路202に入力する交流電力の位相を検出する。そして、補正回路206は、整流回路202に入力する交流電力の位相と、整流回路202に入力するクロック信号の位相との位相ずれを低減するように、クロック受信回路204から入力したクロック信号の位相を補正する。これにより、補正回路206は、スイッチ回路102でスイッチングされたタイミングで決まる、整流回路202に入力した電力の波形のゼロクロスタイミングと、整流回路202がスイッチングするクロック信号のタイミングとをより高精度に合わせることができる。
補正回路206が受電電力波形から位相を検出する場合、受電アンテナ201が充分検出できる大きさの電力を受電していることが必要だが、検出できないほど微小な電力しか受電していない期間がある場合がある。例えば、交流電源401からスイッチ回路102に供給される交流電圧が正電圧から負電圧に遷移する際に微小電圧となる期間や、モータ402に微小電圧を印加するために交流電圧が微小電圧となる期間などである。この期間では、受電アンテナ201が受電する電力が微小となり、検出感度が足りなくなる場合がある。その場合、補正回路206は、検出電力に閾値を設け、閾値に満たない電力の場合には、電力の位相検出によるクロック信号の位相補正をしないようにしてもよい。このようにすることで、補正回路206は、検出感度が足りない場合に誤った位相を検出し、誤った位相補正をすることを防ぐことができる。
(第3の実施形態)
図6は、第3の実施形態による制御システム300の構成例を示す図である。図6は、図1に対して、補正回路206を追加したものである。以下、第3の実施形態が第1および第2の実施形態と異なる点について説明する。
送電部100は、補正回路106を有する。受電部200は、補正回路206を有する。クロック受信回路204は、受信アンテナ203が受信したクロック信号を波形整形し、波形整形したクロック信号を補正回路206に出力する。補正回路206は、クロック受信回路204から入力したクロック信号の位相を補正し、その補正したクロック信号を整流回路202に出力し、整流回路202のスイッチタイミングを制御する。第3の実施形態における補正回路106および206の役割について説明する。
補正回路206は、第2の実施形態と同様に、クロック信号が送信アンテナ103と受信アンテナ203を通過した際にずれた量だけ、クロック信号の位相を補正する。さらに、補正回路206は、第2の実施形態と同様に、受電アンテナ201の受電電力波形から位相を検出し、クロック信号の位相を補正してもよい。
補正回路106は、クロック生成回路105からスイッチ回路102へ送られたクロック信号の位相と、クロック生成回路105から送信アンテナ103へ送られたクロック信号の位相のずれを補正する。クロック生成回路105から送信アンテナ103へ送られるクロック信号の位相は、クロック送信回路104で生じる遅延などにより、クロック生成回路105からスイッチ回路102へ送られるクロック信号の位相に対してずれる場合がある。補正回路106は、この位相ずれを補正することで、整流回路202に入力した電力の波形のゼロクロスタイミングと、整流回路202がスイッチングするクロック信号のタイミングのずれがさらに少なくなる。これにより、整流回路202は、元の交流電圧波形により高精度に復元することができる。
なお、スイッチ回路102および整流回路202におけるクロック信号の周波数は、PLL(Phase Locked Loop)回路等を用いて、クロック生成回路105で生成したクロック信号の周波数から変えてもよい。その場合、補正回路106および206は、PLL回路に入力される前のクロック信号に対して、ステージ502の動作による位相の変化を補正してもよい。
また、第1~第3の実施形態は、受電部200が1軸上をスライド移動する場合について説明したが、2軸平面上をスライド移動する場合や、送電部100と受電部200の対向距離も変わる3次元の任意方向へ移動する場合、回転移動する場合等も同様である。
また、クロック受信回路204と補正回路206を動作させるための電源電圧は、モータ402への印加電圧から昇降圧回路等を用いて生成してもよい。また、クロック受信回路204と補正回路206を動作させる電源電圧のため、別途、送電アンテナと受電アンテナを設けてもよい。
送電アンテナ101や受電アンテナ201は、プリント基板の配線で形成してもよいし、プリント基板に磁性シートを貼付して電磁界結合時の損失や電磁ノイズの放射を低減してもよい。また、送電アンテナ101や受電アンテナ201は、フェライト等の磁性体とリッツ線等の巻線を用いた巻線トランスでもよい。
また、送電アンテナ101と受電アンテナ201は、ステージ502の位置によって位相が大きく変化しない電界結合、光結合、音波結合などの結合でもよい。
本開示は、上記実施形態に制限されるものではなく、様々な変更および変形が可能である。
100 送電部、101 送電アンテナ、102 スイッチ回路、103 送信アンテナ、104 クロック送信回路、105 クロック生成回路、106 補正回路、200 受電部、201 受電アンテナ、202 整流回路、203 受信アンテナ、204 クロック受信回路、206 補正回路、300 制御システム、401 交流電源、402 モータ

Claims (12)

  1. 交流電力を無線で送電する送電部と、
    前記送電部に対して相対的に移動可能であり、前記送電部から無線で送電された交流電力を受電する受電部と、
    第1の補正回路とを有する制御システムであって、
    前記送電部は、
    クロック信号を生成するクロック生成回路と、
    前記クロック信号に基づくタイミングで交流電力をスイッチングするスイッチ回路と、
    前記スイッチングされた交流電力を無線で送電する送電アンテナと、
    前記クロック信号を無線で送信する送信アンテナとを有し、
    前記受電部は、
    前記送電アンテナから無線で送電された交流電力を受電する受電アンテナと、
    前記送信アンテナから無線で送信されたクロック信号を受信する受信アンテナと、
    前記受信したクロック信号に基づくタイミングで、前記受電アンテナが受電した交流電力をスイッチングする整流回路とを有し、
    前記第1の補正回路は、前記整流回路が入力する交流電力の位相と、前記整流回路が入力するクロック信号の位相との位相ずれを低減するように、クロック信号の位相を補正することを特徴とする制御システム。
  2. 前記送電部は、前記クロック生成回路により生成されたクロック信号を、前記送信アンテナを介して無線で送信するクロック送信回路をさらに有し、
    前記受電部は、前記受信アンテナを介して無線で前記クロック信号を受信するクロック受信回路をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の制御システム。
  3. 前記送電部は、前記第1の補正回路を有し、
    前記第1の補正回路は、前記クロック生成回路により生成されたクロック信号の位相を補正し、前記補正したクロック信号を前記スイッチ回路に出力することを特徴とする請求項1または2に記載の制御システム。
  4. 前記受電部は、前記第1の補正回路を有し、
    前記第1の補正回路は、前記受信したクロック信号の位相を補正し、前記補正したクロック信号を前記整流回路に出力することを特徴とする請求項1または2に記載の制御システム。
  5. 前記受電部は、前記受信したクロック信号の位相を補正し、前記補正したクロック信号を前記整流回路に出力する第2の補正回路を有することを特徴とする請求項3に記載の制御システム。
  6. 前記第1の補正回路は、前記整流回路が入力する交流電力の位相を検出し、前記整流回路が入力する交流電力の位相と、前記整流回路が入力するクロック信号の位相との位相ずれを低減するように、前記受信したクロック信号の位相を補正することを特徴とする請求項4に記載の制御システム。
  7. 前記第1の補正回路の補正量は、前記制御システムの規定動作シーケンスを基に予め決定されていることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の制御システム。
  8. 前記第1の補正回路の補正量は、前記受電部の位置を基に決定されることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の制御システム。
  9. 前記第1の補正回路の補正量は、前記受信したクロック信号の位相変化量を基に決定されることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の制御システム。
  10. 前記スイッチ回路と前記整流回路は、それぞれ、双方向スイッチを用いてスイッチングすることを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の制御システム。
  11. 前記送電部と前記受電部のいずれか一方は、他方に対して長尺であり、
    前記受電部は、前記送電部に対して、相対的位置が変化しても、前記交流電力を受電可能であり、かつ前記クロック信号を受信可能であることを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載の制御システム。
  12. 交流電力を無線で送電する送電部と、
    前記送電部に対して相対的に移動可能であり、前記送電部から無線で送電された交流電力を受電する受電部と、
    第1の補正回路とを有する制御システムの制御方法であって、
    前記送電部が、クロック信号を生成するクロック生成ステップと、
    前記送電部が、前記クロック信号に基づくタイミングで交流電力をスイッチングするスイッチステップと、
    前記送電部が、前記スイッチングされた交流電力を無線で送電する送電ステップと、
    前記送電部が、前記クロック信号を無線で送信する送信ステップと、
    前記受電部が、前記送電部から無線で送電された交流電力を受電する受電ステップと、
    前記受電部が、前記送電部から無線で送信されたクロック信号を受信する受信ステップと、
    前記受電部が、前記受信したクロック信号に基づくタイミングで、前記受電した交流電力をスイッチングする整流ステップと、
    前記第1の補正回路が、前記受電した交流電力の位相と、前記受信したクロック信号の位相との位相ずれを低減するように、クロック信号の位相を補正する補正ステップと
    を有することを特徴とする制御システムの制御方法。
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