JP2023043410A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、液体の漏れを抑制可能な吸収性物品の提供することを目的とする。【解決手段】吸収性物品は、吸収体と、肌面側シートと、液体不透過性を有する立体ギャザー形成用のサイドシートと、ポケット部を形成するポケットシートと、ポケットシートに伸長状態で接着された複数の第1弾性部材と、を備える。吸収性物品は、互いに隣接する第1弾性部材において、長手方向外側に配置された第1弾性部材が接着された部位よりも長手方向内側に配置された第1弾性部材が接着された部位の方が収縮率が低くなる第1弾性部材の組を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、吸収性物品に関する。
尿や体液等の液体を吸収する吸収性物品が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2019-216796号公報
一般的に、吸収性物品には、着用者が排出した液体が幅方向から漏れるのを抑制するために立体ギャザーが設けられている。立体ギャザーは、液体不透過性を有するシートが弾性部材の弾性力によって肌面側に立ち上がることによって、着用者の肌面と吸収性物品との間に隙間が形成されないようにして、液体が漏れるのを抑制する。しかしながら、立体ギャザーは、吸収性物品の幅方向端部から液体が漏れるのを抑制するが、吸収性物品の長手方向端部から液体が漏れるのを抑制できない。吸収性物品には、長手方向端部から液体が漏れる虞があるという問題がある。
本発明は、液体の漏れを抑制可能な吸収性物品の提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明では、吸収性物品の長手方向端部側にポケット部を形成するポケットシートと、ポケットシートに伸長状態で接着された複数の弾性部材と、を配置した。
具体的には、本発明は、長手方向に沿った長さと、前記長手方向に直交する幅方向に沿った横幅とを有し、着用者の股下に装着される吸収性物品であって、吸収体と、前記吸収体の肌面側に配置された液体透過性を有する肌面側シートと、液体不透過性を有する立体ギャザー形成用のサイドシートであって、前記幅方向の中心よりも前記幅方向の外側に配置されたサイドシートと、前記長手方向端部側で前記サイドシートよりも前記肌面側に配置された液体不透過性を有するポケットシートであって、前記幅方向の端部側で前記サイドシートに接着され、前記長手方向外側が前記肌面側シートに接着され、前記長手方向内側が開口されたポケット部を形成するポケットシートと、前記ポケット部と重なる領域において、前記幅方向に伸縮するように前記ポケットシートに伸長状態で接着された第1弾性部材であって、前記長手方向に互いに離間して配置された複数の第1弾性部材と、を備え、互いに隣接する前記第1弾性部材において、前記長手方向外側に配置された前記第1弾性部材が接着された部位よりも前記長手方向内側に配置された前記第1弾性部材が接着された部位の方が収縮率が低くなる前記第1弾性部材の組を有する。
上記吸収性物品において、前記第1弾性部材の組は、前記長手方向の最外側に配置された前記第1弾性部材と、該第1弾性部材よりも前記長手方向内側に配置された前記第1弾性部材とで構成されていてもよい。
上記吸収性物品において、前記ポケット部の開口に最も近い位置に配置された前記第1弾性部材が接着された部位よりも前記長手方向外側に配置された前記第1弾性部材が接着
された部位の方が収縮率が大きくてもよい。
上記吸収性物品は、前記ポケットシートと前記肌面側シートが接着された領域において、前記幅方向に伸縮するように前記ポケットシートに伸長状態で接着された第2弾性部材であって、前記長手方向に互いに離間して配置された複数の第2弾性部材を備え、前記複数の第2弾性部材の各々は、前記長手方向最外側に配置された前記第1弾性部材と伸縮率が略同じであってもよい。
上記吸収性物品において、前記サイドシートは、前記長手方向に伸縮する弾性部材が配置された弾性領域と、前記弾性部材によって前記肌面側に起立する側の端部である自由端部と、前記弾性領域よりも前記幅方向端部側で前記肌面側シートに接着された基端部と、前記長手方向端部側で前記基端部から連続するように配置された固定端部であって、前記肌面側シートに接着された固定端部と、前記固定端部よりも前記幅方向内側に配置され、前記長手方向端部側で前記弾性領域から連続するように配置された非固定端部と、を有し、前記ポケット部は、前記非固定端部と重なっていてもよい。
本発明によれば、液体の漏れを抑制することができる。
図1は、実施形態に係るおむつの斜視図である。 図2は、実施形態に係るおむつの分解斜視図である。 図3は、実施形態に係るおむつの断面図である。 図4は、実施形態に係るおむつを肌面側から見た平面図である。 図5は、実施形態に係るおむつの断面図である。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態に係るおむつについて説明する。なお、以下の実施形態の構成は例示であり、本発明はこれらの実施の形態の構成に限定されるものではない。
<実施形態>
本実施形態では、テープ型使い捨ておむつ(本願でいう「吸収性物品」の一例であり、以下、単に「おむつ」という)について、着用者の腹部に対向して配置される前身頃と背部に対向して配置される後身頃とを結ぶ方向を長手方向とする。これらの前身頃(長手方向の一側)と後身頃(長手方向の他側)との間(長手方向の中央)には、着用者の股下に配置(股間に対向して配置)される股下部が位置する。また、おむつが着用者に装着された状態(以下、「装着状態」と略称する)において、着用者の肌に向かう側(装着状態で内側)を肌面側とし、肌面側の反対側(装着状態で外側)を非肌面側とする。さらに、肌面側と非肌面側とを結ぶ方向を厚み方向とし、長手方向と厚み方向の何れにも直交する方向を幅方向とする。そのほか、厚み方向から視ることを平面視とする。おむつ1は、長手方向に沿った長さと、長手方向に直交する幅方向に沿った横幅とを有し、着用者の股下に装着される。
図1は、本実施形態に係るおむつの斜視図である。おむつ1は、装着状態において着用者の陰部を覆う股下に対応する部位である股下領域1Bと、股下領域1Bの前側に位置し、着用者の前身頃に対応する部位である前身頃領域1Fと、股下領域1Bの後ろ側に位置し、着用者の後身頃に対応する部位である後身頃領域1Rとを有する。後身頃領域1Rの左右両側の縁には、前身頃領域1Fの非肌面側(非着用者側)の面に設けられたフロントパッチ2Fへ貼着可能なテープ2L,2Rが設けられている。おむつ1は、前身頃領域1
Fが着用者の腹側に配置され、後身頃領域1Rが着用者の背側に配置された状態でテープ2L,2Rがフロントパッチ2Fに貼着されると、着用者の腹囲と大腿部を取り巻く状態で着用者の身体に固定される。おむつ1がこのような形態で着用者の身体に固定されるので、着用者はおむつ1を着用した状態で立ち歩き可能である。
おむつ1には、液体を吸収して保持することができる吸収体が主に股下領域1B付近を中心に配置されている。また、おむつ1には、おむつ1と着用者の肌との間に液体の流出経路となる隙間が形成されるのを抑制するべく、着用者の脚周り部(大腿部)を取り巻く部位にレグギャザー3AL,3ARが設けられ、レグギャザー3AL,3ARよりもおむつ1の幅方向内側に立体ギャザー3BL,3BRが設けられ、着用者の腹囲を取り巻く部位にウェストギャザー3Rが設けられている。レグギャザー3AL,3AR、立体ギャザー3BL,3BR及びウェストギャザー3Rは、弾性部材の弾性力で着用者の肌に密着する。よって、着用者の陰部から排出される液体は、おむつ1から漏出することなくおむつ1の吸収体に吸収される。なお、弾性部材としては糸状や帯状のゴム等を適宜選択できる。
図2は、おむつ1の分解斜視図である。図3は、非装着状態におけるおむつ1を、長手方向の中心を幅方向に沿って切断した場合の断面図である。おむつ1は、外表面を形成するカバーシート4を有する。カバーシート4は、長辺に相当する部位に括れ4KL,4KRを設けた略長方形の外観を有するシート状の部材であり、おむつ1の外装面を形成する。括れ4KL,4KRは、着用者の大腿部が位置する部位に設けられる。カバーシート4は、後述するバックシート5の補強や手触りの向上のために設けられ、例えば、排泄物の漏れを抑制するために、液不透過性の熱可塑性樹脂からなる不織布をその材料として用いることができる。液不透過性の熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等が例示できる。カバーシート4は、単層構造に限らず、インナカバーシートおよびアウターカバーシートを有する多層構造であってもよい。
そして、おむつ1は、カバーシート4の肌面側(着用者側)の面において順に積層されるバックシート5(本願でいう「非肌面側シート」の一例)、吸収体6、トップシート7(本願でいう「肌面側シート」の一例)を有する。バックシート5、吸収体6、トップシート7は、何れも略長方形の外観を有するシート状の部材であり、長手方向がカバーシート4の長手方向と一致する状態でカバーシート4に順に積層されている。バックシート5は、カバーシート4と同様に、排泄物の漏れを抑制するために液不透過性の熱可塑性樹脂を材料として形成されたシートである。バックシート5は、装着状態での蒸れを抑えるため、透湿性を併せもつ材料で構成されることが好ましい。また、トップシート7は、吸収体6の吸水面を被覆するように着用者の肌面側に配置される、シート状の部材である。このトップシート7は、その一部又は全部において液透過性を有する。そのため、おむつ1が装着された状態において、着用者から排泄された液体は、着用者の肌に接触し得るトップシート7を通って吸収体6に進入し、そこで吸収される。例えば、織布、不織布、多孔質フィルムがトップシート7の材料として材用できる。トップシート7は親水性を有していてもよい。
バックシート5、吸収体6、トップシート7は、何れも前身頃領域1Fから後身頃領域1Rにまで延在する。よって、バックシート5と吸収体6とトップシート7が積層されているカバーシート4で着用者の陰部を覆うと、バックシート5と吸収体6とトップシート7の各長手方向の両端部は、着用者の腹側と背側に位置する状態となる。すなわち、着用者の陰部は、着用者の腹側から背側まで吸収体6に覆われる状態となる。したがって、着用者が腹を下へ向けた姿勢と背を下へ向けた姿勢の何れの姿勢で液体を体外へ排出しても、排出された液体はトップシート7を介して吸収体6に接触することになる。
また、おむつ1は、上述したレグギャザー3AL,3ARを形成するための弾性部材4SL,4SRがカバーシート4とバックシート5の間におむつ1の長手方向に伸縮するように設けられる。弾性部材4SL,4SRは、おむつ1において設計上要求される弾性力(収縮力)などに応じて決定された適宜の本数(本実施形態では、3本)で設けられる。なお、後述する図4に示されるように、レグギャザー3AL,3ARは、股下領域1Bの幅方向両側端部おむつ1において着用者の大腿部が位置する部位である脚周り領域を含んで配置されている。
また、おむつ1は、細長い帯状のサイドシート8L,8Rを有する。サイドシート8L,8Rは、トップシート7の長辺の部分に設けられる立体ギャザー3BL,3BR形成用のシートであって、液体不透過性(疎水性)を有するシートである。サイドシート8L,8Rは、おむつ1の幅方向の中心よりも外側に配置される。サイドシート8L,8Rには、カバーシート4と同様、着用者の大腿部が位置する部位に括れ8KL,8KRが設けられる。そして、サイドシート8L,8Rには立体ギャザー3BL,3BRを形成するための弾性部材8EL,8ERが長手方向に沿って配置されている。サイドシート8L,8Rは、おむつ1が装着状態の形態、すなわち、おむつ1が側面視U字状の形態になると、弾性部材8EL,8ERの収縮力で長手方向に引き寄せられてトップシート7から立ち上がり、液体の流出を防ぐ立体ギャザー3BL,3BRとなる。このように、立体ギャザー3BL,3BRは、トップシート7から肌面側(着用者側)に向けて立体的に形成される。
なお、カバーシート4には、おむつ1と着用者の腹囲との間に隙間が形成されるのを防ぐ弾性部材4Cが弾性部材4SL,4SRよりもおむつ1の幅方向内側でおむつ1の長手方向に沿って設けられている。弾性部材4Cは、おむつ1において設計上要求される弾性力(収縮力)などに応じて設けられる。
また、おむつ1の後身頃領域1R側には、ポケット部形成用のポケットシート20が配置されている。ポケットシート20は、1枚のシート材が折り返されることによって2重のシート構造を有する。ポケットシート20は、サイドシート8L,8Rよりも肌面側に配置されており、液体不透過性(疎水性)を有する。ポケットシート20は、両側のサイドシート8L,8Rに跨って配置されている。ポケットシート20は、おむつ1の幅方向の端部側でサイドシート8L,8Rと接着されている。
また、上述したウェストギャザー3Rを形成するための弾性部材9ER(本願でいう「第2弾性部材」の一例)は、吸収体6の端部よりも更に背側の位置において、ポケットシート20の2重のシート構造内であって、ポケットシート20の非肌面側がトップシート7と接着された部位に配置されている。弾性部材9ERは、伸縮方向となる長手方向がおむつ1の幅方向(左右方向)となる向きで配置されている。よって、弾性部材9ERの左右両側に設けられるテープ2L,2Rが、着用者の腹側においてフロントパッチ2Fに貼着されると、弾性部材9ERは、収縮力を発揮しておむつ1を着用者に密着させ、おむつ1と着用者の腹囲との間に隙間が形成されるのを防ぐ。本実施形態では、弾性部材9ERは、糸状のゴムであり、4本設けられている。
また、弾性部材22ERがポケットシート20の2重のシート構造内であって、ポケットシート20の非肌面側がトップシート7と接着されていない部位に配置されている。弾性部材22ER(本願でいう「第1弾性部材」の一例)は、伸縮方向となる長手方向がおむつ1の幅方向(左右方向)となる向きに配置されている。弾性部材22ERは、収縮力を発揮してポケットシート20を着用者に密着させ、ポケットシート20と着用者の背中との間に隙間が形成されるのを防ぐ。本実施形態では、弾性部材22ERは、糸状のゴムであり、5本設けられている。
吸収体6は、パルプ繊維、レーヨン繊維、またはコットン繊維のようなセルロース系繊維や、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはポリエチレンテレフタレート等の合成繊維に親水化処理を施した繊維の隙間に、水を吸収し保持することのできる架橋構造を持つ親水性ポリマーであるSAP(高吸収性重合体:Super Absorbent Polymer)等の粒状の吸収性樹脂を保持させた構造を有する。よって、吸収体6では、液体を吸収する前後の吸収性樹脂の体積変動は、基本的には吸収性樹脂を隙間に保持する短繊維内で行われることになる。したがって、吸収体6全体を俯瞰してみると、液体を吸収した吸収体6の厚みの膨張率は、吸収性樹脂自体の膨張率ほど大きくはないと言える。
本実施形態のSAP粒子とは、SAPを含む樹脂組成物を粒状としたものを指す。ここで言う「SAPを含む樹脂組成物」とは、SAPのみからなる組成物、SAPを主成分とし、これに吸水性に悪影響を及ぼさない程度に他の物質が含まれた組成物、の双方を包含する概念である。「他の物質」としては、添加剤(粒子表面を疎水化する目的で添加される表面改質剤等)、SAPの合成時に残存した未反応のモノマー等を挙げることができる。
図4は、伸長した状態のおむつ1を肌面側から見た平面図である。なお、図4では、弾性部材4C,4SL,4SRの図示は省略する。図4に示されるように、立体ギャザー3BL,3BR形成用のサイドシート8L,8Rは、おむつ1の長手方向に伸縮する弾性部材8EL,8ERが配置された弾性領域10L,10Rと、弾性部材8EL,8ERによって肌面側に起立する側の端部である自由端部11L,11Rとを有する。弾性領域10L,10Rは、弾性部材8EL,8ERから後述する基端部12L,12Rまでの領域である。なお、弾性領域10L,10Rおよび自由端部11L,11Rの長手方向は、おむつ1の長手方向と一致する。
また、サイドシート8L,8Rは、弾性領域10L,10Rよりも幅方向端部側でトップシート7に接着された基端部12L,12Rを有する。基端部12L,12Rは、弾性領域10L,10Rが肌面側に立ち上がる場合の起立線となる。なお、基端部12L,12Rの長手方向は、おむつ1の長手方向と一致する。
また、サイドシート8L,8Rは、おむつ1の長手方向両端部側で基端部12L,12Rから連続するように配置された固定端部13L,13Rを有する。固定端部13L,13Rは、トップシート7に接着されており、基端部12L,12Rよりもおむつ1の長手方向両端部側に配置されている。
また、サイドシート8L,8Rは、おむつ1の長手方向両端部側で弾性領域10L,10Rから連続するように配置された非固定端部14L,14Rを有する。非固定端部14L,14Rは、固定端部13L,13Rよりもおむつ1の幅方向内側に配置されている。非固定端部14L,14Rには弾性部材が配置されておらず、非固定端部14L,14Rは弾性部材による弾性力が生じていない領域である。なお、非固定端部14L,14Rに、弾性部材8EL,8ERが接着されていない状態で延在していてもよい。この場合においても、非固定端部14L,14Rにおいて、弾性部材8EL,8ERによる弾性力は生じない。
おむつ1は、弾性部材8EL,8ERが長手方向の中央側に収縮しようとする力によって弾性領域10L,10Rを立ち上げる。この際、非固定端部14L,14Rにも弾性部材8EL,8ERの弾性力が伝達され、非固定端部14L,14Rが固定端部13L,13Rを境に肌面側に立ち上がる。このように、固定端部13L,13Rは、非固定端部14L,14Rが肌面側に立ち上がる場合の起立線となる。これによって、本実施形態に係るおむつ1は、立体ギャザー3BL,3BR用の弾性部材8EL,8ERが設けられてい
ない長手方向両端部においては、非固定端部14L,14Rが肌面側に立ち上がり、この非固定端部14L,14Rによって、液体の漏れを防ぐ。具体的には、非固定端部14L,14Rが尿や便に含まれる水分(水様便の水分)を受け止めて、液体が漏れるのを抑制する。これにより、本実施形態に係るおむつ1は、液体の漏れを抑制できる。
また、本実施形態では、おむつ1の幅方向における、弾性領域10L,10Rと非固定端部の長さが略同じである。弾性領域10L,10Rの延長線上にある非固定端部14L,14Rは、弾性領域10L,10Rと幅の長さが実質的に同じであるため、弾性部材8EL,8ERが長手方向内側に弾性領域10L,10Rを引っ張る力が非固定端部14L,14Rに効率よく伝達する。これによっておむつ1は、非固定端部14L,14Rを肌面側に立ち上げ易くできる。
なお、本実施形態では、立体ギャザー3BL,3BRは、弾性領域10L,10R、自由端部11L,11R、基端部12L,12R、固定端部13L,13R、非固定端部14L,14Rで構成されていると見ることができる。
また、図4に示されるように、おむつ1の後身頃領域1R側には、ポケット部形成用のポケットシート20が配置されている。
図5は、図4のAA線で切断した場合のおむつ1の断面図である。ポケットシート20は、おむつ1の長手方向外側(背側)でトップシート7に接着されており、長手方向内側(股下側)が開口されたポケット部21を形成する。ポケット部21は、液体が着用者の背側(後身頃領域1R側)から漏れるのを抑制するために設けられている。
ポケット部21のポケット基端部(最奥部)21Eは、吸収体6の端部よりも背側に配置されている。ポケット部21は、吸収体6の端部より当該長手方向外側に流れ出た液体が背側から漏れるのを抑制する。これにより、本実施形態に係るおむつ1は、後身頃領域1R側(背側)からの液体の漏れを抑制できる。なお、平面視において、ポケット部21は液体不透過性を有するバックシート5と重なって配置されているため、ポケット部21内に溜まった液体は非肌面側から漏れない。
また、図6に示されるように、ポケットシート20は、おむつ1の長手方向外側および長手方向内側で折り返されて2重のシート構造を有している。ポケットシート20は、ポケット部21内においてトップシート7との非接着部位がポケット基端部21Eからさらに折り返され、トップシート7との接着部位がポケット部21内まで露出している。これにより、ポケット部21の開口側を開き易くすることができる。
ここで、ポケット部21は、後身頃領域1R側の非固定端部14L,14Rと重なっている。おむつ1は、上述した通り、装着状態において非固定端部14L,14Rが肌面側に立ち上がる。非固定端部14L,14Rが肌面側に立ち上がることによって、ポケット部21上のポケットシート20も肌面側に立ち上がる。これによって、おむつ1は、ポケット部21の開口側を開かせることができ、ポケット部21内に着用者が排出した液体を導入し易くできる。一般的に、立体ギャザーは、おむつ1の股下部においてトップシートが肌から離れてしまうことに起因して生じる横漏れを抑制するために肌に密着することが求められ、設けられている。したがって、立体ギャザーは、おむつの長手方向端部、すなわち腹側や背側においては肌面側に立たせることは求められていない。本実施形態に係るおむつ1では、長手方向端部である背部側においてもポケット部21を開口させるために、非固定端部14L,14Rを肌面側に立たせている。これにより、本実施形態に係るおむつ1は、背側からの液体の漏れを抑制できる。
また、本実施形態に係るおむつ1は、おむつ1を平面視した場合にポケット部21と重なる領域において、おむつ1の幅方向に伸縮するようにポケットシート20に伸長状態で接着された複数の弾性部材22ERを備える。複数の弾性部材22ERは、おむつ1の長手方向に互いに離間して配置されている。
本実施形態に係るおむつ1は、互いに隣接する弾性部材22ERにおいて、おむつ1の長手方向外側に配置された弾性部材22ERが接着された部位よりもおむつ1の長手方向内側に配置された弾性部材22ERが接着された部位の方が収縮率が低くなる弾性部材22ERの組を有する。この弾性部材22ERの組は、5本の弾性部材22ERのうち隣接する2本の弾性部材のいずれであってもよい。例えば、本実施形態では、この弾性部材22ERの組は、おむつ1の長手方向最外側に配置された弾性部材22ERと、当該弾性部材22ERの長手方向内側に配置された弾性部材22ERとで構成されている。なお、この収縮率は、各弾性部材22ERの弾性係数や接着時の伸長率によって調整できる。
ここで、収縮率をXとし、おむつ1のポケットシート20の自然状態での幅方向の長さをAとし、おむつ1を皴なく幅方向に伸長させた状態でのポケットシート20の幅方向の長さをBとすると、Xは、以下の式(1)により算出できる。
X(%)=A/B×100・・・(1)
仮に、ポケット部21の開口側のポケットシート20がトップシート7に接する状態であると、ポケット部21の開口が狭くなり、ポケット部21内に尿等の液体が侵入し難くなる。ポケットシート20は液体をせき止めるために液体不透過性を有しているため、例えば、ポケット部21の開口側のポケットシート20がトップシート7に密着した状態であると、ポケットシート20の肌面側に液体が乗り上げ、後身頃領域1R側から当該液体が漏れてしまう。
しかしながら、本実施形態に係るおむつ1では、上述の弾性部材22ERの組のうち、おむつ1の長手方向内側の弾性部材22ERが配置された部位が、おむつ1の長手方向外側の弾性部材22ERが配置された部位よりも収縮するため、当該長手方向内側の部位が当該長手方向外側の部位よりも肌面側に乗り上げる。これによりポケット部21の開口とトップシート7との間に隙間が形成され、ポケット部21の開口を大きく開くことができる。本実施形態に係るおむつ1は、ポケット部21の開口を大きく開くことで液体をポケット部21内に侵入し易くさせ、以て、後身頃領域1R側からの液体の漏れを抑制できる。
また、本実施形態に係るおむつ1では、ポケット部21の開口に最も近い位置に配置された弾性部材22ERが接着された部位よりも、おむつ1の長手方向外側に配置された弾性部材22ERが接着された部位の方が収縮率が大きい。これにより、ポケット部21の開口よりもおむつ1の長手方向外側の方が収縮するため、ポケット部21の開口とトップシート7との間に隙間が形成され、ポケット部21の開口を大きく開くことができる。
<その他の実施形態>
次に、その他の実施形態について説明する。上記実施形態では、テープ型使い捨ておむつを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明は、パンツ型使い捨ておむつや吸収性パッド等の吸収性物品にも適用可能である。
また、上記実施形態では、固定端部13L,13Rおよび非固定端部14L,14Rは、おむつ1の長手方向両端部(前身頃領域1Fおよび後身頃領域1R)に設けたが、長手方向のいずれか一方の端部に設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、ポケットシート20は、後身頃領域1Rに配置されているが、前身頃領域1Fに配置されていてもよいし、前身頃領域1Fおよび後身頃領域1Rの両方に配置されていてもよい。
また、上記実施形態では、トップシート7は、1層のシート材で構成されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、トップシート7は、2層以上のシート材で構成されていてもよい。例えば、サイドシート8L,8Rは、トップシート7が2層のシート材で構成されている場合に、下側のシート材に接着されていてもよいし、両方のシート材に接着されていてもよい。
なお、吸収体6は、コアラップシートで包まれていてもよい。コアラップシートは、ティッシュペーパー等のパルプ繊維や薄い樹脂繊維で形成された不織布からなる透水性のシートであり、吸収体6の全体を被覆して、吸収体6の形態を維持し、SAP粒子が他の構造に散らばるのを防ぐ。なお、コアラップシートは、透水性を有するため、肌面側からの吸収体6への尿の移動を妨げることがない。
以上で開示した実施形態や変形例は、それぞれ組み合わせることができる。
1・・おむつ
1B・・股下領域
1F・・前身頃領域
1R・・後身頃領域
2F・・フロントパッチ
2L,2R・・テープ
3BL,3BR・・立体ギャザー
3R・・ウェストギャザー
4・・カバーシート
4KL,4KR・・括れ
4C,4SL,4SR,8EL,8ER,9ER,22ER・・弾性部材
5・・バックシート
6・・吸収体
7・・トップシート
8L,8R・・サイドシート
10L,10R・・弾性領域
11L,11R・・自由端部
12L,12R・・基端部
13L,13R・・固定端部
14L,14R・・非固定端部
20・・ポケットシート
21・・ポケット部
21E・・ポケット基端部

Claims (5)

  1. 長手方向に沿った長さと、前記長手方向に直交する幅方向に沿った横幅とを有し、着用者の股下に装着される吸収性物品であって、
    吸収体と、
    前記吸収体の肌面側に配置された液体透過性を有する肌面側シートと、
    液体不透過性を有する立体ギャザー形成用のサイドシートであって、前記幅方向の中心よりも前記幅方向の外側に配置されたサイドシートと、
    前記長手方向端部側で前記サイドシートよりも前記肌面側に配置された液体不透過性を有するポケットシートであって、前記幅方向の端部側で前記サイドシートに接着され、前記長手方向外側が前記肌面側シートに接着され、前記長手方向内側が開口されたポケット部を形成するポケットシートと、
    前記ポケット部と重なる領域において、前記幅方向に伸縮するように前記ポケットシートに伸長状態で接着された第1弾性部材であって、前記長手方向に互いに離間して配置された複数の第1弾性部材と、
    を備え、
    互いに隣接する前記第1弾性部材において、前記長手方向外側に配置された前記第1弾性部材が接着された部位よりも前記長手方向内側に配置された前記第1弾性部材が接着された部位の方が収縮率が低くなる前記第1弾性部材の組を有する、
    吸収性物品。
  2. 前記第1弾性部材の組は、前記長手方向の最外側に配置された前記第1弾性部材と、該第1弾性部材よりも前記長手方向内側に配置された前記第1弾性部材とで構成されている、
    請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記ポケット部の開口に最も近い位置に配置された前記第1弾性部材が接着された部位よりも前記長手方向外側に配置された前記第1弾性部材が接着された部位の方が収縮率が大きい、
    請求項1または2に記載の吸収性物品。
  4. 前記ポケットシートと前記肌面側シートが接着された領域において、前記幅方向に伸縮するように前記ポケットシートに伸長状態で接着された第2弾性部材であって、前記長手方向に互いに離間して配置された複数の第2弾性部材を備え、
    前記複数の第2弾性部材の各々は、前記長手方向最外側に配置された前記第1弾性部材と伸縮率が略同じである、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  5. 前記サイドシートは、
    前記長手方向に伸縮する弾性部材が配置された弾性領域と、
    前記弾性部材によって前記肌面側に起立する側の端部である自由端部と、
    前記弾性領域よりも前記幅方向端部側で前記肌面側シートに接着された基端部と、
    前記長手方向端部側で前記基端部から連続するように配置された固定端部であって、前記肌面側シートに接着された固定端部と、
    前記固定端部よりも前記幅方向内側に配置され、前記長手方向端部側で前記弾性領域から連続するように配置された非固定端部と、
    を有し、
    前記ポケット部は、前記非固定端部と重なっている、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
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